JPH0447430Y2 - - Google Patents

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JPH0447430Y2
JPH0447430Y2 JP1986142617U JP14261786U JPH0447430Y2 JP H0447430 Y2 JPH0447430 Y2 JP H0447430Y2 JP 1986142617 U JP1986142617 U JP 1986142617U JP 14261786 U JP14261786 U JP 14261786U JP H0447430 Y2 JPH0447430 Y2 JP H0447430Y2
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discharge port
swash plate
pressure
piston
crank chamber
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、自動車用冷房サイクルに使用され、
圧縮室内容積を変化させることが可能な容量可変
斜板式コンプレツサの改良に関する。
(従来の技術) 第6図に示すように、一般の自動車用空気調和
装置に使用される冷房サイクル1は、エンジン
(図示せず)によりベルト及びプーリ2及びマグ
ネツトクラツチ2aを介して駆動されるコンプレ
ツサ3と、当該コンプレツサ3で断熱圧縮して高
温高圧となつたガス状冷媒を外部の空気と熱交換
して低温高圧の液状冷媒とするコンデンサ4と、
この液状冷媒を一時貯留して冷媒中の水分や塵埃
を取り除くリキツドタンク5と、この液状冷媒を
絞り膨脹して低圧霧状の冷媒とする膨張弁6と、
この低圧霧状の冷媒を気化させて車室内へ吹き出
す空気を冷却するエバポレータ7と、を有する。
このような冷房サイクル1に使用されるコンプ
レツサ3として、最近では、特開昭58−158382号
公報に示される構造の容量可変斜板式コンプレツ
サが提案されている。この容量可変斜板式コンプ
レツサでは、シリンダにおけるピストンの往復動
ストロークをコンプレツサの吸込圧に応じて変化
せしめて、コンプレツサの吐出量を変化させ、結
果としてコンプレツサの吸込圧が一定になるよう
にしている。
第6図に示すコンプレツサ3の吸込圧が一定に
なると、ある程度エバポレータ7の出口における
冷媒圧力(すなわち、エバポレータ7における冷
媒の蒸発圧力)が一定になる。このため、熱負荷
が小さくなつた場合、例えば外気温度が低くなつ
ているがエバポレータ7で除湿をしたいというよ
うな場合に、エバポレータ7出口におけるスーパ
ーヒート量を一定しようとする膨張弁6が低い冷
房性能にするため冷媒を絞り過ぎてエバポレータ
7における冷媒の蒸発圧力を低下させ、エバポレ
ータ7に凝縮水を凍結させてしまういわゆる低負
荷時のエバポレータ凍結を避けることができるの
で都合が良い。また、熱負荷に応じてコンプレツ
サの吐出容量を変化せしめることになるため、省
エネルギーにも寄与する。
(考案が解決しようとする問題点) しかして、このような容量可変斜板式コンプレ
ツサにあつては、可動部分ないし摺接部分を多く
必要とし、それらの部分の潤滑を良好に保つこと
が重要であり、可動部分ないし摺接部分が内部に
装着されたクランク室内部に常時適量の油を貯蔵
しておく必要があつた。
しかしながら、クランク室内に貯溜してある油
は、ピストンとシリンダとの摺接面を通して圧縮
室から冷房サイクル内に漏洩し、クランク室内に
貯溜してある油の量が減少し、ひいては可動部分
ないし摺動部分の耐久性を損なう虞れがあつた。
本考案は、このような不都合を解消するために
なされたものであり、クランク室内から冷房サイ
クル内へ漏洩する油の量を減少させ、クランク室
内に常時適量の油を貯溜させ、可動部分ないし摺
接部分の耐久性を向上させることを目的とする。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) かかる目的を達成するために、本考案は、クラ
ンク室内で、駆動軸に対して傾斜角度が可変に連
結された駆動斜板に、非回転ウオブル板を摺接自
在に連結し、当該ウオブル板に複数のロツドを介
してそれぞれ連結されたピストンを、当該ピスト
ンの前面に吸入ポート及び吐出ポートに連通する
圧縮室を形成するように、シリンダ内に往復動自
在に収容し、前記クランク室内の圧力を変化させ
ることにより前記ウオブル板及び駆動斜板の前記
駆動軸に対する傾斜角度を変化させて、前記ピス
トンの往復動ストロークを変化せしめる容量可変
斜板式コンプレツサにおいて、前記クランク室に
第1,第2制御弁を介して前記吸入ポートと吐出
ポートとを連通させて前記クランク室内の圧力を
制御し、前記吐出ポート下部に油溜めを形成し、
前記吐出ポートと第2制御弁とを、油溜めの底部
近傍に開口を有する管路で連絡したことを特徴と
する。
(作用) このような手段を採用した本考案に係る容量可変
斜板式コンプレツサにあつては、クランク室内に
貯溜してある油が、ピストンとシリンダとの摺接
面を通して吐出ポートまで漏洩してきたとして
も、この油は吐出ポート下部に形成してある油溜
めに貯溜される。この油溜めに貯溜された油が、
第2制御弁へ通じる管路の開口を塞ぐと、吐出ポ
ート内の圧力により油溜めに貯溜された油は第2
制御弁方向に流出し、そこを通してクランク室内
へ戻される。したがつて、クランク室内に貯溜し
てある油の減少を極力防止できる。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は本考案の実施例に係る容量可変斜板式
コンプレツサにおけるピストンの吐出工程を示す
概略断面図、第2図は同実施例に係るコンプレツ
サにおけるピストンの吸入工程を示す概略断面
図、第3図は同実施例に係るコンプレツサにおけ
るクランク室圧力が変化した場合の概略断面図、
第4図は第1図に示す−線に沿う断面図、第
5図は第4図に示す−線に沿う断面図であ
る。
第1〜3図に示すように、本実施例に係る容量
可変斜板式コンプレツサ3は、自動車用冷房サイ
クルに用いられるもので、エンジンによりベル
ト、プーリ2、及びマグネツトクラツチ2aを介
して回転駆動される駆動軸11を有する。この駆
動軸11には、駆動棒11aが軸11と直角方向
に固着され、クランク室12内で駆動軸11と共
に回転するようになつている。この駆動棒11a
にはピン11bを支点として駆動斜板13が駆動
軸11に対して傾斜して連結され、駆動軸11の
回転力がピン11bを介して駆動斜板13に伝達
するようになつている。この駆動斜板13には、
スラスト軸受14及びラジアル軸受部15を介し
て、回転しないウオブル板16が摺動自在に連結
してある。ラジアル軸受部15はウオブル板16
の内周側に形成され、そのスラスト方向移動がス
ラストワツシヤ20及びスナツプリング21によ
り制限されている。
ウオブル板16は、ケーシング17に固定され
た案内ピン18に対して滑動自在に連結されたシ
ユー19に連結してあり、当該シユー19により
回転が防止されると共に駆動軸11方向の移動が
案内されるようになつている。このウオブル板1
6には、複数のロツド22を介してそれぞれピス
トン23が円周方向略等間隔に連結してあり、駆
動軸11の回転に伴う駆動斜板の回転により、回
転しないウオブル板16が第1,第2図に示すよ
うに揺動し、ピストン23が往復動するようにな
つている。
ウオブル板16とロツド22との連結及びピス
トン23とロツド22との連結は、それぞれ摺動
部としてのボール軸受部22a,22bによりな
され、ウオブル板16及びピストン23に対する
ロツド22の傾斜角度が可変となつている。
ピストン23は、シリンダブロツク24に形成
されたシリンダ25内に装着してある。シリンダ
25内では、ピストン20の前面には圧縮室26
が形成してあり、ピストン20の後面はクランク
室12と連通している。
圧縮室26には吸入口27及び吐出口28が形
成してある。この吸入口27は、第6図に示すエ
バポレータ7からの冷媒が導かれる吸入ポート2
9に入口弁27aを介して連通している。この吸
入ポート29は、第4図に示すように、ヘツド3
0内に円周状に形成され、連通路31を介して吸
入側圧力室32に連通している。また、前記吐出
口28は、第6図に示すコンデンサ4に冷媒を送
り込む配管に連通している吐出ポート33に吐出
弁34を介して連通している。この吐出ポート3
3は後述する管路50を介して吐出側圧力室35
に連通している。
前記吸入側圧力室32には、第1制御弁36が
ベロー部37により保持してあり、吸入側圧力室
32内の圧力に応じてベロー部が上下し、吸込側
連通口41の開度を調節するようになつている。
また、第1制御弁36にはロツド38を介して第
2制御弁39が連結してあり、両者は連動して動
作するようになつている。この第2制御弁39
は、吐出側圧力室35内に設けられ、吐出側連通
口40の開度を調節するようになつている。
これら第1、第2制御弁36,39は、吸入側
圧力室32内の圧力に応じて上下動するベロー部
37で制御され、吸入側圧力室32内の圧力が高
くなると吸入側連通口41の開度を大きくし、低
くなると吐出側連通口40の開度を大きくするよ
うにしてある。したがつて、冷房サイクルにおけ
る熱負荷が小さい場合には、吸入側圧力室32内
の圧力が低くなり、ベロー部37が上方に伸延
し、吐出側連通口40の開度を大きくし、クラン
ク室12に吐出圧を導入してその内部圧を高め
る。そのため、吸入工程(第2図参照)にあるピ
ストン23の前後の圧力差が増大し、第3図に示
すように、ウオブル板16及び駆動斜板13を駆
動軸11に対して立てる方向のモーメントが作用
する。したがつて、ピストン23の往復動ストロ
ークが短くなり、圧縮室26の内容積が実質的に
減少し、したがつて冷房サイクル内を循環する冷
媒流量が減少し、低い熱負荷に応じた適正な冷媒
流量となるため、コンプレツサの吸入圧が次第に
上昇し、結果的に一定な吸入圧に保たれる。
また、冷房サイクルにおける熱負荷が大きい場
合には、吸入側圧力室32内の圧力が高くなり、
ベロー部37が下方に移動し、吸入側連通口41
の開度を大きくし、クランク室12に吸入圧を導
入するため、その内部圧が吸入圧に略等しくな
る。このため、吸入工程(第2図参照)にあるピ
ストン23の前後の圧力差がほとんどなくなり、
第1,2図に示すように、ウオブル板16及び駆
動斜板13が駆動軸11に対して最大に傾斜する
ことが可能となり、ピストン23の往復動ストロ
ークが最大になる。したがつて圧縮室26の内容
積が実質的に増大し、したがつて冷房サイクル内
を循環する冷媒流量が増大し、高い熱負荷に応じ
た適正な冷媒流量となるため、コンプレツサの吸
入圧が次第に下降し、結果的に一定な吸入圧に保
たれる。
特に本実施例にあつては、第1,4,5図に示
すように、吐出ポート33の下部に油溜め51を
形成すると共に、吐出ポート33を2室に区切る
オイルセパレータ52を装着してある。オイルセ
パレータ52は、合成樹脂ないし金属製の網状体
から成り、吐出口28から流出してきた冷媒に含
まれている油を捕捉し、その油を油溜め51へ落
下させるようになつている。
この吐出ポート33と前記第2制御弁39が収
容された吐出側圧力室35とは、油溜め51の底
部近傍に開口53を有する管路50で連絡してあ
る。
このようなコンプレツサ3にあつては、クラン
ク室12内に貯溜してある油0が、ピストン23
とシリンダ24との摺接面を通して吐出ポート3
3まで漏洩してきたとしても、この油は吐出ポー
ト下部に形成してある油溜め51に貯溜される。
この油溜め51に貯溜された油が、第2制御弁3
9へ通じる管路50の開口53を塞ぐと、吐出ポ
ート33内の圧力により油溜め51に貯溜された
油は第2制御弁39が装着された吐出側圧力室3
5方向に流出し、そこを通してクランク室12内
へ戻される。したがつて、クランク室12内に貯
溜してある油の減少を極力防止できる。
なお、本考案は、上述した実施例に限定される
ものではなく、種々に改変することができる。例
えば、前記オイルセパレータ52は吐出ポート3
3内に必ずしも設ける必要はなく、設けなくと
も、冷媒に含まれているある程度の油は吐出ポー
ト33下部に形成された油溜め51に落下し、貯
溜される。
[考案の効果] 以上説明してきたように、本考案によれば、ク
ランク室内から冷房サイクル内へ漏洩する油の量
を減少させ、クランク室内に常時適量の油を貯溜
させ、容量可変斜板式コンプレツサにおける可動
部分ないし摺接部分の耐久性を向上させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例に係る容量可変斜板式
コンプレツサにおけるピストンの吐出工程を示す
概略断面図、第2図は同実施例に係るコンプレツ
サにおけるピストンの吸入工程を示す概略断面
図、第3図は同実施例に係るコンプレツサにおけ
るクランク室圧力が変化した場合の概略断面図、
第4図は第1図に示す−線に沿う断面図、第
5図は第4図に示す−線に沿う断面図、第6
図は一般的な自動車用冷房サイクルの概略図であ
る。 11……駆動軸、12……クランク室、13…
…駆動斜板、16……ウオブル板、23……ピス
トン、29……吸入ポート、33……吐出ポー
ト、36……第1制御弁、39……第2制御弁、
50……管路、51……油溜め、52……オイル
セパレータ、53……開口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランク室12内で、駆動軸11に対して傾斜
    角度が可変に連結された駆動斜板13に、非回転
    ウオブル板16を摺接自在に連結し、当該ウオブ
    ル板16に複数のロツド22を介してそれぞれ連
    結されたピストン23を、当該ピストン23の前
    面に吸入ポート29及び吐出ポート33に連通す
    る圧縮室26を形成するように、シリンダ25内
    に往復動自在に収容し、前記クランク室12内の
    圧力を変化させることにより前記ウオブル板16
    及び駆動斜板13の前記駆動軸11に対する傾斜
    角度を変化させて、前記ピストン23の往復動ス
    トロークを変化せしめる容量可変斜板式コンプレ
    ツサにおいて、前記クランク室12に第1、第2
    制御弁36,39を介して前記吸入ポート29と
    吐出ポート33とを連通させて前記クランク室1
    2内の圧力を制御し、前記吐出ポート33下部に
    油溜め51を形成し、前記吐出ポート33と第2
    制御弁39とを、油溜め51の底部近傍に開口5
    3を有する管路50で連絡したことを特徴とする
    容量可変斜板式コンプレツサ。
JP1986142617U 1986-09-19 1986-09-19 Expired JPH0447430Y2 (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986142617U JPH0447430Y2 (ja) 1986-09-19 1986-09-19

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JP1986142617U JPH0447430Y2 (ja) 1986-09-19 1986-09-19

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JPS6351170U JPS6351170U (ja) 1988-04-06
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58158382A (ja) * 1982-02-25 1983-09-20 ゼネラル・モ−タ−ズ・コ−ポレ−シヨン 排気量可変コンプレツサ
JPS5926793A (ja) * 1982-08-04 1984-02-13 セイコーインスツルメンツ株式会社 電子時計用アラ−ム音発生回路

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58158382A (ja) * 1982-02-25 1983-09-20 ゼネラル・モ−タ−ズ・コ−ポレ−シヨン 排気量可変コンプレツサ
JPS5926793A (ja) * 1982-08-04 1984-02-13 セイコーインスツルメンツ株式会社 電子時計用アラ−ム音発生回路

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JPS6351170U (ja) 1988-04-06

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