JPH0447413Y2 - - Google Patents
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- JPH0447413Y2 JPH0447413Y2 JP1986033094U JP3309486U JPH0447413Y2 JP H0447413 Y2 JPH0447413 Y2 JP H0447413Y2 JP 1986033094 U JP1986033094 U JP 1986033094U JP 3309486 U JP3309486 U JP 3309486U JP H0447413 Y2 JPH0447413 Y2 JP H0447413Y2
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- Japan
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- fuel
- chamber
- pressure
- pump
- injection
- Prior art date
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
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Landscapes
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
考案の目的
[産業上の利用分野]
本考案は燃料の主噴射に先立ちパイロツト噴射
を行なうデイーゼル機関の燃料噴射ポンプに関す
る。
を行なうデイーゼル機関の燃料噴射ポンプに関す
る。
[従来の技術]
従来より、デイーゼル機関の例えばアイドル状
態における騒音低減を目的とした燃料噴射ポンプ
が開発されている。例えば、アイドル時にのみプ
ランジヤにプリストロークをつけることにより噴
射タイミングを遅らせると共に噴射率を低下させ
て燃焼音を低減する「分配型燃料噴射ポンプ」
(特開昭54−134222号公報)等が提案されている。
態における騒音低減を目的とした燃料噴射ポンプ
が開発されている。例えば、アイドル時にのみプ
ランジヤにプリストロークをつけることにより噴
射タイミングを遅らせると共に噴射率を低下させ
て燃焼音を低減する「分配型燃料噴射ポンプ」
(特開昭54−134222号公報)等が提案されている。
また、同様の目的達成のため、燃料噴射率(単
位時間当りの燃料噴射量)を低下させる手段とし
て、燃料を主噴射に先立ちパイロツト噴射する燃
料噴射ポンプも考案されている。所謂アキユーム
レート型燃料噴射ポンプは、上記のようなパイロ
ツト噴射を機械的に実現する一例である。このよ
うなアキユームレート型燃料噴射ポンプは、プラ
ンジヤの往復動により燃料が加圧される加圧室と
連通して設けられるシリンダ内に、燃料の加圧に
より移動されるアキユームレートピストンと、該
ピストンを加圧室方向に付勢するスプリングと、
上記アキユームレートピストンの移動量を制限す
るストツパとを備え、燃料の加圧に際してパイロ
ツト噴射を開始し、燃料圧力が上記スプリングの
付勢力により定まる所定圧以上となると上記アキ
ユームレートピストンの移動開始によりパイロツ
ト噴射を終了し、その後、アキユームレートピス
トンのストツパによる移動停止により主噴射が開
始されるよう構成されていた。
位時間当りの燃料噴射量)を低下させる手段とし
て、燃料を主噴射に先立ちパイロツト噴射する燃
料噴射ポンプも考案されている。所謂アキユーム
レート型燃料噴射ポンプは、上記のようなパイロ
ツト噴射を機械的に実現する一例である。このよ
うなアキユームレート型燃料噴射ポンプは、プラ
ンジヤの往復動により燃料が加圧される加圧室と
連通して設けられるシリンダ内に、燃料の加圧に
より移動されるアキユームレートピストンと、該
ピストンを加圧室方向に付勢するスプリングと、
上記アキユームレートピストンの移動量を制限す
るストツパとを備え、燃料の加圧に際してパイロ
ツト噴射を開始し、燃料圧力が上記スプリングの
付勢力により定まる所定圧以上となると上記アキ
ユームレートピストンの移動開始によりパイロツ
ト噴射を終了し、その後、アキユームレートピス
トンのストツパによる移動停止により主噴射が開
始されるよう構成されていた。
[考案が解決しようとする問題点]
かかる従来技術には以下のような問題点があつ
た。すなわち、 (1) 騒音低減を目的としたパイロツト噴射は、例
えばアイドル状態のような機関の低負荷、低回
転速度状態において効果的である。ところが、
従来のアキユームレート型燃料噴射ポンプは、
機関が高負荷、高回転速度状態に移行した場合
にもパイロツト噴射を実行してしまう。一般
に、パイロツト噴射を行なうと、第4図に示す
ように同一燃料噴射量に対しても燃料噴射期間
が延長され(燃料噴射率が低下し)、第5図に
示すようにエンジン出力が低下する。したがつ
て、高負荷、高回転速度状態においては、充分
な機関出力が得られず、加速性能が低下すると
う問題点があつた。
た。すなわち、 (1) 騒音低減を目的としたパイロツト噴射は、例
えばアイドル状態のような機関の低負荷、低回
転速度状態において効果的である。ところが、
従来のアキユームレート型燃料噴射ポンプは、
機関が高負荷、高回転速度状態に移行した場合
にもパイロツト噴射を実行してしまう。一般
に、パイロツト噴射を行なうと、第4図に示す
ように同一燃料噴射量に対しても燃料噴射期間
が延長され(燃料噴射率が低下し)、第5図に
示すようにエンジン出力が低下する。したがつ
て、高負荷、高回転速度状態においては、充分
な機関出力が得られず、加速性能が低下すると
う問題点があつた。
(2) また、機関高速回転状態においてもパイロツ
ト噴射を行なうと、アキユームレートピストン
やスプリング等の構成部品が高速動作により摩
耗損傷し、燃料噴射ポンプの耐久性および信頼
性が低下するという問題もあつた。
ト噴射を行なうと、アキユームレートピストン
やスプリング等の構成部品が高速動作により摩
耗損傷し、燃料噴射ポンプの耐久性および信頼
性が低下するという問題もあつた。
本考案は、簡単な構造で、機関運転状態に応
じて必要なときにパイロツト噴射を実行するデ
イーゼル機関の燃料噴射ポンプの提供を目的と
する。
じて必要なときにパイロツト噴射を実行するデ
イーゼル機関の燃料噴射ポンプの提供を目的と
する。
考案の構成
[問題点を解決するための手段]
上記問題を解決するためになされた本考案は、
デイーゼル機関の回転速度の増加に伴い内部に
充填された燃料の圧力が上昇するポンプ室と、 該ポンプ室内の燃料をプランジヤの往復動によ
り吸入・加圧して上記デイーゼル機関に圧送する
加圧室と、 燃料の圧力を解放する油密通路および上記加圧
室に連通する背後室と、 該背後室と、上記加圧室との連通路に液密的に
配設され、上記加圧室内の燃料圧力により摺動す
るアキユームレートピストンと、 該アキユームレートピストンを上記加圧室方向
に付勢するスプリングと、 を具備し、燃料の主噴射に先だつてパイロツト噴
射を行なうデイーゼル機関の燃料噴射ポンプにお
いて、 さらに、前記ポンプ室内の燃料圧力が導入され
ると共に、該燃料圧力を受けて摺動し、該燃料圧
力が所定圧力以上となつたとき、上記背後室と上
記油密通路との連通を遮断する弁体を備えたこと
を特徴とするデイーゼル機関の燃料噴射ポンプを
要旨とするものである。
充填された燃料の圧力が上昇するポンプ室と、 該ポンプ室内の燃料をプランジヤの往復動によ
り吸入・加圧して上記デイーゼル機関に圧送する
加圧室と、 燃料の圧力を解放する油密通路および上記加圧
室に連通する背後室と、 該背後室と、上記加圧室との連通路に液密的に
配設され、上記加圧室内の燃料圧力により摺動す
るアキユームレートピストンと、 該アキユームレートピストンを上記加圧室方向
に付勢するスプリングと、 を具備し、燃料の主噴射に先だつてパイロツト噴
射を行なうデイーゼル機関の燃料噴射ポンプにお
いて、 さらに、前記ポンプ室内の燃料圧力が導入され
ると共に、該燃料圧力を受けて摺動し、該燃料圧
力が所定圧力以上となつたとき、上記背後室と上
記油密通路との連通を遮断する弁体を備えたこと
を特徴とするデイーゼル機関の燃料噴射ポンプを
要旨とするものである。
[作用]
このように構成された本考案では、プランジヤ
が加圧室方向に移動すると、加圧室内の燃料圧力
が上昇し、燃料噴射ポンプはパイロツト噴射を開
始する。加圧室内の燃料圧力がさらに上昇し、ア
キユームレートピストンに加わる燃料圧力がスプ
リングの付勢力を上回ると、アキユームレートピ
ストンが背後室方向に摺動を開始する。このため
加圧室内の燃料圧力は低下し、パイロツト噴射が
終了する。プランジヤがさらに加圧室方向に移動
し、アキユームレートピストンの背後室方向への
摺動が終了すると、再び加圧室内の燃料圧力が上
昇し、これによつて燃料噴射ポンプは主噴射を実
行する。なお、アキユームレートピストンが背後
室方向へ摺動する際、背後室内の燃料は油密通路
を介して放出される。
が加圧室方向に移動すると、加圧室内の燃料圧力
が上昇し、燃料噴射ポンプはパイロツト噴射を開
始する。加圧室内の燃料圧力がさらに上昇し、ア
キユームレートピストンに加わる燃料圧力がスプ
リングの付勢力を上回ると、アキユームレートピ
ストンが背後室方向に摺動を開始する。このため
加圧室内の燃料圧力は低下し、パイロツト噴射が
終了する。プランジヤがさらに加圧室方向に移動
し、アキユームレートピストンの背後室方向への
摺動が終了すると、再び加圧室内の燃料圧力が上
昇し、これによつて燃料噴射ポンプは主噴射を実
行する。なお、アキユームレートピストンが背後
室方向へ摺動する際、背後室内の燃料は油密通路
を介して放出される。
また、ポンプ室内の燃料圧力はデイーゼル機関
の回転速度の増加にともなつて上昇し、ポンプ室
内の燃料圧力が所定圧力以上となると、弁体は背
後室と油密通路との連通を遮断する。従つてデイ
ーゼル機関の回転速度が所定値以上となると、背
後室と油密通路との連通が遮断され、背後室は密
閉状態となる。このためアキユームレートピスト
ンも移動不可能となる。
の回転速度の増加にともなつて上昇し、ポンプ室
内の燃料圧力が所定圧力以上となると、弁体は背
後室と油密通路との連通を遮断する。従つてデイ
ーゼル機関の回転速度が所定値以上となると、背
後室と油密通路との連通が遮断され、背後室は密
閉状態となる。このためアキユームレートピスト
ンも移動不可能となる。
この状態でプランジヤが加圧室方向へ移動する
と、アキユームレートピストンに加わる燃料圧力
がスプリングの付勢力を上回つても、アキユーム
レートピストンは移動しない。このため、燃料噴
射ポンプはパイロツト噴射を実行せず最初から主
噴射を実行する。
と、アキユームレートピストンに加わる燃料圧力
がスプリングの付勢力を上回つても、アキユーム
レートピストンは移動しない。このため、燃料噴
射ポンプはパイロツト噴射を実行せず最初から主
噴射を実行する。
従つて本考案では、デイーゼル機関の回転数が
所定値以上となると、パイロツト噴射を禁止して
最初から主噴射を実行することができる。
所定値以上となると、パイロツト噴射を禁止して
最初から主噴射を実行することができる。
[実施例]
次に、本考案の好適な一実施例を図面に基づい
て詳細に説明する。本考案一実施例である分配型
の燃料噴射ポンプの全体構成を第2図に、その主
要部断面を第1図に各々示す。
て詳細に説明する。本考案一実施例である分配型
の燃料噴射ポンプの全体構成を第2図に、その主
要部断面を第1図に各々示す。
分配型の燃料噴射ポンプ1は、第2図に示すよ
うに、ポンプハウジング2内部に、ドライブシヤ
フト3の回転により駆動されてポンプ室4内に燃
料を昇圧供給するベーンポンプ5、上記ドライブ
シヤフト3に図示しないカツプリングを介して連
結されたカムプレート6、該カムプレート6と一
体的に回転すると共に往復動するプランジヤ7が
配設されている。プランジヤ7はポンプシリンダ
8内に嵌挿され、その往復動により、ポンプ室4
内の燃料を吸入ポート9から加圧室をなすプラン
ジヤ室10に吸入した後加圧する。プランジヤ7
は、上記プランジヤ室7内で加圧された燃料を所
定の時期に各分配通路11へ分配してデリバリバ
ブル12を介して図示しないデイーゼルエンジン
の各ノズルに圧送する分配ポート13、加圧され
た燃料を還流するスピルポート14を有する。
うに、ポンプハウジング2内部に、ドライブシヤ
フト3の回転により駆動されてポンプ室4内に燃
料を昇圧供給するベーンポンプ5、上記ドライブ
シヤフト3に図示しないカツプリングを介して連
結されたカムプレート6、該カムプレート6と一
体的に回転すると共に往復動するプランジヤ7が
配設されている。プランジヤ7はポンプシリンダ
8内に嵌挿され、その往復動により、ポンプ室4
内の燃料を吸入ポート9から加圧室をなすプラン
ジヤ室10に吸入した後加圧する。プランジヤ7
は、上記プランジヤ室7内で加圧された燃料を所
定の時期に各分配通路11へ分配してデリバリバ
ブル12を介して図示しないデイーゼルエンジン
の各ノズルに圧送する分配ポート13、加圧され
た燃料を還流するスピルポート14を有する。
上記ポンプシリンダ8には、パイロツト噴射機
構20が螺着されており、該パイロツト噴射機構
20は上記プランジヤ室10に連通している。ま
た、パイロツト噴射機構20は低圧通路21、燃
料圧通路22を有する。低圧通路21は、油密通
路をなすリターン通路23を介して燃料タンク2
4に連通し、一方、燃料圧通路22は、ポンプ室
内圧通路25を介してポンプ室4のポンプ室ポー
ト26に連通する。上記パイロツト噴射機構20
は、プランジヤ室10内の燃料圧力を一旦低下さ
せることにより、プランジヤ7の一往動中にパイ
ロツト噴射と主噴射とを実行するものである。
構20が螺着されており、該パイロツト噴射機構
20は上記プランジヤ室10に連通している。ま
た、パイロツト噴射機構20は低圧通路21、燃
料圧通路22を有する。低圧通路21は、油密通
路をなすリターン通路23を介して燃料タンク2
4に連通し、一方、燃料圧通路22は、ポンプ室
内圧通路25を介してポンプ室4のポンプ室ポー
ト26に連通する。上記パイロツト噴射機構20
は、プランジヤ室10内の燃料圧力を一旦低下さ
せることにより、プランジヤ7の一往動中にパイ
ロツト噴射と主噴射とを実行するものである。
上記プランジヤ7には、既述したスピルポート
14付近にスピルリング31が外嵌されている。
該スピルリング31の位置によりプランジヤ7に
よる燃料の加圧終了時期、すなわち燃料噴射量が
定まる。該スピルリング31は、サポーテイング
レバー32によりフライウエイト33に応動する
ガバナスリーブ34に、一方、テンシヨンレバー
35およびガバナスプリング36によりアクセル
ペダルと連動するコントロールレバー37に各々
連結され、車速およびアクセル操作量に応じて移
動される。また、タイマ38は、ポンプ室4内の
燃料圧に応じて燃料噴射時期を制御する。なお、
第2図において、既述したベーンポンプ5、およ
び上記タイマ38に限り、90°展開図として表記
した。
14付近にスピルリング31が外嵌されている。
該スピルリング31の位置によりプランジヤ7に
よる燃料の加圧終了時期、すなわち燃料噴射量が
定まる。該スピルリング31は、サポーテイング
レバー32によりフライウエイト33に応動する
ガバナスリーブ34に、一方、テンシヨンレバー
35およびガバナスプリング36によりアクセル
ペダルと連動するコントロールレバー37に各々
連結され、車速およびアクセル操作量に応じて移
動される。また、タイマ38は、ポンプ室4内の
燃料圧に応じて燃料噴射時期を制御する。なお、
第2図において、既述したベーンポンプ5、およ
び上記タイマ38に限り、90°展開図として表記
した。
次に、上記パイロツト噴射機構20の構造を第
1図に基づいて説明する。パイロツト噴射機構2
0は、ボデイ40内部に、アキユームレートピス
トンガイド41、背後室42を有し、該背後室4
2を封止するようにキヤツプ43がガスケツト4
4を介して螺着されている。
1図に基づいて説明する。パイロツト噴射機構2
0は、ボデイ40内部に、アキユームレートピス
トンガイド41、背後室42を有し、該背後室4
2を封止するようにキヤツプ43がガスケツト4
4を介して螺着されている。
上記アキユームレートピストンガイド41は、
その一端側50が既述したプランジヤ室10に対
向し、その取付部はガスケツト51により封止さ
れている。また、アキユームレートピストンガイ
ド41はその内部に、シート部52、油留り53
を有するアキユームレートシリンダ54を備え
る。該アキユームレートシリンダ54は小孔55
を介して既述したプランジヤ室10に連通し、該
プランジヤ室10内の燃料圧力により移動するア
キユームレートピストン56が液密摺動自在に嵌
合している。アキユームレートピストンガイド4
1の他端側には、上記アキユームレートピストン
56の移動を制限するアキユームレートピストン
ストツパ57が配設されている。
その一端側50が既述したプランジヤ室10に対
向し、その取付部はガスケツト51により封止さ
れている。また、アキユームレートピストンガイ
ド41はその内部に、シート部52、油留り53
を有するアキユームレートシリンダ54を備え
る。該アキユームレートシリンダ54は小孔55
を介して既述したプランジヤ室10に連通し、該
プランジヤ室10内の燃料圧力により移動するア
キユームレートピストン56が液密摺動自在に嵌
合している。アキユームレートピストンガイド4
1の他端側には、上記アキユームレートピストン
56の移動を制限するアキユームレートピストン
ストツパ57が配設されている。
一方、上記背後室42内には、プレツシヤピン
61、リターンスプリング62が配設されてい
る。リターンスプリング62はプレツシヤピン6
1を介して、上記アキユームレートピストン56
をプランジヤ室10内の燃料圧力に抗してシート
部52に当接させるよう付勢する。なお、リター
ンスプリング62の付勢力はシム63により調整
される。
61、リターンスプリング62が配設されてい
る。リターンスプリング62はプレツシヤピン6
1を介して、上記アキユームレートピストン56
をプランジヤ室10内の燃料圧力に抗してシート
部52に当接させるよう付勢する。なお、リター
ンスプリング62の付勢力はシム63により調整
される。
上記キヤツプ43の上記背後室42に対向する
一端側にはOリング71を介してキヤツプヘツド
72が螺着され、キヤツプ43内部にコントロー
ルピストン室73を形成している。なお、上記キ
ヤツプヘツド72には、Oリング74を介して調
整スクリユ75が螺着されている。上記コントロ
ールピストン室73内部には、弁体をなすコント
ロールピストン76が液密摺動自在に嵌合され、
該コントロールピストン76により上記コントロ
ールピストン室73は、高圧室77と低圧室78
とに分割される。なお、コントロールピストン7
6はスプリング79により、上記調整スクリユ7
5方向に付勢されている。高圧室77は、栓80
により一端側を封止された燃料通路81を介して
既述した燃料圧通路22に連通している。一方、
低圧室78は低圧通路21に連通すると共に、連
通路82を介して上記背後室42にも連通してい
る。
一端側にはOリング71を介してキヤツプヘツド
72が螺着され、キヤツプ43内部にコントロー
ルピストン室73を形成している。なお、上記キ
ヤツプヘツド72には、Oリング74を介して調
整スクリユ75が螺着されている。上記コントロ
ールピストン室73内部には、弁体をなすコント
ロールピストン76が液密摺動自在に嵌合され、
該コントロールピストン76により上記コントロ
ールピストン室73は、高圧室77と低圧室78
とに分割される。なお、コントロールピストン7
6はスプリング79により、上記調整スクリユ7
5方向に付勢されている。高圧室77は、栓80
により一端側を封止された燃料通路81を介して
既述した燃料圧通路22に連通している。一方、
低圧室78は低圧通路21に連通すると共に、連
通路82を介して上記背後室42にも連通してい
る。
例えば、エンジン停止時のような初期状態にあ
つては、コントロールピストン76がスプリング
79の付勢により調整スクリユ75に当接してい
る。この場合、コントロールピストン76が高圧
室77と燃料通路81との連通および低圧室78
と連通路82との連通を遮断しないように、調整
スクリユ75の設定位置およびコントロールピス
トン76の全長が決定されている。したがつて、
背後室42から、連通路82、低圧室78、低圧
通路21およびリターン通路23を介して燃料タ
ンク24に至る経路が形成される。また、既述し
たポンプ室4からポンプ室内圧通路25、燃料圧
通路22および燃料通路81を介して高圧室77
に至る経路も形成されている。
つては、コントロールピストン76がスプリング
79の付勢により調整スクリユ75に当接してい
る。この場合、コントロールピストン76が高圧
室77と燃料通路81との連通および低圧室78
と連通路82との連通を遮断しないように、調整
スクリユ75の設定位置およびコントロールピス
トン76の全長が決定されている。したがつて、
背後室42から、連通路82、低圧室78、低圧
通路21およびリターン通路23を介して燃料タ
ンク24に至る経路が形成される。また、既述し
たポンプ室4からポンプ室内圧通路25、燃料圧
通路22および燃料通路81を介して高圧室77
に至る経路も形成されている。
上記構成を有する本実施例の燃料噴射ポンプ1
は、次のように作動する。プランジヤ7の往動に
よりプランジヤ室10内の燃料が加圧される。こ
の噴射行程初期においては、アキユームレートピ
ストン56はリターンスプリング62の付勢によ
りシート部52に当接し、小孔55の連通を遮断
している。このため、デリバリバブル12を介し
てデイーゼルエンジンへ燃料が圧送され、パイロ
ツト噴射が開始される。
は、次のように作動する。プランジヤ7の往動に
よりプランジヤ室10内の燃料が加圧される。こ
の噴射行程初期においては、アキユームレートピ
ストン56はリターンスプリング62の付勢によ
りシート部52に当接し、小孔55の連通を遮断
している。このため、デリバリバブル12を介し
てデイーゼルエンジンへ燃料が圧送され、パイロ
ツト噴射が開始される。
やがてプランジヤ室10内の燃料圧力が上昇
し、小孔55を介してアキユームレートピストン
56に加わる押圧力がリターンスプリング62の
付勢力を上廻ると、該アキユームレートピストン
56はシート部52を離れる。
し、小孔55を介してアキユームレートピストン
56に加わる押圧力がリターンスプリング62の
付勢力を上廻ると、該アキユームレートピストン
56はシート部52を離れる。
アキユームレートピストン56がシート部52
を一旦離れると、燃料圧力の受圧面積が増大する
ため、アキユームレートピストン56は速やかに
第1図の右方向へ移動開始する。ところで、第3
図に示すように、デイーゼルエンジンの回転速度
が低い場合はポンプ室4内の燃料圧力も低い。し
たがつて、高圧室77内の燃料圧力も低く低圧室
78との圧力差も小さいので、コントロールピス
トン76が連通路82を遮断することはない。こ
のため、上記アキユームレートピストン56の移
動に伴う背後室42内の容積変化に相当する量の
燃料は、背後室42から連通路82、低圧室7
8、低圧通路21およびリターン通路23を経て
燃料タンク24に還流する。これにより、アキユ
ームレートピストン56はアキユームレートピス
トンストツパ57に当接するまで第1図で右方向
に移動する。上記アキユームレートピストン56
の移動中には、プランジヤ室10内の燃料圧力は
低下するので、デイーゼルエンジンへの燃料の圧
送は一旦中断される。このため、上述したアキユ
ームレートピストン56の移動開始に伴い、パイ
ロツト噴射が終了する。
を一旦離れると、燃料圧力の受圧面積が増大する
ため、アキユームレートピストン56は速やかに
第1図の右方向へ移動開始する。ところで、第3
図に示すように、デイーゼルエンジンの回転速度
が低い場合はポンプ室4内の燃料圧力も低い。し
たがつて、高圧室77内の燃料圧力も低く低圧室
78との圧力差も小さいので、コントロールピス
トン76が連通路82を遮断することはない。こ
のため、上記アキユームレートピストン56の移
動に伴う背後室42内の容積変化に相当する量の
燃料は、背後室42から連通路82、低圧室7
8、低圧通路21およびリターン通路23を経て
燃料タンク24に還流する。これにより、アキユ
ームレートピストン56はアキユームレートピス
トンストツパ57に当接するまで第1図で右方向
に移動する。上記アキユームレートピストン56
の移動中には、プランジヤ室10内の燃料圧力は
低下するので、デイーゼルエンジンへの燃料の圧
送は一旦中断される。このため、上述したアキユ
ームレートピストン56の移動開始に伴い、パイ
ロツト噴射が終了する。
アキユームレートピストン56がアキユームレ
ートピストンストツパ57に当接すると、プラン
ジヤ7の往動によりプランジヤ室10内の燃料は
再び加圧される。このため、デイーゼルエンジン
への燃料圧送により主噴射が開始される。プラン
ジヤ7の往動によりスピルポート14がポンプ室
4に連通すると主噴射は終了する。このとき、プ
ランジヤ室10内の燃料圧力は低下するので、ア
キユームレートピストン56はリターンスプリン
グ62の付勢によりシート部52に当接する位置
まで戻される。
ートピストンストツパ57に当接すると、プラン
ジヤ7の往動によりプランジヤ室10内の燃料は
再び加圧される。このため、デイーゼルエンジン
への燃料圧送により主噴射が開始される。プラン
ジヤ7の往動によりスピルポート14がポンプ室
4に連通すると主噴射は終了する。このとき、プ
ランジヤ室10内の燃料圧力は低下するので、ア
キユームレートピストン56はリターンスプリン
グ62の付勢によりシート部52に当接する位置
まで戻される。
一方、第3図に示すように、デイーゼルエンジ
ンの回転速度が増加すると、ポンプ室4内の燃料
圧力は昇圧する。このポンプ室4内の燃料圧力
は、ポンプ室内圧通路25、燃料圧通路22およ
び燃料通路81を介して高圧室77に伝達され
る。このため、高圧室77と低圧室78との圧力
差が大きくなり、コントロールピストン76はス
プリング79の付勢に抗して第1図の右側に移動
して低圧室78と連通路82との連通を遮断す
る。したがつて、アキユームレートピストン56
の移動量に相当する容積の燃料は背後室42から
流出できなくなる。このため、プランジヤ室10
内の燃料圧力が上昇してリターンスプリング62
の付勢を上回つても、アキユームレートピストン
56は移動しない。このように、デイーゼルエン
ジンの高速回転時には、プランジヤ室10内の圧
力低下は生じないので、パイロツト噴射は行なわ
れず、プランジヤ7の往動に伴い燃料噴射が開始
され、スピルポート14の解放に伴い該燃料噴射
は終了する。
ンの回転速度が増加すると、ポンプ室4内の燃料
圧力は昇圧する。このポンプ室4内の燃料圧力
は、ポンプ室内圧通路25、燃料圧通路22およ
び燃料通路81を介して高圧室77に伝達され
る。このため、高圧室77と低圧室78との圧力
差が大きくなり、コントロールピストン76はス
プリング79の付勢に抗して第1図の右側に移動
して低圧室78と連通路82との連通を遮断す
る。したがつて、アキユームレートピストン56
の移動量に相当する容積の燃料は背後室42から
流出できなくなる。このため、プランジヤ室10
内の燃料圧力が上昇してリターンスプリング62
の付勢を上回つても、アキユームレートピストン
56は移動しない。このように、デイーゼルエン
ジンの高速回転時には、プランジヤ室10内の圧
力低下は生じないので、パイロツト噴射は行なわ
れず、プランジヤ7の往動に伴い燃料噴射が開始
され、スピルポート14の解放に伴い該燃料噴射
は終了する。
以上説明したように本実施例は、デイーゼルエ
ンジンの回転速度が増加した場合には、ポンプ室
4内の燃料圧力の昇圧によりコントロールピスト
ン76を作動させ、背後室42を液密室とするこ
とによりアキユームレートピストン56の移動を
阻止してパイロツト噴射を中止するよう構成され
ている。このため、デイーゼルエンジンの回転速
度が高い場合には、燃料噴射時期の短縮(燃料噴
射率の増加)によりエンジン出力の低下を防止す
ることができる。
ンジンの回転速度が増加した場合には、ポンプ室
4内の燃料圧力の昇圧によりコントロールピスト
ン76を作動させ、背後室42を液密室とするこ
とによりアキユームレートピストン56の移動を
阻止してパイロツト噴射を中止するよう構成され
ている。このため、デイーゼルエンジンの回転速
度が高い場合には、燃料噴射時期の短縮(燃料噴
射率の増加)によりエンジン出力の低下を防止す
ることができる。
また、パイロツト噴射機構20が高速域で動作
しないため、各部材の摩耗による劣化を防止でき
る。
しないため、各部材の摩耗による劣化を防止でき
る。
さらに、パイロツト噴射機構20の耐久性および
信頼性も向上する。
信頼性も向上する。
また、デイーゼルエンジンの運転状態を検出す
るセンサおよび制御回路等を設けずに済むので、
簡単な構成により必要な場合にパイロツト噴射を
行なうことができる。
るセンサおよび制御回路等を設けずに済むので、
簡単な構成により必要な場合にパイロツト噴射を
行なうことができる。
以上本考案の実施例について説明したが、本考
案はこのような実施例に何等限定されるものでは
なく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
案はこのような実施例に何等限定されるものでは
なく、本考案の要旨を逸脱しない範囲において
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
考案の効果
以上詳述したように、本考案では、デイーゼル
機関の回転数が所定値以上となると、パイロツト
噴射を禁止して最初から主噴射を実行することが
できる。このため、高回転時にも燃料噴射率が低
下せず、充分な機関出力を得ることができる。
機関の回転数が所定値以上となると、パイロツト
噴射を禁止して最初から主噴射を実行することが
できる。このため、高回転時にも燃料噴射率が低
下せず、充分な機関出力を得ることができる。
また、回転数が所定値以上になると、背後室を
密閉してアキユームレートピストンの移動を禁止
することができる。このため、アキユームレート
ピストンやスプリング等の構成部品が摩耗損傷す
るのを防止して、燃料噴射ポンプの耐久性および
信頼性を向上させることができる。
密閉してアキユームレートピストンの移動を禁止
することができる。このため、アキユームレート
ピストンやスプリング等の構成部品が摩耗損傷す
るのを防止して、燃料噴射ポンプの耐久性および
信頼性を向上させることができる。
第1図は本考案の一実施例の主要部断面図、第
2図は同じくその全体を示す概略構成図、第3図
は同じくそのポンプ室内燃料圧力と機関回転速度
との関係を示すグラフ、第4図は燃料噴射量と燃
料噴射期間との関係を示すグラフ、第5図は燃料
噴射期間とエンジン出力との関係を示すグラフで
ある。 1……燃料噴射ポンプ、4……ポンプ室、7…
…プランジヤ、10……加圧室をなすプランジヤ
室、20……パイロツト噴射機構、23……油密
通路をなすリターン通路、25……ポンプ室内圧
通路、41……アキユームレートピストンガイ
ド、42……背後室、56……アキユームレート
ピストン、62……リターンスプリング、76…
…弁体をなすコントロールピストン。
2図は同じくその全体を示す概略構成図、第3図
は同じくそのポンプ室内燃料圧力と機関回転速度
との関係を示すグラフ、第4図は燃料噴射量と燃
料噴射期間との関係を示すグラフ、第5図は燃料
噴射期間とエンジン出力との関係を示すグラフで
ある。 1……燃料噴射ポンプ、4……ポンプ室、7…
…プランジヤ、10……加圧室をなすプランジヤ
室、20……パイロツト噴射機構、23……油密
通路をなすリターン通路、25……ポンプ室内圧
通路、41……アキユームレートピストンガイ
ド、42……背後室、56……アキユームレート
ピストン、62……リターンスプリング、76…
…弁体をなすコントロールピストン。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 デイーゼル機関の回転速度の増加に伴い内部に
充填された燃料の圧力が上昇するポンプ室と、 該ポンプ室内の燃料をプランジヤの往復動によ
り吸入・加圧して上記デイーゼル機関に圧送する
加圧室と、 燃料の圧力を解放する油密通路および上記加圧
室に連通する背後室と、 該背後室と上記加圧室との連通路に液密的に配
設され、上記加圧室内の燃料圧力により摺動する
アキユームレートピストンと、 該アキユームレートピストンを上記加圧室方向
に付勢するスプリングと、 を具備し、燃料の主噴射に先だつてパイロツト噴
射を行なうデイーゼル機関の燃料噴射ポンプにお
いて、 さらに、前記ポンプ室内の燃料圧力が導入され
ると共に、該燃料圧力を受けて摺動し、該燃料圧
力が所定圧力以上となつたとき、上記背後室と上
記油密通路との連通を遮断する弁体を備えたこと
を特徴とするデイーゼル機関の燃料噴射ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986033094U JPH0447413Y2 (ja) | 1986-03-06 | 1986-03-06 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986033094U JPH0447413Y2 (ja) | 1986-03-06 | 1986-03-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62145973U JPS62145973U (ja) | 1987-09-14 |
JPH0447413Y2 true JPH0447413Y2 (ja) | 1992-11-09 |
Family
ID=30840380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986033094U Expired JPH0447413Y2 (ja) | 1986-03-06 | 1986-03-06 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0447413Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59145360A (ja) * | 1983-01-13 | 1984-08-20 | ロ−ベルト・ボツシユ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング | 燃料噴射ポンプ |
-
1986
- 1986-03-06 JP JP1986033094U patent/JPH0447413Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59145360A (ja) * | 1983-01-13 | 1984-08-20 | ロ−ベルト・ボツシユ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング | 燃料噴射ポンプ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62145973U (ja) | 1987-09-14 |
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