JPH0447147Y2

JPH0447147Y2 -

Info

Publication number: JPH0447147Y2
Application number: JP1986080864U
Authority: JP
Priority date: 1986-05-28
Filing date: 1986-05-28
Publication date: 1992-11-06
Also published as: JPS62191715U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、穀物等を搬送するために使用するカ
バー付きベルトコンベヤに関するものである。

（従来の技術）一般に、穀物をベルトで搬送するときには、
埃、粉塵が飛散するのでベルトをカバーで覆うよ
うにされていた。このカバー付きベルトコンベヤ
は、樋状のフレームの上部開口部に、単にあらか
じめ切断したカバーを取付け、フレームの中に無
端のベルトの一部を移動自在に配置したものであ
る。

（考案が解決しようとする問題点）カバー付きベルトコンベヤは、例えば、複数の
サイロホツパの下側に配置され、サイロホツパか
らの穀物を所定の個所に搬送するために使用され
るが、この場合、サイロホツパの排出口がベルト
コンベヤの上方に正確に位置付けされること、お
よびサイロホツパの排出口間のベルトコンベヤ上
方の開口部が正確に閉塞されることが必要とな
る。しかし、従来のサイロホツパとカバー付きベ
ルトコンベヤを組立てるとき、サイロホツパのコ
ンベヤの巾方向のずれについては、トランシツト
等で修正しその芯を合わせれば良いが、サイロホ
ツパのコンベヤの走行方向のずれはカバーの長さ
との関連もあつて修正が煩雑になるなどの問題が
ある。

本考案は、サイロホツパのコンベヤの走行方向
の調整等を不要とするカバー付きベルトコンベヤ
を提供するものである。

（問題点を解決するための手段）本考案は、上記目的を達成するために、適宜間
隔に設けた複数のサイロホツパの下部を樋状のフ
レームで連接し、該フレーム中にベルトを装備
し、前記サイロホツパ間のフレームの上部開口
に、前記サイロホツパ間の長さ程度の主カバーを
固定し、該主カバーに摺接し、前記フレームの長
手方向に移動自在に設けられたスライドカバー
を、前記主カバーの端部と前記サイロホツパの端
部との間に張設して前記フレーム上部を閉塞した
ことを特徴とする。

（作用）本考案は、上記の構成からなるものであるか
ら、主カバーとスライドカバーとからなる取付カ
バーの全体長さは主カバーに対しスライドカバー
を摺動させることによつて多々変更することがで
き、サイロホツパ間の距離の差を調節できフレー
ム上部を完全に閉塞することができる。また、ス
ライドカバーはベルトコンベヤの稼動時に移動さ
せても、フレーム上部に取付けられているので、
粉塵、埃が飛散しにくくなつている。また、開け
た状態ではベルトの調整、穀物の流量の確認、サ
ンプル採取のための窓となる。

（実施例）本考案の実施例を第１図、第２図によつて説明
する。フレーム１は、底辺２が断面Ｖ字状をし、
上部が開口した樋状をしている。底辺の傾斜面に
形成した孔３，３…には、底辺の一部を折曲して
形成したフランジ４，４に回転自在に取付けたキ
ヤリアローラ５，５が位置している。キヤリアロ
ーラは図面では一対のみを図示したが、適宜間隔
で多数のローラが取付けられている。フレーム１
の上部開口部６は長手方向に延び開口に沿つて段
部７，７が形成されている。フレーム１は機枠８
に適宜手段で固定されている。フレーム１の段部
７，７には主カバー９が嵌合し、適宜手段で固設
される。主カバー９の巾方向の端部は内側にコ字
状に折曲され、この折曲部がフレームの段部７，
７上に載置される。主カバー９の内側空間にはス
ライドカバー１０が摺動自在に装着されている。
スライドカバー１０の主カバー９から露出した部
分には指かけ部１１が固設されている。１２は受
口カバーで、第４図、第５図で示すように、サイ
ロホツパ１３，１３の排出口に連結したシユート
１４の下部を受け入れるカバーである。

フレーム１の内部には無端ベルト１５の一部が
移動自在に設けられている。第１図の１５ａは無
端ベルトのリターン側を示したものである。

第４図に示すように、ベルトコンベヤの設置方
法は、まず、サイロホツパ１３，１３…を整列
し、サイロホツパ１３のシユート１４の下部に受
口カバー１２を取付け、フレーム１と整合させ
る。このときサイロホツパ１３，１３間の距離Ｘ
は夫々の間で異る。

そこで、主カバー９とスライドカバー１０を、
第５図に示すように受口カバー１２，１２間のフ
レーム１の開口部に嵌着する。主カバー９をフレ
ーム１に装着後、スライドカバー１０を一方の受
口カバー１２に対し摺動して衝合すれば、Ｘの長
短にかかわりなく、フレーム１の開口部を閉塞す
ることができる。スライドカバー１０を閉じた状
態で開けにくくするために、受口カバー１２の一
側に係合子１２ａを突設して、スライドカバー１
０が閉じた状態で乗架するようにし、摩擦により
係止する。必要に応じて、スライドカバー１０は
開くことができることは勿論のことである。

（効果）本考案は、構成からなるものであるから、ベル
トコンベヤの開口部を容易に閉塞することができ
るので、設置作業を迅速に行うことができ、しか
もスライドカバーを開くことによつてベルトの調
整、穀物の流量の確認、サンプルの採取をするこ
とができる等の効果がある。また、フレーム上部
を完全に閉塞することができるので、穀物類によ
る粉塵や埃が飛散せず、しかも、スライドカバー
を移動して窓ができてもその影響は少なく作業環
境を改善するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の要部縦断面図、第２図は第１
図の平面図、第３図は主カバーとスライドカバー
と受口カバーとの関係を示す斜視図、第４図はベ
ルトコンベヤとサイロホツパとの関係を示す側面
図、第５図はその平面図を示す。１……フレーム、９……主カバー、１０……ス
ライドカバー、１２……受口カバー、１３……サ
イロホツパ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

適宜間隔に設けた複数のサイロホツパの下部を
樋状のフレームで連接し、該フレーム中にベルト
を装備し、前記サイロホツパ間のフレームの上部
開口に、前記サイロホツパ間の長さ程度の主カバ
ーを固定し、該主カバーに摺接し、前記フレーム
の長手方向に移動自在に設けられたスライドカバ
ーを、前記主カバーの端部と前記サイロホツパの
端部との間に張設して前記フレーム上部を閉塞し
たことを特徴とするカバー付きベルトコンベヤ。