JPH0447071Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、杓子状物を容易かつ確実に係止する
ことができる容器に関する。

(ロ) 従来の技術 従来、幼児等に水を飲ませる場合等、沸騰した
湯をいつたん湯さましと呼ばれる容器内に入れ、
湯温を下げた後、おたまやスプーン等の杓子状物
ですくい、幼児に飲ませている。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかし、従来の湯さましは、上端開口の浅い碗
状容器であるため、杓子状物を容器内に入れた
際、杓子状物の重心が容器外に位置することが多
く、そのため、杓子状物を、また場合によつて
は、湯さましを転倒することになつていた。

本考案は、上記問題点を解決することができる
杓子状物を係止可能な容器を提供することを目的
とする。

(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、上端開口の容器本体の内部に、周面
に杓子状物係止部を具備する杓子状物係止体を立
設したことを特徴とする杓子状物を係止可能な容
器に係るものである。

(ホ) 作用及び効果 本考案では、容器は、その内部に杓子状物係止
体を有するので、おたまやスプーン等の杓子状物
の先端部分を同杓子状物係止体の杓子状物係止部
に容易かつ確実に係止することができ、杓子状物
の転倒及び容器の転倒を確実に防止することがで
きる。

また、杓子状物を常時容器に係止させておくこ
とができるので、紛失も確実に防止することがで
きる。

(ヘ) 実施例 以下、添付図に示す実施例に基づいて、本考案
を具体的に説明する。

第１図及び第２図に、本考案に係る容器Ａの全
体構成を示す。

図示するように、容器本体１０は、上端開口の
どんぶり状の碗状容器であり、本実施例では、円
形の開口を有している。

そして、容器本体１０の内部には、柱状の杓子
状物係止体１１が一体的に立設されており、同杓
子状物係止体１１は、その中央部の直径を上端部
の直径と比較した縮径して、その周面に杓子状物
係止部１１ａを形成している。

かかる構成によつて、第２図に示すように、杓
子状物Ｂの先端部分を杓子状物係止体１１の係止
部１１ａに容易かつ確実に係止することができ
る。

従つて、杓子状物Ｂの転倒を確実に防止するこ
とができるとともに、杓子状物Ｂの紛失も確実に
防止することができる。

また、上記実施例において、杓子状物係止体１
１は、容器本体１０の中央部から距離ｅだけ変位
させており、その対向する側に形成される空間１
２，１３の大きさを相違させている。

かかる構成によつて、一側空間１２からは、お
たま等の大きい杓子状物Ｂを杓子状物係止体１１
に係止することができるとともに、他側空間１３
からは、スプーン等の小さな杓子状物Ｃを杓子状
物係止体１１に係止することができる。

さらに、おたま等の大きい杓子状物Ｂの場合に
おいては、杓子状物係止体１１と杓子状物Ｂの摘
み部を載せる容器本体１０の上縁部分との距離Ｌ
を長くすることができるので、杓子状物Ｂの重心
位置を容器本体１０に位置させることができ、こ
の面からも杓子状物Ｂの転倒を確実に防止するこ
とができる。また、容器Ａの転倒も効果的に防止
することができる。

また、第３図と第４図に他の実施例を示してお
り、本実施例は、上記した実施例（第１図及び第
２図参照）と略同様な構成を有しており、さら
に、杓子状物係止体１１の上部に、レモン等絞り
部１４を形成したことを特徴とする。

かかるレモン等絞り部１４は、本実施例では、
多数の縦長溝を有する紡錘状体からなる。

本実施例においても、第１図及び第２図に示し
た実施例と同様に、杓子状物Ｂ等の転倒を確実に
防止することができるとともに、レモン等を絞る
こともできる。なお、レモン等絞り部１４は、そ
の下部に種受け部を具備したものとすることもで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る杓子状物を係止可能な容
器の平面図、第２図は同断面側面図、第３図と第
４図は他の実施例の説明図である。 図中、Ａ……容器、Ｂ……杓子状物、１０……
容器本体、１１……杓子状物係止体、１１ａ……
杓子状物係止部、１２……空間、１３……空間、
１４……レモン等絞り部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端開口の容器本体１０の内部に、周面に杓子
   状物係止部１１ａを具備する杓子状物係止体１１
   を立設したことを特徴とする杓子状物を係止可能
   な容器。