JPH044680Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、本体とホース差込口を配管で接続し
た集塵装置、いわゆるセントラルクリーナーに関
するものである。

従来の技術 従来、床移動式の掃除機に代つて、電動送風機
と集塵部を住宅の一画に設置し、床面、壁面に設
けられたホース差込口と配管で接続するような、
いわゆるセントラルクリーナーが多く考案、実施
されてきた。

このセントラルクリーナーの配管内のゴミ詰ま
りをなくし、あるいは細い配管の使用を可能にす
る等の目的で、例えば第２図に示すような方式も
考案されている（実開昭55−39041号公報）。

すなわち、住宅の一画に設けられた電動送風機
を内蔵した本体１と、住宅の床面に設けられたホ
ース差込口２とは配管３で気密を保つて接続され
ている。ホース差込口２には長いホース４が差込
まれ、その先端にはフイルター（図示せず）を内
蔵した集塵ケース５、延長管６、吸込口体７が接
続されている。８はリモートコントロールスイツ
チ、９はホース差込口の蓋である。

考案が解決しようとする問題点 しかし、この場合の本体１部分は従来の集塵部
分を内蔵したものとあまり変らず、昨今の集合住
宅などの設置すべき場所の少ない住宅には不向き
であつた。

そこで本考案は、この種セントラルクリーナー
のコンパクトな本体を提供しようとするものであ
る。

問題点を解決するための手段 そして、上記問題点を解決する本考案の技術的
手段は、電動送風機を内設した本体と、住宅の床
面、壁面に適宜設けられたホース差込口と、前記
本体とホース差込口とを接続する配管と、先端に
吸込口体、中間にフイルターを内蔵する集塵ケー
スを設けたホースとからなる集塵装置において、
上記本体は底板上に取付けられるとともに、周壁
の上方に排気口を、下方に吸気接続パイプを有
し、また上記底板には、上記吸気接続パイプに連
通する吸気用のパイプが横方向に一体突設され、
外周方向に延出するフランジが上方開口縁より形
成された略円錐台形のケーシングを取付け、この
ケーシングに上記電動送風機をパツキングを介し
て装着し、さらに上記ケーシングのフランジ外周
と本体内面との間にはわずかな隙間を設けたもの
である。

作 用 本考案の技術的手段による作用は、本体をコン
パクトにして設置面積を小さくしながら、かつ、
組立作業性を損なわず、又、製品輸送時の振動、
衝撃にたいしても機能的障害を起こさないという
効果をもたらすものである。

実施例 以下、本考案の一実施例を添付図面にもとづい
て説明する。

第１図において、本体１０の下面には底板１１
が取付けられ、この底板１１の上側には略円錐台
形のケーシング１２のボス１３がビス１４で螺着
されている。ケーシング１２の上方には、パツキ
ング１５，１６を介して垂直方向に設置した電動
送風機１７のフアンケース１８が押え板１９で挟
持されている。

ケーシング１２の側面には横向きにパイプ２０
が一体に形成されている。又、ケーシング１２の
別の側面には平板状の取付部が一体に形成され、
リモートコントロール用のマグネツトリレー２１
が取付けられている。ケーシング１２の上部はフ
ランジ２２となつていて、このフランジ２２の外
周は全周に本体１０の内面とわずかな隙間２３を
保つている。２４はフエルト等の防音材、２５は
足ゴム、２６は吸気接続パイプである。この吸気
接続パイプ２６は前記ケーシング１２の横向きの
パイプ２０と、本体１０、タイトパツキング２７
を介して結合され、その他端はホース差込口に至
る配管とホース等で接続されるようになつてい
る。２８は排気口である。

以上の構成で、組立作業時には底板１１にケー
シング１２、電動送風機１７、本体１０の順に積
み重ね方式で組んで行くことになるが、本体１０
の上面は当然のことながら塞がれていて、この本
体１０のセツトはいわゆる盲作業となる。

しかし、ケーシング１２上面フランジ２１は本
体１０内面とわずかな隙間２３しかないため、本
体１０セツト時のガイドとなり、本体１０、ケー
シング１２、底板１１がうまくセツトでき、組立
作業性の良いものとなつている。

又、製品の輸送時には通常振動と衝撃が避けら
れず、製品が損傷することもあるが、上記構成に
おいては、最も横方向の応力に弱いケーシング１
２の底板１１への取付ボス１３にかかる応力は、
ケーシング１２の上面フランジ２１と本体１０内
面の小さな隙間２３の量だけケーシング１２が変
形した時に生じるきわめて小さなものであり、ボ
ス１３の破損などに至るおそれはまつたくないも
のである。

さらに、ケーシング１２の上面フランジ２２の
外周にゴムなどの弾性体クツシヨンを部分的に配
すればさらに緩衝効果が高まることは言うまでも
ない。

考案の効果 以上で述べた構成から明らかなように、本考案
の集塵装置の本体は、ケーシングのフランジと本
体の間に小さな隙間を設けたことにより、組立作
業性が良いだけでなく、輸送中の振動、衝撃に対
しても機能的障害を起しにくい、コンパクトなも
のとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の集塵装置本体の断
面図、第２図は、従来例の集塵装置のシステム系
統図である。 １０……本体、１１……底板、１２……ケーシ
ング、１７……電動送風機、２２……フランジ、
２６……吸気接続パイプ、２８……排気口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機を内設した本体と、住宅の床面、壁
   面に適宜設けられたホース差込口と、前記本体と
   ホース差込口とを接続する配管と、先端に吸込口
   体、中間にフイルターを内蔵する集塵ケースを設
   けたホースとからなる集塵装置において、上記本
   体は底板上に取付けられるとともに、周壁の上方
   に排気口を、下方に吸気接続パイプを有し、また
   上記底板には、上記吸気接続パイプに連通する吸
   気用のパイプが横方向に一体突設され、外周方向
   に延出するフランジが上方開口縁より形成された
   略円錐台形のケーシングを取付け、このケーシン
   グに上記電動送風機をパツキングを介して装着
   し、さらに上記ケーシングのフランジ外周と本体
   内面との間にはわずかな隙間を設けた集塵装置。