JPH0446194A - Ws1279a物質、その生産法及び用途 - Google Patents

Ws1279a物質、その生産法及び用途

Info

Publication number
JPH0446194A
JPH0446194A JP2152625A JP15262590A JPH0446194A JP H0446194 A JPH0446194 A JP H0446194A JP 2152625 A JP2152625 A JP 2152625A JP 15262590 A JP15262590 A JP 15262590A JP H0446194 A JPH0446194 A JP H0446194A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substance
ws1279a
culture
agar
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2152625A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Okada
岡田 芳男
Hiroko Tsuda
裕子 津田
Shinji Shigematsu
重松 伸治
Yoshio Tanaka
美穂 田中
Yasuhiro Hori
堀 康宏
Toshio Goto
後藤 俊男
Shinji Hashimoto
眞志 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP2152625A priority Critical patent/JPH0446194A/ja
Publication of JPH0446194A publication Critical patent/JPH0446194A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Compounds Of Unknown Constitution (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はIJS 1279A物質、その関連物質、その
生産法及び用途に関するものである。  WS1279
A物質は、ストレプトミセス属菌が産生するll512
79A物質と総称される物質群に含まれる成分であり、
白血球減少回復剤作用及び骨髄細胞増殖促進作用を有す
る新規物質であって、医薬として有用である。
(従来の技術) 抗腫瘍活性を有するペプチドないし蛋白系の生理活性物
質としては、例えばモノ力インのひとつである腫瘍壊死
因子(TNF)やリンホカインのひとつであるインター
フェロン(IFN)等が知られている。
しかしながら、微生物、例えば放線菌に由来する抗腫瘍
活性を有するペプチド自体の数は少なく、完全に実用に
供されているものはほとんどないというのが技術の現状
である。
そして、微生物起源に限らずペプチド系その他の抗腫瘍
剤の完全な実用化を阻害していてる要因のひとつとして
2抗腫瘍剤による食欲減退、白血球の減少等の副作用が
挙げられている。
(発明が解決しようとする問題点) 現在までに多数の抗腫瘍剤が開発されてきているが、完
全なものは未だ開発されてはいない。
そのひとつの理由は抗腫瘍剤のスクリーニングが生成し
た腫瘍の直接抑制ないし直接縮少、消滅を主たる対象と
して行われていることである。
そこで本発明者らは発想の転換を行い、上記した副作用
に着目し1重篤な副作用がなければ直接的腫瘍抑制効果
は多少低くても、抗腫瘍剤を大量且つ長期間投与するこ
とができ、その結果腫瘍の完全抑制が可能となるとの着
想を得、抗腫瘍剤の投与による副作用の発生を防止し、
間接的な方法による抗腫瘍システムを開発することとし
たのである。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上記目的を達成するために既知の化学物質につ
いてのスクリーニングを行ったけれども目的達成には至
らなかった。
そこで本発明者らは微生物の発酵生産物に着目し、各種
微生物を検索した結果、香川系の土壌から分離した放線
菌が培養液中に白血球減少回復作用を有する物質を蓄積
することを発見した。そして更にこの物質についてその
理化学的性質を詳細に研究したところ、従来未知の新規
物質であることを確認し、そして更にこの物質がす51
279物質と総称される物質群に含まれるひとつの成分
であることを確認し、この物質を新たにWS1279A
物質と命名した。
そして更に研究の結果、発酵法及び有機合成法による工
業的製法も確立し、却せて白血球減少回復作用、骨髄細
胞増殖促進作用も確認し、遂に本発明の完成に至ったの
である。
本発明に係るーS 1279A物質の構造解析を以下に
より行った。
(1) WS1279A物質の構造解析i ) WS1
279A物質の理化学的性質本発明に係るI/5127
9A物質は、ストレプトミセス属菌、具体的には後記す
るストレプトミセス・ウイルモレイ(Strepto国
yces tzillllorei)から産生される物
質であるが、その産生量がきわめて少量で、かつ単離も
回置な物質であるため、WS1279A物質を含む一5
1279物質を混合物として単離し (す51279A
物質はIdS1279物質と総称される物質群の主要成
分と思われる)、混合物のまま構造解析を行い、その理
化学的性質として次のJ(−NMRスペクトルを得た。
WS1279A物貿(7)1H−NMRlH−NMR(
CD、0D−CDCQ3)δ(ρPI11):0.85
(9[(、m)、 1.25(72)1. ts)、1
.60(6L m)、2.30(68,耐、2.8(5
H,m)。
3.06(1H、dd、 J=5.5.14)、3.7
5−4.0(8H,m)、4、]、3(1H、dd、 
J=6.5.12)、4.31.(1N、 m)、4.
37(1H、m)、 4.45(1H、m)、4.51
(It(、m)。
4.65(1H、m)、5.18(1H、+m)WS1
279A物貿は5そ(7) 1H−NMRスペクトルが
上記のとおりであり、そのδ値、0,85.1.25.
1.60及び2.30のピークから、長鎖飽和脂肪酸残
基を含むペプチドと推定された。
6H−HCffiによる加水分解では、アスパラギン酸
、セリン、グリシン、アンモニアが1:2:2:1の比
率で検出され、未知のピークと微量のシスチンも同時に
検出された。この未知のピークは、グリセリル システ
ィンについての文献 (Jorg  Metzger、  Z+ Natur
forsch  B:  Che+*、  Sci。
42、1195〜1201 (1987))の記載とよ
く類似し、また1H−NMRスペクトルにおいても、−
CH□−CH(0−)−CH2−0−(δ(ppm) 
2.75.5.18.4.13及び4.37)の部分構
造が明らかとなり、グリセリル システィンの存在を支
持した。
一方Chiral Column HPLC(Chir
alpak wH: ダイセル化学工業株式会社製)よ
り、アスパラギン酸、セリンはいずれもL体であること
が判明した。またヒドラジン分解により、C末端アミノ
酸としてセリンが検出された。しかし、ニンヒドリン反
応が陰性であることより、N末端はアシル化されている
と考えられた。
加水分解で得られた脂肪酸をメチルエステルとし、ガス
クロマトグラフ質量分析、 GC−MSで分析した結果
、パルミチン酸が検出された。
FAB−阿ASでは、 @/z 1334 にピークが
観測され。
この値は、 Glyceryl cystejneを含
むヘキサペプチドにパルミチン酸が3個結合した値に相
当する。
一方、 11s1.279物質のアルカリ加水分解物は
、Ill/Z858にピークが認められ、このことより
VS1279A物質は、パルミチン酸をN末端とするヘ
キサペプチドに、2個のパルミチン酸がエステル結合し
たものと考えられる。また、1)1−NMRのケミカル
シフト値(65,18,4,13及び4.37)より、
この脂肪酸エステルはGlyceryl cystei
neの水酸基に結合していることが明らかとなった。
残る問題となるアミノ酸の配列は、FAB−MASとカ
ルボキシペプチダーゼによる酸素分解により、検討した
。その結果、 m/z 880.793.736.67
9゜592および478にピークが観測され、その差よ
り−Asn−8er−Gly−G1y−5er−OHの
配列を有すると推定された。
…) VS1279A物質の推定構造 以上の結果から総合的に判断して、  WS1279A
物質は、下記推定構造式を有する化合物であることが判
明した。
CH20COC,、)I、 1 Gn刀Cts)I3□ ■ C1(2 但し、グリセリン部分の2位の立体配位は(R)または
(S)であるが、そのいずれであるかは確定できない。
市) WS1279A物質の立体構造 上記推定構造式に基づき、本発明等はVS1279A物
質の全合成を行い、後記する実施例に開示した方法によ
り、WS1279A物質のグリセリン部位の2位におけ
るジアステレオマーを得た。
本発明は、これらのWS1219A物質、そのジアステ
レオマー及び各ジアステレオ異性体を各種比率で含む混
合物をすべて包含するものである(以下。
各ジアステレオ異性体、これらの同量混合物、及びこれ
らを各種比率で含む混合物を、まとめてジアステレオマ
ーという。)、これらの物質は、すぐれた白血球減少回
復作用を有し、医薬として用いられる。
以下、WS1279A物質の微生物による生産法、WS
l 279A物質の化学合成法、これらの化合物の白血
球減少回復作用について詳述する。
(ff) lm51279A物質の生産1i’5127
9A物質は、Streptomyces属に属するWS
I279A物質生産菌、例えばStreptomyce
swjllmorej Na1279を適当な培地に培
養し、得られた培養物からWS1279A物質を分離精
製することによって製造することができる。
】)生産菌 本発明に係る[l5I279A物質は1例えば本発明者
らが香川糸で採取した土壌から新たに分離した放線菌&
1279によって生産される。放線菌NQ1279はS
treptomyces属に属するものと認められ、S
treptomyces wjllmorei と同定
された。
本菌株の凍結乾燥サンプルは、工業技術院微生物工業技
術研究所(〒305、茨城系つくば市東1−1−3)へ
FERM−P &11405の番号で寄託されている。
(寄託日:1990年4月11日) 11s1279A物質の生産は、単に説明を目的として
挙げただけの本明細書記載の特定の微生物の使用に限定
されるものではないことを理解すべきである。この発明
は、記載の微生物からX線照射、紫外線照射、N−メチ
ル−N′−二トローN−ニトロソグアニジン、2−アミ
ノプリン等の変異処理により取得できる人工変異株並び
に自然変異株を含めてVS1279A物質を生産しうる
全ての変異株の使用をも包含するものである。
5treptariyces will、morei 
NQ1279の菌学的性質を以下に示す。
本菌株の形態観察、培養性状、生理学的性質を属へるた
めの培地、方法は主にシャーリングとゴツトリーブ〔引
用文献(1)〕、ワックスマン〔引用文献(2)〕に従
った。30℃、14〜21日間培養後それぞれの観察を
行った。色名は″メシューエン・ハンドブック・オブ・
カラー″〔引用文献(3)〕から引用した。炭素源の利
用性はプリドハム・ゴツトリーブの方法〔引用文献(6
)〕に従った。生育温度は酵母エキス・麦芽エキス寒天
培地、温度勾配機(アトバンチツク東洋、TN−3)を
用いた。細胞壁の分析はペソ力−等の方法〔引用文献(
4)〕、山口の方法〔引用文献(5)〕に従った。
(1)形態的特徴 オートミール寒天、酵母エキス・麦芽エキス寒天、無機
塩・でんぷん寒天培地上で30℃、14日培養後、光学
及び電子顕微鏡tR察を行った。栄養菌糸はよく発達し
断裂しない。気中菌糸は単純分枝し、直状、波状の胞子
連鎖を形成する。1つの胞子連鎖は20〜40個の胞子
を連鎖する9胞子は、平滑な表面を有し、大きさは0.
5−0.8X0.7−0.9μmの卵型であった。菌核
、胞子のう、遊走子等は観察されなかった。
(2)培養性状 結果を表1に示す。気菌糸の色はオートミール寒天上で
灰色、酵母エキス・麦芽スキス寒天、無機塩・でんぷん
寒天、グリセリン・アスパラギン寒天とで茶味灰色、グ
ルコース・アスパラギン寒天上で黄味灰色であった。
生育裏面は、#母エキス・麦芽エキス寒天、グリセリン
・アスパラギン寒天、オートミール寒天上で暗い茶色、
栄養寒天、ペプトン・酵母エキス・鉄基天上で橙味黄色
を呈する。メラノイト色素及び他の可溶性色素生産はみ
られなかった。
表I  151279株の培養性状 11         獅1淋 酵母エキス・麦芽エキス寒天  G:良好A:豊富、茶
味灰(8E2) R:暗い茶(6F6) S:なし オートミール寒天       G:良好A:豊富、灰
(El) R:暗い茶(6F6) S:なし 無機塩・でんぷん寒天     G:良好A:l富、茶
味灰(8E2) R:黄味(5E5) S:なし グリセリン・アスパラギン寒天 G:良好 A:Ik富、茶味灰(3E2) R:暗い茶(6F6) S:なし ペプトン・酵母エキス・鉄寒天 G:良好 A : なし。
R:橙味黄(4A7) S:なし チロシン寒天 G:良好 A:豊富、茶味灰(8E2) R:暗い茶(6F6) S:なし グルコース・アスパラギン寒天 G:普通 A:普通、黄味法(482) R:薄い黄(3A3) S:なし 栄養寒天 G:普通 A:なし R:橙味黄(4A7) S:なし ペンネット寒天         G二良好A:豊富、
茶味灰(8E2) R:暗い茶(6F6) S:なし シュクロース・硝酸寒天    G:良好A:豊富、茶
味灰(6C2) R:茶(6E6) S:なし 略 号 G:生育、A:気菌糸、R:生育裏面の色、S
:可溶性色素 (3)細胞壁タイプ 801279株の全菌体分解物の分析の結果、 LL−
ジアミノピメリン酸の存在が確認できた。従って本菌株
の細胞壁は■型であると考えられる。
(4)生理的性質 生理的性質と炭素源利用性の結果を表2.3にそれぞれ
示す。
表2 陥1279株の生理的性質 生育温度範囲 至適生育温度範囲 ゼラチン液化 ミルク凝固 ミルクペプトン化 でんぷん加水分解 メラノイド色素生産 セルロース分解 12℃〜35℃ 28℃〜33℃ 陽性 陰性 陽性 陽性 陰性 陽性 D−グルコース シュークロース D−キシロース D−フラクトース し−ラムノース ラフィノース + + 十 + L−アラビノース     + イノシトール マンニトール      + +:利用する m:利用しない 形態観察及び化学分析の結果から、Nα1279株はS
treptomyces属に属すると考えられる〔引用
文献(7)〕。そこで本菌株を文献に記載された同属の
種と比較した[引用文献(8)−(12)]。その結果
、本菌株はStreptomyces willmor
eiと近似していることを認めたので、NG 1279
株とStreptomyces willmorei 
JCM4g61株との比較実験を行った。両株の性質は
、表4に示す若干の相違点を除き、殆ど同じであった。
これらの相違は、両株を別種とみなすには不充分である
と考えられる。そこで、41279株を5trepto
IIIyces willmoreiと同定し、 St
reptomyces t+il1morei Nn1
279と命名した。
表4 No1279株とJC阿4861株の相違点NQI27
9     JCM4861グリセリン・アスパラギン 寒天上における気菌糸の色 茶味灰(8E2)  黄味
白(4A2)ベンネット寒天上における 気菌糸の色        茶味灰(6C2)  黄味
白(4A2)引用文献: (1)  Shirling、  E、  B、  a
nd  D、  Gottlieb:  Method
s  forcharacterization of
 Streptomyces 5pecies。
International Journal of 
SystematicBactariology、 1
6.313−340.1966(2) Waksman
、 S、 A、: The acti、nomycet
es Vol、 2:C1assification、
 1dentification and descr
iptionof  genera  ancl  5
pecies:  丁he  Wjlljams  a
nd  l1ilkinsCo、、 Baltimor
e、 1961(3) Kornerup、 A、 a
nd J、 +1.1ilanscher: Meth
uenHandbook of Co1our、 Me
thuen、 London、 1978(4) Be
cker、 B、、 M、 P、 Lechevali
er、 R,E、 Gordon andH,A、 L
echevaljer: Rapicl differ
entiatjonbetiieen Nocardi
a and針二1ニジ9狙by paperchrom
atography  of  whole−cel、
l  hydrolysates:  Appl。
N1crobio1. 12.421−423. 19
64(5) Yamaguchi、 T+: Comp
arison of the cell wallco
mposition  of  morphologi
cally  distinctactinoayce
tes: J、  Bacteriol、  89.4
44−453. 1965(6) Pridham、 
T、 G、 and D、 Gottlieb: Th
e utilizationof carbon co
mpounds by so@e Actinomyc
etales asan aid for 5peci
es determinatjon: J、Bacte
riol−56:  107−114.1948 (7) Buchanan、 R+E+and N、 
E、 Gibbons: Bergey’sManua
l of Determinative Bacter
iology、  8thedition、 pp、 
748−829: The Villiams and
す1lkj、n5Co−、Baltimore、197
4(8) Shirljng、 E、 B、 and 
D、 Gottlieb: Cooperatived
escription of type cultur
e of 7.2゜5pecies descript
ions from first 5tudy、Int
ern。
J、5yst、Bacteriol、18:  69−
189,196g(9) ShirlLng、 E、 
B、 and D、 Gottlieb: Coope
rativedescription of type
 culture of 7.3゜Additj、on
al  5pecies  descriptions
  from  first  andsecond 
 sf;udies、  Intern、  J、  
5yst+ 8acterio1. 18:279−3
92. 1968 (10)Shirling、 E、 B、 and D
、 Gottlieb: Cooperatjvede
scription of type culture
 of Streptomyces、 4゜5peci
es descriptions from the 
5econd 、 thirdand  forth 
5tudies、  Intern、 J、 5yst
、 Bacteriol。
19: 391−512. 1969 (11)Skerman、 V、 B、 D、; V、
 McGowan & P、 H,A、 Sr+eat
h:Approved 1ist of bacter
ial names、 Intern、 J。
5yst、 Bacteriol、 30: 225−
420.1980(12)Moore、 W、 E、 
Cn+ E、 P、 Cato & L、 V、 H,
Moors:Index of Bacterial 
and Yeast NomenclaturalCh
anges Published in the 1.
 J、 S、 B、 5ince the1980 A
pproved Li5ts of Bacteria
l Names、 Intern+J、 5yst、 
Bacteriol、 35: 382−407.19
85ii)培養法 本発明に係るVS1279A物質は、 5trepto
+wyces属に属する該物質生産菌(例えばStre
ptomyceswilllorei &1279)を
資化しうる炭素及び窒素源を含む栄養培地中に接種し、
好気条件下で培養することにより(例えば、振どう培養
9通気攪拌培養等)、生産せしめることができる。
炭素源としては、グルコース、シュークロース。
澱粉、フラクトース、グリセリンその他の炭水化物を使
用するのが好ましい。
窒素源としては、オートミール、イーストエキストラク
ト、ペプトン、グルテンミール5綿実粉、大豆ミール、
コーンステイープリカー、乾燥イースト、小麦胚芽、落
花生粉、チキン骨肉ミール等を使用するのが好ましいが
、アンモニウム塩(例えば、硝酸アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム、リン酸アンモニウム等)、尿素、アミノ酸
等の無機及び有機の窒素化合物も有利に使用することが
できる。
これらの炭素源及び窒素源は、併用するのが有利である
が、純粋なものを必らずしも使用する必要はない。純粋
でないものには、生長因子や微量要素が含まれているか
らである。
必要ある場合には、例えば次のような無機塩類を培地に
添加してもよい:炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リン
酸ナトリウム、リン酸カリウム。
塩化ナトリウム、塩化カリウム、ヨウ化ナトリウム、ヨ
ウ化カリウム、マグネシウム塩、銅塩、コバルト塩等。
特に、培地が強く発泡するのであれば、必要あるときに
、液体パラフィン、動物油、植物油、鉱物油、シリコン
等を添加してもよい。
目的物質を大量に工業生産するには、他の発酵生産物の
場合と同様に、通気攪拌培養するのが好ましい。
少量生産の場合は、フラスコを用いる振どう培養が好適
である。
また、培養を大きなタンクで行う場合、VSl、279
A物質の生産工程において菌の生育遅延を防止するため
、はじめに比較的少量の培地に生産菌を接種培養した後
1次に培養物を大きな生産タンクに移してそこで生産培
養するのが好ましい。
この場合、前培養に使用する培地及び生産培養に使用す
る培地の組成は、両者ともに同一であってもよいし必要
あれば両者を変えてもよい。
培養は通気攪拌条件で行うのが好ましく、例えばプロペ
ラやその他機械による攪拌、ファーメンタ−の回転また
は振どう、ポンプ処理、空気の吹込み等既知の方法が適
宜使用される。通気用のエアーは滅菌しておくのが良い
培養温度は1本!7S1279A物質生産菌が本物質を
生産する範囲内で適宜変更しうるが、通常は10〜40
℃、好ましくは25〜35℃で培養するのがよい。
培養時間は、培養条件や培養量によっても異なるが、通
常は約1日〜1週間である。
1ii)分離精製法 発酵終了後、培養物から目的とするVS1279A物質
を回収する。すなわち、菌体は、直接水及び/又は有機
溶媒による抽出、あるいは、これを機械的に又は超音波
等既知の手段を用いて破壊した後、水及び/又は有機溶
媒で抽出した後、常法にしたがって回収、精製する。培
養液の場合は、直接、常法にしたがって回収、精製すれ
ばよい。
回収、精製方法としては1例えば、水、有機溶媒、これ
らの混合溶媒による溶媒抽圧;クロマトグラフィー;単
一溶媒又は混合溶媒からの再結晶等常法が適宜単独であ
るいは組合わせて使用できる。
VSl、279A物質の回収、精製は上記のように既知
の方法を適宜利用して行うが、通常は培養液中に蓄積さ
れることが多いので、例えば次のようにしてもよい。ま
ず、培養物の抽出液を、酢酸エチル、アセトン、または
これらの混合溶媒で抽出し、抽出液を蒸発又は蒸留して
濃縮する。濃縮残渣をクロマトグラフィ又は再結晶処理
して、必要あれば更に凍結乾燥してもよい。
このようにして得たIIS]、279A物質は、遊離の
形で使用するほか1例えば次のような塩基で処理すると
いった常法によって薬剤上許容できる塩の形で使用して
もよく、これらの塩類も本発明の権利範囲に包含される
塩基として好適なものの例は次のとおりである:アルカ
リ金属(例えばナトリウム、カリウム等)、アルカリ土
金属(例えばマグネシウム、カルシウム等)、 これら
の水酸化物又は炭酸塩、アルカリ金属アルコキサイド(
例えばナトリウムメトキサイド、ナトリウムエトキサイ
ド、カリウムt−ブトキサイド等)その他。
(III)製剤化 本発明に係る薬剤組成物は、 WS1279A物質、そ
のジアステレオマー及び/又はその塩を有効成分として
これに常用される無機又は有機の担体を加えて、固体、
半固体又は液体の形で、経口投与剤のほか、外用剤等の
非経口投与剤に製剤化する。
経口投与のための製剤としては、錠剤、火剤、顆粒剤、
軟・硬カプセル剤、散剤、細粒剤、粉剤。
乳濁剤、懸濁剤、シロップ剤、エリキシル剤等が挙げら
れる。非経口投与のための製剤としては、注射剤、軟膏
、ローション、トニック、スプレー懸濁剤、油剤、乳剤
、半開等が挙げられる。本発明の有効成分を製剤化する
には、常法にしたがえばよく、界面活性剤、賦形剤、着
色料、着香料、保存料、安定剤、緩衝剤、懸濁剤1等張
剤その他常用される佐薬を適宜使用する。
本発明に係る薬剤組成物の投与量は、その種類。
治療ないし予防対象疾病の種類、投与方′法、患者の年
令、患者の症状、処理時間等によって相違するが、静脈
投与の場合は成人ひとり当り1日に有効成分(WS12
79A物質、そのジアステレオマー及び/又はその塩類
)を0.1〜100mg/kg投与し、筋肉投与の場合
は同じ<0.1〜1.00mg/kg投与し、経口投与
の場合も同じ< o、i〜100mg/kgの範囲内で
投与する。なお1本物質をラットに対して体重1kg当
り100mg経口投与したが、格別の毒性は認められず
安全であった。
(TV) WS1279A物質のジアステレオマーの化
学合成 vs1279A物質のジアステレオマーは、ベンジルオ
キシカルボニル−〇−t−ブチルセリンt−ブチルエス
テル(FR133515)を原料とし、第1図に図示し
たスキームによって製造することができる。
(V) WS1279A物質およびWS l 279A
物質のジアステレオマーの生物学的活性 in vitroマウス骨髄細胞増殖促進作用カーユ直 仔牛血清(10%)、 L−cell培養上澄(2,5
%)含有ダルベツコ改変イーグル氏培地で希釈したWS
1279A物質またはそのジアステレオマーを96we
llに50μΩずつ入れ、そこに同培地に懸濁したマウ
ス骨髄細胞3 X 10’cells/mQを、25μ
uずつ入れ、5%C02,37℃で4日間培養した。培
養終了後、3− (4。
5−ジメチル−2−チアゾイル)−2,5−ジフェニル
−2)1−テトラゾリウム(NTT)の5 ragl−
Q溶液を10μnずつ各−allに添加し、さらに6時
間インキュベートした。インキュベート終了後、0.0
4N塩酸−イツブロバノール150μQを各wellに
添加して、生じた還元型NTTを溶かしOD6.。を測
定した。薬剤非添加群のOD7.。を10%促進させる
濃度をNEC(最小有効濃度)とした。
結果 1Ns1.279A物質およびシ51279A物質のジ
アステレオマーのj、n vitroマウス骨髄細胞増
殖促進作用の結果を表5に示す。
表5の結果から明らかなように、WS 1279A物貿
及びそのジアステレオマーはすぐれた結果を示し。
前者は特に低いNECを示した。
EC VS1279A物質 10ng/m12 上記の結果から明らかなように、  VS1279A物
質及びそのジアステレオマーが卓越した白血球減少回復
作用を有することから、これらの物質は、例えば抗藻剤
投与時の白血球減少症の予防及び/又は治療薬として利
用することができ5抗癌剤の作用を側面からアシストす
ることができる。
以下1本発明を実施例について更に詳しく説明する。
実施例1 (1) 5trepto+wyces willmor
ei &1279 (FERM P11405)の斜面
培養物を表6に示した前培養培地(培地150mN15
00mQフラスコ)シこ一白金耳ずつ接種し、30℃で
3日間培養した。さらにこの第1前培養物を前培養培地
(培地160園Q1500mGフラスコ)に0.6%シ
ートし、30℃で1日間第2次前培養した。
得られた第2次前培養物を表6に示した本培養培地(培
地+40 Q /200 Qジャーフッメンタ−)に1
.7%シートし、通気量1vvM、回転数25Orpm
、温度30°Cで4日間本培養した。
(2) 200Q容ジャーファーメンタ−培養2基分の
培養濾液240Qを6N HCQでPH2に調製後、1
20Qの酢酸エチルで2回抽出し、これを2012まで
減圧濃縮した。
濃縮液を水tOQで洗浄後、IOAの5%炭酸水素ナト
リウム溶液で2回抽出し、6N HCQでp++2に調
製後、IOAの酢酸エチルで2回抽出し、これを減圧濃
縮した。濃縮液に無水硫酸ナトリウムを加え脱水後、5
ilicar CC−4(阿allinchrodt)
 250raflにまぶした。
これをあらかじめn−ヘキサンでパンクした5ilic
ar CC−4500nQに付し、n−ヘキサン0.8
12.nヘキサン−酢酸エチル(3: l) 1.6Q
、n−ヘキサン−酢酸エチル(1: 1) 1.i、酢
酸エチル1.6Qで順次カラムを洗浄後、酢酸エチル−
アセトン(1: 1)3.2Qで活性画分を溶出した。
この溶性画分を減圧濃縮して得られる油状物質12gを
、200arg/uaQになるように60+mQのメタ
ノールで溶解し、LiChroprep RP−8(L
obar colulIn、 5izeB、 Merc
k)に5+++Q付し、メタノールで展開すると活性画
分は180mQ〜380tQの間に収率良く溶出された
。この操作を12回繰り返し、活性画分を集め減圧濃縮
した。
得られた油状物質250+sgを5社のメタノールに溶
解し、LiChroprep RP−8に付し、メタノ
ールで展開すると活性画分は180mQ〜380m12
の間に収率良く溶出された。活性画分を集め、減圧濃縮
すると。
褐色粗粉末50mgが得られた。この段階で、200Q
容ジャーファーメンタ−培養10基分の褐色粉末をまと
めて250mgとし、5IIQのメタノールに溶解し、
TOYOPEARL HW−40(superfine
)(東洋曹達)250m Qに付し、メタノールで展開
した。溶出液を20iQずつ分画すると、E成分(フラ
クション8〜11.55mg、純度30%)、D成分(
フラクション12−14.15trtg、純度90%)
、C成分(フラクション15〜17.12B。
純度80%)、B成分(フラクション18〜20.8m
g。
純度80%)、A成分(フラクション21〜30.20
1g、純度95%)、が順次溶出されてきた。
このうち、収量が多く、純度も高いA成分を構造決定に
供した。必要があれば、さらにシリカゲルプレート(M
erck)を用い、クロロホルム−メタノール−水(1
0: 6 : 1)で展開しプレパラティブ薄層クロマ
トグラフィを行い、WS1279A物質を高純度で得た
実施例2 錠剤の製造 (1)実施例1で製造した物質  sog(2)ラクト
ース        90g(3)コーンスターチ  
    29g(4)ステアリン酸マグネシウム 1g
(1)、(2)及び(3)(但し17g)を混合し、(
3)(但し7g)から真裏したペーストとともに顆粒化
した。
得られた顆粒に(3)(但し5g)と(4)を加えてよ
く混合し、この混合物を圧縮錠剤機により圧縮して。
1錠あたり有効成分(1)を50mg含有する錠剤10
00個を製造した。
実施例3 注射剤の製造 (1)実施例4で製造した物質 5g (2)食塩      9g (3)クロロブタノール    5g (4)炭酸水素ナトリウム   1g (1)〜(4)の全成分を蒸留水1000allに溶解
した後、アンプルに11ずつ分注して、注射剤1000
本を製造した。
実施例4 Fl’1133515            FR1
33514Z−5er(t−Bu)−()−t−Bu 
      H−5er(t−Bu)−0−tベンジル
オキシカルボニル−〇−1−ブチルセリンt−ブチルエ
ステル(FR133515) (13,7g)を、常法
にしたがってパラジウム黒の存在下で接触還元して、ベ
ンジルオキシカルボニル基を除去し、0−t−ブチルセ
リンt−ブチルエステル(FR133514)を得た。
FRI33517 Z−Guy−()IIIP 0−t−胸 FR133516 Z−Gly−5er(t−Bu)−0−t−Bu前(1
)で得たFR133514の全量と、ベンジルオキシカ
ルボニルグリシン ρ−ニトロフェノール エステル(
FR133517) (7,4g)をDMF (ジメチ
ルホルムアミド)(50iQ)に溶解し、室温にて48
hr攪拌した。
溶媒を留去し、残渣オイルを酢酸エチルに溶解し、酢酸
エチル層を5%Na2Co、、10%クエン酸、水で洗
浄後、Na25o、で乾燥した。溶媒を留去してオイル
状の粗生成物を得た。
これをCHCQ、  5 n+Rに溶解し、シリカゲル
(YMCシリカゲル60人70−270−23O,5X
 26cII+)に付し。
CHCQ、で溶出した。2.0Q溶出した後、IQのC
HCQ、溶液を集め、溶媒を留去してオイル状の目的物
質、ベンジルオキシカルボニルグリシル−A −t−ブ
チルセリン し−ブチル エステル(FR13351,
6)を得た。収量8.2g(,89%)。
以下の実施例においては酸分解物のアミノ酸組成は協和
精密に−101,ASアミノ酸分析器により測定した。
また、薄層クロマトグラフィー(以下TLC)はシリカ
ゲルプレート(Kiese14el 60G+ E、M
erck社製)により行った。
Rf値は以下の溶媒系での値を示した。
Rf’ : CHCQ、 :メタノール:酢酸(90:
8:2)Rf” : CHCQ3:メタノール:水 (
89:10:1)Rf3: CHCl23:メタノール
:水 (8:3:1)(下層)Rf’ : n−ブタノ
ール:酢酸:水 (4:1:5)(上層)Rf’ : 
n−ブタノール:酢a:ピリジン:水(1:1:1:1
) Rf” 0.73、Rf20.63 6N−HCQ、110℃、18hr酸加水分解後のアミ
ノ酸分析値: Ser 1.00. Gly 1.00
C211(,2N20.(M、W、 408.4)理論
値: C61,74; H7,90; N 6.86実
験値: C61,69: H7,93; N 6,79
−t−Bu Cl−1゜ ■ 缶1.33519 H−Gly−5er (t−Bu)−0−t−Bu前(
2)で得たFR133516(8,2g)を、 常法にしたが ってパラジウム黒の存在下で接触還元して、ベンジルオ
キシカルボニル基を除去し、グリシル−〇−tブチルセ
リンt−ブチルエステル(FR133s19)を得た。
FBI33518 Z−Gly−Gly−5er<t−Bu)÷t−Bu前
(3)で得たFR133519の全量とFR13351
7(6,3g)をDMF 80mflに溶解し、室温に
て48hr攪拌した。
溶媒を留去し、$1渣オイルを酢酸エチルに溶解し、酢
酸エチル層を5%N劫CO7,10%クエン酸、水で洗
浄した後、Na、SO4で乾燥した。
溶媒を留去し、残渣オイルに石油エーテルを加え、薄貨
色の粉末状化合物を得た。粗生成物を酢酸エチル−エー
テルより再結晶し、白色粉末状の目的物質、ペンジルオ
キシ力ルポニルグリシルグリンルー0−1−ブチルセリ
ン t−ブチル エステル(FR133518)を得た
。収量5 、7g (64%)。
融点=92〜98℃ Rf’ 0.50. Rf20.44 比旋光度=〔α〕ら”+5.8°(C=1.0、メタノ
ール)6N−1+cQ、 110℃、18hr酸分解後
のアミノ酸分析値:Ser 1.00、Gly 1.9
5(平均回収率78%) ()t−Bu C84 団133521 H−Gly−Gly−5er (t−Bu)−o−t−
Bu前(4)で得たFR133518(5,6g)を、
常法にしたがってパラジウム黒の存在下で接触還元して
、ベンジルオキシカルボニル基を除去し、グリシルグリ
シル−〇−シーブチルセリン し−プチルエヌテル(F
R133521)を得た。
ベンジルオキシカルボニル−〇−1−ブチル−セリンの
ジシクロヘキシルアミン塩を6.1g#mエチルに懸濁
し、水冷下10%クエン酸を加え、30分間攪拌し、有
機層を取り、有機層を水で洗浄した後、Na2SO4で
乾燥し、溶媒を留去して、ベンジルオキシカルボニル−
0−t−ブチルセリン(F)t133006) を得た
FRl、33521 FR133006 ↓ FR133520 ()−1−関 ()−t−Bu 前(5)で得たFR133521の全量と前(6)で得
たFR133006の全量をDMF 80mQに溶解し
、ブタノール1.6gを加え、氷−食塩にて冷却した。
上記溶液にジシクロへキシルカルボジイミド2.7gを
加え、4℃で15時間攪拌した。生じたDCureaを
濾過して除き、溶媒を留去し、残渣オイルを酢酸エチル
に溶解した。酢酸エチル層を5%Na2CO3−10%
クエン酸7水で洗浄した後、 Na25o。
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣オイルに石油エーテル
を加え、薄黄色の粉末状化合物を得た。
粗生成物をCHCQ、5IIIQに溶解し、シリカゲル
カラム(YMCシリカゲル60人70〜230a+es
h、4X34C11に付し、C)ICN](1,5Q 
)、 0.5%MeOH/CHCl23(0,9Q)で
溶出した後、0.5%メタノール/CHCQ、 (0,
3Q)、1%メタノール/CHCQ、 (0,6Q )
 を集め、合して溶媒を留去し、残渣オイルに石油エー
テルを加えて、白色粉末状の目的物質、ベンジルオキシ
カルボニル−0−1−ブチルセリルグリシルグリシル0
−1−ブチルセリンt−ブチル エステル(FR133
520)を得た。収量4.7g(64%)。
融点=148〜151’C Rflo、57、Rf20.46 比旋光度: [α)D2+ 5.8°(C=0.92、
Meat()6N−HCR5110℃、18hr酸加水
分解後のアミノ酸分析値: Ser 1.92. Gl
y 2.00(Glyの回収率74%) Set (t−Bu)−Gly−Gly−5er (t
−Bu)−0−t−Bu前記(7)で得たFR1335
20を、常法にしたがってパラジウム黒の存在下で接触
還元して、ベンジルオキシカルボニル基を除去し、0−
1−ブチルセリルグリシルグリシル−0−t−ブチルセ
リン し−ブチルエステル(FR131,679)を得
た。
FR133523 FR13]679 FR133522 前(8)で得たFR131679の全量とベジルオキシ
力ルボニルアスパラギン p−ニトロフェノール エス
テル(FRl、33523) (1,5g)をDMF(
20m(t)に溶解し。
室温にて48hr攪拌した。溶媒を留去し、残渣に酢酸
エチルを加えるとゲル状沈澱物が生したのでこれを濾過
し、粗生成物を得た。
これをエタノール!5mQに溶解し、セファデックスL
H−20カラム(:3.5 X 127cm)に付し、
エタノールで溶出し、8gずつ分取した。No’、 3
4〜42の両分を集め、溶媒を留去し、残渣に酢酸エチ
ルを加え留去をくり返し、残渣にエーテルを加え、生じ
たゼラチン状沈澱を濾取し一白色粉末状の目的物質。
ベンジルオキシカルボニルアスパラギニル−0−t−ブ
チルセリルグリシルグリシル−〇−t−ブチルセリンt
−ブチルエステル(FR133522)を得た。収量1
.9g(69%)。
融点:142〜145.5℃ Rf” 0−34、Rf20.26 比旋光度:〔α〕♂2−1.2°(C=0.97、DM
F)6N−HC12,110℃、18hr酸分解後のア
ミノ酸分析値: Asp 1.10、Ser 2.0.
 G1.y 2.0(Glyの回収率80%) C34H,4NGO□□(M、す、 722.8)理論
値: C56,50: H7,53; N 11.63
実験値二〇 56.30; Iイ ア、79; 11、:13 F71131927 Asn−5et(t−Bu)−Gly−Gly−5er
(t−Bu)−()−t−Bu前(9)で得たFRl、
33522(1,5g)をメタノール50mNに溶解し
、パラジウムブラック存在下接触還元を4hr行った。
パラジウムブラックを濾過して除き溶媒を留去して後、
残渣オイルをエタノールに溶解して留去をくり返し、残
渣にエーテル、石油エーテルを加え、生じた沈澱を濾過
し、白色粉末状の目的物質、アスパラギニル−0−t−
プチルセルルグリシルグリシルー0−t−ブチルセリン
 t−ブチルエステル(FR131927)を得た。収
量1.14(91%)。
融点=62〜78℃ Rf’ 0.11 比旋光度:〔α)52+o、z’ (C=0.48、D
−F)6N−HCQ−11,0℃−8hr酸分解後のア
ミノ酸分析値:Asp 1、Ol Ser 1.0、 Gly 1.0 酸分桁値: Asp ■、0、 Ser 1.0゜ Gly 1.0 (Glyの回収率70%) C2G848NGO! CM、w。
588.1) 理論値二〇 53.07; ■ 8.21; 14.27 実験値:C 52,75; 8.26; 13.98 F71133525 開、0CO14,)!お CHOQ)C,、H,。
FR133524 S−(2,3−Bis(パルミ トイルオキシ) (R,S)ヘプ ロピル]−N−パルミトイル−(R)−システィン(F
R133525)口、Og)をジクロロメタン20Il
IQに溶解し、DMF(3mQ)に溶解したブタノール
(0,14g)を加え、氷−食塩で冷却下攪拌した。そ
こへジシクロへキシルカルボジイミドを加え、そのまま
30分間攪拌した。
前(10)で得たFRl、31927 (0,58g)
をジクロロメタン(20mQ)およびDMF(2II+
Q)に溶解し、これを前述の反応液に加え、室温で15
hr攪拌した。
溶媒を留去した後、残渣をCHCQ、 4rmQに懸濁
し、メタノール1011Inを加え熱時溶解後、冷凍庫
に4hr放置した。生じたゲル状の沈澱物を濾取し、デ
シケータ−で乾燥した。
粗生成物をCHCQ、 3mHに懸濁し、メタノール6
mQを加え加熱溶解後、そのまは室温で放置し、ゲル状
沈澱物が生じたところで冷凍庫に入れ、3hr放置した
。沈澱物を濾過し、メタノール−クロロフォルム混合液
で洗浄して、目的物質、5−(2,3−Bis(パルミ
トイルオキシ)−2−(R,S)−プロピル〕−N−パ
ルミトイル〜(R)〜システイニルアスパラギニルー0
−シーブチル−セリルグリシルグリシル−〇−シーブチ
ルセリン し−ブチル エステル(FR133524)
を得た。
収量1.2g(80%)。
融点:179〜187℃ Rf’ 0.51 6N−HCQ、110℃、 18hr酸分解後のアミノ
酸分析値: Asp 1.1. Ser 1.8、Gl
y 2.0(Glyの回収率83%) C,、l(,4,N70.、S・2H20(M、W、 
1517.1.)理論値: C63,33; H10,
16; N 6.46実験値: C63,68; H1
0,11; N 6.62(]2) CH2(ト)烏、11.□ CHOCOCl、H,。
CH。
FR128176 前(11)で得たFR133524(1,0g)にトリ
フルオロ酸1125 、4 at Dを加え、0℃で1
0分間、室温で3hr攪拌した。室温でトリフルオロ酢
酸を留去した後、残渣に水20+nQを加え、留去した
。残渣にCHCQ、 6−Qを加ノて加熱し、やや濁っ
た状態のところへメタノール10vIQを加え加熱して
溶解し、水冷した。
沈澱物を濾取し、CHCQ、−メタノールで洗浄した。
粗生成物をメタノール5■Qに懸濁し、CHCQ、 8
mQを加え加熱して溶解した後、冷蔵庫で放置した。
沈澱物を濾取し、白色粉末状の目的物質、5−(2,3
−ビス(パルミトイルオキシ)−2−(R,S)−プロ
ピル〕−〜バルミトイル−(R)−システイニルアスパ
ラギニルセリルグリシルグリシルセリン(FR1281
76)を得た。収量0.56g (62%)。
融点: 200.5〜203.5℃ Rf30.10 6N−HCQ、110℃、18hr酸分解後のアミノ酸
分析値: Asp O,94,Ser 2.03、Gl
y 2.00(Glyの回収率94%) C,、H□2.N、00.S・3H20(M、W、 1
366.8)理論値: C59,75; H9,66;
 N 7.17実験値: C59,55; H9,40
; N 7.41(発明の効果) 本発明は、 11s1279A物質及び−51279A
物質のジアステレオマーを提供するものであるが、これ
らの物質は、いずれも文献未載の新規物質であって、す
ぐれた白血球減少回復作用を示し、医薬、特に抗腫瘍剤
投与時の白血球減少症の予防及び/又は治療剤として有
用である。
また、本発明によって、微生物を利用するそしてまた化
学合成法による上記物質の工業的製法も確立された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、WSI279A物質のジアステレオマーの製
造スキームを図示したものである。 代理人 弁理士 戸 1)親 男

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)下記の物性を有することを特徴とするWS127
    9A物質: (A)核磁気共鳴スペクトル ^1H−NMR(CD_3OD−CDCl_3)δ(p
    pm):0.85(9H、m)、1.25(72H、m
    )、1.60(6H、m)、2.30(6H、m)、2
    .8(5H、m)、3.06(1H、dd、J=5.5
    、14)、3.75〜4.0(8H、m)、 4.13(1H、dd、J=6.5、12)、4.31
    (1H、m)、4.37(1H、m)、4.45(1H
    、m)、4.51(1H、m)、4.65(1H、m)
    、5.18(1H、m)(2)下記の推定構造式を有す
    ることを特徴とするWS1279A物質: (但し、グリセリン部分の2位の立体配位は(R)また
    は(S)であるが、そのいずれであるかは確定できない
    。) (3)S−〔2,3−Bis(パルミトイルオキシ)−
    2−(R,S)−プロピル〕−N−パルミトイル−(R
    )−システイニルアスパラギニルセリルグリシルグリシ
    ルセリン。 (但し、グリセリン部分の2位の立体配位が(R)又は
    (S)であるジアステレオマー及びそれらの混合物を含
    む。) (4)請求項1ないし3のいずれか1項に記載の物質又
    はそれらの混合物を有効成分とすることを特徴とする骨
    髄細胞増殖促進剤及び/又は抗白血球減少剤。 (5)ストレプトミセス属に属するWS1279A物質
    生産菌を培養することを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれか1項に記載の物質の生産方法。
JP2152625A 1990-06-13 1990-06-13 Ws1279a物質、その生産法及び用途 Pending JPH0446194A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2152625A JPH0446194A (ja) 1990-06-13 1990-06-13 Ws1279a物質、その生産法及び用途

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2152625A JPH0446194A (ja) 1990-06-13 1990-06-13 Ws1279a物質、その生産法及び用途

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0446194A true JPH0446194A (ja) 1992-02-17

Family

ID=15544473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2152625A Pending JPH0446194A (ja) 1990-06-13 1990-06-13 Ws1279a物質、その生産法及び用途

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0446194A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0641776A2 (en) * 1993-09-08 1995-03-08 Takeda Chemical Industries, Ltd. Thioglycerol derivatives
US5478809A (en) * 1992-12-28 1995-12-26 Takeda Chemical Industries, Ltd. TAN-1511, its derivatives, production and use thereof
US5478808A (en) * 1992-12-28 1995-12-26 Takeda Chemical Industries, Ltd. 2-amino-6,7-dihydroxy-4-thiaheptanoic acid derivatives, production and use thereof

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5478809A (en) * 1992-12-28 1995-12-26 Takeda Chemical Industries, Ltd. TAN-1511, its derivatives, production and use thereof
US5478808A (en) * 1992-12-28 1995-12-26 Takeda Chemical Industries, Ltd. 2-amino-6,7-dihydroxy-4-thiaheptanoic acid derivatives, production and use thereof
EP0641776A2 (en) * 1993-09-08 1995-03-08 Takeda Chemical Industries, Ltd. Thioglycerol derivatives
US5506267A (en) * 1993-09-08 1996-04-09 Takeda Chemical Industries, Ltd. Thioglycerol derivatives
EP0641776A3 (en) * 1993-09-08 1997-05-02 Takeda Chemical Industries Ltd Thioglycerol derivatives.

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2012955C (en) Antitumor substance be-13793c
KR900004066B1 (ko) 생물학적으로 활성인 ws 6049의 제조방법
CA1334949C (en) Antimicrobial agent, fr 109615 and production thereof
JPH0446194A (ja) Ws1279a物質、その生産法及び用途
EP0499489A1 (en) Polyhydroxycyclopentane derivatives, their preparation and their therapeutic use
JPH0641067A (ja) 新規カルパイン阻害物質kp−1241及びその製造法
CA2187849C (en) Uck14 compounds
KR830002568B1 (ko) 트리아젠 화합물의 제조방법
JPH03297390A (ja) Fr901362物質、その製法及び用途
US5217885A (en) Antitumor substance BE-13793C
CA1263621A (en) Fr-900848 substance and preparation thereof
JPH05271267A (ja) Fr901459物質、その製法及び用途
EP0432697A2 (en) BU-4146T antibiotic
JPH05310726A (ja) 免疫抑制物質
WO1993024643A1 (en) Farnesyltransferase inhibitors oh-4652 and production thereof
JP2001046092A (ja) 新規生理活性物質nk34944、その製造法及びその用途
JPH037244A (ja) Ws1128物質、その製造法およびそれを含有する医薬組成物
JP2002069075A (ja) 新規生理活性物質nk34896b、及びその製造法
JP2002068980A (ja) 生理活性物質nk34896類縁体の用途
JPH04159289A (ja) Wa3909物質、その製法及び用途
GB2272435A (en) WS75624 substances from saccharothrix strain
JPH06279481A (ja) Ws64826物質
JPH01309688A (ja) Ws―7587物質、その製造法およびそれを含有する製剤
JPH02291287A (ja) 抗腫瘍性物質ba―12100類、その製法及びその用途
MXPA03002343A (es) Citrulimicinas, un proceso para su produccion y su empleo como productos farmaceuticos.