JPH0445140B2 - - Google Patents

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JPH0445140B2
JPH0445140B2 JP63038408A JP3840888A JPH0445140B2 JP H0445140 B2 JPH0445140 B2 JP H0445140B2 JP 63038408 A JP63038408 A JP 63038408A JP 3840888 A JP3840888 A JP 3840888A JP H0445140 B2 JPH0445140 B2 JP H0445140B2
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JP
Japan
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coffee
extraction
roasted coffee
coffee oil
raw material
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Shoshichiro Inada
Joji Ogasawara
Giichi Tsubakimoto
Kazuhiro Hamaya
Shoichi Takahashi
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は亜臨界または超臨界状態の二酸化炭素
(以下CO2とする)を抽剤として、焙炒コーヒー
より、優れた芳香を有するコーヒー油を抽出分離
する方法に関する。 本発明により得られたコーヒー油を、芳香成分
の少ないインスタントコーヒー、缶コーヒー等の
コーヒー製品、あるいは、その他の様々な飲料や
食品に添加することにより、香りの良い天然のコ
ーヒーフレーバーを含んだグレードの高い製品を
作ることができる。 (従来の技術) (発明が解決しようとする問題点) 焙炒コーヒーよりその芳香成分を抽出すること
は公知であるが、その方法及び問題点は以下に述
べる通りである。 先ず、水蒸気あるいは、不活性ガスを用い、低
圧力で焙炒コーヒーから芳香成分を得る方法があ
る。この場合、抽出されるのは揮発性の高い芳香
成分に限られるため、この抽出物を後で利用しよ
うとしてもほとんどの芳香成分が失われており、
フレーバーとしての役目を果たさない。 また、スクリユープレス等を用いる圧搾法によ
つて芳香成分を含むコーヒー油を得る方法もある
が、この方法では圧搾する際に焙炒コーヒーを高
温、高圧条件下で処理するため、熱分解等の化学
変化が生じ、その結果得られたコーヒー油は、低
い品質の芳香成を有するものとなる。 別の方法として、有機溶剤を用いた抽出法があ
るが、芳香成分とその溶剤との分離が困難で、揮
発性の高い成分の損失あるいは溶剤の残留が大き
な問題となる。 また、ガス状CO2及び液状CO2を用いたコーヒ
ー油の抽出法もある。これらの抽出法は、比較的
低圧力で芳香成分を抽出できるが、低温のため溶
解度は低く、特に液体CO2を用いた抽出の場合、
溶媒分離に際しては、加熱エネルギーを必要とす
る。 さらに、特公昭51−33185号公報には、超臨界
状態のCO2を用いたコーヒー油の抽出法が記載さ
れている。しかしながら、この方法では、実施例
から明らかなように、かなりの高圧、あるいは高
温の超臨界状態のCO2を用いなければ、目的とす
る抽出効率が得られない。これは焙炒コーヒー自
身が多孔質組織であるため、油分や芳香成分に対
して吸着活性を有し、低圧、低温の比較的マイル
ドな超臨界状態のCO2では、芳香成分を含んだコ
ーヒー油を、目的とする抽出効率で得難いためと
思われる。 一般に焙炒コーヒーには、約13%の油分が含ま
れており、揮発性の芳香成分は、元来、親油性で
あるため、このコーヒー油に溶解した状態で取得
することが、芳香成分の逸散、分解を抑制し、さ
らには、コーヒー油中に含まれるトコフエロール
の酸化防止効果によつて、芳香成分の安定性が増
すので極めて有利である。 しかし、焙炒コーヒーは、その炒り方によつて
も差があるが、生豆に含まれる水分の蒸発、生豆
自身の炭化等によつて、多孔質な組織、いわゆる
活性炭様の構造を有するものとなることが知られ
ており、その吸着作用のため、経済的に有利な低
圧・低温のマイルドな超臨界状態のCO2を用い
て、コーヒー油を抽出する方法では、原料である
焙炒コーヒーに含まれるコーヒー油の約1/2の量
(対原料5〜7%)程度しか取得することができ
ない。 このような理由から、効率的な芳香成分を含む
コーヒー油の抽出が不可能なため、前記特公昭51
−33185号公報の実施例では焙炒コーヒー中の芳
香成分及びコーヒー油に対する吸着活性に打ち勝
つようなかなりの高圧あるいは高温の条件下で芳
香成分を含むコーヒー油の抽出を行なわなければ
ならず、経済的にも、また良質な芳香成分を取得
するという点でも不利であつた。 (問題を解決するための手段) このような現状に鑑み、本発明者らは、焙炒コ
ーヒーより芳香成分を含むコーヒー油を経済的に
有利に効率よく抽出する方法について、種々の検
討を重ねた結果、遂に本発明に達した。 すなわち、本発明の要旨は、原料の焙炒コーヒ
ーに予め極性溶媒を添加し、しかる後に比較的、
低圧、低温の超臨界状態のCO2(亜臨界状態の
CO2も含む。)を抽剤として、所望の芳香成分を
含むコーヒー油を取得しようとするものである。 亜臨界ないし超臨界状態のCO2は、臨界点
(31.0℃、72.9atm)付近または、それを超えた状
態にあり、液体に近い密度と、ガス体に近い大き
な拡散係数を有し、この特性の故に種々の化合物
を速やかに、かつ大量に収率よく抽出できる。し
かも、わずかな圧力・温度の変化によつて、抽剤
との分離も容易であるうえ、CO2特有の利点とし
て不活性雰囲気下に比較的低温での処理が可能で
あり、そのうえ静菌ないし殺菌効果までが期待で
きるので衛生的である等、特に食品・医薬品への
利用に適し、その適用が活発に試みられており、
本発明の目的物である芳香成分を含むコーヒー油
を得るには最も適した抽出法である。 しかし、焙炒コーヒーを原料とした、亜臨界ま
たは超臨界状態のCO2による、芳香成分を含むコ
ーヒー油の抽出法では、前述したように、焙炒コ
ーヒー自身の有する芳香成分及び油分への吸着活
性によつて、高圧あるいは高温の超臨界状態の条
件下でしか、コーヒー油を抽出することができな
い。 そこで本発明者らは、上記課題を解決するた
め、鋭意検討した結果、焙炒コーヒー自身の有す
る油分に対する吸着活性を抑制するため、予め、
極性溶媒を原料の焙炒コーヒーに添加、混合し、
それを積極的に吸着させ、しかる後に、亜臨界ま
たは超臨界状態のCO2を用いて抽出を行えば、目
的とする芳香成分を含む、良質なコーヒー油が効
率的かつ、経済的に有利に得られることを見い出
した。 焙炒コーヒー自身による油分の吸着現象は、焙
炒コーヒー豆を粉砕した時点でも多少起こつてい
ると考えられるが、主とした、この焙炒コーヒー
から、芳香成分を含むコーヒー油を亜臨界または
超臨界状態のCO2を抽剤として抽出する際に起こ
るものと考えられる。これは、コーヒー油の抽出
時に、その油分が一旦、CO2に溶解し、拡散する
ことによつて、焙炒コーヒーの組織との接触度合
が増し、吸着が促進されるためである。 そこで本発明者らは、このコーヒー油の抽出時
に起こる吸着現象を防ぐため、予め原料である焙
炒コーヒーに、極性溶媒を添加、混合する方法を
用いたわけである。 この場合、極性溶媒としては、先ず、食品添加
物として認められ、食品衛生上問題のない、親水
性溶媒が望まれる。また、亜臨界または超臨界状
態のCO2に溶解し難く、かつ焙炒コーヒー自身に
吸着され易く、抽出物であるコーヒー油には全く
含まれないことも望まれる。 上記条件を満たす極性溶媒としては、水、グリ
セリン、プロピレングリコール、等が挙げられ
る。これらは、単独で、あるいは混合して用いる
ことができる。上記極性溶媒の中で、安全性、取
扱い、価格等の面から、水が最も好適に用いられ
る。また抽出条件によつては、グルコース、アス
パルテーム等の甘味料、塩化ナトリウム、炭酸水
素ナトリウム等の食品添加用無機塩類、食品添加
用乳化剤等の可食性物質を若干添加すれば、抽出
効率が向上する場合もみられる。 焙炒コーヒーに添加する極性溶媒の量は、使用
する極性溶媒の種類によつても異なるが、原料の
焙炒コーヒー重量に対して1〜75%が適当であ
り、通常、50%以下の量で本発明の目的は充分達
成される。75%を超える比率で極性溶媒を添加す
ると、焙炒コーヒーの飽和吸収量以上の量とな
り、亜臨界または超臨界状態のCO2に対するコー
ヒー油の溶解度を減少させ、コーヒー油の抽出に
不利な条件となる。また、1%より少ない量で
は、添加の効果がみられない。 一般的に、亜臨界または超臨界状態のCO2に溶
解し難い極性溶媒は、その存在量によつて抽出物
のCO2への溶解度を下げる働きをする。 第1図に代表的な植物種子である大豆からの超
臨界状態のCO2による油脂の抽出に対する水の影
響を示すが、原料である大豆に25%の水分を含ま
せておくと、大豆油の抽出率が1/3以下となり、
さらに50%の水分を含ませれば1/10程度にまで、
抽出率が減少することがわかる。ところが、本発
明において水や、プロピレングリコール、グリセ
リン等の極性溶媒を焙炒コーヒーに50%程度含ま
せても、後記実施例にも示す通り、全くコーヒー
油の抽出率は減少せず、明らかに焙炒コーヒーの
組織中に吸着され、何らコーヒー油の抽出率に悪
影響を及ぼさないことが確認できた。 以下、本発明の実施態様をフローシートに基づ
いて説明する。第2図に於いて、CO2シリンダー
1より、圧縮機2を用いて所定の圧力まで圧縮し
たCO2を、熱交換器3を通して所定の抽出温度に
し、亜臨界または超臨界状態にして抽出塔4へと
導入する。抽出塔4には極性溶媒を添加、混合し
た焙炒コーヒー豆粉砕物を仕込み、CO2による抽
出を行つた後、抽出物を含んだCO2相を減圧弁5
を通して減圧し、セパレータ6に導き抽出物を
CO2から分離する。抽出物と分離されたCO2は、
コンデンサー7で冷却液化され圧縮機を経て、リ
サイクルする。 また、抽出塔にCO2を段階的に圧力を上げて導
入し、段階的抽出を行うこともできる。さらに、
抽出塔を複数個並列に設けて切換え、半連続的な
操業を行うことも可能である。 一般に、第2図に示したプロセスにおいて、セ
パレータ6より経時的に抽出物を分離するが、段
階的に圧力を下げて行くと、抽出物成分が異なつ
てくるので、適宜目的とする成分に応じて、分取
の仕方を変えて回収することができる。すなわ
ち、セパレータを複数個直列に設け、段階的に圧
力を下げて分別分離回路を行うことなども可能で
ある。 また、セパレータより経時的に抽出物を分離す
る場合、分取の仕方によつて得られる抽出物成分
が異なつてくるので、目的とする成分の分割抽出
を行うこともできる。 (実施例) 以下、実施例を示して本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。 実施例 1 粉砕した焙炒コーヒー豆500g(脂質含量13.1
%)を原料とし、これに水100g(対原料20%)
を加えて混合し、第2図に示すプロセスにて200
Kg/cm2、38℃のCO2を抽剤として抽出を3時間行
い、常温、大気圧下で抽出物を分離して、58gの
芳香成分を含むコーヒー油を得た。 比較例 1〜2 比較例として、実施例1と同じ粉砕した焙炒コ
ーヒー豆500gを原料とし、水を全く加えないで、
実施例1と同一条件下で抽出を行つたところ29g
のコーヒー油しか得られなかつた。 また抽出圧力および温度の高い比較例として、
実施例1と同じ粉砕した焙炒コーヒー豆500gを
原料とし、水を全く加えないで、350Kg/cm2、150
℃のCO2を抽剤として抽出を3時間行つたところ
46gのコーヒー油を得た。 以上実施例1、比較例1および比較例2のコー
ヒー油抽出率、抽出残物の脂質含量、抽出物の官
能評価について後の第1表に示した。
【表】 * 脂質含量はエーテルを使用し、ソツクス
レー抽出を15時間行つた。
第1表の結果より、原料の焙炒コーヒーに水を
加えることによつて効率的に、かつ品質の優れた
コーヒー油の抽出分離が可能となることが確認で
きた。 またこれら3種の抽出物を市販の乳化剤により
乳化し、インスタントコーヒー及び缶コーヒーに
添加したところ実施例1で得た抽出物を使用した
ものが他の2つに比べて最も香りが良く、さらに
は味もレギユラーコーヒーのような深み、コクの
ある品質になることが確認できた。これは、原料
に水を加えることによつて水がCO2の溶媒極性を
調整する働きをし、主として極性物質である呈味
成分をも抽出物として取得し易くしたものと推定
される。 実施例 2 粉砕した焙炒コーヒー豆800gを原料とし、こ
れに水320g(対原料40%)を加え、混合し、実
施例1と同一条件下で抽出を3時間行い、常温大
気圧下で抽出物を分離して、89gの芳香成分を含
むコーヒー油を得た。 このコーヒー油は実施例1で得られたものと、
同等であり上質で深みのある香気を持つものであ
つた。 また、ここで得られたコーヒー油の原料重量に
対する抽出率は、11.1%であり、この結果も実施
例1と同様なものであつた。 実施例 3 粉砕した焙炒コーヒー豆1000gを原料とし、こ
れにプロピレングリコール200g(対原料20%)
を加えて混合し、第2図に示すプロセスにて190
Kg/cm2、40℃のCO2の抽剤として抽出を3時間行
い、常温大気圧下で抽出物を分離して108gの芳
香成分を含むコーヒー油を得た。 このコーヒー油は実施例1,2で得られたもの
と同等であり、品質の優れたものであつた。ま
た、ここで得られたコーヒー油の原料重量に対す
る抽出率は、10.8%であり、この結果も実施例
1、2と同様なものであつた。 実施例 4 粉砕した焙炒コーヒー豆500gを原料とし、こ
れに水150g(対原料30%)を加えて、混合し、
第2図に示すプロセスにて、150Kg/cm2、39℃の
CO2を抽剤として抽出を3時間行い、常温大気圧
下で抽出物を分離して、42gの芳香成分を含むコ
ーヒー油を得た。 比較例 3 また、実施例4と同一の原料500gを用いて、
水を全く加えず、実施例4と同一条件下での抽出
を3時間行い、常温大気圧下で抽出物を分離して
26gの芳香成分を含むコーヒー油を得た。 実施例4および比較例3の結果を第2表にまて
めた。
【表】 このように比較的低い圧力、温度条件によるコ
ーヒー油の抽出に際しても、水を加えることによ
つて、効率的に抽出が行え、さらに、得られたコ
ーヒー油が、極めて優れた芳香性を有し、かつ、
芳香成分の濃度が高いことがわかつた。 一方、比較例3での焙炒コーヒー豆抽出残留物
に、かなりの脂質並びに良質な芳香成分が残つて
いたことから、水の添加効果を確認できた。 実施例 5 粉砕した焙炒コーヒー豆1000gを原料とし、こ
れにグリセリン200g(対原料20%)を加えて混
合し、第2図に示すプロセスにて、180Kg/cm2
39℃のCO2を抽剤として抽出を3時間行い、常温
大気圧で抽出物を分離して、113gの芳香成分を
含むコーヒー油を得た。 このコーヒー油の原料重量に対する抽出率、及
び品質は、実施例1、2、3、で得られたものと
同等であり、グリセリンを添加することによつて
も、充分に本発明の目的を達成することが確認で
きた。 実施例 6 粉砕した焙炒コーヒー豆500gを原料とし、こ
れに水とグリセリンを1:1の比率で混合した水
溶液100g(対原料20%)を加えて混合し、第2
図に示すプロセスにて180Kg/cm2、40℃のCO2
抽剤として、抽出を3時間行い、常温大気圧下で
抽出物を分離して、55gの芳香成分を含むコーヒ
ー油を得た。 ここで得られたコーヒー油も良質で芳香が強
く、且つ、抽出率も対原料11.0%で、水及びグリ
セリンの混合溶媒を用いても、芳香の強いコーヒ
ー油を効率良く抽出できることがわかつた。 実施例 7 粉砕した焙炒コーヒー豆500gを原料とし、こ
れに2%塩化ナトリウム水溶液100g(対原料20
%)を加えて混合し、第2図に示すプロセスに
て、130Kg/cm2、33℃のCO2を抽剤として、抽出
を3時間行い、常温大気圧下で抽出物を分離し
て、40gの強い芳香を有するコーヒー油を得た。 比較例 4 比較例として、実施例7で用いたのと同じ粉砕
した焙炒コーヒー豆500gを原料にして、塩化ナ
トリウム水溶液を添加せずに、実施例7と同一の
条件下で3時間抽出を行い、常温大気圧下で抽出
物を分離して、22gのコーヒー油を得た。以上の
結果を第3表にまとめた。
【表】 これらの結果から、2%塩化ナトリウムの添加
の効果が明らかである。 (発明の効果) 本発明により、工業的に有利に焙炒コーヒーか
ら優れた芳香を有するコーヒー油を得ることがで
き、従来法に比して下記の優れた効果が奏せられ
る。 (1) 従来、極性溶媒を焙炒コーヒーに添加、混合
し、これより亜臨界または超臨界状態のCO2
抽剤として、芳香成分を含むコーヒー油を抽出
した例はなく、本発明によつて容易に高品位の
コーヒー油が効率よく抽出できることは画期的
なことである。 (2) 比較的低温で抽出でき、また不活性雰囲気中
で抽出するため、変質の恐れがない。 (3) 抽剤として使用したCO2は、その分離工程に
おいて、急速に蒸発するので、有機溶剤を抽剤
として用いたときのように、溶媒と抽出物の分
離操作が不要である。 (4) 従来の抽出法に比べ、抽剤として比較的低
圧、低温条件の亜臨界または、超臨界状態の
CO2を用いることが可能であるため、原料であ
る焙炒コーヒーの、そのままの香気を分解、逸
散することなく抽出、取得できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は超臨界状態のCO2を抽剤とした大豆油
抽出に及ぼす水分の影響を示すグラフで、第2図
は本発明の実施態様の一例を示すフローシートで
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 焙炒コーヒーより、芳香成分を含むコーヒー
    油を抽出分離するに当り、予め、焙炒コーヒーに
    極性溶媒を添加、混合した後、抽剤として亜臨界
    または超臨界状態の二酸化炭素を用いることを特
    徴とする芳香成分を含むコーヒー油の抽出分離
    法。 2 極性溶媒の添加量が焙炒コーヒーに対して1
    〜75重量パーセントである特許請求の範囲1記載
    の方法。 3 極性溶媒が水、プロピレングリコール、グリ
    セリンからなる群より選ばれた少なくとも1種で
    ある特許請求の範囲1記載の方法。 4 極性溶媒が水に可食性物質を添加したもので
    ある特許請求の範囲1記載の方法。 5 可食性物質が甘味料である特許請求の範囲4
    記載の方法。 6 可食性物質が食品添加用無機塩類である特許
    請求の範囲4記載の方法。 7 可食性物質が食品添加用乳化剤である特許請
    求の範囲4記載の方法。 8 亜臨界または超臨界状態の二酸化炭素が、圧
    力50〜300Kg/cm2、温度25〜70℃である特許請求
    の範囲1記載の方法。
JP3840888A 1988-02-19 1988-02-19 芳香成分を含むコーヒー油の抽出分離法 Granted JPH01211449A (ja)

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