JPH0444969A - 流動体用大容量ガセット袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は１ガロン（約１８りを越えるような大容量の流
動性内容物をプラスチック袋に自動製袋充填機により充
填し、流通の際も小出しにあたっても支障なく取扱うこ
とができ、廃棄にあたり嵩張らない流動体用大容量ガセ
ット袋に関する。

［従来の技術］ 従来、粘性の低い液状流動体から粘性の高いペースト状
の流動体まで各種の流動体を、工業的に大量に使用する
場合には、一般にガロン缶と呼ばれる約１８２入りの缶
或いは大容量のビン等に充填して使用されていた。

この種、流動体の大容量の包装体は金属性の缶の場合に
は巻締め部から液漏れすることがあり、ビンは重量が大
きい上、衝撃により容易に割れるものである。しかもこ
れら従来の包装方法では使用後の容器の廃棄にあたり、
水洗、廃棄業者への引取依願など手間を要するものであ
った。このような問題を解決するため、高強度のプラス
チック製袋に同等量の内容物を充填する方法も試みられ
ている。

〔発明が解決しようとする課題〕

プラスチック製袋に充填する方法はヨコ融着による角が
尖った杭状形状であるため積重ねると崩れ易く、内容物
が大量で当然に重量も大きく、流動性であるため扱い難
い。そこで段ボール紙製の外箱に充填して使用するが、
この場合も段ボール紙製の外箱に詰める作業に手間を要
し、詰めた後も角が尖り、丸みを有するゴロゴロした形
状であるため無駄な空間が残り、内容物の量に比して外
箱の外形が大きくなる傾向があった。そこで、角型のプ
ラスチック製袋に充填する方法も考案されているが、い
ずれも前もって注出口を装着し、内容物を充填して角型
になるように製袋した既成の袋に充填する方法が採用さ
れているに過ぎない。

本発明は、既成のプラスチック袋に充填する方法によら
ず、製袋工程と小出し手段装着工程と充填工程とを同時
に行う自動製袋充填法により、流動性の内容物充填後は
ぼ直方体に近い角型になる流動体用大容量ガセット袋、
このガセット袋からの内容物の小出しシステム及びその
製造方法を提供することを目的とする。

〔課題解決の手段〕

本発明は、上記課題を解決するものであって、その構成
は、流動性内容物が空隙を残さずに充填されているほぼ
直方体形状のガセット袋であって、製袋工程において筒
状部の一方の端部に水平板状のツバを延出し、他方の端
部に開封部材を連結するための結合手段を設けた筒状の
ジヨイント部材が上記ツバを介して貼着され、該ジヨイ
ント部材と密に嵌合し、ジヨイント部材の筒状部より長
い胴部を有する連結部を一端に有し、他端に開閉手段付
のコックを有する開小出し部材を気宇に連結することを
特徴とし、更に高粘性の流動体に対しては、開封部材と
小出し部材との間に超小型ポンプを装着することを特徴
とする。

また、タテヒートシーラーにより両端部をタテ融着し、
内容物を充填し、ガセット折込みを設け、ヨコ融着部を
しごき、ヨコ融着切断を行う自動製袋充填機によるガセ
ット袋の製法において、フィルムの巻出しからヨコ融着
切断までの任意の部位で、フィルムの外面に、上記短筒
状のジヨイント部材を貼着することを特徴とする。

本発明ガセット袋に収納する内容物は食品、化粧品、各
種薬剤、洗剤など限定はなく、その物性は醤油、ジュー
ス、精製水、薬用アルコールなどの粘度の低いものから
マヨネーズ、ジャム、化粧用クリームのように高粘性で
半流動性のものまで包含される。

本発明における大容器ガセット袋とは内容量が１／２ガ
ロン（約９４２）以上のプラスチック製袋であって、内
部に流動性内容物が空隙を残さずに密封されている。ま
た、尖った角部は袋の積重ね、段ボール箱への収納など
に際し扱い難いため、深さ方向両端に折込みを有するガ
セット袋にするとほぼ直方体形状になり扱い易い。また
、本発明の特徴は袋内に空隙を残さずに内容物を充填す
ることであり、袋素材、内容物、作業環境を衛生的に保
てば無菌包装が容易であり、腐敗しがちな内容物も無菌
的に安全に収納される。本発明ガセット袋はそのままで
も使用できるが、より安全な流通を考慮すれば段ボール
箱に収納して流通に供することが好ましい。

ガセット袋は大容量、且つ空隙を残さずに充填されてい
るため、注意深く開封しても１箇所の開封により内容物
が周囲に飛散する。したがって、ジヨイント部材を袋の
外壁面に貼着する。ジヨイント部材は自動製袋充填の過
程で袋外面に自動的に貼着でき、流通にあたって大き過
ぎる突出物が存在しないことを要する。本発明にあって
は小出し用の部材である開封部材及び小出し部材を分離
し、ガセット袋には袋素材に確実に密着するツバとこの
ツバの中央部から延出する浅い円筒状の筒状部を突出さ
せる。この筒状部は後述する開封部材と螺合、嵌合など
の公知の手段を用い、必要に応じてパツキンを介在させ
て密に連結する手段を有する。また、ツバは開封時の衝
撃により破れが袋素材の他の部位に伝播しないように充
分に幅広く、強い接着力で貼着されていることを要する
。

製造にあたり、上記ツバの裏面に強力な接着剤を施し、
この接着剤を離型紙により保護し、袋への貼着寸前に離
型紙を剥離することが好ましい。

ジヨイント部材の貼着位置はタテ、ヨコのシール部は近
辺は接着が困難であるため、シール部を避けた位置が好
ましく、また、ガセット折込み部は折込みにあたりジヨ
イント部材が嵩張り、折込み作業を困難にする可能性が
あるため、これらの部位を避けたタテ融着部の反対側で
両ヨコ融着部から最も離れたタテシールもヨコシールも
折込み襞も存在しない面の中央部が好ましい。

開封部材の一端は、ジヨイント部材と密に連結できると
共に連結に際し、ジヨイント部材の筒状部の内部の袋素
材を切断する開封手段を有する。

開封手段は先端を斜めに尖らせて刃先を形成させたり、
環状の刃先を設けるなど公知の手段が用いられる。開封
部材の他端には小出し部材を連結する。小出し部材は水
道のカランのようなコック、先端をやや細くしてこの先
端にネジ蓋、嵌合蓋を脱着自在に設ける方法などもある
。その他簡単な手段で内容物が徐々に流出するものであ
ればすべて使用できる。

ジヨイント部材に開封部材を連結した状態においては筒
状部より長い胴部が開封された袋内に露出している。こ
の状態で内容物を小出ししていくと、反対側の袋素材が
開封部材の先端の流出口に密着し、流出口を閉塞するお
それがある。したがって、袋内に露出すべき胴部に１個
または複数個の開口部を穿設すればたとえ先端の吸引口
が閉塞されても内容物の小出しに悪影響を与えない。

特に内容物が高粘性の場合には単に開封したのみでは流
出しないため、開封部材と小出し部材との間に超小型ポ
ンプを介在させると、このポンプの作用によりペースト
状ともいうべき高粘性の流動体も容易に小出しすること
ができる。開封部材は前もってガセット袋に装着せず、
開封使用時にジヨイント部材と連結し、必要に応じて超
小型ポンプ、更に小出し部材と連結する。−旦開封して
ジヨイント部材と連結した後は内容物を使用し終わるま
で開封部材を取はずすことはできない。

本発明のガセット袋を製造するには公知の自動製袋充填
機をやや改良して使用する。円筒状のセーラーの上部に
ホッパーを設け、このホッパーからポンプで送られた一
定量の内容物を充填する。

巻出したフィルムを常法によりセーラーに巻付け、タテ
融着を行う。内容物を充填する前または後にガセット折
込み作業を行い、次いでヨコ融着すべき部位を内容物が
充填された状態でしごきロールによりヨコ融着部位の内
容物を排除し、しごかれた部分の中央部を熱融着し切断
する。

必要に応じて、完成したガセット袋を段ボール箱に収納
する。段ボール箱はガセットフィルムと一致する形状が
好ましく、特に、ジヨイント部材に相当する部位に外部
から破ることのできるミシン目加工などを施すか、或い
はすでにジヨイント部材が露出するように窓状に切断し
ておいてもよい。

〔作用〕

本発明は、大容量の流動体を自動製袋充填機を用いて空
隙を残さずに効率よ（充填されたガセット袋、これを小
出しするシステム及びその製法である。ガセット袋にす
ることにより充填袋の形状がほぼ直方体となり、積上げ
、箱充填に際し扱い易さが向上した。

このような大容量の流動体を、空隙を残さずに充填され
た袋は開封にあたり内容物が飛散しがちであり、小出し
することはほとんど不可能である。

必然的にコックなどの小出し部材が必要であるが、小出
し部材は嵩高となりがちであるため自動製袋充填方法に
不都合である。本発明は袋の外面に貼着するジヨイント
部材と開封部材に分割し、袋にはジヨイント部材のみを
製袋上差支えない部位に貼着し、開封部材及び小出し部
材、場合によっては超小型ポンプを別添としたものであ
る。

また、袋に内容物を充填した後、しごきロールによりヨ
コ融着部となるべき部位の内容物をこの部位から除去し
、この部位をヨコ融着切断するものであり、その結果、
内容物の無菌充填が容易になり、小出しに際し空気が内
部に進入することなく単に袋が萎むのみであるため、小
出しを繰返しても内容物を無菌的に維持することができ
、小出しに際し空気の逆流による振動がない。

また、開封部材と小出し部材との間に超小型ポンプを介
在させることにより高粘性の内容物を円滑に小出しする
ことができる。

更に、開封部材の胴部を充分に長くし、この胴部の、開
封した状態で袋内に露出する部位に開口部を穿設するこ
とにより、内容物の小出しによる吸引力で先端の吸引口
がたとえ閉塞されることがあっても、胴部からの小出し
が確保される長所を有する。

［実施例〕 第１図は本発明のガセット袋の斜視図である。

Ａは１ガロン入りのガセット袋、Ｂはガセット袋Ａを収
納する段ポール箱である。１はヨコ融着部、２はガセッ
ト折込み部位である。３はジヨイント部材であり、広い
フィルム接着面を有するツバ４と、ツバ４の内周から延
出する浅い筒状部５とからなる。本実施例においては筒
状部に開封部材との気密な連結手段としてネジを設けた
。６は段ボール箱Ｂに設けたミシン目であり、ジヨイン
ト部材４より大きく、ガセット袋Ａを収納した場合に、
ジヨイント部材３と一致する位置に設けた。ガセット袋
を段ボールに収納した状態で使用する場合にはミシン目
６部位を破れば、ジヨイント部材３が露出しそのまま使
用できる。

第２図は開封小出しする状態を示すため開封小出し用の
部材を拡大して示した説明図である。７はジヨイント部
材３と連結する開封部材であり、先端が刃先８を形成し
、外周に筒状部５の内部に設けたネジ山と螺合するオネ
ジ９が設けられている。開封部材７をジヨイント部材３
の筒状部５に回転しながら挿入していくと、刃先８がガ
セット袋を構成するフィルム２０のツバ４に囲繞された
部位のみを切断し、切断の際の衝撃ばツバ４が接着剤を
介してフィルム２０に確実に固定されているため、フィ
ルムの他の部位に伝達しない。１０は刃先８の筒状部５
への誘導を容易にするための誘導部である。

１２はコックであり、弁１３と連動する把手１４を回転
することによりコヨク１２を開閉させ、内容物を小出し
することができる。１５は超小型ポンプであり、両端に
設けた連結部材１６．１６“を介して開封部材７とコン
ク１２との間に装着することができる。超小型ポンプ１
５は内容物が高粘性であるときに使用すると内容物を容
易に小出しすることができる。コック１２として、本実
施例においては水道の蛇口形式のものを用いたが、コッ
クは出口を有し、この出口を開閉する手段であれば脱着
自在な嵌合蓋、ネジ蓋などいかなる形式のものでも使用
できる。

第３図はジヨイント部材を開封部材で開封した状態を示
す断面図である。刃先８が螺合しながら筒状部５に挿入
していき、フィルムと接触したときフィルムを他の部位
に亀裂を伝播させずに切断する。１１は胴部に設けた開
口部であり、開口部１１がフィルム内に露出するまで深
く螺合させる。

強く小出しした場合にフィルム素材も吸引され、第３図
に示すように胴部１７の先端を塞ぐことがあっても、内
容物は開口部１１から支障なく小出しされる。

第４図は本発明ガセット袋を製造する工程図である。２
０は巻芯２１に巻回された幅約１ｍのフィルムであり、
順次巻出されて製袋されていく。

２２はセージーであり、フィルム２００両端が重ね合わ
されて筒状に巻付き、タテヒートシーラー２３によりタ
テ融着される。このとき、ジヨイント部材３をタテ融着
部と反対側のフィルムに間歇的に貼着する。隣接するジ
ヨイント部材３の中心間距離はガセット袋１個に要する
フィルムの長さと一致し、本実施例では約６９０門であ
った。内容物は送りポンプ２４を介してセージー２２の
上端に設けられたホンパー２５から充填される。２６は
ガセット折込み装置であり、本実施例においては両端の
ガセット折込み幅をそれぞれ９５ｍｍとした。したがっ
て折込まれない部位の幅は各２８０〜２８５１ＩＩＩ１
１となる。ガセット折込み後、ヨコ融着部を一対のしご
きロール２７によりしごき、この部位の内容物を除去し
、ヨコヒートシールカッター２８によりヨコ融着して中
央部を切断した。

製造されたガセット袋Ａは、内容物が隈なく充填されて
いるため、ガセット部位１９０ｍｍ、横幅２８２ｍｍ、
高さ３５０ｍ１１１のほぼ直方体形状であった。２９は
ベルトコンベアであり、段ボールｉＢが運ばれ、ヨコ融
着され切断された完成ガセット袋Ａが落下しそのまま収
納される。３０はガセット袋Ａを収納した段ボール箱で
ある。

〔発明の効果〕

本発明により、大容量の流動体であってもプラスチック
袋に自動製袋充填機により効率よく、無菌的に充填する
ことが可能になり、小出ししても空気が袋内に進入する
ことなく、袋がしぼむのみで内容物を衛生的に維持でき
る。また、流通、小出しに便利であると共に、高粘性の
内容物も円滑に小出しすることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は大容量ガセット
袋の斜視図、第２図はガセット袋を開封小出しする機構
を示すため開封小出し部材を拡大した説明図、第３図は
ジヨイント部材を開封部材で開封した状態を示す断面図
、第４図は本発明ガセット袋を製造する工程図である。 図面中、符号 Ａはガセット袋、Ｂは段ポール箱、 １はヨコ融着部、２はガセット折込み部位、３はジヨイ
ント部材、４はツバ、５ば筒状部、７は開封部材、８は
刃先、９はオネジ、１１は開口部、１２はコック、１３
は弁、１４は把手、１５は超小型ポンプ、１７は胴部、
２０はフィルム、２２はセージー、２３はタテヒートシ
ーラー２５はホッパー、２６はガセット折込み装置、２
７はしごきロール、 ２８はヨコヒートシールカッター ２９はベルトコンベアである。 特許出願人　豊　嶋　功（外１名） 代理人　弁理士　鈴　木　定　子 第 図 ψ−匡工 第３図 第４図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）流動性内容物が空隙を残さずに充填されているほ
   ぼ直方体形状のガセット袋であって、上下シールも折込
   み襞も存在しない面のほぼ中央部に、筒状部の一方の端
   部に水平板状のツバを延出し、他方の端部に開封部材を
   連結するための結合手段を設けた筒状のジョイント部材
   が上記ツバを介して貼着され、開封部材を気密に連結す
   ることのできる小出し可能な流動体用大容量ガセット袋
   。
2. （２）流動性内容物が空隙を残さずに充填されているほ
   ぼ直方体形状のガセット袋に、筒状部の一方の端部に水
   平板状のツバを延出し、他方の端部に開封小出し部材を
   連結するための結合手段を設けた筒状のジョイント部材
   が上記ツバを介して貼着されている流動体用大容量ガセ
   ット袋と、 上記ジョイント部材と密に螺合または嵌合し、ジョイン
   ト部材の筒状部より長い胴部を有する連結部を一端に有
   し、他端に開閉手段付のコックを有する小出し部材との
   連結手段を有する開封部材とからなる小出し可能な流動
   体用大容量ガセット袋システム。
3. （３）開封部材の連結部の、ジョイント部材と連結した
   状態でガセット袋内に露出する部位の胴部に１個または
   複数個の開口部を設けた請求項第２項記載の小出し可能
   な流動体用大容量ガセット袋システム。
4. （４）開封小出し部材のジョイント連結部とコックとの
   間に超小型ポンプを介在させた請求項第２項または第３
   項記載の小出し可能な流動体用大容量ガセット袋システ
   ム。
5. （５）製袋用フィルムを巻出し、セーラーに巻付けてフ
   ィルムを両端部を重ね合わせてタテヒートシーラーによ
   り両端部をタテ融着し、セーラーの上端に設けたホッパ
   ーから一定量の内容物を充填し、ガセット折込み装置に
   より、筒状のフィルムの両端にガセット折込みを設け、
   しごきロールによりガセット折込みを設けた状態でヨコ
   融着部をしごき、ヨコ融着切断を行う自動製袋充填機に
   よるガセット袋の製法において、フィルムの巻出しから
   ヨコ融着切断までの任意の部位で、フィルムの外面に、
   筒状体の一方の端部に水平板状のツバを延出し、他方の
   端部に開封部材を連結するための結合手段を設けた筒状
   のジョイント部材を上記ツバを介して貼着することを特
   徴とする流動体用大容量ガセット袋の製法。