JPH0444366B2 - - Google Patents

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JPH0444366B2
JPH0444366B2 JP59126654A JP12665484A JPH0444366B2 JP H0444366 B2 JPH0444366 B2 JP H0444366B2 JP 59126654 A JP59126654 A JP 59126654A JP 12665484 A JP12665484 A JP 12665484A JP H0444366 B2 JPH0444366 B2 JP H0444366B2
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JP
Japan
Prior art keywords
wire
carbon fiber
composite conductive
conductive wire
core wire
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP59126654A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS617506A (ja
Inventor
Masataka Mochizuki
Tsuneaki Motai
Michio Takaoka
Seiichi Kagaya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP12665484A priority Critical patent/JPS617506A/ja
Publication of JPS617506A publication Critical patent/JPS617506A/ja
Publication of JPH0444366B2 publication Critical patent/JPH0444366B2/ja
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  • Continuous Casting (AREA)
  • Extrusion Of Metal (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 この発明は、送配電のために使用する線材、特
に架空線もしくはトロリー線として使用される導
電線の製造方法に関するものである。 従来の技術および問題点 送配電の用途に供される線材としては、導電率
が高いこと、引張強度が高いこと、線膨張係数が
小さいこと、軽量であること等の各種の特性が要
求されることは周知の通りであり、従来、これら
の要求に沿うべく各種の電線・ケーブルが提案さ
れている。その例としてアルモウエルド線
(AW)やアルミ被鋼線で代表される複合導電線
が知られている。AWは、鋼線上にAl粉末を圧縮
焼結して荒引線を作り、これを伸線して所定の寸
法に仕上げたものであり、またアルミ被鋼線は鋼
線の周囲にAlを押し出しながら鋼線に張力を加
えてダイス中を引き出し、鋼線とAlとを摩擦圧
接によつて一体化させたものである。 これらの複合導電線によれば、鋼の引張強度が
高く、またAlの導電率が高いから、全体として
引張強度および導電率を共に高めることができ
る。しかしながら鋼線は単位長さ当りの重量が大
きく、かつ線膨張率が大きいために、従来のアル
ミ被鋼線やアルモウエルド線では、重量および線
膨張率が大きく、したがつて例えば架空線やトロ
リー線として用いた場合には、弛度が大きくなつ
て経済的に不利となるなどの問題があつた。 この発明は上記従来の問題を解決し、引張強度
および導電率が共に優れ、かつ軽量で線膨張率の
小さい複合導電線を得る方法を提供することを目
的とするものである。 問題点を解決するための手段 この発明は上記の目的を達成するために、炭素
繊維を心線とする複合導電線を次のようにして製
造することとした。すなわち、この発明の炭素繊
維複合導電線の製造方法は、炭素繊維からなる心
線を、良導体金属からなる溶融金属中に連続的に
浸漬させてその溶融金属を心線の外周上に付着さ
せ、続いて心線外周上の溶融金属を冷却凝固させ
た後、引抜ダイスに通して引抜き加工を施し、こ
れにより断面積比で炭素繊維が21%以上を占める
炭素繊維複合導電線を得ることを特徴とするもの
である。 作 用 この発明の方法により得られる炭素繊維複合導
電線は、炭素繊維からなる心線の外周上に良導体
金属からなる導体層が形成されたものとなる。こ
こで、炭素繊維はその引張強度が高く、したがつ
て複合導電線全体としても高い引張強度を得るこ
とができる。また炭素繊維はその線膨張係数が小
さく、したがつて複合導電線全体としても線膨張
係数を小さくすることができる。特に従来の通常
のアルモウエルド線と比較した場合、炭素繊維の
割合(断面積比)を21%以上とすることによつ
て、アルモウエルド線よりも線膨張係数を小さく
することができる。さらに炭素繊維は軽量である
ため、複合導電線としてもその軽量化を図ること
ができる。 またこの発明の製造方法では、炭素繊維からな
る心線上に良導体金属からなる溶融金属を単に付
着、凝固させるだけではなく、凝固後に引抜きダ
イスにより引抜き加工を施している。このように
引抜き加工を施すことにより、表面の導体層に加
工硬化が与えられ、強度向上が図られる。さらに
その引抜き加工によつて、導体層と心線との間が
密着され、かつ心線の表面付近の微細な凹部にも
導体金属が充分に充填され、その結果、導体層と
心線とが強固に一体化されて、複合導電線全体と
しての強度向上に寄与する。 実施例 第1図にこの発明の方法により得られた炭素繊
維複合導電線1の一例を示す。この炭素繊維複合
導電線1は、炭素繊維からなる心線2の外周に導
体層3を形成した構成となつている。ここで、心
線2をなす炭素繊維は直径数μmの長繊維を多数
本束ねたものである。また導体層3は良導体金属
からなるものであつて、用途によつて各種の金属
を使用でき、例えばアルミニウムや銅あるいは鋼
によつて導体層3を形成することができる。さに
心線2と導体層3との割合(断面積比)について
は、一般的な傾向としては、心線2の割合が増え
れば、引張強度が増大するとともに、重量が減少
しかつ線膨張係数が小さくなり、逆に導体層3の
割合が増えれば、導電率が大きくなる。 ここで、導体層としてアルミニウムを用いた炭
素繊維複合導電線1をアルモウエルド線に置換し
て使用する場合について具体的に説明すると、炭
素繊維複合導電線1の引張強度および線膨張係数
と炭素繊維の割合との関係は第2図に示す通りで
ある。先ず引張強度についてみると、炭素繊維の
割合が61%を越えれば、アルモウエルド線よりも
引張強度が大きくなる。また線膨張係数について
は、炭素繊維の割合が21%を越えれば、アルモウ
エルド線の線膨張係数よりも小さい値になる。し
たがつて特に架空線、トロリー線としてその高温
時の弛度の増加を少なくするためには、炭素繊維
の割合を21%以上とすることが必要である。 第1表は炭素繊維(8μm×61900本)の割合を
75%とし、アルミ導体層を25%とした炭素繊維複
合線材と、直径1.98mmの鋼線に0.16mm厚のアルミ
層を形成したアルモウエルド線および直径2.3mm
の硬アルミ線との特性を比較して示す表である。
【表】 第1表に示すように、炭素繊維75%の炭素繊維
−アルミ複合線材にあつては、アルモウエルド線
に比較して引張強度を1.24倍に増大し、重量を31
%、線膨張係数を17%にそれぞれ低下させること
ができる。 この発明の炭素繊維複合導電線1の製造方法の
概略を第3図に示す。第3図に示すように、炭素
繊維を束ねてなる心線2を送り出し装置4から溶
融金属槽5内にその上方から連続的に挿入させ、
その溶融金属槽5内の良導体金属からなる溶融金
属6を心線2の外周に付着させる。そして溶融金
属6が付着した心線2を溶融金属槽5の底部から
下方へ連続的に引出し、冷却帯7でその溶融金属
6を冷却凝固させる。続いて引抜きダイス8に通
して引抜き加工を施すことにより、所定寸法に仕
上げる。この引抜き加工によつて導体層3に加工
硬化が与えられるとともに、心線2と導体層3と
の密着性や充填度が高められる。 なおこの発明は、炭素繊維とアルミとを複合さ
せる場合以外に、導体層3を銅によつて形成する
ことにより、炭素繊維−銅複合導電線を得る場合
に適用してもよく、あるいは導体層3を鋼によつ
て形成することにより、炭素繊維−鋼複合導電線
を得る場合に適用してもよい。これらの各種複合
導電線の諸特性を、各々に対応する従来の線材と
比較し第2表に示す。
【表】 第2表に示すようにこの発明の方法により得ら
れた炭素繊維複合導電線では、引張強度、重量、
線膨張係数の諸特性が極めて優れていることが認
められる。 発明の効果 以上の説明から明らかなようにこの発明により
得られた複合導電線は、炭素繊維からなる心線の
外周に良導体金属からなる導体層が形成され、特
に炭素繊維の断面積比が21%以上とされたもので
あるから、線膨張係数が小さく、したがつて架空
線やトロリー線として使用した場合にその高温時
における弛度の増加を小さくすることができる。
さらにこの発明の方法により得られた複合導電線
は、引張強度に優れているとともに軽量な線材と
することができ、さらには導電率を充分高くする
ことができる。そしてまたこの発明の製造方法で
は、単に炭素繊維の外周上に良導体金属からなる
溶融金属を付着・凝固させるばかりでなく、付
着・凝固に引続いて引抜き加工に施すため、導体
層を心線に対し充分に密着させることができると
ともに、心線表面の微小な凹部にも導体金属を充
分に充填させることができ、そのため導体層と心
線が強固に一体化され、複合導電線全体としての
強度を充分に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の方法により得られた複合導
電線の一例を示す部分斜視図、第2図は炭素繊維
の割合と引張強度および線膨張係数との関係を示
す線図、第3図はこの発明の製造方法を説明する
ための概略図である。 1……炭素繊維複合導電線、2……心線、3…
…導体層。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 炭素繊維からなる心線を、良導体金属からな
    る溶融金属中に連続的に浸漬させてその溶融金属
    を心線の外周上に付着させ、続いて心線外周上の
    溶融金属を冷却凝固させた後、引抜ダイスに通し
    て引抜き加工を施し、これにより断面積比で炭素
    繊維が21%以上を占める炭素繊維複合導電線を得
    ることを特徴とする炭素繊維複合導電線の製造方
    法。
JP12665484A 1984-06-20 1984-06-20 炭素繊維複合導線の製造方法 Granted JPS617506A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12665484A JPS617506A (ja) 1984-06-20 1984-06-20 炭素繊維複合導線の製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS617506A JPS617506A (ja) 1986-01-14
JPH0444366B2 true JPH0444366B2 (ja) 1992-07-21

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ID=14940563

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