JPH0443555Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 イ 産業上の利用分野 この考案は既存トタン屋根を利用した融雪屋根
と屋根の融雪をしたあとの排水に関するものであ
る。

ロ 従来の技術 屋根の雪下ろしは人力にたより屋根の雪で軒折
れの続出と家屋倒壊もある。屋内内部を暖房等で
暖かくすると屋根のトタン下部に結露水が発生し
室内に漏水したり軒先の先端に結露水が漏れツラ
ラの要因になる。また屋根上の雪と融雪水で軒先
が氷堤になりツララの発生と室内に漏水がおき
る。ツララは軒先破損の要因になり市販の軒樋は
風雪のため軒樋内部が凍結して機能不良になる恐
れがある。

ハ 考案が解決しようとする問題点 この考案は既存トタン屋根を利用し、融雪によ
つて溶けた融雪水の排水の処理をするための融雪
装置を提供しようとするものである。

ニ 問題を解決するための手段 既存トタン１の上部に結露水を受けるためにア
スフアルトルーフイング２を載置し、保温材３の
中にパイプ４を配管して保温材３の上部にさらに
トタン７の結露水を受けるためのアスフアルトル
ーフイング５を載置し流水ミゾ材６とトタン７を
取り付け融雪水と雨水の排水を兼用できる軒樋８
を設置するのが本案の構成である。

ホ 作用 保温材３の中に配管されたパイプ４で温水を循
環させる。トタン７にできた結露水をアスフアル
トルーフイング５と既存トタン１とアスフアルト
ルーフイング２で軒樋８内に流し縦樋で排水させ
る。

ヘ 実施例 屋根の雪を融雪をするためにパイプ４に温水を
循環させる。

結露水の室内侵入をアスフアルトルーフイング
２と既存トタン１で完全に防ぐ。流水ミゾ６のミ
ゾは縦列に多数にあるので結露水の排水がしやす
い。軒先を融雪水と雨水の排水を兼用できる軒樋
８で軒先をつつみ軒樋８の上部を樋釣金具と一緒
に軒上端のアングルに取り付けて軒樋内部に冷た
い風雪が直接入り込まず融雪時以外でも軒先の保
温で融雪水の凍結はしにくい。

軒樋８の融雪水を縦樋で地下桝（凍結しない下
水管）に排水させる。

ト 考案の効果 この考案により人力での雪下ろしが不用にな
り、雪下ろしの危険がなくなる。既存トタン屋根
を利用して結露水の室内浸水が完全に止まり雨漏
りで屋根の破損がない。結露水が流水ミゾで排水
されて軒先の破損かつツララの発生がなくなり保
温材で室内の暖房効果も増す。軒樋でツララの発
生を防ぎ軒下の堆氷も解消される。

【図面の簡単な説明】

第１図は考案の断面図である。第２図は軒先の
断面図である。第３図は流水ミゾ材の斜視図であ
る。第４図は融雪水と雨水の排水を兼用できる軒
樋の斜視図である。 １……既存トタン、２……アスフアルトルーフ
イング、３……保温材、４……パイプ、５……ア
スフアルトルーフイング、６……流水ミゾ材、７
……トタン、８……融雪水と雨水の排水を兼用で
きる軒樋、９……樋釣金具、１０……アングル、
１１……アングル止め金具、１２……広小舞、１
３……広小舞、１４……鼻隠、１５……タルキ、
１６……屋根板、１７……軒桁、１８……既存ア
スフアルトルーフイング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アスフアルトルーフイングの上部にパイプを内
   設した保温材を載置し、さらに該保温材の上部に
   アスフアルトルーフイングを載置し、その上のト
   タンを重ねて載置した装置の一端全面に縦列に多
   数のミゾを設けた流水ミゾ材を取り付け、雪止め
   金具の部分から鼻隠しに及び軒先部全体を一帯に
   おおう軒樋を取り付けてなる融雪装置を家屋トタ
   ン屋根上に載置することを特徴とする既存トタン
   屋根を利用した融雪屋根。