JPH0443287A - ローラハース炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、炉体の長手方向に沿って並設されたローラの
回転により被焼成物を移送するローラハース炉に関する
。

〈従来の技術〉 従来から、この種のローラハース炉としては、第５図に
示すような構造のものが知られている。

同図に示すように、従来のローラハース炉は、炉体１０
の内部に多数のローラからなる一列のローラ列２゜を設
けたものである。ローラ列２゜のローラは、その上に載
置される被焼成物Ｍを一方向に移送するようモータ（図
示仕ず）により回転駆動される。ローラ列２゜の上下に
は、ヒータ３゜と、温度検出用の熱電対４゜とが設けら
れている。なお、図中の５゜は入口チープル、６゜は出
口チープルである。

〈発明が解決しようとする課題〉 ところで、セラミックスの焼成に使用されるローラハー
ス炉では、焼成過程に応じて炉内が３つの領域に分けら
れており、前部（人口側の部分で、図において右側）が
脱脂領域Ａ、中央部が焼成領域Ｂ、そして後部が冷却領
域Ｃになっている。

そして、脱脂領域Ａにおいては、昇温スピードを低く抑
える必要があるため、この領域Ａでのローラの回転数は
他の領域よりも低回転数で、被焼成物Ｍの移送速度は低
速になっている。

このように、脱Ｉｌｌ　ｆＪ　＠　Ａと後続の他の領域
Ｂ。

Ｃの間に移送速度の違いかあるため、後続の他の領域Ｂ
、Ｃでは、その移送速度に見合ったタイミングで被焼成
物Ｍが送り込まれず、被焼成物Ｍどうしの前後間隔が必
要以上に広がってしまう。そのため、炉全体として焼成
量が少なくなり、焼成効率が低くなってしまう。

要するに、炉内部の各領域の移送速度のうち、最も低い
移送速度で炉全体の生産性が決まるのであって、従来の
ローラハース炉では、脱脂領域Ａでの移送速度により生
産性が低くなっている。

これに対して、脱脂領域Ａでの昇温スピードを低く抑え
たままで生産性を上げようとすれば、脱脂領域Ａを長く
することが考えられる。しかしながら、脱脂領域Ａを長
くすると、炉全体が長くなり、大きなスペースを必要と
するばかりか、イニシャルコストやランニングコストが
かさむ、という問題がある。

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであって
、炉全体を長くすることなく、前部領域での昇温スピー
ドを低く抑えたままで焼成量を増やし、生産性を高める
ことを課題とする。

〈課題を解決するための手段〉 本発明は、上記の課題を達成するために、炉体の長手方
向に沿って設けられたローラ列のローラ回転により被焼
成物を移送するようにしたローラハース炉であって、ロ
ーラ列のうち、少なくとも前部ローラ列は複数列あって
、互いに平行に並列し、これら前部ローラ列は、移動手
段の駆動によりその並列方向に移動する構成とした。

〈作用〉 上記の構成において、複数の前部ローラ列のうち、いず
れか一つの前部ローラ列が被焼成物の入口に臨んでおり
、この前部ローラ列に被＃！ＩＩｔｃ物が送り込まれる
。所要数の被焼成物が送り込まれると、移動手段により
、複数の前部ローラ列の全体が前部ローラ列の並列方向
に沿って動かされる。

これで、他の前部ローラ列が入口に臨み、これにも、被
焼成物が送り込まれる。このように、複数の前部ローラ
列には、次々に多量の被焼成物が送り込まれる。

被焼成物が送り込まれていく間、それ以前に他の前部ロ
ーラ列に送り込まれた被焼成物は、時間をかけて徐々に
昇温される。

そして、いずれかの前部ローラ列上の被焼成物の昇温過
程が済むと、前部ローラ列の全体か動かされることにな
り、昇温過程を終えた被焼成物を載せた前記の前部ロー
ラ列が後続の他の領域のローラ列に位置合わせされる。

これで、被焼成物の移し替えが可能になり、前部ローラ
列上の被焼成物が後続の領域のローラ列上に送り出され
る。

このように、後続の領域のローラ列には、複数の前部ロ
ーラ列から、昇温過程を終えた被焼成物が次々に送り込
まれる。

〈実施例〉 以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。

第１図ないし第３図は本発明の一実施例に係り、第１図
は側面図、第２図は一部破断した側面図、第３図は、第
１図および第２図とは異なる動作状部を示す要部の縦断
側面図である。

これらの図に示すように、この実施例のローラハース炉
の炉体は、断熱材から構成された主炉体ＩおよびＲＮ炉
体２からなる。このうち、主炉体１は、焼成領域Ｂおよ
び冷却領域Ｃに対応するもので、定位置に固定設置され
ている。この主炉体ｌの内部には、その長手方向に１０
って多数のローラからなる一列のローラ列（以下、主ロ
ーラ列という）３が設けられており、この主ローラ列３
のローラは、図示省略した駆動手段により所定の回転数
で送り方向に回転するようになっている。主ローラ列３
の上下には、ヒータ４と、温度検出用の熱電対５とが設
けられている。

前部炉体２は、脱脂領域Ａに対応するもので、被焼成物
Ｍの入口側（図において右側）にあって、その位置にお
いて主炉体１と連通した状態を保って上下動しうる。な
お、脱脂領域Ａでの加熱温度は比較的低いので、前部炉
体２の断熱材層は薄手に形成されている。

この前部炉体２の外側面には、昇降手段６が設けられて
いる。昇降手段６は、前部炉体２に固着された上下方向
のねじ軸６ａと、このねじ軸６ａに螺合するナツト状の
回転螺合体を内蔵した伝動ボックス６ｂと、伝動ボック
ス６ｂの入力部に結合されたモータ６Ｃとからなる。

また、前部炉体２の内部には、上下２段にわたって多数
のローラからなるローラ列（以下、前部ローラ列という
）７．７が並設されている。これら前部ローラ列７のロ
ーラは、主ローラ列３のローラと同様に、所定の回転数
で送り方向に回転するようになっている。前部ローラ列
７全体の上下および列間には、ヒータ８と、熱電対９と
が設けられている。そして、２段の前部ローラ列７，７
どうしの上下間隔は、前部炉体２の昇降ストロークと同
一に設定されている。

なお、図中のｌＯは入口チープル、１１は出口チープル
、１２はストッパーである。ストッパー１２は、主炉体
ｌの前部炉体２との境界位置にあって、前部ローラ列７
上からの被焼成物Ｍの脱落を防止するようになっている
。

上記の構成において、前部炉体２が第１図および第２図
に示すように、上昇位置にある場合は、下段の前部ロー
ラ列７が入口チープルｌＯおよび主ローラ列３と同一高
さとなっている。そこで、下段の前部ローラ列７には、
入口チープルｌＯから被焼成物Ｍが送り込まれる。この
被焼成物Ｍは、セラミックスを焼成する場合、多数のセ
ラミックス戒型体を収容したサヤである。

下段の前部ローラ列７上に所要数の被焼成物Ｍが送り込
まれると、そのローラ列７のローラの回転が停止し、被
焼成物Ｍはその位置に静止する。

次に、昇降手段６の駆動により、前部炉体２が下降する
。前部炉体２が下降した状態では、第３図に示すように
、上段の前部ローラ列７が入口チープル１）（と同一高
さとなり、この上段の前部ローラ列７には被焼成物Ｍが
送り込まれる。この間、下段の前部ローラ列７上の被焼
成物Ｍは、ヒータ８により加熱されるのであって、加熱
時間が長く、低い昇温スピードで徐々に昇温されること
になる。

そして、下段の前部ローラ列７上の被焼成物Ｍについて
脱脂のための昇温過程が終了すると、前部炉体２が昇降
手段６の駆動により上昇する。上昇位置では、前部炉体
２は第１図および第２図に示した状態に戻り、下段の前
部ローラ列７は主ローラ列３と同一高さとなる。そこで
、この下段の前部ローラ列７のローラの回転により、そ
の上の被焼成物Ｍが主ローラ列３上に送り込まれる。

被焼成物Ｍを送り出した下段の前部ローラ列７には、次
の被焼成物Ｍが入口チープル１０から送り込まれる。ま
た、その間に、上段の前部ローラ列７上の被焼成物Ｍは
、脱脂の過程が終了し、主ローラ列３への送り出しが可
能になる。

主ローラ列３には、２段の前部ローラ列７．７から次々
と被焼成物Ｍが送り込まれるので、その移送速度に見合
ったタイミングで被焼成物Ｍを受は取ることになり、被
焼成物Ｍどうしの間には必要以上に広い間隔はできない
。

このように、前部炉体２の昇降と、前部ローラ列７への
被焼成物Ｍの送り込みと、前部ローラ列７からの被焼成
物Ｍの送り出しとを繰り返すことで、脱脂過程での昇温
スピードを低く抑えつつ、全体の焼成量を増加させるこ
とができる。

上記の実施例では、前部ローラ列７やヒータ８を前部炉
体２と一体化し、これらの全体を昇降させるようにした
が、必ずしも前部炉体２を動かす必要はなく、第４図に
示すように、前部炉体２を広い内部空間を有する固定型
とし、その内部で前部ローラ列７を昇降させるようにし
てもよい。

第４図の例では、上下２段の前部ローラ列７゜７がフレ
ーム１３に設けられ、このフレーム１３がねじ軸１４の
ような昇降手段で昇降するようになっている。この実施
例の各部分のうち、第１図および第２図の実施例の部分
と対応するものには同一の符号を付して、説明は省略す
る。

また、前部ローラ列７は上下２段に限らず、３段以上の
多段に構成してもよい。この場合、上下に大きなスペー
スを必要とするが、一般に工場等の使用現場では、水平
法がり方向には大きなスペースが取れなくても、高さ方
向には空間的に余裕があるから、特に支障は生じない。

このほか、前部ローラ列７は、複数のものを左右に並列
し、これらを左右方向に移動させるようにしても、上記
の実施例と同様の作用効果が得られる。その場合、前部
ローラ列を前部炉体に一体化して前部炉体ごと移動させ
るようにしてもよいし、前部炉体を固定型として、その
内部で前部ローラ列を移動させるようにしてもよい。こ
のように左右方向に移動させる場合は、移動に要するエ
ネルギー消費が少なくて済み、また、移動を迅速に行え
る。

さらに、脱脂領域に対応する炉体前部に限らず、他の領
域で、低速な移送が必要な領域があれば、この領域にも
、前部ローラ列７と同様に、複数のローラ列を並列して
設け、これらを並列方向に移動させるようにしてもよい
。

〈発明の効果〉 以上述べたように、本発明によれば、複数の前部ローラ
列上で多量の被焼成物が加熱昇温されて次々と後続の領
域のローラ列上に送り出されるから、焼成初期の昇温ス
ピードを低く抑えつつ、全体の焼成量を増加させること
ができる。

しかも、炉体全体は、前部での昇温スピードに比べ短く
て済み、広いスペースを必要とせず、炉全体を長くする
ことなく、生産性を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例に係り、第１図
は側面図、第２図は一部破断した側面図、第３図は他の
動作状態を示す要部の縦断側面図で、第４図は他の実施
例の要部縦断側面図である。 第５図は従来例の一部破断した側面図である。 １・・・主炉体、２・・・前部炉体、３・・・主ローラ
列、７・・・前ｆｌＪローラ列、６・・・昇降手段（移
動手段）、Ａ・・・脱脂領″域。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）炉体（１）（２）の長手方向に沿って設けられた
   ローラ列（３）（７）のローラ回転により被焼成物を移
   送するようにしたローラハース炉であって、ローラ列（
   ３）（７）のうち、少なくとも前部ローラ列（７）は複
   数列あって互いに平行に並列し、これら前部ローラ列（
   ７）、・・・は、移動手段（６）の駆動によりその並列
   方向に沿って移動するものであることを特徴とするロー
   ラハース炉。