JPH0443156B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 本発明はラム型ブローアウト防止装置に関す
る。

ブローアウト防止装置はさく井間に油井の制御
を保つために使用する。ラム型ブローアウト防止
装置はドリル又は管ストリング外面を閉鎖して油
井内の圧力を保つために使用する。時には、スト
リングを閉鎖ラムを通つて動かし又は引抜く必要
がある。この引抜き運動はブローアウト防止装置
のラムに使用する弾性パツカーの面を著しく摩損
する。ラム型ブローアウト防止装置のパツカーが
摩耗する他の理由はパツカーが閉鎖した時にスト
リングの不規則面に適合して緊密に係合してシー
ルを行なう必要があり、この適合性のためパツカ
ーは圧力によつて押出される結果となることによ
る。このため、ラムパツカーの設計は所要の弾性
材料の適合性即ち軟質性と最大の耐摩耗耐押出性
との両要求の妥協となる。

既知のラム型ブローアウト防止装置の例は米国
特許2883141号、3692316号に示されこれらは、上
下パツカー板によつて押出の損傷を最小にする。
米国特許4323256号はパツカーの面にポリ四弗化
エチレンのインサートを使用してストリングをパ
ツカーを通して引抜く時の摩耗を最小にする。米
国特許2194258号のラム型ブローアウト防止装置
のパツカーの上下板はラム軸線にほぼ平行の一連
のストリツプを含み、互に独立に可動としてドリ
ル又は管ストリングの面に接触し、弾性パツキン
材料の均等な支持となる。

本発明は上述した既知のラム型ブローアウト防
止装置の封止性能を改善し、損傷、摩耗防止性能
をさらに向上せしめたラム型ブローアウト防止装
置を得ることを目的とする。

発明の構成 本発明によれば、通り孔と通り孔から外方に延
長する対向したラム案内路を有するハウジング
と、各案内路内のラムと、ラムを案内路内で動か
す装置と、各ラムに設けたパツカーとを含み、パ
ツカーは上板と、下板と、両板間の弾性パツキン
とを有し、両板は変形可能としてラムを閉鎖した
ときにハウジングの通り孔内のドリル又は管スト
リングに近接した位置に動きパツキンの押出を防
ぐ十分な支持となり封鎖となるラム型ブローアウ
ト防止装置が提供される。

望ましくは、両板には夫々ドリル又は管ストリ
ング係合凹みと、通り孔又は凹みの軸線を中心と
して板の変形を可能にするスロツトとを設け、ラ
ムがドリル又は管ストリングを囲んで閉鎖した時
にストリングに係合する如くする。

さらに本発明によれば、通り孔と通り孔から外
方に延長する対向したラム案内路とを有するハウ
ジングと、各案内路内のラムと、ラムを案内路内
で動かす装置と、各ラムに設けたパツカーとを含
み；上記パツカーは、上板と、下板と、両板間の
パツキンとを備え、上記両板間にはハウジング通
り孔の軸線を中心として予め選択した可撓性を備
える複数のスロツトを設け、ラムが閉鎖した時に
両板がドリル又は管ストリングに係合してパツキ
ンが押出されるのを防ぐラム型ブローアウト防止
装置が提供される。

さらに本発明によれば、上板と、下板と、両板
間のパツキンとを含み、上記両板はハウジングの
通り孔の軸線を中心として変形する可撓性を有
し、ラムが閉鎖した時にドリル又は管ストリング
に近接した位置に動きパツキンの押出を防ぐ、ラ
ム型ブローアウト防止装置用ラムパツカーが提供
される。

実施例 図に示すブローアウト防止装置１０はハウジン
グ１２を有し、ハウジングは通り孔１４と、通り
孔１４から両外方に延長するラム案内路１６とを
有する。各案内路１６内にラム１８と、ラム１８
に連結ロツド２２によつて連結しラムを案内路１
６内で内方外方に動かす装置２０、例えばピスト
ンを設ける。各ラム１８には本発明による前部パ
ツカー２４を設ける。ラム１８の頂部を横切つて
延長する溝２３内にシール２５を設けてラム１８
の両側から頂部に亘るシールとする。これは米国
特許3102709号に記載されたシールとほぼ同等で
ある。第１図に示すブローアウト防止装置１０は
１本の案内路１６のみを示したが２本の案内路が
あり、同形の対向したラム１８を含む構造物を有
する。

第２〜４図に示す通り、パツカー２４は上板２
６と下板２８と上下板の間の弾性パツキン３０と
を有する。各板２６，２８は前部凹み３２と、後
部突出部３４と両側部３６，３８とを有する。更
に各板２６，２８には複数のスロツト４０が孔４
２から延長し、板２６，２８の前面又は後面まで
延長して設けられる。スロツト４０は開口する面
にほぼ直角とする。孔４２は板の応力集中を避け
る。

凹み３２の半径はパツカー２４がシールすべき
ストリングの半径よりも僅に大とする。これによ
つて板２６，２８が曲り、ストリング４４に適合
するのを可能なする。２個のパツカー２４の閉鎖
シール作動は第３図に誇張して示す。

図に示す通り、板２６，２８は所要の可撓性が
あり、ストリング４４に近い位置に動き、又はス
トリングに接触して弾性パツキン３０をストリン
グ４４を囲んで連続した支持とし、弾性パツキン
がストリングと板と間隙から押出されるのを防
ぐ。

本発明による可撓性板による支持によつて、弾
性パツキンの弾性材料を流動性が良く、変形に直
に適合してラムパツカーのシール特性を良くする
材料の使用が可能となる。この種材料の好適な例
として、アクリロニトリルブタジエンゴム、フル
オロカーボンゴム又は同等の耐溶剤ゴムがある。

発明の効果 本発明によれば、パツカーは閉鎖時にドリル又
は管ストリング面を有効にシールして油井圧力を
保持することができる。

本発明によればラムパツカーの押出損傷は効果
的に防止される。

本発明によればドリル又は管ストリングに対す
るシールは弾性パツキンを可撓板によつて支持す
ることによつて達成され、作動の信頼性が高めら
れ、パツキンの寿命が長くなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるブローアウト防止装置の
一部断面とした側面図、第２図は本発明管ストリ
ング係合ラムパツカーの無圧力状態の部分拡大平
面図、第３図は第２図のパツカーがラム圧によつ
てストリングに係合した時の板の変形を示す図、
第４図は第２図の４−４線に沿う断面図である。 １０……ブローアウト防止装置、１２……ハウ
ジング、１４……通り孔、１６……案内路、１８
……ラム、２４……パツカー、２５……シール、
２６……上板、２８……下板、３０……弾性パツ
キン、３２……前部凹み、４０……スロツト、４
２……孔、４４……ストリング。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 通り孔と通り孔から外方に延長する対向した
   ラム案内路とを有するハウジングと、各案内路内
   のラムと、該ラムを案内部内で動かす手段と、各
   ラムに設けたラム前方パツカーとを含み；該ラム
   前方パツカーは、該パツカーの側部と接続する各
   ラムの頂部を横切つてシールをする手段と、単独
   のラムパツカー上板と、単独のラムパツカー下板
   と、両上下板間のパツキンとを有し、前記上下板
   は前記パツキン中に埋め込まれかつ十分にたわみ
   うるように溝を設けられていて、ラムを閉鎖した
   時にハウジングの通り孔内のドリル又は管ストリ
   ングに近接した位置に変形して動き、該ストリン
   グ上でシールされた時に該パツキンはパツキンの
   押出を防ぐ十分な指示を与えられることを特徴と
   するラム型ブローアウト防止装置。 ２ 前記両板に複数のスロツトを設ける特許請求
   の範囲第１項記載のラム型ブローアウト防止装
   置。 ３ 前記両板に前縁及び後縁から延長する複数の
   スロツトを設ける特許請求の範囲第１項記載のラ
   ム型ブローアウト防止装置。 ４ 前記両板に中央面凹みと中央後部突出部とを
   設け、前記両板に上記面凹み及び後部突出部から
   板内方に延長するスロツトを設ける特許請求の範
   囲第１項記載のラム型ブローアウト防止装置。 ５ 通り孔と通り孔から外方に延長する対向した
   ラム案内路とを有するハウジングと、各案内路内
   のラムと、ラムを案内路内で動かす装置と、各ラ
   ムに設けたパツカーとを含み；上記パツカーは、
   上板と、下板と、両板間のパツキンとを備え、上
   記両板にはハウジング通り孔の軸線を中心として
   予め選択した可撓性を備える複数のスロツトを設
   け、ラムが閉鎖した時に両板がドリル又は管スト
   リングに係合してパツキンが押出されるのを防ぐ
   ことを特徴とするラム型ブローアウト防止装置。 ６ 上板と、下板と、両板間のパツキンとを含
   み、上記両板はハウジングの通り孔の軸線を中心
   として変形する可撓性を有し、ラムが閉鎖した時
   に、十分な横方向の剛性を保持しつつドリル又は
   管ストリングに近接した位置に動きパツキンの押
   出を防ぐことを特徴とするラム型ブローアウト防
   止装置用のラムパツカー。 ７ 前記両板に複数のスロツトを設ける特許請求
   の範囲第６項記載のラムパツカー。 ８ 前記両板に板の前縁及び後縁から内方に延長
   する複数のスロツトを設ける特許請求の範囲第６
   項記載のラムパツカー。 ９ 前記両板に中央の面凹みと中央の後方突出部
   とを設け、前記両板には上記面凹み及び後部突出
   部から内方に延長する複数のスロツトを設ける特
   許請求の範囲第６項記載のラムパツカー。