JPH0442945B2 - - Google Patents

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JPH0442945B2
JPH0442945B2 JP63333881A JP33388188A JPH0442945B2 JP H0442945 B2 JPH0442945 B2 JP H0442945B2 JP 63333881 A JP63333881 A JP 63333881A JP 33388188 A JP33388188 A JP 33388188A JP H0442945 B2 JPH0442945 B2 JP H0442945B2
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Takashi Oono
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Akai Electric Co Ltd
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Akai Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、静脈の位置を簡単な操作で正確かつ
迅速に確認し、その静脈の位置が指示されるよう
にした静脈探査装置に関するものである。
(従来の技術) 医師または看護婦が患者に対して静脈注射や点
滴を行なうためには、まず注射針やカテーテルを
穿刺する患者の静脈の正確な位置と方向を確認で
きなければならない。そして、内腕関節付近は比
較的に脂肪層が薄く、静脈の確認が比較的容易で
ある。そこで、通常、上腕部をゴムバンド等で絞
めて静脈の血行を停止させ、静脈を血圧により浮
き出させてより正確な位置の確認がなされる。
(発明が解決しようとする課題) ところで、脂肪層が厚いほど静脈の位置を確認
することが困難であり、上記ゴムバンド等を用い
ても確認できない場合もある。このように単にゴ
ムバンドで上腕部を絞めただけでは静脈の位置が
確認できないときには、従来では腕を温めたり針
先で静脈を探る方法が採用されるが、熟練度を要
求されるとともに患者に大きな苦痛を与えるとい
う不具合があつた。さらに、入院患者に対して夜
間に行なわれる定期的処置のさいには、薄暗がり
の中で行なうために一層の困難さが伴なう。ま
た、緊急に処置を行なうときにも困難が伴なう。
本発明は、上記した従来の静脈の位置の確認に
関する事情に鑑みてなされたもので、簡単な操作
で正確かつ迅速に静脈の位置を確認し、その静脈
の位置が指示される静脈探査装置を提供すること
を目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するために、本発明の静脈探
査装置は、以下のごとく構成されている。
まず、本発明の静脈探査装置は、皮膚を透過す
るとともに静脈内の血液によつて吸光される波長
光を狭い範囲に照射する発光手段およびこの発光
手段を挾んで両横側に配置されて反射光を受光す
る2つの受光手段からなる光学的検出手段を、筺
体の先端部に前記発光手段が前後方向に一列とな
るように複数組配列し、これらの複数組の光学的
検出手段の前記2つの受光手段の受光量に応じた
出力を比較する比較手段をそれぞれに設けるとと
もに、これらの複数組の光学的検出手段の前記2
つの受光手段の受光量がそれぞれ同じであるとき
に閉成されるスイツチ手段を設け、このスイツチ
手段の閉成によつて前記発光手段が前後方向に一
例に配列された線上にある静脈の位置を指示する
マーカー手段を動作させるように構成されてい
る。そして、すくなくとも1つの前記比較手段の
出力に応じて前記2つの受光手段のいずれの受光
量が弱いかまたは同じかを表示する位置表示手段
を設けても良い。
また、皮膚を透過するとともに静脈内の血液に
よつて吸光される波長光を狭い範囲に照射する1
つの発光手段およびこの発光手段を中心に挾んで
対向するように放射状に配置されて反射光を受光
する複数対の受光手段とからなる光学的検出手段
を設け、前記対向する対の受光手段の受光量に応
じた出力を比較する比較手段をそれぞれに設け、
これらの比較手段の出力に応じて前記対の受光手
段の受光量が相違するときに2つの表示素子の一
方を点灯し他方を消灯していずれの受光量が弱い
か表示するとともに受光量が同じときに双方の前
記表示素子を点灯する検出表示手段を前記受光手
段の対の個数だけ設け、所定の一対の受光手段の
受光量が同じときに閉成されるスイツチ手段を設
け、このスイツチ手段の閉成によつて前記一対の
受光手段を結ぶ線上にある静脈の位置を指示する
マーカー手段を動作させるように構成したも良
い。
さらに、前記マーカー手段は、静脈の位置をス
ポツト照明する光学的マーカー手段であつても良
い。
(作 用) まず、発光手段から照射された光は、皮膚を透
過して静脈内の血液で吸光される。また、静脈に
照射されない光は、脂肪層等の人体組織により反
射され、この反射光が再度皮膚を透過して受光手
段に受光される。そして、静脈に対する2つの受
光手段の位置によつて、反射光の光量が変化し、
2つの受光手段の受光量が相違する。すなわち、
静脈と他の組織との吸光特性の違いによる反射光
の光量の相違で、静脈の位置が確認し得る。そこ
で、複数組の光学的検出手段の2つの受光手段の
受光量がいずれも同じであれば、静脈は発光手段
を一列に配列した線の下を走ることとなる。そこ
で、スイツチ手段が閉成してマーカー手段が動作
し、発光手段が前後方向に一列に配列された線上
を走る静脈がマーカー手段により指示される。さ
らに、すくなくとも1組の光学的検出手段の2つ
の受光手段の受光量に応じて、いずれの受光量が
弱いかまたは同じかを位置表示手段で表示すれ
ば、静脈の位置に対する本装置のずれ等が容易に
判別でき、静脈の位置に本装置を容易に一致させ
得る。
また、1つの発光手段を中心に挾んで対向する
ように放射状に配置された複数対の受光手段を設
け、対の受光手段の受光量が相違すると2つの表
示素子の一方を点灯させ他方を消灯させるととも
に同じときに双方の表示素子を点灯させる検出表
示手段をそれぞれに設ければ、静脈の位置と方向
に一致した対の受光手段に対応した検出表示手段
の双方の表示素子が点灯されて、静脈の位置と方
向が映像的に表示される。さらに、所定の一対の
受光手段に静脈の位置と方向が一致すればスイツ
チ手段が閉成されて、その一対の受光手段を結ぶ
線上を走る静脈がマーカー手段により指示され
る。
さらに、マーカー手段を静脈の位置をスポツト
照明する光学的マーカー手段とすれば、夜間等の
薄暗がりの中でも注射針等を静脈に確実に刺し込
み得る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第1図ないし第9図を
参照して説明する。第1図は、本発明の静脈探査
装置の一実施例のブロツク回路図であり、第2図
は、第1図の一点鎖線内の具体的回路図であり、
第3図は、本発明の静脈探査装置の外観斜視図で
あり、第4図は、第3図の筺体先端部分のA−A
矢視断面図であり、第5図は、第5図の筺体先端
部分のB矢視図であり、第6図ないし第9図は、
静脈に対する第1図に示す本装置の位置によつて
表示がそれぞれ異なることを示す図である。
まず、第3図ないし第5図において、本発明の
静脈探査装置は、小型で携帯できる細長い筺体1
の先端部に、赤色ないし赤外線領域の波長光
(700nm〜2000nm)を発光する発光手段としての
LEDまたはランプ等の発光素子2,2,2が先
端前方を照射するように中央に前後方向に一列に
配列される。また、筺体1の先端部で発光素子
2,2,2を挟んで両横側に、赤色ないし赤外線
領域の波長光を受光する受光手段としてのフオト
トランジスタまたはフオトダイオード等の受光素
子3,3…が配列される。そして、発光素子2,
2,2および受光素子3,3…は、それぞれ図示
しない光学レンズを備え、発光素子2,2,2
は、狭い範囲をスポツト的に照射し、受光素子
3,3…は、所定方向からの反射光のみを受光す
るよう図られる。これらの受光素子3,3…は、
発光素子2,2,2の照射方向に対して交差する
ように光軸に若干の角度を持たせて、静脈以外の
他の組織による反射光のみを効率良く受光できる
ように配置される。ない、発光素子2とその両横
側の対の受光素子3,3により1組の光学的検出
手段が形成され、前後方向に配列された3組の光
学的検出手段は、それぞれに隔壁1a,1aによ
つて双互の影響が少なくなるように隔てられる。
そして、筺体1には、駆動電源用の電池4が容
易に交換し得るように収納される。また、筺体1
の外周壁には、電池4の駆動電源を供給制御する
ための電源操作スイツチ5と、本装置と静脈との
位置の関係を表示する位置表示手段としての
LEDまたはランプ等の表示素子群6が配置され
る。さらに、筺体1の先端部の外周壁中央に本装
置の中心を示す矢印7が刻印されるとともに、発
光素子2,2,2の前後方向の線上をスポツト的
に照射するマーカー手段8が設けられ、さらに本
装置をポケツトやカルテ等に挟むためのクリツプ
9が設けられる。そしてさらに、筺体1は、樹脂
等により成形されるとともに防水構造とされ、容
易に洗浄および消毒できるように構成される。
次に、第1図により本装置のブロツク回路を説
明する。第1図において、筺体1の先端部に配置
された発光素子2,2,2を含んで第1ないし第
3の発光手段10〜12が設けられる。また、発
光素子2,2,2を挾んで配列された受光素子
3,3…を含んで第1ないし第6の受光手段13
〜18が設けられる。そして、第1と第2、第3
と第4、第5と第6の受光手段13〜18の出力
が、それぞれ第1ないし第3の比較手段19〜2
1に与えられ、差に応じた出力がそれぞれ出力さ
れて第1ないし第3のローパスフイルタ22〜2
4に与えられる。さらに、第1ないし第3のロー
パスフイルタ22〜24の出力は、それぞれ第1
ないし第3のウインドコンパレータ25〜27と
第1ないし第3の位置表示手段28〜30に与え
られる。そしてさらに、第1ないし第3のウイン
ドコンパレータ25〜27の出力は、それぞれ第
1ないし第3の位置表示手段28〜30に与えら
れるととに、アンド回路31に与えられる。この
アンド回路31の出力が、スイツチ手段32に制
御信号として与えられ、このスイツチ手段32の
閉成によりマーカー手段8が動作状態となる。
ここで、第1ないし第3の発光手段10〜12
に関してそれぞれ設けられる回路は、同じ回路で
あり、第2の発光手段11に関連して設けられた
回路を第2図により具体的に説明する。
第2図において、発光素子2としてのLED4
0のアノードと受光素子3,3としてのフオトト
ランジスタ41,42のコレクタが電圧+Vに接
続される。そして、LED40のカソードは抵抗
を介して接地される。また、フオトトランジスタ
41,42のエミツタは、それぞれトランジスタ
43,44のベースに接続される。これらのトラ
ンジスタ43,44のコレクタは電圧+Vに接続
される。一方のトランジスタ43のエミツタは、
抵抗を介して接地されるとともに、別の抵抗を介
して差動アンプ45の−入力端子に接続される。
また、他方のトランジスタ44のエミツタは、抵
抗を介して接地されるとともに、別の抵抗を介し
て差動アンプ45の+入力端子に接続される。こ
の差動アンプ45の+入力端子は、電圧+Vと−
Vが両端に接続されたオフセツト調整用の可変抵
抗器の摺動子が接続される。また、差動アンプ4
5の−入力端子と出力端子は、帰還抵抗を介して
接続される。なお、LED40で第2の発光手段
11が構成され、フオトトランジスタ41,42
およびトランジスタ43,44で第3と第4の受
光手段15,16が構成され、差動アンプ45を
含んで第2の比較手段20が構成される。
さらに、差動アンプ45の出力端子は、5Hzを
遮断周波数とする第2のローパスフイルタ23に
接続される。そして、この第2のローパスフイル
タ23の出力端子は、抵抗を介して第2の位置表
示手段29に含まれる表示素子としての逆並列接
続されたLED46,47の一端に接続され、こ
れらのLED46,47の他端は接地される。
また、第2のローパスフイルタ23の出力端子
は、2つの差動アンプ48,49の−入力端子と
+入力端子にそれぞれ接続される。これらの差動
アンプ48,49の他方の+入力端子と−入力端
子は、電圧+Vと−Vが両端に接続された検出幅
調整用の可変抵抗器の摺動子がそれぞれ接続され
る。そして、2つの差動アンプ48,49の出力
端子は、ダイオード50,51をそれぞれ順方向
に介して接続され、その接続点がさらに抵抗を介
してトランジスタ52のベースに接続される。こ
のトランジスタ52のベースは抵抗を介して接地
され、エミツタも接地され、コレクタは抵抗を介
して電圧+Vに接続されるとともに、別の抵抗を
介して第2の位置表示手段29に含まれる表示素
子としてのLED53のアノードに接続される。
このLED53のカソードは接地される。なお、
差動アンプ48,49とダイオード50,51お
よびトランジスタ52を含んで第2のウインドコ
ンパレータ26が構成される。また、LED53
を中心にして左右にLED46,47が配置され
て第2の位置表示手段29が構成される。
さらに、第1ないし第3の位置表示手段28〜
30に含まれる表示素子としてのLED46,4
7,53〜59は、第3図に表示素子群6として
示すように、筺体1の外周壁にマトリツクス状に
配列される。すなわち、第2の位置表示手段29
の第3と第4の受光手段15,16が同じ受光量
のときに点灯するLED53を中心に、上からみ
て右横側に右側の第3の受光手段15の受光量が
弱いときに点灯するLED46が配置され、左横
側に左側の第4の受光手段16の受光量が弱いと
きに点灯するLED47が配置される。この第2
の位置表示手段29に並べるように、第1の位置
表示手段28のLED54〜56が先端側に、第
3の位置表示手段のLED57〜59が後端側に
それぞれ配列される。
かかる構成からなる本発明の静脈探査装置の動
作を、第6図ないし第9図を参照して以下説明す
る。
まず、筺体1の先端部を例えば内腕関節付近の
静脈上と思われる皮膚に当接して、電源操作スイ
ツチ5を投入する。すると、発光素子2,2,2
としてのLED40から赤色ないし赤外線領域の
波長光が皮膚にスポツト的に照射され、皮膚を透
過して静脈または他の組織を照射する。ここで、
静脈内を流れる血液に含まれる還元ヘモグロビン
によつて照射された照射光が吸光される。また、
他の組織に照射された照射光は反射されて、再び
皮膚を透過して受光素子3,3…としてのフオト
トランジスタ41,42に受光される。
ところで、皮膚に照射される光は、波長によつ
て皮膚を透過しまたは吸収され、さらに表面で反
射される性質が著しく相違する。そして、近紫外
線では角質層での吸収が大きく、また可視光では
皮膚の表面での反射が大きい。さらに、赤色ない
し赤外線領域の波長光(700nm〜2000nm)は比
較的に皮膚による吸収および反射が少なく、真皮
を透過し易い。そして、波長が比較的大きい赤外
線(3000nm)程度になると、再び角質層での吸
収が大きくなる。ところで、赤色ないし赤外線領
域の波長光に対して、脂肪層等の他の人体組織は
反射特性を有するが、静脈内の血液は特異な吸光
特性を有する。このために、赤色ないし赤外線領
域の波長光を照射することで、静脈と他の組織か
らの反射光の光量の差が最も大きくなる。
そこで、仮に本装置が第6図aのごとく、静脈
60から若干にずれていれば、右側の第1と第3
および第5の受光手段13,15,17の受光量
が弱く、第6図bのごとく、右側に配置された
LED54,46,57が点灯する。そして、ア
ンド回路31の出力は“L”レベルでスイツチ手
段32は開成のままで、マーカー手段8は動作し
ない。
また、本装置が第7図aのごとく、静脈60か
ら若干左でしかも方向が静脈60と一致しないな
らば、静脈60上の第1の受光手段13の受光量
のみが弱くなり、第7図bのごとく、第1の位置
表示手段28の右側に配置されたLED54のみ
が点灯され、ここでもマーカー手段8は動作しな
い。
さらに、本装置を若干右に移動して、第8図a
のごとく、静脈60上に中心は一致しているが、
方向が一致していない状態では、第3と第4の受
光手段15,16の受光量は同じとなり、第2の
ウインドコンパレータ26から“H”レベルが出
力されて第2の位置表示手段29の中心に配置さ
れたLED53が点灯される。また、静脈60上
の第2と第5の受光手段14,17の受光量が弱
くなり、第1の位置表示手段28の左側に配置さ
れたLED55と、第3の位置表示手段30の右
側に配置されたLED57が点灯され、第8図b
のごとき表示がなされる。なお、第1と第3のウ
インドコンパレータ25,27の出力は“L”レ
ベルであり、アンド回路31の出力は、“L”レ
ベルでマーカー手段8は動作しない。
そしてさらに、第9図aのごとく、本装置の方
向をを調整して静脈60に位置と方向を一致させ
れば、第1と第2、第3と第4、第5と第6の受
光手段13〜18は、受光量がそれぞれ同じであ
り、第1ないし第3の位置表示手段28〜30の
それぞれの中心のLED56,53,59が、第
9図bのごとく点灯される。しかも、第1ないし
第3のウインドコンパレータ25〜27の出力が
みな“H”レベルとなるので、アンド回路31の
出力が“H”レベルとなり、スイツチ手段32が
閉成されてマーカー手段8が動作し、第1ないし
第3の発光手段10〜12が配列された線上にス
ポツト照明70がなされ、静脈60の位置が指示
される。
このように、マーカー手段8が動作してスポツ
ト照明70がなされた位置に静脈60が走つてお
り、このスポツト照明70の位置に注射針やカテ
ーテルを刺すことで、容易に静脈60に注射針等
を刺し込むことができる。
なお、上記実施例では、第1ないし第3の位置
表示手段28〜30を設けて、静脈60の位置に
対する本装置の位置ずれを映像的に表示し、静脈
60に本装置の位置と方向を容易に一致させ得る
ようにしたが、すくなくとも1つの位置表示手段
を設ければ、静脈60に対する本装置の位置ずれ
が表示でき、この位置表示手段で位置を調整した
後に位置を移動させずに方向のみを調整してマー
カー手段8が動作するようにしても良い。さら
に、第1ないし第3の位置表示手段28〜30を
設けずに、本装置が静脈60の位置と方向に一致
したときにマーカー手段8でスポツト照明70が
なされ、このスポツト照明70により静脈60の
位置と方向を確認するものであつても良い。そし
て、第1ないし第3のローパスフイルタ22〜2
4は、商用周波電圧で点灯される室内照明灯等の
外来光が雑音として出力されるのを防止するよう
に作用する。
第10図ないし第16図は、本発明の静脈探査
装置の他の実施例を示す図である。第10図は、
本発明の静脈探査装置の他の実施例のブロツク回
路図であり、第11図は、第10図の他の実施例
の静脈探査装置の外観斜視図であり、第12図
は、第11図の筺体先端部分のC矢視図であり、
第13図ないし第16図は、静脈に対する第10
図に示す本装置の位置および方向によつて表示が
それぞれ異なることを示す図である。第10図な
いし第16図において、第1図ないし第9図と同
一部材等には同一符号を付けて重複する説明を省
略する。
まず、第11図および第12図において、筺体
1の先端部の中央に発光素子80が配置され、こ
の発光素子80を中心に挾んで対向するように放
射状に4対の受光素子81〜88が配置される。
これらの受光素子81〜88および発光素子80
によつて、光学的検出手段が構成されている。そ
して、筺体1の外周壁に、1つのLED90を中
心に挾んで対向するように放射状に8個のLED
91〜98が配置された表示素子群99が設けら
れる。
次に、第10図により本装置のブロツク回路を
説明する。中央に配置された発光素子80を含む
第4の発光手段100と、受光素子81〜88を
それぞれに含む第4ないし第11の受光手段101
〜108とが設けられる。そして、第4の受光手
段101の出力とこれと対となる第8の受光手段
108の出力が、第4の比較手段109で比較さ
れ、その差に応じた出力が第4のローパスフイル
タ110に与えられる。また、第5の受光手段1
02の出力とこれと対となる第9の受光手段10
6の出力が、第5の比較手段111で比較され、
その差に応じた出力が第5のローパスフイルタ1
12に与えられる。同様に、第6と第10の受光手
段103,107の出力が、第6の比較手段11
3で比較され、その出力が第6のローパスフイル
タ114に与えられる。また、第7と第11の受光
手段104,108の出力が、第7の比較手段1
15で比較され、その出力が第7のローパスフイ
ルタ116に与えられる。
そして、第4のローパスフイルタ110の出力
が、第4のウインドコンパレータ117と第4の
切換手段118の常閉接点に与えられる。この第
4の切換手段118は、第4のウインドコンパレ
ータ117の“H”レベルの出力で常開接点に切
り換えられ、共通接点の出力が逆並列接続された
LED91,95を含む第4の検出表示手段11
9に与えられる。同様に、第5ないし第7のロー
パスフイルタ112,114,116の出力が、
それぞれ第5ないし第7のウインドコンパレータ
120,123,126と第5ないし第7の切換
手段121,124,127の常閉接点に与えら
れる。そして、第5ないし第7の切換手段12
1,124,127は、それぞれ第5ないし第7
のウインドコンパレータ120,123,126
の“H”レベルの出力で常開接点に切り換えら
れ、共通接点の出力がそれぞれLED92〜94,
96〜98が含まれる第5ないし第7の検出表示
手段122,125,128に与えられる。さら
に、第4ないし第7の切換手段118,121,
124,127の常開接点には、それぞれ交流電
圧が与えられる。さらに、第4ないし第7のウイ
ンドコンパレータ117,120,123,12
6の出力が、オア回路130に与えられ、その出
力が中央に配置されるLED90を含む中央表示
手段131に与えられる。そしてさらに、筺体1
の前後方向に対で配置された第4と第8の受光手
段101,105に関連して設けられた第4のウ
インドコンパレータ117の出力が常開のスイツ
チ手段32に制御信号として与えられ、このスイ
ツチ手段32の閉成によりマーカー手段8が動作
される。このマーカー手段8は、例えば、LED
からなり第4と第8の受光手段101,105を
結ぶ線上にスポツト照明70を行なう。
かかる構成において、第13図aのごとく、静
脈60に対して本装置が若干左にずれていて、第
5ないし第7の受光手段102〜104が静脈6
0の上にあり受光量が弱いとすれば、第5ないし
第7の比較手段111,113,115からプラ
ス電圧がそれぞれ出力され、第13図bのごと
く、LED92〜94が点灯される。ここで、第
4ないし第7のウインドコンパレータ117,1
20,123,126のいずれからも“H”レベ
ルが出力されず、中央表示手段131のLED9
0は点灯されない。また、スイツチ手段32も開
成のままで、マーカー手段8は動作しない。
また、第14図aのごとく、静脈60上に第5
の受光手段102が位置するならば、第14図b
のごとくLED92のみが点灯され、マーカー手
段8は動作しない。
そして、第15図aのごとく、静脈60上に本
装置の位置が一致しているが方向がずれていて、
静脈60上に第7と第11の受光手段104,10
8が位置して受光量が同じ量で弱いとすれば、第
7の比較手段115から零または極めて小さい電
圧が出力され、第7のウインドコンパレータ12
6から“H”レベルが出力される。そこで、第7
の切換手段127が常開接点に切り換えられ、第
7の検出表示手段128に交流電圧が与えられて
LED94,98がともに点灯される。さらに、
第7のウインドコンパレータ126の“H”レベ
ルの出力で、中央表示手段131のLED90が
点灯されて、第15図bのごとき点灯状態とな
る。ここで、スイツチ手段32は、開成状態であ
り、マーカー手段8は動作しない。
そこで、第16図aのごとく、本装置の方向を
調整して所定の第4と第8の受光手段101,1
05が静脈60上に位置するようにすれば、こん
どは第4の比較手段109から零または極めて小
さい電圧が出力され、第4のウインドコンパレー
タから“H”レベルが出力される。そこで、第4
の切換手段118が常開接点に切り換えられて第
4の検出表示手段119に交流電圧が与えられ、
LED91,95がともに点灯される。また、第
4のウインドコンパレータ117の“H”レベル
の出力で、中央表示手段131のLED90が点
灯される。さらに、スイツチ手段32が閉成さ
れ、マーカー手段8が動作されて、第4と第8の
受光手段101,105を結ぶ線上にある静脈6
0上の位置にスポツト照明70を行ない、第16
図bのごとき点灯状態となる。
なお、第16図aの状態で、例えば第5と第9
の受光手段102,106は、静脈60からほぼ
同じ量だけずれており、受光量は強いがほぼ同じ
である。しかし、静脈60の両側の組織構造は僅
かながら相違し、この相違により受光量が強いた
めに幾分かの差が生じる。そこで、第5の比較手
段111から小さい電圧が出力されるが、第5の
検出表示手段122のLED92,96のいずれ
を点灯するにも電圧が小さ過ぎ、しかも第5のウ
インドコンパレータ120で“H”レベルを出力
するには大き過ぎる。これは、第16図aの状態
における第6と第10および第7と第11の受光手段
103,104,107,108でも同様であ
る。
このように、第4ないし第7の検出表示手段1
19,122,125,128および中央表示手
段131によつて、静脈60に対する本装置の位
置と方向が映像的に表示される。しかも、筺体1
の前後方向に対で配置される所定の第4と第8の
受光手段101,105がともに静脈60上にあ
れば、第4と第8の受光手段101,105を結
ぶ線上をマーカー手段8がスポツト照明70し、
注射針やカテーテルを刺すべき位置が指示され
る。
なお、前記2つの実施例では、いずれも筺体1
内に駆動用電源としての電池4を収納したが、こ
れに限られず、商用周波電圧を駆動用電源として
も良いことは勿論である。
また、マーカー手段8はスポツト照明70を行
なうのにも限られる、静脈60上の皮膚に位置を
適宜なインク等で標記するものであつても良い。
(発明の効果) 本発明の静脈探査装置は、以上説明したように
構成されているので、以下に記載するような優れ
た効果を奏する。
静脈の位置と方向に本装置が一致すると、マー
カー手段が動作して静脈上の皮膚を指示するの
で、静脈の位置と方向が容易に確認でき、しかも
マーカー手段で指示された位置に注射針やカテー
テルを刺すことで、容易かつ確実に注射針等を静
脈に刺し込むことができる。そして、静脈に対す
る本装置の位置と方向を検出する複数組の光学的
検出手段のすくなくとも1つの対応させて、静脈
に対して本装置が左右いずれにずれているかまた
は一致しているかを表示する位置表示手段を設け
れば、この位置表示手段の点灯状態に応じて本装
置を移動させて容易に静脈上に一致させ得る。
また、1つの発光手段を中心に複数の対の受光
手段を放射状に配置し、対の受光手段の受光量が
相違すると一方を点灯させ他方を消灯させるとと
もに同じときに双方を点灯させる検出表示手段を
複数設ければ、これらの検出表示手段の点灯状態
によつて静脈に対する本装置の位置と方向が容易
に確認できる。そして、所定の一対の受光手段の
受光量が弱くて同じであると、マーカー手段が動
作して、この一対の受光手段を結ぶ線上の静脈上
の皮膚を指示するので、この指示された位置に注
射針等を刺せば、容易かつ確実に注射針等を静脈
に刺し込むことができる。
さらに、マーカー手段で静脈上の皮膚をスポツ
ト照明させるならば、夜間の定期的処置等の薄暗
がりで処置するときに、注射針を刺す位置が明確
であり、容易かつ確実に注射針等を静脈に刺し込
むことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の静脈探査装置の一実施例の
ブロツク回路図であり、第2図は、第1図の一点
鎖線内の具体的回路図であり、第3図は、本発明
の静脈探査装置の外観斜視図であり、第4図は、
第3図の筺体先端部分のA−A矢視断面図であ
り、第5図は、第3図の筺体先端部分のB矢視図
であり、第6図ないし第9図は、静脈に対する第
1図に示す本装置の位置によつて表示がそれぞれ
異なることを示す図であり、第10図は、本発明
の静脈探査装置の他の実施例のブロツク回路図で
あり、第11図は、第10図の他の実施例の静脈
探査装置の外観斜視図であり、第12図は、第1
1図の筺体先端部分のC矢視図であり、第13図
ないし第16図は、静脈に対する第10図に示す
本装置の位置および方向によつて表示がそれぞれ
異なることを示す図である。 1:筺体、8:マーカー手段、10,11,1
2,100:発光手段、13,14,15,1
6,17,18,101,102,103,10
4,105,106,107,108:受光手
段、19,20,21,109,111,11
3,115:比較手段、28,29,30:位置
表示手段、32:スイツチ手段、60:静脈、7
0:スポツト照明、117,120,123,1
26:ウインドコンパレータ、118,121,
124,127:切換手段、119,122,1
25,128:検出表示手段。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 皮膚を透過するとともに静脈内の血液によつ
    て吸光される波長光を狭い範囲に照射する発光手
    段およびこの発光手段を挟んで両横側に配置され
    て反射光を受光する2つの受光手段からなる光学
    的検出手段を、筺体の先端部に前記発光手段が前
    後方向に一列となるように複数組配列し、これら
    の複数組の光学的検出手段の前記2つの受光手段
    の受光量に応じた出力を比較する比較手段をそれ
    ぞれに設けるとともに、これらの複数組の光学的
    検出手段の前記2つの受光手段の受光量がそれぞ
    れ同じであることきに閉成されるスイツチ手段を
    設け、このスイツチ手段の閉成によつて前記発光
    手段が前後方向に一列に配列された線上にある静
    脈の位置を指示するマーカー手段を動作させるよ
    うに構成したことを特徴とする静脈探査装置。 2 請求項1記載の静脈探査装置において、すく
    なくとも1つの前記比較手段の出力に応じて前記
    2つの受光手段のいずれの受光量が弱いかまたは
    同じかを表示する位置表示手段を設けて構成した
    ことを特徴とする静脈探査装置。 3 皮膚を透過するとともに静脈内の血液によつ
    て吸光される波長光を狭い範囲に照射する1つの
    発光手段およびこの発光手段を中心に挾んで対向
    するように放射状に配置されて反射光を受光する
    複数対の受光手段とからなる光学的検出手段を設
    け、前記対向する対の受光手段の受光量に応じた
    出力を比較する比較手段をそれぞれに設け、これ
    らの比較手段の出力に応じて前記対の受光手段の
    受光量が相違するときに2つの表示素子の一方を
    点灯し他方を消灯していずれの受光量が弱いか表
    示するとともに受光量が同じときに双方の前記表
    示素子を点灯する検出表示手段を前記受光手段の
    対の個数だけ設け、所定の一対の受光手段の受光
    量が同じときに閉成されるスイツチ手段を設け、
    このスイツチ手段の閉成によつて前記一対の受光
    手段を結ぶ線上にある静脈の位置を指示するマー
    カー手段を動作させるように構成したことを特徴
    とする静脈探査装置。 4 請求項1または3記載の静脈探査装置におい
    て、前記マーカー手段が静脈の位置をスポツト照
    明する光学的マーカー手段であることを特徴とす
    る静脈探査装置。
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