JPH0442078Y2 - - Google Patents

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JPH0442078Y2
JPH0442078Y2 JP1986056182U JP5618286U JPH0442078Y2 JP H0442078 Y2 JPH0442078 Y2 JP H0442078Y2 JP 1986056182 U JP1986056182 U JP 1986056182U JP 5618286 U JP5618286 U JP 5618286U JP H0442078 Y2 JPH0442078 Y2 JP H0442078Y2
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scrap
lens holder
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laser
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、補助ガスを用いてレーザ加工を行
なうレーザ加工装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、第3図に示すようにレーザ加工装置は、
レーザ発振器61から発振されたレーザビーム6
2が第1の反射ミラー63Aによつて加工ヘツド
部を構成するレンズホルダ65の回転中心軸66
を光軸として入射し、レンズホルダ65内に配設
された複数、例えば2個の第2および第3の反射
ミラー63B,63Cによつて光軸に対して平行
位置に移動され、回転中心軸66に対して偏心し
て設けられた集束レンズ68により集束されてノ
ズル口69から被加工物70に照射されるように
なつている。この照射と同時に酸素、窒素又は不
活性ガスなどの補助ガスが同一方向に噴射され
る。そしてレンズホルダ65をその回転中心軸6
6回りに回転させることにより被加工物70に円
形孔71が切断加工される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記従来のレーザ加工装置において、切断加工
されたスクラツプ72の除去は、自重落下させる
か又は別途用意された除去装置を使用して行なつ
ている。しかし第4図に示すように、平板73に
固定された密閉中空部70aを形成する被加工物
70の頂面に円形孔71をレーザ加工した場合、
中空部70a内の平板73上面にスクラツプ72
が残り、該スクラツプ72を後工程で除去するこ
とは不可能ではないが、非常に困難であるという
問題があつた。
本考案は、このような問題点を解決し、被加工
物のスクラツプを吸着又は減圧吸引して除去でき
るようにしたレーザ加工装置を提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる目的達成のため、本考案のレーザ加工装
置は、ヘツドボデイに回転自在に支持された加工
ヘツド部のレンズホルダ内に、その回転中心軸か
ら入射するレーザビームを集束する集束レンズが
前記回転中心軸に対して偏心して配置されてな
り、前記加工ヘツド部を、その下面に位置する被
加工物に対して回転させ、前記被加工物に円形孔
を切断加工するレーザ加工装置において、前記レ
ンズホルダ内に前記回転中心軸を中心とする空間
部を形成し、該空間部に、前記切断加工によつて
生じるスクラツプの除去機構を収容してなり、該
スクラツプ除去機構は、前記空間部に絶縁体を嵌
合させ、該絶縁体内に前記回転中心軸上に支持さ
れるとともに前記レンズホルダの下面から突出し
た鉄芯と、該鉄芯に巻回された励磁コイルとを固
定し、前記鉄芯の突出部分に非磁性リングを嵌合
してなり、前記レンズホルダの側壁から、前記励
磁コイルに導通する接触子を突出させ、該接触子
を、前記ヘツドボデイの内周面に埋設するととも
に励磁電源に接続した導電リングに圧接してなる
ことを特徴とする。
〔作用〕
上述の構成によれば、被加工物のスクラツプ
は、スクラツプ除去機構により吸着されて除去さ
れる。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示す実施例に基いて説明
する。
第1図は本考案の第1実施例に係り、レーザ加
装置1の加工ヘツド部2は、レンズホルダ3と、
複数の反射ミラー5と、集束レンズ6と、スクラ
ツプ除去機構8と、を備えている。
レンズホルダ3は、円柱状に形成され、ヘツド
ボデイ9に複数、例えば3個の軸受10により支
持されており、上部外周面に形成された円周溝1
1とヘツドボデイ9に装着された駆動用モータ1
2の回転軸13に固着されたプーリ15との間に
ベルト16が巻き掛けられ、駆動用モータ12の
回転によつてレンズホルダ3が回転中心軸18回
りに回転するようになつている。
レンズホルダ3の上部には、回転中心軸18上
に配置されたレーザビーム入射室19が、下部に
は回転中心軸18に対して偏心した中心線20上
に配置された集束レンズ収容室21がそれぞれ形
成されており、両室19,21は反射ミラー収容
室22により連通している。集束レンズ収容室2
1の底面中心線20上にはノズル口23が形成さ
れており、レンズホルダ3の下部外周面には、集
束レンズ収容室21の下部に連通する補助ガス導
入口25が形成されている。該補助ガス導入口2
5は、ヘツドボデイ9下部外周面に形成された連
通孔26を介して該連通孔26に連結された補助
ガス供給管28に連通している。
反射ミラー5は、例えば第1、第2および第3
の反射ミラー5A,5B,5Cからなり、第1の
反射ミラー5Aはレーザ発振器29と対向して配
置されており、第2、第3の反射ミラー5B,5
Cは、反射ミラー収容室22に対向して収容され
ている。集束レンズ6は集束レンズ収容室21の
中間部に中心線20と直交して支持されている。
そして、レーザ発振器29から発振されたレーザ
ビーム30は、第1の反射ミラー5Aにより反射
して回転中心軸18を光軸としてレーザビーム入
射室19に入射し、第2、第3の反射ミラー5
B,5Cにより回転中心軸18に対して平行な中
心線20上に移動し、集束レンズ6により集束さ
れノズル口23を通過してノズル口23下方近傍
に焦点31を形成するようになつている。
スクラツプ除去機構8は、レンズホルダ3のレ
ーザビーム入射室19下方の回転中心軸18上に
下方を開口して形成された断面ほぼ円形の空間部
32内に配置されている。該空間部32の内周面
に回転中心軸18に沿つて形成された下端を閉じ
たスプライン溝33には、円筒状の絶縁体35が
嵌挿されており、該絶縁体35は圧縮ばね36に
より下方に付勢されている。絶縁体35の内周面
中間部に全周にわたつて形成された凹部38に
は、リング状の励磁コイル39が埋設されてい
る。該励磁コイル39の内周面には、磁石となる
鉄芯40がわずかな隙間をもつて挿入されてお
り、該鉄芯40は中間部に大径部40a、上下に
小径部40b,40cが形成されている。小径部
40bは、絶縁体35の上部内周面に圧入された
軸受43により支持されている。小径部40cに
は非磁性リング45が、絶縁体35の下部内周面
には非磁性リング46がそれぞれ圧入されてお
り、両リング45,46間に圧入された軸受48
により小径部40cは支持されている。
レンズホルダ3の外周面中間部に半径方向に向
つて形成された凹部50には、絶縁部材54を介
して、上下に接触子51がそれぞれ収容され、圧
縮ばね52により外方に突出するように付勢さ
れ、ヘツドボデイ9内周面に全周にわたつて形成
された円周溝53に絶縁部材54を介して上下に
埋設された導電リング55に圧接するようになつ
ている。そして図示しない励磁電源に励磁用ケー
ブル56により導電リング55および接触子51
を介して励磁コイル39が接続されている。
つぎに、本考案の第1実施例の作用を説明す
る。
前述の如くレーザ発振器29から発振されたレ
ーザビーム30は、第1、第2および第3の反射
ミラー5A,5B,5Cにより反射して中心線2
0を光軸として集束レンズ収容室21に入射し、
集束レンズ6によりノズル口23下方近傍に焦点
31が形成される。この焦点31を通る水平面上
に被加工物、例えば第4図に示すと同様な被加工
物70の加工面70bが配置される。また補助ガ
ス供給管28から連通孔26および補助ガス導入
口25を通して集束レンズ6下方の集束レンズ収
容室21内に供給された補強ガスは、ノズル口2
3からレーザービーム30の照射方向に噴射され
る。
このような状態において、駆動用モータ12を
回転させると、レンズホルダ3が回転中心軸18
回りに回転する。するとレーザビーム30の焦点
31が、回転中心軸18を中心とし半径Rの円周
上を移動し、これによつて被加工物70に円形孔
71が切断加工される。
つぎに、切断加工された被加工物70のスクラ
ツプ72を除去するスクラツプ除去機構8の作用
について説明する。
スクラツプ72を除去するに際して加工ヘツド
部2と被加工物70との相対運動は、加工ヘツド
部2だけを移動させる場合と、被加工物70だけ
を移動させる場合と、加工ヘツド部2、被加工物
70をともに移動させる場合との3通りがある
が、本実施例によれば、いずれの場合にも適用す
ることができる。
被加工物70のレーザ加工完了前に、励磁電源
から励磁用ケーブル56により導電リング55お
よび接触子51を介して励磁コイル39に通電さ
れると、鉄芯40が励磁され、加工完了直後に該
鉄芯40によりスクラツプ72が吸着され被加工
物70から除去される。この場合、非磁性リング
45,46は、鉄芯40からこのスクラツプ72
へ効率よく磁力線を通す作用をなしている。
このように鉄芯40にスクラツプ72を吸着さ
せた後、被加工物70を取除く。そして励磁電源
からの給電を停止すると、鉄芯40の励磁が解か
れスクラツプ72は自重落下によりパレツトなど
に収集される。その後、再び加工ヘツド部2はつ
ぎの加工部位に移動する。以上の繰返しによつて
被加工物70のレーザ加工およびスクラツプ72
の除去作業が行なわれる。
第2図は本考案の第2実施例に係り、第1図に
示すものと同一の部品には、同一の符号を付し、
その説明は省略する。
レンズホルダ3の下端回転中心軸18上には吸
引口57が形成されており、該吸引口57に連通
する吸引孔58は、ヘツドボデイ9の外周面中間
部に取付けられた吸引管59に連通している。該
吸引管59は、図示しないバキユームポンプに連
結されており、該バキユームポンプンの作動によ
り第1図に示すスクラツプ72近傍が減圧され、
スクラツプ72を吸引口57から吸引孔58およ
び吸引管59を通して吸引するようになつてい
る。
その他の構成および作用は、第1実施例に示す
ものと同様であり、その説明は省略する。
〔考案の効果〕
上述のとおり、本考案によれば、加工ヘツド部
にスクラツプを吸着又は減圧吸引する機構が設け
られているので、円形孔以外に取出し口のない空
間部に残存しているスクラツプでも容易に除去す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るレーザ加工
装置の加工ヘツド部の縦断面図、第2図は本考案
の第2実施例に係る第1図に示すものの縦断面
図、第3図は従来例に係るレーザ加工装置の概略
図、第4図はレーザの加工した被加工物の一例を
示す縦断面図である。 1……レーザ加工装置、2……加工ヘツド部、
3……レンズホルダ、6……集束レンズ、8……
スクラツプ除去機構、18……回転中心軸、30
……レーザビーム、40……磁石となる鉄芯、7
0……被加工物、71……円形孔、72……スク
ラツプ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ヘツドボデイに回転自在に支持された加工ヘツ
    ド部のレンズホルダ内に、その回転中心軸から入
    射するレーザビームを集束する集束レンズが前記
    回転中心軸に対して偏心して配置されてなり、前
    記加工ヘツド部を、その下面に位置する被加工物
    に対して回転させ、前記被加工物に円形孔を切断
    加工するレーザ加工装置において、前記レンズホ
    ルダ内に前記回転中心軸を中心とする空間部を形
    成し、該空間部に、前記切断加工によつて生じる
    スクラツプの除去機構を収容してなり、該スクラ
    ツプ除去機構は、前記空間部に絶縁体を嵌合さ
    せ、該絶縁体内に前記回転中心軸上に支持される
    とともに前記レンズホルダの下面から突出した鉄
    芯と、該鉄芯に巻回された励磁コイルとを固定
    し、前記鉄芯の突出部分に非磁性リングを嵌合し
    てなり、前記レンズホルダの側壁から、前記励磁
    コイルに導通する接触子を突出させ、該接触子
    を、前記ヘツドボデイの内周面に埋設するととも
    に励磁電源に接続した導電リングに圧接してなる
    ことを特徴とするレーザ加工装置。
JP1986056182U 1986-04-15 1986-04-15 Expired JPH0442078Y2 (ja)

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JP1986056182U JPH0442078Y2 (ja) 1986-04-15 1986-04-15

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JP1986056182U JPH0442078Y2 (ja) 1986-04-15 1986-04-15

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JPS62169790U JPS62169790U (ja) 1987-10-28
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008000757A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Honda Motor Co Ltd レーザー切断加工時のスクラップ除去方法及びスクラップ除去装置

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