JPH04412A - 液晶表示素子 - Google Patents

液晶表示素子

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JPH04412A
JPH04412A JP2101413A JP10141390A JPH04412A JP H04412 A JPH04412 A JP H04412A JP 2101413 A JP2101413 A JP 2101413A JP 10141390 A JP10141390 A JP 10141390A JP H04412 A JPH04412 A JP H04412A
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Haruo Iimura
治雄 飯村
Yasuyuki Takiguchi
康之 滝口
Akihiko Kanemoto
金本 明彦
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は液晶表示素子に関し、特に正の誘電異方性を有
する液晶が液晶層の厚み方向に90°以上ねじれた構造
を有するSTN型液晶表示素子に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来主
に用いられてきた液晶の表示モードは。
ツイストネマティック(TN)型と呼ばれ、一対の基板
間で液晶分子が約90°ねじれた構造をとっており、液
晶による偏光面の回転と、電圧印加によるその効果の消
失を利用している。この表示モードは、時計や電卓等の
低時分割駆動では十分なものであったが、表示容量を増
大させるために高時分割駆動させると、コントラストが
低下したり、視角がせまくなるという欠点があった。こ
れは、高時分割駆動になると1選択点と非選択点にかか
る電圧の比が1に近づくためで、高コントラスト、広視
角の表示素子を得るためには、素子の相対透過率が10
%変化する電圧vi。に対する50%変化する電圧VS
Oの比(VS。/V□。)で表わされる急峻度γをでき
るだけ小さくすることが必要である。
ツイストネマティック型の場合、このγ値は1.13程
度である。このγ値を小さくするために。
液晶分子のねじれ角を大きくし、偏光軸を液晶配肉方向
とずらす方式が提案されており、SBEモードやSTN
モードと呼ばれている。このような方式によると、γ値
を1.1以下にすることができ、1/400デユ一テイ
程度の高時分割駆動が可能になる。
しかし、このような方式では、複屈折による着色及びそ
の電圧による変化を利用するため、原理的に白黒表示を
行うことは困難であり、液晶セルの透過光または反射光
には着色を生じ、着色背景上への表示となってしまう。
STN型液晶表示素子の着色を解消する色補償板として
、ねじれの向きが逆でねじれ角が等しい液晶セルを用い
る方法、高分子フィルムなどの複屈折性媒質を用いる方
法が知られている(特開昭64−519号公報)。しか
し、従来の色補償されたSTN型液晶表示素子は、視角
による表示色の変化、コントラストの変化が大きいとい
う欠点があった。
本発明は、従来の液晶表示素子にみられる前記欠点を解
消し、優れた表示品質を有する液晶表示素子を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段及び作用〕上記目的を達成
するために、本発明によれば、正の誘電異方性を有する
液晶組成物からなる液晶層が、電極を備えた一対の基板
間で、電圧無印加時に基板に対して略水平に配向し、液
晶層の厚み方向に120°以上、360°以下のねしれ
た構造を有するように構成された液晶セルと、該液晶層
を挟むようにして設けられた一対の偏光子との間の少な
くとも一方に、該液晶セルの基板に対して略水平に配向
した高分子液晶層と、該基板に垂直な方向の屈折率が該
基板に水平な方向の屈折率よりも大きい複屈折層を有す
ることを特徴とする液晶表示素子が提供される。
次に、図面を参照して、本発明の構成を詳述する。第1
図は本発明の液晶表示素子の構成例を示す断面図である
。この図において、セル10はSTNセルで、基板1,
11はそれぞれ配向処理が施された配向膜3.】3と透
明電極4,14を有し、離間、対向して配設され、その
間に液晶6が封入され、シール剤5によって外気と遮断
される。この液晶セル10が第1偏光子2および第2偏
光子12に挟まれ、基板1と偏光子2との間に高分子液
晶層7と複屈折層8が配設されて、液晶表示素子を構成
している。
本発明の液晶表示素子の構成例のように、基板と偏光子
の間に高分子液晶層及び複屈折層を設ける場合、基板と
しては透光性を有するガラス、プラスチックなどを用い
る。プラスチック基板を用いたときは、基板の厚さを0
.2+++m以下の薄厚にすることが容易であり、その
ため表示素子をきわめて薄く、かつ軽量にすることがで
きる。また、基板が薄いために表示が二重像にならない
という利点がある。
本発明の液晶表示素子の基板における配向処理は、液晶
分子が電圧無印加時に略水平配向するように行われ、こ
の配向処理方向に沿って液晶分子が優先配向する。この
場合、液晶分子の配向に関していう略水平とは、液晶分
子の基板に対する傾き角が0@から30@の範囲にある
ことを言う。この配向制御は、基板に対して、従来公知
の斜方蒸着や、無機または有機被膜を形成した後に綿布
などでラビングすることにより行うことができる。本発
明に使用する配向膜3,13としては、ポリアミド、ポ
リイミドなどの高分子被膜等にラビング処理したものや
、SiO3MgO1MgF2などを用いて斜め蒸着した
ものが用いられる。
本発明の高分子液晶層7は、STNセル10による偏光
状態の変化を補償する作用を持つ。高分子液晶層7は、
基板1に対して略水平に配向し、厚み方向にねじれた構
造またはねじれのないホモジニアスな構造を有する。高
分子液晶を用いた色補償板は、通常の液晶セルに較べて
製造コストが安く生産性が高いため工業的に有利である
複屈折層8は、基板1に垂直な方向の屈折率が、基板l
に平行な方向の屈折率よりも大きい。複屈折層8は、色
補償されたSTNセル10の視角による偏光状態の変化
を補償する作用を持つ。上記のような複屈折層8は、例
えば、基板lにほぼ垂直な方向に配向した液晶セルまた
は高分子液晶層、ポリスチレンなどを延伸した高分子フ
ィルム、光軸に垂直な方向に切り出した正の光学異方性
を持つ結晶などである。
第1図の構成例では、高分子液晶層と複屈折層を液晶セ
ルの上側基板と上側偏光板の間に設置したが、下側基板
と下側偏光板の間に設置してもよいし、液晶セルの両側
に設置してもよい。さらに、高分子液晶層を液晶セルの
片側に設置し、もう−方に複屈折層を設置するようにし
てもよい。また。
液晶セルの基板と高分子液晶層を形成する基板または複
屈折層を形成する基板、高分子液晶層を形成する基板と
複屈折層を形成する基板は兼用してもよく、複屈折層を
液晶セルの基板または高分子液晶層を形成する基板とし
て用いてもよい。
〔実施例〕
以下、実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明するが
、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1) ストライプ状の透明電極を有する上下ガラス基板での液
晶のねじれ角が240°であり、液晶層のりタープ−ジ
ョンが0.86/alであるSTNセルAを作製した。
液晶は正の誘電異方性を有するネマチック液晶ZLI2
293(メルク社製)にカイラルネマティック液晶58
11(メルク社製)を添加したものを用いた。
配向処理は、ポリイミド膜のラビング処理により行った
次に、ガラス基板上に、下記(1)式で示される繰返し
単位を有するポリシロキサン系高分子液晶を、リターデ
ーションが0.867a、ねじれ角が240°、ねじれ
の向きがセルAと逆向きとなるようにスピナーで塗布し
、高分子液晶層Bを形成した。
次いで該高分子液晶層BをセルAの上に、セルAの上側
基板のラビング方向と高分子液晶層Bのガラス基板上の
配向方向が直交するように重ねた。
次に、2枚のガラス基板の表面に垂直配向剤0DS−E
(チッソ社製)を塗布して焼成し、ラビング処理して垂
直配向膜を形成し、これら2枚のガラス基板をはり合わ
せ、その間に負の誘電異方性を有する液晶ZLI431
8(メルク社製)を封入し、上下基板間でホメオトロピ
ック配向した液晶セルCを作製し、高分子液晶層Bの上
に重ねた。
さらに下側偏光板の透過軸がセルAの下側基板のラビン
グ方向と45°を成し、上側偏光板の透過軸が下側偏光
板の透過軸と直交するように、上下偏光板を設置し、本
発明の液晶表示素子とした。
上記液晶表示素子において液晶セルAを1/200デユ
ーテイで時分割駆動して目視[察した結果、液晶セルC
が無い場合に較べて、正面から見た時の表示性能は変わ
らず、表示色及びコントラストの視角による変化が小さ
くなり、視角特性が向上することがわかった。
(実施例2) ガラス基板表面に垂直配向膜を形成してラビング処理し
、ポリシロキサン系高分子液晶をスピナーで塗布し、ホ
メオトロピック配向した高分子液晶層りを形成した。
高分子液晶層りを実施例1の高分子液晶層Bの上に重ね
、偏光板を実施例1と同様に配置して液晶表示素子を構
成し、該液晶表示素子においてセルAを1/200デユ
ーテイで時分割駆動したところ、実施例1と同様の結果
を得た。
(実施例3) ポリスチレンフィルムを一軸延伸し、延伸方向が互′い
に直交するように2枚のフィルムを重ね合わせて複屈折
層とし、実施例1の高分子液晶層Bの上に積層した。こ
のポリスチレンフィルムは、延伸によりフィルムの厚み
方向の屈折率がフィルム面内の屈折率よりも大きくなっ
ていた。また、延伸方向が直交するように2枚のフィル
ムを重ねたので1面内での偏光状態の変化は互いに打ち
消し合うため、このフィルムを高分子液晶層Bの上に積
層しても正面から見た時の表示性能は変わらなかった。
次いで偏光板を実施例1と同様に配置して液晶表示素子
を構成し、該液晶表示素子において、セルAを1/Zo
oデユーテイで時分割駐動したところ、実施例1と同様
の結果を得た。
(実施例4) ガラス基板上に、ポリシロキサン系高分子液晶を、リタ
ーデーションが0.55.usでねじれかないホモジニ
アス配向した高分子液晶層Eを形成した。
そして高分子液晶層Eを実施例1のセルAの上に。
セルAの上側基板のラビング方向と高分子液晶層Eのガ
ラス基板上の配向方向が互いに直交するように重ねた。
次に、高分子液晶層Eの上に、実施例1のホメオトロピ
ック液晶セルCを重ねて、下側偏光板の透過軸がセルA
の下側基板のラビング方向と45°を成し、上側偏光板
の透過軸がセルAの上側基板のラビング方向と45°を
成すように上下偏光板を配置し、液晶表示素子を作製し
た。この液晶表示素子においてセル^を1/200デユ
ーテイで時分割駆動したところ、液晶セルCが無い場合
に較べて、正面から見た時の表示性能は変わらず、表示
色及びコントラストの視角による変化が小さくなり、視
角特性が向上することがわかった。
(実施例5) 実施例4において、液晶セルCのかわりに、実施例2の
高分子液晶層りを用いて液晶表示素子を作製したところ
、実施例4と同様の結果を得た。
(実施例6) 実施例4において、液晶セルCのかわりに実施例3の一
軸延伸ポリスチレンフィルムを用いて液晶表示素子を作
製したところ、実施例4と同様の結果を得た。
〔発明の効果〕
本発明では、STN型液晶表示素子において、液晶層と
一対の偏光子との間の少なくとも一方に、該液晶セルの
基板に対して略水平に配向した高分子液晶層と、該基板
に垂直な方向の屈折率が該基板に水平な方向の屈折率よ
りも大きい複屈折層を設置したことにより、視角による
表示色の変化及びコントラストの変化が少ない表示品質
の優れた白黒表示液晶表示素子の提供が可能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による液晶表示素子の構成例を示す断面
図である。 1.11・・・基板 2.12・・・偏光子 3.13・・・配向膜 4、工4・・・透明電極 5・・・シール剤 6・・・液晶 7・・・高分子液晶層 8・・・複屈折層 特許出願人 株式会社 リ  コ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)正の誘電異方性を有する液晶組成物からなる液晶
    層が、電極を備えた一対の基板間で、電圧無印加時に基
    板に対して略水平に配向し、液晶層の厚み方向に120
    ゜以上、360゜以下のねじれた構造を有するように構
    成された液晶セルと、該液晶層を挟むように設けられた
    一対の偏光子との間の少なくとも一方に、該液晶セルの
    基板に対して略水平に配向した高分子液晶層と、該基板
    に垂直な方向の屈折率が該基板に水平な方向の屈折率よ
    りも大きい複屈折層を有することを特徴とする液晶表示
    素子。
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EP0576931A2 (en) * 1992-06-18 1994-01-05 Casio Computer Company Limited Liquid crystal display device
EP0576931A3 (en) * 1992-06-18 1994-08-10 Casio Computer Co Ltd Liquid crystal display device
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