JPH0441266Y2 - - Google Patents

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JPH0441266Y2
JPH0441266Y2 JP193288U JP193288U JPH0441266Y2 JP H0441266 Y2 JPH0441266 Y2 JP H0441266Y2 JP 193288 U JP193288 U JP 193288U JP 193288 U JP193288 U JP 193288U JP H0441266 Y2 JPH0441266 Y2 JP H0441266Y2
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discharge
hole
cylinder
discharge valve
valve
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は自動車用空調装置における冷媒ガスを
圧縮するベーン型圧縮機の吐出ガスの通路構造の
改良に関するものである。
(従来の技術) かかる圧縮機の構造としては、本願出願人によ
り提案された例えば特願昭61−241019号に記載さ
れたものがある。これは第6図〜第10図に示す
ように、ベーン型圧縮機に適用されたものであ
り、シリンダ1の吐出孔2を穿設した部位にこの
穿設した部分が最小肉厚となるように断面略矩形
で凹状の吐出弁室3を設け、この吐出弁室3内に
は前記吐出孔2を開閉するための吐出弁4がカバ
ー5を介して前記シリンダ1に取着してある。こ
のカバー5は内面が円弧状にえぐられ、その中央
部にシリンダ側に向けてストツパ6が前記吐出孔
2に対向して突設されている。このストツパ6は
吐出弁4の過度な変位を抑制する役割を有してい
る。
前記吐出弁は弾性板材を円筒形に巻いてロール
状に形成したもので、その円筒部分の中央先端部
が吐出孔2の弁座部3aに当接し、他端4aは前
記カバー5の5a部に支持されていて、吐出工程
を除いて通常は吐出孔2を閉じており、吐出工程
において吐出孔2の貫通方向に圧縮されて弁座部
3aからリフトするようになつている。
前記吐出弁室の隣り合う相互間には補強の役割
を有する隔壁10が形成され、この隔壁10の底
部中央部に楕円形状の吐出連通孔7が穿設されて
いて、更に回転軸と同方向にシリンダ1の側壁1
1の連通孔8及びサイドブロツク12の連通孔9
が同一線上に穿設されていて、吐出ガスは吐出口
13へ送出するようになつている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記構成に基づく、吐出弁室3は自動車用圧縮
機の構造上及び強度上から僅小空間に形成されて
おり、又吐出弁4との巾方向の間隙も狭いので、
吐出ガスの流れは複雑となつている。即ち吐出孔
2から吐出される冷媒ガスは吐出弁4がリフトす
ると第8図〜第10図の矢印で示すように、吐出
孔2a,2bから吐出弁4の外周方向に流れ、急
曲してストツパ6を迂回し、吐出連通孔7からシ
リンダ1の吐出連通孔8を通り吐出口13へ送出
される。
従つて吐出ガスの吐出孔近傍における流れ抵抗
に大きな差を生じ、冷媒ガスの乱れに伴う吐出弁
の揺動が発生し、吐出弁の閉弁着座が不均一とな
り、その結果吐出弁の損傷、破損等の起因となる
耐久性が低下するという欠点を有していた。
そこで本考案はこのような問題に着目して、吐
出ガス流れの乱れを減少させて吐出弁の閉弁着座
性を向上させる事を目的とするものである。
[考案の構成] (問題を解決するための手段) かかる目的を達成するため、本考案はシリンダ
の吐出孔を穿設した部位における吐出側外周部に
凹状の吐出弁室を形成し、該吐出弁室内に前記吐
出孔を開閉すべく変位可能な弾性材から成る円筒
状の吐出弁を、該吐出弁が変位した際に吐出弁の
内面に当接して吐出弁の過度な変位を抑制するス
トツパを設けたカバーを介して前記シリンダに取
着し、前記凹状の吐出弁室の隔壁に吐出連通孔を
設けて吐出孔から吐出連通孔を経て、吐出口へ冷
媒ガスを吐出させるようにした圧縮機の吐出通路
構造において、前記吐出室の隔壁、前記シリンダ
の側壁及びサイドブロツクの吐出連通孔をシリン
ダの接線方向で吐出孔から離間した両外方部に
各々穿設して、吐出ガスの流れを向上させた事で
ある。
(作用) 従つて吐出弁室の隔壁及びシリンダの側壁、サ
イドブロツクに設けた吐出連通孔を吐出孔近傍か
ら離間して形成したので、圧縮機が作動して吐出
孔へ圧送される冷媒ガスは吐出弁を閉弁させて第
3図の矢印の方向に流れて、乱れが減少し各連通
孔を通過して吐出口から送出するようになる。
従つて閉弁時は勿論、閉弁時における冷媒ガス
の流れの乱れに伴う吐出弁の揺動も減少し、吐出
弁は弁座面に極めて均一に着座する。以上によつ
て前記目的が達成される。
(実施例) 本案の第1実施例を第1図〜第3図、第6図、
第7図に基づいて説明する。シリンダ1の吐出孔
2を穿設した部位の吐出側外周部には各吐出孔2
に対応して複数個の断面略矩形で凹状の吐出室3
が設けてある。そして隣り合う吐出室3の相互間
には隔壁10が形成されている。吐出室3の吐出
孔2a,2bは最小孔長になるように形成され吐
出孔2a,2b内の空間容積を極く僅かなものと
している。吐出孔2a,2bの吐出室3との交差
する部位には、弁座面3aが吐出弁4の曲率と略
同じになるように形成され吐出弁4の外周面が当
接している。この吐出弁4は弾性板材を円筒形に
巻いてロール状に形成されていて、カバー5を介
してシリンダ1に取着している。このカバー5は
内面が円弧状にえぐられ、その中央部にシリンダ
側へ向けてストツパ6が吐出孔2a,2bに対向
して突設している。このストツパ6は吐出弁4の
内周側に突出していて吐出弁4の開弁側への過度
な変位を抑制する役割を有している。
前記吐出室3の隔壁10の底部には、シリンダ
1の接線方向で吐出孔2a,2bから離間し外方
部に円形の吐出連通孔27が吐出孔2a,2bを
挟んで両側に穿設され、更に回転軸と同方向にシ
リンダ1の側壁11の連通孔28及びサイドブロ
ツク12の連通孔29が同一線上に各々穿設され
ていて、吐出口13へ通じている。
尚、第6図、第7図においてヘツド19,18
には冷媒ガスの吸入口14及び吐出口13が設け
られている。又圧縮機の回転軸16は図示しない
エンジンより回転駆動されてロータ15を回転さ
せ、ロータの半径方向に出没自在に嵌装されてい
る複数のベーン17の先端を、前記シリンダ1の
内周面(カム面)へ摺動回転させることにより、
冷媒ガスを吸入口からシリンダ1内へ吸入させる
と共に圧縮した後に前記吐出孔2a,2bから吐
出口13へ送出される。
次にこの実施例の作動について説明する。この
圧縮機の作動時、即ち前記回転軸16の回転時に
は吐出孔2a,2bへ供給された圧縮冷媒ガス
は、その圧力により吐出弁4をストツパ6側に変
位させ、弁座面3aからリフトさせる事により吐
出室3へ流入する。この場合、第1図、第3図の
矢印で示すように、反吐出口側の冷媒ガスは吐出
孔2aから吐出弁4の外周方向を流れて、反吐出
口側の吐出室3の外側方向へ流れ、吐出連通孔2
7,28,29を通過して吐出口13へ送出され
る。又吐出口側の吐出孔2bから吐出された冷媒
ガスは同様に流れて反吐出口側の吐出室3からの
冷媒ガスと合流して、吐出連通孔28,29を通
過し吐出口13を経て、圧縮機から図示しない高
圧配管へ送出される。従つて吐出ガスの流れが円
滑となり吐出弁の着座が均一となる。
次に本考案の第2実施例を、その要部を示した
第4図に基づき第1実施例と異なる構成のみ説明
する。この実施例では第1実施例で示した吐出連
通孔37を長孔状に形成し、吐出室3の隔壁10
シリンダ1の側壁11及びサイドブロツク12に
も同様な吐出連通孔を設けて、吐出ガスの抜け性
に良好な性能を有し、吐出弁の閉弁着座性向上に
有効である。
次に本考案の第3実施例を、その要部を示した
第5図に基づき第1実施例と、異なる構成のみ説
明する。この実施例では第1実施例で示した吐出
連通孔47を複数の小円孔に形成し、吐出室3の
隔壁10、シリンダ1の側壁11及びサイドブロ
ツク12にも同様な吐出連通孔を設けて吐出ガス
の抜け性に優れた性能を有し、吐出弁の閉弁着座
性向上に優れた効果を有する。
(考案の効果) 以上詳述した如く、本考案によれば、吐出室の
隔壁、シリンダの側壁及びサイドブロツクに穿設
する吐出連通孔を吐出孔から離間して両外方部に
設けたので、吐出孔から吐出される冷媒ガスの流
れの乱れが減少し、各連通孔を通過して吐出口か
ら送出するようになつた。これによつて吐出弁の
揺動が僅少となり吐出弁の弁座面への着座が極め
て均一となつた。従つて吐出弁の損傷、破損等の
起因となる耐久性が改善され、性能品質向上に顕
著に寄与するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の圧縮機の吐出通
路構造を示す断面図、第2図は第1図のS−S断
面図、第3図は第1図のT−T断面図、第4図は
本考案の第2実施例を示す断面図、第5図は本考
案の第3実施例を示す断面図、第6図は本考案に
係る圧縮機の側面断面図(第7図のN−N断面)、
第7図は本考案に係る圧縮機の正面部分破断断面
図(第6図のM−M断面)、第8図は従来例を示
す要部断面図、第7図は第8図のU−U断面図、
第9図は第8図のU−U断面図、第10図は第8
図のV−V断面図。 1……シリンダ、2……吐出孔、3……吐出
室、4……吐出弁、5……カバー、6……ストツ
パ、10……隔壁、11……側壁、12……サイ
ドブロツク、7〜9,27〜29,37,47…
…吐出連通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダの吐出孔を穿設した部位における吐出
    側外周部に凹状の吐出弁室を形成し、該吐出弁室
    内に前記吐出孔を開閉すべく変位可能な弾性材か
    ら成る円筒状の吐出弁を、該吐出弁が変位した際
    に吐出弁の内面に当接して吐出弁の過度な変位を
    抑制するストツパを設けたカバーを介して前記シ
    リンダに取着し、前記凹状の吐出弁室の隔壁に吐
    出連通孔を設けて吐出孔から吐出連通孔を経て、
    吐出口へ冷媒ガスを吐出させるようにした圧縮機
    の吐出通路構造において、前記吐出室の隔壁、前
    記シリンダの側壁及びサイドブロツクの吐出連通
    孔をシリンダの接線方向で吐出孔から離間した両
    外方部に各々穿設して、吐出ガスの流れを向上さ
    せる事を特徴とする圧縮機の吐出通路構造。
JP193288U 1988-01-11 1988-01-11 Expired JPH0441266Y2 (ja)

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JP193288U JPH0441266Y2 (ja) 1988-01-11 1988-01-11

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JPH01108371U JPH01108371U (ja) 1989-07-21
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