JPH0441063Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は仕切り板で二分した二連容器のそれぞれ
に、対向して開封装置を付設した対向開封式二連
容器に関するものである。

「従来の技術」 従来、この種二連容器には、六面体容器内部を
中仕切り板等の仕切り壁で二分したもの等があ
る。

容器内部を仕切り壁で二分したものでは、ただ
単に容器内部を二分割したのみで、各個別の開封
はできず、しかも上面等の一方向からしか蓋板を
開閉できない。

「考案が解決しようとする問題点」 従来のものの開封方向は上面等の一方向のみ
で、菓子類の容器として利用し、向かい合つて食
べる場合等に、一方からは上面の蓋板等が邪魔に
なり、内容物を取り出しにくく、食べる際に他方
からは一々容器を逆方向にして取り出さねばなら
ない等の問題点があつた。

「問題点を解決するための手段」 本案は以上の問題点を解決するために創案され
たもので、以下に実施例と対応する第１図および
第２図を用いて説明する。

第２図に示すように仕切り板２で左右に二分割
した二連容器１の左右の部分上面板３，３′に第
１図に示すように横方向折目４，４′を設け、該
折目４，４′の両端からそれぞれ後面板６および
前面板５′に亘つて断続切目線７，７を穿設し、
該切目線７，７の先端部を開封用舌片８，８とし
て前面板５′および後面板６より突出連設したも
のである。

「作用」 本案は断続切目線７，７、開封用舌片８，８等
の開封装置を内部に仕切り板２を付設して左右に
二分割した二連容器の左右の上面板３，３′から
それぞれ後面板６および前面板５に亘つて対向し
て設けたから、菓子類の容器として利用し、二人
が向かい合つて食べる場合等にも前面板５′およ
び後面板６より開封用舌片８，８を引き上げて開
封することにより、前後面いずれの方向よりも内
容物が簡単に取り出せるものである。また左右い
ずれか一方のみの個別の開封も可能となる。

「実施例」 今、ここに本案実施の一例を示す添付図面につ
いて詳説する。

１は二連容器で、本実施例においては、底板９
の両側に折目９ａ，９a′を介してそれぞれの前後
にフラツプ１１，１１，１１，１１を連設した左
右側板１０，１０′と底板９の前後に折目９ｂ，
９ｂを介して左右側板１０，１０′と同高の前後
内面板１２，１２を連設し、外左右側板１０，１
０′の先端に夫々折目１０ａ，１０a′を介して底
板１の1/2の大きさの左右部分上面板３，３′を連
設し、該部分上面板３，３′の前後にそれぞれ折
目３ａ，３ａ，３a′，３a′を介して前後内面板１
２，１２上に貼着する前後面板５，６，５′，
６′を連設し、該部分上面板３の側端に左右側板
１０，１０′と同高の仕切り板２を連設し、該仕
切り板２側端に底板１内面への貼着片１３を連設
し、部分上面板３′の側端に該仕切り板２への貼
着片１４を連設し、第４図に示すように該貼着片
１３，１４をそれぞれ仕切り板２および部分上面
板３′の内面に折曲し、貼着片１３，１４の外面
斜線部に糊を塗布し、第５図に示すように仕切り
板２および部分上面板３を折目１０ａにおいて底
板９及び左側板１０内面に折曲し、貼着片１３を
底板９内面に貼着し、次に部分上面板３′及び右
側板１０′を折目９ａにおいて底板９内面に折曲
し、貼着片１４を仕切り板２外面に貼着し、第６
図に示す態様とし、両側の折目１０ａ，９ａを矢
印Ａ，Ａ方向に押圧し、第７図に示すように筒状
に成形し、底板９前後の前後内面板１２，１２を
内方に折曲し、その上から部分上面板３，３′前
後の前後面板５，６，５′，６′を、前後面板５′，
６については断続切目線７，７外で、ホツトメル
ト等で貼着し、内部を仕切り板２で左右に二分割
したものである。４，４′は横方向折目で、それ
ぞれ部分上面板３，３′の中間部に傾斜して設け
たもので、該上面板３，３′の両側には到達しな
いものである。７，７は断続切目線で、それぞれ
該折目４，４′の両端より部分上面板３，３′から
左方は後面板６、右方は前面板５′に亘つて穿設
したへの字状切目７ａを断続的に図示のように穿
設したもので、それぞれ後面板６および前面板
５′の先端に突出するよう開封用舌片８，８を連
設したものである。１５，１５は前後内面板１
２，１２の中間部に穿設した該舌片８，８嵌入用
切目で、一度開封後、再施蓋する場合、該舌片
８，８を嵌入して係止するものである。

「考案の効果」 本案は以上のような構成で、二連容器１の一方
に男子用模様等を、他方に女子用模様等を印刷
し、それぞれに菓子類等を収容すると、男、女子
が向かい合つてそれぞれ後面板６および前面板
５′の開封用舌片８，８に指頭をかけ、上方に引
き上げると第２図に示すように開封し、向かい合
つて食べることができる。

また、二連容器１の外面に男、女子用印刷を施
すから、更に開封様式がユニークなため、人目を
引き、販売促進が図れるものである。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本案実施の一例を示すもので、第１
図は閉塞時斜視図、第２図は開封時斜視図、第３
図は展開図、第４図〜第７図は組み立て途次の状
態を示すもので、第４図は貼着片を折り返したも
のの平面図、第５図は仕切り板側端の貼着片を底
板の内面に貼着したものの平面図、第６図は部分
上面板側端の貼着片を仕切り板外面に貼着したも
のの平面図、第７図は前後部閉塞時の斜視図であ
る。 １……二連容器、２……仕切り板、３，３′…
…部分上面板、３ａ，３a′……折目、４，４′…
…横方向折目、５，５′……前面板、６，６′……
後面板、７……継続切目線、８……開封用舌片、
９……底板、９ａ，９ｂ……折目、１０，１０′
……側板、１０ａ，１０a′……折目、１１……フ
ラツプ、１２……内面板、１３，１４……貼着
片、１５……開封用舌片嵌入切目、ａ……矢印。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部を仕切り板２で二分した二連容器１を設
   け、該容器１の仕切り板２を介して連設する部分
   上面板３，３′に横方向折目４，４′を設け、該折
   目４，４′の両端より一方は部分上面板３′から前
   面板５′、他方は部分上面板３から後面板６に亘
   る断続切目線７，７を穿設し、該切目線７，７の
   前面板５′及び後面板６先端に開封用舌片８，８
   を穿設したことを特徴とする対向開封式二連容
   器。