JPH0440719Y2

JPH0440719Y2 -

Info

Publication number: JPH0440719Y2
Application number: JP10985186U
Authority: JP
Priority date: 1986-07-17
Filing date: 1986-07-17
Publication date: 1992-09-24
Also published as: JPS6316095U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は組立玩具の車輪およびプーリとして兼
用されるプーリ・車輪構成体に関する。

（従来の技術）組立玩具の中には車輪とプーリを構成部品とし
て備えたものがあり、従来は前記車輪とプーリが
別部品として別個に構成されていた。

（考案が解決しようとする問題点）しかしながら、上記車輪とプーリとを個別に構
成すると、部品点数が多くなり、コスト高になる
という問題点があつた。

本考案は上記事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは、車輪およびプーリを個
別に備えることなく、車輪およびプーリとして兼
用できる安価な組立分解式のプーリ・車輪構成体
を提供しようとするものである。

（問題点を解決するための手段）本考案は上記問題点を解決するため、それぞれ
中心部に軸嵌合部を有し、かつ相互に形成された
穴と突起との係合により分離可能に結合され、こ
の結合時に外周部にプーリ溝を形成する一対の円
板状の部品からなることを特徴とするものであ
る。

（作用）上記一対の部品を結合することにより、プーリ
として使用し、また、一対の部品を分離すること
により、車輪として使用する。

（実施例）以下、本考案を図面に示す一実施例を参照して
説明する。第１図は車輪あるいはプーリとして兼
用される構成体を示すもので、この構成体は合成
樹脂製の第１および第２の円板状の部品１，２に
よつて構成されている。前記第１の部品１は第２
図にも示すようにその一側面の中心部に軸嵌合孔
３ａを有するボス部３を一体に突設している。ま
た、この第１の部品１の他側面には一対の突起部
４，４が一体に突設されているとともに、円形状
の嵌合溝５が形成されている。さらに、この第１
の部品１の外周部にはテーパ面６が形成されてい
る。

一方、上記第２の部品２は第３図にも示すよう
に、その一側面の中心部に軸嵌合孔７ａを有する
ボス部７を一体に突設しているとともに、他側面
には上記第１の部品１の嵌合溝５に嵌合される円
環状の突縁部８が一体に突設されている。さら
に、この第２の部品２には上記第１の部品１の突
起部４，４を着脱自在に圧入嵌合させる２個の嵌
合孔９，９が穿設されているとともに外周部には
テーパ面１０が形成されている。

つぎに、上記第１および第２の部品１，２の組
立て方法について説明する。

まず、上記第１の部品１と第２の部品２の反ボ
ス部側の面を互いに対向させ、第５図に示すよう
に、第１の部品１の突起部４，４を第２の部品２
の嵌合孔９，９に嵌合させて両者を結合させる。
これにより、第２の部品２の突縁部８が第１の部
品１の嵌合溝５に嵌合し密着するとともに両者の
テーパ面６，１０が離間対向し外周部にＶ字状の
プーリ溝１１が形成される。

このように、第１および第２の部品１，２が結
合されたときは、プーリとして用いられ、たとえ
ば、第６図および第７図に示すようにプロペラ１
２の回転によつて飛行する玩具体１３に取付けら
れ、プーリ溝１１にガイド紐１４を掛渡して使用
される。

また、上記したように結合された第１および第
２の部品１，２はそのテーパ面６，１０に指を掛
けて互いに逆方向に引張ると、突起部４，４が嵌
合孔９，９から抜けるとともに突縁部８が嵌合溝
５から抜けて第１および第２の部品１，２が分離
される。

このように、第１および第２の部品１，２を分
離した場合には車輪として用いられ、たとえば第
８図に示すようにプロペラ１２の回転で走行する
走行車１５の後部側の車軸１６に第１の部品１の
ボス部３が嵌合されて後輪として使用され、第２
の部品２のボス部７が前部側の車軸（図示しな
い）に嵌合されて前輪として用いられる。

上述したように、第１および第２の部品１，２
を結合あるいは分離することにより、プーリある
いは車輪として用いることができ、車輪、プーリ
を独立して備える必要がなく、部品点数を削減
し、コストを低減できることになる。

なお、本考案は上記一実施例に限られることな
く、その要旨の範囲内で種々変形実施できること
は勿論である。

（考案の効果）以上説明したように、本考案によれば、第１お
よび第２の部品を車輪あるいはプーリとして兼用
でき、従来のように、車輪およびプーリを個別に
備える必要がなく、部品点数を削減してコストを
低減できるという効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は第１および第２の部品を示す斜視図、第２図ａ
は第１の部品を示す正面図、同図ｂはその側断面
図、第３図ａは第２の部品を示す正面図、同図ｂ
はその側断面図、第４図は第１および第２の部品
を結合した状態を示す側面図、第５図はその側断
面図、第６図は飛行玩具を示す斜視図、第７図は
そのプーリの取付け状態を示す斜視図、第８図は
走行車を示す斜視図である。１，２……第１および第２の部品、３，７……
ボス部（軸嵌合部）、９，９……嵌合孔（穴）、
４，４……突起、１１……プーリ溝。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

それぞれ中心部に軸嵌合部を有し、かつ相互に
形成された穴と突起との係合により分離可能に結
合され、この結合時に外周部にプーリ溝を形成す
る一対の円板状の部品からなることを特徴とする
組立玩具のプーリ・車輪構成体。