JPH0440680Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、人工透析装置や血漿採取装置等の安
全装置として使用されチユーブ内を流れる血液の
有無を検出する血液検出装置に関する。

〈従来の技術〉 上述のような血液検出装置の従来例としては、
次のような構成の血液検出装置が知られている。
即ち、血液が流れる透光性のチユーブを所定の溝
に収容し、該溝を横切るようにして光の通路を形
成し、該通路の両端に発光素子と受光素子を収容
し、該発光素子から上記チユーブを透過して発光
素子に達する光量を検出することによつて、上記
血液の有無が検出されるように構成されている。

然し乍ら、上記従来例においては、発光素子を
収納するケース、発光素子を収納するケース、お
よび上記チユーブを押える２個の蓋からなる合計
４個のブロツクから構成されており、防滴に不向
きな構造となつていた。また、上記発光素子は信
号レベルが一般に低く耐ノイズ性の観点からシー
ルド構造が望まれるにも拘らず、シールド構造に
はなつておらず、結果的に血液の検出精度が低く
なつていた。更に、上記ケースは外乱光の影響を
防止するため黒い樹脂で作られていたが、血液検
出器は医療機器として使用されることを考える
と、明るい色のパネルにすることが望まれてい
た。

〈考案が解決しようとする問題点〉 本考案はかかる状況に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、防滴性、耐ノイズ性、および信
頼性の高い使用し易い血液検出装置を提供するこ
とにある。

〈問題点を解決するための手段〉 上述のような問題点を解決する本考案の特徴
は、血液検出装置において、内部に血液が流れる
透光性のチユーブを黒色のゴム状部材でなるチユ
ーブ押えで挟むように保持する構成したことにあ
る。

〈実施例〉 以下、本考案について図を用いて詳しく説明す
る。第１図は本考案実施例の要部構成斜視図であ
り、第２図は本考案実施例の構成断面図である。
これらの図の中で、１は内部に血液が流れる透光
性のチユーブ、２ａ，２ｂは黒色のゴム状部材か
らなりチユーブ１を上下から挟み込むような形に
成型されたチユーブ押え、２′ｂはチユーブ押え
２ｂの凹部中央に設けられた貫通穴、３ａ，３ｂ
は防水用の透明板、４は発光素子、５は受光素
子、６ａ，６ｂは夫々発光素子４、受光素子５を
固定するプリント板、７ａ，７ｂは夫々プリント
板６ａ，６ｂと信号処理部（図示せず）を結ぶワ
イヤ、８ａ，８ｂは遮光用のプレート、９ａ，９
ｂは例えば黒色ゴムのようなゴム状材質でなる遮
光性のブロツク、１０はシールドカバー、１１ａ
は発光素子４等を収容する固定ホルダ、１１ｂは
受光素子５等を収容し第１図の矢印方向に開閉可
能な可動ホルダ、１１′ｂは可動ホルダ１１ｂの
取つ手、１２はチユーブ１をチユーブ押え２ａ，
２ｂで強く押えられるように可動ホルダ１１ｂの
端部を押圧するバネ、１３は可動ホルダ１１ｂが
開閉するときの回転軸である。このような構成か
らなる本考案の実施例において、取つ手１１′ｂ
をもつて第２図の紙面上を左下方向に移動させて
可動ホルダ１１ｂを開くと、チユーブ１が第１図
の如くチユーブ押え２ａ，２ｂから取りはずせる
ようになる。このようにして、チユーブ１の交換
等が行なわれる。また、チユーブ１を固定ホルダ
１１ａのチユーブ押え２ａに入れた状態で、取つ
手１１′ｂを第２図の紙面上で右上方向に移動さ
せて可動ホルダ１１ｂを閉じると、第２図の如く
バネ１２の作用でチユーブ１がチユーブ押え２
ａ，２ｂで強固に挾まれるようになる。また、第
２図の発光素子４から照射される光線は、透明板
３ａ，チユーブ１、および透明板３ｂを透過して
受光素子５に達し、該受光素子５で受光される光
量変化によつてチユーブ１内を流れる血液の有無
が検出されるようになつている。

〈考案の効果〉 以上詳しく説明したような本考案によれば、次
の(イ)〜(ホ)の効果が得られ、前記従来例の欠点が一
挙に解決すると共に防滴性、耐ノイズ性、および
信頼性の高い使用し易い血液検出装置が実現す
る。

(イ) ゴム状材質でなるブロツク９ａ，９ｂ内に通
光路を形成し、該通光路の一部に防水用の透明
板３ａ，３ｂを配設して防滴構造となつている
ため、チユーブ１等から水が浸入しようとして
も受光素子５等には浸入できないという利点が
ある。

(ロ) 上記ブロツク９ａ，９ｂの外側をホルダ１１
ａ，１１ｂで覆つて十分な強度をもたせている
ため、発光素子４や受光素子５の光軸が安定し
光学的な特性が安定する利点がある。

(ハ) 黒色のチユーブ押え２ａ，２ｂがブロツク９
ａ，９ｂの一部に着設され、これらブロツク９
ａ，９ｂの外側からホルダで覆われているた
め、該ホルダの色を明るい色にすれば医療機器
としても十分使用に適する利点がある。

(ニ) 遮光用プレート８ｂの周囲等にシールドカバ
ー１０を設けているため、信号レベルの低い受
光素子５の出力信号もＳ／Ｎ比がよくない、耐
ノイズ性という面でも優れたものになる利点が
ある。

(ホ) 可動ホルダ１１ｂの取つ手１１′ｂをもつて
可動ホルダ１１ｂを動かすだけで、チユーブ１
の装着や取りはずしが容易にでき、操作性の面
でも優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案実施例の要部構成斜視図、第２
図は本考案実施例の構成断面図である。 １……チユーブ、２ａ，２ｂ……チユーブ押
え、２′ｂ……貫通穴、１１ａ……固定ホルダ、
１１ｂ……可動ホルダ、１１′ｂ……取つ手。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 内部に血液が流れる透光性のチユーブを所定
   の溝に収容し、発光素子から照射される光が前
   記チユーブを透過して発光素子に達する光量を
   検出することにより、前記血液の有無を検出す
   る血液検出装置において、前記チユーブを挟み
   込むような形に成型された黒色のゴム状部材か
   らなる第１および第２のチユーブ押えで前記溝
   を形成し、これらチユーブ押えと前記発光素子
   および前記受光素子の間にそれぞれ第１および
   第２の防水用透明板を配設し、前記発光素子が
   収容されたゴム状材質でなる遮光性のブロツク
   をシールドカバーを介して固定ホルダで覆うと
   共に、前記受光素子が収容されたゴム状材質で
   なる遮光性のブロツクをシールドカバーを介し
   て可動ホルダで覆い、該可動ホルダを動かして
   前記チユーブの装着や脱着を行うように構成し
   た血液検出装置。 (2) 前記第１および第２のチユーブ押えは凹部中
   央に貫通穴が設けられた黒色のゴム状部材であ
   つてそれぞれ前記第１および第２のブロツクに
   一側の面が着設されてなる実用新案登録請求の
   範囲第(1)項記載の血液検出装置。