JPH044034B2 - - Google Patents
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- JPH044034B2 JPH044034B2 JP11274982A JP11274982A JPH044034B2 JP H044034 B2 JPH044034 B2 JP H044034B2 JP 11274982 A JP11274982 A JP 11274982A JP 11274982 A JP11274982 A JP 11274982A JP H044034 B2 JPH044034 B2 JP H044034B2
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- Coating Apparatus (AREA)
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Description
(a) ロツド1
(b) 該ロツド1を吊下げ支持する機構
(c) 該ロツド1の下端部分に取付けられていて、
膨張・収縮し得る流体密な袋部分19及び該袋
部分19の支持体2,3,14,17を有する
把持機構 (d) 該袋部分19に流体を流出入させてこれを膨
張・収縮させる連絡導管6を有する流体の排出
入機構1′,6 (e) 該把持機構の底板2を上下に貫通する孔8、
この孔と連通する連通路9及び該連通路を開閉
する弁10を有する圧力調整機構8,9,10 を備えており、該把持機構は該袋部分19を筒状
体7の内部で膨張させたときに、該袋部分19を
筒状体7の内壁と密着してこれを把持すると共に
該圧力調整機構の弁10を閉にしたときに筒状体
7の内部の把持機構の上部と下部との気体の流通
を阻止し得るようになつていることを特徴とする
装置。 2 把持機構が、筒状体7の内側に自在に挿入し
得る有底2の円筒3と、その側壁外面に少くとも
上下2段に設けた環状の溝4と、この溝4に収容
されている環状のゴム袋5または溝4の開口部を
覆うゴム膜12を有し、このゴム袋5または溝4
の内壁とゴム膜12とで形成された空間と流体の
排出入機構の連絡導管6とが連通していることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載の装置。 3 把持機構が、筒状体7の内側に自在に挿入し
得る有底2の円筒3と、その側壁外面に設けた幅
広の環状の溝4と、この溝4に収容されている幅
広の環状のゴム袋5または溝4の開口部を覆うゴ
ム膜12を有し、このゴム袋5または溝4の内壁
とゴム膜12とで形成された空間と流体の排出入
機構の連絡導管6とが連通していることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の装置。 4 把持機構が、筒状体7の内側に自在に挿入す
ることができ、かつ少くともその側壁がゴムで形
成されている中空体16を有し、この中空体16
と流体の排出入機構の連絡導管6とが連通し、更
に中空体16の上方にある位置で前記ロツド1に
設けられた筒状体7に嵌合する蓋体で外表面に肩
形状部20を有する姿勢制御部材13とを有して
いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
の装置。 5 圧力調整機構が、円筒3の底板2を上下に貫
通する孔8、この孔8と連通しており、且つ途中
に弁10を有する連通路9、及びこの弁10の開
閉を制御する手段とを有していることを特徴とす
る特許請求の範囲第2項または第3項記載の装
置。 6 圧力調整機構が、中空体16を上下に貫通す
る連通路9、この連通路9の途中に設けた弁1
0、及びこの弁10の開閉を制御する手段とを有
していることを特徴とする特許請求の範囲第4項
記載の装置。
膨張・収縮し得る流体密な袋部分19及び該袋
部分19の支持体2,3,14,17を有する
把持機構 (d) 該袋部分19に流体を流出入させてこれを膨
張・収縮させる連絡導管6を有する流体の排出
入機構1′,6 (e) 該把持機構の底板2を上下に貫通する孔8、
この孔と連通する連通路9及び該連通路を開閉
する弁10を有する圧力調整機構8,9,10 を備えており、該把持機構は該袋部分19を筒状
体7の内部で膨張させたときに、該袋部分19を
筒状体7の内壁と密着してこれを把持すると共に
該圧力調整機構の弁10を閉にしたときに筒状体
7の内部の把持機構の上部と下部との気体の流通
を阻止し得るようになつていることを特徴とする
装置。 2 把持機構が、筒状体7の内側に自在に挿入し
得る有底2の円筒3と、その側壁外面に少くとも
上下2段に設けた環状の溝4と、この溝4に収容
されている環状のゴム袋5または溝4の開口部を
覆うゴム膜12を有し、このゴム袋5または溝4
の内壁とゴム膜12とで形成された空間と流体の
排出入機構の連絡導管6とが連通していることを
特徴とする特許請求の範囲第1項記載の装置。 3 把持機構が、筒状体7の内側に自在に挿入し
得る有底2の円筒3と、その側壁外面に設けた幅
広の環状の溝4と、この溝4に収容されている幅
広の環状のゴム袋5または溝4の開口部を覆うゴ
ム膜12を有し、このゴム袋5または溝4の内壁
とゴム膜12とで形成された空間と流体の排出入
機構の連絡導管6とが連通していることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の装置。 4 把持機構が、筒状体7の内側に自在に挿入す
ることができ、かつ少くともその側壁がゴムで形
成されている中空体16を有し、この中空体16
と流体の排出入機構の連絡導管6とが連通し、更
に中空体16の上方にある位置で前記ロツド1に
設けられた筒状体7に嵌合する蓋体で外表面に肩
形状部20を有する姿勢制御部材13とを有して
いることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
の装置。 5 圧力調整機構が、円筒3の底板2を上下に貫
通する孔8、この孔8と連通しており、且つ途中
に弁10を有する連通路9、及びこの弁10の開
閉を制御する手段とを有していることを特徴とす
る特許請求の範囲第2項または第3項記載の装
置。 6 圧力調整機構が、中空体16を上下に貫通す
る連通路9、この連通路9の途中に設けた弁1
0、及びこの弁10の開閉を制御する手段とを有
していることを特徴とする特許請求の範囲第4項
記載の装置。
本発明は筒状体の把持装置に関するものであ
る。詳しくは本発明は、筒状体を把持して液体中
に浸漬する際に、筒状体の外表面に接触せずにこ
れを把持することができ、かつ液体が筒状体の内
表面を濡らさないような把持装置に関するもので
ある。特に本発明は、電子写真感光体の製造に際
し、感光体用ドラムの外表面に感光体層を塗布す
るのに好適なドラムの把持装置に関するものであ
る。 ドラムに感光体層を塗布する方法の一つに、感
光体の溶液中にドラムを吊下げて浸漬する方法が
ある。この方法では、ドラムの把持点、すなわち
ドラムと把持装置との接触部分には塗膜が形成さ
れないので、ドラムは感光体層を形成すべき外表
面以外のところで把持されなければならない。ま
た、ドラムの内表面に塗膜を形成することは感光
体溶液の浪費にすぎないので、浸漬した際にドラ
ムの内表面には溶液か接触いないようにするのが
好ましい。 このような要求を満足する装置として、本発明
者は先に (a) ロツド (b) 該ロツドを吊下げ支持する機構 (c) 該ロツドの下端に取付けられていて、膨張・
収縮し得る流体密な袋部分を有する把持機構 (d) 該袋部分に流体を導入・排出してこれを膨
張・収縮させる流体の排出入機構 を備えており、該把持機構の袋部分は筒状体の内
部で膨張させたときに、筒状体の内壁と密着して
これを把持すると同時に筒状体の内部の気体の流
通を阻止し得るようになつていることを特徴とす
る装置を提案した(特開昭59−4466号公報)この
装置はドラムを内側で把持(チヤツキング)して
おり、かつドラムを把持して液体中に垂直に浸漬
すると、ドラムの側壁と把持装置とで形成される
空間の空気がこの空間への液体の侵入を阻止する
ので、ドラムの内表面はその下端部が僅かに液体
に接触するに過ぎない点で優れたものである。し
かし、この装置でドラムを把持して液体中に垂直
に浸漬し、次いで液体中から垂直に引上げると、
ドラムが液面から離れる直前に、ドラムの内側に
閉じ込められていた空気が気泡となつてドラムの
下端から放出され、ドラムの外表面に付着するこ
とがある。このドラム外表面への気泡の付着は、
外表面に形成される液膜の均一性を阻害するので
好ましくない。この気泡の放出は、ドラムが液体
中に浸漬されている間に液体が蒸発して、ドラム
の内側の空間のガス量が増加したことによるもの
と推定される。すなわち、ドラムの内側の空間に
はもともと大気圧の空気が存在しているが、浸漬
操作中に液体から発生した蒸気がこれに加わるの
で、ドラムの内側の空間部分のガス量は増加す
る。ドラムが液体中に十分な深さまで浸漬されて
いる間は、液体の圧力が発生した蒸気を含む空間
部分のガスの圧力よりも大きいので、ガスは空間
部分に閉じ込められている。しかしドラムを引上
げて行くと液体の圧力が減少し、ついには液体の
圧力よりも発生した蒸気を含む空間部分のガスの
圧力が大となり、ドラムの内側の空間部分から外
部に気泡が放出されるに至るものと思われる。本
発明はドラムの内側の空間部分の圧力を制御する
ことを可能とする把持装置を提供するものであ
る。 すなわち、本発明は、筒状体7の内側を把持し
て液体中に浸漬し、筒状体7の外表面だけを液体
の接触させるための筒状体7の把持装置であつ
て、 (a) ロツド1 (b) 該ロツド1を吊下げ支持する機構 (c) 該ロツド1の下端部分に取付けられていて、
膨張・収縮し得る流体密な袋部分19及び該袋
部分19の支持体2,3,14,17を有する
把持機構 (d) 該袋部分19に流体を流出入させてこれを膨
張・収縮させる連絡導管6を有する流体の排出
入機構1′,6 (e) 該把持機構の底板2を上下に貫通する孔8、
この孔と連通する連通路9及び該連通路を開閉
する弁10を有する圧力調整機構8,9,10 を備えており、該把持機構は該袋部分19を筒状
体7の内部で膨張させたときに、該袋部分19を
筒状体7の内壁と密着してこれを把持すると共に
該圧力調整機構の弁10を閉にしたときに筒状体
7の内部の把持機構の上部と下部との気体の流通
を阻止し得るようになつていることを特徴とする
ものである。 本発明についてさらに詳細に説明すれば、本発
明は筒状体をその内壁と摩擦力により係合する把
持機構により内側から把持する装置である。従つ
て本発明に係る装置で筒状体を把持して吊下げ液
体中に浸漬すると、筒状体の外表面に把持機構が
接触していないので、外表面全体を液体と接触さ
せることができる。また、把持機構から下方の筒
状体の内側空間には、この部分に閉じこめられた
気体の圧力により、液体が殆んど侵入しないの
で、筒状体の内壁及び該把持機構自身も液体と接
触しない。さらに把持機構から下方の筒状体の内
側空間の圧力を調整し得るようになつているの
で、筒状体を液体中から引上げる際に内側空間か
らの気泡の放出を防止できる。この筒状体の内側
空間の圧力を調整し得る圧力調整機構は把持機構
の底板を上下に貫通する孔、この孔と連通する連
通路、及び該連通路を開閉する弁を有し、更にこ
の弁の開閉を制御する手段を有していてもよい。 本発明を図面に基づいて具体的に説明すれば、
第1図は本発明に係り把持装置の1例である。図
中、1はロツドであり、内部は中空となつてい
る。2は円筒3の底板である。円筒3は筒状体7
の内面の形状とほぼ同一で、筒状体7中に自在に
挿入し得る。4は円筒3の外面に設けた環状の溝
であり、5はこの溝に収容されている環状のゴム
袋である。6はロツド1とゴム袋5とを連絡する
連絡導管である。8は底板2を貫通している孔で
ある。9は孔8に連通している連通路であり、1
0は連通路の途中に設けられている弁である(な
お、同図では弁の開閉を制御する手段は省略され
ている)。 本装置の使用方法について説明すると、ゴム袋
5を収縮させ、かつ弁10を閉じた状態で、円筒
3を筒状体7の途中まで垂直に挿入する。次い
で、ロツド1を経て空気をゴム袋5に圧入する
と、ゴム袋5は膨張して溝4および筒状体7の内
壁と密着し、円筒3と筒状体7との間の空気の流
通を遮断する。ゴム袋5内の空気圧を十分に高く
すると、ゴム袋5と筒状体7の内壁との間の摩擦
力により、筒状体7はロツド1で吊下げ可能とな
る。この状態で筒状体7を吊下げ、これを液体中
に垂直に浸漬する。筒状体下部の空間部分11に
は空気が閉じ込められているので、液体はこの空
間部分11に殆んど侵入することができず、結果
的に外表面だけが液体と接触する。 次いで、この状態から筒状体7を垂直に引上げ
てゆくと、空間部分11の圧力は徐々に低下して
ゆくので、空間部分11の空気圧に抗して筒状体
7の内側に入りこんでいた液面は漸次低下する。
この液面が筒状体7の下端に達する直前に、弁1
0を開いて空間部分11を外部と連通させ、両方
の圧力を等しくする。この時点では、筒状体7は
僅かに液体中に浸漬しているに過ぎないので、弁
10を開いても液体は筒状体7の内側に僅かに侵
入するにすぎない。この状態で筒状体7の引上げ
を続行すると、空間部分11から気泡が放出され
ることなく、筒状体7を液面上に引上げることが
できる。上記の方法においては、弁10の開放時
期の選択が重要であり、早過ぎると液体が多量に
筒状体7の内側に侵入して、内壁に接触する。逆
にこれが遅すぎると、気泡の放出がおこる可能性
がある。通常は、筒状体7の浸漬深さが所定の値
に達したときに弁10を開放するようにする。こ
の値は浸漬時間および液体の蒸気圧により決定す
ればよいが、通常は10mm以下である。好ましい操
作方法の一つは、筒状体7を一定速度で引上げ
(または、ロツド1を固定して液体を入れた容器
を一定速度で降下させ)、引上げ速度から計算し
て浸漬深さが所定の値に達する時点で弁10を開
放するように自動制御手段を設けることである。 第1図の装置の他の使用方法としては、連通路
9を加圧−減圧手段と結合し、筒状体7を液体中
に浸漬する際はその深さに応じて加圧源から空間
部分11に空気を圧入し、逆に筒状体7を液体中
から引上げる際は連通路9を減圧源に結合し、筒
状体7の引上げ距離に応じて空間部分11の空気
を排除し、もつて常に液面が筒状体7の下端より
極く僅か内側にあるようにする。この方法によれ
ば筒状体内部への液の接触を下端部の極く近傍の
みに止めることができる。 第1図の装置のもう一つの使用方法は、弁10
を開放した状態で筒状体7を吊下げ、これを垂直
に降下させて筒状体7が液面に接する直前に弁1
0を閉じる方法である。この方法によれば筒状体
7の空間部分11の空気は液面までの降下中に逐
次置換されて、最終的に液面近傍の空気とほぼ同
じ組成となる。従つて、特開昭50−75041号公報
に記載されているように、液面から上方に容器の
側壁がのびていて液面近傍の空気が液体の蒸気で
飽和している場合には、このようにすれば筒状体
7の空間部分11の空気は液面に達する時点で相
当量の液体の蒸気を含んでいるので、浸漬中に液
体から発生した蒸気が空間部分11に蓄積するの
が抑制される。この抑制の程度によつては筒状体
7を液体から引上げる際に、弁10を開放しなく
ても空間部分11から気泡が放出されることはな
い。 第1図の装置においては、円筒3の上下の溝に
環状のゴム袋5が収容されているが、ゴム袋の代
りに溝の開口部をゴム膜で気密に被覆しても同様
の効果を奏する。また、この装置では、筒状体7
が垂直に保持されるように、円筒3と筒状体7と
の間隔はできるだけ小さくするのが好ましい。 本発明に係る装置においては、第1図に示すよ
うに、ゴム袋5を上下2段に設けるのが、筒状体
7を垂直に保持する観点から有利である。しか
し、ゴム袋を1段とすることも不可能ではない。
第2図は、このような装置の1例で、円筒3の側
面に浅い幅広の環状の溝4を設け、開口部にゴム
膜12が貼られている。勿論、ゴム膜の代りに溝
の形状に適合したゴム袋を収容してもよい。第3
図は第2図の変形で、ロツドの下端に上下に底板
14,15を有し側壁がゴム膜12で形成されて
いる円盤状の中空体16を設け、かつその上方に
あつてロツド1に姿勢制御部材13を設けたもの
である。この部材13は筒状体7に嵌合する蓋体
で外表面に肩形状部20を有しており、把持機構
を筒状体7に挿入して筒状体7を把持する際に、
肩形状部20が筒状体7の上端と接触し、かつ肩
形状部20に至る部分が案内の役をして、筒状体
7とロツド1とを正しく同軸にするようになつて
いる。18は姿勢制御部材に設けた通気用の貫通
孔である。第3図の装置では、筒状体7の把持は
中空体16の膨張により行なわれる。また、ロツ
ド1と筒状体7との相対的配置は、中空体16と
その上部の姿勢制御部材13との両者で規制され
るので、筒状体7を垂直に把持することができ
る。なお、中空体16にはこれを上下に貫通して
連通路9が設けられている。 本発明に係る装置は、上記の如く、筒状体7を
把持したままで、筒状体下部の空間部分11の空
気を外部と連通させたり、遮断したりすることが
できる。よつてこれを利用して、筒状体7を液体
中に浸漬する際は空間部分11への液体の侵入を
阻止し、筒状体7を液体中から引上げる際は空間
部分11から気泡の放出を防止することができ
る。
る。詳しくは本発明は、筒状体を把持して液体中
に浸漬する際に、筒状体の外表面に接触せずにこ
れを把持することができ、かつ液体が筒状体の内
表面を濡らさないような把持装置に関するもので
ある。特に本発明は、電子写真感光体の製造に際
し、感光体用ドラムの外表面に感光体層を塗布す
るのに好適なドラムの把持装置に関するものであ
る。 ドラムに感光体層を塗布する方法の一つに、感
光体の溶液中にドラムを吊下げて浸漬する方法が
ある。この方法では、ドラムの把持点、すなわち
ドラムと把持装置との接触部分には塗膜が形成さ
れないので、ドラムは感光体層を形成すべき外表
面以外のところで把持されなければならない。ま
た、ドラムの内表面に塗膜を形成することは感光
体溶液の浪費にすぎないので、浸漬した際にドラ
ムの内表面には溶液か接触いないようにするのが
好ましい。 このような要求を満足する装置として、本発明
者は先に (a) ロツド (b) 該ロツドを吊下げ支持する機構 (c) 該ロツドの下端に取付けられていて、膨張・
収縮し得る流体密な袋部分を有する把持機構 (d) 該袋部分に流体を導入・排出してこれを膨
張・収縮させる流体の排出入機構 を備えており、該把持機構の袋部分は筒状体の内
部で膨張させたときに、筒状体の内壁と密着して
これを把持すると同時に筒状体の内部の気体の流
通を阻止し得るようになつていることを特徴とす
る装置を提案した(特開昭59−4466号公報)この
装置はドラムを内側で把持(チヤツキング)して
おり、かつドラムを把持して液体中に垂直に浸漬
すると、ドラムの側壁と把持装置とで形成される
空間の空気がこの空間への液体の侵入を阻止する
ので、ドラムの内表面はその下端部が僅かに液体
に接触するに過ぎない点で優れたものである。し
かし、この装置でドラムを把持して液体中に垂直
に浸漬し、次いで液体中から垂直に引上げると、
ドラムが液面から離れる直前に、ドラムの内側に
閉じ込められていた空気が気泡となつてドラムの
下端から放出され、ドラムの外表面に付着するこ
とがある。このドラム外表面への気泡の付着は、
外表面に形成される液膜の均一性を阻害するので
好ましくない。この気泡の放出は、ドラムが液体
中に浸漬されている間に液体が蒸発して、ドラム
の内側の空間のガス量が増加したことによるもの
と推定される。すなわち、ドラムの内側の空間に
はもともと大気圧の空気が存在しているが、浸漬
操作中に液体から発生した蒸気がこれに加わるの
で、ドラムの内側の空間部分のガス量は増加す
る。ドラムが液体中に十分な深さまで浸漬されて
いる間は、液体の圧力が発生した蒸気を含む空間
部分のガスの圧力よりも大きいので、ガスは空間
部分に閉じ込められている。しかしドラムを引上
げて行くと液体の圧力が減少し、ついには液体の
圧力よりも発生した蒸気を含む空間部分のガスの
圧力が大となり、ドラムの内側の空間部分から外
部に気泡が放出されるに至るものと思われる。本
発明はドラムの内側の空間部分の圧力を制御する
ことを可能とする把持装置を提供するものであ
る。 すなわち、本発明は、筒状体7の内側を把持し
て液体中に浸漬し、筒状体7の外表面だけを液体
の接触させるための筒状体7の把持装置であつ
て、 (a) ロツド1 (b) 該ロツド1を吊下げ支持する機構 (c) 該ロツド1の下端部分に取付けられていて、
膨張・収縮し得る流体密な袋部分19及び該袋
部分19の支持体2,3,14,17を有する
把持機構 (d) 該袋部分19に流体を流出入させてこれを膨
張・収縮させる連絡導管6を有する流体の排出
入機構1′,6 (e) 該把持機構の底板2を上下に貫通する孔8、
この孔と連通する連通路9及び該連通路を開閉
する弁10を有する圧力調整機構8,9,10 を備えており、該把持機構は該袋部分19を筒状
体7の内部で膨張させたときに、該袋部分19を
筒状体7の内壁と密着してこれを把持すると共に
該圧力調整機構の弁10を閉にしたときに筒状体
7の内部の把持機構の上部と下部との気体の流通
を阻止し得るようになつていることを特徴とする
ものである。 本発明についてさらに詳細に説明すれば、本発
明は筒状体をその内壁と摩擦力により係合する把
持機構により内側から把持する装置である。従つ
て本発明に係る装置で筒状体を把持して吊下げ液
体中に浸漬すると、筒状体の外表面に把持機構が
接触していないので、外表面全体を液体と接触さ
せることができる。また、把持機構から下方の筒
状体の内側空間には、この部分に閉じこめられた
気体の圧力により、液体が殆んど侵入しないの
で、筒状体の内壁及び該把持機構自身も液体と接
触しない。さらに把持機構から下方の筒状体の内
側空間の圧力を調整し得るようになつているの
で、筒状体を液体中から引上げる際に内側空間か
らの気泡の放出を防止できる。この筒状体の内側
空間の圧力を調整し得る圧力調整機構は把持機構
の底板を上下に貫通する孔、この孔と連通する連
通路、及び該連通路を開閉する弁を有し、更にこ
の弁の開閉を制御する手段を有していてもよい。 本発明を図面に基づいて具体的に説明すれば、
第1図は本発明に係り把持装置の1例である。図
中、1はロツドであり、内部は中空となつてい
る。2は円筒3の底板である。円筒3は筒状体7
の内面の形状とほぼ同一で、筒状体7中に自在に
挿入し得る。4は円筒3の外面に設けた環状の溝
であり、5はこの溝に収容されている環状のゴム
袋である。6はロツド1とゴム袋5とを連絡する
連絡導管である。8は底板2を貫通している孔で
ある。9は孔8に連通している連通路であり、1
0は連通路の途中に設けられている弁である(な
お、同図では弁の開閉を制御する手段は省略され
ている)。 本装置の使用方法について説明すると、ゴム袋
5を収縮させ、かつ弁10を閉じた状態で、円筒
3を筒状体7の途中まで垂直に挿入する。次い
で、ロツド1を経て空気をゴム袋5に圧入する
と、ゴム袋5は膨張して溝4および筒状体7の内
壁と密着し、円筒3と筒状体7との間の空気の流
通を遮断する。ゴム袋5内の空気圧を十分に高く
すると、ゴム袋5と筒状体7の内壁との間の摩擦
力により、筒状体7はロツド1で吊下げ可能とな
る。この状態で筒状体7を吊下げ、これを液体中
に垂直に浸漬する。筒状体下部の空間部分11に
は空気が閉じ込められているので、液体はこの空
間部分11に殆んど侵入することができず、結果
的に外表面だけが液体と接触する。 次いで、この状態から筒状体7を垂直に引上げ
てゆくと、空間部分11の圧力は徐々に低下して
ゆくので、空間部分11の空気圧に抗して筒状体
7の内側に入りこんでいた液面は漸次低下する。
この液面が筒状体7の下端に達する直前に、弁1
0を開いて空間部分11を外部と連通させ、両方
の圧力を等しくする。この時点では、筒状体7は
僅かに液体中に浸漬しているに過ぎないので、弁
10を開いても液体は筒状体7の内側に僅かに侵
入するにすぎない。この状態で筒状体7の引上げ
を続行すると、空間部分11から気泡が放出され
ることなく、筒状体7を液面上に引上げることが
できる。上記の方法においては、弁10の開放時
期の選択が重要であり、早過ぎると液体が多量に
筒状体7の内側に侵入して、内壁に接触する。逆
にこれが遅すぎると、気泡の放出がおこる可能性
がある。通常は、筒状体7の浸漬深さが所定の値
に達したときに弁10を開放するようにする。こ
の値は浸漬時間および液体の蒸気圧により決定す
ればよいが、通常は10mm以下である。好ましい操
作方法の一つは、筒状体7を一定速度で引上げ
(または、ロツド1を固定して液体を入れた容器
を一定速度で降下させ)、引上げ速度から計算し
て浸漬深さが所定の値に達する時点で弁10を開
放するように自動制御手段を設けることである。 第1図の装置の他の使用方法としては、連通路
9を加圧−減圧手段と結合し、筒状体7を液体中
に浸漬する際はその深さに応じて加圧源から空間
部分11に空気を圧入し、逆に筒状体7を液体中
から引上げる際は連通路9を減圧源に結合し、筒
状体7の引上げ距離に応じて空間部分11の空気
を排除し、もつて常に液面が筒状体7の下端より
極く僅か内側にあるようにする。この方法によれ
ば筒状体内部への液の接触を下端部の極く近傍の
みに止めることができる。 第1図の装置のもう一つの使用方法は、弁10
を開放した状態で筒状体7を吊下げ、これを垂直
に降下させて筒状体7が液面に接する直前に弁1
0を閉じる方法である。この方法によれば筒状体
7の空間部分11の空気は液面までの降下中に逐
次置換されて、最終的に液面近傍の空気とほぼ同
じ組成となる。従つて、特開昭50−75041号公報
に記載されているように、液面から上方に容器の
側壁がのびていて液面近傍の空気が液体の蒸気で
飽和している場合には、このようにすれば筒状体
7の空間部分11の空気は液面に達する時点で相
当量の液体の蒸気を含んでいるので、浸漬中に液
体から発生した蒸気が空間部分11に蓄積するの
が抑制される。この抑制の程度によつては筒状体
7を液体から引上げる際に、弁10を開放しなく
ても空間部分11から気泡が放出されることはな
い。 第1図の装置においては、円筒3の上下の溝に
環状のゴム袋5が収容されているが、ゴム袋の代
りに溝の開口部をゴム膜で気密に被覆しても同様
の効果を奏する。また、この装置では、筒状体7
が垂直に保持されるように、円筒3と筒状体7と
の間隔はできるだけ小さくするのが好ましい。 本発明に係る装置においては、第1図に示すよ
うに、ゴム袋5を上下2段に設けるのが、筒状体
7を垂直に保持する観点から有利である。しか
し、ゴム袋を1段とすることも不可能ではない。
第2図は、このような装置の1例で、円筒3の側
面に浅い幅広の環状の溝4を設け、開口部にゴム
膜12が貼られている。勿論、ゴム膜の代りに溝
の形状に適合したゴム袋を収容してもよい。第3
図は第2図の変形で、ロツドの下端に上下に底板
14,15を有し側壁がゴム膜12で形成されて
いる円盤状の中空体16を設け、かつその上方に
あつてロツド1に姿勢制御部材13を設けたもの
である。この部材13は筒状体7に嵌合する蓋体
で外表面に肩形状部20を有しており、把持機構
を筒状体7に挿入して筒状体7を把持する際に、
肩形状部20が筒状体7の上端と接触し、かつ肩
形状部20に至る部分が案内の役をして、筒状体
7とロツド1とを正しく同軸にするようになつて
いる。18は姿勢制御部材に設けた通気用の貫通
孔である。第3図の装置では、筒状体7の把持は
中空体16の膨張により行なわれる。また、ロツ
ド1と筒状体7との相対的配置は、中空体16と
その上部の姿勢制御部材13との両者で規制され
るので、筒状体7を垂直に把持することができ
る。なお、中空体16にはこれを上下に貫通して
連通路9が設けられている。 本発明に係る装置は、上記の如く、筒状体7を
把持したままで、筒状体下部の空間部分11の空
気を外部と連通させたり、遮断したりすることが
できる。よつてこれを利用して、筒状体7を液体
中に浸漬する際は空間部分11への液体の侵入を
阻止し、筒状体7を液体中から引上げる際は空間
部分11から気泡の放出を防止することができ
る。
第1〜3図は本発明に係る把持装置のそれぞれ
異なる例の断面略図である。 1……ロツド、2……円筒の底板、3……円
筒、4……環状の溝、5……環状のゴム袋、6…
…連絡導管、7……筒状体、8……底板の貫通
孔、9……連通路、10……弁、11……空間部
分、12……ゴム膜、13……姿勢制御部材、1
4……中空体の上底板、15……中空体の下底
板、16……中空体、17……中空体の支柱、1
8……通気孔、19……袋部分、20……肩形状
部、1′……ロツドの中空部分。
異なる例の断面略図である。 1……ロツド、2……円筒の底板、3……円
筒、4……環状の溝、5……環状のゴム袋、6…
…連絡導管、7……筒状体、8……底板の貫通
孔、9……連通路、10……弁、11……空間部
分、12……ゴム膜、13……姿勢制御部材、1
4……中空体の上底板、15……中空体の下底
板、16……中空体、17……中空体の支柱、1
8……通気孔、19……袋部分、20……肩形状
部、1′……ロツドの中空部分。
Claims (1)
- 1 筒状体7の内側を把持して液体中に浸漬し、
筒状体7の外表面だけを液体と接触させるための
筒状体7の把持装置であつて、
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11274982A JPS594467A (ja) | 1982-06-30 | 1982-06-30 | 筒状体を把持して液体中に浸漬する装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11274982A JPS594467A (ja) | 1982-06-30 | 1982-06-30 | 筒状体を把持して液体中に浸漬する装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS594467A JPS594467A (ja) | 1984-01-11 |
JPH044034B2 true JPH044034B2 (ja) | 1992-01-27 |
Family
ID=14594586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11274982A Granted JPS594467A (ja) | 1982-06-30 | 1982-06-30 | 筒状体を把持して液体中に浸漬する装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS594467A (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60255164A (ja) * | 1984-05-30 | 1985-12-16 | Canon Inc | 塗布装置 |
JPS62299855A (ja) * | 1986-06-19 | 1987-12-26 | Oki Electric Ind Co Ltd | 電子写真用感光体の製造方法 |
US5185187A (en) * | 1987-06-02 | 1993-02-09 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Method and apparatus for dip coating a hollow cylindrical body |
JPS63201673U (ja) * | 1987-06-16 | 1988-12-26 | ||
JPH0360763A (ja) * | 1989-07-27 | 1991-03-15 | Mita Ind Co Ltd | ドラムチャッキング装置の気体流出機構 |
JPH0360767A (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-15 | Mita Ind Co Ltd | ドラムチャッキング装置の気体流出機構 |
JPH0360769A (ja) * | 1989-07-28 | 1991-03-15 | Mita Ind Co Ltd | ドラムチャッキング装置 |
JP2587854Y2 (ja) * | 1991-08-09 | 1998-12-24 | 三菱自動車工業株式会社 | スピーカ取り付け構造 |
-
1982
- 1982-06-30 JP JP11274982A patent/JPS594467A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS594467A (ja) | 1984-01-11 |
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