JPH0438741Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本願は縦長の収納家具にデイスクを備えた複合
家具に関する。

従来の技術及び問題点 従来、前面に棚や抽斗などを適宜配設した縦長
の収納家具の前面ほぼ中間位置に、卓板の内端部
を支持してこれを外方に延長し、その外端部下方
に抽斗筐体を装備してデイスクを構成した学習用
乃至事務用に適した複合家具は、例えば実開昭57
−17537号公報において公知である。

ところが前記した公知の構成によれば、室内に
おける配置態様などに合わせて卓板を水平方向に
移動して所要の有効長さに設定したい場合に、卓
板が固定状態に取付けてあるので、卓板の有効長
さの可変ができず、使用に不便であるという不都
合があつた。

考案の目的、実施例及び作用 そこで本願が、収納家具にデイスクを備えて成
る複合家具において、卓板を長手方向に水平移動
可能に構成すると共に、その移動位置を容易に設
定できるようにして前記公知のものの不都合を改
善したもので、その実施例を以下図面について詳
述すると、１は前面が開口した縦長の筐体２内部
に、棚３、抽斗４及び戸棚５などの各種の収納部
を適宜配設すると共に、筐体２前面の中間高さ位
置に、空間部６を有して成る収納家具、７，７は
断面Ｌ字状の受部片で、前記空間部６を形成する
両内側面の所要高さの前後位置で止具により、好
ましくは図示するように、後部位置では軸ピン８
と孔９との係合により、また前部位置では止ネジ
１０により、上片が水平となるよに下片が夫々取
付けられ、その上片には、長手方向に延びる長孔
１１が穿設されている。１２は前記空間部６内に
介入する内端部下面の両側位置に、ナツト１３を
夫々植設した長尺な卓板で、前記ナツト１３に、
前記長孔１１と摺動可能に係合する頭部を有した
ネジ軸から成る摺動駒１４を螺合することによ
り、卓板１２の内端部は受部片７，７に対し摺動
自在に取付けられる。１５は卓板１２の下面に、
正面方向で引出し可能に装備した抽斗、１６は前
記卓板１２の外端部側面に垂設した側板１７の下
部内側面に取付けた抽斗筐体で、前記卓板１２
と、抽斗筐体１６と、側板１７とでデイスク１８
が構成される。

しかして使用に際しては、室内における配置態
様に合わせて、卓板１２を第１図実線で示すよう
に、卓板１２の内端部が収納家具１の空間部６内
に深く介入した第１位置と、第１図仮想線で示す
ように摺動駒１４が長孔１１の外端に当接して卓
板１２が長手方向に最大に延びた第２位置との間
で任意に可変移動することができると共に、摺動
駒１４をナツト１３緊締することにより、所要位
置で卓板１２を固定することができる。

考案の効果 本願は叙上のように構成されるので、室内など
における配置態様に合わせて卓板を任意に水平移
動することができて使用に極めて便利であり、ま
た本願によれば、収納家具の中間部に形成した空
間部において摺動駒の回動操作ができるので、卓
板の長手方向の摺動調整が容易であると共に、そ
の摺動調整機構も卓板に使用に何等邪魔になるこ
とはなく、取扱いも簡単であるなどの利点を有す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は一
部切欠した総体正面図、第２図は一部切欠した総
体右側面図、第３図は要部の拡大断面図、第４図
は摺動駒の使用状態を示す縦断側面図である。 図中、１は収納家具、６は空間部、７は受部
片、８は軸ピン、１０は止ネジ、１１は長孔、１
２は卓板、１４は揺動駒、１６は抽斗筐体、１８
はデイスクである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 前面が開口した縦長の収納家具の中間位置
   に、空間部を有し、この空間部の左右側面に受
   部片を水平状に対設して、これに卓板の内端部
   を支持し、その外端部下方に抽斗筐体を装備し
   てデイスクを構成して成る複合家具において、
   前記受部片を断面Ｌ字状に形成してその上片に
   長手方向に延び長孔を設け、かつ卓板の内端部
   の前記長孔と対向する下面にナツトを埋設する
   と共に、前記長孔と摺動可能に係挿する摺動駒
   を前記ナツトに螺合緊締して受部片の上片に卓
   板を固定したことを特徴とする複合家具。 (2) 受部片が、下片の後部位置を軸ピンと長孔と
   の係合により支持され、かつ下片の前部位置を
   止めネジにより支持して成る実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の複合家具。 (3) 摺動駒が、頭部を有するネジ軸から成る実用
   新案登録請求の範囲第１項または第２項記載の
   複合家具。