JPH0437862Y2 - - Google Patents

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JPH0437862Y2
JPH0437862Y2 JP5888886U JP5888886U JPH0437862Y2 JP H0437862 Y2 JPH0437862 Y2 JP H0437862Y2 JP 5888886 U JP5888886 U JP 5888886U JP 5888886 U JP5888886 U JP 5888886U JP H0437862 Y2 JPH0437862 Y2 JP H0437862Y2
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methanol
temperature
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vaporizer
heat
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【考案の詳細な説明】
(1) 産業上の利用分野 本考案はメタノール改質水素製造装置に係り、
構成の単純化、軽量小型化に好適な装置に関す
る。 (2) 従来の技術 従来技術によるメタノール改質システムのフロ
ーを第5図に示す。 原料となるメタノールはポンプ22で、純水は
ポンプ23でシステムに供給され気化器24で気
化したのちメタノール改質器25で反応し、水素
リツチの改質ガスとなる。改質ガスはクーラ26
で冷却され気水分離器27で水分を除去した後ガ
ス精製装置28に供給される。ガス精製には一般
にPSA、膜分離等が使われ、後続プロセスで必
要な純度に精製される。 ガス精製装置で発生したオフガスには最大で30
%程度の水素が含まれ、これはブロワー30で供
給された空気とともに燃焼器31で燃焼され、原
料の気化熱及び改質器の反応熱の供給源となる。 気化器及び改質器の加熱方法として、ダウサム
等の熱媒加熱が一般に用いられる。 熱媒循環ポンプ33で駆動された熱媒はヒータ
32で加熱された後、改質器25、気化器24の
外熱部を循環し、プロセス側に熱を供給する。 (3) 考案が解決しようとする問題点 上記従来技術はシステムの単純化、小型化の点
について配慮がなされておらず、小規模システム
の製作やシステムの小型化追求に関しては限界が
あつた。これは熱媒ヒータがボイラと同一の構造
であり、気化器とほぼ同一の容積を必要とするこ
とによる。また改質器の温度を燃焼量と助燃量で
制御するため制御方式が複雑となること。熱媒油
が熱で劣化するため、交換、再生のメンテナンス
が必要等の問題がある。 上記問題を解決するには、プロセスを燃焼ガス
で直接加熱すればよいが、メタノール改質触媒の
耐熱性の問題が生ずる。 メタノール改質触媒には第1表に示す様にCu
−Zn系、Cu−Zn−Cr系のものがあるが、活性成
分のCu元素は熱に弱く270〜300℃の耐熱限界を
越えて使用するとシンタリングを起こし劣化す
る。
【表】 一方改質器の反応管壁には第3図に示す温度分
布が生ずる。この温度分布は反応管壁における境
膜抵抗によるものであるが、反応温度TRに対し
て管壁の温度TWを第1表に示す触媒の反応温度
上限以下に押えるためには、燃焼ガス温度TG
ある一定の温度以下に押えねばならない。 しかるに、第4図におけるガス精製装置オフガ
スはH2を30%程度含み、(PSA方式、水素回収率
85%時)燃焼温度も1200℃近くあるため、単に燃
焼ガスを改質器外熱部に流しても、管壁温度TW
を許容値以下に押えることはできない。 (4) 問題点を解決するための手段 上記目的は、改質された水素リツチガスの一部
を触媒燃焼により燃焼させ、燃焼ガスをまず水、
メタノールの気化器外熱部に通し、更にその燃焼
ガスを改質器の外熱部に通すことにより達成され
る。 (5) 作用 メタノール改質水素製造装置において、メタノ
ールと純水を混合して気化させると、その総合気
化熱は改質反応吸熱量の約2倍の熱量になる。 従つて、改質ガスの一部であるガス精製装置オ
フガスを触媒燃焼と空燃比コントロールにより低
温燃焼し(800〜1000℃)気化器でプロセスに熱
を与えると、出口燃焼ガス温度は300〜400℃とな
る。そこでこの燃焼ガスを補助触媒燃焼器でわず
かな助燃を加え、ガス温度400〜500℃で改質器外
熱部に通すため改質器反応管壁温度を改質触媒の
耐熱限界以下に押えることができる。 (6) 考案の実施例(具体例) 本考案によるメタノール改質水素製造装置の実
施例を第1図に示す。 反応部プロセスは従来方式と同一構成である。 燃焼部においてガス精製装置7で発生したオフ
ガスは触媒燃焼器11に供給される。一方燃焼用
空気はブロワ9で供給され、空気予熱器10で昇
温したのち触媒燃焼器11に入る。発生した燃焼
ガスはまず、メタノール、純水からなる原料気化
器3の外熱部に入り反応部を予熱する。気化器を
出た燃焼ガスは、補助の触媒燃焼器12に入る。
補助燃焼器12には助燃用メタノールの一部が供
給され、燃焼ガス中の残O2によつて触媒燃焼し、
ガス温度を上昇させる。この燃焼ガスはメタノー
ル改質器4の外熱部に入る。改質器を出た燃焼ガ
スは空気予熱器11で燃焼用空気を予熱した後系
外に排出される。制御方法として、主触媒燃焼器
11の燃焼ガス温度を温度調節器13で検出し、
主燃焼器の助燃メタノール量を調節する。 補助燃焼器12の温度調節法として、改質器4
出口の改質ガス温度を温度調節器14で検出し、
補助燃焼器に供給するメタノール量を調節する。 一般にメタノール改質で用いられるCu−Zn触
媒は反応温度220℃でメタノール転化率が最高点
で飽和し、それ以上温度を上げても転化率は変化
しない。 従つて、反応温度の設定温度250℃に対し、改
質ガス温度が230〜240℃に下がつた場合に、補助
燃焼器が作動するように制御する。 メタノール改質で水素を発生させる場合、先ず
メタノールと水を気化させ次に触媒層で反応させ
る。水とメタノールの気化潜熱は539kcal/kg,
284kcal/kgあるこれに対し改質反応熱はメタノ
ール分解反応がCH3OH→CO+2H2
23500kcal/kgmol COシフト反応がCO+H2O→CO2+H2
9400kcal/kgmolで総合すると必要吸熱量は
13700kcal/kgmolである。 一般に気化器では常温の原料を170℃の気化原
料まで加熱する。以上の条件のもとで、水、メタ
ノールの混合比を1:2(mol比)反応温度を250
℃とすると、気化器と改質器の必要吸熱量は約
2:1となる。 またガス精製装置のオフガスは発熱量が約
950kcal/Nm3と低いため、弱干の助燃メタノー
ルを加え、940℃で気化器に通すと、気化器出口
で燃焼ガス温度は約350〜500℃となる。従つて、
補助触媒燃焼器で温度を調節し、改質器外熱部に
並行流となる様に通すと、反応管壁温度を、改質
触媒の耐熱限界温度以下に押えることができる。 気化器と改質器廻りの温度バランスを第2図
に、メタノール改質器における温度プロフイルを
第3図に示す。 (7) 考案の他の実施例 本考案は、常圧型のリン酸型燃料電池システム
への適用可能である。リン酸型燃料電池では原料
のメタノールと水の気化を電池の冷却系で行なう
ため、気化器の代りに熱併給用の熱交換器を設置
する。第4図にフローを示す。 (8) 考案の効果 本考案の効果を示す。 1 メタノール改質装置の加熱源に燃焼ガスが直
接利用でき従来の熱媒循環系及びそのコントロ
ール系統を省略でき、システムが簡略化され
る。 2 燃焼ガスで直接プロセスを加熱するため、熱
媒体を使用する方法より熱損失を低減でき、効
率の向上が可能である。 3 熱媒の再生等のメンテナンスが不要となる。
【図面の簡単な説明】
第1図 本考案によるメタノール改質水素製造
装置系統図。第2図 気化器、改質器廻り温度バ
ランス説明図。第3図 メタノール改質器温度プ
ロフイル図。第4図 燃料電池への適用例系統
図。第5図 従来方式によるメタノール改質水素
製造装置系統図。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 水及びメタノールからなる原料を気化する原料
    気化器、気化したガスを改質するメタノール改質
    器、及び該メタノール改質器から生成される水素
    リツチガスの一部を燃焼する燃焼器からなる水素
    製造装置において、前記燃焼器を触媒燃焼器と
    し、該触媒燃焼器で発生した燃焼ガスを前記気化
    器の外熱部に通すラインと、前記気化器の外熱部
    に通した後の燃焼ガスをメタノール改質器の外熱
    部に通すラインを設けたことを特徴とするメタノ
    ール改質水素製造装置。
JP5888886U 1986-04-21 1986-04-21 Expired JPH0437862Y2 (ja)

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