JPH0437500Y2 - - Google Patents

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JPH0437500Y2
JPH0437500Y2 JP5122587U JP5122587U JPH0437500Y2 JP H0437500 Y2 JPH0437500 Y2 JP H0437500Y2 JP 5122587 U JP5122587 U JP 5122587U JP 5122587 U JP5122587 U JP 5122587U JP H0437500 Y2 JPH0437500 Y2 JP H0437500Y2
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tongue piece
pedestal
synthetic resin
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、合成樹脂製の一輪差しに関するもの
である。
〔従来の技術とその問題点〕
周知のごとく、一輪差しは長身の花瓶(コツ
プ)と、鍔広の受台とからなり、そのうち特に、
ガラス製などの一輪差しは、花瓶と受台とが一体
になつているが、一般には受台に吸着機能をもた
せたり、また、古くから行われているごとく貯水
の機能(例えば、大正12年実用新案公告第4604号
公報参照)をもたせたりする場合には、花瓶と受
台とを別体に構成し、両者を結合している。
例えば、実公昭50−2210号公報によれば、これ
を第6図に示して説明すれば、これは、花瓶1の
底部を、軟質合成樹脂より成形した円盤形の受台
2の凹部3に押込み、花瓶1が倒れないようにし
たもので、該凹部3の内周壁4を、その下端(下
端の内径を花瓶1の底部の外径と等しくしてい
る)より上端の内径を小となるように構成して、
上端を絞つており、しかも、受台2の下面が載置
面5上で吸盤作用で吸着するようにして、花瓶1
が倒れない受台2にしたものを紹介している。
ところが、かかる実用新案では、花瓶1がガラ
ス製などの固いもので構成されておれば、花瓶1
は受台2に対し単なる押込みで固定できるが、花
瓶1を合成樹脂で成形した場合、かかる一輪差し
を繰返し使用すれば、花瓶1と受台2とはたがい
に変形し、その結合はゆるみがちとなる。そのた
め、凹部3を予め深くすることも考えられるが、
深くすれば、受台2は、断面形状で大きく弯曲し
なければならず、その結果、受台2の肉厚を大に
するか、または、吸着機能を必要以上に大とする
か、いずれかの手段を構じることになり、好まし
くない。
かかる例でみられるごとく、合成樹脂製花瓶と
受台とは、受台に吸着機能等をもたせて定着タイ
プにすれば頻繁に取付けたり、取外したりする。
そのため、その結合部には、1)金属より塑性変
形し易い、しかも、損傷し易い、ゆるみが発生し
易い、2)花瓶が受台に対し、傾いてセツトされ
る場合や、大柄の花を活ければ花瓶が傾く場合に
なり易い、という不都合があつた。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本考案は、かかる従来例の不都合を除く
ために案出されたもので、その要旨とするところ
は、絞られた口部10と、該口部10に滑らかな
凹カーブで連設された角柱状の胴部11と、該胴
部11より若干絞られた絞り段部11′を介して
連設された円盤形の底部12と、該底部12の外
周に、該胴部11の角柱稜線または外面の突出長
さと略等しい長さで、水平より若干傾斜して突設
し、かつ、周辺に向け等間隔で配置された4個程
度の舌片14,14……と、からなるブロー成形
による合成樹脂製の花瓶1と、伏せた浅皿の中央
に凹設し、かつ、前記底部12が押込み載置でき
る円形状の凹部15と、該凹部15に上拡がりに
形成した内周壁16と、からなり、該内周壁16
を、前記舌片14が上方より嵌合でき、かつ、周
辺に向け等間隔に配置された拡径凹部19,19
……と、該拡径凹部19と前記内周壁16との境
の一方から横方向に設け、他方を若干肉厚の溝止
りとした、樹脂弾性利用の舌片挿入溝20,20
……と、かた構成した合成樹脂製の定置用受台2
にあつて、前記舌片14、拡径凹部19および舌
片挿入溝20の各円弧長さを略等しくしたことを
特徴とする一輪差しにある。
〔実施例〕
本考案の構成を作用とともに、添付図面に示す
実施例により詳細に説明する。
第1図は本実施例の花瓶の外観側面図、第2図
は第1図の底面図、第3図は本実施例の受台の平
面図、第4図は第3図のA〜A断面図、第5図は
要部斜視図である。
花瓶1は、例えば着色不透明のPVC樹脂でブ
ロー成形により作られた全長約25cmのもので、直
径約3cmに絞られた円柱状の口部10を備え、口
部10で差し込まれた花が不用意に倒れないよう
にしている。この口部10から滑らかな凹カーブ
で連設された胴部11は四角柱状に成形し、1辺
が約7.5cmとしている。胴部11に連設された底
部12は若干絞られた円盤形に成形し、上げ底1
3を設けている。この底部12は外方に角柱面に
対向して4つの舌片14,14、……を突設し、
舌片14の突出長さは、胴部11の四角柱の外面
の突出長さと略等しく、舌片14にはR部を設け
(第2図参照)、水平に対し若干傾斜している(第
1図参照)。
受台2は、例えばポリエチレン樹脂で作られた
外径15cm、高さ3cmの浅皿を伏せた円盤状のもの
で、定置用とし、中央に直径約8cm、深さ約1.2
cmの凹部15を形成し、凹部15の内周壁16は
下端17の内径より上端18の内径を大として
(約3cm)、上拡がり状にしている。内周壁16の
下端17の内径は、花瓶1の底部12の外径と略
等しくしている。また、内周壁16には直径約
7.7cmの4つの拡径凹部19,19、……を形成
し、その円弧長さlを前記舌片14の周方向の巾
mより若干長くしている。拡径凹部19もラツパ
状の内周壁16′を形成し、この内周壁16′に沿
つて舌片14を上方より押込む。
内周壁の16と16′との境の一方に、横方向
の舌片挿入溝20,20、……を設け(第5図参
照)、押込まれた舌片14を、第3図中、X方向
に回動して、舌片挿入溝20,20内に挿入し
て、他の境の溝止まりでストツプする。したがつ
て、花瓶1と受台2とは、いわゆるバヨネツト結
合する。
なお、21はリブ、22は球凹部、23は拡径
凹部19の裏面の肉厚部、24はスリバチ部を示
す。
本実施例の使い方は、ブロー成形により成形さ
れた花瓶1に適宜本数の花を活けて、花瓶1の底
部12を、舌片14を拡径凹部19をガイドとし
ながら、定置された受台2の凹部15に上方より
押込む。次いで、花瓶1をX矢印方向に回動させ
ると、舌片14が舌片挿入溝20にそのR部で滑
らかに挿入し、また、その傾斜により弾性変形し
て、つまり樹脂弾性を利用して密着する。その結
果、舌片14と、胴部11の四角柱の絞り段部1
1′とで、受台2のスリバチ部24を挟み花瓶1
は受台2に強固に結合できる。
なお、本考案の胴部は必ずしも四角柱状とは限
らない。
〔考案の効果〕
本考案によれば、次の諸効果を奏する。
一般に合成樹脂製の花瓶は、軽量であつて倒
れ易いが、本考案によれば、定置用受台2を設
けたので、安定した花瓶1とすることができ、
加えて、ブロー成形された花瓶1は、絞られた
口部10と、角柱状の胴部11と、この胴部1
1より若干絞られた円盤形の底部12とからな
り、しかも、この底部12の外周に舌片14を
水平より若干傾斜して突設したので、受台2の
拡径凹部19から舌片挿入溝20に舌片14を
樹脂弾性を利用して挿入し、受台2を、絞り段
部11′と舌片14とで挟んで、いわゆるバヨ
ネツト結合できることから、花瓶1と受台2と
は合成樹脂でありながら、繰り返し使用しても
常に、ガタなく強固に結合でき、大柄の花を活
けても花瓶が安定する。
舌片14は突出長さは、角柱稜線または外面
の突出長さと略等しくしているので、バヨネツ
ト結合用の絞り段部11′と舌片14とが形成
できるのは勿論、ブロー成形により舌片14が
成形されても、薄肉とならず所定の肉厚の舌片
14を構成でき、舌片14を舌片挿入溝20に
頻繁に出入れしても、塑性変形や損傷を生じな
い。
周辺に向け等間隔で配置された4個程度の舌
片14を設けたので、舌片14に作用する受台
2との結合力は、周辺に向け均等に分散され、
花瓶1が受台2に傾いてセツトされたり、大柄
の花を活けて花瓶1が傾いたりすることがな
い。
殊に、内周壁16の全内周をバヨネツト結合
部に利用することができる。すなわち、舌片1
4を周辺に向け等間隔に4個程度設け、したが
つて、舌片14が上方より嵌合する拡径凹部1
9を周辺に向け等間隔に設けているので、前記
のように花瓶1と受台2との結合力が四方に
分散されながら、舌片14の円弧長さmや、拡
径凹部19の円弧長さlや舌片挿入溝20の円
弧長さが、いずれも略等しくとれ、ひいては、
舌片14と舌片挿入溝20との接触長さが大と
なつて、強固に結合させることができるばかり
でなく、舌片14や舌片挿入溝20は長期間に
亘り樹脂弾性効果を失わない。しかも、花瓶1
をセツトするときの回動する長さは短くできる
ので、操作が楽にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の花瓶の外観側面図、第2図
は第1図の底面図、第3図は本実施例の受台の平
面図、第4図は第3図のA〜A断面図、第5図は
要部斜視図、第6図は従来例の断面図である。 1……花瓶、2……受台、10……口部、11
……胴部、12……底部、14……舌片、15…
…凹部、16……内周壁、19……拡径凹部、2
0……舌片挿入溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 絞られた口部10と、該口部10に滑らかな凹
    カーブで連設された角柱状の胴部11と、該胴部
    11より若干絞られた絞り段部11′を介して連
    設された円盤形の底部12と、該底部12の外周
    に、該胴部11の角柱稜線または外面の突出長さ
    と略等しい長さで、水平より若干傾斜して突設
    し、かつ、周辺に向け等間隔で配置された4個程
    度の舌片14,14……と、からなるブロー成形
    による合成樹脂製の花瓶1と、 伏せた浅皿の中央に凹設し、かつ、前記底部1
    2が押込み載置できる円形状の凹部15と、該凹
    部15に上拡がりに形成した内周壁16と、から
    なり、 該内周壁16を、前記舌片14が上方より嵌合
    でき、かつ、周辺に向け等間隔に配置された拡径
    凹部19,19……と、該拡径凹部19と前記内
    周壁16との境の一方から横方向に設け、他方を
    若干肉厚の溝止りとした、樹脂弾性利用の舌片挿
    入溝20,20……と、から構成した合成樹脂製
    の定置用受台2にあつて、前記舌片14、拡径凹
    部19および舌片挿入溝20の各円弧長さを略等
    しくしたことを特徴とする一輪差し。
JP5122587U 1987-04-04 1987-04-04 Expired JPH0437500Y2 (ja)

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