JPH043730B2

JPH043730B2 -

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Publication number: JPH043730B2
Application number: JP59207226A
Authority: JP
Priority date: 1983-10-04
Filing date: 1984-10-04
Publication date: 1992-01-24
Also published as: FR2552709B1; JPS6096437A; FR2552709A1; DE3336071A1; DE3336071C2; US4579519A

Description

【発明の詳細な説明】〔発明の技術分野〕本発明はプラスチツク材料で中空物品を製造す
るための吹込み成型機に関するものである。

〔従来技術〕

米国特許第3825356号は、垂直柱を中心として
揺動するように枢着されているアームに装着され
た型ハーフを備える吹込み成型機に関するもので
ある。型ハーフを閉じた後で、アームの自由端
部、すなわちそれぞれの型ハーフは互いに機械的
に保持されて、吹き込み圧により型が分離される
ことを阻止する。アームの保持アセンブリと枢軸
との間にある部分は、大きな曲げ力を受ける。そ
の結果として、成型機の横断面を大きくしなけれ
ばならなくなるとともに、大きな質量を動かすこ
とになる。

同様な点が、ドイツ出願第1966634号に開示さ
れている別の装置に適用される。その装置におい
ては、ビーム上に互いに近接して装着されるいく
つかの型ハーフが設けられる。それらのビームは
ある軸を中心として回転するように装着され、か
つ、それらのビームの自由端部は固定アセンブリ
により互いに保持される。

また、ドイツ特許明細書第2950723号には吹込
み型ハーフの駆動装置が開示されている。その駆
動装置においては、吹込み型のキヤリヤが吹込み
型に対して長手方向へ動かされて、静止板に設け
られているカム手段により型ハーフを開いたり、
閉じたりする。また、型ハーフおよびキヤリヤを
開閉するためには、大きな質量を加速および減速
せねばならない。

更に別の従来の装置によれば、型の上を滑動す
る円錐形部材により型ハーフが一緒に保持される
場合には、大きな重量を軽減できる。したがつ
て、保持力は、引張力を加えられる極めて軽い環
状部材により加えられる。しかし、これは直径が
比較的短い型ハーフに適用できるものであつて、
大きい型の場合には円錐形部材が大きくなりすぎ
る。円錐形部材は閉じる場合に比較的大きなスト
ロークを必要とするから、軽量な構造であること
と、成型機を高速で作動できることの利点が失な
われる。

〔発明の概要〕

本発明の目的は、軽量で、高速で作動でき、生
産性を向上できる吹込み成型機を得ることであ
る。

本発明によれば、垂直軸を中心として水平面で
旋回させられるアームにそれぞれ固定される一対
の型ハーフと、吹込み型が閉じられた位置にある
時に前記アームを一緒に保持するために、それら
のアームの自由端部に設けられる保持機構とを備
える、吹込み作業によりプラスチツク材料から中
空物品を製造するための吹込み成型機において、
前記各アームはほぼ半円形の弧で前記型ハーフを
やつとこ状に囲み、前記第１の保持機構に対して
直径上で向き合う第２の保持機構が設けられてい
る吹込み成型機が得られる。

したがつて、吹込み圧力は、型ハーフを半円形
状に囲む型ハーフ・キヤリヤ・アームの所に設け
られる前記第１と第２の保持機構により、可能な
最短距離において吸収される。放置させられてい
る保持機構の間を延びるアーム部分だけに曲げ力
が加えられる。この構造により、重量を大幅に軽
減できる。軽量構造により、高速動作が可能とな
る。特許請求の範囲第２項〜第８項は、有利な変
形例に関するものである。

以上述べた本発明の構造により、有利な構造の
駆動装置でアームを揺動させることができるとと
もに、保持機構を動作させることができる。本発
明の駆動装置には、いくつかの制御カムを含むス
ライダが設けられ、前記垂直軸に平行な経路を前
記スライダが摺動的に駆動された時に、前記スラ
イダは前記アームと前記保持機構を作動させる。
駆動機構は、第１の保持機構または第２の保持機
構を設けることとは独立に、特許請求の範囲第１
項〜第８項に従う任意の実施例において使用でき
る。

スライダは、アームを揺動させ、保持機構を作
動させ、かつ希望によつては底の型部分を動かす
ための制御カムを有する。したがつて、この吹込
み成型機の全ての個々の動きは、スライダの制御
カムを介して、互いに機構的に同期させられる。
これにより個々の動きを密接に関連させることが
でき、かつ相互干渉の危険を避けてある種の動き
を同時に行なわせることもできる。更に、個々の
動きを調和運動として制御することもできる。吹
込み成型機の重量により決定される可能な最短時
間で動作を実行できるように、個々の動きを最適
にできる。

特許請求の範囲第１０項〜第１７項は、本発明
の駆動装置の有利な変更例に関するものである。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明を詳しく説明す
る。

第１図、第２図には、それぞれ型の凹部（図示
せず）を構成する一対の吹込み型ハーフ１０，１
１が示されている。その型の凹部の中には、吹込
み成型温度まで加熱されて、吹込み心棒１２に保
持されているバリソンが、型ハーフが開放位置に
ある時に、置かれる。吹込み型が閉じられた後
で、そのバリソンはそれの最終的な形に吹かれ
る。各型ハーフ１０，１１は、一対のアーム１６
と１７，１４と１５に装着される。それらのアー
ムは、ある距離をおいて互いに上下に配置され、
垂直柱１８に枢着される。

アームの形は、第３図から最も良くわかる。各
アームの内部には、隣の型ハーフの半円箇形外面
を支持する半円形のくぼみ２０が設けられる。各
アームには、型ハーフを装着するために、一対の
ラグ２１（第３図）が設けられる。このラグは、
型ハーフを装着するためのボルトを受ける。

バリソンを中空物品に吹くために必要な非常に
大きい吹込み力に耐えるように、両方の型ハーフ
を閉じた位置に一緒に保持するための保持アセン
ブリ、すなわち、保持機構が設けられる。このた
めに、両方の型ハーフの分離線２２において、型
ハーフに非常に近接してピン２７が設けられる。
それらのピンは、型ハーフが閉じた位置にある時
に、アーム１４〜１７の各端部における整列穴の
中に挿入される。

第４図は、保持機構２３〜２６の１つを詳しく
示す。第４図に示すように、アーム１７の端部２
８はＵ形で、アームが柱１８を中心に回動させら
れて吹込み型を閉じた時に、アーム１５の端部３
０を受けるくぼみ部２９を形成する。

この位置においては、端部２８，３０にそれぞ
れ設けられている穴３１と穴３２とが互いに整列
させられる。アームを保持するために、ピン２７
はアーム１７の延長部３３の中を案内される。ピ
ン２７は、歯つき部３４を含む。この歯つき部３
４は、レバー３６の端部に設けられている歯つき
部３５にかみ合う。レバー３６は、軸３７に固定
される。この軸３７はアーム１７の突出部３８に
回転できるようにして支持される。第４図におい
ては、ピン２７が下の位置にあり、保持位置にお
ける保持機構が示されている。軸３７を時計回り
に回すと、レバー３６が回転させられ、歯つき部
３４，３５により、ピン２７が上方位置（図示せ
ず）へ動かされる。その位置においては、ピン２
７はアーム１５の穴３２から抜け出ており、その
ために保持機構を開放して、アーム１５と１７が
互いに離れる向きに回つて、吹込み型を開くこと
ができるようにする。

全ての保持機構は同一構造であるから、同じ部
品には同じ参照番号をつけている。

第３図から容易にわかるように、吹込み型と、
型ハーフを支持しているアームとに、吹込み圧に
より加えられる荷重、すなわち、アームに加えら
れる曲げ力は、吹込み型に対して対置される関係
で配置されている保持機構２３〜２６により、可
能な最短距離で支持される。本当に重要なこと
は、保持機構の間の部分におけるアームの曲げ強
度だけである。というのは、柱１８と近くの保持
機構との間のアーム部分には吹込み圧が加えられ
ないからである。このようなアームの構造により
アームをとくに軽量に作ることができる。軽量化
は高速動作のための条件である。更に、柱１８に
は吹込み力が加えられないから、柱１８はアーム
の回転のためのガイドとして機能する。

吹込み型を開閉させるべくアームを往復運動さ
せるため、および、保持機構を作動させるための
駆動装置は、スライダ４２により構成される。こ
のスライダ４２は、柱１８に平行な一対の静止棒
４３，４４に沿つて摺動できる。静止棒すなわち
案内棒４３，４４は、支持体４６，４７にそれぞ
れ装着される。各支持体は、柱１８の上端部と下
端部に連結される。上部支持体４６は、サーボシ
リンダ４８を支持する。このサーボシリンダのピ
ストン棒４９が、参照番号５０で示すようにスラ
イダへ連結される。サーボシリンダ４８が作動さ
せられると、スライダは垂直方向上向きまたは下
向きへ動く。

第３図、第４図には、スライダ４２に制御カム
５２，５３を形成するスロツトが設けられている
様子も示されている。それらのカム５２，５３
は、アーム１５，１７にそれぞれ回転できるよう
にして設けられているカム従節５４，５５にそれ
ぞれ接触させられる。第２図において、上方へス
ライダ４２を引くと（この図には閉じた位置にあ
る型ハーフ１０，１１が示されている）、カム従
節５４，５５がカム５２，５３に沿つて動くか
ら、型ハーフ１０，１１は開放位置へ動かされ
る。その後で、吹込み心棒１２により支持されて
いるバリソンを、型ハーフ１０と１１の間の吹込
み型の前方側の間の隙間を通じて、型の凹部の中
に置くことができ、それからスライダ４２は下方
へ動かされて、型ハーフ１０と１１が閉じられる
までアームを柱１８を中心として回動させる。

保持機構を作動させるために、スライダには、
別のカム５６が設けられる。このカムと協働する
カム従節５８がレバー５９にとりつけられる。こ
のレバー５９は軸３７に固定される。スライダ４
２が上昇させられると、カム従節５８はカム５６
に沿つて動き、そのためにレバー５９が時計回り
に回転させられて軸３７を回転させ、それにより
レバー３６を回転させてピン２７をそれが入つて
いた穴から抜き出させる。そうすると、アームは
型ハーフの開放位置へ回される。

吹込み型を閉じるためにスライダ４２が下降さ
せられる間に、カム従節５８は制御カム５６に再
び接触してレバー５９を逆時計回りに回転させ、
ピンを保持位置へ戻す。

軸３７は、下側保持機構２４，２６のピンを作
動させることができるだけであるから、下側レバ
ー３６は、吹込み成型機の前方に設けられている
結合ロツド６２（第２図）を介して、対応する上
側レバー３６に連結される。

型ハーフを動かすための駆動装置は、上部アー
ム１４，１６上の突出部６４，６５を支持してい
るカム従節５４，５５を介して機能する。カム従
節５４，５５は、それらの突出部６４，６５に回
転できるようにして固定される。下部アーム１
５，１７は型ハーフ１０，１１を介して上部アー
ム１４，１６に連結されるから、下部アーム１
５，１７には駆動装置は不要である。

再び第１図を参照して、型ハーフの頂部に、底
型部分６８が設けられる。この底型部分６８は、
案内棒４３，４４に沿つて動くことができるキヤ
リツジ６９にとりつけられる。型ハーフが開かれ
た後で底型部６８は上昇させられ、型ハーフが閉
じられる前に底型部は下降させられる。このため
に、歯つきレール７０がキヤリツジ６９に固定さ
れる。そのレール７０は、歯つき部７１と協働す
る。その歯つき部７１は、上部支持体４６の軸７
２を中心に回転する。それからは、カム７４を含
むレバー７３が吊り下がつている。そのカムに
は、スライダ４２に連結されているロツド７６に
とりつけられているカム従節７５が接触する。型
ハーフを開くためにスライダ４２が上昇させられ
ると、カム従節７５がカム７４の傾斜部に接触し
て歯つき部７１を時計回りに回転させ、歯つきレ
ール７０によりキヤリツジ６９と底型部６８を上
昇させる。これとは逆に底型部６８が最初に下降
させられると、スライダ４２が下降させられて型
ハーフが閉じられることになる。参照番号６８〜
７６で示されている底部型関係の部材は、第１図
だけに示されており、第２図〜第４図には図示を
明確にするために示していない。

共通スライダ４２により、型ハーフと保持機
構、および、希望によつては底部型を作動させる
ための全ての個々の動きが機械的に同期されてい
る。したがつて、個々の動きは、互いに密接に追
従させることができ、相互に干渉する危険なしに
互いの動きを同時に行なわせることもできる。ア
ームと保持機構の構造により、質量を大幅に軽減
でき、その結果として動きを可能な最短時間で行
なわせることができる。それにもかかわらず、制
御カムにより個々の動きを調和運動として制御で
きる。

以上説明した実施例においては、スライダ４２
は空気サーボシリンダ４８により作動させられ
る。しかし、スライダ４２を作動させるロツド４
９は、カム装置によつても駆動できる。更に、回
転輪の周縁部沿いに複数の吹込み型を配置でき
る。そうすると、支持体４６，４７と柱１８は回
転輪の静止部品となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は底部型部分を含む吹込み成型機の側面
図、第２図は底部型部分を省略して示す第１図の
吹込み成型機の正面図、第３図は第１図の−
線に沿う拡大断面図、第４図は第１図の−線
に沿う拡大断面図である。１４〜１７…アーム、１８…柱、２３〜２６…
保持機構、２７…ピン、３１，３２…穴、４２…
スライダ、４８…サーボシリンダ、５２，５３…
カム、５４，５５…カム従節、５９…レバー、６
２…結合棒、６９…キヤリツジ、７１…歯つき
部、７４…制御カム。

Claims

【特許請求の範囲】１垂直軸を中心として水平面で回動させられる
アームにそれぞれ固定された一対の型ハーフと、
吹込み型が閉じられた位置にある時に前記アーム
を一緒に保持するために、それらのアームの自由
端部に設けられる保持機構とを備える、吹込み作
業によりプラスチツク材料から中空物品を製造す
るための吹込み成型機において、前記各アーム１
４，１５，１６，１７はほぼ半円形の弧で前記型
ハーフ１０，１１をやつとこ状に囲み、前記第１
の保持機構２３，２４に対して直径上で向き合う
第２の保持機構２５，２６が設けられることを特
徴とする吹込み成型機。２特許請求の範囲の第１項に記載の吹込み成型
機であつて、前記第１と第２の保持機構は型引離
し線において前記型ハーフ１０，１１の十分近く
に設けられることを特徴とする吹込み成型機。３特許請求の範囲の第１項に記載の吹込み成型
機であつて、前記第２の保持機構２５，２６は前
記吹込み型１０，１１と前記垂直旋回軸１８の間
に設けられることを特徴とする吹込み成型機。４特許請求の範囲の第１項に記載の吹込み成型
機であつて、各アーム対１４，１５，１６，１７
は共通垂直柱１８を中心として旋回することを特
徴とする吹込み成型機。５特許請求の範囲の第１項に記載の吹込み成型
機であつて、各アーム対は互いに垂直方向に隔て
て設けられることを特徴とする吹込み成型機。６特許請求の範囲の第１項に記載の吹込み成型
機であつて、各保持機構は、前記アーム内の互い
に整列している穴３１，３２の中に入るように作
動させられるピン２７を備えることを特徴とする
吹込み成型機。７特許請求の範囲の第６項に記載の吹込み成型
機であつて、前記各穴３１，３２は前記型ハーフ
を囲むアームの端部２８，３０に配置され、それ
らの端部は互いに重なり合うことを特徴とする吹
込み成型機。８特許請求の範囲の第７項に記載の吹込み成型
機であつて、第１のアームのＵ形端部が第２のア
ームの隣接した端部３０の上に重なり合うことを
特徴とする吹込み成型機。９垂直軸を中心として水平面で回動させられる
アームにそれぞれ固定される一対の型ハーフと、
吹込み型が閉じられた位置にある時に前記アーム
を一緒に保持するために、それらのアームに設け
られる少なくとも保持機構とを備える、吹込み作
業によりプラスチツク材料から中空物品を製造す
るための吹込み成型機において、いくつかの制御
カムを含むスライダ４２が設けられ、前記垂直軸
１８に平行な経路を前記スライダが摺動できるよ
うに駆動された時に、前記スライダは前記アーム
と前記保持機構を作動させることを特徴とする吹
込み成型機。１０特許請求の範囲の第９項に記載の吹込み成
型機であつて、吹込み型１０，１１と垂直柱１８
の間にスライダ４２が設けられることを特徴とす
る吹込み成型機。１１特許請求の範囲の第９項に記載の吹込み成
型機であつて、スライダ４２は第２の保持機構２
５，２６の間と垂直柱１８の間に設けられ、その
第２の保持機構２５，２６は第１の保持機構２
３，２４に対して直径上で向き合わされることを
特徴とする吹込み成型機。１２特許請求の範囲の第９項に記載の吹込み成
型機であつて、スライダ４２はサーボシリンダ４
８により作動させられることを特徴とする吹込み
成型機。１３特許請求の範囲の第９項に記載の吹込み成
型機であつて、回転輪の周縁部に複数の吹込み型
が設けられ、前記スライダ４２は回転輪の周縁部
に配置されている制御カムにより作動させられる
ことを特徴とする吹込み成型機。１４特許請求の範囲の第９項に記載の吹込み成
型機であつて、スライダ４２はカム５２，５３を
含む、各カムは、それぞれ揺動するために、アー
ムに固定されるカム従節と協働することを特徴と
する吹込み成型機。１５特許請求の範囲の第９項に記載の吹込み成
型機であつて、保持機構２３〜２６は、前記アー
ムの整列させられている一対の穴３１，３２の中
に入るために作動させられるピン２７を備え、そ
れらのピン２７は、共通軸３７に固定されている
レバー３６にそれぞれ連結されている歯付部分３
５にかみ合う歯付部分３４を含み、前記共通軸３
７はアーム１６，１７上に回転できるようにして
支持され、それらのアーム１６，１７は、前記ス
ライダ４２の別のカム５６に接触させられるレバ
ー５９により作動させられることを特徴とする吹
込み成型機。１６特許請求の範囲の第１５項に記載の吹込み
成型機であつて、互いに上下になつているアーム
１６，１７の上に配置される前記ピン２７を作動
させるためのレバー３６は結合棒６２を介して互
いに連結されることを特徴とする吹込み成型機。１７特許請求の範囲の第９項に記載の吹込み成
型機であつて、底型６８が設けられ、この底型は
キヤリツジ６９に装着され、このキヤリツジは前
記垂直軸に平行な関係で配置されて、歯つき部７
１と制御カム７４を介して前記スライダ４２によ
り作動させられることを特徴とする吹込み成型
機。