JPH04372886A - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JPH04372886A
JPH04372886A JP3149050A JP14905091A JPH04372886A JP H04372886 A JPH04372886 A JP H04372886A JP 3149050 A JP3149050 A JP 3149050A JP 14905091 A JP14905091 A JP 14905091A JP H04372886 A JPH04372886 A JP H04372886A
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voltage
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隆保 輿石
Munenori Kimura
宗徳 木村
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファクシミリ装置に関し
、詳細には、バッテリで駆動されるファクシミリ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ファクシミリ装置の普及に伴って
ユーザーの様々なニーズに対応するため、オフィスに据
え付けて使用される据置型のファクシミリ装置だけでな
く、車載型等の移動可能なポータブルファクシミリ装置
が実用化されている。特に、ポータブルファクシミリ装
置にあっては、ニッカド電池等のバッテリを電源として
用いて動作可能なものもある。
【0003】このようなファクシミリ装置においては、
バッテリ切れによってファクシミリ通信が中断すること
を未然に防止するため、バッテリ切れを監視してユーザ
ーに知らせる必要があり、バッテリ切れを検出する回路
としては、例えば、図13に示すような電圧検出回路が
ある。この電圧検出回路では、バッテリの出力電圧を監
視し、出力電圧が所定値まで低下したとき、バッテリ切
れを示す信号をCPUに出力するようにしている。
【0004】また、バッテリとして用いられているニッ
カド電池は、容量切れになる寸前まで出力電圧の低下が
少なく、繰り返し充電可能な回数も多いため様々なパー
ソナル通信機器に多用されている。このニッカド電池の
充放電特性は、図14に示すようになっており、この特
性では、1.1 V付近から急激に容量低下を起こして
いる。 この急激な容量低下を起こす1.1 Vを検出電圧とし
て設定し、常にバッテリ電圧を検出して、この検出電圧
が一定時間以上継続してさらに電圧値が低下した場合に
、バッテリ切れを表示するバッテリ電圧の検出装置があ
る(実開平1−160378号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のバッテリ駆動されるポータブルファクシミリ
装置のバッテリ容量検出回路にあっては、上記図14に
示したようにニッカド電池の充放電特性が急激に低下す
るときだけを検出してバッテリ切れを表示するだけにな
っていたため、突然バッテリ切れが通知されることにな
り、ファクシミリの各動作が突然中断してしまうという
事態が発生し、ユーザーにとって使い勝手の悪いもので
あった。
【0006】すなわち、従来のバッテリ容量検出回路で
は、常に出力電圧が検出されているが、この検出方法で
は、消費電流が増大する印字動作中等のバッテリ切れが
起こり易い状態での急激な出力電圧の低下状態しか検出
することができず、消費電流の少ない待機状態での出力
電圧の低下によるバッテリのニアエンド状態を検出して
ユーザーに通知することができなかった。
【0007】そこで本発明は、印字動作中のバッテリの
電圧降下状態からニアエンド状態を検出して通知すると
ともに、該電圧降下状態の変化からバッテリの容量残量
や交換時期等を通知し、バッテリ寿命が近づいたことを
確実に知らせてファクシミリ装置の操作性と信頼性を向
上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定の交換可能なバッテリが格納され所定の電源電圧を
供給する電源部と、該電源部のバッテリからの供給電圧
によってサーマルヘッドが駆動されて印字する記録部と
、を備え、サーマルヘッドによって感熱記録を行うファ
クシミリ装置において、前記印字動作中の供給電圧の電
圧降下量を検出する電圧降下検出手段と、該電圧降下量
が一定量に達したとき、バッテリの容量低下や容量切れ
等を通知する容量通知手段と、を設けたことを特徴とし
、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において
、前記電圧降下検出手段によって検出される電圧降下量
に基づいてバッテリの容量残量を判別する容量残量判別
手段と、容量残量判別手段で判別された容量残量を通知
する残量通知手段と、を設けたことを特徴とし、請求項
3記載の発明は、請求項1あるいは2記載の発明におい
て、前記電圧降下検出手段によって検出される電圧降下
量の経時変化に基づいてバッテリの寿命を判別する寿命
判別手段と、寿命判別手段でバッテリ寿命が判別される
と、その旨を通知する寿命通知手段と、を設けたことを
特徴とし、請求項4記載の発明は、所定の交換可能なバ
ッテリが格納され所定の電源電圧を供給する電源部と、
該電源部のバッテリからの供給電圧によってサーマルヘ
ッドが駆動されて印字する記録部と、を備え、サーマル
ヘッドによって感熱記録を行うファクシミリ装置におい
て、前記記録部に所定の印字動作を行わせ、該印字動作
中の供給電圧の電圧降下量を検出する電圧降下検出手段
と、該電圧降下量が一定量に達したとき、バッテリの容
量低下や容量切れ等を通知する容量通知手段と、該バッ
テリの容量低下や容量切れに際してファクシミリ装置に
おける各種動作を禁止する動作禁止手段と、を設けたこ
とを特徴とし、請求項5記載の発明は、請求項4記載の
発明において、前記電圧降下検出手段によって検出され
る電圧降下量を所定の多段回に設定した複数の基準値と
比較し、該各基準値との比較結果に基づいてバッテリの
容量残量を判別する容量残量判別手段と、容量残量判別
手段で判別された容量残量を可視的に表示する残量表示
手段と、を設けたことを特徴とし、請求項6記載の発明
は、請求項4記載の発明において、前記電圧降下検出手
段によって検出される電圧降下量を所定の多段回に設定
した複数の基準値と比較し、該各基準値との比較結果に
基づいてバッテリの容量残量を判別する容量残量判別手
段と、容量残量判別手段で判別された容量残量を前記記
録部で感熱記録紙に記録させる残量記録手段と、を設け
たことを特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、バッテリからの供給
電圧によってサーマルヘッドが駆動されて感熱記録を行
うファクシミリ装置において、印字動作中の供給電圧の
電圧降下量が検出され、該電圧降下量が一定量に達した
とき、バッテリの容量低下や容量切れ等が通知され、請
求項2記載の発明では、該電圧降下量に基づいてバッテ
リの容量残量が判別されて該容量残量が通知され、請求
項3記載の発明では、電圧降下量の経時変化に基づいて
バッテリの寿命が通知される。
【0010】したがって、バッテリのニアエンド状態、
容量残量及び交換時期を確実に通知することができ、フ
ァクシミリ装置の操作性及び信頼性を向上させることが
できる。請求項4記載の発明では、バッテリからの供給
電圧によってサーマルヘッドが駆動されて感熱記録を行
うファクシミリ装置において、所定の印字動作を行わせ
、該印字動作中の供給電圧の電圧降下量が検出され、該
電圧降下量が一定量に達したとき、バッテリの容量低下
や容量切れ等が通知されて、ファクシミリ装置の各種動
作が禁止され、請求項5記載の発明では、該電圧降下量
を所定の多段回に設定された複数の基準値と比較され、
該各基準値との比較結果に基づいてバッテリの容量残量
が判別されて可視的に表示され、請求項6記載の発明で
は、該容量残量が記録部で感熱記録紙に記録される。
【0011】したがって、バッテリのニアエンド状態及
び容量残量を確実に通知することができ、ファクシミリ
装置の操作性及び信頼性を向上させることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。図1〜図7は、請求項1〜3記載の発明を適用
したファクシミリ装置の一実施例を示す図である。図1
は、ファクシミリ装置1のブロック図であり、ファクシ
ミリ装置1には、着脱可能にバッテリ2が接続されて所
定の電源電圧(例えば、12V)が供給されており、フ
ァクシミリ装置1とバッテリ2は、接続端子1a、1b
、2a、2bにより接続される。本実施例では、バッテ
リ2としてニッカド電池を用いるものとする。
【0013】また、ファクシミリ装置1は、スイッチ3
、DC/DCコンバータ4、電圧検出回路5及び制御部
6等から構成されている。スイッチ3は、ファクシミリ
装置1の電源のオン/オフ用であり、DC/DCコンバ
ータ4は、バッテリ2から供給される電源電圧を所定の
直流電圧に変換して制御部6に供給する。
【0014】電圧検出回路5は、A/Dコンバータを内
蔵しており、バッテリ2から出力される電源電圧を検出
して所定の3ビットのデジタルデータD1 〜D3 に
変換して制御部6に出力する。制御部6は、システム制
御部7、EEPROM8、符号化・復号化部9、スキャ
ナ10、プロッタ11、モデム12、網制御部13及び
操作表示部14等から構成されている。
【0015】システム制御部7は、EEPROM8に格
納されたプログラムに従って各部を制御してファクシミ
リ装置1としてのシーケンスを実行するとともに、電圧
検出回路5から入力される電源電圧デジタルデータに基
づいて本願各発明のバッテリ2のニアエンド検出処理、
容量残量表示処理及び寿命判別処理を実行する。電圧検
出回路5及びシステム制御部7は、電圧降下検出手段、
容量残量判別手段及び寿命判別手段としての機能を有す
る。
【0016】EEPROM(Electrical E
rasable Programmable  ROM
)8は、ファクシミリ装置1としてのシーケンスを実行
するためのプログラムや本願各発明のバッテリ2のニア
エンド検出処理、容量残量表示処理及び寿命判別処理を
実行するためのプログラムを格納するとともに、後述す
るバッテリ2の交換時期通知処理の際にシステム制御部
7からストアされる経過時間データを格納するメモリエ
リアを形成する。
【0017】符号化・復号化部9は、画情報を所定の符
号化方式に従って符号化し、また、符号化された画情報
を復号化する。スキャナ10としては、例えば、CCD
(Charge Coupled Device)を利
用したイメージスキャナが利用されており、スキャナ1
0は原稿を走査して原稿の画情報を読み取る。
【0018】プロッタ11としては、例えば、サーマル
素子を利用したサーマル記録装置が使用されており、プ
ロッタ11は感熱記録紙に直接、あるいは、普通記録紙
にインクシートを介して間接的に画像を記録する。モデ
ム12は、送信信号の変調を行い、また、受信信号の復
調を行う。網制御装置13は、いわゆるAA−NCUと
称されるものであり、網制御装置13には、回線(例え
ば、電話回線)が接続されている。網制御装置13は、
回線からの発呼に対して自動着呼し、また、回線への自
動発呼処理を行う。
【0019】操作表示部(容量通知手段、残量通知手段
、寿命通知手段)14は、テンキーやスタートキー等の
各種操作キーやディスプレイを備え、操作キーにより送
信操作や受信操作等の各種入力操作が行われるとともに
、ディスプレイには、操作キーから入力された各種コマ
ンドやファクシミリ装置からオペレータに伝達する各種
情報が表示されるとともに、本願各発明のバッテリ2の
容量残量情報や寿命情報がディスプレイに表示される。 また、操作表示部14には、バッテリ切れランプ15が
取り付けられており、バッテリ2の容量切れが表示され
る。
【0020】次に、作用を説明する。本実施例では、フ
ァクシミリ装置1の印字動作等の動作中におけるバッテ
リ2の出力電圧降下量を検出し、該電圧降下量に基づい
てニアエンド検出処理、容量残量の表示処理及び寿命判
別処理を行うところにその特徴がある。まず、ファクシ
ミリ装置1で印字動作中のバッテリ2としてのニッカド
電池の出力電圧特性を図2及び図3に示して説明する。
【0021】通常、ファクシミリ装置1は、プロッタ1
1でサーマルヘッドによる記録を行う際に、1ライン分
の画情報を20ms程度の時間で印字している。画情報
が全黒の場合のピーク消費電流は、12Vの電源電圧の
ときに5A程度流れるため、バッテリ2にとっては大き
な負荷となり、バッテリ2内の内部抵抗によって出力電
圧に電圧降下が発生する。バッテリ2の容量が低下して
くると、見かけ上の内部抵抗が増大するため、電圧降下
量も大きくなる。
【0022】いま、容量がフルに近いバッテリ2の場合
の内部抵抗をRFULLとすると、電圧降下分は、ΔV
F=I・RFULL となる。I=5A,RFULL=
20mΩとすると、ΔVF =0.1 Vとなり、図2
に示すように、印字動作中のバッテリ2の出力電圧が低
下する。また、バッテリ2の容量が低下してくると、内
部抵抗が増大し、このときの内部抵抗をREMP とし
てREMP =60mΩになったとすると、ΔVE =
0.3 Vとなり、図3に示すように、印字動作中のバ
ッテリ2の出力電圧がより低下する。
【0023】そこで本発明では、この容量低下に伴う電
圧降下の変化量に着目し、この電圧降下量を検出してバ
ッテリ2の容量低下を判別してニアエンド表示を行うよ
うにする。バッテリ2のニアエンド検出処理について図
4に示すフローチャートに基づいて説明する。このニア
エンド検出処理は、ファクシミリ装置1の印字動作等の
各種動作中に割り込み処理として所定タイミングで繰り
返し実行される。
【0024】まず、電圧検出回路5内のA/Dコンバー
タから出力される3ビットの出力電圧データD1〜D3
を検出し(ステップP1)、電圧データが11.0V以
下かどうかチェックする(ステップP2)。すなわち、
本実施例では、上記図に示したニッカド電池の充放電特
性から11.0Vを急激に出力電圧が低下して容量切れ
になるかどうかを判別する電圧値と設定する。出力電圧
データD1〜D3が11.0V以下のときは、バッテリ
容量が容量切れになると判断して操作表示部14内のバ
ッテリ切れ表示ランプ15を点灯させて、ファクシミリ
装置1のオペレータにバッテリ切れを通知して今回の処
理を終了する(ステップP3)。
【0025】また、出力電圧データD1〜D3が11.
0V以下でないときは、電圧降下量ΔVが0.3 V以
上かどうかをチェックし(ステップP4)、0.3 V
以上でないときは、バッテリ2の容量が充分であると判
断して今回の処理を終了し、0.3 V以上のときは、
バッテリ2の容量切れが近いと判断して操作表示部15
のディスプレイにバッテリ2のニアエンド表示を行って
、ファクシミリ装置1のオペレータにバッテリニアエン
ドを通知して今回の処理を終了する(ステップP5)。
【0026】以上のニアエンド検出処理により、ファク
シミリ装置1のオペレータは、バッテリ2のニアエンド
状態を確実に知ることができ、バッテリ2の突然の容量
切れによる処理の中断等を回避することができ、バッテ
リ2の交換準備等、適切な対処に移行することができる
。なお、上記ステップP4では、電圧降下量ΔVが0.
3 V以上かどうかしかチェックしていないが、電圧降
下量ΔVの変化をリアルタイムに検出するようにすれば
、より正確にニアエンドの判別処理を行うことができる
【0027】次いで、バッテリ2の容量残量表示処理に
ついて図5に示すフローチャートに基づいて説明する。 この容量残量表示処理もファクシミリ装置1の印字動作
等の各種動作中に割り込み処理として所定タイミングで
繰り返し実行される。まず、電圧検出回路5内のA/D
コンバータから出力される3ビットの出力電圧データD
1〜D3を検出し(ステップQ1)、電圧降下量ΔVが
0.5 V以上かどうかをチェックし(ステップQ2)
、0.5 V以上のときは、例えば、操作表示部14に
図6に示すような容量残量表示用インジケータにより5
番目の“■”から1番目の“■”表示までを消して、バ
ッテリ2の容量残量が0%であることを表示して今回の
処理を終了する(ステップQ3〜Q7)。
【0028】電圧降下量ΔVが0.5 V以上でないと
きは、電圧降下量ΔVが0.4 V以上かどうかをチェ
ックし(ステップQ8)、電圧降下量ΔVが0.4 V
以上のときは、容量残量表示用インジケータにより4番
目の“■”から1番目の“■”表示までを消して、バッ
テリ2の容量残量が20%位であることを表示して今回
の処理を終了する(ステップQ4〜Q7)。
【0029】電圧降下量ΔVが0.4 V以上でないと
きは、電圧降下量ΔVが0.3 V以上かどうかをチェ
ックし(ステップQ9)、電圧降下量ΔVが0.3 V
以上のときは、容量残量表示用インジケータにより3番
目の“■”から1番目の“■”表示までを消して、バッ
テリ2の容量残量が40%位であることを表示して今回
の処理を終了する(ステップQ5〜Q7)。
【0030】電圧降下量ΔVが0.3 V以上でないと
きは、電圧降下量ΔVが0.2 V以上かどうかをチェ
ックし(ステップQ10)、電圧降下量ΔVが0.2 
V以上のときは、容量残量表示用インジケータにより2
番目の“■”から1番目の“■”表示までを消して、バ
ッテリ2の容量残量が60%位であることを表示して今
回の処理を終了する(ステップQ6、Q7)。
【0031】電圧降下量ΔVが0.2 V以上でないと
きは、電圧降下量ΔVが0.1 V以上かどうかをチェ
ックし(ステップQ11)、電圧降下量ΔVが0.1 
V以上のときは、容量残量表示用インジケータにより1
番目の“■”表示を消して、バッテリ2の容量残量が8
0%位であることを表示して今回の処理を終了する(ス
テップQ7)。電圧降下量ΔVが0.1 V以上でもな
いときは、容量残量表示用インジケータの全てを点灯さ
せてバッテリ2の容量残量が100%であることを表示
して今回の処理を終了する。
【0032】以上の容量残量表示処理により、ファクシ
ミリ装置1のオペレータは、常にバッテリ2の容量残量
状態も確実に知ることができ、操作性をより向上させる
ことができる。次いで、バッテリ2の寿命判別処理につ
いて図7のフローチャートに基づいて説明する。この寿
命判別処理もファクシミリ装置1の印字動作等の各種動
作中に割り込み処理として所定タイミングで繰り返し実
行される。バッテリ寿命については、一般にニッカド電
池の場合、全容量の60%以下に容量が低下すると電池
寿命になったと判断しており、本実施例では、バッテリ
2の電圧降下量が所定値に達するまでのファクシミリ装
置1の使用時間を対応づけて複数検出し、その使用時間
を比較することによってバッテリ2の容量低下を判別す
るとともに、バッテリ寿命を判別する。
【0033】まず、電圧検出回路5内のA/Dコンバー
タから出力される3ビットの出力電圧データD1〜D3
が13.0V以上かどうかをチェックする(ステップR
1)。 すなわち、バッテリ2がフルに充電されているときは、
例えば、ニッカド電池を10本直列に接続した場合に1
3.5V程度まで上昇するため、この出力電圧をチェッ
クする。13.0V以上のときは、今回の処理を直ちに
終了し、13.0V以上でないときは、ファクシミリ装
置1の使用時間の計測を開始し、その開始時刻をEEP
ROM8のメモリエリアにストアする(ステップR2)
【0034】次いで、バッテリ2の電圧降下量ΔVが0
.1 V以上かどうかをチェックし(ステップR3)、
0.1 V以上のときは、0.1 V以上まで電圧降下
するまでにかかった使用時間を計算し、その使用時間デ
ータとしてT0.1VをEEPROM8にストアし(ス
テップR4)、同様に、電圧降下量ΔVが0.2 V〜
0.5 V以上に電圧降下するまでにかかった使用時間
を計算して、それぞれの使用時間データT0.2V〜T
0.5VをEEPROM8にストアする(ステップR5
〜R8)。次いで、ストアした使用時間データT0.1
V〜T0.5Vを次の方法で比較してバッテリ2の容量
低下量を判断する(ステップR9)。
【0035】バッテリ2の容量が無くなるまでの使用時
間のストアを1サイクルとし、このサイクルを100サ
イクル分程度EEPROM8にストアし続ける。   但し、()内の数値は、サイクル回数を示す。
【0036】以上のように100サイクル分のデータを
ストアし、それぞれのサイクルにおける電圧降下のチェ
ックポイント間にかかった時間を、T0.1V(1)−
T0.2V(1)=ΔT0.1V(1)とし、同様に、
T0.2V(1)−T0.3V(1)=ΔT0.2V(
1)として計算すると、  として求めて比較する。こ
のように、100回程度のデータをとることによって、
ファクシミリ装置1の通信毎によって異なる負荷電流の
変化を網羅することができると思われる。
【0037】次いで、それぞれの平均使用時間AVT0
.1V(1)・・・AVTEND(1)を次式によって
求める。
【0038】
【数1】 :
【0039】
【数2】
【0040】ここでは、100回を1サイクルとし、次
の100回を2サイクル目として同様に使用時間の平均
データを求め、1サイクル目と2サイクル目を比較して
容量低下を判断する。3サイクル目と4サイクル目も同
様にデータを求め、1サイクル目のデータと比較する。
【0041】
【数3】 :
【0042】
【数4】
【0043】この比較結果により、使用時間の減少率が
60%以下の場合、バッテリ2の容量が低下して寿命が
きたと判断し(ステップR10)、操作表示部14のデ
ィスプレイにバッテリ2が寿命である旨のメッセージを
表示して今回の処理を終了する(ステップR11)。以
上のようにバッテリ寿命の判別処理を行うことにより、
ファクシミリ装置1のオペレータにバッテリ2が寿命で
あることを明確に知らせることができ、バッテリ2の交
換を促すことができる。その結果、バッテリ2を使用す
るファクシミリ装置1の操作性及び信頼性を一層向上さ
せることができる。
【0044】図8〜図12は、請求項4〜6記載の発明
を適用したファクシミリ装置の一実施例を示す図である
。 図8は、ファクシミリ装置21のブロック図であり、フ
ァクシミリ装置21には、着脱可能にバッテリ22が接
続されて所定の電源電圧が供給されている。バッテリ2
2としては、ニッカド電池を用いるものとする。
【0045】ファクシミリ装置21は、システム部23
、電圧測定器24及び表示部25等から構成されている
。システム部23は、CPU(Central Pro
cessing Unit)、ROM(Read On
ly M−emory)およびRAM(Random 
Access Memory)等を備えており、ROM
内にはファクシミリ装置21としての基本プログラムや
本発明のバッテリ22の容量検出処理、容量残量表示処
理及び容量残量記録処理のプログラムが格納されている
。また、RAMには、後述する本発明バッテリ22の測
定電圧データが記憶される。システム部23は、ROM
内のプログラムに従ってファクシミリ装置の各部(図示
しないスキャナ、プロッタ、通信制御部等)を制御して
、ファクシミリ装置21としてのシーケンスを実行する
とともに、本願各発明のバッテリ22の容量検出処理、
容量残量表示処理及び容量残量記録処理を実行する。な
お、システム部23では、バッテリ22のチェックモー
ドを設けており、図示しない操作部からこのチェックモ
ードを指示することによって本発明のバッテリ22に関
する処理が実行される。
【0046】電圧測定器24は、バッテリ22の出力電
圧を測定して所定の電圧測定データとしてシステム部2
3に出力する。表示部25は、ディスプレイ等を備え、
ファクシミリ装置21としてのシーケンスを実行する際
に必要な各種メッセージ等を表示するとともに、バッテ
リ22に関する情報としてニアエンド情報、バッテリ切
れ情報、容量残量情報等を表示する。
【0047】次に、作用を説明する。ファクシミリ装置
21のに所定の印字動作を行わせ、その印字動作中にお
けるバッテリ22の出力電圧降下量を検出し、該電圧降
下量に基づいて容量検出処理、容量残量表示処理及び容
量残量記録処理を行うところにその特徴がある。図9は
、ニッカド電池の放電特性を示しており、この図におい
て、電池使用領域と容量残量に対する出力電圧の変化を
見ると、消費電流が大きくなる程電圧降下が著しくなっ
ている。この特性を利用して消費電流が大きいときのバ
ッテリ22の出力電圧を測定することにより、容量残量
を推定することができる。
【0048】バッテリ22の容量検出処理について図1
0に示すフローチャートに基づいて説明する。まず、バ
ッテリ22のチェックモードが指示されると、プロッタ
で、例えば、1ストローブ分の黒印字を実行させ、この
ときのバッテリ22の出力電圧を測定する(ステップS
1、S2)。測定電圧データを上記図9の放電特性等に
基づいて多段階に設定したニアエンドを判別する電圧値
と比較してニアエンドかどうかを判別し(ステップS3
)、ニアエンドのときは、表示部25にその旨を表示し
て今回の処理を終了する(ステップS4)。ニアエンド
でないときは、同様に設定したバッテリエンドを判別す
る電圧値と比較してバッテリエンドかどうかを判別し(
ステップS5)、バッテリエンド(バッテリ切れ)と判
別したときは、その旨を表示部25に表示するとともに
(ステップS6)、ファクシミリ装置21の各種動作を
禁止して今回の処理を終了する(ステップS7)。
【0049】以上のバッテリ22の容量検出処理を実行
するチェックモードを設けたことにより、ファクシミリ
装置21のオペレータは、バッテリ22の容量切れを簡
単な操作で確実に知ることができ、バッテリ22を利用
するファクシミリ装置21の操作性と信頼性を向上させ
ることができる。次いで、バッテリ22の容量残量を表
示する処理について図11に示すフローチャートに基づ
いて説明する。
【0050】まず、バッテリ22のチェックモードが指
示されると、プロッタで、例えば、1ストローブ分の黒
印字を実行させ、このときのバッテリ22の出力電圧を
測定する(ステップT1、T2)。測定電圧データを上
記図9の放電特性等に基づいてバッテリ22の容量残量
を推定し(ステップT3)、図12に示すようなバッテ
リ残量インジケータにより容量残量を表示部25に表示
して処理を終了する(ステップT5)。
【0051】したがって、ファクシミリ装置21のオペ
レータは、常にバッテリ22の容量残量状態も確実に知
ることができ、操作性と信頼性をより向上させることが
できる。また、この容量残量データをプロッタによって
感熱記録しに記録して出力させるようにしてもよい。こ
の場合、図12に示すバッテリ残量インジケータが不要
になるため、ファクシミリ装置に低コストでバッテリ残
量を通知する機能を付加することができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、バッテリ
からの供給電圧によってサーマルヘッドを駆動して感熱
記録を行うファクシミリ装置において、印字動作中等の
供給電圧の電圧降下量を検出し、該電圧降下量が一定量
に達したとき、バッテリの容量低下や容量切れ等を通知
し、請求項2記載の発明によれば、該電圧降下量に基づ
いてバッテリの容量残量を判別して該容量残量を通知し
、請求項3記載の発明によれば、電圧降下量の経時変化
に基づいてバッテリの寿命を通知しているので、バッテ
リのニアエンド状態、容量残量及び交換時期を確実に通
知することができ、ファクシミリ装置の操作性及び信頼
性を向上させることができる。
【0053】請求項4記載の発明によれば、バッテリか
らの供給電圧によってサーマルヘッドを駆動して感熱記
録を行うファクシミリ装置において、所定の印字動作を
行わせ、該印字動作中の供給電圧の電圧降下量を検出し
、該電圧降下量が一定量に達したとき、バッテリの容量
低下や容量切れ等を通知して、ファクシミリ装置の各種
動作を禁止し、請求項5記載の発明によれば、該電圧降
下量を所定の多段回に設定された複数の基準値と比較し
、該各基準値との比較結果に基づいてバッテリの容量残
量を判別して可視的に表示し、請求項6記載の発明によ
れば、該容量残量を記録部で感熱記録紙に記録している
ので、バッテリのニアエンド状態及び容量残量を確実に
通知することができ、ファクシミリ装置の操作性及び信
頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3記載の発明によるファクシミリ装
置のブロック図。
【図2】図1のバッテリがフル充電のときにプロッタで
実行される印字動作によって変化する出力電圧の状態を
示す図。
【図3】図1のバッテリが容量不足のときにプロッタで
実行される印字動作によって変化する出力電圧の状態を
示す図。
【図4】請求項1記載の発明のファクシミリ装置による
バッテリのニアエンド検出処理のプログラムを示すフロ
ーチャート。
【図5】請求項2記載の発明のファクシミリ装置による
バッテリの容量残量表示処理のプログラムを示すフロー
チャート。
【図6】図5の容量残量表示処理によって操作表示部に
表示される容量残量インジケータの構成を示す図。
【図7】請求項3記載の発明のファクシミリ装置による
バッテリの寿命判別処理のプログラムを示すフローチャ
ート。
【図8】請求項4〜6記載の発明によるファクシミリ装
置のブロック図。
【図9】請求項4〜6記載の発明に利用されるニッカド
電池の放電特性を示す図。
【図10】請求項4記載の発明によるファクシミリ装置
のバッテリの容量検出処理のプログラムを示すフローチ
ャート。
【図11】請求項5記載の発明のファクシミリ装置によ
るバッテリの容量残量表示処理のプログラムを示すフロ
ーチャート。
【図12】図11の容量残量表示処理によって操作表示
部に表示される容量残量インジケータの構成を示す図。
【図13】従来のファクシミリ装置に適用される電圧検
出回路の回路構成図。
【図14】従来のバッテリとして使用されるニッカド電
池の充放電特性を示す図。
【符号の説明】
1、21    ファクシミリ装置 2、22    バッテリ 3    スイッチ 4    DC/DCコンバータ 5    電圧検出回路 6    制御部 7    システム制御部 8    EEPROM 9    符号化・復号化部 10    スキャナ 11    プロッタ 12    モデム 13    網制御部 14    操作表示部 15    バッテリ切れ表示ランプ 23    システム部 24    電圧測定器 25    表示部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の交換可能なバッテリが格納され所定
    の電源電圧を供給する電源部と、該電源部のバッテリか
    らの供給電圧によってサーマルヘッドが駆動されて印字
    する記録部と、を備え、サーマルヘッドによって感熱記
    録を行うファクシミリ装置において、前記印字動作中の
    供給電圧の電圧降下量を検出する電圧降下検出手段と、
    該電圧降下量が一定量に達したとき、バッテリの容量低
    下や容量切れ等を通知する容量通知手段と、を設けたこ
    とを特徴とするファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の発明において、前記電圧降
    下検出手段によって検出される電圧降下量に基づいてバ
    ッテリの容量残量を判別する容量残量判別手段と、容量
    残量判別手段で判別された容量残量を通知する残量通知
    手段と、を設けたことを特徴とするファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】請求項1あるいは2記載の発明において、
    前記電圧降下検出手段によって検出される電圧降下量の
    経時変化に基づいてバッテリの寿命を判別する寿命判別
    手段と、寿命判別手段でバッテリ寿命が判別されると、
    その旨を通知する寿命通知手段と、を設けたことを特徴
    とするファクシミリ装置。
  4. 【請求項4】所定の交換可能なバッテリが格納され所定
    の電源電圧を供給する電源部と、該電源部のバッテリか
    らの供給電圧によってサーマルヘッドが駆動されて印字
    する記録部と、を備え、サーマルヘッドによって感熱記
    録を行うファクシミリ装置において、前記記録部に所定
    の印字動作を行わせ、該印字動作中の供給電圧の電圧降
    下量を検出する電圧降下検出手段と、該電圧降下量が一
    定量に達したとき、バッテリの容量低下や容量切れ等を
    通知する容量通知手段と、該バッテリの容量低下や容量
    切れに際してファクシミリ装置における各種動作を禁止
    する動作禁止手段と、を設けたことを特徴とするファク
    シミリ装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の発明において、前記電圧降
    下検出手段によって検出される電圧降下量を所定の多段
    回に設定した複数の基準値と比較し、該各基準値との比
    較結果に基づいてバッテリの容量残量を判別する容量残
    量判別手段と、容量残量判別手段で判別された容量残量
    を可視的に表示する残量表示手段と、を設けたことを特
    徴とするファクシミリ装置。
  6. 【請求項6】請求項4記載の発明において、前記電圧降
    下検出手段によって検出される電圧降下量を所定の多段
    回に設定した複数の基準値と比較し、該各基準値との比
    較結果に基づいてバッテリの容量残量を判別する容量残
    量判別手段と、容量残量判別手段で判別された容量残量
    を前記記録部で感熱記録紙に記録させる残量記録手段と
    、を設けたことを特徴とするファクシミリ装置。
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