JPH0437232Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0437232Y2 JPH0437232Y2 JP8819786U JP8819786U JPH0437232Y2 JP H0437232 Y2 JPH0437232 Y2 JP H0437232Y2 JP 8819786 U JP8819786 U JP 8819786U JP 8819786 U JP8819786 U JP 8819786U JP H0437232 Y2 JPH0437232 Y2 JP H0437232Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure stage
- impeller
- chamber
- drive turbine
- low
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000006835 compression Effects 0.000 claims description 53
- 238000007906 compression Methods 0.000 claims description 53
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 9
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 8
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 8
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 8
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 6
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 6
- 230000003584 silencer Effects 0.000 description 4
- 239000002131 composite material Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 229910001234 light alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 238000010248 power generation Methods 0.000 description 2
- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 2
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 2
- 230000003068 static effect Effects 0.000 description 2
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000001010 compromised effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000008595 infiltration Effects 0.000 description 1
- 238000001764 infiltration Methods 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000010936 titanium Substances 0.000 description 1
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、小型で、かつ効率及び耐久性が高め
られるように構成されたターボコンプレツサに関
するものである。
られるように構成されたターボコンプレツサに関
するものである。
従来よりターボコンプレツサは、比較的圧縮効
率の高いコンプレツサとして良く知られており、
例えば、燃料電池発電システムの高圧空気供給用
コンプレツサ、或いは排熱回収システムの動力リ
カバリタービンとして利用されている。このよう
なシステムでは、ターボコンプレツサの効率の向
上がシステム全体の効率の向上に大きく寄与する
ことから、システムの採算性を高めるために、タ
ーボコンプレツサの効率アツプが強く要請されて
いる。
率の高いコンプレツサとして良く知られており、
例えば、燃料電池発電システムの高圧空気供給用
コンプレツサ、或いは排熱回収システムの動力リ
カバリタービンとして利用されている。このよう
なシステムでは、ターボコンプレツサの効率の向
上がシステム全体の効率の向上に大きく寄与する
ことから、システムの採算性を高めるために、タ
ーボコンプレツサの効率アツプが強く要請されて
いる。
そこで、ターボコンプレツサの効率を高めるた
めには、ターボコンプレツサを多段に設けるのが
通例である。燃料電池発電システムの場合を例に
とつて説明すれば、例えば第2図に示すように、
吸入サイレンサ31に低圧段ターボコンプレツサ
32の圧縮機32a、インタクーラ33、高圧段
ターボコンプレツサ34の圧縮機34aが順に接
続され、低圧段ターボコンプレツサ32で圧縮さ
れた空気を更に高圧段ターポコンプレツサ34で
一層高圧に圧縮して燃料電池本体35に供給する
ように構成される。上記低圧段及び高圧段の各タ
ーボコンプレツサ32,34は、それぞれ燃料電
池本体35から排出されるガスによつて駆動され
るタービン32b,34bを有し、それぞれのタ
ービン32b,34bによつて連結軸32c,3
4cを介して圧縮機32a,34aを駆動するよ
うに構成されている。タービン34b,32bを
通過した排気は、吐出サイレンサ36を介して大
気中に放出される。又、これらのタービンコンプ
レツサ32,34は、それぞれ独立の図示しない
ケーシング内に組み込まれている。
めには、ターボコンプレツサを多段に設けるのが
通例である。燃料電池発電システムの場合を例に
とつて説明すれば、例えば第2図に示すように、
吸入サイレンサ31に低圧段ターボコンプレツサ
32の圧縮機32a、インタクーラ33、高圧段
ターボコンプレツサ34の圧縮機34aが順に接
続され、低圧段ターボコンプレツサ32で圧縮さ
れた空気を更に高圧段ターポコンプレツサ34で
一層高圧に圧縮して燃料電池本体35に供給する
ように構成される。上記低圧段及び高圧段の各タ
ーボコンプレツサ32,34は、それぞれ燃料電
池本体35から排出されるガスによつて駆動され
るタービン32b,34bを有し、それぞれのタ
ービン32b,34bによつて連結軸32c,3
4cを介して圧縮機32a,34aを駆動するよ
うに構成されている。タービン34b,32bを
通過した排気は、吐出サイレンサ36を介して大
気中に放出される。又、これらのタービンコンプ
レツサ32,34は、それぞれ独立の図示しない
ケーシング内に組み込まれている。
このように、従来ではターボコンプレツサ3
2,34を段階的に接続することによつて効率を
高めているので、各段のターボコンプレツサ3
2,34において軸受の転がり摩擦による機械損
失、駆動用タービン32b,34bから連結軸3
2c,34cを介して圧縮機32a,34aに至
る動力伝達損失等の機械損失があるので、効率の
向上を図るうえで不利になる。また、各段のター
ボコンプレツサ32,34がそれぞれ独立したケ
ーシング内に組み込まれているので、設置スペー
スが大きくなる点でも不利である。
2,34を段階的に接続することによつて効率を
高めているので、各段のターボコンプレツサ3
2,34において軸受の転がり摩擦による機械損
失、駆動用タービン32b,34bから連結軸3
2c,34cを介して圧縮機32a,34aに至
る動力伝達損失等の機械損失があるので、効率の
向上を図るうえで不利になる。また、各段のター
ボコンプレツサ32,34がそれぞれ独立したケ
ーシング内に組み込まれているので、設置スペー
スが大きくなる点でも不利である。
ところで、圧縮機のなかには、一つのケーシン
グの中に多段の圧縮羽根車を設けた、いわゆる1
軸多段圧縮機がある。例えば、1軸2段圧縮機で
は、共通のバツクケーシングの一側に低圧段圧縮
羽根車を、その他側に高圧段圧縮羽根車をそれぞ
れ配置し、両羽根車を共通軸を介して外部のモー
タ等の駆動装置に連結するように構成される。こ
の場合、上記共通軸はバツクケーシングの両側の
端部に設けた軸受けを介してバツクケーシングに
回転自在に支持される。又、この共通軸は、通
常、ギヤカツプリング、チエーンカツプリング等
のカツプリング装置や歯車を介して外部の駆動装
置に連結される。
グの中に多段の圧縮羽根車を設けた、いわゆる1
軸多段圧縮機がある。例えば、1軸2段圧縮機で
は、共通のバツクケーシングの一側に低圧段圧縮
羽根車を、その他側に高圧段圧縮羽根車をそれぞ
れ配置し、両羽根車を共通軸を介して外部のモー
タ等の駆動装置に連結するように構成される。こ
の場合、上記共通軸はバツクケーシングの両側の
端部に設けた軸受けを介してバツクケーシングに
回転自在に支持される。又、この共通軸は、通
常、ギヤカツプリング、チエーンカツプリング等
のカツプリング装置や歯車を介して外部の駆動装
置に連結される。
このような従来の1軸多段圧縮機では、一つの
ケーシングに複数段の圧縮羽根車が配置されるの
で、全体としてある程度の小型化を図ることがで
きる。しかし、圧縮機が外部の駆動装置とカツプ
リング装置や歯車を介して連動連結されるので、
小型化を図る上で、全体としては尚不充分であ
り、また、動力伝達損失の減少を図る上でも不充
分である。
ケーシングに複数段の圧縮羽根車が配置されるの
で、全体としてある程度の小型化を図ることがで
きる。しかし、圧縮機が外部の駆動装置とカツプ
リング装置や歯車を介して連動連結されるので、
小型化を図る上で、全体としては尚不充分であ
り、また、動力伝達損失の減少を図る上でも不充
分である。
そこで、従来の2段圧縮機の共通軸にタービン
駆動装置のタービン羽根車を組み付けて、低圧段
圧縮羽根車と高圧段羽根車とこれを駆動するター
ビン羽根車とを共通の軸で連結する一方、従来の
2段圧縮機のケーシングの共通軸が突出している
側面をタービン駆動装置のバツクケーシングに兼
用して、上記の三つの羽根車及び共通軸を一つの
ケーシング内に収納することによつて、高効率
で、しかも一段と小型化できるターボコンプレツ
サを案出したのである。
駆動装置のタービン羽根車を組み付けて、低圧段
圧縮羽根車と高圧段羽根車とこれを駆動するター
ビン羽根車とを共通の軸で連結する一方、従来の
2段圧縮機のケーシングの共通軸が突出している
側面をタービン駆動装置のバツクケーシングに兼
用して、上記の三つの羽根車及び共通軸を一つの
ケーシング内に収納することによつて、高効率
で、しかも一段と小型化できるターボコンプレツ
サを案出したのである。
このように構成されたターボコンプレツサで
は、一軸2段圧縮機とタービン駆動装置とをカツ
プリングや歯車を介して結合したものに比べて、
機械損失が少なく、高効率で、しかも小型化でき
るが、新たに次のような問題を生じた。
は、一軸2段圧縮機とタービン駆動装置とをカツ
プリングや歯車を介して結合したものに比べて、
機械損失が少なく、高効率で、しかも小型化でき
るが、新たに次のような問題を生じた。
すなわち、従来の1軸2段圧縮機では、低圧段
及び高圧段の両羽根車の共通軸は、これらの間の
共通バツクケーシングの両側の端部に設けられた
軸受を介して共通バツクケーシングに回転自在に
支持されているので、この共通軸の一端にタービ
ン駆動装置のタービン羽根車を連結すると、共通
軸の一端側に曲げモーメントが作用し、回転時に
共通軸が撓み振動し、回転の円滑性や安定性が損
なわれたり、共通軸の疲労が早められるといつた
懸念が生じたのである。
及び高圧段の両羽根車の共通軸は、これらの間の
共通バツクケーシングの両側の端部に設けられた
軸受を介して共通バツクケーシングに回転自在に
支持されているので、この共通軸の一端にタービ
ン駆動装置のタービン羽根車を連結すると、共通
軸の一端側に曲げモーメントが作用し、回転時に
共通軸が撓み振動し、回転の円滑性や安定性が損
なわれたり、共通軸の疲労が早められるといつた
懸念が生じたのである。
本考案は、上記の実情を考慮してなされたもの
であつて、高効率で、小型で、しかも円滑で安定
よく回転し、耐久性に優れたターボコンプレツサ
の提供を目的とするものである。
であつて、高効率で、小型で、しかも円滑で安定
よく回転し、耐久性に優れたターボコンプレツサ
の提供を目的とするものである。
本考案に係るターボコンプレツサは、上記の目
的を達成するために、ケーシング内の中央部に駆
動タービン室を、その一側部に低圧段圧縮機室
を、その他側部に高圧段圧縮機室を同軸心状に形
成し、低圧段圧縮機室に収納した低圧段圧縮羽根
車、駆動タービン室に収納した駆動タービン羽根
車、及び高圧段圧縮機室に収納した高圧段羽根車
が1本の共通軸で連結され、この共通軸とケーシ
ングとの間に介在させるラジアル軸受が、低圧段
圧縮機室と駆動タービン室との間、及び駆動ター
ビン室と高圧段圧縮機室との間に配置されている
ことを特徴とするものである。
的を達成するために、ケーシング内の中央部に駆
動タービン室を、その一側部に低圧段圧縮機室
を、その他側部に高圧段圧縮機室を同軸心状に形
成し、低圧段圧縮機室に収納した低圧段圧縮羽根
車、駆動タービン室に収納した駆動タービン羽根
車、及び高圧段圧縮機室に収納した高圧段羽根車
が1本の共通軸で連結され、この共通軸とケーシ
ングとの間に介在させるラジアル軸受が、低圧段
圧縮機室と駆動タービン室との間、及び駆動ター
ビン室と高圧段圧縮機室との間に配置されている
ことを特徴とするものである。
このような構成とすることによつて、駆動ター
ビン羽根車の駆動力は共通軸を介して直接、低圧
段圧縮羽根車と高圧段圧縮羽根車に伝達されるの
で、駆動タービン羽根車から両圧縮羽根車への動
力伝達効率はこれらの間にカツプリング装置や歯
車を有するものに比べて高くなる。また、低圧段
圧縮羽根車と高圧段圧縮羽根車とが共通軸を介し
て駆動タービン羽根車に連結されているので、低
圧段圧縮羽根車と高圧段圧縮羽根車とがそれぞれ
別個の軸を介して別個の駆動タービン羽根車に連
結されている従来の2軸2段圧縮2段膨張型のタ
ーポコンプレツサに比べると、回転時の転がり摩
擦抵抗による機械損失が半減する。また、この共
通軸とケーシングとの間に挿入されるラジアル軸
受が低圧段圧縮機室と駆動タービン室との間、及
び駆動タービン室と高圧段圧縮機室との間に配置
されるので、共通軸に生じるモーメントを最小限
に抑えることができ、回転中の撓み振動を最小限
に抑制することができる。更に、低圧段圧縮羽根
車と駆動タービン羽根車との間隔、及び高圧段圧
縮羽根車と駆動タービン羽根車との間隔を短くで
きるので、共通軸のねじり剛性を高め、ねじれ振
動を小さくすることができる。このように撓み振
動及びねじれ振動を小さく抑えることにより共通
軸の耐久性が高められる。しかも、低圧段圧縮羽
根車、高圧段圧縮羽根車、駆動タービン羽根車、
及び共通軸が一つのケーシング内に収納されてい
るので、小型化できる。
ビン羽根車の駆動力は共通軸を介して直接、低圧
段圧縮羽根車と高圧段圧縮羽根車に伝達されるの
で、駆動タービン羽根車から両圧縮羽根車への動
力伝達効率はこれらの間にカツプリング装置や歯
車を有するものに比べて高くなる。また、低圧段
圧縮羽根車と高圧段圧縮羽根車とが共通軸を介し
て駆動タービン羽根車に連結されているので、低
圧段圧縮羽根車と高圧段圧縮羽根車とがそれぞれ
別個の軸を介して別個の駆動タービン羽根車に連
結されている従来の2軸2段圧縮2段膨張型のタ
ーポコンプレツサに比べると、回転時の転がり摩
擦抵抗による機械損失が半減する。また、この共
通軸とケーシングとの間に挿入されるラジアル軸
受が低圧段圧縮機室と駆動タービン室との間、及
び駆動タービン室と高圧段圧縮機室との間に配置
されるので、共通軸に生じるモーメントを最小限
に抑えることができ、回転中の撓み振動を最小限
に抑制することができる。更に、低圧段圧縮羽根
車と駆動タービン羽根車との間隔、及び高圧段圧
縮羽根車と駆動タービン羽根車との間隔を短くで
きるので、共通軸のねじり剛性を高め、ねじれ振
動を小さくすることができる。このように撓み振
動及びねじれ振動を小さく抑えることにより共通
軸の耐久性が高められる。しかも、低圧段圧縮羽
根車、高圧段圧縮羽根車、駆動タービン羽根車、
及び共通軸が一つのケーシング内に収納されてい
るので、小型化できる。
本考案の一実施例を第1図に基づいて説明すれ
ば、以下の通りである。
ば、以下の通りである。
ケーシング1内の中央部には駆動タービン室2
が形成され、この駆動タービン室2の両側部にこ
れと同軸心で、駆動タービン室2の周縁部に全周
にわたつて連通する吸入渦流室3と吐出渦流室4
とが形成される。これら吸入渦流室3と吐出渦流
室4の更に両側に低圧段圧縮機室5と高圧段圧縮
機室6とが、駆動タービン室2、吸入渦流室3及
び吐出渦流室4と同軸心状に形成される。上記駆
動タービン室2にはアキシアルタービンからなる
駆動タービン羽根車7が、低圧段圧縮機室5には
低圧段圧縮羽根車8が、高圧段圧縮機室6には高
圧段圧縮羽根車9がそれぞれ配置される。これら
駆動タービン羽根車7、低圧段圧縮羽根車8及び
高圧段圧縮羽根車9は、1本の共通軸10より互
いに連結される。上記低圧段圧縮機室5の吸入路
11は、低圧段圧縮機室5の中央部からケーシン
グ1の一方の端面に開放され、吸入サイレンサ1
2を介して大気中に連通される。低圧段圧縮機室
5の周囲にはこれの全周にわたつて連通する低圧
段吐出渦流室13が形成され、この低圧段吐出渦
流室13から導出された低圧段吐出路14はイン
タクーラ15に接続される。このインタクーラ1
5は、高圧段吸入路16を介して上記高圧段圧縮
機室6に接続され、高圧段圧縮機室6の周囲には
これに全周にわたつて連通する高圧段吐出渦流室
17が形成される。高圧段吐出渦流室17から導
出された高圧段吐出路18は圧縮空気供給先とし
ての燃料電池本体19に接続される。
が形成され、この駆動タービン室2の両側部にこ
れと同軸心で、駆動タービン室2の周縁部に全周
にわたつて連通する吸入渦流室3と吐出渦流室4
とが形成される。これら吸入渦流室3と吐出渦流
室4の更に両側に低圧段圧縮機室5と高圧段圧縮
機室6とが、駆動タービン室2、吸入渦流室3及
び吐出渦流室4と同軸心状に形成される。上記駆
動タービン室2にはアキシアルタービンからなる
駆動タービン羽根車7が、低圧段圧縮機室5には
低圧段圧縮羽根車8が、高圧段圧縮機室6には高
圧段圧縮羽根車9がそれぞれ配置される。これら
駆動タービン羽根車7、低圧段圧縮羽根車8及び
高圧段圧縮羽根車9は、1本の共通軸10より互
いに連結される。上記低圧段圧縮機室5の吸入路
11は、低圧段圧縮機室5の中央部からケーシン
グ1の一方の端面に開放され、吸入サイレンサ1
2を介して大気中に連通される。低圧段圧縮機室
5の周囲にはこれの全周にわたつて連通する低圧
段吐出渦流室13が形成され、この低圧段吐出渦
流室13から導出された低圧段吐出路14はイン
タクーラ15に接続される。このインタクーラ1
5は、高圧段吸入路16を介して上記高圧段圧縮
機室6に接続され、高圧段圧縮機室6の周囲には
これに全周にわたつて連通する高圧段吐出渦流室
17が形成される。高圧段吐出渦流室17から導
出された高圧段吐出路18は圧縮空気供給先とし
ての燃料電池本体19に接続される。
一方、上記吸入渦流室3に連通する圧縮空気吸
入路20は高圧ガス源としての燃料電池本体19
に接続され、吐出渦流室4から導出された排気吐
出路21は排気サイレンサ22を介して大気中に
連通される。
入路20は高圧ガス源としての燃料電池本体19
に接続され、吐出渦流室4から導出された排気吐
出路21は排気サイレンサ22を介して大気中に
連通される。
上記共通軸10は、低圧段圧縮機室5と駆動タ
ービン室2との間、及び駆動タービン室2と高圧
段圧縮機室6との間に配置された空気軸受からな
る各ラジアル軸受23と、駆動タービン羽根車7
のボス部の中心部に両側から対向する空気軸受か
らなるスラスト軸受24とによつて、ケーシング
1に対して回転自在に支持される。これらの軸受
23,24は、高圧段吐出路18から図示しない
高圧空気供給路を介して高圧空気が供給され、そ
の高圧空気を共通軸10あるいは駆動タービン羽
根車7のボス部に向かつて吐出することにより、
共通軸10及び駆動タービン羽根車7を非接触状
態に支持するように構成される。また、上記ラジ
アル軸受23はその負荷荷重が等しくなるような
位置に配置されている。尚、図示しないが、起動
時に、これら軸受23,24に高圧空気を供給す
るためにスタートアツプ用高圧空気タンクが設け
られる。また、低圧段圧縮機室5の低圧段圧縮羽
根車8の周囲と、高圧段圧縮機室6の高圧段圧縮
羽根車9の周囲にはデイフユーザ25,26が設
けられ、駆動タービン室16には駆動タービン羽
根車7の上流に駆動タービン羽根車7に対向して
ノズル27が設けられる。
ービン室2との間、及び駆動タービン室2と高圧
段圧縮機室6との間に配置された空気軸受からな
る各ラジアル軸受23と、駆動タービン羽根車7
のボス部の中心部に両側から対向する空気軸受か
らなるスラスト軸受24とによつて、ケーシング
1に対して回転自在に支持される。これらの軸受
23,24は、高圧段吐出路18から図示しない
高圧空気供給路を介して高圧空気が供給され、そ
の高圧空気を共通軸10あるいは駆動タービン羽
根車7のボス部に向かつて吐出することにより、
共通軸10及び駆動タービン羽根車7を非接触状
態に支持するように構成される。また、上記ラジ
アル軸受23はその負荷荷重が等しくなるような
位置に配置されている。尚、図示しないが、起動
時に、これら軸受23,24に高圧空気を供給す
るためにスタートアツプ用高圧空気タンクが設け
られる。また、低圧段圧縮機室5の低圧段圧縮羽
根車8の周囲と、高圧段圧縮機室6の高圧段圧縮
羽根車9の周囲にはデイフユーザ25,26が設
けられ、駆動タービン室16には駆動タービン羽
根車7の上流に駆動タービン羽根車7に対向して
ノズル27が設けられる。
上記高圧段圧縮羽根車9や低圧段圧縮羽根車8
は、例えばFRM等の軽合金複合材料やチタンな
ど、質量の小さい材料で構成し、その静止慣性及
び回転運動慣性が小さくなるように構成されてい
る。
は、例えばFRM等の軽合金複合材料やチタンな
ど、質量の小さい材料で構成し、その静止慣性及
び回転運動慣性が小さくなるように構成されてい
る。
上記の構成において、高圧ガス源としての燃料
電池本体19から供給される高圧ガスが駆動ター
ビン室2に供給されると、そのガスの圧力によつ
て駆動タービン羽根車7が回転し、共通軸10を
介して低圧段圧縮羽根車8及び高圧段圧縮羽根車
9が駆動される。その結果、従来の2段圧縮機と
同様の高圧縮空気を得ることができる。しかも、
駆動タービン羽根車7から低圧段圧縮羽根車8へ
の動力伝達効率、及び駆動タービン羽根車7から
高圧段圧縮羽根車9への動力伝達効率は、中間に
カツプリング装置や歯車がないので、機械的損失
が少なく、高い効率を得ることができる。また、
1本の共通軸10によりこれら低圧段圧縮羽根車
8、高圧段圧縮羽根車9及び駆動タービン羽根車
7が結合され、一対のラジアル軸受23と一対の
スラスト軸受24でその共通軸10を支持してい
るので、2軸2段圧縮2段膨張の従来のターボコ
ンプレツサに比べて回転時の回転抵抗による機械
的損失が半減し、効率を大幅に向上させることが
できる。更に、上記共通軸10を支持するラジア
ル軸受23が、低圧段圧縮機室5及び駆動タービ
ン室2との間、及び駆動タービン室2と高圧段圧
縮機室6との間に配置されているので、駆動ター
ビン羽根車7の重量により共通軸10に生じる曲
げモーメントを最小限に抑えることができ、回転
時の撓み振動を小さく抑制できるから、共通軸1
0の疲労を軽減して耐久性を高めることができ
る。また、低圧段圧縮羽根車8と駆動タービン羽
根車7との間隔、及び高圧段圧縮羽根車9と駆動
タービン羽根車7との間隔を短くできるので、共
通軸10のねじり剛性を高め、ねじれ振動を小さ
くすることができる。このように撓み振動及びね
じれ振動を小さく抑えることにより共通軸10の
耐久性が一層高められる。
電池本体19から供給される高圧ガスが駆動ター
ビン室2に供給されると、そのガスの圧力によつ
て駆動タービン羽根車7が回転し、共通軸10を
介して低圧段圧縮羽根車8及び高圧段圧縮羽根車
9が駆動される。その結果、従来の2段圧縮機と
同様の高圧縮空気を得ることができる。しかも、
駆動タービン羽根車7から低圧段圧縮羽根車8へ
の動力伝達効率、及び駆動タービン羽根車7から
高圧段圧縮羽根車9への動力伝達効率は、中間に
カツプリング装置や歯車がないので、機械的損失
が少なく、高い効率を得ることができる。また、
1本の共通軸10によりこれら低圧段圧縮羽根車
8、高圧段圧縮羽根車9及び駆動タービン羽根車
7が結合され、一対のラジアル軸受23と一対の
スラスト軸受24でその共通軸10を支持してい
るので、2軸2段圧縮2段膨張の従来のターボコ
ンプレツサに比べて回転時の回転抵抗による機械
的損失が半減し、効率を大幅に向上させることが
できる。更に、上記共通軸10を支持するラジア
ル軸受23が、低圧段圧縮機室5及び駆動タービ
ン室2との間、及び駆動タービン室2と高圧段圧
縮機室6との間に配置されているので、駆動ター
ビン羽根車7の重量により共通軸10に生じる曲
げモーメントを最小限に抑えることができ、回転
時の撓み振動を小さく抑制できるから、共通軸1
0の疲労を軽減して耐久性を高めることができ
る。また、低圧段圧縮羽根車8と駆動タービン羽
根車7との間隔、及び高圧段圧縮羽根車9と駆動
タービン羽根車7との間隔を短くできるので、共
通軸10のねじり剛性を高め、ねじれ振動を小さ
くすることができる。このように撓み振動及びね
じれ振動を小さく抑えることにより共通軸10の
耐久性が一層高められる。
そして、本実施例では、軸受23,24が空気
軸受で構成されているので、ケーシング1ないし
軸受23,24と、共通軸10及び駆動タービン
羽根車7のボス部とが高圧空気層によつて機械的
に接触しないようになつており、これにより回転
抵抗による機械損失は一層減少し、効率を一層向
上させることができる。また、ラジアル軸受23
やスラスト軸受24を空気軸受で構成しているの
で、これらから潤滑油が漏れて燃料電池本体19
に浸入する虞れがなくなるといつた利点もある。
その上、一対のラジアル軸受23の負荷荷重が等
しくなるように配置されているので、共通軸10
の回転時の首振り振動を減少ないし消滅させて回
転の安定性を高めることができる。また、共通軸
10に結合される低圧段・高圧段圧縮羽根車8,
9を軽合金複合材料で構成してその複合静止慣性
及び回転運動慣性が小さくなるようにしてあるの
で、高トルクが伝達される共通軸10の駆動ター
ビン羽根車7から低圧段・高圧段圧縮羽根車8,
9までの間のねじり振動が小さく抑えられ、共通
軸10のねじれ振動による疲労を少なくして共通
軸10の耐久性を一層高めることが可能となる。
軸受で構成されているので、ケーシング1ないし
軸受23,24と、共通軸10及び駆動タービン
羽根車7のボス部とが高圧空気層によつて機械的
に接触しないようになつており、これにより回転
抵抗による機械損失は一層減少し、効率を一層向
上させることができる。また、ラジアル軸受23
やスラスト軸受24を空気軸受で構成しているの
で、これらから潤滑油が漏れて燃料電池本体19
に浸入する虞れがなくなるといつた利点もある。
その上、一対のラジアル軸受23の負荷荷重が等
しくなるように配置されているので、共通軸10
の回転時の首振り振動を減少ないし消滅させて回
転の安定性を高めることができる。また、共通軸
10に結合される低圧段・高圧段圧縮羽根車8,
9を軽合金複合材料で構成してその複合静止慣性
及び回転運動慣性が小さくなるようにしてあるの
で、高トルクが伝達される共通軸10の駆動ター
ビン羽根車7から低圧段・高圧段圧縮羽根車8,
9までの間のねじり振動が小さく抑えられ、共通
軸10のねじれ振動による疲労を少なくして共通
軸10の耐久性を一層高めることが可能となる。
尚、上記の実施例では、ラジアル軸受23及び
スラスト軸受24が別個に設けられているが、こ
れらに代えてラジアル荷重とスラスト荷重をとも
に負担する一対の空気軸受を設けてもよい。ま
た、ラジアル軸受23及びスラスト軸受24を空
気軸受に代えて磁気軸受で構成しても同様の効果
が得られる。
スラスト軸受24が別個に設けられているが、こ
れらに代えてラジアル荷重とスラスト荷重をとも
に負担する一対の空気軸受を設けてもよい。ま
た、ラジアル軸受23及びスラスト軸受24を空
気軸受に代えて磁気軸受で構成しても同様の効果
が得られる。
本考案のターボコンプレツサは、以上のよう
に、低圧段圧縮羽根車と、高圧段圧縮羽根車とを
1本の共通軸で駆動タービン羽根車に共通に結合
してあるので、駆動タービン羽根車によつて低圧
段圧縮羽根車と高圧段圧縮羽根車とを駆動して、
従来の2軸2段ターボコンプレツサ以上の高圧縮
率を得ることができる。また、低圧段圧縮羽根車
8と高圧段圧縮羽根車9と、駆動タービン羽根車
7とを1本の共通軸で連結してあるので、回転時
の回転抵抗による機械損失を従来の2軸2段圧縮
2段膨張型のターボコンプレツサに比べてほぼ半
減することができ、機械効率を高めることができ
る。また、1軸多段圧縮機のように外部の駆動装
置とカツプリング装置や歯車を介して結合される
ものに比べると動力伝達効率が高いので、機械効
率を高めることができる。更に、低圧段圧縮羽根
車と駆動タービン羽根車との間隔及び高圧段圧縮
羽根車と駆動タービン羽根車との間隔を短くでき
るので、共通軸のねじり剛性を高め、ねじれ振動
を小さくして共通軸の耐久性を一層高めることが
できる。しかも、これら低圧段圧縮羽根車と、高
圧段圧縮羽根車と、駆動タービン羽根車と、共通
軸とを一つのケーシングに収納できるので、全体
として小型化できる等の効果を奏する。
に、低圧段圧縮羽根車と、高圧段圧縮羽根車とを
1本の共通軸で駆動タービン羽根車に共通に結合
してあるので、駆動タービン羽根車によつて低圧
段圧縮羽根車と高圧段圧縮羽根車とを駆動して、
従来の2軸2段ターボコンプレツサ以上の高圧縮
率を得ることができる。また、低圧段圧縮羽根車
8と高圧段圧縮羽根車9と、駆動タービン羽根車
7とを1本の共通軸で連結してあるので、回転時
の回転抵抗による機械損失を従来の2軸2段圧縮
2段膨張型のターボコンプレツサに比べてほぼ半
減することができ、機械効率を高めることができ
る。また、1軸多段圧縮機のように外部の駆動装
置とカツプリング装置や歯車を介して結合される
ものに比べると動力伝達効率が高いので、機械効
率を高めることができる。更に、低圧段圧縮羽根
車と駆動タービン羽根車との間隔及び高圧段圧縮
羽根車と駆動タービン羽根車との間隔を短くでき
るので、共通軸のねじり剛性を高め、ねじれ振動
を小さくして共通軸の耐久性を一層高めることが
できる。しかも、これら低圧段圧縮羽根車と、高
圧段圧縮羽根車と、駆動タービン羽根車と、共通
軸とを一つのケーシングに収納できるので、全体
として小型化できる等の効果を奏する。
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2
図は従来の2軸2段圧縮2段膨張型のターボコン
プレツサを概略的に示す構成図である。 図中、1はケーシング、2は駆動タービン室、
5は低圧段圧縮機室、6は高圧段圧縮機室、7は
駆動タービン羽根車、8は低圧段圧縮羽根車、9
は高圧段圧縮羽根車、10は共通軸、23はラジ
アル軸受である。
図は従来の2軸2段圧縮2段膨張型のターボコン
プレツサを概略的に示す構成図である。 図中、1はケーシング、2は駆動タービン室、
5は低圧段圧縮機室、6は高圧段圧縮機室、7は
駆動タービン羽根車、8は低圧段圧縮羽根車、9
は高圧段圧縮羽根車、10は共通軸、23はラジ
アル軸受である。
Claims (1)
- ケーシング内の中央部に駆動タービン室を、そ
の一側部に低圧段圧縮機室を、その他側部に高圧
段圧縮機室を同軸心状に形成し、低圧段圧縮機室
に収納した低圧段圧縮羽根車、駆動タービン室に
収納した駆動タービン羽根車、及び高圧段圧縮機
室に収納した高圧段圧縮羽根車を共通軸で連結
し、この共通軸とケーシングとの間に介在させた
ラジアル軸受が、低圧段圧縮機室と駆動タービン
室との間、及び駆動タービン室と高圧段圧縮機室
との間に配置されていることを特徴とするターボ
コンプレツサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8819786U JPH0437232Y2 (ja) | 1986-06-10 | 1986-06-10 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8819786U JPH0437232Y2 (ja) | 1986-06-10 | 1986-06-10 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62200134U JPS62200134U (ja) | 1987-12-19 |
JPH0437232Y2 true JPH0437232Y2 (ja) | 1992-09-02 |
Family
ID=30946092
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8819786U Expired JPH0437232Y2 (ja) | 1986-06-10 | 1986-06-10 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0437232Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-06-10 JP JP8819786U patent/JPH0437232Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62200134U (ja) | 1987-12-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8001781B2 (en) | Motor-driven supercharger | |
US6402482B1 (en) | Small turbo compressor | |
US4926642A (en) | Internal combustion engine charging unit | |
US6698929B2 (en) | Turbo compressor | |
JP4095150B2 (ja) | 最適化された圧縮システムをもつタービンエンジン | |
US20040106486A1 (en) | Gas turbine arrangement | |
JPH0437232Y2 (ja) | ||
KR20080008663A (ko) | 양흡입 원심압축기를 구비한 터보과급기 | |
WO2006011150A1 (en) | A heat engine | |
WO2012127909A1 (ja) | 1軸2段過給機 | |
GB2321502A (en) | Turbocharger arrangement | |
JPH075231Y2 (ja) | ターボコンプレッサ | |
JP2019167954A (ja) | ターボ圧縮機 | |
KR102529655B1 (ko) | 베어링 섬프용 통기 시스템 | |
EP0452642A1 (en) | High efficiency, twin spool, radial-high pressure, gas turbine engine | |
KR100399325B1 (ko) | 터보 압축기의 트러스트 베어링 | |
KR100379497B1 (ko) | 터보 압축기의 구동축 | |
KR100296306B1 (ko) | 터보 압축기의 가스베어링 구조 | |
KR100339545B1 (ko) | 터보 압축기 | |
RU2172842C2 (ru) | Газотурбинная установка | |
KR20010081645A (ko) | 터보 압축기의 가스누설 저감구조 | |
JP2003247426A (ja) | ガスタービン | |
JPH0523761Y2 (ja) | ||
JP2000045701A (ja) | ガスタービンロータ及びその組立て方法 | |
JPS58185941A (ja) | ガスタ−ビン |