JPH04366393A - ヒートパイプの取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、熱伝導性の良いヒート
パイプの取付け構造に関する。最近の電子装置、冷暖房
装置には、効率的な熱伝導手段として、ヒートパイプが
広く用いられるようになって来た。

【０００２】電子装置ではプリント板に実装した部品か
らの発熱を、ヒートパイプを介して外側の放熱フィンに
効率良く伝熱させて、内部の温度上昇を抑えるようにし
ている。

【０００３】ここで、ヒートパイプの両端部を熱伝導良
く固定させることが重要である。

【０００４】

【従来の技術】図３に従来の一例の取付け構造を示し、
（ａ）　は平面図、（ｂ）　は正面図である。従来の一
例の取付け構造は、図３の（ａ）（ｂ）に示すように、
内部に実装した発熱部品９と、離れて固定され空冷域に
露出させたヒートシンク２５とを、ヒートパイプ１で接
続し効率よく伝熱させて、発熱部品９を冷却している。

【０００５】このヒートパイプ１の端部の取付け構造は
、ヒートシンク２５にヒートパイプ１の端部を置き、そ
の上から、ヒートパイプ１の外径に接するＵ字形曲げ部
３１を備えた抑え金具３５を当て、その両側をねじ固定
させてヒートパイプ１を挟持固定する。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、■　　
ヒートパイプ１の外径は高精度にすると高価となるので
、或る程度のばらつきを許容している。■　　この径の
違いにより、抑え金具３５のＵ字形曲げ部３１の当り曲
面に部分的に隙間が生じ、このため伝熱抵抗にばらつき
を生じ、所期の冷却が達成できない場合もあった。等の
問題があった。

【０００７】本発明は、かかる問題点に鑑みて、ヒート
パイプの径のばらつきに影響されず、熱伝達良好かつ簡
単な取付け構造を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記目的は、図１及び図
２に示す如く、 ［１］　ヒートパイプをヒートシンクに取付ける構造で
あって、ヒートパイプ１の外径に内接するようにＵ字形
曲げ部３１を中央部に出張って形成し、両袖部に固定孔
３２を有し、両端をＵ字形曲げ部３１の出張りと反対側
に、曲率を持って折り返し弾性を効かせた折り返し部３
３にて形成し、金属薄板からなる抑え金具３と、固定孔
３２に固定ねじ５を通して伝熱所定位置に抑え金具３を
締着固定する、複数個の固定ねじ穴２１を穿設させたヒ
ートシンク２と、から成る第一発明のヒートパイプの取
付け構造により達成される。 ［２］　又、可撓性を有する金属薄板から成り、両側に
少なくとも一方を長円とした２個の固定孔４２を備えた
抑えバンド４と、金属板状で、中央部に所定間隔に対向
して前記抑えバンド４を挿通させる２個のスリット６１
と、スリット６１の中央部で直交する直線上で、スリッ
ト６１の外側の両側又は何れか一方の定位置に押しねじ
７を螺着させたねじ孔６２と、更にその外側の両側に２
個の固定孔６３とを穿設した取付け金具６と、ヒートパ
イプ１にＵ字形に巻いた抑えバンド４の両側を取付け金
具６のスリット６１に挿通し、ヒートパイプ１と密着さ
せて外側に折り曲げた状態で、抑えバンド４を下にして
載置し、取付け金具６と抑えバンド４の各固定孔６３，
４２　を一連に通した固定ねじ５を、螺入して締着固定
させる固定ねじ孔２１を対応位置に備え、取付け金具６
に螺着した押しねじ７の対応位置に設けられ、ねじ込み
により密着した抑えバンド４を山形に押し出し張力を発
生させ、ヒートパイプ１を強固に巻付け固定する逃げ溝
８を備えるヒートシンク２２と、から成る第二発明のヒ
ートパイプの取付け構造によっても適えられる。

【０００９】

【作用】即ち、ヒートパイプ１の外径のばらつきを吸収
して、変わらぬ密着面を確保し、更に伝熱効率の高い構
造としている。

【００１０】第一発明においては、抑え金具３をヒート
シンク２に固定ねじ５にて螺着させれば、そのＵ字形曲
げ部３１が引張られヒートパイプ１をヒートシンク２に
押し付けると共に、外径のばらつきを吸収して半円周に
密着し、更に、抑え金具３の両袖が固定ねじ５を介して
ヒートシンク２に伝熱すると共に、端部の折り返し部３
３がヒートシンク２に弾性的に密着しての伝熱も行うの
で、効率の良い伝熱が行える。

【００１１】第二発明でも、押しねじ７の締め付けによ
り、可撓性の抑えバンド４の張力が強められ巻き付け力
が増えて、ヒートパイプ１を取付け金具６に押し付ける
と共に、半円周に密着し取付け金具６に対して良好な伝
熱が行われ、抑えバンド４及び取付け金具６は一緒に重
ねられ、固定ねじ５によりヒートシンク２２に締着固定
されて、面接触して良好な伝熱が行われ、効率の良い伝
熱が行える。

【００１２】かくして、ヒートパイプの径のばらつきに
影響されず、熱伝達良好かつ簡単な取付け構造を提供す
ることが可能となる。

【００１３】

【実施例】以下図面に示す実施例によって本発明を具体
的に説明する。全図を通し同一符号は同一対象物を示す
。図１は第一発明の一実施例を示し、（ａ）　は平面図
、（ｂ）は締め付け前の正面図、（ｃ）　は締め付け後
の正面図、図２は第二発明の一実施例を示し、（ａ）　
は構成斜視図、（ｂ）は取付け状態図である。

【００１４】本実施例は、何れも電子装置に多数実装す
る取扱上の回路構成単位のプリント板について、内部の
発熱をヒートパイプを使用して外側のヒートシンクに伝
達させる冷却方式に実施したものである。

【００１５】第一発明の一実施例は、図１の（ａ）（ｂ
）に示すように、内部に実装した発熱部品９に一端を固
着させたヒートパイプ１の他端は、ヒートシンク２に抑
え金具３にて取付け固定し、ヒートシンク２から放熱し
て発熱部品９を冷却している。

【００１６】この抑え金具３は、長６×幅２．５　ｃｍ
の鉄薄板を折曲成形したもので、中央部にばらつきの有
るヒートパイプ１の６ｍｍの外径に内接するようにＵ字
形曲げ部３１を中央部に出張って形成し、両袖部に固定
孔３２を有し、両端をＵ字形曲げ部３１の出張りと反対
側に、曲率を持って折り返し弾性を効かせた折り返し部
３３にて形成ししてある。ここでＵ字形曲げ部３１の深
さはヒートパイプ１の最小外径寸法より多少小さ目にし
ておくことが肝要である。

【００１７】ヒートシンク２には伝熱所定位置に固定孔
３２に対応して２個の固定ねじ孔２１が穿設してある。 これにより、抑え金具３のＵ字形曲げ部３１をヒートパ
イプ１の端部に当てて、その上から固定ねじ５を固定孔
３２に通し、ヒートシンク２の固定ねじ孔２１に螺入さ
せ、両側を均等に螺着させることにより、図１の（ｃ）
　のように、Ｕ字形曲げ部３１が両側の固定ねじ５で押
し下げられヒートパイプ１をヒートシンク２に押し付け
密着させると共に、変形してその上側半円周に隙間なく
密着し、固定ねじ５を介して、或いは先端の折り返し部
３３がヒートシンク２に弾性的に押し付けられ、面接触
する。これにより、ヒートパイプ１からヒートシンク２
に外径のばらつきに関係なく効率よく安定して伝熱が行
われる。

【００１８】又、第二発明の一実施例は、図２の（ａ）
（ｂ）に示す如く、抑えバンド４と取付け金具６とヒー
トシンク２２とから構成される。抑えバンド４は、可撓
性を有する長６×幅１ｃｍのステンレス薄板から成り、
両側に長円の固定孔４２を備えている。

【００１９】取付け金具６は、長５×幅２×厚０．１４
ｃｍの鉄板で、中央部に６ｍｍ間隔に対向して前記抑え
バンド４を挿通させる２個のスリット６１と、スリット
６１の中央部で直交する直線上で、スリット６１の外側
の両側に１７ｍｍの間隔に押しねじ７を螺着させたねじ
孔６２と、更にその外側の両側に３４ｍｍ間隔に２個の
固定孔６３とを穿設してある。

【００２０】ヒートシンク２２は、取付け金具６を伝熱
所定位置となるように載置した場合に、その固定孔６３
の対応位置に固定ねじ５用の固定ねじ孔２１が穿設され
、押しねじ７のねじ孔６２の対応位置に台形断面の逃げ
溝８が平行に設けてある。

【００２１】取付けは、ヒートパイプ１の端部に抑えバ
ンド４をＵ字形に巻き、その両側を取付け金具６のスリ
ット６１に挿通し、ヒートパイプ１と密着させて外側に
折り曲げる。

【００２２】次に、取付け金具６の押しねじ７を取外し
又は裏側に出張らないない状態にして、そのまま抑えバ
ンド４を下にして取付け金具６をヒートシンク２２の上
に載置し、取付け金具６と抑えバンド４の各固定孔６３
，４２　を一連に通した固定ねじ５を、固定ねじ孔２１
に螺入して一緒に締着固定させる。

【００２３】次に、取付け金具６のねじ孔６２に螺入し
た押しねじ７を両側少しずつ等しく締め込ませ、徐々に
ねじ頭を出させて、密着していた抑えバンド４を逃げ溝
８に押し出し山形を形成させて張力を発生させ、両端は
固定ねじ５で固定してあるので、ヒートパイプ１の巻き
付け部分をきつく巻き付けることとなり、十分強固に固
定した状態にする。これは長いヒートパイプ１を少し曲
げるように作用させることで、その根元の固定部で十分
に固定されたか加減を感知することができる。

【００２４】上記実施例は一例を示したもので、各部材
の形状、寸法、材料は上記のものに限定するものではな
い。

【００２５】

【発明の効果】以上の如く、本発明のヒートパイプの取
付け構造により、ヒートパイプの外径のばらつきに影響
されず、熱伝達良好かつ簡単な取付け構造が得られ、そ
の実用的効果は大きい。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　第一発明の一実施例 （ａ）　平面図　　　　　　　　（ｂ）　締め付け前の
正面図　　（ｃ）　締め付け後の正面図

【図２】　　第二発明の一実施例 （ａ）　構成斜視図　　　　（ｂ）　取付け状態図

【図
３】　　　　従来の一例の取付け構造（ａ）　は平面図
　　　　　　（ｂ）　正面図

【符号の説明】

１　　　　ヒートパイプ　　　　　　　　２，２２，２
５　ヒートシンク　　　　３，３５抑え金具 ４　　　　抑えバンド　　　　　　　　　　５　　　　
固定ねじ　　　　　　　　　　６　　　　取付け金具 ７　　　　押しねじ　　　　　　　　　　　　８　　　
　逃げ溝　　　　　　　　　　　　９　　　　発熱部品 ２１　　　　固定ねじ孔　　　　　　　　　　３１　　
　　Ｕ字形曲げ部　　　　　　３２，４２，６３　　固
定孔 ３３　　　　折り返し部　　　　　　　　　　６１　　
　　スリット　　　　　　　　　　６２　　ねじ孔

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ヒートパイプをヒートシンクに取付け
   る構造であって、ヒートパイプ（１）　の外径に内接す
   るようにＵ字形曲げ部（３１）を中央部に出張って形成
   し、両袖部に固定孔（３２）を有し、両端を該Ｕ字形曲
   げ部（３１）の出張りと反対側に、曲率を持って折り返
   し弾性を効かせた折り返し部（３３）にて形成し、金属
   薄板からなる抑え金具（３）　と、該固定孔（３２）に
   固定ねじ（５）　を通して該抑え金具（３）　を伝熱所
   定位置に締着固定する、複数個の固定ねじ穴（２１）を
   穿設させたヒートシンク（２）　と、から成ることを特
   徴とするヒートパイプの取付け構造。
2. 【請求項２】　　ヒートパイプをヒートシンクに取付け
   る構造であって、可撓性を有する金属薄板から成り、両
   側に少なくとも一方を長円とした２個の固定孔（４２）
   を備えた抑えバンド（４）　と、金属板状で、中央部に
   所定間隔に対向して前記抑えバンド（４）　を挿通させ
   る２個のスリット（６１）と、該スリット（６１）の中
   央部で直交する直線上で、該スリット（６１）の外側の
   両側又は何れか一方の定位置に押しねじ（７）　を螺着
   させたねじ孔（６２）と、更にその外側の両側に２個の
   固定孔（６３）とを穿設した取付け金具（６）　と、ヒ
   ートパイプ（１）　にＵ字形に巻いた該抑えバンド（４
   ）　の両側を該取付け金具（６）　のスリット（６１）
   に挿通し、該ヒートパイプ（１）　と密着させて外側に
   折り曲げた状態で、該抑えバンド（４）　を下にして載
   置し、該取付け金具（６）　と該抑えバンド（４）　の
   各固定孔（６３，４２）　を一連に通した固定ねじ（５
   ）　を、螺入して締着固定させる固定ねじ孔（２１）を
   対応位置に備え、該取付け金具（６）　に螺着した押し
   ねじ（７）の対応位置に設けられ、ねじ込みにより密着
   した該抑えバンド（４）を山形に押し出し張力を発生さ
   せ、ヒートパイプ（１）　を強固に巻付け固定する逃げ
   溝（８）　を備えるヒートシンク（２２）と、から成る
   ことを特徴とするヒートパイプの取付け構造。