JPH04365880A - スポット溶接性に優れた電気亜鉛めっき鋼板 - Google Patents

スポット溶接性に優れた電気亜鉛めっき鋼板

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JPH04365880A
JPH04365880A JP14360591A JP14360591A JPH04365880A JP H04365880 A JPH04365880 A JP H04365880A JP 14360591 A JP14360591 A JP 14360591A JP 14360591 A JP14360591 A JP 14360591A JP H04365880 A JPH04365880 A JP H04365880A
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JP
Japan
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plating
steel sheet
electrode
galvanized steel
plating layer
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Withdrawn
Application number
JP14360591A
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English (en)
Inventor
Takashi Hotta
堀田 孝
Tetsuya Nomoto
野本 徹也
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スポット溶接における
電極チップ寿命に優れた電気亜鉛めっき鋼板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】亜鉛めっき鋼板の溶接性を向上させる方
法としては、例えば特開昭62−215211号公報に
、めっき鋼板表面に電極保護金属を付着させる媒体皮膜
を被覆せしめて、スポット溶接における電極チップ寿命
を大幅に延長し得る方法が開示されている。また、同公
報には、めっき鋼板の表面にZnOを主体とする酸化膜
を30〜3000mg/m2 生成させ、同様に溶接性
を向上させることが開示されている。
【0003】このような方法により、亜鉛めっき鋼板溶
接における電極チップ寿命の大幅な改善が得られるが、
冷延鋼板と比べると格段の差異があり、亜鉛めっき鋼板
を導入する際に多大な設備投資と溶接品質管理強化が必
要となることから、冷延鋼板なみの電極チップ寿命を有
する良溶接性亜鉛めっき鋼板に対する産業界からの要請
は強い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、亜鉛めっき
鋼板の電極チップ寿命の拡大に対する要求を有利に解決
するためなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、下記のとおりである。 (1)  めっき層の最下層部に、Feを主成分とした
めっき層をFe量で0.001〜10g/m2 付着せ
しめたことを特徴とするスポット溶接性に優れた電気亜
鉛めっき鋼板。
【0006】(2)  めっき層上層にZnOを主体と
する酸化膜を30〜3000mg/m2 (片面あたり
)生成せしめたことを特徴とする前項1記載のスポット
溶接性に優れた電気亜鉛めっき鋼板。 本発明の対象とする亜鉛めっき鋼板は、電気めっき法、
蒸着めっき法、溶射法など溶融めっき法を除く各種の製
造方法によるものがあり、めっき組成としては、耐食性
、密着性など諸機能の向上のためZn中にFeを除く1
種ないし2種以上の合金元素および不純物元素を含み、
またSiO2 、Al2 O2 などのセラミックス微
粒子、TiO2 などの酸化物、有機高分子をめっき層
に分散させたものがあり、めっき層の厚み方向で単一組
成のもの、連続的あるいは層状に組成が変化するものが
あり、さらに複層めっき鋼板では、最上層あるいは中間
層、最下層としてNiを主成分として、ZnやPなどの
各種元素を含むものがある。例えば電気亜鉛めっき鋼板
、電気亜鉛−ニッケル合金めっき鋼板、電気亜鉛−クロ
ーム合金めっき鋼板、電気亜鉛−クロム−ニッケル合金
めっき鋼板など、さらにこれらの単一めっき層または複
数のめっき層およびこれらのめっき層上に有機皮膜を被
覆しためっき鋼板、亜鉛および亜鉛含有金属の蒸着めっ
き鋼板がある。その他、SiO2 、Al2 O2 な
どのセラミックス微粒子、TiO2 酸化物微粒子およ
び高分子などを亜鉛合金めっき層中に分散させた分散め
っき鋼板がある。このような亜鉛めっき鋼板のめっき層
の最下層部にFeを主成分としためっき層を有すること
を特徴とするものである。
【0007】ZnOを主体とする酸化膜とは、酸化物中
にZnOの他、例えばめっき層中に含有する成分元素ま
たはそれらの酸化物などの化合物等を含有してもよい。 また、電気化学的な方法で酸化膜を形成する場合におい
ては、処理液が含有する成分あるいは化合物を含んでも
よい。このような亜鉛めっき鋼板において、めっき層の
最下層部にFeを主成分とするFeめっきを施すことに
より電極チップ寿命が大幅に拡大する理由を記述する。
【0008】即ち、本発明においては上記の如き、めっ
き層の最下層部にFeめっきを有する亜鉛めっき鋼板め
っき層の表面にZnOを主体とする酸化膜を被覆せしめ
、スポット溶接することにより、その溶接熱によって、
まずめっき金属が溶融状態となるが、このめっき金属が
電極チップに直接接触すると、電極チップ組成の銅とめ
っき組成の亜鉛が選択的に反応し、低融点の銅−亜鉛合
金層を形成して、電極チップが損耗し、寿命を短命にす
ることになる。
【0009】この溶融状態のめっき金属は、上記めっき
鋼板の表面に被覆せしめたZnO皮膜により、電極チッ
プとの接触を断たれ、めっき金属の電極チップとの直接
接触による溶損等を防止するとともに、さらに溶融状態
のめっき金属が鋼板側から析出する鉄と合金化され、主
として鉄−亜鉛合金となり、これがZnO皮膜の亀裂部
を通して、あるいはZnO皮膜と一緒に電極チップ先端
部へ移行し、堆積して電極チップの保護膜、即ち電極保
護金属となり、溶接を継続しても保護膜の厚み、形状に
は大きな変化がなく、常時良好な溶接ができる。この保
護皮膜は、電極チップ先端形状を凸型に保つ効果を持つ
ことから、スポット溶接を連続的に繰り返し電極チップ
が軟化損傷する過程において、低電流で溶接ができ、電
極チップ寿命を延長することができる。
【0010】ここで、電極保護金属とは、めっき金属と
地鉄金属成分との合金を主体とするもので、平均濃度と
して、Fe:20〜60%、Zn:40〜80%程度の
場合が多いが、一般にFe濃度の高い方が好ましく、特
に高濃度Zn部分が局在するような場合は好ましくない
。また、電極保護金属はめっき金属の成分は勿論のこと
、Mn、Sなどの鋼板成分、Crなどのめっき鋼板の化
成処理など表面処理生成物の成分およびCuなどの電極
チップの成分を含むことがある。
【0011】即ち、電極チップ先端部にFe、Znを主
成分とする電極保護金属を生成させるZnO皮膜をめっ
き層表面に被覆せしめ、溶接熱によりめっき金属と鋼板
との合金を上記ZnO皮膜を通じて、あるいは皮膜と一
緒に電極チップ上に生成させつつ、溶接するものである
。従って、電極チップとめっき層Zn成分との反応抑制
、電極保護金属の生成促進および電極チップ上への付着
性の促進が電極チップ寿命改善の程度に大きく影響を与
えることになる。電極保護金属の生成は、溶接熱で溶融
しためっき金属中へのFe拡散によるが、Feめっき層
を有していない通常の亜鉛めっき鋼板の場合、Fe拡散
の供給源は地鉄となることから、その量はめっき金属成
分やめっき付着量により大きく異なる。特に、めっき層
中にCrなどを含有する場合において、溶融めっき成分
中への地鉄Fe成分の拡散が大きく抑制されること、ま
た、めっき付着量が多い場合、地鉄Fe成分の拡散量が
めっき成分量に対して相対的に少なくなることから、こ
のような場合、Fe濃度の高い電極保護金属の生成が困
難となる。そこで、このような亜鉛めっき鋼板において
、Fe濃度の高い電極保護金属を安定して生成させる条
件について検討したところ、熱的に安定した地鉄Fe成
分の溶融めっき成分中への拡散が比較的遅いのに対して
、熱的に不安定な状態にあるFeめっきは容易に熱拡散
することを見出した。
【0012】しかして、めっき層の最下層部に熱的に不
安定なFeめっきを介した亜鉛めっき鋼板および亜鉛合
金めっき鋼板において、そのめっき層表面にZnO皮膜
を生成せしめることにより、めっき種およびめっき付着
量にかかわらず、Fe濃度の高い電極保護金属を電極チ
ップ表面に容易にかつ安定して付着せしめることが可能
となり、電極チップ寿命の大幅な拡大が可能となる。こ
のようなFeめっきの付着量としては、0.001〜1
0g/m2 (片面あたり)で、0.001g/m2 
未満では効果が十分でなく、また10g/m2 超にな
ると電極保護金属中のFe濃度が飽和することから、こ
れ以上の付着量は経済的ではないことによる。尚、Fe
めっき層の位置については、亜鉛めっき層の最下層が最
も効果的であるが、最表面部を除くめっき層の一部に存
在させることも有効である。
【0013】次に、このような酸化膜の生成量としては
、酸化膜中のZnO量(片面あたり)として30〜30
00mg/m2 で、30mg/m2 未満では効果が
十分でなく、また3000mg/m2 超になると電気
抵抗が大となり、電極が軟化変形を生じ易くなり、電極
寿命が短命になり好ましくない。尚、ZnOを主体とす
る酸化膜は、めっき鋼板が空気接触することによって極
く僅かに生成するが、このような酸化膜量では測定も困
難なほど少量であり、上記の作用効果は全く得られず、
本発明の如く意図的に生成せしめていないので、実質的
に酸化膜生成はないという前提である。
【0014】しかして、前記の如きめっき層の最下層部
に鉄めっきする方法として、通常の電気めっきあるいは
蒸着めっきなど、溶融めっきを除くいずれの方法でもよ
い。酸化膜の生成方法としては、めっき後アルカリまた
は酸性溶液中に浸漬酸化する方法、その他アルカリ、中
性または酸性溶液中で電気化学的に酸化する方法なども
有効な手段となる。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに表1、
2に挙げる。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】注1:めっき鋼板の内容 1)全て両面めっき。 2)鋼板厚さはいずれも0.8mmの普通軟鋼板。 注2:酸化膜生成処理方法はめっき後、Zn(NO3)
2 ・6H2 O水溶液に浸漬する方法で行った。処理
浴の濃度はZn(NO3)2 ・6H2 O:600g
/l、HNO3:0.5ml/l、浴温は50℃とし、
酸化膜量を処理時間(0〜10秒)で制御した。
【0019】注3:酸化膜中のZnO測定は、5%ヨウ
素メタノール溶液により、めっき層を溶解し、抽出残渣
を混合融剤(硼酸1、炭酸ナトリウム3)で溶解した後
、塩酸で溶液化して亜鉛の量をICP(赤外分光法)で
測定し、ZnOに換算した。 注4:酸化膜中の〔O〕強度測定は、表面のGDS(グ
ロー放電分光)分析から得られる酸素量を最表面から1
秒間の積分強度の値とした。
【0020】注5:溶接条件 溶接条件は下記による。 1)加圧力:250kgf 2)初期加圧時間:40Hz 3)通電時間:12Hz 4)保持時間:5Hz 5)板組合わせ:二枚重ね溶接 6)電極チップ寿命テスト溶接電流:11kA7)電極
チップ先端径:5.0φ(円錐台頭型)8)電極寿命終
点判定:溶接電流の85%でのナゲット径が3.6mm
を確保できる打点数 9)電極材質:Cu−Cr(一般に用いられているもの
) 電極寿命溶接は、めっき鋼板の片面を上、他面を下とし
て、2枚重ね合わせて、1点/2秒の速度で、20点連
続溶接、30秒休止の繰り返しとした。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、スポット溶接において
、連続打点数を増加し、それだけ電極を取り替えること
なく長時間溶接でき、電極の耐久性を向上させることが
できる電気亜鉛めっき鋼板を提供できる。また、本発明
の電気亜鉛めっき鋼板を用いると、溶接による生産性を
向上させることができるなど優れた効果が得られる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  めっき層の最下層部にFeを主成分と
    しためっき層をFe量で0.001〜10g/m2 付
    着せしめたことを特徴とするスポット溶接性に優れた電
    気亜鉛めっき鋼板。
  2. 【請求項2】  めっき層上層にZnOを主体とする酸
    化膜を30〜3000mg/m2 (片面あたり)生成
    せしめたことを特徴とする請求項1記載のスポット溶接
    性に優れた電気亜鉛めっき鋼板。
JP14360591A 1991-06-14 1991-06-14 スポット溶接性に優れた電気亜鉛めっき鋼板 Withdrawn JPH04365880A (ja)

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