JPH0436438A - 内燃機関用動弁機構のカムシャフト、及びその製造方法 - Google Patents

内燃機関用動弁機構のカムシャフト、及びその製造方法

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JPH0436438A
JPH0436438A JP2142977A JP14297790A JPH0436438A JP H0436438 A JPH0436438 A JP H0436438A JP 2142977 A JP2142977 A JP 2142977A JP 14297790 A JP14297790 A JP 14297790A JP H0436438 A JPH0436438 A JP H0436438A
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tempered
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Hideaki Ikeda
英明 池田
Katsuyoshi Nakao
中尾 勝義
Hirohisa Harada
原田 浩久
Isao Matsumoto
勲 松本
Seiji Ebara
江原 誠二
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Honda Motor Co Ltd
DKK Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
Denki Kogyo Co Ltd
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  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば内燃機関の動弁系部品であるカムシャ
フトのような摺動部を有する摺動部材及びその製造方法
に関する。
(従来の技術) 従来、例えば車両用エンジンの動弁機構とじて用いられ
るカムシャフトのような摺動部材は、カム部がタペット
等との間ですべり接触を行なうため耐摩耗性、靭性等の
特性を要求され、例えば金型によって鋳造された鋳鉄製
のカムシャフト表層部をチル化して形成している。この
際、第4図に示すように金型のキャビティ内に充填した
溶湯の表層を急冷して穀状の凝固層とし、次いで離型し
て放冷することにより、急冷した表層部を高硬度のチル
組織とする方法が知られている。そしてこのように形成
されたチル層の鉄鋼組織は、パーライト組織とレーデブ
ライト組織の混合組織となっていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし車両等のエンジンの現在の動向は、−層の高速回
転化、高出力化を図っており、このためにはカムシャフ
トのような摺動部材の摺動特性を一層向上させる必要が
ある。すなわち特にカム部とタペット等の接触のように
、潤滑油で潤滑されているにも拘わらず、軸受のような
良好な流体潤滑は期待できない摺動部分では、部材自体
の硬さ、自己潤滑性、表面処理等の特性を適正にしてピ
ッチング(軸の小穴傷)、スカッフィング(かじり傷)
、異常摩耗といった不具合を可能な限り抑制する必要が
ある。
このため従来の金型鋳造で得られるチル層のパーライト
とレーデブライトの混合組織を、靭性と耐摩耗性に優れ
たレーデブライト組織とソルバイト組織の混合組織或い
はレーデブライト組織と焼戻しマルテンサイト組織の混
合組織にし、耐ピツチング性、耐スカッフィング性を向
上させることが望ましかった。
(課題を解決するための手段) かかる課題を解決するため、本発明はJISFC20〜
FC30相当の鋳鉄成分又はNi 0.4〜0.6wt
%、Cr (1,5〜1.0wt%、Mo 0.5〜1
.0vrt%の組成分を含む合金鋳鉄を構成材料とし、
摺動部の表層部分がレーデブライト組織と、焼戻しマル
テンサイト組織もしくは焼戻しソルバイト組織との混合
組織を有し且つ表面硬さがHRC55以上の摺動部材を
構成した。そして上記の組成を有する鋳鉄又は合金鋳鉄
を金型で鋳造する鋳造工程と、離型後焼入れ処理する焼
入れ工程と、その後焼戻し処理する焼戻工程を順次行な
って摺動部材の摺動部に前記各組織を形成するようにし
た。
又、前記焼入れ工程は、周波数1〜30KH1゜高周波
認導加熱によって摺動部を900℃〜1050℃に加熱
し、爾後空冷或いは強制空冷によって冷却させるように
した。
そしてかかる摺動部材の摺動部として、内燃機関用動弁
機構のカムシャフトのカムを適用した。
(作用) 摺動部をチル化によるレーデブライト組織と、焼入れ焼
戻しによる焼戻しマルテンサイト或は焼戻しソルバイト
組織との混合組織にし、特定の表面硬さとすることによ
って靭性、疲労強度を向上させることが出来る。又、カ
ムシャフトのカム部であれば耐ピツチング性、耐ピツチ
ング性、耐摩耗性も向上して耐久性が増す。
(実施例) 本発明の摺動部を有する摺動部材及び製造方法の実施例
について添付した図面に基づぎ説明する。
第1図は本発明の摺動部材の1例であるカムシャフトの
一部断面図、第2図は製造方法を示す工程図である。
周知のように、第1図に示すカムシャフト1にはシャフ
ト軸方向に複数のカム部2・・・が形成され、各カム部
2.2の間及びシャフト端部にはジャーナル部3か一体
的に設けられている。そしてこのカム部2には、エンジ
ンの吸気バルブの弁揚程を行なわしめるためのカムリフ
タ部が設けられており、カム部にすべり接触するタペッ
ト等から加わる接触圧は、特にこのカムリフタ部が高く
なる。
かかるカムシャフト1は金型鋳造によって得られ、本実
施例の場合にはC3,2〜3.6wt%、Ni0.4〜
0.6wt%、Cr 0.5〜1.0wt%、Mo0.
5〜1.0wt%、残Feの成分からなる合金鋳鉄の溶
湯を金型に注入して、表面を急冷させることによって表
層部1aにチル層を形成する。このため鋳造に用いる金
型は、例えば0.8〜4.0wt%のCrを含有するC
u−Cr合金のように熱伝導率の高いものによって構成
し、表面部を急冷させるため、金型内部の所定部に冷却
路を形成する。そしてかかる金型鋳造によって得られた
カムシャフト1の硬さは、表層部1aのチル層でHRC
40〜50(カム部では)fRc45以上)、芯部1b
ではHRC40以下となる。
又この時のチル層の組織を顕微鏡で見れば、チル組織は
レーデブライト組織とパーライト組織より構成されてい
ることが確認出来る。
次いでこのカムシャフト1のカム部2に高周波加熱コイ
ル4で誘導加熱し焼入れを施す。すなわち第2図に示す
ように一旦常温程度まで下げたカムシャフト1のカム部
2に対し、A1変態点を超えて焼入温度900〜105
0℃に加熱して保持時間0で空冷もしくは強制空冷する
。このことによってカム部2のレーデブライト組織とパ
ーライト組織のうち、パーライト組織のみのマルテンサ
イト化が行なわれる。すなわち保持時間を0にすること
によってレーデブライトの分解つまりセメンタイトの黒
鉛化がない。従って加熱処理後のカム部2のチル層はレ
ーデブライト組織とマルテンサイト組織との混合組織と
なる。
尚、高周波の電源は、チル層の深さによフて1〜30K
HZの周波数の範囲から任意の値を選定することが出来
る。
焼入れ後の焼戻し工程は、電気炉加熱により行なう。本
実施例では600℃、IHの焼戻しく第2図実線)と、
 180℃、IHの焼戻しく第2図破線)の例を示すが
、 600℃で焼戻した時は、焼入れによるマルテンサ
イト組織が焼戻しソルバイト組織に変化し、 180℃
で焼戻した時は焼入れによるマルテンサイト組織が焼戻
しマルテンサイト(βマルテンサイト)組織に変化する
従って600℃の焼戻しによるとカム部2のチル層は傘
型鋳造により得られたレーデブライト組織と、焼入れ焼
戻しにより得られた焼戻しソルバイト組織との混合組織
となり、一方、 180℃の焼戻しによると金型鋳造に
より得られたレーデブライト組織と焼入れ焼戻しにより
得られた焼戻しマルテンサイト組織との混合組織となる
こととなる。
第3図は本発明の一実施例における各工程中の表面硬さ
を示す。この実施例では以下のような具体的条件のもと
カムシャフトを形成処理し、カム部の表面硬さを測定し
た。
■材 質 C3,6wt%、  Cr 0.5wt%。
Ni 0.5wt%、  Mo 0.5wt%。
Si 1.7 wt%、残Fe ■高周波加熱条件 周波数:8KHZ 出   カニ160Kw 加熱時間:15秒 加熱温度:930℃及び980℃ ■冷却条件 圧縮空気圧: 9 Kg/cm’ 冷却時間=30秒 この結果、第3図Aの焼入れ後の硬さ比較表に示す如く
、加熱温度980℃で焼入れした場合、焼入れ前の素材
の表層HRC54の状態からHRC65となり、加熱温
度930℃の場合の表層のHRCは63となる。尚、表
中横軸は表面からの深さ、縦軸は表面硬さ(HRC)を
示す。
次いで第3図已に示す180℃焼戻し後の表面硬さは、
夫々HRC64及びHRC82,5となる。
又第3図Cに示す600℃焼戻しによると、表面硬さは
夫々HRC55,5及びHRC56,5となる。
そしてこのような焼入れ焼戻し処理後の組織は衝繋値等
の粘り強さに優れ、疲れ破壊を起しにくく強靭となる。
尚本実施例の場合、焼入れ焼戻し処理はカム部のカムリ
フタ部の必要部分のみに施すようにしているため、高周
波電源が30KHZ以下でもよい。
(発明の効果) 以上のように本発明の摺動部材は、摺動部の表層の組織
を、レーデブライト組織と焼戻しマルテンサイト組織或
は焼戻しソルバイト組織とすることによって優れた摺動
特性、すなわち耐スカフィング性、耐ピツチング性及び
耐摩耗性等の特性を発揮させることが出来る。このため
特に内燃機関用動弁機構のカムシャフトのカム部に適用
すれば、エンジンの高出力化等に対する要請に沿うこと
が出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の摺動部材の1例であるカムシャフトの
一部断面図、第2図は製造方法を示す工程図、第3図は
各工程中のカムシャフトの表面硬さを示す状態図、第4
図は従来の製造方法を示す工程図である。 尚同図中、1はカムシャフト、1aは表層部、2はカム
部、4は高周波加熱コイルを示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)JIS FC20〜FC30相当の鋳鉄成分又は
    Ni0.4〜0.6wt%、Cr0.5〜1.0wt%
    、Mo0.5〜1.0wt%の組成分を含む合金鋳鉄を
    構成材料とし、摺動部の表層部分がレーデブライト組織
    と焼戻しマルテンサイト組織もしくは焼戻しソルバイト
    組織との混合組織を有し、且つ表面硬さがHRC55以
    上であることを特徴とする摺動部を有する摺動部材。
  2. (2)JIS FC20〜FC30相当の鋳鉄成分又は
    C3.2〜3.6wt%、Ni0.4〜0.6wt%、
    Cr0.5〜1.0wt%、Mo0.5〜1.0wt%
    の組成分を含む合金鋳鉄からなる摺動部材を金型で鋳造
    する鋳造工程と、離型後焼入れ処理する焼入れ工程と、
    その後焼戻し処理する焼戻し工程を順次行ない、摺動部
    の表層部分を金型鋳造により得られたレーデブライト組
    織と、焼入れ焼戻しにより得られた焼戻しマルテンサイ
    ト組織もしくは焼戻しソルバイト組織の混合組織とし、
    しかも表面硬さをHRC55以上とするようにしたこと
    を特徴とする摺動部材の製造方法。
  3. (3)前記摺動部の焼入れ工程は、周波数1〜30KH
    Zの高周波誘導加熱により摺動部を900℃〜1050
    ℃に加熱し、爾後、空冷或いは強制空冷によって冷却す
    ることを特徴とする請求項第2に記載の摺動部材の製造
    方法。
  4. (4)前記摺動部材は内燃機関用動弁機構のカムシャフ
    トであり、又前記摺動部はカムであることを特徴とする
    請求項第2又は第3に記載の摺動部材の製造方法。
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