JPH04364293A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】［発明の目的］

【０００２】

【産業上の利用分野】この発明は、回転する記録媒体に
対しデータの記録再生を行う磁気ヘッドが、ヘッドキャ
リッジに支持されて回動し記録媒体に対して所定の情報
トラック位置に位置決めされる磁気ディスク装置に関す
る。

【０００３】

【従来の技術】従来の磁気ディスク装置としては、図３
及び図４に示すようなものがある。図３は磁気ディスク
１に対しデータの記録再生を行う磁気ヘッド３を備えた
ヘッドキャリッジ５の回動機構を示している。この図に
おいて、ヘッドキャリッジ５には回動軸７が装着され、
回動軸７は上下２つのころがり軸受９，１１を介して固
定用基台１３に対し回動可能となっている。ころがり軸
受９，１１は、外輪１５，１７，内輪１９，２１及び転
動体２３，２５から構成されている。下部側のころがり
軸受１１の外輪１７は固定用基台１３に、同内輪２１は
回動軸７に、それぞれ固定されている。また上部側のこ
ろがり軸受９は内輪１９が回動軸７に固定され、同外輪
１５は固定用基台１３に対し、軸方向に移動可能に取り
付けられている。そしてこの外輪１５は予圧ばね２７に
より図中で上方に押し付けられており、これにより内輪
１９，回動軸７及び内輪２１は転動体２３を介して上方
に引っ張られる。この結果外輪１５は内輪１９に対して
上方にずれ、外輪１７は内輪２１に対して下方にずれる
ことになって、各軸受９，１１内で転動体２３，２５が
、外輪１５，１７及び内輪１９，２１に対して常時接触
した状態となり、回動時のがたが吸収されて安定した回
動が得られる。

【０００４】上記ヘッドキャリッジ５の磁気ヘッド３と
反対側の端部には、ボイスコイル２９が取り付けられ、
ボイスコイル２９に対向して配置される永久磁石３１は
、磁気回路を形成するヨーク３３に取り付けられ、これ
らによりヘッドキャリッジ５を回動させるボイスコイル
モータを構成している。ヨーク３３及び前記固定用基台
１３は、装置基台３５に装着され、装置基台３５の上部
には装置カバー３７が装着されている。

【０００５】一方、図４は磁気ディスク３９の回転支持
機構を示している。磁気ディスク３９は、回転軸４１の
上端に装着されたモータハブ４３に取り付けられ、これ
らが一体となって回転する。回転軸４１は上下２つのこ
ろがり軸受４７，４９を介してモータハウジング５１に
対し回転可能となっている。モータハウジング５１は装
置基台５３に装着され、装置基台５３には装置カバー５
５が装着されている。ころがり軸受４７，４９は、外輪
５７，５９，内輪６１，６３及び転動体６５，６７から
構成されている。上部側のころがり軸受４７の外輪５７
はモータハウジング５１に、同内輪６１は回転軸４１に
、それぞれ固定されている。また下部側のころがり軸受
４９は内輪６３が回転軸４１に固定され、同外輪５９は
モータハウジング５１に対し、軸方向に移動可能に取り
付けられている。そしてこの外輪５９は予圧ばね６９に
より図中で下方に押し付けられており、これにより内輪
６３，回転軸４１及び内輪６１は転動体６７を介して下
方に引っ張られる。この結果外輪５９は内輪６３に対し
て下方にずれ、外輪５７は内輪６１に対して上方にずれ
ることになって、各軸受４７，４９内で転動体６５，６
７が、外輪５７，５９及び内輪６１，６３に対して常時
接触した状態となり、回転時のがたが吸収されて安定し
た回転が得られる。

【０００６】上記モータハウジング５１の内周面にはス
テータコイル７１が、ステータコイル７１に対向する位
置の回転軸４１には永久磁石７３がそれぞれ装着され、
これらにより磁気ディスク３９を回転させるスピンドル
モータを構成している。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
磁気ディスク装置は、記録密度の著しい向上によってデ
ィスク板が小さくなってそれを回転させるスピンドルモ
ータの回転負荷も小さくなり、これに伴い磁気ヘッドを
支持するヘッドキャリッッジも小型化され、装置全体と
しての小型化、薄型化が進んでいる。

【０００８】しかしながら、上記図３及び図４のいずれ
においても、回動軸７及び回転軸４１の支持には上下２
つの軸受９，１１及び軸受４７，４９を用いているため
、予圧ばね２７，６９によって軸受のがたが防止されて
はいるものの装置全体としての薄型化には限界があり、
改善が望まれている。

【０００９】そこでこの発明は、軸受のがたを防止しつ
つ、装置全体の薄型化を達成することを目的としている
。

【００１０】［発明の構成］

【００１１】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
にこの発明は、記録媒体に対しデータの記録再生を行う
磁気ヘッドが取り付けられたヘッドキャリッジが、固定
部に対しころがり軸受を介して回動軸を中心に回動軸と
ともに回動して磁気ヘッドが記録媒体の所定の情報トラ
ック位置に位置決めされる磁気ディスク装置において、
前記回動軸と固定部との間に介装するころがり軸受を１
つとし、このころがり軸受の外輪を固定部に、内輪を回
動軸にそれぞれ固定し、この内輪を外輪に対して回動軸
の軸方向に押し付ける付勢手段を設ける構成としている
。

【００１２】またこの発明は、記録媒体が取り付けられ
るロータが、ステータに対しころがり軸受を介して回転
可能に設けられ、前記記録媒体に対し磁気ヘッドがデー
タの記録再生を行う磁気ディスク装置において、前記ロ
ータとステータとの間に介装する、内輪及び外輪を有す
るころがり軸受を１つとし、前記内輪及び外輪を、前記
ロータの回転中心軸の軸方向に相対的に押し付ける付勢
手段を設ける構成としてもよい。

【００１３】

【作用】このような構成の磁気ディスク装置によれば、
ヘッドキャリッジとともに回動する回動軸を支持するこ
ろがり軸受は１つ設けただけあるので、上下に２つ設け
た従来例に比べより薄型化が達成され、また内輪が付勢
手段により外輪に対して回動軸の軸方向に押し付けられ
ているので、ころがり軸受のがたは防止されている。

【００１４】また、記録媒体とともに回転するロータを
ステータに対して回転支持するころがり軸受は１つ設け
ただけであるので、上下に２つ設けた従来例に比べより
薄型化が達成され、またころがり軸受の内輪及び外輪は
、付勢手段により相対的にロータの回転中心軸の軸方向
に押し付けられているので、ころがり軸受のがたは防止
されている。

【００１５】

【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づき説明
する。

【００１６】図１はこの発明の一実施例を示す磁気ディ
スク装置における、記録媒体としての磁気ディスク７５
に対しデータの記録再生を行う磁気ヘッド７７を備えた
ヘッドキャリッジ７９の回動機構を示している。このヘ
ッドキャリッジ７９の一端には、サスペンション８１が
取り付けられ、サスペンション８１の先端に磁気ヘッド
７７が取り付けられている。サスペンション８１は、磁
気ヘッド７７を磁気ディスク７５に対して所定の力で押
し付けており、この押し付け力は磁気ディスク７５の回
転によって発生する空気流の浮上力と釣り合い、磁気ヘ
ッド７７は磁気ディスク７５に対し微少量浮上してデー
タの記録再生を行う。ヘッドキャリッジ７９の他端には
、ボイスコイル８３が装着され、ボイスコイル８３に対
向して配置される永久磁石８５は、磁気回路を形成する
ヨーク８７に取り付けられ、これらによりヘッドキャリ
ッジ７９を回動させるボイスコイルモータを構成してい
る。ヨーク８７は装置基台８９に装着され、装置基台８
９の上部には装置カバー９１が装着されている。

【００１７】上記ヘッドキャリッジ７９には回動軸９３
が固定され、回動軸９３は外輪９５，内輪９７及び転動
体９９から構成されるころがり軸受１０１を介して固定
部としての固定用基台１０３に対して回動可能となって
いる。固定用基台１０３は、装置基台８９に固定されて
いる。固定用基台１０３は、底部１０３ａと円筒部１０
３ｂとを有し、円筒部１０３ｂの上端の内周側にフラン
ジ部１０３ｃが形成されている。このフランジ部１０３
ｃの下面に接触した状態で前記ころがり軸受１０１の外
輪９５が固定用基台１０３に固定されている。一方、前
記回動軸９３は下端にフランジ部９３ａが形成され、こ
のフランジ部９３ａの上面に接触した状態で前記ころが
り軸受１０１の内輪９７が回動軸９３に固定されている
。

【００１８】回動軸９３のフランジ部９３ａと、固定用
基台１０３の下面に装着されたばね押さえ１０５との間
には、回動軸９３を上方に押し付ける付勢手段としての
予圧ばね１０７が介装されている。予圧ばね１０７は、
ばね押さえ１０５に対して固定され、回動軸９３に対し
ては回動可能となるので、回動軸９３と予圧ばね１０７
との接触部は、摩擦抵抗が極めて小さい状態に確保され
ている。

【００１９】このような構成の磁気ディスク装置におい
て、ボイスコイルモータにより回動軸９３はヘッドキャ
リッジ７９とともに回動し、これに伴い磁気ヘッド７７
は磁気ディスク７５に対して所定の情報トラック位置に
位置決めされ、ここでデータの記録再生が行われる。こ
のとき、回動軸９３が上方に押し付けられることで、内
輪９７は外輪９５に対して上方にずれ、この結果軸受１
０１内で転動体９９が、外輪９５及び内輪９７に対して
常時接触した状態となり、回動時のがたが吸収されて安
定した回動が得られる。この場合、回動軸９３を回動支
持する軸受はころがり軸受１０１を１つ用いているだけ
なので、上下方向に２つ軸受を用いている従来例に比べ
装置の薄型化が達成される。

【００２０】図２はこの発明の他の実施例を示す磁気デ
ィスク装置における、記録媒体としての磁気ディスク１
０９の回転支持機構を示している。磁気ディスク１０９
は、スペーサ１１１及びディスク押さえ１１３によりモ
ータハブ１１５に装着されている。モータハブ１１５の
中心部分には回転軸１１７の上端が固定され、回転軸１
１７は下端側がころがり軸受１１９を介してステータと
してのモータハウジング１２１に対して回転可能に支持
されている。モータハブ１１５と回転軸１１７とにより
ロータを構成している。モータハウジング１２１は装置
基台１２３上に固定され、装置基台１２３の上部には装
置カバー１２５が装着されている。

【００２１】上記モータハウジング１２１は、底部１２
１ａと円筒部１２１ｂとを有し、円筒部１２１ｂの上端
の内周側にはフランジ部１２１ｃが形成されている。こ
のフランジ部１２１ｃの下面に接触した状態でコイル１
２７が固定され、コイル１２７に対向する位置の回転軸
１１７には永久磁石１２９が取り付けられ、これらによ
り磁気ディスク１０９を回転させるスピンドルモータを
構成している。

【００２２】上記ころがり軸受１１９は、外輪１３１，
内輪１３３及び転動体１３５から構成され、外輪１３１
は前記コイル１２７の下面に接触した状態でモータハウ
ジング１２１の円筒部１２１ｂに固定されている。一方
、回転軸１１７の下端にはフランジ部１１７ａが形成さ
れ、このフランジ部１１７ａの上面に接触した状態で前
記内輪１３３が回転軸１１７に固定される。

【００２３】回転軸１１７のフランジ部１１７ａと、モ
ータハウジング１２１の下面に装着されたばね押さえ１
３７との間には、回転軸１１７を上方に押し付ける付勢
手段としての予圧ばね１３９が介装されている。予圧ば
ね１３９は、ばね押さえ１３７に対して固定され、回転
軸１１７に対しては回転可能となるので、回転軸１１７
と予圧ばね１３９との接触部は、摩擦抵抗が極めて小さ
い状態に確保されている。

【００２４】このような構成の磁気ディスク装置におい
て、スピンドルモータが作動することで回転軸１１７は
磁気ディスク１０９とともにころがり軸受１１９を介し
て回転し、磁気ディスク１０９に対して図示しない磁気
ヘッドによりデータの記録再生が行われる。このとき、
回転軸１１７が上方に押し付けられることで、内輪１３
３は外輪１３１に対して上方にずれ、この結果軸受１１
９内で転動体１３５が、外輪１３１及び内輪１３３に対
して常時接触した状態となり、回転時のがたが吸収され
て安定した回転が得られる。この場合でも、回転軸１１
７を回転支持する軸受はころがり軸受１１９を１つ用い
ているだけなので、上下方向に２つ軸受を用いている従
来例に比べ装置の薄型化が達成される。

【００２５】なお、上記図２に示した実施例では、磁気
ディスク１０９の回転中心軸である回転軸１１７がロー
タ側であって回転する構成であるが、これに限ることは
なく、この回転中心軸がステータ側となってロータ側を
ころがり軸受を介して支持する構成に、この発明を適用
しいてもよい。

【００２６】

【発明の効果】以上説明してきたようにこの発明によれ
ば、ヘッドキャリッジとともに回動する回動軸を支持す
るころがり軸受は１つ設けただけあるので、上下に２つ
設けた従来例に比べより薄型化が達成でき、また内輪が
付勢手段により外輪に対して回動軸の軸方向に押し付け
られているので、ころがり軸受のがたは防止されている
。　　また、記録媒体とともに回転するロータを支持す
るころがり軸受は１つ設けただけであるので、上下に２
つ設けた従来例に比べより薄型化が達成でき、また内輪
及び外輪が、付勢手段により相対的にロータの回転中心
軸の軸方向に押し付けられているので、ころがり軸受の
がたは防止されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例を示す磁気ディスク装置の
ヘッドキャリッッジまわりの断面図である。

【図２】この発明の他の実施例を示す磁気ディスク装置
のスピンドルモータまわりの断面図である。

【図３】この発明の従来例を示す磁気ディスク装置のヘ
ッドキャリッッジまわりの断面図である。

【図４】この発明の他の従来例を示す磁気ディスク装置
のスピンドルモータまわりの断面図である。

【符号の説明】

７５　　磁気ディスク（記録媒体） ７７　　磁気ヘッド ７９　　ヘッドキャリッジ ９３　　回動軸 ９５　　外輪 ９７　　内輪 １０１　　ころがり軸受 １０３　　固定用基台（固定部） １０７　　予圧ばね（付勢手段） １０９　　磁気ディスク（記録媒体） １１５　　モータハブ（ロータ） １１７　　回転軸（ロータ） １１９　　ころがり軸受 １２１　　モータハウジング（ステータ）１３１　　外
輪 １３３　　内輪 １３９　　予圧ばね（付勢手段）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　記録媒体に対しデータの記録再生を行
   う磁気ヘッドが取り付けられたヘッドキャリッジが、固
   定部に対しころがり軸受を介して回動軸を中心に回動軸
   とともに回動して磁気ヘッドが記録媒体の所定の情報ト
   ラック位置に位置決めされる磁気ディスク装置において
   、前記回動軸と固定部との間に介装するころがり軸受を
   １つとし、このころがり軸受の外輪を固定部に、内輪を
   回動軸にそれぞれ固定し、この内輪を外輪に対して回動
   軸の軸方向に押し付ける付勢手段を設けたことを特徴と
   する磁気ディスク装置。
2. 【請求項２】　　記録媒体が取り付けられるロータが、
   ステータに対しころがり軸受を介して回転可能に設けら
   れ、前記記録媒体に対し磁気ヘッドがデータの記録再生
   を行う磁気ディスク装置において、前記ロータとステー
   タとの間に介装する、内輪及び外輪を有するころがり軸
   受を１つとし、前記内輪及び外輪を、前記ロータの回転
   中心軸の軸方向に相対的に押し付ける付勢手段を設けた
   ことを特徴とする磁気ディスク装置。