JPH04361798A - ふとん乾燥機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、除湿され、かつ、加温
された乾燥空気によって、ふとんを乾燥し、かつ、ふと
んの脱臭を行う装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の装置は、特開昭６４−６８２９８
号公報に記載のように、パネルを角箱状に組み立てて前
面を開口した乾燥箱体３６を形成し、前記パネルの内部
を中空にして温風循環路を形成し、側面パネルの中空部
にはファン及びヒータから成る温風発生手段３５を形成
していた。

【０００３】また、従来の装置は、温風発生手段で温風
を発生すると、温風が温風循環炉を経て温風吹き出し口
１６から乾燥室内のふとんに吹き込まれ、除塵を目的と
したフィルタを装着した吸込口から温風循環炉に戻され
、再び、温風発生手段により加熱されて、再循環される
よう形成されていた。又、機内の一部排気ダクト３７に
より、機内の循環空気を一部排気することにより、除湿
、及び脱臭を行っていた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のふとん
の除湿および脱臭は機内循環空気の一部排気という方法
を取っており、効果的とは言い難いものであった。又、
温風発生手段としてヒータを使っているため、ふとんの
出し入れにより発生する微小なわたぼこりがヒータに付
着しないように、ヒータの上流位置でのわたぼこりの除
去について十分に配慮しなければならないという問題点
があった。

【０００５】又、吸込口は乾燥箱体の内壁部に設けてあ
るため、ふとんなどで吸込口が塞がれて乾燥のための所
定風量が得られず、これによりヒータが異常に加熱し、
ふとんの生地を傷めると行った問題点があった。

【０００６】本発明の目的は、わたぼこりの除去の十分
な考慮の必要と、異常加熱のない、しかも電子冷却素子
、送風機、脱臭装置を組み込んだ本格的な脱臭、除湿機
能付きふとん乾燥機を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、電子冷却素子、冷却器、放熱器、交直変換手段、送
風機および脱臭装置が納められた箱体と、ふとんが載置
される上部枠体と下部枠体をもつ支持枠体と、冷却器で
除湿された水を貯える貯水タンクとを備え、前記貯水タ
ンクが前記支持枠体の前部左または右側面に配置され、
前記箱体は前記上部枠体の上面奥部に載置される、上面
に吸込口をもったふとん乾燥機としたものである。

【０００８】

【作用】電子冷却素子を冷却器と放熱器の間に配置し、
直流を電子冷却素子に通電することにより、冷却器は冷
却され、放熱器は加熱される。これにより空気を取り入
れて電子冷却素子、冷却器および放熱器の間を通すこと
により、冷却器の表面で空気中の水分が除湿される。放
熱器は空気を加熱する。また、通電に伴い、電子冷却素
子と、交流を直流に変換する交直変換手段からも熱が発
生する。これら熱発生部材に空気が通風手段によって通
ることにより空気は、除湿されかつ加熱され空気となり
、ふとんに吹き込まれてふとんを乾燥させるよう作用す
る。また、送風機の近くの、空気が集中する場所に設置
した脱臭装置の吸着材によりふとんの臭いを取り込むの
で、ふとんの脱臭ができる。さらに、冷却器で除湿され
た水分を貯える貯水タンクと、電子冷却素子、冷却器、
放熱器、交直変換手段、送風機、および脱臭装置を納め
た箱体とが分離配置されたことにより、除湿水の処理と
、ふとんの収納作業が容易になる。また、前記箱体の通
風手段となる吸い込み口がふとんで塞がれるのが防止さ
れて風量の低下が防止できる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１ないし図４に
より説明する。

【００１０】図１は、本実施例によるふとん乾燥機の縦
断面図である。

【００１１】１は押し入れ内を上下に区画してふとんを
収納し支える支持枠体であり、下部枠体２，上部枠体３
，背部パネル４，支柱（図示せず）などより形成されて
いる。上部枠体３には箱体６が配置されており、箱体６
内には、電子冷却素子７，冷却器８，放熱器９，交直変
換手段１０，送風機１１とが配置されている。

【００１２】電子冷却素子７は、冷却器８と放熱器９と
の間に断熱ブロック１２を介して配置され、固定されて
いる。

【００１３】交直変換手段１０は、交流を直流に変換し
て電子冷却素子７に通電するよう形成され、かつ、電子
冷却素子７に通電された際に冷却器を冷却し、放熱器を
加熱するように形成されている。

【００１４】送風機１１は、ファン１３，ファンモータ
１４，通路１５などより形成されており、箱体６上面に
形成された吸込口より、実線の矢印のように着脱自在も
しくは固着されたフィルタ３０を通して押入れ内の空気
を取り入れて、電子冷却素子７と冷却器８と放熱器９の
間を通し、かつ、冷却器８よりの冷却風と放熱器９より
の温風と、交直変換手段１０より発生する熱と、電子冷
却素子７から発生する熱とを空気流に取り組んで、通路
１５を通じて上部枠体３および下部枠体２に形成された
吹き出し口１６より、破線のように収納されたふとん１
７，１７’の中に吹き込むよう形成されている。

【００１５】冷却器８の下部には、露受け皿１８，パイ
プ１９，貯水タンク２０，満水検知機構２１（図示せず
）より成る除湿水除去手段２２が配置されており、冷却
器８において、押し入れ内の空気の水分が冷却凝縮して
除去されるように成形されている。

【００１６】図２は本実施例によるふとん乾燥機の斜視
図であり、図３は箱体６内部の空気の流れを示す概略図
、図４は実施例によるふとん乾燥ユニットを押し入れ２
６内に組み込んだ状態を示す斜視図である。

【００１７】箱体６の内部の冷却器８、放熱器９等と送
風機１１との間には、図３に示すようにしきり板３８が
設けてあり、箱体内の通風路を形成しており、送風機１
１の近傍上流側であるしきり板３８下部には、箱体６内
を流れるふとんの臭気を含んだ空気が集中する。この場
所に脱臭装置３９を設置し、空気を通過させることによ
り、乾燥運転中、循環空気中のふとんの臭気は、脱臭装
置３９内の、触媒を担持した吸着材４０に取り込まれ乾
燥運転終了と同時に触媒の励起源４１が作動し、吸着材
４０に取り込まれている臭いの分子を分解し、吸着材４
０の触媒を再生させる。

【００１８】この作用により脱臭装置は、従来の脱臭装
置と異なり交換不要となる。なお、説明では再性不要の
脱臭装置３９を送風機１１の近くに設置する例で説明し
たが何もこれにとらわれることなく空気循環通路中に市
販の脱臭材を設置した場合でも目的は達成される。

【００１９】箱体６の支持枠体１に対する位置は、支持
枠体１の前方より見て、箱体６が支持枠体１の中心より
も右側ないしは左側（図示せず）に偏って配置されてい
る。支柱５は、下部枠体２と上部枠体３との間に配置さ
れており、上部枠体３上にふとんの代わりに書物や衣類
ケース等の重量物が置かれたり、人が足の踏み台に使用
した場合に、上部枠体３が破損するのを防ぐ。また、支
柱５は、支持枠体１を押し入れ２６内に収納した際に、
押し入れ２６のふすま２８，２８’の合わせ目２９の近
くに位置されるように形成されている。また図５，図６
は押し入れ内巾寸法の異なる場合に対応した一実施例で
ある。

【００２０】図５は、支持枠体１の除湿水除去手段２２
と相対する側に、押入れの柱２６’間寸法がｌ１からｌ
２と大きい場合に略コ字の断面形状である継手３２を、
ｌ２−ｌ１の差に相当するよう切断し、下部枠体２と上
部枠体３に固定する。

【００２１】また、図６は支持枠体１の除湿水除去手段
２２（図示せず）に相対する側であり、側面パネル２７
のかわりに、支柱３４と略コ字形状の取付板３３で構成
し、押入れの柱２６’（図示せず）間のｌ２−ｌ１の差
に相当する分だけ伸縮自在に移動できる。

【００２２】次に除湿水除去手段、即ち、満水検知機構
について図７を用いて説明する。図７の満水検知機構２
１の動作過程を示したもので、満水検知機構２１は貯水
タンク２０下部に設けられた凸部２１ａと凸部２１ａ方
向に反発するばね２１ｂとスイッチ２１ｃとで構成され
ている。（ａ）は貯水タンク２０内に規定量以上の除湿
水が貯水される前のふとん乾燥機の運転状態を表わした
もので、押圧手段であるばね２１ｂの反発力が除湿水の
重量に対し大きい状態であるため、ばね２１ｂは貯水タ
ンク２０下部に設けられた凸２１ａ（係合手段）の下側
に係合しており、スイッチ２１ｃは閉状態であることか
ら運転を継続している。（ｂ）は、除湿水が所定量以上
に増えてきて重量がばね２１ｂの反発力より大きくなり
凸部２１ａがばね２１ｂの位置より下降し、スイッチ２
１ｃが開となり運転が停止し、貯水タンク２０には所定
の除湿水が貯えられ、満水を検知する。

【００２３】次に、本実施例によるふとん乾燥機の動作
と効果について説明する。

【００２４】電子冷却素子７に直流電流を通電すること
により、冷却器８は冷却され放熱器９は加熱される。図
１に実線矢印で示すように押し入れ内の空気を冷却器８
と放熱器９の間を通すことにより、冷却器８の表面で押
し入れ内の空気の水分が除湿され、除湿水除去手段２２
により除去されるので、ふとん１７，１７’内に吹きこ
まれる空気は水分の少ない、いわゆる、乾燥空気となる
効果がある。

【００２５】次にふとん１７，１７’内に吹きこまれる
空気の熱量について説明する。

【００２６】交直変換手段１０の交流入力をＷ，交流か
ら直流への変換効率をη，直流通電時の電子冷却素子７
への直流をｑｐ，冷却器８の吸熱量をｑｃ，放熱器９の
発熱量をｑｈ，交直変換手段１０の発熱量をｑｔ，送風
機１１のファンモータ１４の発熱量をｑｍとすると、こ
れらの間には次の関係がある。

【００２７】 ｑｈ＝ｑｐ＋ｑｃ　　　　　　　　　　　　　　　　　
　‥‥‥（１）Ｗ×η＝ｑｐ　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　‥‥‥（２）（１−η）Ｗ＝ｑｔ　　
　　　　　　　　　　　　‥‥‥（３）電子冷却素子７
，冷却器８，放熱器９，交直変換手段１０，送風機１１
はいずれも一つの箱体６内に配置され、取り入れた押し
入れ内空気は箱体６を通って吹き出し口１６からふとん
１７，１７’内に吹き込まれるように形成されているた
め、取り入れた空気の初期の熱量をＱｉｎとし、吹き出
し口１６の出口の空気の熱量をＱｏｕｔとすると、 Ｑｏｕｔ＝Ｑｉｎ＋ｑｈ−ｑｃ＋ｑｔ＋ｑｍ　　　　‥
‥‥（４）となり、式（４）に式（１），（２），（３
）を代入すると、 Ｑｏｕｔ＝Ｑｉｎ＋ｑｐ＋ｑｔ＋ｑｍ ＝Ｑｉｎ＋Ｗ＋ｑｍ　　　　　　　　　　　　　　　‥
‥‥（５）となる。

【００２８】式（５）は、取り入れた空気に対し、交流
入力Ｗと送風機１１のファンモータ１４の発熱量ｑｍの
和に相当する熱量が加えられて、吹き出し口１６よりふ
とん１７，１７’内に吹き込まれることを意味している
。

【００２９】言い換えると、前述のように、押し入れ内
空気の水分を除湿して乾燥空気としたうえ、さらにこの
空気を加熱してふとん内に吹き込むため、ふとんの乾燥
が極めて適切に行われる。

【００３０】又、脱臭装置３９は、箱体６内部を流れる
空気が集中する場所に設置してあるため、箱体６内を流
れる空気の大部分が脱臭装置３９を通過することになる
。従って循環空気中に含まれる臭気を効果的に取り除く
ことができる。

【００３１】次に、箱体６と支柱５の配置についての本
実施例の効果を説明する。

【００３２】箱体６は、支持枠体１に対して前方よりみ
て、箱体６が支持枠体１の中心よりも右側ないしは左側
に偏って配置されているため、ふとんを収納する際、箱
体６の配置されている側のふとんのみを三つ折りにたた
んで収納し、他の側のふとんは二つ折りにたたんで収納
することができるので、箱体６が支持枠体１の中央等に
配置されている場合が左右とも三つ折りにたたまざるを
得ないことを考えると、ふとんの収納性の点で優れてい
る。

【００３３】また、支柱５は支持枠体１を押し入れ２６
内に収納した際、押し入れ２６のふすま２８，２８’の
合わせ目２９の後ろに位置されるように形成されている
ため、ふすまを開けてふとんを収納する際に、ふすまの
合わせ目２９の後ろに支柱５が位置するため、ふとんの
収納のじゃまにならないという効果ある。

【００３４】次に、箱体６と除湿水除去手段２２の配置
関係について説明する。

【００３５】箱体６は上部枠体３の上奥部に設置し、し
かも箱体６の上面に押し入れのわたぼこり等の塵埃を除
去するフィルタ３０を具備した吸込口としてするので、
ふとんを収納した際にふとんで吸込口が塞がれることが
なく、下部枠体２及び上部枠体３の上に載置されたふと
んの中を吹き抜けた空気は押し入れ内２６を循環し、ふ
とん内の水分除去の他に、押し入れ内２６の湿った空気
を吸い込んで除湿することにより押し入れ２６の湿害も
防止できる。更に、フィルタ３０は、箱体６の上面に位
置しているので、定期的に掃除機能でフィルタ３０に付
着した塵埃などを容易に除去できる。また、除湿水処理
手段２２は、上部枠体２と下部枠体３の間に配置されて
いるため、枠体２上に載置された箱体６からの除湿水が
流れやすいようパイプ１９の勾配を十分にとれ、また、
水受け容器２０はふすま２８’を開けるとすぐ手前にあ
るため、取り扱いがしやすいなどの効果がある。

【００３６】次に押入れ２６に対する収納性について説
明する。押入れ２６の２６’と柱２６’との間の寸法は
、一般に関東間（柱間約１７００）と京間（柱間約１８
００ｍｍ）の他にマンション用（関東間より狭い）と種
々様々であり、柱２６’と柱２６’との間の寸法に対応
し、継ぎ手３２や、伸縮自在の構造としているため収納
性に優れている。

【００３７】次に、満水検知機構２１についての本実施
例の効果を説明する。図６の（ａ）（ｂ）で説明したよ
うに、貯水タンク２０を凸２１ａとばね２１ｂとの係合
をばね２１ｂの反発力により支え、ばね２１ｂの変異が
一定値を越えて縮んだとき、即ち所定量以上の除湿水が
貯えられたとき、貯水タンク２０が下方に移動してスイ
ッチ２１ｃが開となり運転を停止するので、貯水タンク
２０から除湿水があふれることはなく、安心して使える
という優れた効果を有している。

【００３８】

【発明の効果】本発明によれば、押し入れ内の空気を除
湿して乾燥した空気にすると共に、循環する空気中に含
まれるふとんの臭気を効果的に取り除くことができ、こ
の乾燥空気をヒータを使うことなく加温してふとん内に
吹き込むので、ふとんの出し入れにより発生するわたぼ
こりの除去について十分に考慮しなければならないとい
う問題がなく、ふとんの脱臭、除湿乾燥を行うことが出
来る。また、吸込口の位置を上面として吸込口が塞がれ
るのを防いでいるので、所定風量が得られ異常加熱のな
いふとんの乾燥が実現でき、しかも押し入れ内空気が循
環しやすくなって押し入れ内の空気が除湿されて押し入
れの湿害防止効果も得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のふとん乾燥機の縦断面図、

【図２】図１のふとん乾燥機の斜視図、

【図３】図１の
実施例に於ける箱体の説明図、

【図４】図１の実施例の
ふとん乾燥機を押入れ内に組み込んだ状態を示す斜視図
、

【図５】図１の実施例のふとん乾燥機を押入れの柱間寸
法のことなる押入れに収納する場合の状態を示す斜視図
、

【図６】同じく柱間のことなる押入れに収納する場合の
伸縮自在を示す斜視図、

【図７】満水検知機構の説明図、

【図８】従来のふとん乾燥機を示す斜視図。

【符号の説明】 ６…箱体、９…放熱器、１１…送風機、３９…脱臭装置
。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】電子冷却素子、冷却器、放熱器、交直変換
   手段および送風機が納められた箱体と、ふとんが載置さ
   れる上部枠体と下部枠体をもつ支持枠体と、冷却器で除
   湿された水を貯える貯水タンクとを備え、前記貯水タン
   クが前記支持枠体の前部左又は右側面に配置され、前記
   箱体は前記上部枠体の上面奥部に載置され上面部に吸い
   込み口をもち、機内通風路内に脱臭装置を設置したこと
   を特徴とするふとん乾燥機。
2. 【請求項２】請求項１において、前記脱臭装置を臭い分
   子を取り込む触媒を担持した吸着剤と、触媒の励起源と
   により構成したふとん乾燥機。
3. 【請求項３】請求項１において、前記脱臭装置を送風機
   の近くで、循環空気が集中する場所に設置したふとん乾
   燥機。