JPH04361063A - ドット式プリンタ用印字ハンマの製造方法 - Google Patents

ドット式プリンタ用印字ハンマの製造方法

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JPH04361063A
JPH04361063A JP13672091A JP13672091A JPH04361063A JP H04361063 A JPH04361063 A JP H04361063A JP 13672091 A JP13672091 A JP 13672091A JP 13672091 A JP13672091 A JP 13672091A JP H04361063 A JPH04361063 A JP H04361063A
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leaf spring
armature
printing hammer
printing
type printer
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Keiji Watanabe
啓司 渡辺
Takayoshi Kuchiki
朽木 孝良
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Koki Holdings Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ドット式プリンタ等に
用いられる印字ハンマの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印字ハンマ駆動装置は図3に示す如く、
板バネ1とその自由端に装着され先端にドット打撃部を
有するアマチュア2からなる印字ハンマ10、永久磁石
5、フロントヨーク3、リアヨーク6及び該リアヨーク
6の上部脚部に巻回され、板バネ5を釈放飛行させる釈
放コイル7等で構成されている。なお前記板バネ1は、
その下端が固定ネジ8を介してフロントヨーク3とスペ
ーサ4との間に装着されている。
【0003】従って、永久磁石5によりリアヨーク6の
ポール部9に吸引保持されている板バネ1は、前記釈放
コイル7の励磁によって磁気吸引力が相殺されると、そ
の復元力により飛行して図示しない用紙へインクリボン
を介して印字する。
【0004】上記印字ハンマ駆動装置に用いられる印字
ハンマは、従来、鉄系の材料で形成された板バネとアマ
チュアをCu−Ag系あるいはNi−10%Pのロー材
で接合するか、かしめによって接合するようにしていた
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の印字ハンマ製造
方法では、次のような問題点があった。印字速度の高速
化を図るべくアマチュアの小型軽量化すなわち実装密度
を高くした場合、Cu−Ag系のロー付け(ロー付け温
約830℃)ではロー付け面積が小さくなり、多数回繰
り返して印字ハンマに加えられるであろう衝撃に対して
充分な機械強度が得られない。
【0006】Ni−10%Pのロー材はCu−Ag系の
ロー材よりも高強度であるが、前記ロー材は溶融点が約
890℃であるため、ロー付けには910℃以上の温度
を必要とする。しかし、温度が高すぎると母材の結晶粒
粗大化による脆化を招き、板バネの歪みも大きくなって
しまう。
【0007】また、ロー付けにおいてはロー材の重量に
ばらつきが生じやすいので、ハンマの速度に影響し印字
濃淡の原因となる。
【0008】一方、かしめによる接合で印字ハンマの実
装密度を小さくすることは、物理的に困難である。
【0009】従って、本発明の目的は板バネとアマチュ
アが脆化することなく接合強度及び寸法精度を高められ
た高品質の印字ハンマを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
、本発明は母材で形成された板バネとアマチュアにめっ
きまたは蒸着等の方法で被膜し、次いで拡散接合するよ
うにしたものである。
【0011】
【作用】上記のような方法で接合された印字ハンマは接
合部に強固な拡散層が形成されるので、通常のロー付け
に比べて高い接合強度を得ることができる。更に、ロー
付けに比べて低い温度で接合できるので、母材の結晶粒
粗大化による脆化を防ぐと共に板バネの歪みを小さくす
ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例図面を参照してで説明
する。図1は本発明の製造方法で作られた印字ハンマを
示す側面図、図2は図1の正面図である。アマチュア2
及び板バネ1は従来よりも実装密度が50%アップして
おり、ピッチ間隔は3mmとなっている。
【0013】炭素工具鋼を用いて前記のような仕様にし
た板バネ1とアマチュア2夫々に、無電解質めっきでN
i−10%P被膜(容融点890℃)を施す。この時の
被膜厚さは10μmであった。それらを図示しない固定
治具に組み込み、接合面に1kg/mm2の圧力をかけ
、真空炉中で800℃に加熱し拡散接合を行った。
【0014】上記実施例においてはNi−10%Pを用
いて被膜を行ったが、耐食性がよくて、母材のFeと相
互拡散しやすく、強固な拡散層を形成することができる
Ni合金系、Cu合金系、Co合金系で被膜してもよい
【0015】本実施例の接合温度は800℃であったが
、拡散接合温度は用いられている被膜の溶融点の70%
以上であればよい。
【0016】また、本実施例では被膜の厚さを10μm
としたが、被膜厚さが3μm以下では、母材の表面粗さ
に起因する接合不良を起しやすく、被膜厚さが30μm
以上になると、接合後に残存する被膜の層が厚くなり過
ぎて強度が低下してしまうと共に寸法精度にばらつきが
生じてしまうので、通常被膜厚さは3〜30μmが好ま
しい。
【0017】なお、本実施例では無電解質めっきで被膜
を行ったが、蒸着で被膜を施してもよい。
【0018】図4は、印字ハンマの板バネとアマチュア
接合部の剪断強度試験結果である。本実施例の製造方法
で作られた印字ハンマ、被膜の材質をCu−72%Ag
として本実施例の製造方法で作られた印字ハンマ、従来
の方法、すなわちCu−72%Agをロー材としてロー
付けを施して作られた印字ハンマの3種類で比較した。
【0019】同材質Cu−72%Agを比較すると、拡
散接合によって作られた印字ハンマの方が剪断強度が高
いことがわかる。また、Cu−72%AgよりもNi−
10%Pのほうが剪断強度が高く、従来品と比較した場
合、平均値において2倍の強度を示した。
【0020】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば板
バネ及びアマチュアに施した被膜により、該板バネとア
マチュアの接合部分を拡散接合するようにしたので、実
装密度を小さくしても衝撃に対する機械的強度が得られ
るようになる。
【0021】また、ロー付け温度が、使用するロー材の
容融点より少なくとも20℃以上高い温度で行わなけれ
ばならないのに対し、接合温度は、用いられている被膜
の溶融点の70%以上であればよいので、Ni−10%
P(溶融点890℃)で拡散接合を行っても、Cu−7
2%Ag(ロー付け温度830℃)と同様またはそれ以
下の温度で接合できるため、母材の結晶粒粗大化による
脆化を防ぎ、板バネの歪みも小さくすることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の製造方法で作られた印字ハンマを
示す側面図である。
【図2】  図1の正面図である。
【図3】  印字ハンマ駆動装置の一例を示す側面断面
図である。
【図4】  印字ハンマの板バネとアマチュア接合部の
剪断強度試験結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1は板バネ、2はアマチュア、10は印字ハンマである

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  板バネの自由端に装着されたアマチュ
    アを取付けてなる印字ハンマにおいて、前記板バネとア
    マチュアに、Ni合金系、Co合金系あるいはCu合金
    系でめっきによる被膜を施した後、板バネとアマチュア
    を拡散接合するようにしたことを特徴とするドット式プ
    リンタ用印字ハンマの製造方法。
  2. 【請求項2】  板バネの自由端に装着されたアマチュ
    アを取付けてなる印字ハンマにおいて、前記板バネとア
    マチュアに、Ni合金系、Co合金系あるいはCu合金
    系で蒸着による被膜を施した後、板バネとアマチュアを
    拡散接合するようにしたことを特徴とするドット式プリ
    ンタ用印字ハンマの製造方法。
  3. 【請求項3】  前記被膜の厚さを3〜30μmとする
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のドット
    式プリンタ用印字ハンマの製造方法。
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