JPH04359506A - 電子ビーム露光方法及び装置 - Google Patents
電子ビーム露光方法及び装置Info
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- JPH04359506A JPH04359506A JP13454291A JP13454291A JPH04359506A JP H04359506 A JPH04359506 A JP H04359506A JP 13454291 A JP13454291 A JP 13454291A JP 13454291 A JP13454291 A JP 13454291A JP H04359506 A JPH04359506 A JP H04359506A
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- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 16
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims abstract description 29
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims abstract description 14
- 230000001678 irradiating effect Effects 0.000 claims description 10
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 abstract description 3
- 235000012431 wafers Nutrition 0.000 description 28
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 230000002411 adverse Effects 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 230000003213 activating effect Effects 0.000 description 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
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- Electron Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビーム露光方法及
び装置に係り、特に、半導体ウエーハやホトマスクであ
る被露光体をXYステージに装着し、その被露光体に電
子ビームを照射してパターンを形成する電子ビーム露光
に関する。
び装置に係り、特に、半導体ウエーハやホトマスクであ
る被露光体をXYステージに装着し、その被露光体に電
子ビームを照射してパターンを形成する電子ビーム露光
に関する。
【0002】周知のように半導体ICの回路パターンは
年々微細になっており、従来の光による縮小投影露光で
は波長による回折などから解像度に限度があり、微細パ
ターンを電子ビームの照射で形成する上記電子ビーム露
光が注目されている。
年々微細になっており、従来の光による縮小投影露光で
は波長による回折などから解像度に限度があり、微細パ
ターンを電子ビームの照射で形成する上記電子ビーム露
光が注目されている。
【0003】本発明はこの電子ビーム露光に用いる装置
で生ずる電子ビームのフォーカスずれに対処しようとす
るものである。
で生ずる電子ビームのフォーカスずれに対処しようとす
るものである。
【0004】
【従来の技術】図5は電子ビーム露光装置を説明するた
めの構成図である。同図において、Wは被露光体となる
ウエーハ、1はXYステージ、1x,1y,1bはXY
ステージ1を構成する上から順次のXステージ,Yステ
ージ,ベース、1xm,1ym はXステージ1x,Y
ステージ1yを移動させるDCモータ、2はホルダー、
3はレーザ測長器、4は電子ビームコラム、5は電子ビ
ーム、11は上位計算機、12はステージ制御部、13
は位置検出回路、14はビーム制御部、である。
めの構成図である。同図において、Wは被露光体となる
ウエーハ、1はXYステージ、1x,1y,1bはXY
ステージ1を構成する上から順次のXステージ,Yステ
ージ,ベース、1xm,1ym はXステージ1x,Y
ステージ1yを移動させるDCモータ、2はホルダー、
3はレーザ測長器、4は電子ビームコラム、5は電子ビ
ーム、11は上位計算機、12はステージ制御部、13
は位置検出回路、14はビーム制御部、である。
【0005】ウエーハWのXYステージ1への装着は、
XYステージ1上で位置決めするために、平板状のホル
ダー2に予め位置決め・装着しておき、ホルダー2をX
ステージ1xに装着して行う。
XYステージ1上で位置決めするために、平板状のホル
ダー2に予め位置決め・装着しておき、ホルダー2をX
ステージ1xに装着して行う。
【0006】露光は、XYステージ1上のウエーハWに
電子ビームコラム4から電子ビーム5を照射してパター
ンを形成するものであり、上位計算機11の指令により
、ステージ制御部12がXYステージ1を作動させてX
ステージ1xを指定通りに移動し、ビーム制御部14が
レーザ測長器3及び位置検出回路13により検出したウ
エーハ位置を見ながら電子ビームコラム4内の電子レン
ズ系により電子ビーム5を制御して行う。
電子ビームコラム4から電子ビーム5を照射してパター
ンを形成するものであり、上位計算機11の指令により
、ステージ制御部12がXYステージ1を作動させてX
ステージ1xを指定通りに移動し、ビーム制御部14が
レーザ測長器3及び位置検出回路13により検出したウ
エーハ位置を見ながら電子ビームコラム4内の電子レン
ズ系により電子ビーム5を制御して行う。
【0007】この制御は図6による電子ビーム露光の制
御ブロック図に示される。なおこのブロック図には、次
に述べるフォーカス調整の分も含まれる。上記露光にお
いては、電子ビーム5のフォーカスがウエーハWの露光
面に合致していることが重要である。このため、露光に
先立ち電子ビーム8のフォーカス調整を行う。
御ブロック図に示される。なおこのブロック図には、次
に述べるフォーカス調整の分も含まれる。上記露光にお
いては、電子ビーム5のフォーカスがウエーハWの露光
面に合致していることが重要である。このため、露光に
先立ち電子ビーム8のフォーカス調整を行う。
【0008】図7は電子ビームのフォーカス調整を説明
するための側面図であり、図7(a)は装置全体を示し
、図7(b) はフォーカス調整に用いるビーム調整用
チップ6の拡大を示す。
するための側面図であり、図7(a)は装置全体を示し
、図7(b) はフォーカス調整に用いるビーム調整用
チップ6の拡大を示す。
【0009】同図において、ビーム調整用チップ6は、
上表面に周期的凹凸が設けられており、ホルダー2上の
ウエーハWの外側に配置し、上面高さをウエーハWの露
光面に一致させる。また、装置には電子ビーム5の照射
による反射ビームを検出する反射電子検出器7を配置す
る。
上表面に周期的凹凸が設けられており、ホルダー2上の
ウエーハWの外側に配置し、上面高さをウエーハWの露
光面に一致させる。また、装置には電子ビーム5の照射
による反射ビームを検出する反射電子検出器7を配置す
る。
【0010】そしてフォーカス調整は、ビーム調整用チ
ップ6を電子ビーム5の照射部に位置させ、電子ビーム
5を走査照射しその反射電子を反射電子検出器7に検出
させてフォーカスデータを求め、そのフォーカスデータ
による画像のぼけがなくなるようにアンプのゲインを調
整して行う。
ップ6を電子ビーム5の照射部に位置させ、電子ビーム
5を走査照射しその反射電子を反射電子検出器7に検出
させてフォーカスデータを求め、そのフォーカスデータ
による画像のぼけがなくなるようにアンプのゲインを調
整して行う。
【0011】このフォーカス調整は例えばウエーハWの
交換の度毎に行い、露光のフォーカスずれができるだけ
発生しないように努める。ところで、Xステージ1xや
Yステージ1yの上下方向のガイドはコロとレールの精
度で決まるが、長時間露光していると電子ビーム5のエ
ネルギーでホルダー2やXYステージ1の部材が膨張し
平面度が変化してフォーカスがずれてくる。
交換の度毎に行い、露光のフォーカスずれができるだけ
発生しないように努める。ところで、Xステージ1xや
Yステージ1yの上下方向のガイドはコロとレールの精
度で決まるが、長時間露光していると電子ビーム5のエ
ネルギーでホルダー2やXYステージ1の部材が膨張し
平面度が変化してフォーカスがずれてくる。
【0012】この場合、一律にどの面も同じ変化であれ
ば、随時に再びフォーカスを合わせて露光を続行するこ
とができるが、Xステージ1xの移動場所で上下誤差が
生じてくるのが現状である。特に、ウエーハW面内のそ
りや歪みはXYステージ1やホルダー2の大きさに比べ
十分に小さい範囲の静電チャックで保持しているため問
題にならないが、XYステージ1の部材の歪はウエーハ
W全体を傾斜させてしまう。
ば、随時に再びフォーカスを合わせて露光を続行するこ
とができるが、Xステージ1xの移動場所で上下誤差が
生じてくるのが現状である。特に、ウエーハW面内のそ
りや歪みはXYステージ1やホルダー2の大きさに比べ
十分に小さい範囲の静電チャックで保持しているため問
題にならないが、XYステージ1の部材の歪はウエーハ
W全体を傾斜させてしまう。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ここでパターンの微細
化に伴い近年問題となっているのが、XYステージ1や
ホルダー2の平面度の誤差(製作精度や温度膨張による
変形)のために、電子ビーム5のフォーカスの、XYス
テージ1の作動(Xステージ1xやYステージ1yの移
動)によってずれてくる量が無視できなくなってきたこ
とである。
化に伴い近年問題となっているのが、XYステージ1や
ホルダー2の平面度の誤差(製作精度や温度膨張による
変形)のために、電子ビーム5のフォーカスの、XYス
テージ1の作動(Xステージ1xやYステージ1yの移
動)によってずれてくる量が無視できなくなってきたこ
とである。
【0014】このフォーカスは、露光前に先に述べたよ
うにして調整するが、XYステージ1の作動による上下
動の変化で生ずるずれは修正できない(ウエーハW上で
フォーカス調整できないため)。そしてこの上下動は、
XYステージ1の製作精度を良くしても、XYステージ
1がビーム照射による温度変化などにより徐々に歪んで
くるので回避できない。
うにして調整するが、XYステージ1の作動による上下
動の変化で生ずるずれは修正できない(ウエーハW上で
フォーカス調整できないため)。そしてこの上下動は、
XYステージ1の製作精度を良くしても、XYステージ
1がビーム照射による温度変化などにより徐々に歪んで
くるので回避できない。
【0015】従って、上記上下動が大きい場合、フォー
カスずれがパターン精度に悪影響を及ぼすことになる。 特に先に述べたウエーハW全体の傾斜は上記悪影響の度
合いが大きい。それは、ウエーハWが傾斜しない場合に
は随時にフォーカス調整を繰り返すことによりフォーカ
スずれを補正できるが、ウエーハWが傾斜した場合には
、ウエーハWの露光面がフォーカス面に対して傾斜して
しまうため、フォーカス調整を行っても補正されないか
らである。
カスずれがパターン精度に悪影響を及ぼすことになる。 特に先に述べたウエーハW全体の傾斜は上記悪影響の度
合いが大きい。それは、ウエーハWが傾斜しない場合に
は随時にフォーカス調整を繰り返すことによりフォーカ
スずれを補正できるが、ウエーハWが傾斜した場合には
、ウエーハWの露光面がフォーカス面に対して傾斜して
しまうため、フォーカス調整を行っても補正されないか
らである。
【0016】そこで本発明は、上述の電子ビーム露光に
おいて、XYステージの熱膨張などによる歪で被露光体
の露光面が電子ビームのフォーカス面に対して傾斜した
際に、その傾斜を正すことが可能な方法及び装置の提供
を目的とする。
おいて、XYステージの熱膨張などによる歪で被露光体
の露光面が電子ビームのフォーカス面に対して傾斜した
際に、その傾斜を正すことが可能な方法及び装置の提供
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電子ビーム露光方法においては、被露光体
をXYステージに装着し該被露光体に電子ビームを照射
してパターンを形成する電子ビーム露光において、該電
子ビームのフォーカス面に対する該被露光体の露光面の
傾斜を検出する傾斜検出手段と、該XYステージの傾斜
を調整する傾斜調整手段とを設け、随時に、該傾斜検出
手段の検出結果に基づき該傾斜調整手段を作動させて、
該XYステージの傾斜を補正することを特徴としている
。
に、本発明の電子ビーム露光方法においては、被露光体
をXYステージに装着し該被露光体に電子ビームを照射
してパターンを形成する電子ビーム露光において、該電
子ビームのフォーカス面に対する該被露光体の露光面の
傾斜を検出する傾斜検出手段と、該XYステージの傾斜
を調整する傾斜調整手段とを設け、随時に、該傾斜検出
手段の検出結果に基づき該傾斜調整手段を作動させて、
該XYステージの傾斜を補正することを特徴としている
。
【0018】そして、前記傾斜検出手段は、前記電子ビ
ームを照射しその反射電子を検出させて該電子ビームの
フォーカス調整に用いるビーム調整用チップを、前記被
露光体の周囲の少なくとも3箇所に配置して構成し、前
記傾斜調整手段は、前記XYステージの下面を支持して
その支持点を上下方向に変位させる上下調整機構を、該
下面の少なくとも3箇所に対し個別に配置して構成すれ
ば良い。
ームを照射しその反射電子を検出させて該電子ビームの
フォーカス調整に用いるビーム調整用チップを、前記被
露光体の周囲の少なくとも3箇所に配置して構成し、前
記傾斜調整手段は、前記XYステージの下面を支持して
その支持点を上下方向に変位させる上下調整機構を、該
下面の少なくとも3箇所に対し個別に配置して構成すれ
ば良い。
【0019】また、電子ビーム露光装置においては、被
露光体をXYステージに装着し該被露光体に電子ビーム
を照射してパターンを形成する電子ビーム露光装置であ
って、それぞれが該XYステージの下面を支持してその
支持点を上下方向に変位させる少なくとも3個の上下調
整機構と、該電子ビームの照射による反射ビームを検出
する反射電子検出器とを備え、該電子ビームを照射しそ
の反射電子を該反射電子検出器に検出させて該電子ビー
ムのフォーカス調整に用いるビーム調整用チップが、該
被露光体の周囲の少なくとも3箇所に配置されて、該ビ
ーム調整用チップによるフォーカスデータに基づき該上
下調整機構を作動させることにより、該XYステージの
傾斜が補正されるように構成されてなることを特徴とし
ている。
露光体をXYステージに装着し該被露光体に電子ビーム
を照射してパターンを形成する電子ビーム露光装置であ
って、それぞれが該XYステージの下面を支持してその
支持点を上下方向に変位させる少なくとも3個の上下調
整機構と、該電子ビームの照射による反射ビームを検出
する反射電子検出器とを備え、該電子ビームを照射しそ
の反射電子を該反射電子検出器に検出させて該電子ビー
ムのフォーカス調整に用いるビーム調整用チップが、該
被露光体の周囲の少なくとも3箇所に配置されて、該ビ
ーム調整用チップによるフォーカスデータに基づき該上
下調整機構を作動させることにより、該XYステージの
傾斜が補正されるように構成されてなることを特徴とし
ている。
【0020】そして、前記上下調整機構は、上端が前記
XYステージの下面を支持する長手上下方向の可動軸と
、該可動軸の動きを上下方向に案内する案内部材と、該
可動軸の下端に接し横方向移動により該可動軸を上下動
させる楔とを有するものにすれば良い。
XYステージの下面を支持する長手上下方向の可動軸と
、該可動軸の動きを上下方向に案内する案内部材と、該
可動軸の下端に接し横方向移動により該可動軸を上下動
させる楔とを有するものにすれば良い。
【0021】
【作用】上記ビーム調整用チップの上述した配置は、そ
のチップによるフォーカスデータが電子ビームのフォー
カスのずれ量を示し得るので、電子ビームのフォーカス
面に対する被露光体の露光面の傾斜を検出可能にさせて
上記傾斜検出手段を構成する。
のチップによるフォーカスデータが電子ビームのフォー
カスのずれ量を示し得るので、電子ビームのフォーカス
面に対する被露光体の露光面の傾斜を検出可能にさせて
上記傾斜検出手段を構成する。
【0022】また、上記上下調整機構の上述した配置は
、その機能によりXYステージの傾斜を調整可能にさせ
て上記傾斜調整手段を構成する。そして、電子ビームの
フォーカス面に対する被露光体の露光面の傾斜はXYス
テージの傾斜を調整することにより正すことができる。
、その機能によりXYステージの傾斜を調整可能にさせ
て上記傾斜調整手段を構成する。そして、電子ビームの
フォーカス面に対する被露光体の露光面の傾斜はXYス
テージの傾斜を調整することにより正すことができる。
【0023】従って、前述のように露光面がフォーカス
面に対して傾斜した際に、前記XYステージの傾斜の補
正を前記傾斜検出手段の検出結果に基づいて行えば、露
光面の傾斜を正すことができる。
面に対して傾斜した際に、前記XYステージの傾斜の補
正を前記傾斜検出手段の検出結果に基づいて行えば、露
光面の傾斜を正すことができる。
【0024】上下調整機構の上述による構成は、上記可
動軸が上記案内部材により移動が上下方向に規制されて
上記楔により動かされるので、所望の機能を果たす。
動軸が上記案内部材により移動が上下方向に規制されて
上記楔により動かされるので、所望の機能を果たす。
【0025】
【実施例】以下本発明の実施例について図1〜図4を用
いて説明する。図1は実施例を説明するための側面図と
平面図、図2は実施例の上下調整機構を説明するための
側面図、図3は実施例のXYステージ傾斜補正の制御ブ
ロック図、図4は実施例のXYステージ傾斜補正の一手
順を示すフローチャート、であり、全図を通し同一符号
は同一対象物を示す。
いて説明する。図1は実施例を説明するための側面図と
平面図、図2は実施例の上下調整機構を説明するための
側面図、図3は実施例のXYステージ傾斜補正の制御ブ
ロック図、図4は実施例のXYステージ傾斜補正の一手
順を示すフローチャート、であり、全図を通し同一符号
は同一対象物を示す。
【0026】図1において、側面図(a)は装置全体の
要部を示し、平面図(b) はウエーハWを装着したX
Yステージ1を示しており、この実施例の従来との相違
は、ビーム調整用チップ6の配置を3個にして電子ビー
ム5のフォーカス面に対するウエーハWの露光面の傾斜
を検出可能にし、且つ、3個の上下調整機構8を配置し
てXYステージ1の傾斜を調整可能にしたことである。
要部を示し、平面図(b) はウエーハWを装着したX
Yステージ1を示しており、この実施例の従来との相違
は、ビーム調整用チップ6の配置を3個にして電子ビー
ム5のフォーカス面に対するウエーハWの露光面の傾斜
を検出可能にし、且つ、3個の上下調整機構8を配置し
てXYステージ1の傾斜を調整可能にしたことである。
【0027】ビーム調整用チップ6は、ホルダー2上の
ウエーハWの周囲のほぼ等分した3箇所に配置し、何れ
も上面高さをウエーハWの露光面に一致させてある。上
下調整機構8は、XYステージ1の下面(ベース1bの
下面) を支持しその支持点を上下方向に変位させるも
のであり、ベース1bの下面周縁部におけるビーム調整
用チップ6の配置箇所に対応した3箇所に配置してある
。
ウエーハWの周囲のほぼ等分した3箇所に配置し、何れ
も上面高さをウエーハWの露光面に一致させてある。上
下調整機構8は、XYステージ1の下面(ベース1bの
下面) を支持しその支持点を上下方向に変位させるも
のであり、ベース1bの下面周縁部におけるビーム調整
用チップ6の配置箇所に対応した3箇所に配置してある
。
【0028】そして上下調整機構8の構成は、図2に示
すように、上端がXYステージ1を支持する長手上下方
向の可動軸8aと、可動軸8aの動きを上下方向に案内
するボールブッシュ状の案内部材8bと、テーパー面が
可動軸8aの下端に接し横方向移動により可動軸8aを
上下動させる楔8cとを有しており、楔8cの移動はネ
ジ8dを介しパルスモータ8mの回転によって行う。楔
8cのテーパー面の勾配が1/100 、ネジ8dのピ
ッチが1mmであり、可動軸8aの上下動がパルスモー
タ8mの1回転当たり10μmの微調整機構となってい
る。
すように、上端がXYステージ1を支持する長手上下方
向の可動軸8aと、可動軸8aの動きを上下方向に案内
するボールブッシュ状の案内部材8bと、テーパー面が
可動軸8aの下端に接し横方向移動により可動軸8aを
上下動させる楔8cとを有しており、楔8cの移動はネ
ジ8dを介しパルスモータ8mの回転によって行う。楔
8cのテーパー面の勾配が1/100 、ネジ8dのピ
ッチが1mmであり、可動軸8aの上下動がパルスモー
タ8mの1回転当たり10μmの微調整機構となってい
る。
【0029】さて、ビーム調整用チップ6は、先に述べ
たように電子ビームを照射しその反射電子を反射電子検
出器7に検出させてフォーカスデータを求めるためのも
のであり、従来はこのフォーカスデータによる画像のぼ
けがなくなるように電子ビーム5を調整するフォーカス
調整用として使用していた。一方、このフォーカスデー
タからは、画像の線のぼけ幅による経験値としてフォー
カスのずれ量を割り出すことができる。
たように電子ビームを照射しその反射電子を反射電子検
出器7に検出させてフォーカスデータを求めるためのも
のであり、従来はこのフォーカスデータによる画像のぼ
けがなくなるように電子ビーム5を調整するフォーカス
調整用として使用していた。一方、このフォーカスデー
タからは、画像の線のぼけ幅による経験値としてフォー
カスのずれ量を割り出すことができる。
【0030】従って、上記配置された3個のビーム調整
用チップ6を使用してそれぞれのフォーカスデータを求
めれば、電子ビーム5のフォーカス面に対するウエーハ
Wの露光面の傾斜を検出することができる。
用チップ6を使用してそれぞれのフォーカスデータを求
めれば、電子ビーム5のフォーカス面に対するウエーハ
Wの露光面の傾斜を検出することができる。
【0031】そこで、ウエーハWの露光面が電子ビーム
5のフォーカス面に対して傾斜した際に、図3の制御ブ
ロック図に従い、上記フォーカスデータに基づいて3個
の上下調整機構8のそれぞれを適宜に作動させてXYス
テージ1の傾斜を補正することにより、上記露光面の傾
斜を正すことができる。
5のフォーカス面に対して傾斜した際に、図3の制御ブ
ロック図に従い、上記フォーカスデータに基づいて3個
の上下調整機構8のそれぞれを適宜に作動させてXYス
テージ1の傾斜を補正することにより、上記露光面の傾
斜を正すことができる。
【0032】XYステージ1の傾斜補正は、ウエーハW
をXYステージ1に装着した時点に行い、更には1個の
ウエーハWに対する露光が長時間になる場合は露光の途
中で随時に行っても良い。また、XYステージ1が安定
した状態ではウエーハWの交換に対し飛び飛びにおこな
っても良い。
をXYステージ1に装着した時点に行い、更には1個の
ウエーハWに対する露光が長時間になる場合は露光の途
中で随時に行っても良い。また、XYステージ1が安定
した状態ではウエーハWの交換に対し飛び飛びにおこな
っても良い。
【0033】そしてこの傾斜補正の手順の一例は図4の
フローチャートに示される。図4において、図に記載の
チップ6(1) は図1(b) における上側のビーム
調整用チップ6を、チップ6(2),機構8(2) は
同じく左下側のビーム調整用チップ6, 上下調整機構
8を、また、チップ6(3),機構8(3) は同じく
右下側のビーム調整用チップ6, 上下調整機構8を指
しており、先ず、チップ1(1) を電子ビーム5の照
射部に位置させて先に説明したフォーカス調整を行う。
フローチャートに示される。図4において、図に記載の
チップ6(1) は図1(b) における上側のビーム
調整用チップ6を、チップ6(2),機構8(2) は
同じく左下側のビーム調整用チップ6, 上下調整機構
8を、また、チップ6(3),機構8(3) は同じく
右下側のビーム調整用チップ6, 上下調整機構8を指
しており、先ず、チップ1(1) を電子ビーム5の照
射部に位置させて先に説明したフォーカス調整を行う。
【0034】次いで、チップ1(2) を電子ビーム5
の照射部に位置させてフォーカスデータを求め、そのフ
ォーカスデータによる画像のぼけがなくなるように機構
8(2) を作動させる。
の照射部に位置させてフォーカスデータを求め、そのフ
ォーカスデータによる画像のぼけがなくなるように機構
8(2) を作動させる。
【0035】次いで、チップ1(3) を電子ビーム5
の照射部に位置させてフォーカスデータを求め、そのフ
ォーカスデータによる画像のぼけがなくなるように機構
8(3) を作動させる。
の照射部に位置させてフォーカスデータを求め、そのフ
ォーカスデータによる画像のぼけがなくなるように機構
8(3) を作動させる。
【0036】次いで、チップ1(1) 〜(3) の何
れにおいてもフォーカスが合っているかを確認する。合
格ならばXYステージ1の傾斜補正を終了とする。不合
格ならば、最初のフォーカス調整に戻り上記操作を繰り
返す。
れにおいてもフォーカスが合っているかを確認する。合
格ならばXYステージ1の傾斜補正を終了とする。不合
格ならば、最初のフォーカス調整に戻り上記操作を繰り
返す。
【0037】この手順は、ウエーハWの傾斜検出操作と
XYステージ1の傾斜補正操作とを並行して行うもので
あるが、他の手順として、ウエーハWの傾斜を検出して
からXYステージ1の傾斜補正を行うこともできる。
XYステージ1の傾斜補正操作とを並行して行うもので
あるが、他の手順として、ウエーハWの傾斜を検出して
からXYステージ1の傾斜補正を行うこともできる。
【0038】その場合は、ウエーハWの傾斜検出で得ら
れるフォーカスデータから割り出す3個のフォーカスず
れ量と、そのフォーカスすれ量を0にするために必要な
3個の上下調整機構8の作動条件との相関を予め求めて
おく。
れるフォーカスデータから割り出す3個のフォーカスず
れ量と、そのフォーカスすれ量を0にするために必要な
3個の上下調整機構8の作動条件との相関を予め求めて
おく。
【0039】そして、先ず、3個のビーム調整用チップ
6を用いてそれぞれのフォーカスデータを求めウエーハ
Wの露光面の傾斜を検出する。次いで、これらのフォー
カスデータに基づき上記相関に従って上下調整機構8を
作動させる。
6を用いてそれぞれのフォーカスデータを求めウエーハ
Wの露光面の傾斜を検出する。次いで、これらのフォー
カスデータに基づき上記相関に従って上下調整機構8を
作動させる。
【0040】次いで、3個のビーム調整用チップ6の何
れにおいてもフォーカスが合っているかを確認する。不
合格ならば再度の繰り返しが必要であるが、原理的には
一回の調整でXYステージ1の傾斜補正を終了させるこ
とができる。
れにおいてもフォーカスが合っているかを確認する。不
合格ならば再度の繰り返しが必要であるが、原理的には
一回の調整でXYステージ1の傾斜補正を終了させるこ
とができる。
【0041】前者の手順は、ビーム調整用チップ6と上
下調整機構8の配置が相互に対応していることにより、
特別な相関を求めておくことなしに可能となっている。 これに対して後者の手順は、上述の相関を求めておく必
要があるが、ビーム調整用チップ6と上下調整機構8の
配置が相互間で制約されない。
下調整機構8の配置が相互に対応していることにより、
特別な相関を求めておくことなしに可能となっている。 これに対して後者の手順は、上述の相関を求めておく必
要があるが、ビーム調整用チップ6と上下調整機構8の
配置が相互間で制約されない。
【0042】なお、上述の実施例ではビーム調整用チッ
プ6または上下調整機構8の数を3個にしてあるが、そ
の数が4個でも良くまたそれより多くとも良いことは明
らかである。
プ6または上下調整機構8の数を3個にしてあるが、そ
の数が4個でも良くまたそれより多くとも良いことは明
らかである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
露光体をXYステージに装着し該被露光体に電子ビーム
を照射してパターンを形成する電子ビーム露光において
、XYステージの熱膨張などによる歪で被露光体の露光
面が電子ビームのフォーカス面に対して傾斜した際に、
その傾斜を正すことが可能な方法及び装置が提供されて
、形成するパターンの精度維持が可能となり延いては歩
留り向上を可能にさせる効果がある。
露光体をXYステージに装着し該被露光体に電子ビーム
を照射してパターンを形成する電子ビーム露光において
、XYステージの熱膨張などによる歪で被露光体の露光
面が電子ビームのフォーカス面に対して傾斜した際に、
その傾斜を正すことが可能な方法及び装置が提供されて
、形成するパターンの精度維持が可能となり延いては歩
留り向上を可能にさせる効果がある。
【図1】 実施例を説明するための側面図と平面図
【
図2】 実施例の上下調整機構を説明するための側面
図
図2】 実施例の上下調整機構を説明するための側面
図
【図3】 実施例のXYステージ傾斜補正の制御ブロ
ック図
ック図
【図4】 実施例のXYステージ傾斜補正の一手順を
示すフローチャート
示すフローチャート
【図5】 電子ビーム露光装置を説明するための構成
図
図
【図6】 電子ビーム露光の制御ブロック図
【図7
】 電子ビームのフォーカス調整を説明するための側
面図
】 電子ビームのフォーカス調整を説明するための側
面図
W ウエーハ(被露光体)
1 XYステージ
1x Xステージ
1y Yステージ
1b ベース
1xm,1ym DCモータ
2 ホルダー
3 レーザ測長器
4 電子ビームコラム
5 電子ビーム
6 ビーム調整用チップ
7 反射電子検出器
8 上下調整機構
8a 可動軸
8b 案内部材
8c 楔
8d ネジ
8m パルスモータ
Claims (4)
- 【請求項1】 被露光体(W) をXYステージ(1
) に装着し該被露光体(W) に電子ビーム(5)
を照射してパターンを形成する電子ビーム露光において
、該電子ビーム(5) のフォーカス面に対する該被露
光体(W) の露光面の傾斜を検出する傾斜検出手段と
、該XYステージ(1) の傾斜を調整する傾斜調整手
段とを設け、随時に、該傾斜検出手段の検出結果に基づ
き該傾斜調整手段を作動させて、該XYステージの傾斜
を補正することを特徴とする電子ビーム露光方法。 - 【請求項2】 前記傾斜検出手段は、前記電子ビーム
(5) を照射しその反射電子を検出させて該電子ビー
ム(5) のフォーカス調整に用いるビーム調整用チッ
プ(6) を、前記被露光体(W) の周囲の少なくと
も3箇所に配置して構成し、前記傾斜調整手段は、前記
XYステージ(1) の下面を支持してその支持点を上
下方向に変位させる上下調整機構(8) を、該下面の
少なくとも3箇所に対し個別に配置して構成することを
特徴とする請求項1記載の電子ビーム露光方法。 - 【請求項3】 被露光体(W) をXYステージ(1
) に装着し該被露光体(W) に電子ビーム(5)
を照射してパターンを形成する電子ビーム露光装置であ
って、それぞれが該XYステージ(1) の下面を支持
してその支持点を上下方向に変位させる少なくとも3個
の上下調整機構(8) と、該電子ビーム(5) の照
射による反射ビームを検出する反射電子検出器(7)
とを備え、該電子ビーム(5) を照射しその反射電子
を該反射電子検出器(7) に検出させて該電子ビーム
(5) のフォーカス調整に用いるビーム調整用チップ
(6) が、該被露光体(W)の周囲の少なくとも3箇
所に配置されて、該ビーム調整用チップ(6) による
フォーカスデータに基づき該上下調整機構(8) を作
動させることにより、該XYステージ(1) の傾斜が
補正されるように構成されてなることを特徴とする電子
ビーム露光装置。 - 【請求項4】 前記上下調整機構(8) は、上端が
前記XYステージ(1) の下面を支持する長手上下方
向の可動軸(8a)と、該可動軸(8a)の動きを上下
方向に案内する案内部材(8b)と、該可動軸(8a)
の下端に接し横方向移動により該可動軸(8a)を上下
動させる楔(8c)とを有することを特徴とする請求項
3記載の電子ビーム露光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13454291A JPH04359506A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 電子ビーム露光方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13454291A JPH04359506A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 電子ビーム露光方法及び装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04359506A true JPH04359506A (ja) | 1992-12-11 |
Family
ID=15130754
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13454291A Pending JPH04359506A (ja) | 1991-06-06 | 1991-06-06 | 電子ビーム露光方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04359506A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5708276A (en) * | 1995-07-20 | 1998-01-13 | Fujitsu Limited | Electron-beam exposure device and a method of detecting a mark position for the device |
GB2375881A (en) * | 2001-02-28 | 2002-11-27 | Sony Corp | Electron beam irradiation system and electron beam irradiation method |
JP2009246004A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | ダイシングテープ貼付装置 |
-
1991
- 1991-06-06 JP JP13454291A patent/JPH04359506A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5708276A (en) * | 1995-07-20 | 1998-01-13 | Fujitsu Limited | Electron-beam exposure device and a method of detecting a mark position for the device |
GB2375881A (en) * | 2001-02-28 | 2002-11-27 | Sony Corp | Electron beam irradiation system and electron beam irradiation method |
GB2375881B (en) * | 2001-02-28 | 2003-04-16 | Sony Corp | Electron beam irradiation system and electron beam irradiation method |
US6573511B2 (en) | 2001-02-28 | 2003-06-03 | Sony Corporation | Electron beam irradiation system and electron beam irradiation method |
JP2009246004A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Tokyo Seimitsu Co Ltd | ダイシングテープ貼付装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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