JPH04357494A - 沸騰水型原子炉用燃料集合体 - Google Patents
沸騰水型原子炉用燃料集合体Info
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- JPH04357494A JPH04357494A JP3157364A JP15736491A JPH04357494A JP H04357494 A JPH04357494 A JP H04357494A JP 3157364 A JP3157364 A JP 3157364A JP 15736491 A JP15736491 A JP 15736491A JP H04357494 A JPH04357494 A JP H04357494A
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、沸騰水型原子炉(以下
、BWRと記す)用燃料集合体に関し、特に幾つかの燃
料棒を間引いた燃料集合体や短尺燃料棒を備えた燃料集
合体の耐ドライアウト性能の向上に関するものである。
、BWRと記す)用燃料集合体に関し、特に幾つかの燃
料棒を間引いた燃料集合体や短尺燃料棒を備えた燃料集
合体の耐ドライアウト性能の向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近では、燃料の経済性を向上させるた
め、高燃焼度化の要求が高まり、燃料の濃縮度を高める
とともに、一本もしくは複数個の大型ウォータロッドを
用いて熱中性子利用率を向上させ、同一濃縮度の場合で
も、平均取り出し燃焼度を増加させることが検討されて
いる。また、燃料集合体を構成する燃料棒を細径化して
燃料棒1本あたりの熱負荷を低くして高燃焼度化した場
合の燃料棒の健全性を高める工夫もなされており、燃料
棒の配列を現行の8行8列から9行9列、さらに多数本
の燃料棒を格子に配列した燃料集合体はその一例である
。
め、高燃焼度化の要求が高まり、燃料の濃縮度を高める
とともに、一本もしくは複数個の大型ウォータロッドを
用いて熱中性子利用率を向上させ、同一濃縮度の場合で
も、平均取り出し燃焼度を増加させることが検討されて
いる。また、燃料集合体を構成する燃料棒を細径化して
燃料棒1本あたりの熱負荷を低くして高燃焼度化した場
合の燃料棒の健全性を高める工夫もなされており、燃料
棒の配列を現行の8行8列から9行9列、さらに多数本
の燃料棒を格子に配列した燃料集合体はその一例である
。
【0003】この燃料棒本数の増加と集合体内部の中性
子減速材の体積増加という二つの特徴を組み合わせた高
燃焼度化燃料には、冷却材との接触面積増大による摩擦
圧損の増加と、インチャンネルの流路断面積の縮小によ
る冷却材流速の増大のため冷却材流れに対する圧損が増
加するという問題があった。
子減速材の体積増加という二つの特徴を組み合わせた高
燃焼度化燃料には、冷却材との接触面積増大による摩擦
圧損の増加と、インチャンネルの流路断面積の縮小によ
る冷却材流速の増大のため冷却材流れに対する圧損が増
加するという問題があった。
【0004】例えば、BWRでは、冷却材は水と蒸気の
二相流となっているため、水力学的不安定性を配慮する
必要があるが、一般に二相流部は単相部に比べて冷却材
流速が大きくなるため、前述の圧損の増加は二相流部に
対して影響が大きく、そのため水力学的不安定性が助長
されることとなる。
二相流となっているため、水力学的不安定性を配慮する
必要があるが、一般に二相流部は単相部に比べて冷却材
流速が大きくなるため、前述の圧損の増加は二相流部に
対して影響が大きく、そのため水力学的不安定性が助長
されることとなる。
【0005】このように、高燃焼度化燃料では8×8燃
料に比べて高圧損化しているため、水力学的不安定性が
悪化するという不都合が生ずる。尚、水力学的不安定性
が悪化すると、冷却材の流量が振動し、この振幅が大き
くなった最悪の場合は除熱の不足による燃料の破損に至
る。
料に比べて高圧損化しているため、水力学的不安定性が
悪化するという不都合が生ずる。尚、水力学的不安定性
が悪化すると、冷却材の流量が振動し、この振幅が大き
くなった最悪の場合は除熱の不足による燃料の破損に至
る。
【0006】この水力学的不安定性を解決する一案とし
て、特開平2−12087号公報には一部の燃料棒を通
常の全長燃料棒の有効長の2/3程度に短尺化し、有効
長上部の二相流圧損を小さくして、水力学的不安定性の
抑制を計ることが提案されている。なお、図3は全長燃
料棒と短尺燃料棒との長さの相違を示す説明図である。 確かに、この提案のように燃料集合体の一部の燃料棒を
短尺燃料棒にすると、短尺燃料棒の先端より下流側では
流路断面積が増え、また冷却材との接触面積が減るため
、有効長上部の二相圧力損失が低減し、水力学的不安定
性が抑制されるメリットがあった。
て、特開平2−12087号公報には一部の燃料棒を通
常の全長燃料棒の有効長の2/3程度に短尺化し、有効
長上部の二相流圧損を小さくして、水力学的不安定性の
抑制を計ることが提案されている。なお、図3は全長燃
料棒と短尺燃料棒との長さの相違を示す説明図である。 確かに、この提案のように燃料集合体の一部の燃料棒を
短尺燃料棒にすると、短尺燃料棒の先端より下流側では
流路断面積が増え、また冷却材との接触面積が減るため
、有効長上部の二相圧力損失が低減し、水力学的不安定
性が抑制されるメリットがあった。
【0007】ところで、図4は典型的な水−水蒸気の二
相流の分布を示す説明図であり、図5はドライアウト時
の燃料棒の壁面温度分布を示す説明図である。過出力状
態等の何らかの要因で燃料集合体が熱的に厳しい状態に
おかれると、いわゆる核沸騰状態から膜沸騰状態への遷
移が生じ、図4,5に示すように燃料棒1の外周面の液
膜2が消失して液滴3と蒸気4となり、除熱効果が急激
に悪化する。尚、5はチャンネルボックスである。この
ため、燃料棒1の液膜消失領域における温度が急激に上
昇し、遂にはその部分でバーンアウトを生ずることにな
る。尚、BWR燃料に特徴的な液膜の消失によるバーン
アウトを特にドライアウトと呼び、ドライアウトの生ず
る燃料集合体全体の負荷を限界出力と呼ぶ。
相流の分布を示す説明図であり、図5はドライアウト時
の燃料棒の壁面温度分布を示す説明図である。過出力状
態等の何らかの要因で燃料集合体が熱的に厳しい状態に
おかれると、いわゆる核沸騰状態から膜沸騰状態への遷
移が生じ、図4,5に示すように燃料棒1の外周面の液
膜2が消失して液滴3と蒸気4となり、除熱効果が急激
に悪化する。尚、5はチャンネルボックスである。この
ため、燃料棒1の液膜消失領域における温度が急激に上
昇し、遂にはその部分でバーンアウトを生ずることにな
る。尚、BWR燃料に特徴的な液膜の消失によるバーン
アウトを特にドライアウトと呼び、ドライアウトの生ず
る燃料集合体全体の負荷を限界出力と呼ぶ。
【0008】また、8×8型及び9×9型燃料ともに、
一つの燃料集合体に通常7個のスペーサを具備している
が、燃料集合体内の燃料棒が熱的に最も厳しくなるのは
上方から2番目の第6スペーサ直下部よりも上方(冷却
材流れの下流側)の部分で、特にBWRの通常運転範囲
では最上位(第7スペーサ)スペーサ直下部で最も厳し
くなることは既に確認されている。
一つの燃料集合体に通常7個のスペーサを具備している
が、燃料集合体内の燃料棒が熱的に最も厳しくなるのは
上方から2番目の第6スペーサ直下部よりも上方(冷却
材流れの下流側)の部分で、特にBWRの通常運転範囲
では最上位(第7スペーサ)スペーサ直下部で最も厳し
くなることは既に確認されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図6は短尺燃料棒を備
えた燃料集合体の下流側位置での燃料棒の配置を示す平
面図である。上記のように、全長燃料棒の有効長の2/
3程度に短尺化した燃料棒を用いた構造では、図6に示
すように短尺燃料棒先端より下流側に燃料棒がない空間
のサブチャンネルcが存在し、この空間を囲むように、
チャンネルボックスとのコーナ部のサブチャンネルa,
チャンネルボックスの偏平部のサブチャンネルb,内央
部のサブチャンネルeとが存在する。空間のサブチャン
ネルcの流路抵抗が他のサブチャンネルa,b,eより
も小さいため、周囲の領域から蒸気とともに燃料棒の冷
却に大きく寄与する水が流れ込むような横流れが生じ、
空間のサブチャンネルcの周囲のサブチャンネルの燃料
棒のまわりを液膜状に流れる水は有効長上部で空間のサ
ブチャンネルcに流れ込む傾向にあるので、燃料棒の一
部の第6スペーサ直下部及び第7スペーサ直下部は熱的
にさらに厳しくなって限界出力が低下するという問題が
あった。
えた燃料集合体の下流側位置での燃料棒の配置を示す平
面図である。上記のように、全長燃料棒の有効長の2/
3程度に短尺化した燃料棒を用いた構造では、図6に示
すように短尺燃料棒先端より下流側に燃料棒がない空間
のサブチャンネルcが存在し、この空間を囲むように、
チャンネルボックスとのコーナ部のサブチャンネルa,
チャンネルボックスの偏平部のサブチャンネルb,内央
部のサブチャンネルeとが存在する。空間のサブチャン
ネルcの流路抵抗が他のサブチャンネルa,b,eより
も小さいため、周囲の領域から蒸気とともに燃料棒の冷
却に大きく寄与する水が流れ込むような横流れが生じ、
空間のサブチャンネルcの周囲のサブチャンネルの燃料
棒のまわりを液膜状に流れる水は有効長上部で空間のサ
ブチャンネルcに流れ込む傾向にあるので、燃料棒の一
部の第6スペーサ直下部及び第7スペーサ直下部は熱的
にさらに厳しくなって限界出力が低下するという問題が
あった。
【0010】図7は短尺燃料棒を備えた9×9燃料集合
体の限界出力の増減を示した説明図である。図7に示す
通り、高燃焼度化9×9燃料集合体で、有効長の2/3
程度に短尺化した8本の短尺燃料棒を用いた場合の短尺
燃料棒周囲の限界出力と、短尺燃料棒を用いない従来設
計の燃料棒の限界出力との関係から判るように、短尺燃
料棒7の中間に位置する燃料棒1の限界出力は最大で約
7%低下する。尚、6はウォーターチャンネルを示す。
体の限界出力の増減を示した説明図である。図7に示す
通り、高燃焼度化9×9燃料集合体で、有効長の2/3
程度に短尺化した8本の短尺燃料棒を用いた場合の短尺
燃料棒周囲の限界出力と、短尺燃料棒を用いない従来設
計の燃料棒の限界出力との関係から判るように、短尺燃
料棒7の中間に位置する燃料棒1の限界出力は最大で約
7%低下する。尚、6はウォーターチャンネルを示す。
【0011】本発明は、耐ドライアウト性能を改善した
BWR用燃料集合体を得ることを目的とする。
BWR用燃料集合体を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載の発明
では、上下タイプレート及び長手方向に間隔を開けて複
数配置したスペーサによって燃料棒をバンドル状に束ね
たBWR用燃料集合体において、前記燃料集合体を構成
する燃料棒の一部又は一部分に置換える空間部を設け、
前記空間部のスペーサ対応位置に冷却材の流れを乱す羽
根を設けたものである。
では、上下タイプレート及び長手方向に間隔を開けて複
数配置したスペーサによって燃料棒をバンドル状に束ね
たBWR用燃料集合体において、前記燃料集合体を構成
する燃料棒の一部又は一部分に置換える空間部を設け、
前記空間部のスペーサ対応位置に冷却材の流れを乱す羽
根を設けたものである。
【0013】更に具体的に、本請求項2に記載の発明で
は、前記請求項1に記載のBWR用燃料集合体において
、前記燃料集合体を構成する一部の燃料棒が、冷却材流
れの下流側を空間部で置換した短尺燃料棒であり、前記
短尺燃料棒の下流側に配置されたスペーサの前記短尺燃
料棒対応位置に冷却材の流れを乱す羽根を設けたもので
ある。
は、前記請求項1に記載のBWR用燃料集合体において
、前記燃料集合体を構成する一部の燃料棒が、冷却材流
れの下流側を空間部で置換した短尺燃料棒であり、前記
短尺燃料棒の下流側に配置されたスペーサの前記短尺燃
料棒対応位置に冷却材の流れを乱す羽根を設けたもので
ある。
【0014】また請求項3に記載の発明では、前記羽根
が、前記冷却材の流れに沿った旋回流を発生させるよう
に構成されたものを開示する。
が、前記冷却材の流れに沿った旋回流を発生させるよう
に構成されたものを開示する。
【0015】
【作用】本発明では、燃料集合体を構成する燃料棒の一
部又は一部分を空間部に置換え、前記空間部のスペーサ
の対応位置に冷却材の流れを乱す羽根を設けたものであ
るため、前記空間部に流れ込む冷却材を強制的に乱流混
合させることによって、その周囲の燃料棒の液膜流を増
加し、耐ドライアウト性能を改善することができる。
部又は一部分を空間部に置換え、前記空間部のスペーサ
の対応位置に冷却材の流れを乱す羽根を設けたものであ
るため、前記空間部に流れ込む冷却材を強制的に乱流混
合させることによって、その周囲の燃料棒の液膜流を増
加し、耐ドライアウト性能を改善することができる。
【0016】具体的には、燃料集合体を構成する一部の
燃料棒が冷却材流れの下流側を空間部で置換した短尺燃
料棒であり、前記短尺燃料棒の下流側に配置されたスペ
ーサの前記短尺燃料棒対応位置に冷却材の流れを乱す羽
根を設けたものであるため、短尺燃料棒先端より下流側
の燃料棒の排除された空間部では選択的な流量配合によ
り、冷却材が周辺部からその空間部に流れ込みながら、
軸方向に沿って上昇する。短尺燃料棒先端より下流側の
燃料棒の排除された空間部に流れ込んだ冷却材を強制的
に乱流混合させることによって、その周囲の燃料棒の液
膜流を増やし、耐ドライアウト性能を改善する。
燃料棒が冷却材流れの下流側を空間部で置換した短尺燃
料棒であり、前記短尺燃料棒の下流側に配置されたスペ
ーサの前記短尺燃料棒対応位置に冷却材の流れを乱す羽
根を設けたものであるため、短尺燃料棒先端より下流側
の燃料棒の排除された空間部では選択的な流量配合によ
り、冷却材が周辺部からその空間部に流れ込みながら、
軸方向に沿って上昇する。短尺燃料棒先端より下流側の
燃料棒の排除された空間部に流れ込んだ冷却材を強制的
に乱流混合させることによって、その周囲の燃料棒の液
膜流を増やし、耐ドライアウト性能を改善する。
【0017】更に具体的には、短尺化された短尺燃料棒
の下流位置に対応するスペーサセルの上面に該スペーサ
セルを縮径するように板状の羽根を設け、乱流混合を促
進させるものである。これによれば、このスペーサセル
を流れる冷却材は乱流混合によって、水は液滴となって
周囲の燃料棒表面に付着し、燃料棒表面の液膜流が増え
ることにより、その耐ドライアウト性能が改善される。
の下流位置に対応するスペーサセルの上面に該スペーサ
セルを縮径するように板状の羽根を設け、乱流混合を促
進させるものである。これによれば、このスペーサセル
を流れる冷却材は乱流混合によって、水は液滴となって
周囲の燃料棒表面に付着し、燃料棒表面の液膜流が増え
ることにより、その耐ドライアウト性能が改善される。
【0018】また、前述の板状の羽根を傾斜させて流れ
に指向性、即ち冷却材の流れに沿った旋回流を発生させ
るものでは、乱流拡散に旋回流の効果が加わるので、周
囲の燃料棒表面への液滴付着速度が増大し、耐ドライア
ウト性能の更なる改善が期待できる。
に指向性、即ち冷却材の流れに沿った旋回流を発生させ
るものでは、乱流拡散に旋回流の効果が加わるので、周
囲の燃料棒表面への液滴付着速度が増大し、耐ドライア
ウト性能の更なる改善が期待できる。
【0019】尚、本発明は後述するような短尺燃料棒だ
けでなく、燃料棒のあるべき格子位置に燃料棒が一本そ
っくり存在しない燃料集合体にも適用でき、この欠落し
た燃料棒に対応するスペーサセル位置に羽根を装着する
ことによって耐ドライアウト性能が改善されることは言
うまでもなく、即ち9×9のみらなず、10×10,1
2×12など、燃料棒本数が増える設計になった場合の
圧損増加の措置として、燃料棒全長をまるごと間引いた
燃料集合体にも適用することができる。更に、本発明は
、格子型スペーサのみならずリング型スペーサ等を備え
た燃料集合体にも広く適用可能である。
けでなく、燃料棒のあるべき格子位置に燃料棒が一本そ
っくり存在しない燃料集合体にも適用でき、この欠落し
た燃料棒に対応するスペーサセル位置に羽根を装着する
ことによって耐ドライアウト性能が改善されることは言
うまでもなく、即ち9×9のみらなず、10×10,1
2×12など、燃料棒本数が増える設計になった場合の
圧損増加の措置として、燃料棒全長をまるごと間引いた
燃料集合体にも適用することができる。更に、本発明は
、格子型スペーサのみならずリング型スペーサ等を備え
た燃料集合体にも広く適用可能である。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例の燃料集合体のスペ
ーサの構成を示す平面図である。図に示す通り、スペー
サ格子10で区切られたスペーサセル中に燃料棒11が
嵌挿され、固定スプリング12で固定されている。図の
中央部のスペーサセルCには燃料棒が嵌挿されておらず
、空間部となっているが、上流側のスペーサの対応セル
には短尺燃料棒13が嵌挿されている。短尺燃料棒13
の下流位置のスペーサ位置に相当するスペーサセルCの
スペーサ格子10の上面にスペーサセルを縮径するよう
に、板状の羽根14が設けられている。この羽根14に
よりにスペーサセルCに流れ込む冷却材を強制的に乱流
混合させることによって、その周囲の燃料棒の液膜流を
増やし、耐ドライアウト性能を改善することができる。
ーサの構成を示す平面図である。図に示す通り、スペー
サ格子10で区切られたスペーサセル中に燃料棒11が
嵌挿され、固定スプリング12で固定されている。図の
中央部のスペーサセルCには燃料棒が嵌挿されておらず
、空間部となっているが、上流側のスペーサの対応セル
には短尺燃料棒13が嵌挿されている。短尺燃料棒13
の下流位置のスペーサ位置に相当するスペーサセルCの
スペーサ格子10の上面にスペーサセルを縮径するよう
に、板状の羽根14が設けられている。この羽根14に
よりにスペーサセルCに流れ込む冷却材を強制的に乱流
混合させることによって、その周囲の燃料棒の液膜流を
増やし、耐ドライアウト性能を改善することができる。
【0021】図2は別の実施例の燃料集合体のスペーサ
の構成を示す平面図である。図1と同様に、図の中央部
のスペーサセルC’には燃料棒が嵌挿されておらず、空
間部となっているが、上流側のスペーサの対応セルには
短尺燃料棒23が嵌挿されている。短尺燃料棒23の下
流位置のスペーサ位置に相当するスペーサセルC’のス
ペーサ格子20の上面に板状の羽根24を傾斜させて冷
却材流れに指向性、即ち冷却材の流れに沿った旋回流を
発生させるように配置した。この羽根24によりにスペ
ーサセルC’に流れ込む冷却材を旋回混合させることに
よって、その周囲の燃料棒の液膜流を増やし、耐ドライ
アウト性能を改善することができる。
の構成を示す平面図である。図1と同様に、図の中央部
のスペーサセルC’には燃料棒が嵌挿されておらず、空
間部となっているが、上流側のスペーサの対応セルには
短尺燃料棒23が嵌挿されている。短尺燃料棒23の下
流位置のスペーサ位置に相当するスペーサセルC’のス
ペーサ格子20の上面に板状の羽根24を傾斜させて冷
却材流れに指向性、即ち冷却材の流れに沿った旋回流を
発生させるように配置した。この羽根24によりにスペ
ーサセルC’に流れ込む冷却材を旋回混合させることに
よって、その周囲の燃料棒の液膜流を増やし、耐ドライ
アウト性能を改善することができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明した通り、燃料集合体を構成す
る燃料棒の一部又は一部分に置換える空間部を設け、前
記空間部のスペーサ対応位置に冷却材の流れを乱す羽根
を設けたものであるため、前記空間部に流れ込む冷却材
を強制的に乱流混合させることによって、その周囲の燃
料棒の液膜流を増やし、耐ドライアウト性能を改善する
ことができる。具体的には、燃料集合体を構成する一部
の燃料棒が冷却材流れの下流側を空間部で置換した短尺
燃料棒であり、前記短尺燃料棒の下流側に配置されたス
ペーサの前記短尺燃料棒対応位置に冷却材の流れを乱す
羽根を設けたものであるため、冷却材が短尺燃料棒先端
より下流側の燃料棒の排除された領域では選択的な流量
配合により、周辺部からその排除領域に流れ込みながら
、軸方向に沿って上昇する。短尺燃料棒先端より下流側
の燃料棒の排除された領域に流れ込んだ冷却材を強制的
に乱流混合させることによって、その周囲の燃料棒の液
膜流を増やし、耐ドライアウト性能を改善することがで
きる。
る燃料棒の一部又は一部分に置換える空間部を設け、前
記空間部のスペーサ対応位置に冷却材の流れを乱す羽根
を設けたものであるため、前記空間部に流れ込む冷却材
を強制的に乱流混合させることによって、その周囲の燃
料棒の液膜流を増やし、耐ドライアウト性能を改善する
ことができる。具体的には、燃料集合体を構成する一部
の燃料棒が冷却材流れの下流側を空間部で置換した短尺
燃料棒であり、前記短尺燃料棒の下流側に配置されたス
ペーサの前記短尺燃料棒対応位置に冷却材の流れを乱す
羽根を設けたものであるため、冷却材が短尺燃料棒先端
より下流側の燃料棒の排除された領域では選択的な流量
配合により、周辺部からその排除領域に流れ込みながら
、軸方向に沿って上昇する。短尺燃料棒先端より下流側
の燃料棒の排除された領域に流れ込んだ冷却材を強制的
に乱流混合させることによって、その周囲の燃料棒の液
膜流を増やし、耐ドライアウト性能を改善することがで
きる。
【図1】本発明の一実施例の燃料集合体のスペーサの構
成を示す平面図である。
成を示す平面図である。
【図2】別の実施例の燃料集合体のスペーサの構成を示
す平面図である。
す平面図である。
【図3】全長燃料棒と短尺燃料棒との長さの相違を示す
説明図である。
説明図である。
【図4】典型的な水−水蒸気の二相流の分布を示す説明
図である。
図である。
【図5】ドライアウト時の燃料棒の壁面温度分布を示す
説明図である。
説明図である。
【図6】短尺燃料棒を備えた燃料集合体の下流側位置で
の燃料棒の配置を示す平面図である。
の燃料棒の配置を示す平面図である。
【図7】短尺燃料棒を備えた9×9燃料集合体の限界出
力の増減を示した説明図である。
力の増減を示した説明図である。
10,20…スペーサ格子
11,21…燃料棒
12,22…固定スプリング
13,23…短尺燃料棒
14,24…羽根
Claims (3)
- 【請求項1】 上下タイプレート及び長手方向に間隔
を開けて複数配置したスペーサによって燃料棒をバンド
ル状に束ねた沸騰水型原子炉用燃料集合体において、前
記燃料集合体を構成する燃料棒の一部又は一部分に置換
える空間部を設け、前記空間部のスペーサ対応位置に冷
却材の流れを乱す羽根を設けたことを特徴とする沸騰水
型原子炉用燃料集合体。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載の沸騰水型原子炉
用燃料集合体において、前記燃料集合体を構成する一部
の燃料棒が、冷却材流れの下流側を空間部で置換した短
尺燃料棒であり、前記短尺燃料棒の下流側に配置された
スペーサの前記短尺燃料棒対応位置に冷却材の流れを乱
す羽根を設けたことを特徴とする沸騰水型原子炉用燃料
集合体。 - 【請求項3】 前記請求項1又は2に記載の沸騰水型
原子炉用燃料集合体において、前記羽根が、前記冷却材
の流れに沿った旋回流を発生させるものであることを特
徴とする沸騰水型原子炉用燃料集合体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3157364A JPH04357494A (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 沸騰水型原子炉用燃料集合体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3157364A JPH04357494A (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 沸騰水型原子炉用燃料集合体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04357494A true JPH04357494A (ja) | 1992-12-10 |
Family
ID=15648046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3157364A Pending JPH04357494A (ja) | 1991-06-03 | 1991-06-03 | 沸騰水型原子炉用燃料集合体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04357494A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5875224A (en) * | 1997-09-02 | 1999-02-23 | General Electric Company | Swirler attachment for a spacer of a nuclear fuel bundle |
US6765979B1 (en) * | 1996-04-01 | 2004-07-20 | General Electric Company | Fluid separation device for vent volumes of nuclear fuel bundles |
-
1991
- 1991-06-03 JP JP3157364A patent/JPH04357494A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6765979B1 (en) * | 1996-04-01 | 2004-07-20 | General Electric Company | Fluid separation device for vent volumes of nuclear fuel bundles |
US5875224A (en) * | 1997-09-02 | 1999-02-23 | General Electric Company | Swirler attachment for a spacer of a nuclear fuel bundle |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19991130 |