JPH04356766A - 光ディスク用アダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、情報記録再生装置に装
着される光ディスクの光ディスク用アダプタに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、光磁気ディスク、または光ディス
クを用いて情報の記録、再生等を行う場合、両者の間に
は以下のような相違点がある。ＩＳＯ標準の光磁気ディ
スクにはハブが形成されており、このハブがターンテー
ブルの磁石で磁気吸着され、光磁気ディスクはターンテ
ーブルに固定されるようになっている。

【０００３】一方、ＣＤ、ＣＤＲＯＭ等の光ディスクに
はセンターホールが形成されており、このセンターホー
ルがターンテーブルに形成されたテーパ部に入り込み、
ディスクの上から磁石を伴ったディスククランプを用い
ることによって、光ディスクはターンテーブルに固定さ
れるようになっている。

【０００４】このように、両者のディスクの規格は全く
異なっており、それぞれ、光磁気ディスク装置、光ディ
スク装置への光学的記録媒体の装着の方法も異なったも
のとなっている。

【０００５】しかし、ハブを有する光磁気ディスクを用
いて情報の記録および／または再生を行い、かつＣＤ、
ＣＤＲＯＭ等の光ディスクを用いて情報の記録および／
または再生を行うことのできる情報記録再生装置も考え
られる。すなわち、異なる規格のディスクであっても、
光ディスクを光磁気ディスク装置に装着し、情報の再生
等を行うことも考えられる。この場合、光磁気ディスク
を固定し、回転させるターンテーブルに、光ディスクを
光磁気ディスクの規格に合わせて簡単に固定できるよう
にする必要がある。

【０００６】実公平１−１０７９０号公報には、本発明
の目的とは異なるが、光ディスクをディスククランパー
によってカセットケース内に収納し、ＣＤをカセットケ
ースに入れたまま使用する光ディスクカセットが開示さ
れている。

【０００７】また、特開昭５９−２０１２８２号公報に
は、光学ディスクプレーヤーの本体を構成する外装筐体
の蓋体に電磁石を設け、光ディスクをこの電磁石を用い
て光学ディスクプレーヤー内に収納する技術が開示され
ている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】前述したように、ＣＤ
やＣＤＲＯＭ等のセンターホールを有する光ディスクを
、ハブを有する光磁気ディスクを用いて情報の記録等を
行う光磁気ディスク装置に使用するには、ターンテーブ
ルの構造とターンテーブルに対して必要なハブの構造を
共通にする必要がある。しかし、前記従来技術には、こ
の点については何等開示されていない。

【０００９】この場合、実公平１−１０７９０号公報に
開示されている技術を用いて、光ディスクを光ディスク
カセットに収容し、光ディスクを光磁気ディスクの規格
に合わせることも考えられる。すなわち、スプリングを
用いて、光ディスクをターンテーブルに押付けて固定し
、光ディスクカセットの中で光ディスクが、カセットに
対して水平状態を保つようにすることも考えられる。 しかし、このスプリングにより本体蓋部分に力がかかり
、大きな摩擦力が発生し、光ディスクの回転安定性を妨
げるおそれがある。さらに、光ディスクを保持する保持
手段がカートリッジ本体に一体化されているために、光
ディスクのセンターホールの径に応じて保持手段を交換
することが容易でない。

【００１０】この発明は、簡単な構造で光ディスクにア
ダプタを取付け、この光ディスクを光磁気ディスク装置
に装着させる、光ディスク用アダプタを提供することを
目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の光ディスク用アダプタは、光ディスクのセ
ンターホールに着脱可能で、かつ、光磁気ディスク用の
ターンテーブルに吸着可能な変換部材と、前記光ディス
クを変換部材に係合させて固定するねじ止め手段を具備
すると共に、前記光ディスクを光ディスクカートリッジ
内で回転可能に保持する係合部材と、を有することを特
徴としている。

【００１２】

【作用】光磁気ディスク用のターンテーブルに吸着可能
な変換部材を光ディスクのセンターホールに取付け、こ
の変換部材に光ディスクを固定するように係合部材を取
付ける。そして、光ディスクが回転可能となるように、
係合部材を光ディスクカートリッジ内のホルダに係合さ
せる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に沿って具
体的に説明する。

【００１４】図１は、ＣＤやＣＤＲＯＭ等の光ディスク
に、本発明の光ディスク用アダプタ（変換ハブ、および
ハンガ）を取付け、これを光ディスクカートリッジに収
容する状態を示したものである。

【００１５】光ディスクカートリッジ１は、薄い直方体
状に構成され、上部が開口したカートリッジ本体３と、
この開口した部分を閉じる蓋体５を有する。カートリッ
ジ本体３の内部には、光ディスク２０が着脱可能なよう
に、円形凹部７が形成されており、光ディスク２０は、
円形凹部７の側面に形成された複数のディスク受リブ９
上に水平に載置される。これらのディスク受リブ９は、
蓋体５を閉めたときに、光ディスク２０がカートリッジ
本体内で遊ばないように位置決めされている。円形凹部
７の底面にはキーホール状の窓１１が形成されており、
この窓１１は、カートリッジ本体の裏面に設けられたシ
ャッタ１３が摺動することによって、開閉可能となって
いる。この窓１１は、後述する光ピックアップ８０およ
びターンテーブル７０が入る部分である。蓋体５の裏面
には、矩形のホルダ１５がＬ字状に取付けられており、
このホルダ１５は光ディスク２０がディスク受リブ９に
載置された場合、光ディスク２０のセンターホールに一
致するように位置合わせされている。このホルダ１５に
は、スリット１７とこれに続く中心穴１９が形成されて
いる。

【００１６】光ディスク２０のセンターホールには、情
報記録面側から変換ハブ５０が挿入され、反体面側から
、ハンガ３０がこの変換ハブ５０に係合するようになっ
ている。通常、ハンガ３０は、変換ハブ５０に装着され
ているが、矢印で示すように着脱可能となっている。

【００１７】このハンガ３０および変換ハブ５０の第１
の実施例を図４に基づいて具体的に説明する。変換ハブ
５０は、金属材料あるいは樹脂材料で、一定厚さを有す
る円板状に構成されている。円板５１の上面の中心部に
は、突出部５３が形成されており、突出部５３の先端部
にはねじ部５４が設けられている。また、円板５１の上
面には、この突出部５３を囲むようにテーパスプリング
５７が設けられている。このテーパスプリング５７は、
変換ハブ５０が光ディスク２０のセンターホールに取付
けられた際に、光ディスク２０に対して矢印方向に力を
加えている。これにより、光ディスク２０と変換ハブ５
０とは固定された状態となり、この状態でセンターホー
ルの中心とねじ部５４の中心とが一致するように位置合
わせされている。

【００１８】円板５１の裏面には、金属板５２が取付け
られている。この金属板５２は、後述するターンテーブ
ル７０のマグネット７１により磁気吸着されるようにな
っている。このため、金属板５２は、磁気吸着力の最も
強い鉄が好ましい。この他に、ステンレスの内で磁気吸
着力の強いステンレス剛板を使用すると錆びを防止する
ことができる。あるいは、鉄製の板にメッキを施しても
良い。この金属板５２の中心は、変換ハブ５０のテーパ
スプリング５７の中心と一致するように取付けられてい
る。また、円板５１の下面の中心部には、後述する回転
軸７２の先端部と嵌合可能な凹部５５が形成されている
。円板５１の上面に、光ディスク２０の回転時に光ディ
スクが滑らないように、滑り止め５６を設けても良い。 この滑り止め５６は、滑りにくく、変換ハブ５０を光デ
ィスク２０から取外すときに、光ディスク２０に密着し
て離れにくくない材料であれば良い。

【００１９】ハンガ３０は円板状に構成されており、そ
の中心部から突出した首部３３と、この首部３３の先端
部に固定され、ハンガ３０と平行に対向する円板状のデ
ィスク押さえ３２とを有する。そして、これらは一体的
に形成されている。ディスク押さえ３２の中心部には、
前記ねじ部５４と螺合可能なタップ３４が形成されてい
る。ねじ部５４とタップ３４との螺合関係は、光ディス
ク２０の回転、停止、または始動時のトルクの大きい方
向と逆向きにねじ込むようになっていて、緩まないよう
に構成されている。

【００２０】光ディスク２０への変換ハブ５０およびハ
ンガ３０の取付けは、変換ハブ５０のテーパスプリング
５７を光ディスクのセンターホールに、スプリングの付
勢力に抗して押し入れる。それと共に、変換ハブ５０の
ねじ部５４にハンガ３０のタップ３４を螺合する。この
ように、センターホールにテーパスプリングを押し入れ
て固定することにより、実際に光ディスクを回転させる
場合、光ディスクの回転動作は極めて偏心の少ないもの
となり、この結果、ジッター量が極めて少なく、情報の
記録、再生の信頼性が高くなる。図１、図２を参照して
、変換ハブ５０とハンガ３０を取付けた光ディスク２０
を、カートリッジ本体内に収容する場合について説明す
る。

【００２１】前記ホルダ１５に形成されたスリット１７
は、ハンガ３０の首部３３の太さとほぼ同じ幅を有して
おり、中心穴１９は、首部３３の太さよりも大きく形成
されている。ハンガ３０の首部３３をホルダのスリット
１７を押し分けて中心穴１９に導く。この状態で光ディ
スク２０が回転すると、ハンガ３０は何等摩擦無く中心
穴１９内で回転することができる。

【００２２】図２は、光ディスク２０を光ディスクカー
トリッジ１に装着し、蓋体５を閉じた状態を示す側面図
である。蓋体５を閉じると、ハンガ３０はホルダ１５に
吊り下がると共に、光ディスク２０はディスク受リブ９
で受けられ、カートリッジ本体に対して水平になってい
る。シャッタ１３は、光ディスク２０の情報記録面に手
が触れたり、埃が着いたりしないように、通常閉じられ
た状態にある。このディスクカートリッジ１が光磁気デ
ィスク装置に装着され、情報の記録／再生が行われる場
合、このシャッタ１３は開くようになっている。これに
より、光磁気ディスクの規格に合った規格になる。

【００２３】図３は、光ディスクカートリッジ１を図示
していない光磁気ディスク装置に挿入し、ロードされた
状態を示す図である。光ディスクカートリッジ１がロー
ドされると、前記シャッタ１３が開いて、窓１１から光
ピックアップ８０およびターンテーブル７０が入る。タ
ーンテーブル７０は、変換ハブ５０を取囲む形状に構成
されており、その上面には、マグネット７１が固定され
ている。このマグネット７１が変換ハブ５０に設けられ
た金属板５２を磁気吸着する。このとき、ターンテーブ
ルの回転軸７２の先端部は、変換ハブ５０の凹部５５に
嵌合される。変換ハブ５０がターンテーブル７０で受け
られると、光ディスク２０はディスク受リブ９から浮き
、さらにハンガ３０もホルダ１５から浮くようになって
いる。各構成部材は、この様になるようにあらかじめ位
置合わせされている。回転軸７２は、図示していないモ
ータに連結されており、光ディスク２０を所定の回転数
で回す。このとき、ハンガ３０は、ホルダ１５やカート
リッジ本体３に全く接触することはない。すなわち、光
ディスク２０の回転安定性を何等妨げることはない。

【００２４】光ディスク２０の回転と共に、光ピックア
ップ８０が図示していない駆動手段により矢印方向に摺
動される。このとき、光ビームが情報記録面に照射され
、情報の再生等が行われる。

【００２５】図５乃至図９は、変換ハブ５０とハンガ３
０の別の実施例をそれぞれ示す図である。なお、以下の
実施例において、第１の実施例と同一の部分については
同一の符号を付しその説明は省略する。

【００２６】図５に示す実施例では、テーパスプリング
５７ａをハンガ側のディスク押さえ３２に設けており、
さらに滑り止め５６ａをディスク押さえ３２に設けてい
る。このように構成しても第１の実施例と同様の効果を
得ることができる。

【００２７】図６に示す実施例では、変換ハブ５０の中
央に、中空の突出部５３ａを形成し、この突出部５３ａ
の裏側からビス５８を嵌入して締め付けることにより、
変換ハブ５０とハンガ３０とを固定している。このよう
に、ビスでしっかり止める構造にすることによって、締
め付けを確実に行うことができる。これは、光ディスク
２０から変換ハブ５０を取り外さないような場合、特に
効果的である。

【００２８】図７に示す実施例では、図６に示す実施例
において、図５に示す実施例と同様にハンガ側にテーパ
スプリング５７ａおよび滑り止め５６ａを設けている。 この様にすることによって、ホルダ１５にハンガ３０が
取付けられているときに、光ディスク２０を装着し、ビ
ス５８で変換ハブ５０を光ディスク２０に固定すること
がやりやすくなる。

【００２９】図８および図９は、光ディスク２０に変換
ハブ５０およびハンガ３０をワンタッチで固定すること
のできる実施例を示している。変換ハブ５０の中央には
、突出部５３が形成されている。この突出部５３の上部
には、矩形のずれ止め部材６０が固定されており、この
ずれ止め部材６０の下面には、鋸歯状にずれ止め６１が
形成されている。突出部５３の先端には、ストッパ５９
が突出しており、後述する板ばねの孔６３に挿入するこ
とにより、ずれ止め部材６０の上面は、板ばね６２付勢
力を受け、ずれ止め部材６０は下向きの力を受ける。

【００３０】ディスク押さえ３２は、内部が空洞に形成
されており、空洞内部の上面の端部に、板ばね６２の一
端が固定されている。この板ばね６２は、下向きに付勢
力を与えている。空洞内部の下面６５には、前記ずれ止
め部材６０が挿入できるように、矩形の長穴６６が形成
されている。さらに、空洞内部の下面６５には、この長
穴６６と直交する方向に一対の溝部６７が形成されてお
り、溝部６７に隣接して１対の回転ストッパ６８が設け
られている。溝部６７は、前記鋸歯状のずれ止め６１と
係合可能になっている。

【００３１】光ディスク２０に変換ハブ５０およびハン
ガ３０をワンタッチで固定する動作について説明する。 まず、変換ハブ５０に光ディスク２０を装着する。光デ
ィスク２０に取付けられた変換ハブの突出部５３（ずれ
止め部材６０）をディスク押さえの長穴６６に挿入する
。ずれ止め部材６０で板ばね６２を押し切ると、ストッ
パ５９が空洞内部の上面に当接し、突出部５３はそれ以
上入らないようになる。この状態で変換ハブ５０を９０
°回転させると、ずれ止め部材６０は、回転ストッパ６
４に当接する。このとき押し込んでいる力を弱めると、
ずれ止め６１は溝部６７に納まり、変換ハブ５０は回転
方向に固定される。板ばね６２は、常にずれ止め部材６
０に付勢力をかけているので、ずれ止め６１は溝部６７
から外れない。また、変換ハブ５０に回転方向の力を加
えても、ずれ止め部材６０が回転ストッパ６４に当接す
るため、ずれ止め６１は溝部６７から外れることはない
。この様に、簡単な操作で光ディスク２０にハンガ３０
および変換ハブ５０を固定することができる。

【００３２】

【発明の効果】本発明の光ディスク用アダプタによれば
、簡単な構造で、かつ簡単な操作で光ディスクを、光磁
気ディスクを固定し回転させるターンテーブルに固定す
ることができる。また、本発明のような構成にすること
により、光ディスクカートリッジ内に収納する光ディス
クの支持状態が安定する。さらに、光ディスクのセンタ
ーホールの径が異なっても、ハンガを変えるという簡単
な操作で様々な光ディスクに対応することができる。

【００３３】従って、光磁気ディスクとは規格の異なる
光ディスクであっても、素早く容易に、ハブを有する光
磁気ディスクを用いて情報の記録および／または再生を
行い、かつＣＤ、ＣＤＲＯＭ等の光ディスクを用いて情
報の記録および／または再生を行うことのできる情報記
録再生装置に装着することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の光ディスク用アダプタを取付けた光デ
ィスクを、光ディスクカートリッジに収容する状態を示
す図。

【図２】図１において、光ディスクを収容した状態を示
す光ディスクカートリッジの側面図。

【図３】図２において、光ディスクカートリッジのシャ
ッタが開いて、光ピックアップおよびターンテーブルが
入った状態を示す側面図。

【図４】ハンガおよび変換ハブの構成を示す側面図。

【図５】ハンガおよび変換ハブの第２の実施例の構成を
示す側面図。

【図６】ハンガおよび変換ハブの第３の実施例の構成を
示す側面図。

【図７】ハンガおよび変換ハブの第４の実施例の構成を
示す側面図。

【図８】ハンガおよび変換ハブの第５の実施例の構成を
示す側面図。

【図９】図８における、ディスク押さえの内部を示す図
。

【符号の説明】

１…光ディスクカートリッジ、１５…ホルダ、２０…光
ディスク、３０…ハンガ（係合部材）、５０…変換ハブ
（変換部材）、７０…ターンテーブル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　光ディスクのセンターホールに着脱可
   能で、かつ、光磁気ディスク用のターンテーブルに吸着
   可能な変換部材と、前記光ディスクを変換部材に係合さ
   せて固定するねじ止め手段を具備すると共に、前記光デ
   ィスクを光ディスクカートリッジ内で回転可能に保持す
   る係合部材と、を有することを特徴とする光ディスク用
   アダプタ。