JPH0435381Y2 - - Google Patents

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JPH0435381Y2
JPH0435381Y2 JP1984177637U JP17763784U JPH0435381Y2 JP H0435381 Y2 JPH0435381 Y2 JP H0435381Y2 JP 1984177637 U JP1984177637 U JP 1984177637U JP 17763784 U JP17763784 U JP 17763784U JP H0435381 Y2 JPH0435381 Y2 JP H0435381Y2
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foam resin
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Description

【考案の詳細な説明】
【産業上の利用分野】 本考案は、良好な防水性,防寒性及び浮揚性
(浮力)を有する、運動性の優れた衣服に関する
ものである。
【従来の技術】
従来から、表地と裏地との間に軟質の独立発泡
樹脂シートを充填した服地を用いてジヤケツト等
を形成し、救命衣として用いることは知られてい
る。例えば、フローテイングジヤケツトとして、
実公昭58−51678号公報では、厚さ3〜5mmのポ
リエチレン独立発泡樹脂シートを、浮力のバラン
スを考慮してジヤケツトの部位によつて1枚又は
2枚重ねで用いることが開示されている。また、
実公昭59−1034号公報では、たて、よこ方向で曲
げ硬さの異なるポリエチレン独立発泡樹脂シート
を、ジヤケツトの部位によつて曲げやすくなるよ
う、たて、よこ方向を選択して用い、且つ使用量
を変えて浮力のバランスをとり、更に部分的に他
の不織シートを単独或いは発泡樹脂シートと重ね
て用いることが開示されている。 これらのジヤケツトは浮力のバランス等が考慮
され、救命衣としては十分機能しうるものの、用
いるポリエチレン独立発泡シートが3〜5mmの厚
さを有しているため、如何にたて、よこの方向性
を考慮しても、柔軟性に欠けるため着用した状態
での運動性が劣るという欠点があつた。また、前
記した服地にはキルテイングが施されているた
め、キルテイングによる縫い目から浸水し、下に
着用した被服内に水が侵入するという欠点もあつ
た。このキルテイングによる縫い目は服地の全体
に亙り多く存在するため、縫い目に目止めを行つ
ても、一部の縫い目から浸水し、上記の欠点を十
分に回避することはできなかつた。
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、主として水上において、或いは寒冷
時に着用する衣服であつて、従来品に比べて極め
て運動性に富み、且つ浸水の生じない、防水性,
防寒性及び浮揚性に優れた衣服を提供しようとす
るものである。
【課題を解決するための手段】
本考案は、少なくとも上衣とスラツクスとより
なる防水・防寒・浮揚性衣服において、前記上衣
及び前記スラツクスは、透湿性と防水性を有する
表地と、厚さ0.3〜1.0mmの軟質独立発泡樹脂シー
トが複数枚積層されていると共に該軟質独立発泡
樹脂シート間にはガーゼ調織物が挿入されている
充填層と、通気性を有する裏地との順で積層され
てなる服地が使用されており、前記上衣の前身頃
及び後身頃においては該軟質独立発泡樹脂シート
が10〜12枚積層されており、前記上衣の袖におい
ては該軟質独立発泡樹脂シートが3又は4枚積層
されており、前記スラツクスの前身頃及び後身頃
においては該軟質独立発泡樹脂シートが3又は4
枚積層されており、且つ前記上衣及び前記スラツ
クスにおいて縫製による縫い目は防水性接着テー
プで被覆されていると共に前記服地にはキルテイ
ングによる縫い目が存在しないことを特徴とする
防水・防寒・浮揚性衣服に関するものである。 本考案に係る衣服の材料である服地1は、第1
図の横断面模式図に示す如く、表地2と裏地3と
の間に、複数枚の軟質独立発泡樹脂シート(以
下、「発泡シート」と言う。)4を積層すると共に
この発泡シート4間にガーゼ調織物5を挿入した
充填層6を挟んで形成された構造を有している。 表地2は、ポリアミド、ポリエステル等の合成
繊維単独或いはこれらの合成繊維の高混率の織物
であり、衣服内部への水の侵入を防止するため、
透湿性の防水加工が施され、特に防水性としては
30〜200cmの耐水圧を有することが望ましい。 裏地3は、ポリアミド、ポリエステル等の合成
繊維の織編物で、100〜400c.c./cm2・secの通気度
を有し、着用時のむれが少なく、洗濯時の水はけ
の良好なものが望ましい。 充填層6を形成する発泡シート4は、ポリエチ
レン或いはポリプロピレン発泡シートが好適であ
り、その外ポリ塩化ビニル、ポリウレタン等の発
泡シートも用いることができる。発泡シート4の
厚さは、0.3〜1.0mmであることが必要である。厚
さが0.3mm未満の場合には、均一発泡シートの成
型が困難で、且つ強力が小さく、積層して使用し
ても苛酷な条件下での耐久性に問題がある。ま
た、1.0mmを超えると、発泡シートの硬さが増し
て、運動性の良好な衣服を得ることが困難にな
る。 充填層6を形成するガーゼ調織物5としては、
織密度:経40〜50本/吋、緯30〜40本/吋程度
の、通常のガーゼの如き荒目の織物が適当であ
る。ガーゼ調織物5は、各発泡シート4間に挿入
されていてもよいし、第1図に示す如く2枚の発
泡シート4を一単位とし、その間に挿入されてい
てもよい。すわち、ガーゼ調織物5は、少なくと
も一つの発泡シート4間に挿入されていればよい
のである。 発泡シート4の積層枚数は、本考案に係る衣服
の上衣において、浮力を与えるために最も重要な
前身頃及び後身頃は10〜12枚と多く積層し、袖は
3又は4枚積層する。また、スラツクスにおいて
は、前身頃及び後身頃共に3又は4枚積層する。
発泡シート4の積層枚数が、衣服の各部位におい
て前記した枚数より少ないと、衣服に所定の浮揚
性や防寒性を付与できないので、好ましくない。
また、発泡シート4の積層枚数が、衣服の各部位
において前記した枚数より多いと、衣服に十分な
運動性を与えることができないので、好ましくな
い。なお、衣服の他の部位、例えばフード、襟、
肩等にも発泡シート4を所望枚数積層した積層シ
ートを、表地2と裏地3の間に挿入してもよい。
この場合、好ましくは、フードにおいて発泡シー
ト4を4〜6枚、襟において2枚、肩において3
枚又は4枚積層するのが良い。 上記の表地2、充填層6、裏地3よりなる服地
は、単に積層するだけで十分であり、キルテイン
グは施さない。キルテイングを施すと、その縫い
目から浸水したり、発泡シート4間の滑りを制約
するので、好ましくない。 次に、本考案においては、服地2が上記の如き
構造を有する上衣、スラツクス、上衣とスラツク
スが連続している続き服等の衣服を縫製し、縫製
による縫い目の全てを防水性接着テープで被覆す
る。縫製の手順として、通常は、まず表地2のみ
で上衣、スラツクス等の所望の衣服の形に縫製
し、その縫い目7に表側或いは裏側から、第2図
に示す如く、防水性接着テープ8を重ねて接着さ
せ、しかる後充填層6及び裏地3を重ねて、前記
の縫製された表地2の裏側へ取りつけ、所望の衣
服に仕上げる。また、場合によつては、表地2、
充填層6及び裏地3を、予め積層して服地1を形
成した後、縫製してもよいが、その際は、防水性
接着テープ8は、表地1の表面の縫い目に重ねて
接着させればよい。 防水性接着テープ8としては、合成樹脂製シー
ト、又は合成繊維織編物に合成樹脂を含浸或いは
コーテイングするか、合成樹脂フイルムをラミネ
ートした、幅10〜20cmのテープの裏面に接着剤、
特に耐洗濯性の点から乾熱接着剤を塗布したもの
を用い、縫い目上に重ねて加熱、加圧して接着さ
せる。この防水性接着テープによる縫い目の被覆
により、縫い目からの水の侵入が完全に防止され
る。なお、裁断、縫製に際しては、例えば、上衣
でヨークと袖が一体となつた水平型の袖を取りつ
けるとか、スラツクスで脇縫線を造らない型にす
る等の手法により、できるだけ縫い目が強く雨等
のかかる部位に表れないように工夫することが好
ましい。
【実施例】
表地として、ポリエステル繊維織物(総繊度
200d、組織:平織、織密度:経90本/吋、緯75
本/吋)を弗素樹脂系防水加工剤で処理した耐水
圧100cmの透湿防水性織物を用い、裏地として、
ポリエステル繊維編物(ポリエステル50d,100
%トリコツト)の通気度400c.c./cm2・secのものを
用い、発泡シートとしてポリエチレン発泡シート
の厚さ0.5mm、目付0.025g/cm2のものを用い、衣
服の部位に応じた積層枚数で、ポリエステル繊維
ガーゼ調織物(織密度:経50本/吋、緯:34本/
吋)を適宜介在させて積層して充填層を形成し、
前記表地と裏地との間に挿入して、第3図に示す
ジヤンパ型上衣及び第4図に示すスラツクスを縫
製した。第3図に示す上衣において、充填層の発
泡シートは、フアスナ(図示せず)を介して上衣
本体と着脱自在のフード11では6枚積層し、襟
12では2枚重ねた。前身頃13及び後身頃(図
示せず)は、浮力を付与する上で最も重要な部位
であり、前身頃13及び前ヨーク14で12枚、後
身頃及び後ろヨークで10枚積層した。袖15で
は、肘間接を動きやすくするため4枚積層した。
なお、袖口16の内部は二重として、内側にはゴ
ム糸を入れ手首で絞つた構造17とした。前立1
8は、発泡シート4枚積層し、身頃のフアスナを
覆い、面フアスナ等で止める。この上衣の胸の最
大厚さは10mmで、総重量970gと軽量であつた。 次に、第4図に示すスラツクスにおいては、両
脇では縫合せず、前合わせ、尻合わせ、及び内股
合わせの三箇所のみで縫い合わせた。前身及び後
身続きの身頃19で発泡シートは3枚積層した。
膝下20は二重構造として水の侵入を防ぐべく、
裾口をゴム糸を用いて絞る構造21とした。総重
量は640gであつた。 上記において、各部位の発泡シートの積層で、
4枚積層以下の場合1枚ごとにガーゼ調織物を介
在させ、そのほかは2枚ごとにガーゼ調織物を介
在させた。また、表地の各縫製による縫い目は、
裏側において7mmの縫い代を、第2図の如く片側
にして、その上に幅15mmの防水性接着テープを重
ね、加熱,加圧により接着させて被覆した。 上記の上衣及びスラツクスよりなる衣服の浮力
試験の結果は、初期浮力8.3Kg、水中24時間後浮
力8.1Kgであり、十分な浮力性能を有していた。
次に、上記の衣服を3名の被験者が着用して、水
中飛び込み試験、及び浮遊試験を行つた。その結
果は、第1表のとおりであつた。
【表】 第1表に記載の結果から明らかな如く、実施例
に係る衣服は水中での浮遊状態が良好で、被験者
はいずれも十分浮遊して、顔面を水面上に出して
いることができた。
【作用及び考案の効果】
本考案に係る防水・防寒・浮揚性衣服は、その
服地の表地と裏地との間に、充填層として厚さ
0.3〜1mmの薄い発泡シートが複数枚積層されて
いるので、厚い発泡シートを使用した場合に比べ
て、柔軟性に富んでいる。また、発泡シート間に
はガーゼ調織物が挿入されているので、発泡シー
ト間の摩擦係数が低減し、発泡シート間がずれや
すく、柔軟性を向上させることができる。更に、
服地にはキルテイングによる縫い目が存在しない
ので、キルテイングの縫い目による発泡シート
間、、表地と充填層間、或いは裏地と充填層間に
おけるずれが制約されることもない。また、本考
案に係る衣服においては、衣服の各部位に各々あ
る一定の枚数の発泡シートが積層されており、よ
く動く部位については比較的少ない枚数の発泡シ
ートが、あまり動かない部位には比較的多い枚数
の発泡シートが積層されている。以上の如き、各
構成による相乗的作用によつて、本考案に係る衣
服は柔軟で屈曲しやすく、良く身体になじんで、
非常に運動しやすいものである。 また、本考案に係る防水・防寒・浮揚性衣服
は、縫製による縫い目が全て防水性接着テープで
被覆されているため、この縫い目から水が侵入す
ることを防止しうる。また、服地にはキルテイン
グによる縫い目が存在しないので、この部分から
水が侵入するということもない。従つて、本考案
に係る衣服は、長時間に亙つて水中での浮揚性が
保証されるものである。 以上の結果、本考案に係る衣服は、特に漁業関
係作業者、河川、港湾関係作業者或いは豪雨時又
は水難の危険性のある時の作業者等が、従来のゴ
ムカツパ等に代えて着用すれば、身体が動かしや
すいために非常に作業しやすい。また、水中に転
落したり、急流や荒波にのまれた場合において
も、優れた浮揚性と防水性と防寒性を備えている
ため、大事故につながることを未然に防止しうる
ものである。なお、陸上においても寒冷時の防寒
衣として、優れた性能を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る衣服の材料である服地
の一例の横断面模式図である。第2図は、本考案
に係る衣服の縫製による縫い目の構造の一例を示
す斜視図である。第3図は、本考案に係る衣服の
上衣の一例を示す簡略正面図であり、第4図は、
同じくスラツクスの一例を示す簡略正面図であ
る。 1……服地、2……表地、3……裏地、4……
軟質独立発泡樹脂シート、5……ガーゼ調織物、
6……充填層、8……防水性接着テープ、13…
…上衣の前身頃、15……上衣の袖、19……ス
ラツクスの身頃。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 少なくとも上衣とスラツクスとよりなる防水・
    防寒・浮揚性衣服において、前記上衣及び前記ス
    ラツクスは、透湿性と防水性を有する表地と、厚
    さ0.3〜1.0mmの軟質独立発泡樹脂シートが複数枚
    積層されていると共に該軟質独立発泡樹脂シート
    間にはガーゼ調織物が挿入されている充填層と、
    通気性を有する裏地との順で積層されてなる服地
    が使用されており、前記上衣の前身頃及び後身頃
    においては該軟質独立発泡樹脂シートが10〜12枚
    積層されており、前記上衣の袖においては該軟質
    独立発泡樹脂シートが3又は4枚積層されてお
    り、前記スラツクスの前身頃及び後身頃において
    は該軟質独立発泡樹脂シートが3又は4枚積層さ
    れており、且つ前記上衣及び前記スラツクスにお
    いて縫製による縫い目は防水性接着テープで被覆
    されていると共に前記服地にはキルテイングによ
    る縫い目が存在しないことを特徴とする防水・防
    寒・浮揚性衣服。
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Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07106716B2 (ja) * 1992-07-20 1995-11-15 防衛庁技術研究本部長 即時着用型耐寒耐水服
JP2764875B2 (ja) * 1992-07-20 1998-06-11 防衛庁技術研究本部長 耐寒耐水服
DE19917369A1 (de) * 1999-04-16 2000-10-26 Gore W L & Ass Gmbh Bekleidungsteil
US20230042529A1 (en) * 2020-01-10 2023-02-09 Mizuno Corporation Garment

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