JPH04353728A - 輻射熱温度センサ - Google Patents

輻射熱温度センサ

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JPH04353728A
JPH04353728A JP12988091A JP12988091A JPH04353728A JP H04353728 A JPH04353728 A JP H04353728A JP 12988091 A JP12988091 A JP 12988091A JP 12988091 A JP12988091 A JP 12988091A JP H04353728 A JPH04353728 A JP H04353728A
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JP
Japan
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heat
temperature sensor
receiving plate
heat receiving
insulating material
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Application number
JP12988091A
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English (en)
Inventor
Noboru Kumagai
登 熊谷
Kazuo Mochizuki
和男 望月
Keiichi Morita
守田 慶一
Yoshitaka Warashina
吉隆 藁科
Shoichi Yoshida
正一 吉田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、床面や壁面からの輻
射熱温度を検知する輻射熱温度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機においては、床面や壁面から
の輻射熱温度を検知する輻射熱温度センサを備えたもの
がある。一例を図11および図12に示す。
【0003】1は空気調和機の室内ユニットで、前面上
部に空気吸込口2が設けられ、前面下部に空気吹出口3
が設けられている。そして、空気吹出口3の横位置に輻
射熱温度センサ4が設けられている。
【0004】輻射熱温度センサ4は、断熱材5の下面部
に断熱空間5aを陥没形成し、その断熱空間5aを赤外
線透過カバー6で閉塞している。この赤外線透過カバー
6は、アクリルやポリエチレン等で成形され、室内気流
等が断熱空間5a内に作用するのを防ぐためのものであ
る。そして、断熱空間5a内にサーミスタ等の温度セン
サ7を取付け、その温度センサ7の信号出力をリード線
8によって外に取出す構成となっている。
【0005】すなわち、床面や壁面から熱が輻射される
と、その輻射熱エネルギが赤外線光となって赤外線透過
カバー6を通り、断熱空間5aに入る。断熱空間5aに
入った輻射熱エネルギは温度センサ7に投射され、その
温度センサ7の感知温度がリード線8を通して外に信号
出力される。一方、検知対象に対する指向性を有するも
のとして、特開昭63−231134号公報に記載され
た輻射熱温度センサがある。
【0006】すなわち、所定範囲の輻射熱を集める集熱
手段として、輻射熱透過膜の前方に反射筒を形成したり
、輻射熱透過膜を凸レンズ面に形成したり、輻射熱温度
センサ自体を駆動させたりしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図11,図
12のように室内ユニット1の前面に取付けるタイプの
輻射熱温度センサ4では、強度上、赤外線透過カバー6
としてある一定以上の厚さが要求される。しかしながら
、赤外線透過カバー6の厚さに比例して輻射熱エネルギ
が減衰し、適正な検知が困難になるという問題がある。
【0008】しかも、断熱空間5aに入った輻射熱エネ
ルギは赤外線透過カバー6や断熱材5の熱伝達および二
次輻射等を経て温度センサ7に達するため、断熱空間5
a内での温度センサ7の位置の“ばらつき”がそのまま
検知誤差となって現われてしまう。つまり、温度センサ
7の取付けに関して精度の高い組立て技術が要求され、
コストの上昇につながるという問題がある。また、検知
対象に対する指向性がなく、全周囲の輻射熱を検知して
しまうという問題もある。
【0009】一方、特開昭63−231134号公報に
記載された輻射熱温度センサのうち、輻射熱透過膜の前
方に反射筒を形成したものでは、反射筒によって装置が
大形化するという問題がある。また、輻射熱透過膜を凸
レンズ面に形成したものは、凸レンズ面の熱吸収率が大
きいため、集熱力が小さくて感度が悪いという問題があ
る。
【0010】さらに、輻射熱温度センサ自体を駆動させ
るものでは、検知対象に対する指向性を有する半面、構
造が複雑で、しかも複数箇所の輻射熱温度を同時に比較
できないという問題がある。この発明は上記の事情を考
慮したもので、請求項1の輻射熱温度センサは、輻射熱
エネルギの減衰を生じることなく、しかも簡単な構成で
誤差のない適正な検知を可能とすることを目的とする。
【0011】請求項2の輻射熱温度センサは、輻射熱エ
ネルギを効率良くしかも良好な指向性をもって取込むこ
とができ、誤差のない適正な検知を可能とすることを目
的とする。請求項3の輻射熱温度センサは、複数箇所の
輻射熱温度を良好な指向性をもって同時にしかも精度よ
く検知することを目的とする。請求項4の輻射熱温度セ
ンサは、周囲温度の影響を除去して誤差のない適正な検
知を可能とすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の輻射熱温度セ
ンサは、熱輻射率が高い受熱板と、この受熱板に取付け
た温度センサと、この温度センサを覆う断熱材とから成
る。
【0013】請求項2の輻射熱温度センサは、熱輻射率
が高く鎧戸状に複数の傾斜面を有する受熱板と、この受
熱板に取付けた温度センサと、この温度センサを覆う断
熱材とから成る。
【0014】請求項3の輻射熱温度センサは、熱輻射率
が高く内面が相対向する一対の受熱板と、これら受熱板
のそれぞれ内面側に取付けた一対の温度センサと、上記
各受熱板間に存して上記各温度センサを覆うとともに、
上記各受熱板の外面に沿う位置にそれぞれ傾斜状の集熱
空間を形成する断熱材と、上記各集熱空間の内周面にお
いて上記各受熱板と対向する位置に設けた熱の非反射構
造とから成る。
【0015】請求項4の輻射熱温度センサは、熱輻射率
が高い受熱板と、この受熱板に取付けた主温度センサと
、この温度センサを覆う断熱材と、この断熱材の中に設
けた補助温度センサとから成る。
【0016】
【作用】請求項1の輻射熱温度センサでは、輻射熱エネ
ルギを受熱板に直接的に取込み、それを温度センサに伝
える。請求項2の輻射熱温度センサでは、輻射熱エネル
ギを受熱板の複数の傾斜面により効率良くしかも指向性
をもって取込み、それを温度センサに伝える。
【0017】請求項3の輻射熱温度センサでは、各集熱
空間の傾斜と各集熱空間の内周面に設けた非反射構造と
により、各集熱空間にそれぞれ独自の指向性をもって輻
射熱エネルギを集め、それを各受熱板に取込んで各温度
センサに伝える。
【0018】請求項4の輻射熱温度センサでは、輻射熱
エネルギを受熱板に直接的に取込んで主温度センサに伝
え、その検知温度を非伝熱状態にある補助温度センサの
検知温度で補正する。
【0019】
【実施例】以下、この発明の第1実施例について図面を
参照して説明する。この第1実施例は、請求項1の輻射
熱温度センサに相当する。なお、図面において図11お
よび図12と同一部分には同一符号を付し、その詳細な
説明は省略する。
【0020】図1に示すように、輻射熱温度センサ30
は、外観を発砲スチロール製の断熱材31によって形成
している。この断熱材31は下面部に凹陥部31aを有
しており、その凹陥部31aの奥に受熱板32を設けて
いる。この受熱板32は、熱輻射率εが高い樹脂たとえ
ば塩化ビニールをシート状に形成したものである。
【0021】そして、断熱材31において、受熱板32
の内面(上面)と接する位置に集熱板33を積層し、そ
の集熱板33と接する位置に熱伝導性接着剤35にて温
度センサ34を取付けている。さらに、温度センサ37
の信号出力をリード線36によって外に取出す構成とな
っている。つまり、温度センサ34を断熱材31で覆い
、温度センサ34に受熱板32以外から熱が伝わらない
ようにしている。なお、輻射熱温度センサ30は図11
に示す従来の輻射熱温度センサ4と同様に室内ユニット
1の前面の空気吹出口3の隣に設置されている。作用を
説明する。
【0022】床面や壁面から熱が輻射されると、その輻
射熱エネルギが赤外線光となって受熱板32に投射され
る。この投射された輻射熱エネルギはそのまま受熱板3
2で取込まれ、集熱板33および熱伝導性接着剤35を
介して温度センサ34に伝わる。そして、温度センサ3
4の感知温度がリード線36を通して外に信号出力され
る。
【0023】このように、受熱板32が検知面として露
出していることにより、輻射熱エネルギを減衰させるこ
となく直接的に取込むことができる。よって、誤差のな
い適正な検知が可能である。なお、輻射熱感度と室内気
流との関係を実験により確かめたのが図2のデータであ
る。輻射熱感度とは、周囲雰囲気温度をTa、検知対象
物の温度をTw、温度センサ37の検知温度をTrとす
れば、下式で求められる。 輻射熱感度=(Ta−Tr)/(Ta−Tw)
【002
4】この図3のデータから判ることは、感度の絶対値(
気流が零)が高いことであり、気流の速度増に伴って感
度の低下が見られるものの、それよりはむしろ感度が高
いことで気流の影響を除去できる点にある。すなわち、
図16に示した従来の輻射熱温度センサ40(透過カバ
ーを有している)では感度の絶対値が低い分だけ気流の
影響を受け易く、感度の低下が大きくなっている。
【0025】また、温度センサ34の取付け位置につい
ては集熱板33に接着するだけの簡単な構成であるから
、取付け位置に“ばらつき”を生じ難く、よって高い組
立て精度は不要である。これは、コストの低減につなが
る。この発明の第2実施例について説明する。この第2
実施例は請求項2の輻射熱温度センサに相当する。ここ
では、図3に示すように、室内ユニット1の前面下部に
おいて、空気吹出口3を挟む位置に輻射熱温度センサ4
0a,40bをそれぞれ設けている。
【0026】左側の輻射熱温度センサ40aは、図4に
示すように、収容箱41を備えており、その収容箱41
の下面部開口に受熱板42を設けている。この受熱板4
2は、熱輻射率εが高い樹脂たとえば塩化ビニールを鎧
戸状に形成したもので、左方向への傾きがθaの複数の
傾斜面を有している。
【0027】そして、収容箱41内に発砲スチロール製
の断熱材43を装填し、その断熱材43において受熱板
42のほぼ中央部と接する位置に断熱空間43aを形成
している。さらに、断熱空間43aにおいて、受熱板4
2と接するように温度センサ44を取り付け、その温度
センサ44の信号出力をリード線45によって外に取出
す構成となっている。つまり、温度センサ44を断熱材
43で覆い、温度センサ44に受熱板42以外から熱が
伝わらないようにしている。受熱板42は室内ユニット
1の取付け面開口1aに対応し、その取付け面開口1a
から長さhだけ引っ込んでいる。なお、右側の輻射熱温
度センサ40aは、受熱板42の傾斜面が右方向へθb
傾いている以外は、左側の輻射熱温度センサ40bと同
じである。作用を説明する。
【0028】床面や壁面から熱が輻射されると、その輻
射熱エネルギが赤外線光となって受熱板42に投射され
る。この投射された輻射熱エネルギはそのまま受熱板4
2で取込まれ、温度センサ44に伝わる。そして、温度
センサ44の感知温度がリード線45を通して外に信号
出力される。
【0029】このように、受熱板42が検知面として露
出し、しかもその受熱板42は複数の傾斜面から成る表
面積の大きなものであるから、輻射熱エネルギを効率良
く直接的に取込むことができる。よって、誤差のない適
正な検知が可能である。
【0030】特に、輻射熱温度センサ40aおよび40
bは、受熱板42の各傾斜面が左方向へθaおよびθb
傾いているので、表面積が大きいことと合わせて左右方
向の検知対象に対する良好な指向性を発揮する。
【0031】また、受熱板42は取付け面開口1aから
長さhだけ引っ込んでいるので、室内気流や隣の空気吹
出口3からの吹出風の影響を受け難く、検知精度の向上
に大きく貢献する。なお、図5に示すように、取付け面
開口1aの周囲にフランジ1bを設ければ、風の影響を
さらに受け難くすることができる。この発明の第3実施
例について説明する。この第3実施例は請求項3の輻射
熱温度センサに相当する。
【0032】図6に示す輻射熱温度センサ50は、外観
を発砲スチロール製の断熱材51によって形成している
。この断熱材51は、傘状に形成してあり、内部に支柱
状の仕切壁51cを有し、その仕切壁51cを挟む両側
に集熱空間51a,51bを有している。
【0033】仕切壁51cを挟んで内面が相対向するよ
うに一対の受熱板52a,52bを設けている。この受
熱板52a,52bは、熱輻射率εが高い樹脂たとえば
塩化ビニールをシート状に形成したものである。こうし
て、受熱板52a,52bのそれぞれの外面に沿う位置
に傾斜状の集熱空間51a,51bがある。
【0034】これら集熱空間51a,51bは、受熱板
52a,52bと対向する面がそれぞれ左右方向に角度
θa,θbだけ傾斜しており、その傾斜角度に応じて左
右方向の検知対象に対する指向性を有する。仕切坂51
cにおいて、受熱板52a,52bのそれぞれのほぼ中
央部と接する位置に断熱空間52a,52bを形成して
いる。
【0035】これら断熱空間53a,53bにおいて、
受熱板52a,52bと接するように温度センサ54a
,54bを取付け、これらの温度センサ54a,54b
の信号出力をリード線55によって外に取出す構成とな
っている。つまり、温度センサ54a,54bを断熱材
51で覆い、温度センサ54a,54bに受熱板52a
,52b以外から熱が伝わらないようにしている。そし
て、集熱空間51a,51bの内周面において受熱板5
2a,52bとそれぞれ対向する位置に熱の非反射構造
56を設けている。
【0036】熱の非反射構造56は、熱輻射率εが低い
材料たとえばアルミ箔を棒状に形成し、それを格子状(
アパーチャグリル)に多数本配設したもので、角度θa
,θbの範囲外から入射する赤外線光(図示破線矢印)
を格子状部分で多反射させて吸収し、向かい側の受熱板
52a,52bに到達させない働きをする。集熱空間5
1a,51bの開口は赤外線光の透過が可能なカバー5
7で閉塞している。この構成の輻射熱温度センサ50に
ついては、図1の輻射熱温度センサ30と同じく空気吹
出口3の隣に設ける。作用を説明する。
【0037】床面や壁面から熱が輻射されると、その輻
射熱エネルギが赤外線光となって集熱空間51a,51
bに入射し、受熱板52a,52bに投射される。この
投射された輻射熱エネルギはそのまま受熱板52a,5
2bで取込まれ、温度センサ54a,54bに伝わる。 そして、温度センサ54a,54bの感知温度がリード
線55,55を通して外に信号出力される。
【0038】この場合、受熱板52a,52bは集熱空
間51a,51bの深さ方向に沿って十分な長さを確保
できるので、受熱板52a,52bの表面積を大きくす
ることができ、よって輻射熱エネルギを効率良く取込む
ことができる。
【0039】また、集熱空間51aに入射する赤外線光
のうち、角度θaの範囲外たとえば仕切壁51の影領域
θc側から入射する赤外線光(図示破線矢印)について
は熱の非反射構造56で吸収され、受熱板52aに到達
しない。したがって、集熱空間51aは、その傾斜角度
に基づき、しかも上記のように表面積を大きく確保でき
ることと合わせて、左方向の左方向の床や壁の輻射熱温
度を良好な指向性をもって精度よく検知することができ
る。
【0040】集熱空間51bに入射する赤外線光のうち
、角度θbの範囲外たとえば仕切壁51の影領域θc側
から入射する赤外線光(図示破線矢印)についても、熱
の非反射構造56による吸収が行なわれ、受熱板52b
に到達しない。したがって、集熱空間51bは、その傾
斜角度に基づき、しかも上記のように表面積を大きく確
保できることと合わせて、右方向の床や壁の輻射熱温度
を良好な指向性をもって精度よく検知することができる
。また、左右両方向の輻射熱温度を同時に検知して比較
することができるので、、細かい空調制御が可能となる
。この発明の第4実施例について説明する。この第4実
施例は請求項4の輻射熱温度センサに相当する。
【0041】図7に示す輻射熱温度センサ60は、外観
を発砲スチロール製の断熱材61によって形成している
。この断熱材61は、下面部に凹陥部61aを有してお
り、その凹陥部61aの奥に受熱板62を設けている。 この受熱板62は、熱輻射率εが高い樹脂たとえば塩化
ビニールをシート状に形成したものである。
【0042】そして、断熱材61において、受熱板62
の内面(上面)と接する位置に主温度センサ63を取付
け、その主温度センサ63の信号出力をリード線65に
よって外に取出す構成となっている。さらに、断熱材6
1内のほぼ中央部分に補助温度センサ64を埋設し、そ
の補助温度センサ64の信号出力をリード線65によっ
て外に取出す構成となっている。つまり、主温度センサ
63に受熱板62の熱を伝え、補助温度センサ64には
受熱板62の熱を伝えないようにしている。
【0043】この構成の輻射熱温度センサ60について
は2つを用意し、それを図3の輻射熱温度センサ40a
,40bと同じく空気吹出口3の両側に設ける。そして
、室内ユニット1において、図8に示す温度差検出回路
を構成している。
【0044】この温度差検出回路は、室内ユニット1の
左側に設ける輻射熱温度センサ60の主温度センサ63
と補助温度センサ64とを直列に接続し、その直列回路
に直流電圧Viを印加している。さらに、室内ユニット
1の右側に設ける輻射熱温度センサ60の主温度センサ
63と補助温度センサ64とを直列に接続し、その直列
回路に直流電圧Viを印加している。
【0045】すなわち、左側の輻射熱温度センサ60で
は、主温度センサ63の感知温度(受熱板62の温度)
に応じた電圧を補助温度センサ64の検知温度(周囲温
度等)で補正し、電圧Vaを得ている。右側の輻射熱温
度センサ60では、主温度センサ63の感知温度(受熱
板62の温度)に応じた電圧Vbを補助温度センサ64
の検知温度(周囲温度等)で補正し、電圧Vbを得てい
る。
【0046】そして、差動増幅回路66に動作電圧Vd
を印加し、その差動増幅回路66の入力端に上記電圧V
a,Vbを入力している。差動増幅回路66は、電圧V
aとVbとの差に対応するレベルの電圧Voを出力する
。作用を説明する。
【0047】床面や壁面から熱が輻射されると、その輻
射熱エネルギが赤外線光となって受熱板62に投射され
る。この投射された輻射熱エネルギはそのまま受熱板6
2で取込まれ、主温度センサ63に伝わる。そして、主
温度センサ63の感知温度がリード線65を通して外に
信号出力される。このとき、主温度センサ63には受熱
板62の温度の他に周囲温度が作用しており、それと同
じ周囲温度が補助温度センサ64にも作用している。
【0048】温度差検出回路において得られる電圧Va
は、主温度センサ63だけなら周囲温度の上昇に伴って
増大方向に変化し、補助温度センサ64だけなら周囲温
度の上昇に伴って減少方向に変化する。この相対の関係
により、実際の電圧Vaは周囲温度の影響を除去した輻
射熱温度に相当する。
【0049】同様に電圧Vbは、主温度センサ63だけ
なら周囲温度の上昇に伴って増大方向に変化し、補助温
度センサ64だけなら周囲温度の上昇に伴って減少方向
に変化する。この相対の関係により、実際の電圧Vbは
周囲温度の影響を除去した輻射熱温度に相当する。
【0050】したがって、左方向の床や壁の輻射熱温度
、および右方向の床や壁の輻射熱温度をそれぞれ精度良
く検知することができ、両輻射熱温度の差を的確に捕ら
えることができる。そして、図10に示すように、両輻
射熱温度の差に対応するレベルの電圧Voが得られる。
【0051】なお、受熱板62が検知面として露出して
いるので、輻射熱エネルギを減衰させることなく直接的
に取込むことができる。よって、上記補正機能と合わせ
て誤差のない適正な検知が可能である。
【0052】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、

0053】請求項1の輻射熱温度センサは、熱輻射率が
高い受熱板と、この受熱板に取付けた温度センサと、こ
の温度センサを覆う断熱材とから成るので、輻射熱エネ
ルギの減衰を生じることなく、しかも簡単な構成で誤差
のない適正な検知が可能である。
【0054】請求項2の輻射熱温度センサは、熱輻射率
が高く鎧戸状に複数の傾斜面を有する受熱板と、この受
熱板に取付けた温度センサと、この温度センサを覆う断
熱材とから成るので、輻射熱エネルギを効率良くしかも
良好な指向性をもって取込むことができ、誤差のない適
正な検知が可能である。
【0055】請求項3の輻射熱温度センサは、熱輻射率
が高く内面が相対向する一対の受熱板と、これら受熱板
のそれぞれ内面側に取付けた一対の温度センサと、上記
各受熱板間に存して上記各温度センサを覆うとともに、
上記各受熱板の外面に沿う位置にそれぞれ傾斜状の集熱
空間を形成する断熱材と、上記各集熱空間の内周面にお
いて上記各受熱板と対向する位置に設けた熱の非反射構
造とから成るので、複数箇所の輻射熱温度を良好な指向
性をもって同時にしかも精度よく検知することができる
【0056】請求項4の輻射熱温度センサは、熱輻射率
が高い受熱板と、この受熱板に取付けた主温度センサと
、この温度センサを覆う断熱材と、この断熱材の中に設
けた補助温度センサとから成るので、周囲温度の影響を
除去して誤差のない適正な検知が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の構成を断面して示す図
【図2】同実施例における気流速度と輻射熱感度との関
係を示す図。
【図3】この発明の第2実施例を適用した室内ユニット
の構成を示す図。
【図4】同実施例の左側取付け用の構成を断面して示す
図。
【図5】図3の要部拡大斜視図。
【図6】この発明の第3実施例の構成を断面して示す図
【図7】この発明の第4実施例の構成を断面して示す図
【図8】同実施例を適用した温度差検出回路の構成を示
す図。
【図9】同実施例における主温度センサの検知出力と補
助温度センサの検知出力との関係を示す図。
【図10】同実施例に関わる温度差検出回路の作用を説
明するためのタイムチャート。
【図11】従来の輻射熱温度センサを設けた室内ユニッ
トの構成を示す図。
【図12】従来の輻射熱温度センサの構成を断面して示
す図。
【符号の説明】
31…断熱材、32…受熱板、33…集熱板、34…温
度センサ、35…熱電導性接着剤。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  熱輻射率が高い受熱板と、この受熱板
    に取付けた温度センサと、この温度センサを覆う断熱材
    とから構成されたことを特徴とする輻射熱温度センサ。
  2. 【請求項2】  熱輻射率が高く鎧戸状に複数の傾斜面
    を有する受熱板と、この受熱板に取付けた温度センサと
    、この温度センサを覆う断熱材とから構成され、受熱板
    の傾斜面角度に応じた指向性を有することを特徴とする
    輻射熱温度センサ。
  3. 【請求項3】  熱輻射率が高く内面が相対向する一対
    の受熱板と、これら受熱板のそれぞれ内面側に取付けた
    一対の温度センサと、前記各受熱板間に存して前記各温
    度センサを覆うとともに、前記各受熱板の外面に沿う位
    置にそれぞれ傾斜状の集熱空間を形成する断熱材と、前
    記各集熱空間の内周面において前記各受熱板と対向する
    位置に設けた熱の非反射構造とから構成され、各集熱空
    間の傾斜角度に応じた指向性をもって複数の方向の輻射
    熱温度を検知することを特徴とする輻射熱温度センサ。
  4. 【請求項4】  熱輻射率が高い受熱板と、この受熱板
    に取付けた主温度センサと、この温度センサを覆う断熱
    材と、この断熱材の中に設けた補助温度センサとから構
    成され、主温度センサの出力を補助温度センサの出力で
    補正することを特徴とする輻射熱温度センサ。
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