JP3112511B2 - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁面や床面からの輻射
熱温度を検知する輻射熱検知手段を備えた空気調和機に
関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和機には、室内ユニットのたとえ
ば前面下部に輻射熱温度センサを取付け、室内の壁や床
から輻射される熱を捕らえて、壁面や床面の温度を間接
的に検知し、その検知温度を空調制御に加えるものがあ
る。ただし、従来の輻射熱温度センサは、限られた一方
向の箇所の温度しか捕らえることができない。
【0003】一方、広範囲の箇所の温度を検知するもの
として、特開昭63−231134号公報に示される輻
射熱温度センサがある。これは、所定範囲の輻射熱を集
める集熱手段として、センサ部が凸型に形成されてい
て、左右もしくは上下の視野を独立させている。
【0004】あるいは、特開昭61−149751号公
報に示される空気調和機では、背面側を断熱材で覆い、
表面を透明板で被冠したセンサーケースを設け、この内
部に輻射用の温度センサー素子を付設している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ただし、上記特開昭6
3−231134号公報のものは、複数のセンサが、そ
れぞれ独立した空間に配置されているため、外界からの
熱影響に対して均一性を欠く不具合がある。センサ部が
凸型に形成されているから、取付け面からの露出があっ
て、左右の気流の影響差が生じる。
【0006】また、輻射熱透過膜の前方に反射筒を形成
したものでは、反射筒によって装置が大形化するという
問題がある。集熱手段として凸レンズ等を用いたもので
は、レンズ自体が赤外線を吸収して、集熱力が小さくて
感度が悪い。そのため、非常に高価なレンズを使用する
か、もしくは非常に感度の高いセンサを用いる必要がで
て、コストに悪影響がある。
【0007】上記特開昭61−149751号公報のも
のは、透明板として、厚いアクリル板で覆っているの
で、強度的には問題がないが、その反面、赤外線透過率
の減衰が顕著であり、検出精度の低下が避けられない。
【0008】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、その目的とするところは、外界からの熱影
響および気流影響を受け難くして、指向性感度を良好に
保持し、赤外線透過率の充分な確保を図って、輻射熱温
度の検知ができる空気調和機を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するた
め、第1の発明は、壁面・床面等が保有する輻射熱エネ
ルギを互いに隣接する方向から指向し、水平方向に左右
に並んで一体に連結された放物面鏡からなる反射部、こ
れら反射部で反射された輻射熱エネルギを収集する反射
部の焦点位置にブリッジ固定体により支持される一対の
受熱部および、これら受熱部の前記反射部対向面に設け
られ輻射熱温度を検知する一対の温度センサからなる
対の輻射熱検知部を互いに並設し、これら輻射熱検知部
の前面側を赤外線透過膜で覆い輻射熱エネルギが有する
赤外線光を透過させ、かつ各輻射熱検知部を同一空間に
遮断保持して外界からの熱影響を均一にし、この赤外線
透過膜の前面側に空気調和機本体の前面パネルを間隙を
存して配置して赤外線透過膜に対する機械的保護をな
し、この前面パネルに輻射熱検知部の並び方向に長いス
リットを設けたことを特徴とする空気調和機である。
【0010】第2の発明は、上記前面パネルは、輻射率
の低い材質で形成される、もしくは、輻射率が低くなる
ような処理が施されることを特徴とする請求項1記載の
空気調和機である。
【0011】
【作用】一対の輻射熱検知部は、同一空間に遮断保持す
る赤外線透過膜で覆われて、同一空気層にあるので、た
とえ外部から熱影響があっても、同じ程度の影響を受
け、互いの検出精度に差が生じない。
【0012】空気調和機本体の前面パネルは、赤外線透
過膜の前面側に間隙を存して対向して配置されているの
で、赤外線透過膜に対する機械的保護をなす。ここに設
けられるスリットは、輻射熱検知部の並び方向に長いの
で、赤外線光の透過量を確保するとともに前面パネルか
らの2次輻射による感度低下を最小限に抑制する。
【0013】前面パネルの全部、もしくはスリットが設
けられる部分を別ピース構成として、輻射率の低い材
質、たとえばアルミニューム材パネル,ステンレス材パ
ネル、白色の合成樹脂材パネルで形成し、もしくは、輻
射率が低くなるような処理、たとえばアルミニュームな
どのメッキ処理や蒸着フィルムの転写処理等をなすこと
により、前面パネルからの2次輻射を最小限に抑制す
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面を参照して
説明する。図1は、空気調和機本体内に収容される輻射
熱温度センサSを示す。
【0015】図中1は、矩形状にした前面側に開口部1
aを有するケーシングであり、ケーシング1内に、一対
の輻射熱検知部2A,2Bが並設される。これら輻射熱
検知部2A,2B裏面側とケーシング1内との間には、
断熱材3が充填される。
【0016】上記輻射熱検知部2A,2Bは、図におい
て水平方向に左右に並んで一体に連設される一対の反射
部である反射鏡4a,4bと、これら反射板4a,4b
焦点位置に配置される受熱部である受熱板5a,5b
および各受熱板5a,5bにそれぞれ取着される温度セ
ンサ6a,6bとから構成される。
【0017】上記反射鏡4a,4bの周端部は押さえ板
7で固定され、かつそれぞれの反射鏡4a,4bは、た
とえば同一の曲率の放物面鏡であり、金属薄板のプレス
成形品、もしくは樹脂成形品を、表面メッキ処理して得
られる。互いに、軸心8a,8bは中心位置に対して、
同角度、互いに内側に傾斜され、各反射鏡4a,4bの
連結位置から延長される中心軸9上の一点で交差するよ
う、左右方向に異なる指向性が持たされる。
【0018】したがって、反射鏡4a,4bとしての視
野範囲は、ケーシング開口部1a前面で大きく交差する
が、これら相互の連結部に沿う縁線が事実上の熱境界線
となり、各反射鏡4a,4b自体、熱的に分離された状
態となっている。そして、各反射鏡4a,4bは、ここ
に投射される輻射熱を焦点位置に絞り込まれた状態で反
射するので、この焦点位置に設けられる各受熱板5a,
5bは、効率よく集熱できる。上記受熱板5a,5b
は、ここでは円板状であり、それ自体の熱容量を低減す
るため、たとえばガラエボの薄膜で形成される。
【0019】そして、上記受熱板5a,5bは、外部か
らの熱伝導を抑制するため、細長いブリッジ固定体10
a,10bによって所定の位置に支持される。この裏面
側である反射鏡4a,4bの鏡面対向側に、輻射熱を検
出する上記温度センサ6a,6bが熱伝導性接着剤を用
いて接着固定される。これら温度センサ6a,6bの信
号出力を、温度センサ6a,6bに接続される図示しな
いリード線によって取り出す構成としている。
【0020】上記温度センサ6a,6bは、細長いブリ
ッジ固定体10a,10bに支持される受熱板5a,5
bに取り付けられているから、受熱板5a,5bととも
に空中に浮いた状態となり、熱伝導による影響が極く少
なくてすむ。また、受熱板5a,5bの裏面側は反射率
が高いので、裏面側から温度センサ6a,6bに対する
2次輻射も低減される。
【0021】上記輻射検知部2A,2Bを収容するケー
シング1の前面開口部1aは、たとえば厚さ100μm
程度のポリエチレンシートからなる赤外線透過膜11で
閉塞される。このことから、ケーシング1内へは赤外線
のみ透過され、外界の吹出気流などの影響が、受熱板5
a,5bおよび温度センサ6a,6b等に及ぶことはな
い。
【0022】このようにして構成される輻射熱温度セン
サSは、空気調和機の室内ユニットYに取付けられる。
すなわち、空気調和機の室内ユニットYの前面パネル1
2と赤外線透過膜11とは間隙を存して相対向する。
【0023】少なくとも前面パネル12は、全体的に、
もしくはスリット13…が設けられる部分のみを、輻射
率の低い材質、たとえばアルミニューム材か、ステンレ
ス材もしくは白色の合成樹脂材パネルで形成する必要が
ある。これら材質に換えて、もしくは輻射率が低くなる
ような処理、たとえばアルミニュームなどのメッキ処理
をなしてもよい。
【0024】この前面パネル12の赤外線透過膜11対
向部位には、図1および図2に示すような、複数のスリ
ット13…が設けられる。これらスリット13…の長手
方向は、後述する理由により、先に述べた輻射熱検知部
2A,2Bの並設方向と一致させなければならない。輻
射熱検知部2A,2Bが水平方向に左右に並んで連設さ
れているところから、各スリット13…も水平方向に長
く形成される。
【0025】つぎに、スリット13…の長手方向を、輻
射熱検知部2A,2Bの並設方向と一致させる理由につ
いて説明する。図3に、ここでは一方のみの反射鏡4a
の視野範囲を現す。赤外線透過膜11前方に配置される
前面パネル12に、たとえば水平方向とは直交する垂直
方向に長い複数のスリットa…を設けると、予め、視野
範囲が前面パネル12に対して傾いた方向に向いている
ので、残ったパネル部分b…に遮られる部分が多くな
る。
【0026】すなわち、残ったパネル部分b…に遮られ
る視野範囲の無効部分が、より多くなり、その結果、本
来、有効視野部分として得られるスリットa…に対する
透過面積が狭められてしまう。
【0027】上述のように、スリット12の長手方向
は、輻射熱検知部2A,2Bの並設方向と直交する方向
に向けてはならず、必ず、長手方向を、輻射熱検知部2
A,2Bの並設方向と一致する水平方向に形成する。そ
の結果、無効部分は極くわずかですみ、有効視野部分を
より広く、長く確保できる。
【0028】図4および図5に示すように、輻射熱温度
センサSを空気調和機の室内ユニットY内に取付ける。
室内ユニットYは、空気調和機本体15の前面上部に空
気吸込口16が設けられ、前面下部に空気吹出口17が
設けられている。そして、輻射熱温度センサSは空気吹
出口17の側方内部に配置される。
【0029】上記輻射熱検知部2A,2Bの構成から、
これらの視野範囲は、図4に示すように、室内ユニット
Yの正面から見て左右に振り分けられ、図5に示すよう
に、側面から見た状態では一致する。
【0030】つぎに、室内ユニットYに取付けられた、
輻射熱温度センサSの作用を説明する。壁面や床面から
熱が輻射されると、その輻射熱エネルギが赤外線光とな
って輻射熱温度センサSに投射される。
【0031】すなわち、図6および図7に示すように、
被空調室Rの、床面および壁面における、左右にスポッ
ト状に並んだ視野範囲から、室内ユニットY内の輻射熱
温度センサSへ輻射熱エネルギが投射される。
【0032】再び図1に示すように、赤外線光となった
輻射熱エネルギは、前面パネル12のスリット13…お
よび赤外線透過膜11を透過して反射鏡4a,4bに投
射され、ここで焦点位置に絞り込まれた状態で反射す
る。
【0033】反射鏡4a,4bで反射された輻射熱エネ
ルギは、受熱板5a,5bに集中して取り込まれ、温度
センサ6a,6bに伝わる。それぞれの温度センサ6
a,6bが検知する温度は、リード線を通して外部に信
号出力される。受熱面である、壁面や床面の輻射交換熱
量Qは、次式で現される。 Q= Εr ・Εw ・F・K・Ap ・σ(Tr 4 −Tw 4 )・η − Εr ・Εp ・F・(1−K)・Ap ・σ(Tp 4 −Tr 4 )・η なお、Q :輻射交換熱量(Kcai/h) Εr :受熱板輻射率 Εw :壁、床輻射率 F :形態係数 K :有効視野率(有効視野/全視野) Ap :反射鏡投影面積 σ :ボルツマン定数 Tr :輻射検知温度(°K) Tw :壁、床温度(°K) Tp :前面パネル温度 η :ポリエチレン赤外線透過率
【0034】このような輻射熱温度センサSの視野範囲
は、ここでは左右に並んで配置された互いの反射鏡4
a,4bの軸心8a,8bの傾き角度と、放物面鏡とし
ての曲率、受熱板5a,5bの直径面積および反射鏡4
a,4bと受熱板5a,5bとの距離間隔を種々設定す
ることにより、自由に調整可能である。
【0035】特に、水平方向に左右に並んで一体に連結
された放物面鏡からなる反射鏡4a,4bを備えたこと
により、反射鏡で反射された輻射熱は焦点位置に絞り込
まれた状態となるので、ここに設けられる受熱板5a,
5bにおいて効率よく集熱できる。そして、各温度セン
サ6a,6bは、受熱板5a,5bとともに空中に浮い
た状態で配置され、かつ赤外線透過膜11によりケーシ
ング1内の同一空気層にあるので、たとえ外部の熱影響
があっても、同じように影響を受けることとなり、左右
差の検知精度を高く保持できる。
【0036】赤外線透過膜11は、ケーシング1の前面
開口部を閉塞するよう設けたので、赤外線透過と同時
に、被空調室Rに浮遊する塵埃等の内部侵入を阻止し、
したがって反射鏡4a,4bの反射率低下がない。そし
て、赤外線透過膜11を前面パネル12で保護する構成
としたので、指や棒等で赤外線透過膜11が破断する事
故を防止する。
【0037】上記スリット13…の長手方向を、輻射熱
検知部2A,2Bの並び方向に一致させたので、各反射
鏡4a,4bの視野範囲における有効視野部分を広くと
ることができ、前面パネル12からの2次輻射を最小限
に抑制して、差検出のための有効視野を確保できる。
【0038】前面パネル12を、アルミニューム材など
輻射率の低い材質、もしくはアルミニュームなどのメッ
キ処理など、輻射率が低くなるような処理をなしたの
で、前面パネル12からの2次輻射を最小限に抑制す
る。なお、先に説明した、壁面や床面の輻射交換熱量Q
を求める式のうち、−(マナス符号)以下で示される負
の熱量、すなわち
【0039】Εr ・Εp ・F・(1−K)・Ap ・σ
(Tp 4 −Tr 4 )・ηは、前面パネル12の2次輻射
熱量にほかならない。上記構成により、前面パネル12
からの2次輻射熱量が低減するので、必要な輻射交換熱
量Qを充分に確保できる。
【0040】図8に示すように、赤外線透過膜11によ
って遮蔽されるケーシング1内の輻射熱検出部2A,2
bの前方空間部18内で、かつ左右の反射鏡4a,4b
の焦点を通る軸線8a,8bとは外れた位置に、この空
間部18の温度を検知する基準温度センサ19を設けて
もよい。
【0041】この場合、各受熱板5a,5bに取着され
る温度センサ6a,6bは、左右の輻射熱エネルギを受
けるのに対して、基準温度センサ19は、位置の設定か
ら輻射熱エネルギを受けない。さらに、上記温度センサ
6a,6bおよび基準温度センサ19を、図9に示すよ
うな電気回路に接続する。
【0042】すなわち、端子板20の電源端子20a,
20g相互間に、抵抗21と温度センサ6aとの直列回
路が接続される。端子板20の電源端子20a,20g
相互間に、抵抗22と温度センサ6bとの直列回路が接
続される。さらに、端子板20の電源端子20a,20
g相互間に、抵抗23と基準温度センサ19との直列回
路が接続される。
【0043】上記温度センサ6aに生じる電圧Vaおよ
び基準温度センサ19に生じる電圧(基準電圧)Vcが
差動増幅回路24に入力される。この差動増幅回路24
は、演算増幅器25、入力抵抗R1 、帰還抵抗R2 から
なり、上記入力される電圧VaとVcとの差に対応する
レベルの電圧V1 を出力する。この出力電圧V1 は、下
式で表され、上記端子板20の端子1a,1g間に印加
される。 V1 = Va−(Vc−Va)R2 /R1
【0044】上記差動増幅回路24に生じる電圧Vbお
よび基準温度センサ19に生じる電圧(基準電圧)Vc
が、差動増幅回路26に入力される。この差動増幅回路
26は、演算増幅器27、入力抵抗R1 、帰還抵抗R2
からなり、上記入力される電圧VaとVcとの差に対応
するレベルの電圧V2 を出力する。この出力電圧V
2は、下式で表され、上記端子板20の端子20b,2
0g間に印加される。 V2 = Vb−(Vc−Vb)R2 /R
【0045】したがって、端子板20を通して電圧V
,V2 を取り出すことにより、同一空間部18内で
外界からの熱影響が均一な条件下において、上記温度セ
ンサ6a,6bが検出する左右視野範囲の輻射熱エネル
ギ量を、基準温度センサ19との差として検出すること
ができ、相対精度の高い検出値が得られることとなる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、それぞれ
反射部と、受熱部および温度センサとからなる一対の輻
射熱検知部を並設し、これら輻射熱検知部の前面側を赤
外線透過膜で覆い、この赤外線透過膜の前面側に間隙を
存して輻射熱検知部の並び方向に長いスリットが設けら
れる空気調和機本体の前面パネルを備えたから、上記輻
射熱検知部は、輻射熱を焦点位置に絞り込まれた状態で
反射して効率よく集熱でき、外界からの熱影響および気
流影響を受け難くして、指向性感度を良好に保持し、赤
外線透過率の充分な確保を図って、輻射熱温度の検知が
できる。また、前面パネルに設けられるスリットの長手
方向設定から、このスリットによって無効になる視野範
囲部分を最小限に抑えて、輻射熱量を確保し、前面パネ
ルからの2次輻射による感度低下を抑制できる。赤外線
透過膜は前方の前面パネルで保護され、指や棒で破かれ
る恐れがないなどの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の一実施例を示す、輻射熱温
度センサの横断平面図。 (B)は、一部を省略した輻射熱温度センサの正面図。 (C)は、輻射熱温度センサの縦断面図。
【図2】前面パネルのスリット部分の正面図。
【図3】スリット方向を異ならせた場合の、輻射熱温度
センサ作用説明図。
【図4】輻射熱温度センサを備えた、空気調和機室内ユ
ニットの斜視図。
【図5】空気調和機室内ユニットの側面図。
【図6】輻射熱温度センサの視野範囲を示す、空調空間
の平面図。
【図7】輻射熱温度センサの視野範囲を示す、空調空間
の側面図。
【図8】本発明の他の実施例を示す、輻射熱温度センサ
の横断平面図。
【図9】同実施例の、電気回路図。
【符号の説明】
2A,2B…輻射熱検知部、11…赤外線透過膜、13
…スリット、15…空気調和機本体、12…前面パネ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藁科 吉隆 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東 芝富士工場内 (56)参考文献 特開 昭63−231134(JP,A) 実開 平1−78845(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02 103 G01J 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁面・床面等が保有する輻射熱エネルギを
    互いに隣接する方向から指向し、水平方向に左右に並ん
    で一体に連結された放物面鏡からなる反射部、これら反
    射部で反射された輻射熱エネルギを収集する反射部の焦
    点位置にブリッジ固定体により支持される一対の受熱部
    および、これら受熱部の前記反射部対向面に設けられ輻
    射熱温度を検知する一対の温度センサからなる一対の輻
    射熱検知部と、これら輻射熱検知部の前面側を覆い輻射
    熱エネルギが有する赤外線光を透過させ、かつ各輻射熱
    検知部を同一空間に遮断保持して外界からの熱影響を均
    一にする赤外線透過膜と、この赤外線透過膜の前面側に
    間隙を存して配置され輻射熱検知部の並び方向に長いス
    リットが設けられるとともに赤外線透過膜に対する機械
    的保護をなす空気調和機本体の前面パネルとを具備した
    ことを特徴とする空気調和機。
  2. 【請求項2】上記前面パネルは、輻射率の低い材質で形
    成される、もしくは、輻射率が低くなるような処理が施
    されることを特徴とする請求項1記載の空気調和機。
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