JPH0435166Y2 - - Google Patents

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JPH0435166Y2
JPH0435166Y2 JP12741385U JP12741385U JPH0435166Y2 JP H0435166 Y2 JPH0435166 Y2 JP H0435166Y2 JP 12741385 U JP12741385 U JP 12741385U JP 12741385 U JP12741385 U JP 12741385U JP H0435166 Y2 JPH0435166 Y2 JP H0435166Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
ultraviolet rays
sheet
base fabric
thermoplastic resin
dioxazine
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JP12741385U
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JPS6235829U (ja
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  • Walking Sticks, Umbrellas, And Fans (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、プールハウス用カバーや乳母車用カ
バー、或いはパラソル等に使用される日除け用シ
ートの改良に関するものである。
(従来技術の構成とその問題点) 従来から、この種の日除け用シートとしては、
シート本来の目的である日除けや防水性以外に装
飾性を持たせたものが市販されている。
このようなシートは、合成繊維からなる基布の
表裏面に合成樹脂層等によつて多色又は変化に富
んだ柄模様を形成して外観上、美麗なシートに構
成しているが、太陽光線の強い夏期においては、
この種のシートで構成したテント内においても太
陽光線を透過させて浜辺やプールサイドでは紫外
線による日焼けが生じ、時には皮膚に炎症を起こ
すという問題点がある。
太陽光線中の紫外線は、290nmから400nmと言
われる波長範囲であり、又、その紫外線の持つエ
ネルギーは、143〜72Kcal/molと非常に高いも
のである。
この紫外線の波長範囲において290〜320nmの
波長範囲の紫外線はターニングレイと呼ばれて皮
膚に炎症を起こすものであり、320〜400nmの波
長範囲の紫外線はバーニングレイと呼ばれて皮膚
に炎症を起こすことなく肌を黒く焼くことができ
るものであるが、前述した従来のシートではこれ
らの波長の紫外線を透過させて日除け用シートと
しては適さないものである。
一方、綿帆布調のシートは太陽光線を遮断する
効果を有するが、このようなシートでテントを構
成した場合、テント内が暗くなり、又、装飾性の
点についても劣る欠点がある。
このため、通常使用されている紫外線吸収剤を
シートの合成樹脂層に含ませることも考えられる
が、この紫外線吸収剤では290〜400nmの波長の
紫外線を90%以上も吸収、遮断してしまうために
充分な日焼け効果を奏することができないもので
ある。
(考案の目的) 本考案はこのような問題点に鑑みてなされたも
ので、シート本来の日除けや防水性、装飾性を維
持した上で、皮膚に炎症を起こさせることなく肌
を美しく日焼けさせることのできる日除けシート
を提供するものである。
(考案の構成) 上記目的を達成するために、本考案の日除けシ
ートは、織物等よりなる基布の両面又は片面にジ
オキサジン系又はシンカシヤ系の顔料を含む熱可
塑性樹脂層を層着してなることを特徴とするもの
であり、熱可塑性樹脂層に含ませたジオキサジン
系又はシンカシヤ系の顔料によつて290〜320nm
の波長の紫外線を遮断し、320〜400nmの波長の
紫外線を透過させるように構成したものである。
(実施例の説明) 本考案の実施例を図面について説明すると、1
は織物よりなる基布で、ナイロン、ポリエステル
ビニロン、アクリル等の合成繊維で構成してなる
ものである。
2,2はこの基布1の表裏両面に層着した熱可
塑性樹脂層で、該樹脂中にジオキサジン系又はシ
ンカシヤ系顔料を含有させて290〜320nmの波長
範囲の紫外線を90%以上遮断し、且つ320nm〜
420nmの波長範囲の紫外線を75%以上透過させる
シートを形成したものである。
熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリ塩化ビニ
ル、エチレン酢ビ共重合体、ポリエチレン、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリアクリレート又はこ
れらの重合体を主体とする共重合体、若しくはこ
れらの混合物が使用されるが、特に、耐候性、光
線透過性、強度等からポリ塩化ビニルが適してい
る。
顔料としては、ジオキサジン系の下記に示す構
造式のジオキサジンバイオレツト、 また、シンカシヤ系の下記に示す構造式のキナ
クリドンレツド等を用いる。
通常、重合度が1000〜1500のポリ塩化ビニル樹
脂100重量部に対して可塑剤(DOP)30〜60部、
安定剤(Ba−Xn系)3〜5部、顔料、ジオキサ
ジンバイオレツト、商品名Chromofine Violet
RE(大日精化工業製)又はキナクリドンレツド、
商品名Chromofine Red 6280(大日精化工業製)
(バイオレツト色)0.01〜5%を配合した樹脂組
成物を前記基布1に層着するものである。
この層着方法としては、例えば、前記樹脂組成
物よりなる厚さ0.1〜0.3mmのポリ塩化ビニルフイ
ルムを、カレンダー機及び押出機又はラミネータ
機により基布1に貼着加工して総厚0.4mmの日除
けシートを形成するものである。
なお、以上の実施例においては基布1の両面に
熱可塑性樹脂層2,2を設けたが、少なくとも、
片面に設けておけば本考案の目的を達成するこが
できるものである。
(考案の効果) このように本考案の日除けシートによれば、織
物等よりなる基布1の両面又は片面にジオキサジ
ン系又はシンカシヤ系の顔料を含む熱可塑性樹脂
層2を層着しているので、該熱可塑性樹脂層2に
よつてターニングレイと称される波長範囲が290
〜320nmの紫外線を90%以上遮断して皮膚に炎症
が起こるのを防止することができると共に、バー
ニングレイと呼ばれる波長範囲が320〜400nmの
紫外線を75%以上透過させて皮膚に炎症を起こす
ことなく肌を美しく焼くことができるものであ
り、従つて、本考案の日除けシートでテント等を
構成した場合に、装飾性は勿論のこと、太陽光線
を適度に透過させて内部を明るくし、浜辺やプー
ルサイドにおける日除けとして極めて有益なもの
である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示す一部の拡大断面図
である。 1……基布、2……熱可塑性樹脂層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 織物等よりなる基布1の両面又は片面にジオキ
    サジン系又はシンカシヤ系の顔料を含む熱可塑性
    樹脂層2を層着してなることを特徴とする日除け
    用シート。
JP12741385U 1985-08-21 1985-08-21 Expired JPH0435166Y2 (ja)

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JP12741385U JPH0435166Y2 (ja) 1985-08-21 1985-08-21

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JP12741385U JPH0435166Y2 (ja) 1985-08-21 1985-08-21

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Publication Number Publication Date
JPS6235829U JPS6235829U (ja) 1987-03-03
JPH0435166Y2 true JPH0435166Y2 (ja) 1992-08-20

Family

ID=31022140

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JPS6235829U (ja) 1987-03-03

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