JPH04348012A - 絶縁度検出用回転トランス - Google Patents

絶縁度検出用回転トランス

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JPH04348012A
JPH04348012A JP3020254A JP2025491A JPH04348012A JP H04348012 A JPH04348012 A JP H04348012A JP 3020254 A JP3020254 A JP 3020254A JP 2025491 A JP2025491 A JP 2025491A JP H04348012 A JPH04348012 A JP H04348012A
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JP
Japan
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transformer
rotary transformer
insulation
rotating body
rotating
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Pending
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JP3020254A
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English (en)
Inventor
Tadaaki Nakane
中根 忠明
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JUPITER TRANS KK
Original Assignee
JUPITER TRANS KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、中空型の回転トランス
、特に、口径の大きい回転体中の電気回路の絶縁度を非
接触で検出するのに適した絶縁度検出用回転トランスに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、大型の発電機の回転部における
界磁コイル等の絶縁度を検出するために、検出電力供給
用(1段目)及び信号検出用(2段目)の2種類の回転
トランスを構成し、回転側の界磁コイル等の抵抗を固定
側において非接触で測定することにより絶縁度を検出す
ることが考えられる。ところが、このような大型の発電
機等においては、中空で口径の大きい回転トランスを使
用しなければならないことから、検出精度、機械的強度
、あるいは使用環境等を満足しなければならない理由に
より、種々の技術的問題を解決する必要があった。
【0003】すなわち、まず、発電機等の回転軸に挿入
するタイプの中空回転トランスの場合、通常、回転軸の
内口径が例えば、150mmφ〜600mmφ程度で比
較的大きくなるため、磁束密度分布の濃い部分を失って
しまって損失が大きく、そのために見掛けの必要磁路断
面積において絶対磁束が不足してしまう。また、サイズ
が大きくなると共に外周が長く、これにより磁路長も長
くなり、磁気回路中のギャップも比較的大きい2mm〜
10mm程度の値を必要とするため、下記の数式1に示
す磁気回路のリラクタンスRmも大きくなり、励磁電流
が多く流れてしまう。
【0004】
【数1】
【0005】上記の数式1において、lは磁路長、lg
 はギャップ長、μi は透磁率、Sは断面積を示す。
【0006】ところが、回転体側回路の短絡(ショート
)状態から解放(オープン)状態までの広い範囲の抵抗
変化を検出するには、例えば、1000Ω〜10000
0Ωの抵抗変化で電流変化は1/100となるため、抵
抗による電流変化よりも励磁電流を低くしておかなけれ
ばなず、また、印加電圧が100Vでも1000Ωのと
きで0.1Aであり、100000Ωでは0.001A
となり、検出信号用のトランス(2段目)を励磁しにく
い問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、発電機
の回転体中の界磁コイル等の絶縁度を非接触で測定する
ためには、回転トランスが大型化するとともに、検出精
度、機械的強度、あるいは使用環境等を満足するために
技術的問題を解決しなければならない。
【0008】そこで本発明は、中空で口径の大きいシャ
フト挿入型の回転トランスでも、回転体中の絶縁度を効
率よく検出できる絶縁度検出用回転トランスを提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の絶縁度検出用回転トランスは、鉄系磁性材
料からなる鉄心を用いた磁路回路中に0.2mm〜10
mmのギャップを有した検出電力供給用及び信号検出用
の2種類の回転トランスを回転体に設け、回転側におい
て該回転トランスと回転体側の測定対象とを含む電気回
路を構成し、固定側において前記電気回路の短絡状態か
ら開放状態までの絶縁状態を検出するものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、鉄系磁性材料からなる鉄心を
用いた磁路回路中に0.2mm〜10mmのギャップを
有した検出電力供給用の回転トランスで電力を供給し、
回転体側の測定対象を含む電気回路の絶縁度を信号検出
用回転トランスで検出することで、中空で口径の大きい
シャフト挿入型の回転トランスでも、回転体中の絶縁度
を効率よく非接触で検出できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図示の一実施例により具体的
に説明する。図1は本発明実施例を説明する回路図、図
2は本発明の原理を説明する等価回路図である。
【0012】図1において、11は検出電力供給用(1
段目)回転トランス、12は信号検出用(2段目)回転
トランス、13はダイオード、14は発電機等の回転体
側において絶縁度を検出するコイル等の測定対象、15
は検出器であり、検出電力供給用回転トランス11の固
定側のコイルに50〜60Hzで100Vの交流電源が
供給され、回転側においては検出電力供給用及び信号検
出用のそれぞれの回転トランス11及び12のコイル、
ダイオード13、測定対象14が閉回路を構成するよう
電気的に接続され、信号検出用回転トランス12の固定
側のコイルに検出器15が接続されている。
【0013】次に、上記回転トランスの必要断面積は、
下記の数式2に示す計算式によって決められる値を採用
した。
【0014】
【数2】
【0015】上記の数式2において、Sは中空型回転ト
ランスの必要断面積、VAは必要トランス容量、係数1
.3〜1.7は実験的に得られた値、γは中空断面積係
数で設計用中空断面積(回転軸等の断面積)Sdを同等
な一般的標準トランス断面積Ssで除した値を1/3乗
した値とする。このような計算式を用いることで、口径
の大きい中空型回転トランスに対して、必要な断面積と
機械的強度を満足させることができる。
【0016】次に、図2を参照して、検出電力供給用(
1段目)回転トランスの効率が最大になるように考察す
る。図2において、L1 及びL2 はそれぞれ1段目
の固定側及び回転側のインダクタンス、Mは相互インダ
クタンス、rは負荷抵抗、ωは角周波数であり、負荷に
対する1次側からの等価抵抗をR、等価リアクタンスを
XとしたときのインピーダンスZは、下記の数式3で示
される。
【0017】
【数3】
【0018】従って、上記の数式3において、r=0の
ときには、R成分はR=0になり、X成分はX=ω(L
1 −M2 /L2 )でこれが最小値になり、2次側
は短絡(ショート)状態である。r=∞のときには、R
成分はR=0になり、X成分はX=ωL1 となり、こ
れは2次側が無限大(解放状態)となる。r=ωL2 
のときには、R成分はR=ωM2 /2L2 で最大と
なり、X成分はX=ωL1 となり、R成分がωM2 
/2L以上になってはならない。しかし、ここで検出用
負荷が0〜∞Ωまでの変化量を検出するため、R自身が
大きな値になっているため、必然的にインダクタンス(
L)量を大きくしなければならないが、検出電力供給用
(1段目)のコイル自身のL量では不足する。そこで、
信号検出用(2段目)の入力コイルのインダクタンスを
大きく取るようにし、コアの空隙間に入るコイルに対す
る直流抵抗成分を考慮に入れた巻数でのリアクタンスを
算出し、信号検出用(2段目)のトランスの入力に対す
る供給電圧は最低でも、検出電力供給用(1段目)のト
ランスの入力電圧と等しく出さなければならなく、信号
検出用(2段目)のインピーダンスボルトが信号検出用
(2段目)の出力電圧より常に低くなるようにする。
【0019】また、上記の高速回転する回転トランスと
しては、機械的強度を必要とするためソリッドの鉄系磁
性材料を用いるのが適当であり、うず電流損失がやや大
きくなるが、スタインメッツ常数も5〜7×102 程
度である。
【0020】以上の考察に基づいて、発電機の回転部に
おける界磁コイルの対地絶縁度を非接触で検出するため
の回転トランス製造した。図3は本発明実施例の発電機
の回転トランス部分の断面図である。
【0021】図3において、21は発電機の回転軸、2
2は固定側のフレームであり、これら回転軸22とフレ
ーム22間に、検出電力供給用回転トランス11及び信
号検出用回転トランス12が隣接して設けられている。 検出電力供給用回転トランス11は、ソリッドの鉄系磁
性材料からなる外側鉄芯23及び内側鉄芯24と、それ
ぞれの鉄芯に設けられた外側コイル25及び内側コイル
26等とから構成され、また信号検出用回転トランス1
2は、同じソリッドの鉄系磁性材料からなる外側鉄芯2
7及び内側鉄芯28と、それぞれの鉄芯に設けられた外
側コイル29及び内側コイル30等とから構成されてい
る。外側コイル25は100Vの交流電源が印加され、
内側コイル26及び30は図示しない界磁コイル及びダ
イオードと閉回路を構成するよう接続され、外側コイル
29は検出器15に接続されている。そして、上記の考
察から検出電力供給用及び信号検出用回転トランス11
及び12の大きさは、外径が190mmφの回転軸22
に対して、内側鉄芯24及び28の内径及び外径がそれ
ぞれ190mmφ及び230mmφ、外側鉄芯23及び
27の内径及び外径がそれぞれ235mmφ及び265
mmφとし、ギャップを2.5mmとした。また、外側
コイル25は線径0.8mmφの385ターンで直流抵
抗値12.535Ω、内側コイル26は線径0.7mm
φの550ターンで直流抵抗値18.34Ω、外側コイ
ル29は線径0.4mmφの1185ターンで直流抵抗
値130.78Ω、内側コイル30は同じ線径0.4m
mφの1600ターンで直流抵抗値156.9Ωとした
【0022】上記構成の回転トランス11及び12によ
り、固定側から外側コイル25に交流電源を供給し、発
電機の界磁コイルの対地絶縁度V.R(Ω)を検出器1
5によりダイオードで整流された出力電圧(V)を測定
したところ、下記の表1に示す結果が得られた。
【0023】
【表1】
【0024】以上のように本発明によれば、中空型の回
転トランスが大型化しても、検出精度、機械的強度、あ
るいは使用環境等を満足させて、発電機の界磁コイルの
絶縁度を効率よく非接触で検出でき、界磁回路に地絡故
障が生じた場合等を検出することができた。
【0025】なお、上記実施例においては、発電機を例
に説明したが、回転体中の絶縁度を非接触で検出するも
のに適用でき、実施例に限定されない。また、回転軸の
外径等も上記の計算式等用いることにより任意の口径の
ものに適用できる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、鉄
系磁性材料からなる鉄心を用いた磁路回路中に0.2m
m〜10mmのギャップを有した検出電力供給用及び信
号検出用の回転トランスを構成し、回転体側の測定対象
を含む電気回路の絶縁度を検出することで、中空で口径
の大きいシャフト挿入型の回転トランスでも、回転体中
の絶縁度を効率よく非接触で検出できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明実施例を説明する回路図である。
【図2】図2は本発明の原理を説明する等価回路図であ
る。
【図3】図3は本発明実施例の発電機の回転トランス部
分の断面図である。
【符号の説明】
11  検出電力供給用回転トランス 12  信号検出用回転トランス 13  ダイオード 14  測定対象 15  検出器 21  回転軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  鉄系磁性材料からなる鉄心を用いた磁
    路回路中に0.2mm〜10mmのギャップを有した検
    出電力供給用及び信号検出用の2種類の回転トランスを
    回転体に設け、回転側において該回転トランスと回転体
    側の測定対象とを含む電気回路を構成し、固定側におい
    て前記電気回路の短絡状態から開放状態までの絶縁状態
    を検出することを特徴とする絶縁度検出用回転トランス
  2. 【請求項2】  前記回転トランスのトランス断面積(
    S)が、必要トランス容量(VA)の平方根と、係数1
    .3〜1.7と、設計用中空断面積(Sd)を同等な一
    般的標準トランス断面積(Ss)で除した値を1/3乗
    した中空断面係数(γ)とを積して得られる請求項1記
    載の絶縁度検出用回転トランス。
JP3020254A 1991-01-22 1991-01-22 絶縁度検出用回転トランス Pending JPH04348012A (ja)

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JP3020254A JPH04348012A (ja) 1991-01-22 1991-01-22 絶縁度検出用回転トランス

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JPH04348012A true JPH04348012A (ja) 1992-12-03

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ID=12022063

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JP3020254A Pending JPH04348012A (ja) 1991-01-22 1991-01-22 絶縁度検出用回転トランス

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002533918A (ja) * 1998-12-22 2002-10-08 レイセオン・カンパニー 無コネクタ型インターフェースを介してエネルギを転送する装置及び方法
JPWO2016143218A1 (ja) * 2015-03-12 2017-07-27 三菱電機株式会社 電動機の絶縁検査装置および電動機の絶縁検査方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002533918A (ja) * 1998-12-22 2002-10-08 レイセオン・カンパニー 無コネクタ型インターフェースを介してエネルギを転送する装置及び方法
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