JP3651786B2 - 電磁誘導式センサコイル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁誘導式センサコイル、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
非破壊検査に用いられる検査装置の一つとして、電磁誘導を利用するものがある。この種の電磁誘導型検査装置においては、検査対象物に対して、交流磁界を与えることでその表面に渦電流を発生させる。そして、この渦電流の変化を検出することにより、検査対象物の損傷などを検出する。
【0003】
図5は、従来の電磁誘導型検査装置(以下、センサ100という。)の一例を示す図である。同図に示すように、センサ100は、電磁誘導式センサコイル20、交流電源30、及び検出回路40より構成される。
また、電磁誘導式センサコイル20は、2つのセンサコイル20A、20Bから構成される。更に、センサコイル20Aは、送信コイルS1、及び受信コイルR1から、一方、センサコイル20Bは、送信コイルS2、及び受信コイルR2から、それぞれ構成される。
また、図5に示すように、送信コイルS1と受信コイルR1とはコイルボビン21Aに、一方、送信コイルS2と受信コイルR2とはコイルボビン21Bに、それぞれ巻回されている。
【0004】
送信コイルS1、S2は、ともに等しい巻数からなる同一構造のコイルであり、それぞれの巻線方向が同一方向となるよう、交流電源30に直列接続されている。そして、交流電源30の供給により、送信コイルS1、S2は、それぞれ等しい大きさで磁界の向きが同じ交流磁界を形成する。
【0005】
受信コイルR1、R2は、ともに等しい巻数からなる同一構造のコイルであり、それぞれの巻線方向が逆方向になるよう、検出回路40に直列接続されている。そして、受信コイルR1には、送信コイルS1、S2によって形成される交流磁界による起電力が、一方受信コイルR2には、送信コイルS2、S1によって形成される交流磁界による起電力が、それぞれ誘導される。
尚、ここで誘導される起電力(誘起電力)は、送信コイルの巻数がS1とS2、及び受信コイルの巻数がR1とR2それぞれに等しいため、等しい大きさであるが、受信コイルR1とR2の起電力は、互いに逆向きとなって打消し合う。
即ち、上記接続により、2つのセンサコイル20A、20Bは、差動接続される。
【0006】
検出回路40は、受信コイルR1、R2の差動電圧を検出するとともに、検出した差動電圧値を、例えば増幅器により増幅し、送信コイルS1、S2から送信した信号(交流電源30)に対する位相の変化、及び差動電圧値の変化を、検出結果としてセンサ100外部に出力する。
【0007】
このように、2つの送信コイルS1、S2は同相に、一方、2つの受信コイルR1、R2は逆相となるよう結線することで、送信コイルS1、S2が形成する磁界中に検査対象物50が存在しない状態では、電磁誘導による受信コイルR1、R2の誘起電圧は相殺されるため、受信コイルR1、R2の差動電圧値はゼロとなる。この状態を、“電磁的なバランスが取れている状態”という。
【0008】
そして、図5に示すように、検査対象物50(一般に、金属、或いは導電性物体である。)を、送信コイルR2が形成する交流磁界中に存在するよう、コイルボビン21Bの一端(コイルボビン21Aと接触されていない側である。)に対向配置させる。すると、受信コイルR1、R2には、次の現象が生じる。
▲1▼検査対象物50に対する受信コイルR1、R2それぞれの距離の違いから、受信コイルR2のインダクタンスは、検査対象物50の影響を、受信コイルR1よりも大きく受けることで、電磁的なバランスが崩れる。
▲2▼送信コイルS1、S2が形成する交流磁界により、検査対象物50に渦電流が発生する。すると、この渦電流による二次的な交流磁界が受信コイルR1、R2に起電力を誘起させるが、その磁界の影響を、受信コイルR2は受信コイルR1よりも大きく受けることで、電磁的なバランスが崩れる。
以上の現象が、受信コイルR1、R2の間の有効な(ゼロでない)差動電圧、及び交流電源30に対する位相の変化として発生することになる。
【0009】
尚、ここで発生する差動電圧及び位相の変化は、検査対象物50の材質(導電率や誘電率、透磁率等)、大きさ、コイルボビン21B(或いは受信コイルR2)との位置関係などによって決まるものである。
【0010】
更に、例えば検査対象物50の表面を、受信コイルR2に対して一定間隔を保ちながら移動させた場合、上述した条件が変わらなければ、差動電圧、及び位相の変化量は一定のままであるが、検査対象物50の一部に傷などの損傷がある場合、この傷によって、発生する渦電流の分布に乱れが生じる。この渦電流の乱れは、受信コイルR2の誘起電力の変化、ひいては受信コイルR1、R2の差動電圧値の変化、及び位相の変化(以下、双方を含めて受信信号の変化という。)として現れるため、検出した受信信号の変化を、正常状態(検査対象物50に損傷がない状態)の受信信号と比較することで、検査対象物50の損傷検出が可能となる。
【0011】
このように、検査対象物50をコイルボビン21Bの他端に対向配置させた際の、受信コイルR1、R2の受信信号の変化を検出することで、検査対象物50の材質や大きさ、更には検査対象物50の損傷や、検査対象物50に含まれる不純物の有無の検出が可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した効果を得るためには、2つのセンサコイル20A、20Bの状態が理想的である必要がある。だが、送信コイルS1、S2、或いは受信コイルR1、R2の僅かな巻き方の違い、巻線そのものの不均一さ、更にこれらコイルの位置関係や結線状態などによって、上述した電磁的なバランスが得られないことが多い。
そこで、電磁的なバランスを取るために、製造過程において、センサコイル20毎に、送信コイルS1、S2や受信コイルR1、R2の巻数の調整を行っていた。だが、この調整作業は煩わしく、また熟練した技術が必要であるため、作業性が非常に悪いものであった。
【0013】
本発明の課題は、差動接続される2つのセンサコイル20A、20Bの電磁的なバランスを取るための調整作業を容易にするとともに、電磁誘導式センサコイルの製造を効率化することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、送信コイル(例えば、図3の送信コイルS1、S2)と受信コイル(例えば、図3の受信コイルR1、R2)とが同一軸上に巻回されたセンサコイル2組を、前記各同一軸が共通軸となるように配設するとともに、各センサコイルを差動接続した上置き型の電磁誘導式センサコイル(例えば、図2の電磁誘導式センサコイル10)において、
前記2組のセンサコイルを内部に収容し、外周面に螺旋状の溝が形成された非金属性の有底の収容器(例えば、図3のインナーケース12)と、
内周面に前記収容器の溝に螺合する溝が形成され、前記収容器の外周に沿って周方向に回転することで、前記収容器の外周面に沿って前記共通軸の軸方向に移動可能な、前記各センサコイルが形成する磁場に作用可能な環状の磁性体(例えば、図3の調整リング13)と、
を備えることを特徴とする。
【0015】
この請求項1記載の発明によれば、センサコイルが形成する磁界中に置かれた磁性体は、該センサコイルの誘起電力に影響を与えるため、この磁性体を移動させることにより、例えば従来のような、コイルの巻線の調節作業といった煩雑な作業を行うことなく、容易に、各センサコイルの電磁的なバランスを得ることが可能となる。従って、それぞれ別個に製造された2つのセンサコイルを組み合わせて電磁誘導式センサコイルを製造するといった製造過程における、上記電磁的なバランスを取るための調整作業が非常に容易となり、電磁誘導式センサコイルを効率よく製造することができる。
またこのとき、環状の磁性体を、収容器の外周に沿って周方向に回転させることで収容器の外周面に沿って各センサコイルの共通軸の軸方向に移動させるといった簡易な作業によって、上記調整作業を実現できる。
更に、各センサコイルを有底の収容器に収容する構成とすることで、電磁誘導式センサコイルの製造の効率化を図ることができる。尚、収容器は非金属性であるので、収容器が各センサコイルの誘起電力に影響を与えることはない。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
先ず、本発明の原理について説明する。
【0024】
図1は、本発明の原理を説明するための図である。尚、図5と同一部分については同符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図1において、電磁誘導式センサコイル10は、送信コイルS1及び受信コイルR1を巻回させたコイルボビン21Aと、送信コイルS2及び受信コイルR2を巻回させたコイルボビン21Bと、コイルボビン21Aとコイルボビン21Bとの接触部分付近に配設された所定の大きさを有する磁性体22と、から構成される。
【0025】
この磁性体22は、送信コイルS1、S2により形成される交流磁界中に置くことで、該交流磁界に作用し、受信コイルR1、R2の誘起電力に影響を与える。また、その配置位置により、受信コイルR1、R2の誘起電力に与える影響に違いが生じる。
例えば、磁性体22は、コイルボビン21A寄りに置くことで、受信コイルR1に強く作用する。一方、コイルボビン21B寄りに置くことで、磁性体22は、受信コイルR2に強く作用することになる。
【0026】
このように、磁性体22の配置位置によって受信コイルR1、R2の誘起電力に与える影響が変化することから、磁性体22を、例えばコイルボビン21A、21Bの中心軸に沿った方向(図1においては、上下方向)に移動させるといったことで、容易に、センサコイル20A、20Bの電磁的なバランスの調整を行うことが可能となる。
【0027】
次に、本原理を適用した3つの実施例について、順に説明する。
【0028】
(第1の実施例)
先ず、第1の実施例について説明する。
図2は、第1の実施例における電磁誘導式センサコイル10を示す断面図である。尚、図5の従来の電磁誘導式センサコイル20と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0029】
図2において、電磁誘導式センサコイル10は、従来の電磁誘導式センサコイル20と共通部分である2つの送信コイルS1、S2、及び2つの受信コイルR1、R2に、更に調整リング11を備えた構成である。
また、この電磁誘導式センサコイル10は、いわゆる上置き型と呼ばれる構造であり、コイルボビン21Bの他端に検査対象物50を対向配置させて、使用する。
【0030】
調整リング11は、所定の幅を有するリング状の形状をしており、コイルボビン21A、21Bの中心軸に沿った方向(図2においては、上下方向)に移動可能となっている。尚、ここでコイルボビン21A、21Bは、図5と同様に、それぞれの中心軸が一致するよう、一端同士が接触、若しくは間隔をおいて配置されている。
【0031】
また、調整リング11は、磁性体により形成されており、上述のように、送信コイルS1、S2により形成される交流磁界中に置くことで、受信コイルR1、R2の誘起電力に影響を与える。つまり、調整リング11は、センサコイル20A、20Bの電磁的なバランスを取る役割を担うものである。
【0032】
そして、例えば電磁誘導式センサコイル10に計測機器(図示省略)を接続し、この計測値を監視しつつ、調整リング11を、センサコイル20A、20Bの電磁的なバランスが得られる位置まで移動させる。次いで、そのバランスが得られた位置で、調整リング11を、2つのコイルボビン21A、21Bの接触部に固定させる。
【0033】
以上のように構成することで、各コイルの巻線を調節するといった煩雑な作業を行うことなく、電磁誘導式センサコイル10を構成する各コイルを結線した状態のまま、容易に、該電磁誘導式センサコイル10の電磁的なバランスを取るための調整作業を行うことができる。即ち、それぞれ別個に製造された2個のセンサコイル20A、20Bを組み合わせて電磁誘導式センサコイル10を製造するといった製造過程において、上記調整作業が非常に容易となり、製造の効率化を図ることができる、
また、この調整作業は、調整リング11を移動させるという簡易な作業であるため、コイル線を扱う熟練作業者でなくとも容易に行うことができる利点がある。
【0034】
(第2の実施例)
次に、第2の実施例について説明する。
図3は、第2の実施例における電磁誘導式センサコイル10を示す断面図である。尚、図5の従来の電磁誘導式センサコイル20と同一部分については同符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0035】
図3において、電磁誘導式センサコイル10は、従来の電磁誘導式センサコイル20と共通部分である2つの送信コイルS1、S2、及び2つの受信コイルR1、R2に、インナーケース12、及び調整リング13を更に備えた構成である。
また、このセンサコイル10は、いわゆる上置き型と呼ばれる構造であり、コイルボビン21Bの他端に検査対象物50を対向配置させて使用する。
【0036】
インナーケース12は、例えばプラスチックや木、紙といった非金属の物質により形成され、その形状は、円筒の一端が塞がれた有底円筒形状である。そして、その内部には、送信コイルS1、S2、及び受信コイルR1、R2が巻回されたコイルボビン21A、21Bが収納される。
【0037】
また、インナーケース12の内径と、コイルボビン21A、21Bの外径との差は微小であることが望ましい。これは、インナーケース12の内部に収納されたコイルボビン21A、21Bが、例えば外部からの振動によって不用意に移動してしまうことを防ぐためである。
更に、インナーケース12の側面には1本の螺旋状の溝(ネジ)が切られており、後述のように、調整リング13と螺合する構造となっている。
【0038】
調整リング13は、所定の幅を有するリング状に形成されたものである。そして、調整リング13の内面には、インナーケース12の側面に切られている溝と螺合する溝が切られており、該インナーケース12の外周に沿って回転させることで、コイルボビン21A、21Bの中心軸に沿った方向(図4においては、上下方向)に移動可能となっている。
【0039】
また、調整リング13は、磁性体により形成されており、送信コイルS1、S2により形成される交流磁界中に配置されることで、受信コイルR1、R2の誘起電力に影響を与える。つまり、調整リング13は、図3の調整リング11と同様に、センサコイル20A、20Bの電磁的なバランスを取る役割を担うものである。
そして、電磁的なバランスを取れる位置まで移動された調整リング13は、接着剤等により、その位置で、インナーケース12に固定される。
【0040】
また、送信コイルS1、S2、及び受信コイルR1、R2の巻き始め/巻き終わり部分は、コイルリード線として纏められ、インナーケース12外部に引き出されている。
【0041】
以上のように構成することで、上記第1の実施例と同様に、各コイルの巻線を調整するといった煩雑な作業を行うことなく、電磁誘導式センサコイル10の電磁的なバランスを取るための調整作業を、電気的に接続したまま、容易に行うことができる。即ち、それぞれ別個に製造された2個のセンサコイル20A、20Bを組み合わせて電磁誘導式センサコイル10を製造するといった製造過程において、上記調整作業が非常に容易となり、製造の効率化を図ることができる。
また、この調整作業は、調整リング13を移動させるという簡易な作業であるため、コイル線を扱う熟練作業者でなくとも容易に行うことができる利点がある。
【0042】
更に、送信コイルS1、S2、及び受信コイルR1、R2をインナーケース12に収納した構成とすることで、電磁誘導式センサコイル10の製造の、一層の効率化を図ることができる。
【0043】
(第3の実施例)
次に、第3の実施例について説明する。
図4は、第3の実施例における電磁誘導式センサコイル10を示す断面図である。尚、図5の従来の電磁誘導式センサコイル20と同一部分については同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0044】
図4に示すように、電磁誘導式センサコイル10は、円筒形状のコイルボビン21Cの図中上方には、送信コイルS1と受信コイルR1とを、一方、コイルボビン21Cの図中下方には、送信コイルS2と受信コイルR2とを、それぞれ一体化させて巻回させた構造である。
また、このセンサコイル10は、いわゆる中空型と呼ばれる構造であり、検査対象物50を、コイルボビン21Cの中心部に形成されている空洞部(検査路)に挿入(或いは通過)させて、使用する。
【0045】
調整リング11は、図2の調整リング11と同様に、磁性体によりリング状に形成されたものであり、コイルボビン21Cの中心軸に沿った方向(図3においては、上下方向)に移動可能である。つまり、調整リング11は、電磁誘導式センサコイル10の電磁的なバランスを取る役割を担うものである。
【0046】
以上のように構成することで、上記第1の実施例と同様に、各コイルの巻線を調整するといった煩雑な作業を行うことなく、電磁誘導式センサコイル10を構成する各コイルを結線した状態のまま、該電磁誘導式センサコイル10の電磁的なバランスを取るための調整作業を、容易に行うことができる。即ち、それぞれ別個に製造された2個のセンサコイル20A、20Bを組み合わせて電磁誘導式センサコイル20を製造するといった製造過程において、上記調整作業が非常に容易となり、製造の効率化を図ることができる。
また、この調整作業は、調整リング11を移動させるという簡易な作業であるため、コイル線を扱う熟練作業者でなくとも容易に行うことができる利点がある。
【0047】
尚、本発明は、上記3つの実施例に限定されることなく、適宜変更可能である。例えば、図4において、図3と同様に、電磁誘導式センサコイル10は、インナーケース12を更に備える構成としても良い。その際には、該インナーケース12は、その底部に、検査対象物50を挿入するための孔を設けた構成とする。
【0048】
また、調整リング11の形状は、リング状に限らず、例えば角状でもよく、送信コイルS1、S2が形成する交流磁界中に配置され、且つ移動可能な構成であれば、何れの形状でも構わない。
【0049】
更に、調整リング11は、必ずしも送信コイルS1、S2、及び受信コイルR1、R2の外部に配置する必要はなく、例えばこれらのコイル内部に配置する構成としても良い。
【0050】
また、インナーケース12の形状は、円筒形に限らず、コイルボビン21A、21Bを収納可能であれば、何れの形状でも構わない。その際には、その側面に配置する調整リング13の形状を、該インナーケース12の形状に合わせた構成とする。
【0051】
更に、図3において、インナーケース12と調整リング13とを螺合させる構成としたが、インナーケース12の側面に複数の溝を設け、調整リング13を嵌合する構成としてもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、従来のように、2組のセンサコイルの電磁的なバランスを取るために、コイルの巻線を調節するといった煩雑な作業を行うことなく、各センサコイルを結線した状態のまま、容易に、調整作業を行うことができる。即ち、それぞれ別個に製造された2個のセンサコイルを組み合わせて電磁誘導式センサコイルを製造する製造過程において、上記調整作業が非常に容易となり、生産性の向上といった効果を得ることができる。
また、この調整作業は、取り付けられた磁性体を移動させるという簡易な作業であるため、コイル線を扱う熟練作業者でなくとも容易に行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明する図である。
【図2】電磁誘導式センサコイル(上置き型)の一例を示す図である。
【図3】電磁誘導式センサコイル(上置き型)の一例を示す図である。
【図4】電磁誘導式センサコイル(中空型)の一例を示す図である。
【図5】電磁誘導型検査装置(センサ)の構成例を示す図である。
【符号の説明】
100 電磁誘導型検査装置(センサ)
10、20 電磁誘導式センサコイル
20A、20B センサコイル
S1、S2 送信コイル
R1、R2 受信コイル
21A、21B、21C コイルボビン
11、13 調整リング
12 インナーケース
22 磁性体(調整用)
30 交流電源
40 検出回路
50 検査対象物
Claims (1)
- 送信コイルと受信コイルとが同一軸上に巻回されたセンサコイル2組を、前記各同一軸が共通軸となるように配設するとともに、各センサコイルを差動接続した上置き型の電磁誘導式センサコイルにおいて、
前記2組のセンサコイルを内部に収容し、外周面に螺旋状の溝が形成された非金属性の有底の収容器と、
内周面に前記収容器の溝に螺合する溝が形成され、前記収容器の外周に沿って周方向に回転することで、前記収容器の外周面に沿って前記共通軸の軸方向に移動可能な、前記各センサコイルが形成する磁場に作用可能な環状の磁性体と、
を備えることを特徴とする電磁誘導式センサコイル。
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