JPH0434761Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、ルームアクセサリー兼用写真立て
に関する。

（従来の技術） 従来の写真立ては、写真を板状体に固定させ、
これを支持する足部を設けたもので、写真専用の
ものである。

（考案が解決しようとする課題） 従来の、写真立ては写真を取り外せばそれ自体
装飾性、アクセサリー性に欠けるものであつた。

この考案は写真を取り外しても、金属薄板の表
面には精緻なフオトエツチングによる図柄が設け
られてあり、それ自体がルームアクセサリーとし
て部屋の雰囲気を和らげると共に、適宜に写真を
装着し得る安価なルームアクセサリー兼用写真立
てを提供することを目的とするものである。

（問題点を解決するための手段） 上記の目的を解決するために、この考案のルー
ムアクセサリー兼用写真立ては、写真の角部を差
し込み可能のコーナー差し込み口を形成し、更に
下辺両端部に一対の線状切り込みを設けると共
に、表面にフオトエツチング手段によりデザイン
図柄を施してなる所定形状の金属薄板と、両端部
に切り目を形成してなる帯状弾性薄板とよりな
り、帯状弾性薄板の切り目を前記金属薄板の下片
に形成した線状切り込みと係合させ帯状弾性薄板
を金属薄板の背部下片で湾曲させて金属薄板を支
持したものである。

また、帯状弾性薄板の中央部下端より水平耳片
を形成せしめ、該水平耳片の下面に接着部を設け
れば、動揺面に設置するのに適するものである。

（作用） 金属薄板を帯状弾性薄板によつて支持する場
合、金属薄板の下片に形成した一対の線状切り込
みの間隔より、帯状弾性薄板に設けた一対の切り
目の間隔の方を長くしてあるから、帯状弾性薄板
に設けた一対の切り目を前記金属薄板の下片に形
成した線状切り込みと係合させれば金属薄板を支
持するに適するように帯状弾性薄板は金属薄板の
背部下辺で湾曲することになる。

また、自家車などのような動揺面に取りつける
場合には、帯状弾性薄板の中央部下端より水平耳
片の下面に両面テープのような接着部を車内の平
面部に固定すればよい。

（実施例） 第１図〜第３図において、１はステンレス、ア
ルミ板、銅板、真鍮のような金属薄板を長方形、
正方形、又は円形などのような所定形状にしたも
のである。この金属薄板１領域内に写真の四隅角
部２を差し込むために通常４箇所を一単位とする
コーナー差し込部３を形成してある。更に、例え
ば手札版、キヤビネ版のように写真の大きさに対
応出来るように複数単位のコーナー差し込部３が
形成してあれば便利である。金属薄板１の上方に
は吊り下げ孔４が形成されている。

金属薄板１の表面にはフオトエツチング手段に
よる精緻な食刻画５（図案、写実画等）が表現さ
れている。更に、金属薄板１の下辺両端部に一対
の線状切り込み６が形成されている。

一方、湾曲自在の帯状弾性薄板片７の両端部上
側に一対の切目８が傾斜状に形成されている。

金属薄板１の下片に形成した一対の線状切り込
み６間の間隔ａより、帯状弾性薄板片７に設けた
一対の切り目８間の間隔ｂの方を長くしてあり、
帯状弾性薄板の傾斜状の切目８と前記金属薄板の
下片に形成した線状切り込部６と係合させ帯状弾
性薄板を金属薄板の背部下片で湾曲させて金属薄
板を支持すると金属薄板１は後傾的に支持される
ようにしてある。なお、９は写真である。

第４図〜第５図に示したものは、動揺する場
所、例えば自動車内でも倒れずに設置できるよう
に、金属薄板２１を支持する帯状弾性薄板片２２
の中央部に外側下辺を折り曲げ部２４として水平
状の耳辺２３を形成し、この耳辺２３の下面に両
面テープ２５を貼着してあるものである。従つ
て、耳辺２３の下面に両面テープ２５を平面に貼
着すれば安定した状態で平面上に固定出来る。こ
の両面テープの代わりに板磁石を取りつけること
も出来る。２６は写真である。

（効果） この考案は、上述のように、写真の角部を差し
込み可能のコーナー差し込み口を形成し、更に下
辺両端部に一対の線状切り込みを設けると共に、
表面にフオトエツチング手段によりデザイン図柄
を施してなる所定形状の金属薄板と、両端部に切
り目を形成してなる帯状弾性薄板とよりなり、帯
状弾性薄板の切り目を前記金属薄板の下片に形成
した線状切り込みと係合させ帯状弾性薄板を金属
薄板の背部下片で湾曲させて金属薄板を支持して
あるので、金属薄板の表面所定個所に使用者が自
ら簡単に写真を適宜に装着することが出来る。

又必要に応じて、装着された写真を外せばフオ
トエツチング手段による精緻なデザイン図柄を楽
しむことが出来る。しかも、この金属薄板をステ
ンレスのような素材で形成すれば磁気ホルダーに
て随時にメモ用紙等を挟み込むことも出来る。

金属薄板及び帯状弾性薄板とからなつているた
め組み立てる前はわずか数ミリの厚みであるから
通常封筒にて簡単に送ることができ、また、大量
の商品の保管、移動、運搬が非常に経済的に済
む。しかも、金属薄板及び帯状弾性薄板の素材を
ステンレスのような素材で形成すれば、長期間の
使用が可能である。

更に、帯状弾性薄板の中央部下端より水平耳片
を形成せしめ、該水平耳片の下面に接着部を設け
た場合には動揺面、例えば自家用車のルームアク
セサリーとして使用可能である。

特に、深夜の長距離便のトラツクなどにこのよ
うな写真立てに家族の写真を貼着して、運転席の
横に装着してあれば、運転手の心を和ませ、事故
を未然に防止する効果もある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例で、第１図は金属薄板
及び帯状弾性薄板の平面図、第２図は使用状態を
示す斜視図、第３図は使用状態を示す斜視図、第
４図は他の実施例を示す断面図、第５図は帯状弾
性薄板片の斜視図である。 １……金属薄板、２……写真の四隅角部、３…
…コーナー差し込部、４……吊り下げ孔、５……
食刻画、６……線状切り込み、７……帯状弾性薄
板片、８……切目、２１……金属薄板、２２……
帯状弾性薄板片、２３……耳辺、２４……折り曲
げ部、２５……両面テープ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 写真の角部を差し込み可能のコーナー差し込
   み口を形成し、更に下辺両端部に一対の線状切
   り込みを設けると共に、表面にフオトエツチン
   グ手段によりデザイン図柄を施してなる所定形
   状の金属薄板と、両端部に切り目を形成してな
   る帯状弾性薄板とよりなり、帯状弾性薄板の切
   り目を前記金属薄板の下片に形成した線状切り
   込みと係合させ帯状弾性薄板を金属薄板の背部
   下片で湾曲させて金属薄板を支持してなるルー
   ムアクセサリー兼用写真立て。 (2) 金属薄板はステンレスである請求項１のルー
   ムアクセサリー兼用写真立て。 (3) 帯状弾性薄板の中央部下端より水平耳片を形
   成せしめ、該水平耳片の下面に接着部を設けた
   請求項１のルームアクセサリー兼用写真立て。