JPH0529511Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は壁面等に取付けて使用する伝言板に
関する。

〔従来の技術〕

従来より使用されている伝言板は黒板を小型化
したものであつて、チヨーク等の筆記用具で板面
に直接書き、不要時には消して使用していた。

しかし、小型ではあつても黒板は重量があり、
取付具もその重量に合わせて確実なものが要求さ
れ、取付壁面を傷付けたり、黒板自体の落下によ
る危険性もあつた。また、チヨークで書いたり消
したりするので、伝言板の周囲がチヨーク粉末で
汚れる不都合や、室内に設置したとき実用的機能
が優先されて、装飾性が乏しいものであつた。

〔考案が解決しようとする課題〕

そこで本考案は、軽量で装飾効果を有し、操作
が簡単であると共に、洗濯可能な伝言板を提供す
るものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記課題を解決するために、本考案の伝言板は
矩形状布地よりなる基板と、基板に下端縁を含む
三辺を固着する被覆布と両端縁を固着し、適宜に
区画して収納部を形成するポケツト布とを固着
し、基板と被覆布との間に磁性金属板を挿入する
と共に、基板の下端に基板の横寸法より僅かに長
尺の棒状体を備えた構成となつている。

〔作用〕

磁性金属板を挿入した基板の被覆布上に、メモ
等を記載した用紙を載置し、磁石ピンで押える
と、用紙は金属板と磁石ピンとの間に挟持され
て、落下することがない。また、金属板は出入自
在となつているので、取り出して基板を洗濯した
り、小さく折り畳んで収納する。収納部には筆記
用具、用紙、鍵、その他印鑑等の小物を収納保管
する。伝言板が大きいときは基板を折つて棒状体
を取付具に係止して大きさを半分とする。

〔実施例〕

本考案の実施例を図面により詳述する。

第１図は伝言板１の平面図、 第２図は第１図線Ａ−Ａ断面図である。

基板１０はある程度の厚さを有する柔軟性布地
で構成する縦長の矩形状をなし、最下端部分は折
り曲げて挿通孔１１を形成し、挿通孔１１中に棒
状体１２を挿通する。

基板１０の上部分には被覆布２０を重合し、被
覆布の上縁と下縁と一側縁とを基板１０に縫着あ
るいは接着等の手段で固定する。被覆布２０の他
側縁は固着されず開口部となつている。

被覆布２０の下部の基板１０には、ポケツト布
３０を重合し、その両端と下縁とを基板１０に縫
着あるいは接着等の手段で固着する。そしてポケ
ツト布３０を適宜の数に区画して、収納部３１を
形成する（この実施例は４つの収納部を形成して
いる）。

基板１０の下部分にも、基板１０の上部と同様
に一側縁を開口して、あとの三方を固着した被覆
布４０と、適宜の数に区画して収納部５１（この
実施例はでは５つの収納部を形成している）を構
成するポケツト布５０を縫着あるいは接着等の手
段で固着する。

この場合、基板１０の上部分と下部分との寸法
を同寸法とすることにより、基板１０を縦方向に
折り畳んだとき、上部分のポケツト布３０の下端
が折り畳み線となる。

基板１０の上部分の被覆布２０および基板１０
の下部分の被覆布２０と基板１０との間には、固
着されない開口部から金属板６０を挿入する。

金属板６０は磁性体であればよく、鋼薄板、鉄
薄板等を使用する。

そして、基板１０の上縁には釣り紐等の取付具
７０を取付けている。

このようにして構成する伝言板１の使用を説明
する。

伝言板１の取付具７０を所望する壁面等に取付
けて、伝言板１を設置する。

メツセージを記載した用紙２を磁石ピン３で被
覆布２０上に留める。このとき被覆布２０の内部
は、磁性を有する金属板６０となつているので、
用紙２は落下しない。このとき用紙２を実施例に
示すように、リンゴ型としたり動物の切り抜き等
とすることにより、子供達に興味を与える。

また、ポケツト布３０の各収納部３１にはメツ
セージを記載するメモ用紙２、筆記具等を収納し
ておくと、伝言板１を台としてその場ですべての
用事が足せるものである。

基板１０の下部分の被覆布４０の部分および収
納部５１も、上部分と同様の用途として使用す
る。

メツセージ事項が多く、上、下部分を必要とす
る場合は図面に示す状態で使用し、メツセージ事
項が少ない場合には、基板１０を縦方向に折り畳
んで、基板１０下端の棒状体１２を取付具７０に
係止させることにより、簡単に半分の大きさの伝
言板１となる。

金属板６０は被覆布２０，４０と基板１０との
間に出入自在となつているので、被覆布２０，４
０およびポケツト布３０，５０が汚れてきた場合
には、金属板６０を取り外して洗濯することがで
きる。

さらに被覆布およびポケツト布と、基板との色
彩の調和を図ることにより、装飾具としての役目
も果す。

〔考案の効果〕

以上のように本考案の伝言板は、磁性金属板を
基板から出入自在としているので、被覆布および
ポケツト布が汚れた場合等は、金属板を取り外し
て洗濯することができるので、常に清潔に維持す
ることができる。

また、金属板を外した伝言板は小さく折り畳ん
で収納でき、保管、管理が容易である。さらに伝
言に必要とする用紙、筆記用具等はポケツト布で
形成する収納部に常備しておけるので、緊急時に
もその役目を果す。また、取付け場所により基板
を折り畳んで、下端の棒状体を取付具に係止する
ことにより、半分の大きさの伝言板となり、設置
場所への対応が可能である。

基板と被覆布、ポケツト布の色調あるいは設置
場所における壁面との調和等を考慮することによ
り、装飾品としての効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は伝言板の平面図、第２図は第１図線Ａ
−Ａ断面図である。 １……伝言板、２……用紙、３……磁石ピン、
１０……基板、１２……棒状体、２０，４０……
被覆部、３０，５０……ポケツト布、３１，５１
……収納部、６０……磁性金属板。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 上部に壁面等への取付具を有する矩形状伝言板
   において 矩形状布地よりなる基板と、 前記基板に下端縁を含む三辺を固着する被覆布
   と、 前記基板に両側縁および下端縁を固着し、適宜
   に区画して収納部を形成するポケツト布と、 前記基板と被覆布との間に出入自在とした磁性
   金属板と、 前記基板の下端に取付けた基板の横寸法より長
   尺の棒状体とを備え、 前記金属板を基板と被覆布との間に挿入し、被
   覆布上に磁石ピンを載置したとき、被覆布と磁石
   ピンとの間に配した紙体を、前記磁性金属板と磁
   石ピンとで挟持すると共に、前記基板を折畳んで
   前記棒状体を取付具に係止可能としたことを特徴
   とする伝言板。