JPH04346401A - 非線形電気抵抗体 - Google Patents

非線形電気抵抗体

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JPH04346401A
JPH04346401A JP3148187A JP14818791A JPH04346401A JP H04346401 A JPH04346401 A JP H04346401A JP 3148187 A JP3148187 A JP 3148187A JP 14818791 A JP14818791 A JP 14818791A JP H04346401 A JPH04346401 A JP H04346401A
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linear electric
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poly
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JP3148187A
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Hironori Yamamoto
山本 弘典
Yorio Kumehara
偉男 粂原
Takashi Nishibe
西部 孝
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Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、強誘電性物質をπ−共
役系高分子材料の近傍に配置することによって非線形電
気特性を生ずる新規な非線形電気抵抗体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、PN接合素子を用いた非線形電
気抵抗素子としては、エザキダイオード、インパットダ
イオード、ガンダイオード等のような電圧制御型とサイ
リスタ(SCR)、ダブル注入型(PIN)ダイオード
、ダブルベースダイオード、水島ダイオード等のような
電流制御型等が知られている。あるいはPN接合素子以
外の非線形電気抵抗体としては、カルコゲンガラス(O
vshinsky素子)、金属酸化物、点接触型素子、
MIM素子、超格子構造素子、有機金属化合物およびポ
リスチレンおよびポリ−N−カルバゾールのプラズマ重
合体、そしてTTF系およびTCNQ系の有機物単量体
を用いたイオン性電荷移動錯体等が知られている。 これらの非線形電気抵抗体の中で、カルコゲンガラス、
金属酸化物は成分および組成によって電圧制御型と電流
制御型の両者の性質を示し、MIM素子、超格子構造素
子、有機金属化合物のプラズマ重合体は電圧制御型のみ
の性質を示し、そして点接触型素子、TTF系およびT
CNQ系の有機物単量体を用いたイオン性電荷移動錯体
は電流制御型のみの性質を示す。
【0003】これらはいずれもエレクトロニクスの分野
において欠くことのできない増幅や発振の能動的回路素
子として重視されている。特に、PN接合素子以外の非
線形電気抵抗体については、PN接合素子作製に必要な
煩雑な工程を経ずに作製できるという経済的な利点があ
ることが知られている。
【0004】近年、有機物の機能性を電子デバイスに応
用しようとする機運が高まりつつあり、有機薄膜に関す
る研究が活発化している。これらの研究の中でも、従来
の無機物の非線形電気抵抗体のような、スイッチング、
メモリー等の機能を発現する非線形電気抵抗体の実現が
強く期待されている。これらの要請を背景にして、上記
のような有機物を用いた非線形電気抵抗体が最近開示さ
れている(例えば、特開平1−243595号公報、特
開平2−79401号公報)。
【0005】しかしながら、これら従来技術からは、非
線形電気特性やその他の要求される特性等を充分に満足
する非線形電気抵抗体は得られていなかった。
【0006】すなわち、従来提案のものは有機化合物で
はあっても具体的には有機錯体等である。電気抵抗素子
として実用化するにはフィルム形状等の薄膜形態にする
必要があるところ、有機錯体等ではフィルムに成形する
のが困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、優れた非線
形電気特性を有し、かつ要求される諸特性等を兼備する
新規な非線形電気抵抗体を提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、π−共役系高分子化合物、好ましく
は配向したπ−共役系高分子化合物の近傍に、強誘電性
物質を配置させ、非線形電気抵抗体とするものである。
【0009】本発明において、π−共役系高分子材料と
は、高分子主鎖中の構成原子間のπ−電子軌道の重なり
による結合が高分子主鎖に沿って一様に存在する高分子
をさす。また、この高分子は、実質的にほぼ電気的中性
の高分子を用いる。従って、例えばNa、Kのような電
子供与性のドーパントあるいは例えばヨウ素、PF6の
ような電子受容性ドーパントを実質的に含まないもので
ある。しかしながら、π−共役系高分子材料の性質を変
えない限り上記ドーパントを極微量含むことが出来る。 電気的に中性のあるいは実質的に中性の高分子を用いる
ところから、電解重合法によりπ−共役系高分子を製造
する場合のようにドーパントが高分子に含まれるときは
、常法に従いこれを脱ドープすればよい。
【0010】本発明に使用するπ−共役系高分子材料と
して、具体的には例えばポリ−p−フェニレンビニレン
、ポリ−2,5−チェニレンビニレン、ボリ−2,5−
ジメトキシ−p−フェニレンビニレン、ポリアセチレン
、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリ
パラフェニレン等が用いられるが、もちろん2種以上混
合しても構わない。これらは、いずれもいわゆるドーピ
ングをすることにより導電性となる導電性ポリマーと呼
ばれるものである。
【0011】上記π−共役系高分子材料は配向してなる
材料を用いることが本発明の目的のためには好ましい。 配向させる方法は、従来公知の任意の方法を採用するこ
とが出来る。例えば、高分子材料を延伸させることによ
り配向させる場合には、延伸倍率は延伸の効果を有意と
するため少なくとも0.5倍以上が必要であり、1倍以
上であることが好ましい。
【0012】ここで、強誘電性物質は誘電性物質の一つ
である。誘電性物質の中には、分極が試料の履歴に依存
したり、電界をかけない状態でも自発的に分極したりす
る特異な性質を示す一群の物質がある。これら一群の物
質はいろいろな点で強磁性体とよく似た性質を持ち(も
ちろん強磁性体とは区別される)、強誘電性物質(fe
rroelectric  materials)と称
される。
【0013】具体的な強誘電性物質は、通常、化学組成
と構造から(a)酒石酸塩グループ、(b)第一リン酸
塩グループ、(c)酸素八面体グループおよび(d)そ
の他の合計4グループに分けられる。
【0014】初めの酒石酸塩グループ(a)の代表的な
強誘電性物質はロッシェル塩(すなわち酒石酸カリウム
ナトリウム)NaK(C4H4O6)・H2Oである。 このほかに、上記ロッシェル塩のNaをLiで置換した
もの、あるいはKをNH4、RbまたはTlで置換した
ものが例示される。
【0015】第一リン酸塩グループ(b)の代表として
は、第一リン酸カリウムKH2PO4がある。このほか
NH4H2PO4、KH2AsO4、RbH2PO4等
がある。
【0016】酸素八面体グループ(C)の代表はチタン
酸バリウムBaTiO3である。このほかピロニオブ酸
カドミウムCd2NbO7、メタニオブ酸鉛PbNb2
O6、三酸化タングステンWO3等がある。これらの構
造は、いずれも6個の酸素イオンO2−が1個の小さな
分極しやすいイオン(チタン酸バリウムではTi4+)
を取り囲むことにより八面体を構成している。
【0017】その他の強誘電性物質(d)としては、例
えばグアニジン硫酸アルミニウム六水化物NHC(NH
2)2AlH(SO4)2・6H2O、硫酸グリシン(
CH2NH2COOH)3H2SO4、チオ尿素(NH
2)CS等がある。
【0018】再度、具体的な強誘電性物質を例示するな
らば、例えばリン酸二水素カリウム、チタン酸バリウム
、チタン酸鉛、ニオブ酸鉛、タンタル酸リチウム、酒石
酸カリウムナトリウム等の無機物質、あるいはポリアク
リロニトリル、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオ
キサイド、セルロース、ポリフッ化ビニリデン等の有機
物質を挙げることができる。もちろん、これらの2種以
上を混合して用いても構わない。
【0019】本発明においては、上記強誘電性物質に誘
起される電気分極によりπ−共役系高分子材料の励起状
態が変化し、その電気伝導度が向上し得る程度にπ−共
役系高分子材料と強誘電性物質の両者が近接して配置す
ることが肝要である。このように近接して配置する方法
は公知の任意の方法を採用することが出来る。具体的に
は例えば、強誘電性物質とπ−共役系高分子材料との均
一混合物にする、あるいは両者の薄膜を密着積層する等
の方法により両者を近接して配置する。
【0020】強誘電性物質とπ−共役系高分子材料とを
均一に混合された混合物とするには、均一に混合できる
限り、例えば適宜の溶液にして混合しその後溶媒を除去
する等の従来公知のいずれの混合方法も採用することが
できる。
【0021】混合する場合の割合は、強誘電性物質とπ
−共役系高分子材料の合計に対して、π−共役系高分子
材料を0.01〜99重量%、好ましくは0.01〜8
0重量%、より好ましくは0.1〜50重量%の範囲内
であることが適当である。この範囲をはずれる場合は、
得られた混合物の非線形抵抗性が小さくなる。
【0022】上記薄膜の作製方法は湿式法と乾式法との
2つに大きく分かれる。湿式法は薄膜作製の系に溶媒が
関与している方法であり、乾式法は試料作製を真空槽内
で行う方法である。乾式法において真空槽の真空度はそ
の方法によって異なる。この乾式法は湿式法に比べて、
真空度にもよるが、薄膜作製系内の空気等の影響を考え
なくてもよく、クリーンな薄膜法であるという利点があ
る一方、設備が高価になり、かつ、適応できる物質は湿
式法に比べて少なくなるという欠点がある。
【0023】薄膜化に使用する基板は特に限定するもの
ではないが、金属、半導体、高分子、ガラス等が適宜に
使用できる。
【0024】湿式による薄膜化の方法としては、ラング
ミュアブロジェット(LB法)、溶媒キャスト法および
電気化学法を例示することができる。
【0025】ラングミュアブロジェット法はステアリン
酸系のような脂肪族系にカルボン酸基があるような系を
水面上に浮かして基板にすくい取る方法である。
【0026】溶媒キャスト法は、試料を溶媒に溶かし、
基板等に滴下して溶媒を蒸発させる方法である。基板の
ほかに、Hg上でゆっくり溶媒を蒸発させたり、スピン
キャストによって強制的に溶媒を蒸発させてもよい。
【0027】電気化学法は、電解液に原液を溶かし、酸
化あるいは還元反応によって試料作製と薄膜化を行う方
法である。
【0028】乾式による薄膜化の方法としては、気相成
長法(CVD法)、真空蒸着法、エピタキシー法および
スパッタリング法を例示することができる。
【0029】気相成長法は、原料ガスを真空槽に導入し
て、光、熱、プラズマ等によってエネルギー的に活性化
状態にして試料作製と薄膜化を行う方法である。
【0030】真空蒸着法は、真空槽内(10−5〜10
−7Torr)において、試料を通電加熱によって蒸発
させ、基板に積層する方法である。
【0031】これとよく似ている方法がエピタキシー法
であり、超高真空槽(10−9〜10−10Torr)
において、気化された試料の基板上への、一層ごとの(
数オングストローム単位)の積層制御を行う。
【0032】これらの真空蒸着法およびエピタキシー法
においては、試料が通電加熱によって気化するのが条件
である。気化できない(例えば熱によって壊れたりする
)試料に対しては、いわゆるスパッタリング法で積層を
行う。すなわち、電子ビームまたは放電等で励起あるい
はイオン化された希ガス(例えばアルゴン)等を固体試
料の表面に照射し、該表面の試料を弾き飛ばして基板に
積層する。
【0033】以上述べたような方法により薄膜を製造す
ることができる。
【0034】なお、本発明の強誘電性物質およびπ−共
役系高分子材料からなる均一混合物は、任意の形態、例
えば薄膜、線材等の任意の形態をもって非線形電気抵抗
体としての使用に供される。混合物を薄膜化あるいは線
材化する加工方法は、従来公知の方法を採用することが
できる。混合物を薄膜化する方法は、前述したところの
湿式法あるいは乾式法のいずれの方法も採用することが
できる。
【0035】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、こ
れらの実施例は本発明の単なる例示であり、本発明の範
囲を何等制限するものではない。
【0036】実施例1 “R.A.Wessling  and  R.G.Z
immerman,U.S.P.3,401,152”
に記載の方法に準じて調製したポリ−p−フェニレンビ
ニレン(PPV)の前駆体高分子の水溶液に、リン酸二
水素カリウム(KDP)をPPVに対して91.6wt
%の割合で溶解した。
【0037】この混合液体を用いて薄膜を形成し、図1
に示すような構成の素子を作成した。同図において、1
は導電性基板、2は薄膜(試料)、3は金の蒸着膜(金
電極)、4は銀または金からなるペーストおよび5はリ
ード線をそれぞれ示す。
【0038】すなわち、ITO(インジウム・スズ酸化
物)ガラス膜からなる導電性基板1上において、上記の
混合液体からスピンキャスト法によって2μmの薄膜(
試料)2を形成した。薄膜2の形態は見かけ上、結晶性
であった。なお、導電性基板としては、金、銅、ステン
レンからなるものも使用可能である。
【0039】この薄膜2を真空下において8〜16時間
、200℃で処理することによって前駆体高分子をPP
Vにした。このようにして得られた薄膜2上に金を真空
蒸着して金の蒸着膜を形成し、金電極3とした。この金
電極3に銀あるいは金ペースト4によってリード線(銅
線あるいは金線)5を接続した。導電性基板1とリード
線5の接続は、銀あるいは金ペースト4によって行った
。なお、この導電性基板1とリード線5の接続は、半田
付けによって行ってもよい。
【0040】このようにして作成された素子を用いて電
気伝導度の測定を行った。この測定は室温において真空
ポンプによって排気された真空槽内において定電流源−
電圧測定(4端子法)を図2(a)あるいは図2(b)
に示す回路図によって行った。同図において、11は電
流源、12は電圧計、13は電流計、14は素子をそれ
ぞれ示す。
【0041】この薄膜を用いた回路の規格化された電流
−電圧特性を図3に示す。同図に示されるように、電界
が約103V/cm付近で電気伝導度が2桁上昇する電
流制御型の負性抵抗特性を示した。なお、図3中、Vは
測定電圧、Voは初期電圧、Iは測定電流、Ioは初期
電流をそれぞれ示す。また、導電性基板として金、銅、
ステンレスをそれぞれ用いた場合のこの薄膜を用いた回
路の規格化された電流−電圧特性も、図3とほぼ同様の
結果が得られた。
【0042】実施例2 “I.Murase  et  al.,Polyme
r  Commun.,28,229(1987)”に
記載の方法に準じて調製したポリチェニレンビニレン(
PTV)の前駆体高分子の水−エタノール1:1溶液に
、リン酸二水素カリウム(KDP)をPTVに対して9
1.6wt%の割合で溶解した。
【0043】図1に示した導電性基板1(ITOガラス
膜)上において、上記の混合溶液からスピンキャスト法
によって2μmの薄膜2を作製した。薄膜2の形態は見
かけ上、結晶性であった。
【0044】この薄膜を真空下において8〜16時間、
200℃で処理することによって前駆体高分子をPTV
にした。このようにして得られた薄膜2上に実施例1と
同様の方法によって、金電極3や銀または金ペースト4
を介してリード線5を接続し、素子とした。
【0045】この素子を用いて実施例1と同様に電気伝
導度の測定を行ったところ、実施例1と大旨同様な結果
が得られ、電流制御型の負性抵抗特性を示した。
【0046】実施例3 実施例1と同様の方法で調製したポリ−p−フェニレン
ビニレン(PPV)の前駆体高分子の水溶液に、NH4
H2PO4をPPVに対して91.6wt%の割合で溶
解した。
【0047】図1に示した導電性基板1(ITOガラス
膜)上において、上記の混合溶液からスピンキャスト法
によって2μmの薄膜2を作製した。薄膜2の形態は見
かけ上、結晶性であった。
【0048】この薄膜を真空下において8〜16時間、
200℃で処理することによって前駆体高分子をPPV
にした。このようにして得られた薄膜2上に実施例1と
同様の方法によって、金電極3や銀または金ペースト4
を介してリード線5を接続し、素子とした。
【0049】この素子を用いて実施例1と同様に電気伝
導度の測定を行ったところ、実施例1と大旨同様な結果
が得られ、電流制御型の負性抵抗特性を示した。
【0050】実施例4 実施例1と同様の方法で調製したポリ−p−フェニレン
ビニレン(PPV)の前駆体高分子の水溶液に、KH2
AsO4をPPVに対して91.58wt%の割合で溶
解した。
【0051】図1に示した導電性基板1(ITOガラス
膜)上において、上記の混合溶液からスピンキャスト法
によって2μmの薄膜2を作製した。薄膜2の形態は見
かけ上、結晶性であった。
【0052】この薄膜を真空下において8〜16時間、
200℃で処理することによって前駆体高分子をPPV
にした。このようにして得られた薄膜2上に実施例1と
同様の方法によって、金電極3や銀または金ペースト4
を介してリード線5を接続し、素子とした。
【0053】この素子を用いて実施例1と同様に電気伝
導度の測定を行ったところ、実施例1と大旨同様な結果
が得られ、電流制御型の負性抵抗特性を示した。
【0054】実施例5 実施例1と同様の方法で調製したポリ−p−フェニレン
ビニレン(PPV)の前駆体高分子の水溶液に、RbH
2PO4をPPVに対して91.58wt%の割合で溶
解した。
【0055】図1に示した導電性基板1(ITOガラス
膜)上において、上記の混合溶液からスピンキャスト法
によって2μmの薄膜2を作製した。薄膜2の形態は見
かけ上、結晶性であった。
【0056】この薄膜を真空下において8〜16時間、
200℃で処理することによって前駆体高分子をPPV
にした。このようにして得られた薄膜2上に実施例1と
同様の方法によって、金電極3や銀または金ペースト4
を介してリード線5を接続し、素子とした。
【0057】この素子を用いて実施例1と同様に電気伝
導度の測定を行ったところ、実施例1と大旨同様な結果
が得られ、電流制御型の負性抵抗特性を示した。
【0058】実施例6 実施例2と同様の方法で調製したポリチェニレンビニレ
ン(PTV)の前駆体高分子の水−エタノール1:1溶
液に、NH4H2PO4をPTVに対して91.6wt
%の割合で溶解した。
【0059】図1に示した導電性基板1(ITOガラス
膜)上において、上記の混合溶液からスピンキャスト法
によって2μmの薄膜2を作製した。薄膜2の形態は見
かけ上、結晶性であった。
【0060】この薄膜を真空下において8〜16時間、
200℃で処理することによって前駆体高分子をPTV
にした。このようにして得られた薄膜2上に実施例1と
同様の方法によって、金電極3や銀または金ペースト4
を介してリード線5を接続し、素子とした。
【0061】この素子を用いて実施例1と同様に電気伝
導度の測定を行ったところ、実施例1と大旨同様な結果
が得られ、電流制御型の負性抵抗特性を示した。
【0062】実施例7 実施例2と同様の方法で調製したポリチェニレンビニレ
ン(PTV)の前駆体高分子の水−エタノール1:1溶
液に、KH2AsO4をPTVに対して91.6wt%
の割合で溶解した。
【0063】図1に示した導電性基板1(ITOガラス
膜)上において、上記の混合溶液からスピンキャスト法
によって2μmの薄膜2を作製した。薄膜2の形態は見
かけ上、結晶性であった。
【0064】この薄膜を真空下において8〜16時間、
200℃で処理することによって前駆体高分子をPTV
にした。このようにして得られた薄膜2上に実施例1と
同様の方法によって、金電極3や銀または金ペースト4
を介してリード線5を接続し、素子とした。
【0065】この素子を用いて実施例1と同様に電気伝
導度の測定を行ったところ、実施例1と大旨同様な結果
が得られ、電流制御型の負性抵抗特性を示した。
【0066】実施例8 実施例2と同様の方法で調製したポリチェニレンビニレ
ン(PTV)の前駆体高分子の水−エタノール1:1溶
液に、RbH2PO4をPTVに対して91.6wt%
の割合で溶解した。
【0067】図1に示した導電性基板1(ITOガラス
膜)上において、上記の混合溶液からスピンキャスト法
によって2μmの薄膜2を作製した。薄膜2の形態は見
かけ上、結晶性であった。
【0068】この薄膜を真空下において8〜16時間、
200℃で処理することによって前駆体高分子をPTV
にした。このようにして得られた薄膜2上に実施例1と
同様の方法によって、金電極3や銀または金ペースト4
を介してリード線5を接続し、素子とした。
【0069】この素子を用いて実施例1と同様に電気伝
導度の測定を行ったところ、実施例1と大旨同様な結果
が得られ、電流制御型の負性抵抗特性を示した。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、強誘電性物質をπ
−共役系高分子材料に近接するように配置する本発明に
よって、優れた非線形電気特性を有し、かつ要求される
諸特性等を兼備する新規な非線形電気抵抗体が得られる
【0071】そして、本発明は有機高分子材料を利用す
るものであり、このため有機高分子材料に対して応用さ
れ得る従来公知の成形方法を適用することが出来、それ
故、例えばフィルム化等の薄膜化された非線形電気低抗
体を容易に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】素子の構成を示す断面図。
【図2】定電流源−電圧測定に用いられる回路図。
【図3】規格化された電流−電圧特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1  導電性基板 2  薄膜(試料) 3  金の蒸着膜(金電極) 4  銀または金からなるペースト 5  リード線 11  電流源 12  電圧計 13  電流計 14  素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  強誘電性物質をπ−共役系高分子材料
    に近接するように配置することを特徴とする非線形電気
    抵抗体。
  2. 【請求項2】  前記π−共役系高分子材料が配向して
    いる請求項1記載の非線形電気抵抗体。
JP3148187A 1991-05-24 1991-05-24 非線形電気抵抗体 Pending JPH04346401A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000299192A (ja) * 1999-04-16 2000-10-24 Hokuriku Electric Ind Co Ltd 有機el素子とその駆動方法

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