JPH0434552B2 - - Google Patents

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JPH0434552B2
JPH0434552B2 JP11436283A JP11436283A JPH0434552B2 JP H0434552 B2 JPH0434552 B2 JP H0434552B2 JP 11436283 A JP11436283 A JP 11436283A JP 11436283 A JP11436283 A JP 11436283A JP H0434552 B2 JPH0434552 B2 JP H0434552B2
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JP
Japan
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formula
compound
phenylthio
group
olide
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Expired
Application number
JP11436283A
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English (en)
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JPS606678A (ja
Inventor
Kozo Shirai
Takanobu Kumamoto
Mikio Watanabe
Hiroyuki Kurihara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanwa Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sanwa Chemical Co Ltd
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Priority to JP11436283A priority Critical patent/JPS606678A/ja
Publication of JPS606678A publication Critical patent/JPS606678A/ja
Publication of JPH0434552B2 publication Critical patent/JPH0434552B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、例えば医薬分野、農園芸分野などに
おいて抗菌、殺菌、殺虫剤などとして有用な生理
活性化合物、同様な分野における合成中間体、と
くには、同一出願人の同日付特許出願に係わる発
明の名称“(E)又は(Z)−5−置換−2−フエニ
ルチオ−2,4−ペンタジエン−4−オリド類及
びその製法”に開示された該化合物の合成中間体
として有用な従来文献末記載の2−フエニルチオ
−5−ヒドロキシ−5−置換−2−ペンテン−4
−オリド類及びその製法に関する。 更に詳しくは、本発明は、下記式() 但し式中、RはC1〜C10アルキル基、ハロゲン
及び低級アルキル基よりなる群からえらばれた置
換基を有していてもよいフエニル基、又はベンジ
ル基を示す、 で表わされる2−フエニルチオ−5−ヒドロキシ
−5−置換−2−ペンテン−4−オリド類及びそ
の製法に関する。 上記式()化合物は、例えば、下記式() で表わされる2−フエニルチオ−2−ブテン−4
−オリドのリチウム塩を、下記式() R−CHO () 但し式中は、RはC1〜C10アルキル基、ハロゲ
ン及び低級アルキル基よりなる群からえらばれた
置換基を有していてもよいフエニル基、又はベン
ジル基を示す、 で表わされるアルデヒド化合物と反応させること
により製法することができ、本発明は該製法にも
関する。 本発明者らは、たとえば医薬分野、農園芸分野
などにおいて、抗菌、殺菌、殺虫剤などとして有
用な生理活性化合物、更にはその合成中間体とし
て有用な2−フエニル−2−ブテン−4−オリド
系化合物の合成研究を行つてきたが、今回、前記
式()で表わされる従来文献末記載の2−フエ
ニルチオ−5−ヒドロキシ−5−置換−2−ペン
テン−4−オリド類が存在できること及び該化合
物が容易な手段で合成できることを発見した。 本発明者らの研究によれば、例えば、後に詳し
く述べる方法によつて容易に合成できる上記式
()化合物のリチウム塩を、上記式()のア
ルデヒド化合物と反応させることによつて、前記
式()化合物が容易に且つ好収率で製造できる
ことが発見された。 従つて、本発明の目的は、前記式()新規化
合物を提供するにある。 本発明の他の目的は、該式()新規化合物の
製法を提供するにある。 本発明の上記目的及び更に多くの他の目的なら
びに利点は、以下の記載から一層明らかとなるで
あろう。 前記式()化合物に於て、式中Rのアルキル
基の例としては、メチル、エチル、プロピル(m
−、iso−)、ブチル(m−、iso−、sec−、tert
−)、ペンチル(n−、iso−)、ヘキシル(n−、
iso)、ヘプチル(n−、iso−)、オクチル(n
−、iso−)、ノニル、デシルなどの如きC1〜C10
のアルキル基を例示することができる。又、式中
Rのフエニル基が有していてもよい置換基の例と
しては、塩酸、臭素、フツ素などの如きハロゲン
原子及び上記例示のアルキル基中C1〜C4のアル
キル基の如き低級のアルキル基を例示することが
できる。 本発明の式()化合物は、前述のように、た
とえば、式()2−フエニルチオ−2−ブテン
−4−オリドのリチウム塩に前記式()アルデ
ヒド化合物を付加させる付加反応によつて容易に
好収率で製造することができる。更に、該式
()化合物は公知化合物であつて、例えば、γ
−ブチロラクトンからそれ自体公知の手法を利用
して容易に合成することができる。該式()
RCHOのアルデヒド化合物におけるRは式()
におけると同義であり、該Rの具体例としては、
式()化合物のRについてすでに例示したと同
様な基Rを例示することができる。 上記γ−ブチロラクトンからの式()化合物
の製造例を含めて、本発明式()化合物の製造
態様を例にして、本発明式()化合物の製造工
程を例示すると、下記式のように示すことができ
る。 上記式で示した製造例に於て、入手容易な式
()γ−ブチロラクトンから、例えば文献:K.
Iwai,H.Kosugi,H.Uda,M.Kawai,Bull.
Chem.Soc.Jpn.,50、242(1977)記載の方法によ
つて、式()、()及び()化合物を経て上
記式〓〓化合物を合成することができる。この
態様によれば、上記式〓〓γ−ブチロラクトン
を文献:Org.Synth Coll.Vol.5、255の方法によ
り、燐存在下に例えば80℃、3時間の条件で臭素
化すると上記式〓〓化合物をたとえば55%の収
率で得ることができる。これを例えばエタノール
溶媒中、室温でチオフエノール・ナトリウム塩と
4時間反応させると、上記式〓〓の2−フエニ
ルチオ−γ−ブチロラクトンを90%の収率で得る
ことができる。次に、〓〓化合物をたとえば四
塩化炭素溶媒中、塩化スルフリルと0℃で2時間
反応させると、上記式〓〓の2−クロル−2−
フエニルチオ−γ−ブチロラクトンが生成し、こ
れを更に例えばテトラヒドロフラン(THF)溶
媒中臭化リチウム、炭酸リチウムと還流下に30分
反応させて上記式〓〓の2−フエニルチオ−2
−ブテン−4−オリドを90%の好収率で得ること
ができる。 本発明の式()2−フエニルチオ−5−ヒド
ロキシ−5−置換−2−ペンテン−4−オリド類
は例えば上述のようにして得ることのできる式
()2−フエニルチオ−2−ブテン−4−オリ
ドのリチウム塩と式()アルデヒド化合物を反
応させて容易に得ることができる。 式()化合物と式()RCHOアルデヒド
化合物との反応は、例えば、適当な不活性有機溶
媒中、適当なリチウムアミド類の存在下に、好ま
しくは不活性ガス雰囲気下で、式()化合物と
式()RCHOアルデヒド化合物とを反応させ
ることにより行うことができる。 上記リチウムアミド類の例としては、例えばジ
エチルアミン、ジイソプロピルアミン、イソプロ
ピルシクロヘキシルアミンなどの如き第二アミン
類のたとえばTHF溶液と、例えばメチルリチウ
ム、エチルリチウム、プロピルリチウム、ブチル
リチウムなどの如きアルキルリチウムのたとえば
ヘキサン溶液のたとえば当モルを混合して形成で
きるリチウムジアルキルアミド例えばリチウムジ
低級アルキルアミドを例示することができる。
又、上記不活性ガスの例としては、たとえば、ア
ルゴンガス、窒素ガスなどの如き不活性ガスを例
示することができる。更に、反応に利用する不活
性有機溶媒の例としてはテトラヒドロフラン
(THF)ジメトキシエタン、エチルエーテルそれ
らの適当な混合物などの如きエーテル系不活性有
機溶媒を例示することができる。 反応は、比較的低温条件下で行うのが好まし
く、例えば約−20℃〜約−70℃の如き低温条件を
例示することができる。反応に利用するリチウム
アミド類の使用量は適宜に選択できるが、例えば
式()化合物に基づいて約1〜約1.2モルの如
き使用量を例示できる。又、式RCHOアルデヒ
ド化合物の使用量も適宜に選択でき、例えば、式
()化合物に基いて約1〜約1.5モルの如き使用
量を例示することができる。更に、溶媒の使用量
も適宜に選択することができ、例えば、式()
化合物に基いて約20〜約80容量倍の如き使用量を
例示することができる。 上記式()化合物と式()RCHOアルデ
ヒド化合物とから式()化合物を製造する一態
様について更に詳しく例示すると、例えば、式
()2−フエニルチオ−2−ブテン−1−オリ
ドのTHF溶液を、例えば、アルゴン気流中で、
ジイソプロピルアミンTHF溶液とn−ブチルリ
チウムのヘキサン溶液との混合溶液を、例えば−
50℃に冷却した溶液中に、徐々に滴下した後、こ
れに例えば上記式()のRがフエニル基の化合
物を得ようする場合はRがフエニルの式RCHO
化合物であるベンズアルデヒド−THF溶液を滴
下して、たとえば約40分間、−50℃の条件で反応
させてRがフエニルの式()化合物を得ること
ができる。Rが他の基である化合物についてもR
が該他の基である式RCHO化合物を用いて同様
に行うことができる。次に、たとえば10%塩酸で
中和し、エーテル抽出し、エーテル溶液をたとえ
ば無水硫酸マグネシウムで脱水し、エーテルを除
去した後、例えばシリカゲルカラムによりベンゼ
ン:エーテル(10:1)混溶媒で分離して前記式
()で表わされるRがフエニルの2−フエニル
チオ−5−ヒドロキシ−5−フエニル−2−ペン
テン−4−オリドを、たとえば78%の如き好収率
で得ることができる。 上述のようにして得ることのできる式()2
−フエニルチオ−5−ヒドロキシ−5−置換−2
−ペンテン−4−オリド類は、例えば、同一出願
人の同日出願に係わる発明の名称“(E)又は(Z)
−5−置換−2−フエニルチオ−2,4−ペンタ
ジエン−4−オリド類及びその製法”に詳しく説
明されているように、該式()化合物を、、分
子内脱水反応せしめることにより、例えば酸無水
物存在下に有機塩基触媒により分子内脱水反応せ
しめることにより、下記式 で表わすことのできる(E)もしくは(Z)−5
−置換−2−フエニルチオ−2,4−ペンタジエ
ン−4−オリド類に転化せしめることができる。 以下、実施例により本発明の数態様について、
更に詳しく説明する。 実施例 1 2−フエニルチオ−5−ヒドロキシ−5−フエ
ニル−2−ペンテン−4−オリド〓式():
R=フエニル〓の合成 アルゴン気流下にジイソプロピルアミン0.505
g(5ミリモル)をTHF8mlに融解し、これに15
%n−ブチルリチウム(ヘキサン溶液)3.2ml
(5ミリモル)を添加した後、−50%に冷却し、撹
拌しながら2−フエニルチオ−2−ブテン−4−
オリド0.960g(5ミリモル)をTHF8ml溶解し
たに溶液を徐々に滴下する。約20分間−50℃で撹
拌した後、これにベンズアルデヒド0.795g(7.5
ミリモル)をTHF8mlに溶解した溶液を10分間で
滴下し、−50℃で40分間撹拌しつゝ反応させる。
反応終了後、10%塩酸で中和し、エーテルで抽出
する。エーテル溶液を無水硫酸マグネシウムで脱
水乾燥した後、エーテルを除去し、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフイーを用い、ベンゼ
ン−エーテル(10:1)混合溶媒で分離精製す
る。目的物質2−フエニルチオ−5−ヒドロキシ
−5−フエニル−5−ペンテン−4−オリドを
1.162g(78%)得た。その物理的データーを表
1に示した。 実施例 2〜9 式()化合物2−フエニルチオ−2−ブテン
−4−オリドに反応させるベンズアルデヒド
(R:フエニル)の代りにRが後掲表1の式()
化合物を用いるほかは実施例1の手法に準じて行
ない下掲表1に示した化合物が得られた。物理的
データーも一緒に示してある。
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式() 但し式中、RはC1〜C10アルキル基、ハロゲン
    及び低級アルキル基よりなる群からえらばれた置
    換基を有していてもよいフエニル基、又はベンジ
    ル基を示す、 で表わされる2−フエニルチオ−5−ヒドロキシ
    −5−置換−2−ペンテン−4−オリド類。 2 下記式() で表わされる2−フエニルチオ−2−ブテン−4
    −オリドのリチウム塩を、下記式() R−CHO () 但し式中、RはC1〜C10アルキル基、ハロゲン
    及び低級アルキル基よりなる群からえらばれた置
    換基を有していてもよいフエニル基、又はベンジ
    ル基を示す、 で表わされるアルデヒド化合物と反応させること
    を特徴とする下記式() 但し式中、Rは上記したと同義である、 で表わされる2−フエニルチオ−5−ヒドロキシ
    −5−置換−2−ペンテン−4−オリド類の製
    法。
JP11436283A 1983-06-27 1983-06-27 2−フエニルチオ−5−ヒドロキシ−5−置換−2−ペンテン−4−オリド類及びその製法 Granted JPS606678A (ja)

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JPS606678A JPS606678A (ja) 1985-01-14
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