JPH04345273A - カラー多値画像入力装置 - Google Patents

カラー多値画像入力装置

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JPH04345273A
JPH04345273A JP3117725A JP11772591A JPH04345273A JP H04345273 A JPH04345273 A JP H04345273A JP 3117725 A JP3117725 A JP 3117725A JP 11772591 A JP11772591 A JP 11772591A JP H04345273 A JPH04345273 A JP H04345273A
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JP
Japan
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scanning direction
density
sub
data
reference area
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JP3117725A
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English (en)
Inventor
▲たか▼橋 陽太
Youta Takahashi
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、画像を各原色について例えば6
4階調等の多階調で入力するためのカラー多値画像入力
装置に係わり、特に1次元イメージセンサによる原稿走
査中の光量変化等によって生じる階調表現の不正確さを
補正するようにしたカラー多値画像入力装置に関する。
【産業上の利用分野】
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータによる画像処理が広
く行われるようになっており、これに伴って既存の画像
や写真を入力するためのデバイスとして画像入力装置が
一般に使用されるようになってきている。画像入力装置
は、例えば従来のファクシミリ装置の画像入力部に代表
されるように入力された画像を2値化するものも多いが
、これでは文字や線画を再現することができたとしても
中間調を再現することができない。そこで、ディザ法等
の中間調の記録方法が開発されると共に、画像を多値化
して入力することのできる多値画像入力装置がこの種の
装置で大きな比重を占めるようになってきている。この
多値画像入力装置には、原稿の各原色についての画像情
報を得て、原稿のカラー多値画像を取り込むことのでき
るカラー多値画像入力装置もある。
【0003】ところで、画像入力装置では得られた画像
データに対して一般にシェーディング補正を行っている
。すなわち、例えば1次元イメージセンサによって原稿
を走査して読み取る画像入力装置において、1次元イメ
ージセンサを構成する各ピクセルの感度の不均一さや原
稿の読取ラインにおける光量の不均一さ等の各種の要因
によって、仮に同一の光学濃度の原稿部分を読み取って
も各ピクセルの出力する信号レベルは完全には一致しな
い。そこで、画像入力装置にはその原稿読取領域の外に
1次元イメージセンサの読取方向(主走査方向)に沿っ
て白色のプレート(濃度表示部)が配置されており、原
稿の読み取りの前に1次元イメージセンサがこれを読み
取るようになっていた。そして、その値が各ピクセルご
とに白色のレベルに一致するように信号レベルの調整を
行うようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の多値
画像入力装置では、白色のプレートを1次元イメージセ
ンサの主走査方向に配置して、これを基準にして画像の
濃度を補正していた。ところが、このような多値画像入
力装置では、1次元イメージセンサの副走査中に、ライ
ンごとの読取出力に変動が生じることがあった。このよ
うな原因としては、(1)副走査中における光源の光量
の変化や、(2)1次元イメージセンサを副走査方向に
移動させるスキャニングユニットの振動による原稿との
距離の変化や、(3)同様にスキャニングユニットの振
動に起因するユニットの移動速度の変動による光量蓄積
時間の変化や、(4)副走査中における1次元イメージ
センサの感度の変化等が挙げられる。このような副走査
中の出力変動のために、従来の多値画像入力装置は、原
稿全体にわたって安定した、再現性のあるデータを得る
ことが困難であった。
【0005】このような副走査方向の出力変動に対して
、主走査方向のシェーディングと補正と同様に、副走査
方向に沿って白色のプレートを配置して、これを基準に
して副走査方向についても画像の濃度を補正することが
考えられる。しかしながら、64階調や256階調等の
多くの階調を扱う多値画像入力装置では、副走査方向の
各位置について白色側の基準点を合わせても例えばそれ
ぞれの位置における一次元イメージセンサのダイナミッ
クレンジ(白黒の差)が異なれば、最も黒色側に相当す
る信号レベルがそれぞれ相違してしまうことになる。 この結果として、同一の光学濃度の灰色を読み取ったと
しても、副走査方向の各位置についての多値画像データ
は必ずしも一定した値を示さないことになる。
【0006】また、このようなダイナミックレンジの変
化の他に、明度の変化に対する一次元イメージセンサの
応答特性(出力特性)が異なることもある。すなわち、
ある位置では明度の低い方でより感度が高く、他の位置
では明度の高い方でより感度が高いというように明度の
各段階に対する感度が同様ではないような場合である。 このような場合には、各位置における一次元イメージセ
ンサのダイナミックレンジが等しくても、明度の変化に
対する応答特性が異なるために同一階調であるべき灰色
が異なった階調の灰色として表現される可能性が生じて
くる。
【0007】以上、1次元イメージセンサの感度の変化
によって階調表現が不正確になる場合について説明した
が、副走査中の光量の変動等の他の要因によって階調表
現が不正確になる場合もある。
【0008】さらに、カラー多値画像入力装置の場合に
は、各原色ごとに出力特性が異なると共に、この出力特
性の副走査中における変化の仕方も各原色ごとに異なる
ことがある。
【0009】このようにカラー多値画像入力装置の出力
特性は色々な要因が絡み合って単純なものとはならず、
中間調の再現における階調の補正を困難なものにしてい
た。
【0010】そこで、1次元イメージセンサの副走査方
向に、白色や黒色の濃度表示部の他に幾つかの異なった
光学濃度にそれぞれ設定された灰色の濃度表示部を設け
ておき、これらについてそれらの理想的な読取濃度と実
測値とを比較して、これを基にして実際の原稿の読取濃
度を補正することが考えられる。しかしながら、灰色の
範囲は非常に広いので、幾つもの灰色の濃度レベルを用
意しておかなければ各種の原稿に対応させて十分な補正
を行うことができない。ところが、多数の灰色を濃度表
示部として用意し、これらの濃度表示部のすべてを用い
て実際の原稿の階調(濃度レベル)の補正を行うと、そ
のための演算が複雑化する。このため、演算のために高
速のCPU(中央処理装置)を用意したり、CPUを演
算専用に割り当てなければならないという問題がある。
【0011】また、このように比較的多くの濃度表示部
を用意しても、原稿によって濃度分布が異なるため、原
稿によっては濃度補正の際に実際には使用されない濃度
表示部が多数存在することもあり、効率が悪い。
【0012】しかも、カラー多値画像入力装置によって
読み取るカラー原稿の場合、当然、各原色ごとの濃度分
布が異なるため、各原色画像に適した濃度補正を行うこ
とが困難であった。
【0013】そこで本発明の第1の目的は、原稿の各原
色ごとの濃度分布に応じて効率良く、副走査方向につい
てカラー画像の階調を正しく補正することのできるカラ
ー多値画像入力装置を提供することにある。
【0014】本発明の第2の目的は、主走査方向につい
て各原色ごとに階調を正しく補正することができると共
に、副走査方向について、原稿の各原色ごとの濃度分布
に応じて効率良くカラー画像の階調を正しく補正するこ
とのできるカラー多値画像入力装置を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のカ
ラー多値画像入力装置は、光電変換用の多数のピクセル
から構成され、カラー画像を構成する各原色について原
稿の1次元の画像情報を得る1次元イメージセンサと、
この1次元イメージセンサの副走査方向に沿って配置さ
れ、互いに異なる光学濃度に設定された複数の濃度表示
部を有する副走査方向濃度基準領域と、1次元イメージ
センサによって原稿および副走査方向濃度基準領域を走
査して読み取り、各原色について、原稿および副走査方
向濃度基準領域の読取データを得るデータ入力手段と、
このデータ入力手段によって得られた各原色ごとの原稿
および副走査方向濃度基準領域の読取データをそれぞれ
1ライン分格納するラインメモリと、各原色について、
データ入力手段によって得られた原稿の読取データの1
ラインごとの濃度分布を検出する濃度分布検出手段と、
各原色について、濃度分布検出手段によって検出された
濃度分布に基づいて、1ラインごとに副走査方向濃度基
準領域の複数の濃度表示部の中からそのラインに適した
複数の濃度表示部を選択する選択手段と、各原色につい
て、ラインメモリに格納された原稿の読取データを、選
択手段によって選択された濃度表示部の実際の光学濃度
とラインメモリに格納された読取データとに基づいて補
正する補正手段とを備えたものである。
【0016】このカラー多値画像入力装置では、データ
入力手段によって、1次元イメージセンサによって原稿
および副走査方向濃度基準領域を走査して読み取り、原
稿および副走査方向濃度基準領域の各原色ごとの読取デ
ータを得て、これをそれぞれ1ライン分、ラインメモリ
に格納すると共に、各原色について濃度分布検出手段に
よって原稿の読取データの1ラインごとの濃度分布を検
出する。そして、この濃度分布に基づいて、選択手段に
よって、各原色について1ラインごとに副走査方向濃度
基準領域の複数の濃度表示部の中からそのラインに適し
た複数の濃度表示部を選択する。そして、補正手段によ
って、各原色についてラインメモリに格納された原稿の
読取データを、選択された濃度表示部の実際の光学濃度
とラインメモリに格納された読取データとに基づいて補
正する。
【0017】請求項2記載の発明のカラー多値画像入力
装置は、光電変換用の多数のピクセルから構成され、カ
ラー画像を構成する各原色について原稿の1次元の画像
情報を得る1次元イメージセンサと、この1次元イメー
ジセンサの主走査方向に沿って配置され、互いに異なる
光学濃度に設定された複数の濃度表示部を有する主走査
方向濃度基準領域と、1次元イメージセンサの副走査方
向に沿って配置され、互いに異なる光学濃度に設定され
た複数の濃度表示部を有する副走査方向濃度基準領域と
、1次元イメージセンサによって主走査方向濃度基準領
域、原稿および副走査方向濃度基準領域を走査して読み
取り、これらの各原色ごとの読取データを得るデータ入
力手段と、このデータ入力手段によって得られた各原色
ごとの原稿および副走査方向濃度基準領域の読取データ
をそれぞれ1ライン分格納するラインメモリと、各原色
について、データ入力手段によって得られた原稿の読取
データの1ラインごとの濃度分布を検出する濃度分布検
出手段と、各原色について、濃度分布検出手段によって
検出された濃度分布に基づいて、1ラインごとに副走査
方向濃度基準領域の複数の濃度表示部の中からそのライ
ンに適した複数の濃度表示部を選択する選択手段と、各
原色について、ラインメモリに格納された原稿および副
走査方向濃度基準領域の読取データを、ピクセルごとに
、主走査方向濃度基準領域の濃度表示部の実際の光学濃
度と読取データとに基づいて補正する主走査方向補正手
段と、各原色について、主走査方向補正手段によって補
正された後の原稿の読取データを、選択手段によって選
択された副走査方向濃度基準領域の濃度表示部の実際の
光学濃度と主走査方向補正手段によって補正された後の
読取データとに基づいて補正する副走査方向補正手段と
を備えたものである。
【0018】このカラー多値画像入力装置では、データ
入力手段によって、1次元イメージセンサによって主走
査方向濃度基準領域、原稿および副走査方向濃度基準領
域を走査して読み取り、原稿および副走査方向濃度基準
領域の各原色ごとの読取データを1ライン分、ラインメ
モリに格納すると共に、各原色について濃度分布検出手
段によって原稿の読取データの1ラインごとの濃度分布
を検出する。そして、この濃度分布に基づいて、選択手
段によって、各原色について1ラインごとに副走査方向
濃度基準領域の複数の濃度表示部の中からそのラインに
適した複数の濃度表示部を選択する。そして、各原色ご
とに、主走査方向補正手段によって、ラインメモリに格
納された原稿および副走査方向濃度基準領域の読取デー
タを、主走査方向濃度基準領域の濃度表示部の実際の光
学濃度と読取データとに基づいて補正し、副走査方向補
正手段によって、主走査方向補正手段によって補正され
た後の原稿の読取データを、選択された副走査方向濃度
基準領域の濃度表示部の実際の光学濃度と主走査方向補
正手段によって補正された後の読取データとに基づいて
補正する。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1ないし図12は本発明の第1実施例に
係る。
【0020】図3は本実施例のカラー多値画像入力装置
の概略の構成を示す説明図であり、図4はカラー多値画
像入力装置の平面図である。図3に示すように、このカ
ラー多値画像入力装置21は、箱型の本体上面に原稿2
2を載置するためのプラテンガラス23を配置しており
、本体内部にはスキャニングユニット24と、これを往
復動させる際のガイドレール25が配置されている。 図4に示すように、プラテンガラス23の走査開始側端
部に隣接した本体上部パネルの裏側には、主走査方向に
沿って、白色の主走査方向プレートを有する主走査方向
濃度基準領域261が設けられている。また、プラテン
ガラス23の裏面には、その一側部に副走査方向に沿っ
て帯状に副走査方向濃度基準領域262が設けられてい
る。図3に示すように、装置本体の底部に配置されてい
るモータ27はスキャニングユニット24の往復動の駆
動源として用いられる。スキャニングユニット24は原
稿22をライン状に照明するための螢光ランプ28と、
原稿22の反射光を光電変換するためのカラー1次元イ
メージセンサ29と、この1次元イメージセンサ29上
に原稿22の像を結像させるレンズ30とを備えている
。図示しない駆動回路からのクロック信号に同期して1
次元イメージセンサ29から出力されるビデオ信号はビ
デオアンプ31で増幅された後、電子回路部32に供給
され、ここで階調の補正等の処理を受けた後にケーブル
34を通じて図示しないホストコンピュータや画像編集
装置等に送出される。電子回路部32はモータ27の駆
動制御や1次元イメージセンサ29の制御等の一般的な
回路制御も行っている。
【0021】図4に示すように、副走査方向濃度基準領
域262は、互いに異なる光学濃度に設定された複数の
濃度表示部としての副走査方向プレート262−1〜2
62−9を有している。これらのプレート262−1〜
262−9の幅は例えば2mmに設定されている。これ
らのプレートのうち第1のプレート262−1は黒色、
第9のプレート262−9は白色、第2のプレート26
2−2〜第8のプレート262−4はそれぞれ中間の灰
色で、262−1〜262−9の順に明度が高くなるよ
うに設定されている。これらの副走査方向プレート26
2−1〜262−9の光学濃度は、64階調の信号レベ
ル(濃度レベル)でそれぞれ“0”、“7”、“15”
、“23”、“31”、“39”、“47”、“55”
、“63”である。この副走査方向プレート262−1
〜262−9は、それぞれ別個のプレートで構成しても
良いし、例えば1枚のプラスチック基板の上にインクに
よって、互いに光学濃度が異なる複数の帯状の領域を印
刷して構成しても良い。また、プレートの数は9つに限
らず、光源を消灯することによって黒色のプレートを省
略することもできる。なお、主走査方向濃度基準領域2
61の白色の主走査方向プレートの光学濃度は“63”
である。
【0022】なお、本実施例のカラー多値画像入力装置
はA3判の原稿の画像データを入力できるようになって
いる。A3判の原稿は主走査方向に297mmの長さを
有しているので、これを400dpi(ドット/インチ
)で読み取ると、約4677のピクセルが必要である。 本実施例の1次元イメージセンサ29は5000ピクセ
ルで構成された読取素子を用いているので、各副走査方
向プレート262−1〜262−9の幅を2mmとした
場合、それぞれに対応するピクセルの数は約31個とな
り、原稿の読取領域以外の領域に副走査方向濃度基準領
域262を配置することが可能になる。もちろん、主走
査方向により長い1次元イメージセンサを使用すること
で、副走査方向濃度基準領域262の幅をより広く設定
することもできる。
【0023】図5はカラー1次元イメージセンサ29の
一例を示す平面図である。このカラー1次元イメージセ
ンサ29は、赤(以下、Rと記す。)、緑(以下、Gと
記す。)、青(以下、Bと記す。)の各原色ごとに1ラ
インずつの受光領域29R、29G、29Bを備えてい
る。この受光領域29R、29G、29Bは、それぞれ
例えば5000ピクセルを有している。また、各受光領
域29R、29G、29Bの前面には、それぞれR透過
フィルタ、G透過フィルタ、B透過フィルタが設けられ
ており、これにより、受光領域29RはRの画像情報の
みを、受光領域29GはGの画像情報のみを、受光領域
29BはBの画像情報のみを得るようになっている。
【0024】図2は電子回路部32の回路構成の要部を
示すブロック図である。この電子回路部32は、CPU
41を備えている。CPU41はデータバス等のバス4
2を通じて次の各部と接続されている。
【0025】(1)ROM43:このカラー多値画像入
力装置の各種制御を行うためのプログラム等を格納した
リード・オンリ・メモリである。また、このROM43
には、主走査方向プレートの光学濃度“63”と、副走
査方向プレート262−1〜262−9の光学濃度が理
想値として予め格納されている。
【0026】(2)RAM44:作業用のランダム・ア
クセス・メモリである。このRAM44には、後に詳し
く説明する主走査方向プレート実測値メモリ44A、補
正前の読取データを格納するラインメモリ44B、副走
査方向プレート実測値メモリ44C、原稿の補正に用い
る濃度基準となる複数の副走査方向プレートを決定する
ための最大・最小・中間濃度データ格納領域44D、補
正後の読取データを格納するラインメモリ44E等を構
成する各種の記憶領域が割り振られている。
【0027】(3)データ入力回路46:1次元イメー
ジセンサ29から出力されビデオアンプ31で増幅され
た信号を入力し、アナログ−ディジタル変換して多値の
読取データに変換してバス42に転送するための回路で
ある。
【0028】(4)モータ制御回路47:モータ27の
駆動を行い、スキャニングユニット24による主走査方
向濃度基準領域261の読取走査や原稿22の読取走査
、およびスキャニングユニット24をホームポジション
へ復帰させる制御等が行われる。
【0029】(5)ランプ制御回路48:螢光ランプ2
8の点灯の制御を行うものである。
【0030】(6)画像データ出力回路49:RAM4
4のラインメモリ44Eに格納された補正後の読取デー
タを所定の転送速度でケーブル34に送出するための回
路である。
【0031】本実施例のカラー多値画像入力装置は、主
走査方向濃度基準領域261および副走査方向濃度基準
領域262を用いて、R、G、Bごとに、読取データの
濃度補正を行うようになっている。図1は、カラー多値
画像入力装置における濃度補正手段の構成を示す機能ブ
ロック図である。なお、本実施例では、R,G,Bごと
に濃度補正を行うために、図1に示す濃度補正手段はR
,G,Bの各原色について設けられている。
【0032】本実施例では、原稿の読み取りの前に、1
次元イメージセンサ29によって主走査方向濃度基準領
域261を走査して読み取るようになっている。そして
、図1に示す濃度補正手段は、主走査方向の濃度補正を
行う手段として、1次元イメージセンサ29によって主
走査方向濃度基準領域261を走査して読み取って得ら
れる主走査方向プレートのR,G,Bごとの実測値を記
憶する主走査方向プレート実測値メモリ44Aと、この
実測値メモリ44Aに記憶された実測値とROM43に
格納されている理想値とに基づいて主走査方向の濃度補
正式を演算する主走査方向補正式演算部53と、この演
算部53によって求められた濃度補正式を用いて、原稿
および副走査方向濃度基準領域の読取データを補正する
主走査方向補正処理部54とを備えている。
【0033】また、本実施例では、前述の主走査方向濃
度基準領域261の走査の後に、1次元イメージセンサ
29によって原稿および副走査方向濃度基準領域261
を走査し、原稿および副走査方向濃度基準領域261の
R、G、Bの読取データを得るようになっている。図1
に示す濃度補正手段は、この原稿および副走査方向濃度
基準領域261のR、G、Bの読取データをそれぞれ1
ライン分格納するラインメモリ44Bと、原稿の走査の
際に、原稿に含まれるR、G、Bごとの濃度の最大値と
最小値を1ラインごと検出する濃度最大値・最小値検出
部51と、この濃度最大値・最小値検出部51によって
検出された最大値・最小値に基づいて、R、G、B各々
について、1ラインごとに、副走査方向濃度基準領域2
62の複数のプレート262−1〜262−9の中から
そのラインに適した複数のプレートを決定する使用プレ
ート決定部52とを備えている。
【0034】ラインメモリ44Bに格納された読取デー
タは、読み出されて、前述の主走査方向補正処理部54
によって補正されるようになっている。なお、図1のラ
インメモリ44B中において、符号44bは副走査方向
濃度基準領域261の読取データの記憶領域を示す。
【0035】ここで、ラインメモリ44Bに記憶された
原稿の読取データは、全て主走査方向補正処理部54に
よって補正され、副方向方向補正処理部55に入力され
るようになっている。一方、ラインメモリ44Bに記憶
された副走査方向濃度基準領域261の読取データの方
は、使用プレート決定部52によって制御される選択部
56により、使用プレート決定部52で決定された副走
査方向プレートの読取データ(実測値)のみがラインメ
モリ44Bから読み出され、主走査方向補正処理部54
によって補正された後、選択部56によって書き込みが
制御される副走査方向プレート実測値メモリ44Cに記
憶されるようになっている。この実測値メモリ44Cに
記憶された実測値は、副走査方向補正式演算部57に送
られ、この演算部57は、使用プレート決定部52で決
定された副走査方向プレートの理想値と実測値メモリ4
4Cに記憶された実測値に基づいて副走査方向の濃度補
正式を演算するようになっている。そして、この演算部
57によって求められた濃度補正式に基づいて、前述の
副走査方向補正処理部55が、主走査方向補正処理部5
4によって補正された原稿の読取データをさらに補正す
るようになっている。この副走査方向補正処理部55に
よって補正された原稿の読取データは、再びラインメモ
リ44Eに一旦格納された後、読み出され、図2に示す
画像データ出力回路49によってホストコンピュータ等
に送出されるようになっている。
【0036】なお、前述のように、主走査方向プレート
実測値メモリ44A、ラインメモリ44B、副走査方向
プレート実測値メモリ44Cおよびラインメモリ44E
は、図2のRAM44内に割り振られている。また、こ
れらのメモリと1次元イメージセンサ29を除く、図1
に示す他の構成は、図2に示すCPU41が、ROM4
3に格納したプログラムを実行することによって実現さ
れる。
【0037】次に、図6ないし図12を参照して、本実
施例の動作について説明する。図6は本実施例のカラー
多値画像入力装置の動作の概要を示すフローチャートで
ある。この図に示すように、CPU41は、ステップ(
以下、Sと記す。)101で、スキャン開始指示があっ
たか否かを判断し、NOの場合はこのS101を繰り返
し、YESの場合はS102で、螢光ランプ28の点灯
を開始させる。螢光ランプ28は安定的に点灯が行われ
るまで例えば2〜5秒程度要するので、CPU41はS
103で、この時間tが経過したか否かを判断し、NO
の場合はこのS103を繰り返し、YESの場合はS1
04で、スキャニングユニット24をホームポジション
に設定する。通常の場合、スキャニングユニット24は
原稿の読み取りが終了した時点でホームポジションに復
帰している。しかしながら、途中で電源を切った場合や
停電が発生した場合等にはスキャニングユニット24が
ホームポジション以外の点に停止している場合があり得
るので、図示しないセンサの検出作業によってホームポ
ジションへの設定が行われる。
【0038】スキャニングユニット24がホームポジシ
ョンに設定されたら、S105で、CPU41はモータ
制御回路47を制御して、スキャニングユニット24を
主走査方向プレートの読取位置へ移動する。そして、S
106で、主走査方向プレートのデータの読み取りを行
い、このデータを主走査方向プレートの実測値として主
走査方向プレート実測値メモリ44Aに格納する。なお
、主走査方向プレートのデータの読み取りは、1ライン
のみの読み取りでも良いが、複数ラインの読み取りを行
ってこれらの平均をとったり、各ピクセル単位に最大値
と最小値を除去してノイズを取り除いた後に残りの値の
平均をとるようにしても良い。また、読取データ中に主
走査方向プレートの背景部分に相当する濃度範囲のデー
タが含まれるようになったときには主走査方向プレート
が正規の位置で読み取られていないおそれがある。そこ
で、この場合には測定を中止してホームポジションへの
設定を再度行い、主走査方向プレートの読取作業をもう
一度始めから行うようにしても良い。
【0039】次に、S107で、実測値メモリ44Aに
格納された実測値を用いて主走査方向補正式演算部53
によって、R、G、B各々について、1次元イメージセ
ンサ29の各ピクセルごとに、主走査方向の補正式を演
算する。この補正式は、次式(数1)で表わされる。な
お、この式において理想値、実測値とはそれぞれ主走査
方向プレートの理想値、実測値であり、理想値は例えば
“63”である。
【0040】
【数1】補正後のデータ=補正前のデータ+(理想値−
実測値)
【0041】この補正式によれば、例えばR、G、Bの
いずれかについて、あるピクセルにおける主走査方向プ
レートの実測値が“62”であったとすると、本スキャ
ンの読取データ“30”,“45”はそれぞれ“31”
,“46”に補正される。
【0042】次に、S108で、CPU41はモータ制
御回路47を制御してスキャニングユニット24を原稿
の読取開始位置へ移動する。そして、S109で、1次
元イメージセンサ29によって原稿および副走査方向濃
度基準領域262を走査して読み取り、1ライン分の原
稿および副走査方向濃度基準領域262のR、G、Bの
読取データを得て、これをラインメモリ44Bに格納す
ると共に、濃度最大値・最小値検出部51によってこの
1ライン分の原稿の読取データ中のR、G、Bごとの最
大値と最小値を検出し、その値をRAM44の所定の記
憶領域に格納する。
【0043】なお、原稿および副走査方向濃度基準領域
262の同一ラインを読み取る場合、イメージセンサ2
9の各受光領域29R、29G、29Bの位置のずれに
よって色ずれが生じないように、イメージセンサ29を
移動させながら若干、読取タイミングを異ならせて各受
光領域29R、29G、29Bの読み取りを行うように
しても良い。すなわち、受光領域29Rの読取後、受光
領域29R、29G間における像のずれに相当する距離
だけイメージセンサ29を移動させてから受光領域29
Gの読み取りを行い、同様にイメージセンサ29を移動
させてから受光領域29Bの読み取りを行う。
【0044】次に、S110で、「濃度補正」を行う。 この手順については、後で図7を用いて詳しく説明する
。次に、S111で、補正済の原稿の読取データを画像
データ出力回路49によってホストコンピュータ等に送
出する。次に、S112で、1ページ分のデータ入力と
濃度補正が終了したか否かを判断し、NOの場合はS1
33で、スキャニングユニット24を移動させて、次の
ラインへ移動し、S109へ戻り、この位置で新たに1
ライン分のデータの入力と、濃度補正を行う。そして、
S112でYESになったら終了する。
【0045】次に、図7を用いて、図6におけるS11
0の「濃度補正」について説明する。なお、以下の手順
はR、G、Bそれぞれについて行う。ここでは、まずS
121〜S126で、副走査方向の濃度補正に使用する
プレートを選択する。すなわち、S121で、使用プレ
ート決定部52(CPU41)は、RAM44の所定の
記憶領域から、補正を行う1ライン分のデータ中の濃度
の最大値と最小値を入力する。次に、S122で、補正
用最大値のプレートを決定する。すなわち、副走査方向
プレート262−1〜262−9の中から、濃度の理想
値がS121で入力された最大値以上でこれに最も近い
ものを選択する。次に、S123で、補正用最小値のプ
レートを決定する。すなわち、副走査方向プレート26
2−1〜262−9の中から、濃度の理想値がS121
で入力された最小値以下でこれに最も近いものを選択す
る。次に、S124で、使用するプレート間の濃度差K
Xを算出する。ここで、Kは副走査方向プレート262
−1〜262−9の濃度の理想値の間隔であり、Xは次
式(数2)で表わされる係数である。
【0046】
【数2】X=(既決プレート間のプレートの数+1)/
(使用するプレートの数−1)
【0047】次に、S125で、既決の2番目に大きい
プレートの濃度値に濃度差KXを加えた値が既決の最大
のプレートの濃度値よりも小さいか否かを判断する。Y
ESの場合はS126で、既決の2番目に大きいプレー
トの濃度値に濃度差KXを加えた濃度のプレートを選択
し、S125へ戻り、この新たに選択されたプレートの
濃度値に濃度差KXを加えた濃度と既決の最大のプレー
トの濃度値の間で比較を行う。以下同様である。このよ
うにして順にプレートを決定していき、S125でNO
になったらS127へ進む。このようにして、補正用最
大値のプレートと補正用最小値のプレートの間で、なる
べく等間隔で残りのプレートが選択される。選択された
プレートの濃度値は、標準濃度として最大・最小・中間
濃度データ格納領域44Dに格納される。
【0048】例えば、副走査方向濃度基準領域262が
、濃度の理想値がそれぞれ“0”、“7”、“15”、
“23”、“31”、“39”、“47”、“55”、
“63”の9つのプレート262−1〜262−9を有
し、このうち使用するプレートが5枚であり、ある原色
について原稿の濃度の最大値、最小値がそれぞれ“56
”、“5”である場合、補正用最大値のプレートとして
第9のプレート262−9が選択され、補正用最小値の
プレートとして第1のプレート262−1が選択され、
残りのプレートとして第3、第5、第7のプレート26
2−3、262−5、262−7が選択される。
【0049】このようにしてプレートが選択されたら、
S127で、R、G、B各々について、ラインメモリ4
4Bから原稿および副走査方向濃度基準領域262の読
取データを読み出す。次に、S128で、この読取デー
タを主走査方向補正処理部54によって式(数1)で表
わされる主走査方向補正式に基づいてピクセルごとに補
正する。ここで、ラインメモリ44Bから読み出された
原稿の読取データは、全て主走査方向補正処理部54に
よって補正され、副走査方向補正処理部55に入力され
る。一方、ラインメモリ44Bの記憶領域44bに記憶
された副走査方向濃度基準領域261の読取データの方
は、使用プレート決定部52によって制御される選択部
56により、使用プレート決定部52で決定された副走
査方向プレートの読取データ(実測値)のみがラインメ
モリ44Bから読み出され、主走査方向補正処理部54
によって補正された後、選択部56によって書き込みが
制御される副走査方向プレート実測値メモリ44Cに記
憶される。この実測値メモリ44Cに記憶された実測値
は、副走査方向補正式演算部57に送られる。そして、
この演算部57は、S129で、最大・最小・中間濃度
データ格納領域44Dに格納されている副走査方向プレ
ートの理想値と実測値メモリ44Cに記憶された実測値
に基づいて、後に詳しく説明する副走査方向の濃度補正
式を演算する。なお、副走査方向プレートの実測値とし
ては、複数ピクセルのデータの平均を用いたり、複数ピ
クセルのデータから最大値と最小値を除去してノイズを
取り除いた後に残りの値の平均をとったものを用いても
良い。
【0050】次に、S130で、演算部57によって求
められた濃度補正式に基づいて、前述の副走査方向補正
処理部55が、主走査方向補正処理部54によって補正
された原稿の読取データをさらに補正する。そして、S
131で、補正済のデータをラインモリ44Eに格納し
て終了する。
【0051】次に、図9ないし図12を参照して、副走
査方向の濃度補正式について説明する。仮に、図9に示
すように、本実施例における副走査方向濃度基準領域2
62の代わりに、光学濃度“63”の白色のプレートの
みを設けた場合を考える。このプレートを1次元イメー
ジセンサ29を副走査して読み取っていくと、副走査中
における光源の光量の変化等によって、例えば、Rにつ
いて、“62”、“59”、“63”、“60”、…の
ようにラインごとの実測値に変動が生じる。そこで、例
えば、実測値“62”のラインでは、図10(a)に示
すように、実際の光学濃度“0”〜“63”を読み取っ
た入力データが“−1”〜“62”となると考えて、次
の補正式(数3)を用いて入力データに“1”を加算す
るすること“0”〜“63”に補正することができる。
【0052】
【数3】補正後のデータ=補正前のデータ+(実際の光
学濃度−実測値)
【0053】しかし、実際には、例えばダイナミックレ
ンジの変化により、図10(b)に示すように、実際の
光学濃度“0”〜“63”を読み取った入力データが“
10”〜“55”になったり、“−5”〜“67”にな
ったりする。そのため、白色側の基準点を合わせても最
も黒色側に相当する信号レベルがそれぞれ相違してしま
うことになる。また、明度の変化に対する一次元イメー
ジセンサ29の応答特性(出力特性)が変化して、ダイ
ナミックレンジが等しくても同一階調であるべき灰色が
異なった階調の灰色として表現されることもある。しか
も、ダイナミックレンジの変化や応答特性の変化は、R
、G、Bの各受光領域ごとに異なる。従って、補正式(
数3)による補正では、画像の階調を正しく補正するこ
とができない。
【0054】そこで、本実施例では、互いに異なる光学
濃度に設定された複数の副走査方向プレート262−1
〜262−9を有する副走査方向濃度基準領域262を
設け、R、G、Bごとに、プレート262−1〜262
−9の中から原稿に適した複数のプレートを選択し、こ
の選択されたプレートの濃度の理想値と実測値とに基づ
いてR、G、Bごとに副走査方向の濃度補正式を演算し
、この補正式を用いて原稿の読取データを補正するよう
にしている。
【0055】副走査方向の濃度補正式は、選択された複
数のプレート間の範囲ごとに決められる。例えば、図1
2に示すように、濃度の理想値がそれぞれ“0”、“1
5”、“31”、“47”、“63”の5つのプレート
が選択された場合には、“0”〜“15”、“16”〜
“31”、“32”〜“47”、“48”〜“63”の
4つの領域ごとに濃度補正式が決められる。
【0056】例えば、図12に示すように、理想値が“
0”、“15”、“31”、“47”、“63”のプレ
ートの実測値が、それぞれ“−3”、“16”、“31
”、“46”、“61”であったとすると、第1の領域
“0”〜“15”、第2の領域“16”〜“31”、第
3の領域“32”〜“47”、第4の領域“48”〜“
63”の濃度補正式は、それぞれ下式(数4)〜(数7
)で表わされる。
【0057】
【数4】補正値=0+{(15−0)/(16−(−3
))}×{入力データ−(−3)}
【数5】補正値=16+{(31−16)/(31− 
   17  )}×{入力データ−    17  
【数6】補正値=32+{(47−32)/(46−
    32  )}×{入力データ−    32 
 }
【数7】補正値=48+{(63−48)/(61
−    47  )}×{入力データ−    47
  }
【0058】図11(a)に示すように、第1の
領域に対する補正式(数4)は“−3”〜“16”の入
力データに対して適用され、入力データ“−3”、“1
6”はそれぞれ“0”〜“15”に補正される。また、
例えば入力データ“10”は“10”となる。
【0059】図11(b)に示すように、第2の領域に
対する補正式(数5)は“17”〜“31”の入力デー
タに対して適用され、入力データ“17”、“31”は
それぞれ“16”〜“31”に補正される。また、例え
ば入力データ“24”は“23”となる。
【0060】図11(c)に示すように、第3の領域に
対する補正式(数6)は“32”〜“46”の入力デー
タに対して適用され、入力データ“32”、“46”は
それぞれ“32”〜“47”に補正される。また、例え
ば入力データ“39”は“39”となる。
【0061】図11(d)に示すように、第4の領域に
対する補正式(数7)は“47”〜“61”の入力デー
タに対して適用され、入力データ“47”、“61”は
それぞれ“48”〜“63”に補正される。また、例え
ば入力データ“54”は“55”となる。
【0062】このようにして、図12に示すように、選
択されたプレートの濃度の理想値と実測値とに基づく濃
度補正式(数4)〜(数7)によって、原稿の読取デー
タが補正される。なお、上記例における補正値は、いず
れも四捨五入した値を示している。
【0063】なお、副走査方向の濃度補正はROM43
に格納したプログラムの実行によってソフト的に行うこ
とができるが、ハード構成によっても実現できる。図8
は副走査方向補正処理部55のハード的な構成例を示す
ブロック図である。
【0064】この図に示す副走査方向補正処理部55は
、主走査方向補正処理部54の出力データを入力する第
1〜第4のコンパレータ61〜64と、このコンパレー
タ61〜64の出力データを、副走査方向の濃度補正式
に基づいて補正する第1〜第4の処理部65〜68を備
えている。第1〜第4のコンパレータ61〜64は、そ
れぞれ第1〜第4の領域に対応しており、副走査方向実
測値メモリ44Cから実測値を得て、これらを基にして
第1〜第4の領域に対応する実測値の範囲を設定してい
る。そして、供給された入力データの信号レベルを比較
して、第1〜第4のコンパレータ61〜64のうちの該
当する範囲を有するコンパレータのみがその入力データ
を対応する処理部に出力するようになっている。例えば
、信号レベル“10”の入力データが主走査方向補正処
理部54から出力された場合には、第1のコンパレータ
61のみがアクティブとなり、第1の処理部65にのみ
その入力データが供給されることになる。なお、ライン
メモリ44Bに格納されているデータのうち、第1〜第
mのピクセルのデータは原稿の読取データであり、この
データは主走査方向補正処理部54を経てコンパレータ
61〜64に入力され、第m+1〜第nのピクセルのデ
ータは副走査方向濃度基準領域262の読取データであ
り、このデータのうち選択されたプレートのデータのみ
が主走査方向補正処理部54を経て副走査方向実測値メ
モリ44Cに格納される。
【0065】第1〜第4の処理部65〜68には、副走
査方向補正式演算部57からそれぞれに対応した補正式
がロードされるようになっている。これら第1〜第4の
処理部65〜68は、入力データを補正式に基づいて補
正し、その補正結果は、ラインメモリ44Eの該当する
ピクセルの記憶領域に格納される。
【0066】以上説明したように、本実施例では、互い
に異なる光学濃度に設定された複数の副走査方向プレー
ト262−1〜262−9を有する副走査方向濃度基準
領域262を設け、これを用いて原稿の読取データを補
正するようにしている。この場合、イメージセンサ29
によって原稿および副走査方向プレートを走査して読み
取り、これらの読取データをR、G、B各々について1
ライン分ラインメモリ44Bに格納すると共に、R、G
、B各々について、原稿の1ラインごとの濃度の最大値
・最小値を検出して、プレート262−1〜262−9
の中からそのラインに適した複数のプレートを選択し、
この選択されたプレートの濃度の理想値と実測値とに基
づいて算出された補正式を用いて、R、G、Bごとに原
稿の読取データを副走査方向について補正するようにし
ている。従って、補正の演算内容が単純化し、高速で濃
度補正が可能となり、原稿の濃度分布に応じて効率良く
、リアルタイムで副走査方向について画像の階調を正し
く補正することができると共に、R、G、Bの各原色画
像に適した濃度補正を行うことができ、精度、再現性の
良いデータが得られる。
【0067】また、本実施例では、主走査方向濃度基準
領域261を用いた濃度補正によって主走査方向につい
ても原稿の読取データの濃度補正を行うことができると
共に、選択された副走査方向プレートの実測値について
も主走査方向の濃度補正を行い、この補正後のデータを
用いて副走査方向の濃度補正式を演算するようにしたの
で、より補正の精度が向上する。
【0068】また、本実施例では、各ラインごとに、そ
のラインに適した副走査方向プレートを選択するので、
1枚の原稿中で濃度分布が大きく異なるような原稿に対
しても、各部に適した副走査方向プレートを用いて濃度
補正を行うことができ、補正の精度が高い。
【0069】また、プレスキャンを行うことなく、原稿
の読み取りの際に原稿の濃度分布を検出することができ
るので、画像入力およびその濃度補正に要する時間が短
くて済む。
【0070】次に、図13および図14を用いて、本発
明の第2実施例を説明する。図13は濃度基準領域を示
す説明図である。この図に示すように、本実施例は、主
走査方向濃度基準領域261についても、互いに異なる
光学濃度に設定された複数の主走査方向プレート261
−1〜261−4を設け、これらのプレートの濃度の理
想値と実測値とに基づいて算出された補正式を用いて、
R、G、Bごとに主走査方向の濃度補正を行うようにし
たものである。各主走査方向プレート261−1〜26
1−4の光学濃度は、例えば、64階調の信号レベル(
濃度レベル)でそれぞれ“0”、“21”、“42”、
“63”に設定する。なお、主走査方向プレートの数は
4枚に限らない。
【0071】本実施例のカラー多値画像入力装置の動作
では、図6のS106の「主走査方向プレートのデータ
入力」において、すべての主走査方向プレート261−
1〜261−4を走査して、各プレートのデータを読み
取り、実測値を主走査方向プレート実測値メモリ44A
に格納する。この場合、各プレートについて複数ライン
ずつの読み取りを行ってこれらの平均をとったり、各ピ
クセル単位に最大値と最小値を除去してノイズを取り除
いた後に残りの値の平均をとるようにしても良い。
【0072】また、S107の「主走査方向の補正式の
演算」では、R、G、B各々について、イメージセンサ
29の各ピクセルごとに、副走査方向補正式の演算と同
様に、各主走査方向プレートの濃度の理想値と実測値に
基づいて補正式を演算する。この補正式は、副走査方向
の補正式と同様なので説明を省略する。
【0073】また、図7に示す「濃度補正」では、S1
28で、主走査方向補正処理部54が前述の各ピクセル
ごとの主走査方向の補正式を用いて各ピクセルごとに濃
度補正を行う。
【0074】図14は主走査方向補正処理部および副走
査方向補正処理部のハード的な構成例を示すブロック図
である。なお、この図は選択される副走査方向プレート
が4枚の場合の例を示している。この例における主走査
方向補正処理部54は、ラインメモリ44Bの出力デー
タを入力する第1〜第3のコンパレータ71〜72と、
このコンパレータ71〜73の出力データを、主走査方
向の濃度補正式に基づいて補正する第1〜第3の処理部
75〜77を備えている。第1〜第3のコンパレータ7
1〜73は、それぞれ4枚のプレート261−1〜26
1−4によって決まる第1〜第3の領域に対応しており
、各ピクセルごとに主走査方向プレート実測値メモリ4
4Aから実測値を得て、これらを基にして第1〜第3の
領域に対応する実測値の範囲を設定している。また、主
走査方向補正式演算部53には、各ピクセルごとに主走
査方向プレート実測値メモリ44Aから得た実測値に基
づいて補正式を演算し、この補正式が第1〜第3の処理
部75〜77にロードされるようになっている。このコ
ンパレータ71〜72と処理部75〜77の動作は、第
1実施例で説明した副走査方向補正処理部55のコンパ
レータ61〜64と処理部65〜68と同様である。 処理部75〜77の出力データは、副走査方向補正処理
部55または副走査方向プレート実測値メモリ44Cに
入力される。
【0075】また、図14に示す副走査方向補正処理部
55は、コンパレータおよび処理部の数が異なる他は、
第1実施例と同様である。
【0076】本実施例によれば、主走査方向について各
原色ごとに階調を正しく補正できると共に、副走査方向
について原稿の各原色ごとの濃度分布に応じて効率良く
カラー画像の階調を正しく補正でき、より精度、再現性
の良いデータが得られる。その他の構成、作用および効
果は第1実施例と同様である。
【0077】なお、本発明は上記各実施例に限定されず
、例えば、各実施例では、濃度的に互いに隣接する2つ
の実測値を用いて読取データの補正を行うようにしたが
、3つ以上の実測値を用いてそれらを通過する濃度補正
用の関数を求め、これを用いて読取データを補正するよ
うにしても良い。
【0078】また、原稿の例えば前半部分と後半部分で
濃度の分布が違うような原稿については、使用するプレ
ートの数そのものを変化させても良い。例えば、原稿の
前半が文字によって構成されており、後半が写真によっ
て構成されているものとし、前半の領域では信号レベル
が“0”と“63”の2つに大きく分化している場合に
はこの領域については単純に2値化を行えば足る。そこ
で、後半の部分のみについてプレートを4つ等の所定の
数だけ選択すれば良い。
【0079】また、主走査方向濃度基準領域の読み取り
、原稿の読み取りのいずれの場合も、スキャニングユニ
ット24の副走査の速度に比べて主走査の速度が極めて
速いので、スキャニングユニット24を各読取位置で停
止させることなく、連続的に移動させながら主走査して
も良い。
【0080】また、1次元イメージセンサとしては、図
5に示すようにR、G、Bについて1ラインずつの受光
領域を有するものに限らず、1ライン上にR、G、Bの
ピクセルを繰り返し設けたものでも良い。また、白黒用
の1次元イメージセンサを用い、R、G、Bの照明光を
切り換えて各色の照明光による原稿の像を取り込むよう
にしても良い。
【0081】また、カラー画像を構成する原色の組み合
わせはR、G、Bに限らず、補色系等でも良い。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、各原色について、原稿の各原色ごとの濃度分
布に応じて各ラインごとに副走査方向濃度基準領域の複
数の濃度表示部の中からそのラインに適した複数の濃度
表示部を選択し、この濃度表示部の実際の光学濃度と読
取データとに基づいて原稿の読取データを補正するよう
にしたので、原稿の各原色ごとの濃度分布に応じて効率
良く、副走査方向についてカラー画像の階調を正しく補
正することができるという効果がある。
【0083】また、請求項2記載の発明によれば、主走
査方向の複数の濃度表示部の実際の光学濃度と読取デー
タとに基づいて原稿の読取データを補正するようにした
ので、主走査方向について各原色ごとに階調を正しく補
正することができると共に、副走査方向に関しては、各
原色について、原稿の各原色ごとの濃度分布に応じて各
ラインごとにそのラインに適した複数の濃度表示部を選
択し、この濃度表示部の実際の光学濃度と読取データと
に基づいて原稿の読取データを補正するようにしたので
、副走査方向について原稿の各原色ごとの濃度分布に応
じて効率良くカラー画像の階調を正しく補正することが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】  本発明の第1実施例のカラー多値画像入力
装置における濃度補正手段の構成を示す機能ブロック図
である。
【図2】  第1実施例のカラー多値画像入力装置にお
ける電子回路部の回路構成の要部を示すブロック図であ
る。
【図3】  第1実施例のカラー多値画像入力装置の概
略の構成を示す説明図である。
【図4】  第1実施例のカラー多値画像入力装置の平
面図である。
【図5】  カラー1次元イメージセンサの一例を示す
平面図である。
【図6】  第1実施例のカラー多値画像入力装置の動
作の概要を示すフローチャートである。
【図7】  図6における濃度補正の手順を示すフロー
チャートである。
【図8】  図1における副走査方向補正処理部のハー
ド的な構成例を示すブロック図である。
【図9】  白色のプレートを1次元イメージセンサに
よってを副走査して読み取った場合の出力例を示す説明
図である。
【図10】  読取データの変動を説明するための説明
図である。
【図11】  第1実施例による濃度補正の例を示す説
明図である。
【図12】  第1実施例における副走査方向プレート
の理想値および実測値と、補正値の例を示す説明図であ
る。
【図13】  本発明の第2実施例のカラー多値画像入
力装置における濃度基準領域を示す説明図である。
【図14】  第2実施例のカラー多値画像入力装置に
おける副走査方向補正処理部のハード的な構成例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
24…スキャニングユニット、29…カラー1次元イメ
ージセンサ、41…CPU、43…ROM、44…RA
M、44B…ラインメモリ、44C…副走査方向プレー
ト実測値メモリ、51…濃度最大値・最小値検出部、5
2…使用プレート決定部、54…主走査方向補正処理部
、55…副走査方向補正処理部、56…選択部、57…
副走査方向補正式演算部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  光電変換用の多数のピクセルから構成
    され、カラー画像を構成する各原色について原稿の1次
    元の画像情報を得る1次元イメージセンサと、この1次
    元イメージセンサの副走査方向に沿って配置され、互い
    に異なる光学濃度に設定された複数の濃度表示部を有す
    る副走査方向濃度基準領域と、前記1次元イメージセン
    サによって原稿および副走査方向濃度基準領域を走査し
    て読み取り、各原色について、原稿および副走査方向濃
    度基準領域の読取データを得るデータ入力手段と、この
    データ入力手段によって得られた各原色ごとの原稿およ
    び副走査方向濃度基準領域の読取データをそれぞれ1ラ
    イン分格納するラインメモリと、各原色について、前記
    データ入力手段によって得られた原稿の読取データの1
    ラインごとの濃度分布を検出する濃度分布検出手段と、
    各原色について、前記濃度分布検出手段によって検出さ
    れた濃度分布に基づいて、1ラインごとに前記副走査方
    向濃度基準領域の複数の濃度表示部の中からそのライン
    に適した複数の濃度表示部を選択する選択手段と、各原
    色について、前記ラインメモリに格納された原稿の読取
    データを、前記選択手段によって選択された濃度表示部
    の実際の光学濃度とラインメモリに格納された読取デー
    タとに基づいて補正する補正手段とを具備することを特
    徴とするカラー多値画像入力装置。
  2. 【請求項2】  光電変換用の多数のピクセルから構成
    され、カラー画像を構成する各原色について原稿の1次
    元の画像情報を得る1次元イメージセンサと、この1次
    元イメージセンサの主走査方向に沿って配置され、互い
    に異なる光学濃度に設定された複数の濃度表示部を有す
    る主走査方向濃度基準領域と、前記1次元イメージセン
    サの副走査方向に沿って配置され、互いに異なる光学濃
    度に設定された複数の濃度表示部を有する副走査方向濃
    度基準領域と、前記1次元イメージセンサによって前記
    主走査方向濃度基準領域、原稿および副走査方向濃度基
    準領域を走査して読み取り、これらの各原色ごとの読取
    データを得るデータ入力手段と、このデータ入力手段に
    よって得られた各原色ごとの原稿および副走査方向濃度
    基準領域の読取データをそれぞれ1ライン分格納するラ
    インメモリと、各原色について、前記データ入力手段に
    よって得られた原稿の読取データの1ラインごとの濃度
    分布を検出する濃度分布検出手段と、各原色について、
    前記濃度分布検出手段によって検出された濃度分布に基
    づいて、1ラインごとに前記副走査方向濃度基準領域の
    複数の濃度表示部の中からそのラインに適した複数の濃
    度表示部を選択する選択手段と、各原色について、前記
    ラインメモリに格納された原稿および副走査方向濃度基
    準領域の読取データを、ピクセルごとに、前記主走査方
    向濃度基準領域の濃度表示部の実際の光学濃度と読取デ
    ータとに基づいて補正する主走査方向補正手段と、各原
    色について、前記主走査方向補正手段によって補正され
    た後の原稿の読取データを、前記選択手段によって選択
    された副走査方向濃度基準領域の濃度表示部の実際の光
    学濃度と前記主走査方向補正手段によって補正された後
    の読取データとに基づいて補正する副走査方向補正手段
    とを具備することを特徴とするカラー多値画像入力装置
JP3117725A 1991-05-22 1991-05-22 カラー多値画像入力装置 Pending JPH04345273A (ja)

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