JPH04344074A - 低温貯蔵ショーケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、複数の仕切られた貯蔵
室を有し、これら貯蔵室が異なる温度帯で冷却される低
温貯蔵ショーケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】今日、一台のショーケースで、弁当、サ
ンドイッチ等中間温度（１５℃位）に保存するのが適切
な物、又清涼飲料商品等、０℃〜５℃程度に冷蔵するの
が適当な物、更に練り物等、５℃程度に保冷するのが適
当な品等を一緒に収蔵して、効果的な貯蔵、また販売効
率を上げるようにしている。更に、ショーケースによっ
ては、温蔵品と冷蔵品というように全く、温度帯域の異
なる品物を陳列収蔵するタイプのものも提供されている
。

【０００３】ところで、これら温度帯域の異なる貯蔵室
を複数設けた低温貯蔵ショーケースにあっては、各貯蔵
室ごとに設けた蒸発器に、コンプレッサーからの吐出冷
媒を分岐して流すように冷媒回路を構成し、冷却制御す
るのが普通で、例えば図４のような冷媒回路となってい
る。

【０００４】今、冷却される貯蔵室が二室あり、一方を
貯蔵室Ａとし、他方を貯蔵室Ｂとすると、同図において
、１は貯蔵室Ａに設けた蒸発器、２は貯蔵室Ｂに設けた
蒸発器である。３は圧縮機、４は凝縮器であり、圧縮機
３よりの高圧吐出冷媒ガスは凝縮器４にて凝縮され、そ
の低圧液化冷媒は蒸発器１および蒸発器２に対して、そ
れぞれ分岐管路１０Ａ，１０Ｂに配した電磁弁５と電磁
弁６を介して供給される。電磁弁５と蒸発器１との間、
および電磁弁６と蒸発器２との間にはそれぞれキャピラ
リチューブ７，８が介挿されている。蒸発器１および蒸
発器２を出た冷媒は、それぞれの出口管路１１Ａ，１１
Ｂを通って、合流後、帰路の配管１２に配された共通の
アキュムレータ１３を通過後、キャピラリチューブ７，
８との熱交換作用を受けた後、圧縮機３に戻る。

【０００５】なお、凝縮器４と各電磁弁５，６との間に
は高圧スイッチ１４、レシーバータンク１５、およびド
ライヤ１６が介挿されている。ここで、電磁弁５はサー
モスタット等により、貯蔵室Ａに設定した庫内温度に基
づき、開放、閉止（ＯＮ／ＯＦＦ制御）を行い、蒸発器
１に対しての冷媒の供給停止制御を行って、庫内温度を
制御している。同様の動作を貯蔵室Ｂに設定した庫内湿
度に基づき、電磁弁６も行い、蒸発器２に対する冷媒の
供給、停止制御を行っている。

【０００６】又、定期的に、それぞれの蒸発器１、蒸発
器２は除霜を行う必要性から蒸発器１および蒸発器２を
除霜期間中、閉止するようになっている。

【０００７】上記蒸発器１および蒸発器２の動作および
圧縮機３の動作との関連をタイムチャート的に示すと図
７の通りとなる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ここで、図７に示すと
ころの、両方の蒸発器１、蒸発器２が同時に除霜中とな
っている期間の前後を含むＤ期間においての冷却回路に
ついて考察して見る。先ず、蒸発器１、蒸発器２が重複
して除霜中である期間は電磁弁５と電磁弁６は共に閉じ
ている。勿論圧縮機３も停止している。そして、蒸発器
１の除霜が終了し、電磁弁５が開放となるａ時点を考え
ると、蒸発器２は除霜中であって、電磁弁６は閉のまま
になっている。

【０００９】このとき、電磁弁５は開放により冷媒が蒸
発器１に流れて蒸発器１を出た後アキュムレータ１３か
ら圧縮機３に戻るが、除霜中にある蒸発器２の圧力は下
がっているため、この蒸発器２にアキュムレータ１３側
から冷媒が流れこむ。冷媒には圧縮機３の潤滑な動作を
維持するためにオイルも含まれているので、蒸発器２内
にオイルがたまった状態になり、圧縮機３に戻るオイル
が少なくなって、圧縮機３がオイル切れを起こし、所望
の冷却能力が発揮されないという問題が生じる。そして
、もう一方の蒸発器２の除霜も終り、電磁弁６が開いて
再運転となると、高圧下のもとでこの蒸発器２にたまっ
ていた液冷媒が一時的に多量に流れ出すのでアキュムレ
ータ１３による気液分離が不十分となり、圧縮機３に液
冷媒戻りが生じ、圧縮機３を損傷しかねないという問題
も生じる。また、両方の蒸発器１、蒸発器２が冷却中の
状態から、先に一方の蒸発器２が除霜に入り、その後に
もう一方の蒸発器１が冷却から除霜に入った場合（点ｂ
時点）を考えると、蒸発器２が除霜のまゝであるから、
蒸発器２は低い圧力下にある。一方、蒸発器１が冷却か
ら除霜に変わった時点では、冷却時の高圧が影響して、
蒸発器２に対して若干高圧の状況が残る。よってこの場
合にも、蒸発器２にアキュムレータ１３側から冷媒とオ
イルが流れ込み、オイルがたまり、上記と同様の問題が
起こる。

【００１０】そこで図５のように、出口管路１１Ａ，１
１Ｂの合流点Ｇとアキュムレータ１３との間に逆止弁１
８を設けることが考えられるがこの場合にも、矢印ｅに
示す如く、蒸発器２が除霜中の時、蒸発器１からの冷媒
、オイルが流入してしまう恐れがある。

【００１１】また、図６のように、アキュムレータ１３
と一方の蒸発器（この場合は蒸発器１）との間に逆止弁
１８を介在させた場合も、矢印ｆのように、アキュムレ
ータ１３から蒸発器２側へ冷媒、オイルが入り、上述し
た問題は解消されない。

【００１２】本発明は、上記の点を解決し、オイル切れ
を起こさず、又、冷媒の液戻りがなく、順調に冷却運転
できるように改良構成した冷媒回路を備える低温貯蔵シ
ョーケースを提供することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は、庫内を断熱仕
切壁により複数に分割し、それぞれの室に蒸発器を設け
、所望の温度帯で冷却する低温貯蔵ショーケースにおい
て、圧縮機、凝縮器、およびこの凝縮器よりの冷媒が分
岐して流れる分岐管路にそれぞれ配した電磁弁と、この
電磁弁を介して冷媒が流入する蒸発器と、それぞれの蒸
発器の出口側管路に配した逆止弁と、これら逆止弁より
の冷媒合流部と前記圧縮機との間に配したアキュムレー
タとから構成される冷媒回路を有するものである。

【００１４】

【作用】電磁弁を開閉することにより、冷媒は蒸発器に
供給、停止されて、各部屋の冷却温度を独自に制御する
。各蒸発器より出た冷媒はアキュムレータを介して圧縮
機に戻るが、その冷媒がアキュムレータに入る手前の合
流部と各蒸発器の出口部とを結ぶ管路の途中に、それぞ
れ逆止弁を配しているので従来、逆止弁が無いことから
除霜中にあって低圧となっている他方の蒸発器へアキュ
ムレータからの冷媒戻りが起こり、オイルの循環量が減
り、冷却運転の効率を下げるという悪影響を妨げる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、従来と同等の構成部は同一番号で示す。

【００１６】図１に示す低温貯蔵ケース２０は、庫内を
断熱仕切壁２１にて左右に区切られ、右室２２（貯蔵室
Ａに担当）は冷却専用とされ、左室２３（貯蔵室Ｂに担
当）は更に上下に仕切られ、その上下室とも冷却用、或
いは温蔵用に又は、冷却と温蔵用に分ける仕様形態が採
れるようになっている。低温貯蔵ケース２０の下部構造
は図２に示す通りで、右室２２の下部および左室２３の
下部に形成した冷却室２４，２５内にはそれぞれ蒸発器
１、蒸発器２を配し、また熱交換した冷気を吐出循環す
る冷気循環用ファン２６，２７を配している。庫内の空
気は、吹込口２８ａ，２９ａより各冷却室２４，２５内
に入り、吐出口２８ｂ，２９ｂから吐出されて、庫内を
循環する。低温貯蔵ケース２０の下部の機械室３０内に
は、圧縮機３と凝縮器４および凝縮器用ファン３１とが
設けられている。３２と３３は右室２２および左室２３
の底板である。そして、左室２３の方は温蔵室ともされ
ているので、底板３３の上には、ホット用ヒータ３４を
埋設した断熱板３５と、その両端に軸支され、温蔵時に
は、点線のように倒されて、吹込口２９ａと吐出口２９
ｂとを塞ぐシャッタ３６が設けられている。温蔵用とす
る時は冷気循環用ファン２７は停止され、そして電磁弁
６が閉じられて蒸発器２に冷媒が流れないようにされる
。

【００１７】冷媒回路は図３のように構成する。

【００１８】蒸発器１より出た冷媒と、蒸発器２より出
た冷媒が合流してアキュムレータ１３に流れ込むその合
流点Ｇと各蒸発器１と蒸発器２とをそれぞれ結ぶ出口管
路１１Ａおよび管路１１Ｂの途中にそれぞれ、逆止弁３
６と逆止弁３７とを介設する。

【００１９】これによって、蒸発器１と蒸発器２におけ
る冷却、除霜の関係に無関係に、アキュムレータ１３か
ら蒸発器１、或いは蒸発器２に冷媒およびオイルが逆流
して溜り込む現象は防止される。

【００２０】

【発明の効果】以上のように、本発明によれば、庫内の
複数に分割した各貯蔵室に配した蒸発器に圧縮機からの
吐出冷媒を分岐して流し、それぞれの室を所望の温度帯
に管理できるようにした低温貯蔵ケースにおいて、冷媒
をそれぞれ電磁弁の開閉によってそれぞれの電磁弁への
供給制御を行いそして各蒸発器の冷媒出口側の各管路に
は、それぞれ逆止弁を配して、アキュムレータに合流す
るように配管構成している。

【００２１】これによって、アキュムレータからの各蒸
発器への冷媒、オイルの流れ込みは防止されて、それら
の蒸発器での溜りはなくなる。よって、オイル切れが起
こらず、順調に冷却運転は成される。又、冷媒溜りが無
いことから、アキュムレータに過多な冷媒は送られず、
十分にその機能が発揮されて、圧縮機への冷媒液戻りは
生じず、圧縮機への悪影響も無くなる等の効果を期待で
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】冷却温度の異なる複数の貯蔵室を有した低温貯
蔵ショーケースの外観斜視図。

【図２】同ショーケースの下部部分での構造を示す要部
断面図。

【図３】本発明に係る冷媒回路図。

【図４】従来の冷媒回路図。

【図５】従来の他の冷媒回路図。

【図６】従来の更に別の冷媒回路図。

【図７】冷媒回路を構成する圧縮機、複数の電磁弁、お
よび複数の蒸発器の動作を、冷却運転時と除霜時との関
連で示したタイムチャート図。

【符号の説明】

１，２　　蒸発器 ３　　圧縮機 ４　　凝縮器 ５，６　　電磁弁 １０Ａ，１０Ｂ　　分岐管路 １１Ａ，１１Ｂ　　出口管路 １３　　アキュムレータ ２１　　断熱仕切壁 ３６，３７　　逆止弁

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　庫内を断熱仕切壁により複数に分割し
   、それぞれの室に蒸発器を設け、所望の温度帯で冷却す
   る低温貯蔵ショーケースにおいて、圧縮機、凝縮器、お
   よびこの凝縮器よりの冷媒が分岐して流れる分岐管路に
   それぞれ配した電磁弁と、この電磁弁を介して冷媒が流
   入する蒸発器と、それぞれの蒸発器の出口側管路に配し
   た逆止弁と、これら逆止弁よりの冷媒合流部と前記圧縮
   機との間に配したアキュムレータとから構成される冷媒
   回路を有することを特徴とする低温貯蔵ショーケース。