JPH0434278B2 - - Google Patents

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JPH0434278B2
JPH0434278B2 JP60193135A JP19313585A JPH0434278B2 JP H0434278 B2 JPH0434278 B2 JP H0434278B2 JP 60193135 A JP60193135 A JP 60193135A JP 19313585 A JP19313585 A JP 19313585A JP H0434278 B2 JPH0434278 B2 JP H0434278B2
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film
curve
insulating layer
thickness
panel
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JP60193135A
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JPS6255893A (ja
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Mutsuhiro Sekido
Naoji Hayashi
Mitsuro Mita
Masumi Koizumi
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は電圧−発光輝度特性の向上を図ると共
に良好なマトリクス表示を可能としたエレクトロ
ルミネツセンス(以下ELと称す)パネルに関す
る。
(従来の技術) 従来、この種の装置として信学技報83〔266〕
P67−73に記載されるものがあつた。前記文献で
は、EL素子中への過大電流の流入によるEL素子
の破壊を防ぐために、スパツタ法により形成され
た抵抗率1012Ωcm以上のTa2O5膜を発光層の両側
に2重に設けた複合絶縁層構造のELパネルが開
示されている。第2図は前記文献に開示された従
来のELパネルの構成を示す側断面図である。第
2図において、1はガラス基板、2はガラス基板
1上に所定のピツチで複数本配設されたITOから
成る透明電極、3は透明電極2上にスパツタ法に
より形成された厚さ1500Åで抵抗率1014Ωcmの
Ta2O5から成る第1絶縁層、4は第1絶縁層3上
にスパツタ法により形成された厚さ500Åで抵抗
率1012ΩcmのTa2O5から成る第2絶縁層、5は第
2絶縁層4上にスパツタ法により形成された
ZnS:TbF3から成る発光層、6は発光層5上に
スパツタ法により形成された前述の第2絶縁層4
と厚み、材質共に同じで第2絶縁層4と対をなす
他の第2絶縁層、7は第3絶縁層6上にスパツタ
法により形成された前述の第1絶縁層3と厚み、
材質共に同じで第1絶縁層3と対をなす他の第1
絶縁層、8は第1絶縁層7上に形成され且つ前述
の透明電極2と直交する方向に配設された複数の
背面電極である。このELパネルの発光は選択さ
れた透明電極2と背面電極8との間に所定の電圧
を印加することにより行なつている。具体的に
は、両電極間に所定の電圧が印加され、発光層5
の電界強度が0.7×106〜1×106V/cmに達し、
発光層5の抵抗が非常に小さくなつて発光層内に
急激に大きな電流が流れ易い状態になると、発光
層5と第2絶縁層4,6との界面に捕獲されてい
る電子が発光層5に注入されてアバランシエ現象
が発生し、発光層中の発光母材ZnSにドープされ
た発光中心TbF3を励起して発光が得られる。
また、その他の従来のELパネルとして、前述
の第1絶縁層を電子ビーム蒸着法で形成した抵抗
率107〜109ΩcmのSiO2膜とし、前述の第2絶縁層
を反応性スパツタ法あるいはスパツタ法で形成し
た抵抗率1011〜1013ΩcmのTa2O5膜とし、このよ
うに複合絶縁層構造とすることにより、絶縁層に
生じるピンホール、クラツク等の欠陥の防止を図
つたものもある。
(本発明の解決しようとする問題点) しかしながら、前者及び後者のいずれの従来の
ELパネルにおいても、第2絶縁層として反応性
スパツタ法あるいはスパツタ法で形成した抵抗率
1011〜1013Ωcmという高抵抗率のTa2O5膜を用い
ているため、発光させた時の発光輝度Bと印加電
圧Vとの関係を示す曲線(以後B−V曲線とい
う)の勾配の十分な急峻化が得られず、また発光
輝度も最大発光輝度103cd/m2(すなわち、1/
3.426×103fL≒292fL)と低く、印加電圧を上げ
ていつた場合発光輝度が飽和領域に達する前に素
子の破壊が生ずるという欠点があつた。
本発明はこれらの欠点を除去して、B−V曲線
の勾配が急峻であるという特性を有し、かつ発光
輝度が高く、さらに飽和発光輝度領域の範囲が広
いELパネルを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は上述の問題点を解決するために、基板
上に、複数の第1電極、一方の第1絶縁層、一方
の第2絶縁層、発光層、他方の第2絶縁層、他方
の第1絶縁層、前記第1電極と直交方向に設けら
れる複数の第2電極を順次積層してなるELパネ
ルにおいて、 前記一方及び他方の第1絶縁層が、スパツタ法
により形成された、電界強度104〜106V/cmにお
ける抵抗率1012〜1015Ωcmで且つ膜厚400〜1000
ÅのSiO2膜から成り、前記一方及び他方の第2
絶縁層が、電子ビーム蒸着法により形成された、
電界強度104〜106V/cmにおける抵抗率107〜109
Ωcmで且つ、膜厚500〜3500ÅのTa2O5膜から成
るようにしたものである。
(作用) 本発明のELパネルによれば、発光層の両側面
に、電子ビーム蒸着法により形成された、電界強
度104〜106V/cmにおける抵抗率が107〜109Ωcm
の1対のTa2O5膜を500〜3500Åの膜厚に設けて
あるため、B−V曲線の勾配が急峻で且つ飽和発
光輝度が高くなる。また、各Ta2O5膜の発光層と
接する面とは反対の面側に、スパツタ法により形
成された、電界強度104〜106V/cmにおける抵抗
率が1012〜1015ΩcmのSiO2膜を400〜1000Åの膜
厚に設けてあるため、絶縁耐圧が高くなり飽和発
光輝度領域の範囲が広くなる。
(実施例) 第1図は本発明によるELパネルの一実施例の
構成を示す側断面図である。第1図において、1
1はガラス基板、12はガラス基板11上に等ピ
ツチで形成された複数の透明電極、13は透明電
極12上にスパツタ法により形成された電界強度
104〜106V/cmにおける抵抗率が少なくとも1012
Ωcm以上で且つ膜厚400〜1000ÅのSiO2から成る
第1絶縁層、14は第1絶縁層13上に電子ビー
ム蒸着法(以下、EB蒸着法と称す)により形成
された電界強度104〜106V/cmにおける抵抗率が
107〜109Ωcmで且つ膜厚500〜3500ÅのTa2O5
ら成る第2絶縁層、15は第2絶縁層14上に
EB蒸着法により形成されたZnSを母材とし発光
中心としてMnをドープしてなる発光層、16は
発光層15上に前述の第2絶縁層14と同様にし
て形成されたTa2O5膜で第2絶縁層14と対をな
す他の第2絶縁層、17は第2絶縁層17上に前
述の第1絶縁層13と同様にして形成された
SiO2膜で第1絶縁層13と対をなす他の第1絶
縁層、18は第1絶縁層17上に形成され且つ前
述の透明電極12と直交する方向に配設された
Alなどからなる複数の背面電極である。
ところで、ELパネルにおいて発光を開始する
のは発光層に105〜106V/cmの電界が印加された
時であるが、発光層の電界強度が105〜106V/cm
である時の絶縁層の電界強度は104〜106V/cmと
なる。従つて本発明のELパネルに用いられる絶
縁層の特性は104〜106V/cmの電界強度が印加さ
れた時の値を示す。
ここで第2絶縁層13,16のTa2O5膜の作り
方をさらに詳しく説明する。まず、材料として
Ta2O5粉体を1000Kg/cm2以上の圧力でプレス成形
し、その後少なくとも500℃以上の温度で大気中
もしくは真空中で焼成したペレツトを用いる。こ
の時1000℃以下で焼成する場合はバインダーを必
要としないが、1000℃以上の場合は、ペレツトの
形がくずれる可能性があるのでバインダーを混ぜ
た方が望ましい。このようなTa2O5ペレツトを用
いてEB蒸着を行なうが、このEB蒸着はTa2O5
レツトにTa2O5ペレツトの少なくとも表面が溶融
するまで小さなパワーの電子ビームを照射し、溶
融したら照射パワーを徐々に大きくしてゆくこと
により平滑な膜表面を有し抵抗率107〜109Ωcmの
Ta2O5膜13,16を安定的に形成できる。とこ
ろで、Ta2O5ペレツトの表面が溶融する前に電子
ビームの照射パワーを大きくするとTa2O5の大き
な粒が基板に付着することもありうるが、1000℃
以上の温度でTa2O5ペレツトが焼成してあればこ
の問題は生じない。
また、一方の第2絶縁層14、発光層15、他
方の第2絶縁層16はそれぞれEB蒸着法で形成
するため、同一のEB蒸着装置内で連続的に形成
することができ、その結果発光層15と第2絶縁
層14もしくは16との界面に発光特性を劣化さ
せるエネルギーレベル(例えばゴミなど)を形成
する確率が低くなる。次に、本発明における第2
絶縁層14,16の膜厚とB−V曲線の勾配の急
峻化とは直接に関係があることを実験的に見い出
したので、それについて説明する。
第3図はこの実験に用いたELパネルの構成を
示したもので、前述の第1図の構成から1対の第
1絶縁層13,17を取り除きその他は前述の第
1図の構成と同様の構成、すなわちガラス基板1
1、透明電極12、Ta2O5膜の第2絶縁層14、
発光層15、Ta2O5膜の第2絶縁層16、背面電
極18から成つている。第3図に示す構成のEL
パネルで測定したB−V曲線を第4図に示す。第
4図の横軸は印加電圧Vであり、縦軸は発光輝度
Bである。また印加電圧は1kHzの正弦波を用い
ている。第4図において、各曲線a〜bはEB蒸
着法により第2絶縁層14,16としての各Ta2
O5膜を形成したものである。それぞれのTa2O5
膜の厚さは、曲線aの場合200Å、曲線bの場合
500Å、曲線cの場合2000Å、曲線dの場合3500
Å、曲線eの場合4000Åとなつている。これら曲
線a〜eのものは前述の如くしてEB蒸着法によ
り形成されているため各々の抵抗率は107〜109Ω
cmである。また曲線fはスパツタ法によりTa2O5
膜の厚さを500Åに形成した場合であるが、この
ものは抵抗率が1011Ωcmである。第4図から明ら
かなように、曲線b〜dすなわちTa2O5膜の膜厚
が500〜3500Åの場合は各B−V曲線の勾配は急
峻化し、且つ1200fL近くもしくはそれ以上の高
輝度発光が得られる。これに対して曲線aすなわ
ちTa2O5膜の厚さが200Åの場合は曲線b〜dの
場合に比べ勾配も緩やかで輝度も低いものであ
る。また、曲線eすなわちTa2O5膜の厚さが4000
Åの場合及び曲線fすなわちTa2O5膜の厚さがス
パツタ法により500Åに形成されている場合は曲
線b〜dの場合に比べ曲線の勾配が非常に緩やか
となつている。この結果、EB蒸着法を用いて抵
抗率107〜109ΩcmのTa2O5膜を500〜3500Åの膜
厚に形成することにより、B−V曲線の勾配が急
峻で且つ高輝度発光度が得られることがわかる。
なお抵抗率106Ωcm以下のTa2O5膜の場合は、リ
ーク電流が大きくELパネルが破損するためB−
V曲線の測定は不可能であつた。
ところで、曲線b〜dの場合においても、飽和
発光輝度領域に達すると印加電圧のわずかな増加
でELパネルの破損を招くが、この問題は各Ta2
O5膜の外側に絶縁耐圧の大きいSiO2膜を設ける
ことにより解決される。一般にSiO2膜の絶縁耐
圧は106〜107V/cmであり、Al2O3,Ta2O5,Si3
N4などの薄膜よりはるかに大きい電界強度まで
耐え得るものである。
第5図は第1図の構成において、1対の第2絶
縁層14,16のTa2O5膜の膜厚をそれぞれ3500
Åとして、1対の第1絶縁層13,17の各
SiO2膜の膜厚を0〜2000Åまで変化させた時の
ELパネルのB−V曲線を示したものである。第
5図の各曲線のSiO2膜の膜厚については、曲線
()の場合は0、曲線()の場合は400Å、曲
線()の場合は1000Å、曲線()の場合は
1300Å、曲線()の場合は2000Åにそれぞれ形
成される。また印加電圧は1kHzの正弦波を用い
ている。第5図から明らかなように、SiO2膜の
膜厚を増すにつれ高電圧まで印加できるようにな
り(すなわち、絶縁耐圧が高くなつていき)、ま
た曲線(),()すなわちSiO2膜の厚さを400
〜1000Åの厚さにした場合、B−V曲線の勾配が
急峻で、飽和発光輝度が1200fLと高くまた飽和
発光輝度領域の範囲が広いELパネルとなる。こ
れに対して、曲線()すなわちSiO2膜がない
場合には発光輝度領域の範囲が狭く、また曲線
()すなわちSiO2膜の厚さが1300Åの場合及び
曲線()すなわちSiO2膜の厚さが2000Åの場
合はB−V曲線の勾配が緩やかとなり且つ発光輝
度も低いものとなる。
このように1対の第1絶縁層13,17として
用いる各SiO2膜の膜厚は400〜1000Å程度が望ま
しい。なお、第5図はTa2O5膜の厚さを3500Åと
した場合であつたが、Ta2O5膜の厚さを500Åと
した場合も同様な結果が得られた。
ここで本発明によるELパネルのB−V曲線の
勾配が急峻化する理由について次に説明する。電
子ビーム蒸着法で形成されたTa2O5膜は、従来技
術に示すスパツタ法で形成されたTa2O5膜と比
べ、酸素欠損状態になり易く、電界が印加される
と電荷補償のために該Ta2O5膜中に多量の電子を
捕獲する特性を有する。本発明のELパネルでは、
発光層の両側に、電子ビーム蒸着法で形成され
た、電界強度104〜106V/cmにおける抵抗率107
〜109ΩcmのTa2O5膜を有するため、発光層に印
加された電界強度が0.7×106〜1×106V/cmに
達し発光層の抵抗が非常に小さくなつて発光層内
に急激に大きな電流が流れ易い状態になると、発
光層とTa2O5膜との界面に捕獲されている電子及
びTa2O5膜中に多量に捕獲されている電子が発光
層中に多量に注入され、激しいアバランシエ現象
を生じ、これによりB−V曲線の勾配の急峻化が
得られる。第6図は本発明によるELパネルにお
いて、Ta2O5膜とSiO2膜の厚さを選択することに
よりアバランシエ現象を起こすことを説明するた
めの図であり、発光層、Ta2O5膜の絶縁層、SiO2
膜とTa2O5膜とからなる複合膜の絶縁層それぞれ
の電界強度Eと電流密度Iとの関係を示す曲線
(以下、E−I曲線という)を示す図である。第
6図において、曲線イは発光層のE−I曲線、曲
線ロは3500Å膜厚のTa2O5膜のE−I曲線、曲線
ハはSiO2膜を400Å、Ta2O5膜を3500Åとした複
合膜のE−I曲線、曲線ニにSiO2膜を1000Å、
Ta2O5膜を3500Åとした複合膜のE−I曲線、曲
線ホはSiO2膜を2000Å、Ta2O5膜を3500Åとした
複合膜のE−I曲線である。発光層15のE−I
曲線イにおいて電界強度Eが点AのE=0.75×
106V/cmに達すると急激に電流が流れだす。即
ち、0.75×106V/cmの電界強度に達すると発光
層15の抵抗値は小さくなり電流が流れ易くな
る。この時、発光層15とTa2O5膜14,16と
の界面に捕獲されている電子及びTa2O5膜14,
16の膜中に多量に捕獲されている電子を、高電
圧によつて加速させて発光層15中に多量に注入
し、発光中心材料であるMnに衝突させて励起し
発光させているため、高輝度な発光が得られる。
ここで発光層15の電界強度が点Aに達した時、
Ta2O5膜14或は16のE−I曲線はどうなつて
いるかを調べる。各膜の電界強度Eと誘電率
(ε)の積ε×Eが一定というコンデンサー理論
から各膜の電界強度Eを求めると、Ta2O5膜14
或は16のE−I曲線ロにおいて点BのEB=0.3
×106V/cmとなり電流Iは大きい電流が流れ得
る状態となつているため、第4図曲線dに示す如
くB−V曲線は急峻化している電流が大きすぎて
ELパネルが破損する原因となつている。そこで
Ta2O5膜14とSiO2膜13を設けた複合膜(この
複合膜はTa2O5膜16とSiO2膜17との複合膜と
発光層15を中心にして対称となつている)とし
たELパネルを考える。SiO2膜13が400Åの時は
ED=0.44×106V/cmで曲線ハの点Dに位置する。
所が曲線ハは点Cで急激に電流は流れ得るが点D
ではすでに電流は大きくなつており、B−V曲線
は急峻化する。またSiO2膜13が1000Åになる
とEH=0.45×106V/cmで曲線ニの点Hに位置す
ると、ところが、点Hは電流が急激に大きくなる
点であり、B−V曲線は急峻化する。ところが、
SiO2膜13を2000ÅにするとEF=0.46×106V/
cmとなり曲線ホの点Fに位置する。曲線ホで急激
に電流が流れ出すのは点Gであるため点Fでは電
流は小さく、従つて発光層5へは多量の電子を注
入し得ないため第5図曲線Vに示す様にB−V曲
線の勾配は緩やかとなる。
以上の様にSiO2膜13の膜厚は1000Åが上限
である。尚、SiO2膜13の抵抗率が1012〜1015Ω
cmであればB−V曲線の勾配は変化しない。
また、1011Ωcm以下の抵抗率を有するSiO2膜1
3を設けたELパネルは、低電圧で破損し、SiO2
膜13を設ける意味がなくなることを実験的に確
認したが、抵抗率が小さくなると膜の絶縁耐圧は
下がることは一般的に知られたことでありここで
新ためて説明はしない。
なお、前述の実施例では、発光層はZnSを母材
とし、発光中心としてMnをトープした場合を示
したが、この他に母材がZnSもしくはCaSで、発
生中心としてドープされる物質がTbF3,SmF3
もしくはTmF3である発光層、あるいは母材が
SrSで発光中心としてドープされる物質がCeCl3
である発光層等も本発明のELパネルに適用する
ことができる。
(発明の効果) 以上、詳細に説明した如く、本発明によれば、
B−V曲線の勾配が急峻で、飽和発光輝度が高
く、且つ飽和発光輝度領域の範囲が広いため高電
圧まで印加可能という効果を有し、電圧−発光輝
度特性の良いELパネルを実現でき、大表示容量
のELパネルに適用した場合良好な表示が実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のELパネルの一実施例の構成
を示す側断面図、第2図は従来のELパネルの構
成例を示す側断面図、第3図は本発明に関する印
加電圧−発光輝度曲線(B−V曲線)測定のため
のELパネルの構成を示す側断面図、第4図は第
3図の構成のELパネルにおけるB−V曲線測定
図、第5図はTa2O2膜厚を固定しSiO2膜厚を変化
させた時のELパネルのB−V曲線測定図、第6
図はELパネルの各層の電界強度Eと電流密度I
との関係を示す曲線測定図である。 11……ガラス基板、12……透明電極、1
3,17……第1絶縁層(SiO2)、14,16…
…第2絶縁層(Ta2O5)、15……発光層、18
……背面電極。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基板上に、複数の第1電極、一方の第1絶縁
    層、一方の第2絶縁層、発光層、他方の第2絶縁
    層、他方の第1絶縁層、前記第1電極と直交方向
    に設けられる複数の第2電極を順次積層してなる
    ELパネルにおいて、 前記一方及び他方の第1絶縁層が、スパツタ法
    により形成された、電界強度104〜106V/cmにお
    ける抵抗率1012〜1015Ωcmで且つ膜厚400〜1000
    ÅのSiO2膜からなり、前記一方及び他方の第2
    絶縁層が、電子ビーム蒸着法により形成された、
    電界強度104〜106V/cmにおける抵抗率107〜109
    Ωcmで且つ膜厚500〜3500ÅのTa2O5膜から成る
    ことを特徴とするELパネル。
JP60193135A 1985-09-03 1985-09-03 Elパネル Granted JPS6255893A (ja)

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