JPH04342761A - ポリフェニレンエ―テル樹脂混合物とポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―のブレンド - Google Patents

ポリフェニレンエ―テル樹脂混合物とポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―のブレンド

Info

Publication number
JPH04342761A
JPH04342761A JP35124191A JP35124191A JPH04342761A JP H04342761 A JPH04342761 A JP H04342761A JP 35124191 A JP35124191 A JP 35124191A JP 35124191 A JP35124191 A JP 35124191A JP H04342761 A JPH04342761 A JP H04342761A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyphenylene ether
blend composition
copolymer
group
mixture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP35124191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0662842B2 (ja
Inventor
William Robert Haaf
ウイリアム・ロバート・ハーフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JPH04342761A publication Critical patent/JPH04342761A/ja
Publication of JPH0662842B2 publication Critical patent/JPH0662842B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L71/08Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives
    • C08L71/10Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
    • C08L71/12Polyphenylene oxides
    • C08L71/123Polyphenylene oxides not modified by chemical after-treatment
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L79/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon only, not provided for in groups C08L61/00 - C08L77/00
    • C08L79/04Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain; Polyhydrazides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • C08L79/08Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L83/00Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L83/10Block- or graft-copolymers containing polysiloxane sequences
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L71/00Compositions of polyethers obtained by reactions forming an ether link in the main chain; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L71/08Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives
    • C08L71/10Polyethers derived from hydroxy compounds or from their metallic derivatives from phenols
    • C08L71/12Polyphenylene oxides

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ポリフェニレンエ―テ
ル樹脂とポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―を含
み、難燃性および溶融粘度によって示される良好な加工
性を始めとする有利な特性を組合わせて示すブレンド組
成物に係る。 【0002】 【従来の技術】ポリフェニレンエ―テル樹脂は業界でよ
く知られており、広い温度範囲にわたって望ましい組合
せの化学的、物理的および電気的性質を示す。ポリフェ
ニレンエ―テル樹脂が広範囲の用途に使用するのに適し
ているのはこの性質の組合せのためである。ポリフェニ
レンエ―テル樹脂は、その耐薬品性、加工性および/ま
たはその他の特性を改良するために、またその応用分野
を拡大するために、他の樹脂とブレンドされることが多
い。 【0003】たとえば、ホワイト(White)らの米
国特許第4,431,779号には、ポリフェニレンエ
―テルとポリエ―テルイミドからなるブレンド組成物が
開示されている。このブレンドは良好な衝撃強さと共に
良好な機械的性質を示すとされている。また、ホルブ(
Holub)らの米国特許第4,873,287号には
、ポリフェニレンエ―テル、ポリエ―テルイミド、およ
びビニル芳香族化合物とアルケン化合物のブロックコポ
リマ―からなるブレンド組成物が開示されている。この
ブレンドは高いガラス転移温度と優れた曲げ特性を示す
とされている。 【0004】また、ポリフェニレンエ―テル樹脂の難燃
特性を改善するために、リンおよび/またはハロゲンを
含有する物質をこれらの樹脂に添加することが多い。し
かし、このようなリンおよび/またはハロゲンを含有す
る物質を使用するといくつかの理由から不利となること
がある。たとえば、ハロゲンを含有する物質は場合によ
って樹脂の加工中に反応して腐蝕性の副生物を形成する
可能性がある。一方、1990年8月3日付けで出願さ
れたロック(Rock)による同時係属中の米国特許出
願第07/563,750号には、ポリフェニレンエ―
テルとポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―からな
るブレンド組成物が開示されている。この組成物は低い
可燃性を示し、リンおよび/またはハロゲンを含有する
物質を必要としないという点で有利である。なお、セラ
(Cella)らの米国特許第4,690,997号お
よび第4,808,686号にも難燃性のシリコ―ン‐
ポリイミドが開示されている。 【0005】ポリフェニレンエ―テル樹脂組成物を各種
用途に利用する要望が増大しているため、改良された性
質の組合せを示すポリフェニレンエ―テル樹脂組成物の
必要性が叫ばれ続けている。 【0006】 【発明の概要】したがって、本発明のひとつの目的は改
良されたポリフェニレンエ―テル樹脂組成物を提供する
ことである。本発明の別の目的は、良好な難燃特性を示
すポリフェニレンエ―テル樹脂組成物を提供することで
ある。また、本発明のもうひとつ別の目的は、良好な難
燃特性と良好な加工性、特に溶融粘度によって示される
ような良好な加工性を示すポリフェニレンエ―テル樹脂
組成物を提供することである。 【0007】これらの目的とその他の目的は、少なくと
も2種のポリフェニレンエ―テル樹脂の混合物とポリエ
―テルイミドシロキサンコポリマ―とからなる本発明の
ブレンド組成物によって達成される。より詳細には、本
発明のブレンド組成物中に含まれる少なくとも2種のポ
リフェニレンエ―テル樹脂の混合物は、クロロホルム中
で25℃の固有粘度が約0.40dl/g以上である第
一のポリフェニレンエ―テル樹脂と、クロロホルム中で
25℃の固有粘度が約0.30dl/g以下である第二
のポリフェニレンエ―テル樹脂とを含んでいる。本発明
者の発見したところによると、少なくとも2種のポリフ
ェニレンエ―テル樹脂の混合物を含有する本発明のブレ
ンド組成物の溶融粘度、したがって加工性は顕著に改良
されるが、一方ポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ
―によって提供される難燃特性は保持される。所望によ
り、本発明のブレンド組成物はさらに、組成物の耐衝撃
特性を改良するためのゴム成分を含んでいてもよい。 【0008】これらの目的および別の目的、ならびに本
発明の組成物によって提供される利点は、以下の詳細な
説明に鑑みればいっそう明らかとなるであろう。 【0009】 【詳細な説明】 本発明のブレンド組成物は少なくとも2種のポリフェニ
レンエ―テル樹脂の混合物を含んでいる。第一のポリフ
ェニレンエ―テル樹脂はクロロホルム中25℃の固有粘
度が約0.40dl/g以上であり、第二のポリフェニ
レンエ―テル樹脂のクロロホルム中25℃の固有粘度は
約0.30dl/g以下である。この少なくとも2種の
ポリフェニレンエ―テル樹脂の混合物により、本発明の
ブレンド組成物は、良好な加工性、特に低下した溶融粘
度によって示されるように良好な加工性をもち、一方や
はりこの組成物中に含まれるポリエ―テルイミドシロキ
サンコポリマ―によってもたらされる難燃特性を保持し
ていることが発見された。 【0010】特に、混合物中に含まれていて0.30d
l/g以下の固有粘度を有する第二のポリフェニレンエ
―テル樹脂は、本発明のブレンド組成物全体としての溶
融粘度を低下させるのに充分な量で混合物中に含まれて
いるのが好ましい。さらに特定的にいうと、ポリフェニ
レンエ―テル樹脂の混合物は、約0.40dl/g以上
の固有粘度を有する第一のポリフェニレンエ―テル樹脂
を約5〜約95重量%と、約0.30dl/g以下の固
有粘度を有する第二のポリフェニレンエ―テル樹脂を約
95〜約5重量%含んでいる。この量は第一と第二のポ
リフェニレンエ―テル樹脂の混合物を基準とするもので
ある。 【0011】ポリフェニレンエ―テル樹脂は当業界でよ
く知られており、通常次の一般式で表わされる。 【0012】 【化9】 ここで、各R1 はそれぞれ、ハロゲン原子、アルキル
基、アリ―ル基およびアルコキシ基より成る群の中から
独立に選択され、qは0から4までであり、pは少なく
とも20である。本発明の混合物中に含まれていて約0
.40dl/g以上の固有粘度を有する第一のポリフェ
ニレンエ―テル樹脂はこの繰返し単位をかなりたくさん
もっているが、本発明の混合物中に含まれており約0.
30dl/g以下の固有粘度を有する第二のポリフェニ
レンエ―テル樹脂がもつ上記繰返し単位の数は比較的少
ない。R1 がアルキル基、アリ―ル基またはアルコキ
シ基からなる場合、その基は炭素原子を1〜約12個含
有するものが適している。 【0013】本発明で使用するのに適したポリフェニレ
ンエ―テルポリマ―は当業界でよく知られており、当業
界で公知の多数の方法のいずれかを用いて、対応するフ
ェノ―ル類またはその反応性誘導体から製造することが
できる。ポリフェニレンエ―テル樹脂とその製法の例は
ヘイ(Hay)の米国特許第3,306,874号およ
び第3,306,875号、スタマトフ(Stamat
off)の米国特許第3,257,357号および第3
,257,358号、ならびにブラウン(S.B. B
rown)らの米国特許第4,935,472号(すべ
て援用する)に記載されている。本明細書および特許請
求の範囲を通じて、「ポリフェニレンエ―テル樹脂」と
いう用語には、置換されてないポリフェニレンエ―テル
ポリマ―、置換されているポリフェニレンエ―テルポリ
マ―、ポリフェニレンエ―テルコポリマ―、およびこれ
らのブレンドが包含されるものとする。 【0014】本発明で使用するのに適した好ましいポリ
フェニレンエ―テルポリマ―としては、ポリ(2,6‐
ジメチル‐1,4‐フェニレン)エ―テル、ポリ(2,
3,6‐トリメチル‐1,4‐フェニレン)エ―テル、
ポリ(2,6‐ジエチル‐1,4‐フェニレン)エ―テ
ル、ポリ(2‐メチル‐6‐プロピル‐1,4‐フェニ
レン)エ―テル、ポリ(2,6‐ジプロピル‐1,4‐
フェニレン)エ―テル、ポリ(2‐エチル‐6‐プロピ
ル‐1,4‐フェニレン)エ―テル、ポリ(2,6‐ジ
ラウリル‐1,4‐フェニレン)エ―テル、ポリ(2,
6‐ジフェニル‐1,4‐フェニレン)エ―テル、ポリ
(2,6‐ジメトキシ‐1,4‐フェニレン)エ―テル
、ポリ(2,6‐ジエトキシ‐1,4‐フェニレン)エ
―テル、ポリ(2‐メトキシ‐6‐エトキシ‐1,4‐
フェニレン)エ―テル、ポリ(2‐エチル‐6‐ステア
リルオキシ‐1,4‐フェニレン)エ―テル、ポリ(2
,6‐ジクロロ‐1,4‐フェニレン)エ―テル、ポリ
(2‐メチル‐6‐フェニル‐1,4‐フェニレン)エ
―テル、ポリ(2,6‐ジベンジル‐1,4‐フェニレ
ン)エ―テル、ポリ(2‐エトキシ‐1,4‐フェニレ
ン)エ―テル、ポリ(2‐クロロ‐1,4‐フェニレン
)エ―テル、ポリ(2,6‐ジブロモ‐1,4‐フェニ
レン)エ―テル、ポリ(3‐ブロモ‐2,6‐ジメチル
‐1,4‐フェニレン)エ―テル、これらのコポリマ―
、およびこれらの混合物、などがあるが、これらに限ら
れることはない。本発明の組成物中に使用するのに特に
好ましいポリフェニレンエ―テルポリマ―には、ポリ(
2,6‐ジメチル‐1,4‐フェニレン)エ―テル、ポ
リ(2,3,6‐トリメチル‐1,4‐フェニレン)エ
―テル、これらのポリマ―のブレンド、および2,3,
6‐トリメチル‐1,4‐フェニレンエ―テル単位と2
,6‐ジメチル‐1,4‐フェニレンエ―テル単位とを
含むコポリマ―が包含される。このようなポリマ―とコ
ポリマ―の例は米国特許第4,806,297号にも記
載されている。 【0015】本発明のブレンド組成物はポリエ―テルイ
ミドシロキサンコポリマ―も含有している。このポリエ
―テルイミドシロキサンコポリマ―は、本発明のブレン
ド組成物の難燃特性を改良するのに充分な量で組成物中
に含まれているのが好ましい。好ましい態様において本
発明のブレンド組成物は、少なくとも2種のポリフェニ
レンエ―テル樹脂の混合物を約50〜約99重量%、さ
らに好ましくは約75〜約99重量%と、ポリエ―テル
イミドシロキサンコポリマ―を約1〜約50重量%、さ
らに好ましくは約1〜約25重量%含んでいる。ただし
、この割合は、少なくとも2種のポリフェニレンエ―テ
ル樹脂の混合物とポリエ―テルイミドシロキサンコポリ
マ―との合計を基準にしたものである。さらに好ましい
態様において本発明のブレンド組成物は、少なくとも2
種のポリフェニレンエ―テル樹脂の混合物とポリエ―テ
ルイミドシロキサンコポリマ―の合計量を基準にして、
約95〜約99重量%の少なくとも2種のポリフェニレ
ンエ―テル樹脂の混合物と、約1〜約5重量%のポリエ
―テルイミドシロキサンコポリマ―とからなる。 【0016】本発明のブレンド組成物中に含まれるポリ
エ―テルイミドシロキサンコポリマ―は、下記式(I)
の繰返し単位と下記式(II)の繰返し単位を含有する
ものが好ましい。 【0017】 【化10】 【0018】 【化11】 これらの式中で、Tは−O−であるかまたは式−O−Z
−O−の基であり、この二価結合は3,3′の位置、3
,4′の位置、4,3′の位置または4,4′の位置に
あり、Zは次式のものより成る群の中から選択される二
価の基である。 【0019】 【化12】 ただし、この最後の式中のXは、次式 【0020】 【化13】 (ただし、yは1から約5までの整数)の二価の基より
成る群の中から選択される基であり、pは0か1である
。また、上記式(I)中で、nとmはそれぞれ独立して
いて、1から約10までの整数であり、gは1から約4
0までの整数であり、RはC1 〜C14の一価の炭化
水素基または置換されたC1 〜C14の一価の炭化水
素基である。さらに、前記式(II)中で、R1 は以
下の(a)〜(d)より成る群の中から選択される二価
の有機基である。 (a)炭素原子を6〜約20個有する芳香族の炭化水素
基およびそのハロゲン化された誘導体。 (b)炭素原子を2〜約20個有するアルキレン基。 (c)炭素原子を3〜約20個有するシクロアルキレン
基。 (d)次の一般式で表わされる二価の基。 【0021】 【化14】 ただし、Qは次式のもの 【0022】 【化15】 (xは1から約5までの整数)より成る群の中から選択
される基である。前記式(I)の好ましい態様において
は、Rがいずれもメチル基で、nとmがいずれも3であ
る。適切なポリエ―テルイミド‐シロキサンコポリマ―
とその製法はセラ(Cella)らの米国特許第4,6
90,997号および第4,808,686号、ならび
に1990年8月3日付けで出願されたロック(Roc
k)による同時係属中の米国特許出願第07/563,
750号(これらを援用してその開示内容が本明細書中
に含まれているものとする)に開示されている。 【0023】本発明のブレンド組成物中に含ませるポリ
エ―テルイミド‐シロキサンコポリマ―は、当業界でよ
く知られている方法によって製造することができる。た
とえば、次式(III)の芳香族ビス(エ―テル無水物
)を、下記式(IV)を有する有機ジアミンの少なくと
も1種および下記式(V)を有するアミンで末端が停止
したオルガノシロキサンの少なくとも1種と反応させる
。 【0024】 【化16】 (IV)                     
 H2 N−R1 −NH2 【0025】 【化17】 ただし、n、m、g、T、RおよびR1 は上記で定義
した通りである。 【0026】このように芳香族ビス(エ―テル無水物)
、少なくとも1種の有機ジアミン、および少なくとも1
種のアミンで末端が停止したオルガノシロキサンから、
本発明のブレンド組成物中に含ませるポリエ―テルイミ
ド‐シロキサンコポリマ―を製造する際に適したビス(
エ―テル無水物)としては以下のものがあるが、これら
に限られることはない。 1,3‐ビス(2,3‐ジカルボキシフェノキシ)ベン
ゼン二無水物、1,4‐ビス(2,3‐ジカルボキシフ
ェノキシ)ベンゼン二無水物、1,3‐ビス(3,4‐
ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、1,4‐
ビス(3,4‐ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無
水物、4,4′‐ビス(フタル酸無水物)エ―テル、2
,2‐ビス[4‐(3,4‐ジカルボキシフェノキシ)
フェニル]プロパン二無水物、4,4′‐ビス(3,4
‐ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルエ―テル二無水
物、4,4′‐ビス(3,4‐ジカルボキシフェノキシ
)ジフェニルスルフィド二無水物、4,4′‐ビス(3
,4‐ジカルボキシフェノキシ)ベンゾフェノン二無水
物、4,4′‐ビス(3,4‐ジカルボキシフェノキシ
)ジフェニルスルホン二無水物、2,2‐ビス[4‐(
2,3‐ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン
二無水物、4,4′‐ビス(2,3‐ジカルボキシフェ
ノキシ)ジフェニルエ―テル二無水物、4,4′‐ビス
(2,3‐ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルフ
ィド二無水物、4,4′‐ビス(2,3‐ジカルボキシ
フェノキシ)ベンゾフェノン二無水物、4,4′‐ビス
(2,3‐ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホ
ン二無水物、4‐(2,3‐ジカルボキシフェノキシ)
‐4′‐(3,4‐ジカルボキシフェノキシ)ジフェニ
ル‐2,2‐プロパン二無水物、4‐(2,3‐ジカル
ボキシフェノキシ)‐4′‐(3,4‐ジカルボキシフ
ェノキシ)ジフェニルエ―テル二無水物、4‐(2,3
‐ジカルボキシフェノキシ)‐4′‐(3,4‐ジカル
ボキシフェノキシ)ジフェニルスルフィド二無水物、4
‐(2,3‐ジカルボキシフェノキシ)‐4′‐(3,
4‐ジカルボキシフェノキシ)ベンゾフェノン二無水物
、4‐(2,3‐ジカルボキシフェノキシ)‐4′‐(
3,4‐ジカルボキシフェノキシ)ジフェニルスルホン
二無水物、およびこれらの混合物。 【0027】これらの芳香族ビス(エ―テル無水物)の
いくつかはヒ―ス(Heath)らの米国特許第3,9
72,902号に開示されている。この特許に記載され
ているように、ビス(エ―テル無水物)は、ニトロ置換
されたフェニルジニトリルを極性で非プロトン性の溶媒
の存在下で二価フェノ―ル化合物の金属塩と反応させた
生成物を加水分解した後脱水することによって製造する
ことができる。同様にポリエ―テルイミドシロキサンコ
ポリマ―を製造するのに適した別の芳香族ビス(エ―テ
ル無水物)が、コトン(Koton)ら[ソ連、科学ア
カデミ―(Academy of Science)、
ヘテロ有機化合物研究所(Institute of 
Heteroorganic Compounds)]
により1969年11月11日付けのソ連特許第257
,010号に、また同じくコトン(Koton)らによ
りソ連有機化学誌(Zh. Org. Khin.)の
第4(5)巻、第774頁(1968年)に開示されて
いる。 【0028】ポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―
を製造する際に使用するのに適した有機ジアミンとして
は以下のものがあるが、これらに限定されるわけではな
い。 m‐フェニレンジアミン、p‐フェニレンジアミン、4
,4′‐ジアミノジフェニルプロパン、4,4′‐ジア
ミノジフェニルメタン(これは4,4′‐メチレンジア
ニリンともいう)、4,4′‐ジアミノジフェニルスル
フィド、4,4′‐ジアミノジフェニルスルホン、4,
4′‐ジアミノジフェニルエ―テル(これは4,4′‐
オキシジアニリンともいう)、1,5‐ジアミノナフタ
レン、3,3‐ジメチルベンジジン、3,3‐ジメトキ
シベンジジン、2,4‐ビス(β‐アミノ‐t‐ブチル
)トルエン、ビス(p‐β‐アミノ‐t‐ブチルフェニ
ル)エ―テル、ビス(p‐β‐メチル‐o‐アミノフェ
ニル)ベンゼン、1,3‐ジアミノ‐4‐イソプロピル
ベンゼン、1,2‐ビス(3‐アミノプロポキシ)エタ
ン、ベンジジン、m‐キシリレンジアミン、2,4‐ジ
アミノトルエン、2,6‐ジアミノトルエン、ビス(4
‐アミノシクロヘキシル)メタン、3‐メチルヘプタメ
チレンジアミン、4,4‐ジメチルヘプタメチレンジア
ミン、2,11‐ドデカンジアミン、2,2‐ジメチル
プロピレンジアミン、オクタメチレンジアミン、3‐メ
トキシヘキサメチレンジアミン、2,5‐ジメチルヘキ
サメチレンジアミン、2,5‐ジメチルヘプタメチレン
ジアミン、3‐メチルヘプタメチレンジアミン、5‐メ
チルノナメチレンジアミン、1,4‐シクロヘキサンジ
アミン、1,12‐オクタデカンジアミン、ビス(3‐
アミノプロピル)スルフィド、N‐メチル‐ビス(3‐
アミノプロピル)アミン、ヘキサメチレンジアミン、ヘ
プタメチレンジアミン、ノナメチレンジアミン、デカメ
チレンジアミン、およびこのようなジアミンの混合物。 【0029】アミンで末端が停止したオルガノシロキサ
ンのうち、ポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―の
製造の際に使用するのに適した好ましいものは、nとm
が独立して1から約5までの範囲にあってgが約5から
約25までの範囲にあるものである。アミンで末端が停
止したオルガノシロキサンで特に好ましいのは、nとm
がいずれも3であって、gが約9〜約20の範囲の平均
値を有するような分子量分布をもつものである。 【0030】2種のアミン化合物、すなわち有機ジアミ
ンおよびアミンで末端が停止したオルガノシロキサンは
ビス(エ―テル無水物)と反応させる前に物理的に混合
して実質的にランダムなコポリマ―を形成してもよいし
、あるいは、ポリマ―業界でよく知られているようにプ
レポリマ―を形成したり反応体を逐次添加したりするこ
とによってブロックコポリマ―または交互共重合体を形
成してもよい。 【0031】ポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―
のアミンに由来する成分は、通常、アミンで末端が停止
したオルガノシロキサンを約20〜50モル%と、有機
ジアミンを約50〜80モル%含有している。好ましい
コポリマ―の場合はアミンに由来する成分が、アミンで
末端が停止したオルガノシロキサンを約25〜約40モ
ル%含有しており、約35モル%の場合が最も好ましい
。 【0032】本発明のブレンド組成物中に含まれるポリ
エ―テルイミドシロキサンコポリマ―はさらに次式の繰
返し単位を含有していてもよい。 【0033】 【化18】 ここで、R1 はすでに定義した通りであり、Mは次の
もの 【0034】 【化19】 【0035】本発明のブレンド組成物は業界で公知のさ
まざまな混練技術を使用して製造できる。たとえば、ポ
リフェニレンエ―テル樹脂の混合物をあらかじめ形成し
た後、ポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―とブレ
ンドすることができる。あるいは、少なくとも2種のポ
リフェニレンエ―テル樹脂を互いにブレンドするのと同
時にポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―ともブレ
ンドすることができる。好ましい態様においては、ブレ
ンドした樹脂を溶融押出して、さらなる加工に適した形
態、たとえば固体の熱可塑性組成物に関して当業界で公
知の手段によって成形するのに適したペレットにする。 【0036】本発明の別の態様においてブレンド組成物
は1種以上の別のポリマ―成分を含んでいてもよい。た
とえば、本発明のブレンド組成物は耐衝撃性を改良する
量のゴム成分を含んでいてもよい。業界で公知のさまざ
まな合成および天然のゴム材料を組成物中に含ませるこ
とができる。後述の実施例に示されているように、本発
明の組成物に使用するのに特に適したゴム成分としては
、ポリアルケニレンポリマ―およびビニル芳香族炭化水
素と後に水素化されるアルケン化合物とのブロックコポ
リマ―がある。また、ゴム成分はゴムで改質されたポリ
スチレン樹脂からなっていてもよく、このような樹脂の
多くは業界でよく知られており、耐衝撃性ポリスチレン
(HIPS)といわれることが多い。炭素原子を約5〜
約15個有するアルケニレンモノマ―から形成されるポ
リアルケニレンポリマ―、たとえばポリオクテニレンが
本発明の組成物中に使用するのに特に適している。また
、ビニル芳香族炭化水素とアルケンまたは後に水素化さ
れるジエン化合物とのブロックコポリマ―も、本発明の
組成物で使用する耐衝撃性改質用ゴム化合物として好ま
しい。一般に、このようなブロックコポリマ―は式A−
B−Aで表わすことができる。ただし、末端ブロックA
は同じでも異なっていてもよいが、ビニル芳香族化合物
から調製された熱可塑性ホモポリマ―またはコポリマ―
である。ビニル芳香族化合物の例としては、スチレン、
α‐メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシレン
、エチルビニルキシレン、ビニルナフタレンなど、また
はこれらの混合物があるが、これらに限定されるわけで
はない。中央ブロックBはエチレンやブチレンのような
アルケン炭化水素、共役ジエンなど、またはこれらの混
合物から誘導されたエラストマ―性のポリマ―からなる
。 【0037】このブロックコポリマ―は、コポリマ―の
不飽和ゴムブロック部分Bを水素化する水素化工程にか
けるのが好ましい。水素化は、通常の水素化触媒と反応
条件を使用して行なうことができる。こうして水素化さ
れたブロックコポリマ―では、末端ブロックAが約4,
000〜約115,000の平均分子量をもっており、
中央ブロックBが約20,000〜約450,000の
平均分子量をもっている。水素化されたブロックコポリ
マ―はジョ―ンズ(Jones)の米国特許第3,43
1,323号およびデラメア(DeLaMare)らの
米国特許第3,670,054号(どちらも援用する)
に明記されている。本発明で使用するのに特に好ましい
ブロックコポリマ―は、水素化されたスチレン‐ブタジ
エン‐スチレン(スチレン‐エチレン‐ブチレン‐スチ
レン)ブロックコポリマ―および水素化されたスチレン
‐イソプレン‐スチレンブロックコポリマ―からなる。 【0038】本発明のブレンド組成物がゴム成分を含ん
でいる場合、この組成物は、3成分の合計を基準にして
、約50〜約99重量%、特に75〜約98重量%のポ
リフェニレンエ―テル樹脂混合物、約1〜約50重量%
、特に約1〜約24重量%のゴム成分、および約0.1
〜約10重量%、特に約0.5〜約5重量%のコポリエ
―テルイミドシロキサンコポリマ―からなるのが好まし
い。 【0039】また、本発明のブレンド組成物は、業界で
よく知られているように、安定剤、潤滑剤、酸化防止剤
、着色剤、充填材、可塑剤、帯電防止剤、追加の耐衝撃
性改良剤などを始めとする(しかし、これらに限定され
るわけではない)通常の添加剤を1種以上含有していて
もよい。 【0040】 【実施例の記載】以下の実施例により本発明のブレンド
組成物をさらに例示する。特に断わらない限り以下の実
施例中で使用する部およびパ―セントは重量基準である
。 実施例1   この実施例では本発明の組成物の製造を例示する。 これらの組成物が含有するポリフェニレンエ―テル樹脂
(PPE)の混合物のうちの一方は25℃のクロロホル
ム中で測定した固有粘度が0.40dl/gであり、他
方は25℃のクロロホルム中の固有粘度が0.28dl
/gであった。また組成物は、ポリエ―テルイミドとγ
‐アミノプロピルで官能化されたポリジメチルシロキサ
ンとのコポリマ―からなるポリエ―テルイミドシロキサ
ンコポリマ―(P/Sコポリマ―)も含有していた。本
発明のブレンド組成物1A〜1Cに含まれていた各成分
の重量部を表Iに示す。30mmワ―ナ―‐プライデラ
―(Werner−Pfleiderer)二軸式エク
ストル―ダ―で溶融体温度を626〜645°Fの範囲
とし、20インチHgの真空を用いてブレンドを押出し
た。押出された材料を次に、4オンスのニュ―ベリ―(
Newbury)射出成形機で溶融体温度を614〜6
30°Fの範囲とし、金型温度を190°Fとして射出
成形した。固有粘度が0.40dl/gのポリフェニレ
ンエ―テル樹脂100%からなる比較組成物1Dを同様
に処理した。ブレンド組成物の1/8インチ(1/8イ
ンチ×1/2インチ×2.5インチ)のサンプルと1/
16インチ(1/16インチ×1/2インチ×5インチ
)のサンプルを用いた可燃性試験は米国損害保険協会研
究所(Underwriters Laborator
y)規格第94法(UL94)に従って実施した。平均
燃焼時間(FOT)および最大FOTと共に、試験片の
性能を表わすUL94等級を測定した。これらの可燃性
試験の結果も表Iに示す。また、ブレンド組成物の60
0°F、1500秒−1における毛細管溶融粘度も測定
し、その結果も表Iに示した。 【0041】 【表1】                          
       表    I      組     
 成                1A     
 1B      1C      1D      
PPE(pbw)         IV=0.40          
19      18      17    100
        IV=0.28          
76      72      68      −
−      P/Sコポリマ―(pbw)     
 5      10      15      −
−      UL94規格       1/8″試験片         FOT(秒)  平均      0
.9    0.8    1.0    7.0  
                    最大   
   3        1        2   
   21        等級          
          V−0    V−0    V
−0    V−1      1/16″試験片         FOT(秒)  平均      0
.9    0.7    1.5    7.3  
                    最大   
   3        2        3   
   17        等級          
          V−0    V−0    V
−0    V−1      溶融粘度(ポイズ) 
     1860  1730  1640  32
50       600°F、1500秒−1 実施例2   本実施例では、ポリフェニレンエ―テル樹脂の混合
物、ポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―および耐
衝撃性改良用ゴム成分を含有する本発明の組成物の製造
を例示する。このポリフェニレンエ―テル樹脂混合物は
、0.40dl/gの固有粘度を有する第一のポリフェ
ニレンエ―テル樹脂と、0.26dl/gの固有粘度を
有する第二のポリフェニレンエ―テル樹脂を含有してい
た。ポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―は実施例
1に記載したものである。組成物2A〜2Cはポリオク
テニレン[ヒュルス(Huls)ベステナマ―(Ves
tenamer)(登録商標)8012]からなる耐衝
撃性改良用のゴムを含有していた。組成物2D〜2Fは
、スチレン‐エチレン‐ブチレン‐スチレンブロックコ
ポリマ―[シェル(Shell)製のクレ―トン(Kr
aton)(登録商標)G1651]からなる耐衝撃性
改良用のゴム成分を含有していた。組成物2Gはポリフ
ェニレンエ―テル樹脂の混合物のみを含んでおり、比較
用である。組成物2A〜2Gに含ませた各成分の重量部
を表IIに示す。30mmワ―ナ―‐プライデラ―(W
erner−Pfleiderer)二軸式エクストル
―ダ―で溶融体温度を649〜675°Fの範囲とし、
17インチHgの真空を用いてブレンド組成物を押出し
た。これらの組成物を次に、4オンスのニュ―ベリ―(
Newbury)射出成形機で溶融体温度を642〜6
69°Fの範囲とし、金型温度を190°Fとして成形
した。これらの組成物を、実施例1に示した手順に従っ
て可燃性試験にかけると共に、600°F、3,000
秒−1で毛細管溶融粘度を測定した。また、ASTM−
D256に従って(1/8インチ×1/2インチ×2.
5インチの大きさのサンプルを使用して)組成物のサン
プルのノッチ付きアイゾッド衝撃強さを測定すると共に
、ASTM−D3763に従って(1/8インチ×4イ
ンチのディスクを使用して)ダイナタップ(Dynat
up)(すなわち、破断に至るまでの自動落錐エネルギ
―)強さを測定した。さらに、ASTM−D638に従
って、引張降伏強さと引張破断時伸びを測定した。これ
らの測定結果も表IIに示す。 【0042】 【表2】                          
       表    II  組      成 
               2A  2B  2C
  2D  2E  2F  2G  PPE(pbw
)  IV=0.40      45    46 
   47    45    46    47  
  50                 IV=0
.26      45    46    47  
  45    46    47    50   
P/Sコポリマ―(pbw)      5     
3     1     5     3     1
     −   ゴム(pbw)     ポリオクテニレン          5  
   5     5     −     −   
  −     −     SEBSブロック   
       −     −     −     
5     5     5     −   UL9
4試験   1/8″試験片     FOT(秒)  平均       1.2 
  1.0   2.4   1.3   1.4  
 1.9   4.4               
   最大       3     1     8
     2     5     6     9 
   等級                    
 V−0   V−0   V−0   V−0   
V−0   V−0   V−0  1/16″試験片     FOT(秒)  平均       1.7 
  2.4   5.5   2.7   2.2  
 2.9   9.7               
   最大       3    12    13
     5     5     6    40 
   等級                    
V−0   V−1   V−1   V−0   V
−0   V−0   失格  溶融粘度(ポイズ) 
       1590  1640  1720  
1520  1510  1400  1870  6
000°F、3000秒−1   アイゾッド衝撃(ft−lb/in)    室 
   温                 4.3 
  4.6   3.6   3.3   3.0  
 2.3   0.3    −20°F      
         1.9   1.7   0.9 
  1.5   2.4   1.5   0.4  
ダイナタップ(ft−lb)     室    温               
 14    17    18    28    
27    20     1    −20°F  
             2     5     
2     4     4     3     2
  引張特性     降伏強さ(psi)          91
70  9110  9270  9770  989
0  9930   10200    伸び(%) 
               28    27  
  27    19    19    19   
   10 ブレンド組成物にゴム成分を含ませるとブレンド組成物
の耐衝撃性が改良された。さらに、表IIに示した結果
が立証しているように、驚くべきことには、組成物中に
使用したポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―の有
利な難燃特性を保持したままでその量を減らすことがで
きた。また、実施例2の組成物は、その溶融粘度に示さ
れているように良好な加工性も示した。 実施例3   本実施例では、ポリフェニレンエ―テル樹脂の混合
物、ポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―およびス
チレン‐エチレン‐ブチレン‐スチレンブロックコポリ
マ―(耐衝撃性改良剤)からなる本発明の組成物3A〜
3Fを製造した。別に、単一のポリフェニレンエ―テル
樹脂、ポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―および
スチレン‐エチレン‐ブチレン‐スチレンブロックコポ
リマ―を含有する比較用の組成物3G〜3Iも製造した
。これらの組成物3A〜3Iに含ませた成分の重量部を
表III に示す。実施例2に記載した押出および成形
手順に従い、押出時の溶融体温度は653〜668°F
の範囲とし、7インチHgの真空を用い、射出成形の溶
融体温度は652〜662°Fの範囲で、金型温度は2
00°Fとした。組成物3A〜3Iを、実施例1に記載
した手順に従って可燃性試験にかけ、また毛細管溶融粘
度を測定した。また、組成物のアイゾッド衝撃強さ、ダ
イナタップ(Dynatup)強さおよび引張特性も実
施例2に記載の手順に従って測定した。これらの試験と
測定の結果も表III に示す。 【0043】 【表3】                          
       表     III   組    成        3A  3B  3
C  3D  3E  3F  3G    3H  
3I  PPE(pbw)       IV=0.40     46.5  4
5.3  44    69.8  67.9  66
    93      90.5  88     
 IV=0.26     46.5  45.2  
44    23.2  22.6  22    −
−      −−    −−  P/S コポリマ
―   2     2     2     2  
   2     2     2       2 
    2          (pbw)   SEBSブロック     5     7.5 
 10     5     7.5  10    
 5       7.5  10         
 (pbw)   UL94試験   1/8 ″試験片     FOT(秒)         平均       1.9   1.
6   2.1   2.5   2.6   2.4
   2.2     2.1   2.8     
   最大       5     3     7
     7     7     6     5 
      3     7    等  級    
     V−0   V−0   V−0   V−
0   V−0   V−0   V−0     V
−0   V−0  1/16″試験片     FOT(秒)         平均       1.3   2.
4   3.8   1.0   1.8   2.8
   1.7     2.4   2.2     
   最大       2     8     9
     2     4     5     4 
      4     4    等  級    
     V−0   V−0   V−0   V−
0   V−0   V−0   V−0     V
−0   V−0  溶融粘度     (ポイズ)    1580  1540  
1380  1620  1710  1600  2
030    1950  1870      60
00°F、       3000秒−1   アイゾッド衝撃       (ft−lb/in)     室    温       3.3   6.
0   6.4   4.2   5.5   6.9
   2.6     6.1   7.1    −
20°F     1.6   2.8   3.2 
  2.1   2.7   3.8   1.5  
   2.0   3.6  ダイナタップ         (ft−lb)     室    温      33    35 
   35    38    35    36  
  37      40    35    −20
°F     3    10     3    1
9    11    24    16      
26    31  引張特性   降伏強さ(psi)  9850  9200  
8650  9940  9360  8930   
10080  9570  9160  伸び(%) 
       28    35    25    
27    35    26      36   
 44    31   表III に示した結果が立証しているように、組
成物3A〜3Iはいずれも少量のポリエ―テルイミドシ
ロキサンコポリマ―を使用するだけで良好な難燃特性を
示した。しかし、本発明の組成物3A〜3Fは、比較組
成物3G〜3Iと比べて低い溶融粘度に示されているよ
うに改良された加工特性も示していた。加えて、本発明
の組成物は、アイゾッド衝撃強さ、ダイナタップ(Dy
natup)強さおよび引張特性によって示されている
ように良好な組合せの機械的性質を示していた。 【0044】以上の実施例は本発明の特定の具体例を例
示するために示したものであり、本発明のブレンド組成
物の範囲を限定する意図はまったくない。特許請求の範
囲に定義した本発明の範囲内に入る別の態様と利点は当
業者には明らかであろう。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  (a)クロロホルム中25℃で約0.
    40dl/g以上の固有粘度を有する第一のポリフェニ
    レンエ―テル樹脂と、クロロホルム中25℃で約0.3
    0dl/g以下の固有粘度を有する第二のポリフェニレ
    ンエ―テル樹脂を含む少なくとも2種のポリフェニレン
    エ―テル樹脂の混合物、および(b)ポリエ―テルイミ
    ドシロキサンコポリマ―からなるブレンド組成物。
  2. 【請求項2】  ポリフェニレンエ―テル樹脂の混合物
    が、0.30dl/g以下の固有粘度を有する第二のポ
    リフェニレンエ―テル樹脂を、ブレンド組成物の溶融粘
    度を低下させるのに充分な量で含む、請求項1記載のブ
    レンド組成物。
  3. 【請求項3】  ポリフェニレンエ―テル樹脂の混合物
    が、約0.40dl/g以上の固有粘度を有する第一の
    ポリフェニレンエ―テル樹脂を約5〜約95重量%と、
    約0.30dl/g以下の固有粘度を有する第二のポリ
    フェニレンエ―テル樹脂を約95〜約5重量%含む(%
    は第一のポリフェニレンエ―テル樹脂と第二のポリフェ
    ニレンエ―テル樹脂の合計を基準とする)、請求項1記
    載のブレンド組成物。
  4. 【請求項4】  ポリエ―テルイミドシロキサンコポリ
    マ―を、ブレンド組成物の難燃特性を改良するのに充分
    な量で含む、請求項1記載のブレンド組成物。
  5. 【請求項5】  ブレンド組成物が、少なくとも2種の
    ポリフェニレンエ―テル樹脂の混合物を約50〜約99
    重量%と、ポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―を
    約1〜約50重量%含む(%は少なくとも2種のポリフ
    ェニレンエ―テル樹脂の混合物とポリエ―テルイミドシ
    ロキサンコポリマ―の合計を基準とする)、請求項1記
    載のブレンド組成物。
  6. 【請求項6】  ブレンド組成物が、少なくとも2種の
    ポリフェニレンエ―テル樹脂の混合物を約75〜約99
    重量%と、ポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―を
    約1〜約25重量%含む(%は少なくとも2種のポリフ
    ェニレンエ―テル樹脂の混合物とポリエ―テルイミドシ
    ロキサンコポリマ―の合計を基準とする)、請求項5記
    載のブレンド組成物。
  7. 【請求項7】  ブレンド組成物が、少なくとも2種の
    ポリフェニレンエ―テル樹脂の混合物を約95〜約99
    重量%と、ポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―を
    約1〜約5重量%含む(%は少なくとも2種のポリフェ
    ニレンエ―テル樹脂の混合物とポリエ―テルイミドシロ
    キサンコポリマ―の合計を基準とする)、請求項6記載
    のブレンド組成物。
  8. 【請求項8】  第一のポリフェニレンエ―テル樹脂と
    第二のポリフェニレンエ―テル樹脂がそれぞれ、ポリ(
    2,6‐ジメチル‐1,4‐フェニレン)エ―テル、ポ
    リ(2,3,6‐トリメチル‐1,4‐フェニレン)エ
    ―テル、2,6‐ジメチル‐1,4‐フェニレンエ―テ
    ル単位と2,3,6‐トリメチル‐1,4‐フェニレン
    エ―テル単位を含むコポリマ―、および、ポリ(2,6
    ‐ジメチル‐1,4‐フェニレン)エ―テルとポリ(2
    ,3,6‐トリメチル‐1,4‐フェニレン)エ―テル
    のブレンドより成る群の中から独立に選択される、請求
    項1記載のブレンド組成物。
  9. 【請求項9】  ポリエ―テルイミドシロキサンコポリ
    マ―が、式 【化1】 の繰返し単位と、式 【化2】 の繰返し単位とを含有する[式中、Tは−O−、または
    式−O−Z−O−の基であり(ただし、−O−または−
    O−Z−O−基の二価結合は3,3′‐位、3,4′‐
    位、4,3′‐位または4,4′‐位にある)、Zは式
    【化3】 より成る群の中から選択される二価の残基であり{式中
    、Xは式 【化4】 (ただし、yは1から約5までの整数である)を有する
    二価の基より成る群の中から選択される基であり、pは
    0または1である}、nおよびmはそれぞれ独立して1
    から約10までの整数であり、gは1から約40までの
    整数であり、RはC1 〜C14の一価の炭化水素基ま
    たは置換されたC1〜C14の一価の炭化水素基であり
    、R1 は(a)炭素原子を6〜約20個有する芳香族
    炭化水素基およびそのハロゲン化された誘導体、(b)
    炭素原子を2〜約20個有するアルキレン基、(c)炭
    素原子を3〜約20個有するシクロアルキレン基、なら
    びに(d)一般式 【化5】 を有する二価の基{式中、Qは式 【化6】 (ただし、xは1から約5までの整数である)より成る
    群の中から選択される基である}より成る群の中から選
    択される二価の有機基である]、請求項1記載のブレン
    ド組成物。
  10. 【請求項10】  式(I)でRがメチル基である、請
    求項9記載のブレンド組成物。
  11. 【請求項11】  nおよびmが各々3である、請求項
    10記載のブレンド組成物。
  12. 【請求項12】  ポリエ―テルイミドシロキサンコポ
    リマ―がさらに、式 【化7】 [式中、R1 はすでに定義した通りであり、Mは式【
    化8】 繰返し単位も含有する、請求項9記載のブレンド組成物
  13. 【請求項13】  さらに、耐衝撃性改良量のゴム成分
    (c)も含む、請求項1記載のブレンド組成物。
  14. 【請求項14】  ゴム成分が、(i)ポリアルケニレ
    ンポリマ―、および(ii)ビニル芳香族炭化水素とア
    ルケンまたは後に水素化されたジエン化合物とのブロッ
    クコポリマ―より成る群の中から選択される、請求項1
    3記載のブレンド組成物。
  15. 【請求項15】  ゴム成分(c)が、炭素原子を約5
    〜約15個有するアルケニレンモノマ―から形成された
    ポリアルケニレンポリマ―からなる、請求項14記載の
    ブレンド組成物。
  16. 【請求項16】  ゴム成分(c)がポリオクテニレン
    ゴムからなる、請求項15記載のブレンド組成物。
  17. 【請求項17】  ゴム成分(c)がブロックコポリマ
    ―からなる、請求項14記載のブレンド組成物。
  18. 【請求項18】  ブロックコポリマ―が、水素化され
    たスチレン‐ブタジエン‐スチレンブロックコポリマ―
    からなる、請求項17記載のブレンド組成物。
  19. 【請求項19】  ポリフェニレンエ―テル樹脂の混合
    物を約50〜約99重量%、ゴム成分を約1〜約50重
    量%、コポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―を約
    0.1〜約10重量%含む(%は3種の成分の合計を基
    準とする)、請求項13記載のブレンド組成物。
  20. 【請求項20】  ポリフェニレンエ―テル樹脂の混合
    物を約75〜約98重量%、ゴム成分を約1〜約24重
    量%、コポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―を約
    0.5〜約5重量%含む(%は3種の成分の合計を基準
    とする)、請求項19記載のブレンド組成物。
  21. 【請求項21】  さらに、安定剤、潤滑剤、酸化防止
    剤、着色剤、充填材、可塑剤および帯電防止剤より成る
    群の中から選択される少なくとも1種の添加剤も含む、
    請求項1記載のブレンド組成物。
JP35124191A 1990-12-19 1991-12-13 ポリフェニレンエ―テル樹脂混合物とポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―のブレンド Expired - Fee Related JPH0662842B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US62996090A 1990-12-19 1990-12-19
US629,960 1990-12-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04342761A true JPH04342761A (ja) 1992-11-30
JPH0662842B2 JPH0662842B2 (ja) 1994-08-17

Family

ID=24525192

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35124191A Expired - Fee Related JPH0662842B2 (ja) 1990-12-19 1991-12-13 ポリフェニレンエ―テル樹脂混合物とポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―のブレンド

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0491191A1 (ja)
JP (1) JPH0662842B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9310146D0 (en) * 1993-05-17 1993-06-30 Raychem Ltd Polymer composition and electrical wire insulation
JPH08117043A (ja) * 1994-10-28 1996-05-14 Papii Seihan Kk 引き出し収納ケース
JP3561021B2 (ja) * 1995-01-26 2004-09-02 株式会社メニコン 眼用レンズ材料

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4431779A (en) * 1982-04-02 1984-02-14 General Electric Company Polyetherimide-polyphenylene ether blends
DE3518277A1 (de) * 1984-10-06 1986-04-10 Hüls AG, 4370 Marl Thermoplastische massen auf basis von polyphenylenethern und polyoctenylenen sowie verfahren zu ihrer herstellung
EP0290806A3 (en) * 1987-05-05 1989-09-27 General Electric Company Polyphenylene ether/siloxane polyetherimide copolymer
US5081185A (en) * 1989-06-05 1992-01-14 General Electric Co. Polyphenylene ether composition characterized by improved melt flow

Also Published As

Publication number Publication date
EP0491191A1 (en) 1992-06-24
JPH0662842B2 (ja) 1994-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4873287A (en) Flame retardant ternary blends of polyetherimide, polyphenylene ether and block copolymer of a vinyl aromatic hydrocarbon and an alkene compound
EP1287076B1 (en) High performance thermoplastic compositions with improved melt flow properties
US4431779A (en) Polyetherimide-polyphenylene ether blends
US5280085A (en) Polyphenylene ether/siloxane polyetherimide copolymer
US5095060A (en) Blends of polyphenylene ether resin, a polyetherimide siloxane copolymer and pentaerythritol tetrabenzoate
US5032635A (en) Silane derivatives which improve properties of pre-polyamide compositions
JPH04342761A (ja) ポリフェニレンエ―テル樹脂混合物とポリエ―テルイミドシロキサンコポリマ―のブレンド
JPH0218341B2 (ja)
JP4399906B2 (ja) ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
JP3745121B2 (ja) ポリフェニレンエーテル樹脂組成物
EP0290806A2 (en) Polyphenylene ether/siloxane polyetherimide copolymer
JPH06506979A (ja) ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエーテルイミドシロキサンコポリマーおよびペンタエリトリトールテトラベンゾエートのブレンド
JPH05331360A (ja) 脂肪酸アミドを含有するポリフェニレンエーテル/ポリアルキレンテレフタレート組成物
JP4200585B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH02212551A (ja) ポリフェニレンエーテル―耐衝撃性ポリスチレンブレンド
JP3687476B2 (ja) 難燃性絶縁シート用ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物及び難燃性絶縁シート
JPH01500274A (ja) ポリエーテルイミド―ポリアミド組成物
JPH04298565A (ja) ポリフェニレンエ―テル‐ポリエ―テルアミドブレンド
JP2023501996A (ja) 相溶化高熱ポリマ組成物
JP2623299B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP2001302900A (ja) ポリフェニレンエーテル樹脂組成物
JPH07258538A (ja) ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
JPH0784543B2 (ja) 樹脂組成物
JPH08199060A (ja) ポリフェニレンエーテル樹脂組成物
EP0301004A1 (en) Polyphenylene ether-polyamide compositions

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19950214

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees