JPH0434167B2 - - Google Patents
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- JPH0434167B2 JPH0434167B2 JP12785682A JP12785682A JPH0434167B2 JP H0434167 B2 JPH0434167 B2 JP H0434167B2 JP 12785682 A JP12785682 A JP 12785682A JP 12785682 A JP12785682 A JP 12785682A JP H0434167 B2 JPH0434167 B2 JP H0434167B2
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G05—CONTROLLING; REGULATING
- G05D—SYSTEMS FOR CONTROLLING OR REGULATING NON-ELECTRIC VARIABLES
- G05D21/00—Control of chemical or physico-chemical variables, e.g. pH value
- G05D21/02—Control of chemical or physico-chemical variables, e.g. pH value characterised by the use of electric means
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、例えば、大容量のしや断器、発電機
の固定子コイル等による被冷却電気機器を純水に
よる冷却水で冷却する冷却水PH制御装置に係り、
特に、純水による冷却水の導電率を測定しながら
PHを一定の範囲に制御して上記被冷却電気機器に
腐蝕を制御する冷却水PH制御装置に関する。
の固定子コイル等による被冷却電気機器を純水に
よる冷却水で冷却する冷却水PH制御装置に係り、
特に、純水による冷却水の導電率を測定しながら
PHを一定の範囲に制御して上記被冷却電気機器に
腐蝕を制御する冷却水PH制御装置に関する。
一般に、純水による冷却水を使用して被冷却電
気機器を冷却する手段では、冷却水を通す金属管
の腐蝕により生じた金属イオンが上記冷却水中に
溶存し、これに起因して、冷却水の導電率が上昇
し、通水部の絶縁抵抗低下や被冷却電気機器の腐
蝕を促進するおよれがある。
気機器を冷却する手段では、冷却水を通す金属管
の腐蝕により生じた金属イオンが上記冷却水中に
溶存し、これに起因して、冷却水の導電率が上昇
し、通水部の絶縁抵抗低下や被冷却電気機器の腐
蝕を促進するおよれがある。
そこで、上記被冷却電気機器の腐蝕を抑制する
手段として、冷却水中に溶存する金属イオンをイ
オン交換樹脂によるイオン交換器で除去して純水
による冷却水を再生成して、これを被冷却電気機
器の冷却手段に使用している。
手段として、冷却水中に溶存する金属イオンをイ
オン交換樹脂によるイオン交換器で除去して純水
による冷却水を再生成して、これを被冷却電気機
器の冷却手段に使用している。
即ち、上記冷却PH制御装置は、第1図に示され
るように、純水としての冷却水を貯水槽1から給
水ポンプ2によつて冷却器3へ循環冷却管4を通
して供給し、上記冷却水を上記冷却器3によつて
一定の温度に冷却し、さらに、この冷却水を電気
的な絶縁管5を通して、例えば、大容量をなすし
や断器による被冷却電気機器6のアルミ管の冷却
管(熱交換器)6aへ供給し、ここで熱交換して
発熱する被電気機器6を冷却すると同時に、アル
ミの腐側触による微量な金属イオンが冷却水に溶
出して溶存する。しかして、仕事を了えた冷却水
は絶縁管7を通して上記貯水槽1へ還流する。
るように、純水としての冷却水を貯水槽1から給
水ポンプ2によつて冷却器3へ循環冷却管4を通
して供給し、上記冷却水を上記冷却器3によつて
一定の温度に冷却し、さらに、この冷却水を電気
的な絶縁管5を通して、例えば、大容量をなすし
や断器による被冷却電気機器6のアルミ管の冷却
管(熱交換器)6aへ供給し、ここで熱交換して
発熱する被電気機器6を冷却すると同時に、アル
ミの腐側触による微量な金属イオンが冷却水に溶
出して溶存する。しかして、仕事を了えた冷却水
は絶縁管7を通して上記貯水槽1へ還流する。
他方、上記貯水槽1と上記被冷却電気機器6の
上流側に位置する循環冷却管4との間には、絞り
弁8を備えたバイパス9が付設されており、この
バイパス9には、H+−OH-イオン交換樹脂10
aによる脱イオン交換器10が設けられている。
上流側に位置する循環冷却管4との間には、絞り
弁8を備えたバイパス9が付設されており、この
バイパス9には、H+−OH-イオン交換樹脂10
aによる脱イオン交換器10が設けられている。
従つて、腐蝕により生じた金属イオンの含まれ
る冷却水は、その純度を低下して、導電率を高く
するけれども、上記バイパス9の脱イオン交換器
10を通すことにより、イオン樹脂交換作用によ
つて冷却水の純度を保持するようになつている。
る冷却水は、その純度を低下して、導電率を高く
するけれども、上記バイパス9の脱イオン交換器
10を通すことにより、イオン樹脂交換作用によ
つて冷却水の純度を保持するようになつている。
こゝで、上記冷却水PH制御装置における冷却水
の導電率とPHと関係について考察すると、導電率
を高するイオンとしては、陽イオンと陰イオンと
があり、陽イオンとしては、例えば、AI3+、
AlO2 -、Fe3+、Cu2+等による金属イオンがあり、
これらはPHの尺度であるH+イオンがある。又、
陰イオンとしては、Cl-、SO4 2-、NO3 -イオン或
は、PHにおける代表的なイオンとしてOH-イオ
ンなどがある。
の導電率とPHと関係について考察すると、導電率
を高するイオンとしては、陽イオンと陰イオンと
があり、陽イオンとしては、例えば、AI3+、
AlO2 -、Fe3+、Cu2+等による金属イオンがあり、
これらはPHの尺度であるH+イオンがある。又、
陰イオンとしては、Cl-、SO4 2-、NO3 -イオン或
は、PHにおける代表的なイオンとしてOH-イオ
ンなどがある。
しかして、上述した冷却水PH制御装置は、上
記バイパス9に付設された脱イオン交換器10で
陽イオン陰イオン同時にイオン交換し、陽イオン
はH+にし、陰イオンはOH-にしている。即ち、
R+−H++C+→R+−C++H+…陽イオン反応。
記バイパス9に付設された脱イオン交換器10で
陽イオン陰イオン同時にイオン交換し、陽イオン
はH+にし、陰イオンはOH-にしている。即ち、
R+−H++C+→R+−C++H+…陽イオン反応。
R-−OH-+A-→R-−A-+OH-
……陰イオン交換反応
こゝで、R+:陽イオン交換体
R-:陰イオン交換体
C+:陽イオン(カチオン)
A-:陰イオン(アニオン)
をいう。
又一方、上記冷却水PH制御装置は、一定の導電
率を保持する場合、第2図(計算値による)に示
される導電率(μs/cm)とPHとの関係からも明ら
かなように、PHが“7”よりも高くなるときと低
くなるときがある。
率を保持する場合、第2図(計算値による)に示
される導電率(μs/cm)とPHとの関係からも明ら
かなように、PHが“7”よりも高くなるときと低
くなるときがある。
例えば、空気中に存在するCO2ガスが冷却水に
吸収されるとき、導電率を0.5μs/cmに保持する
と、その時のPHは約5.9である。逆に、NaOHが
微量に残存する冷却水で導電率を0.5μs/cmに保
持すると、そのときのPHは、約8.3となる。
吸収されるとき、導電率を0.5μs/cmに保持する
と、その時のPHは約5.9である。逆に、NaOHが
微量に残存する冷却水で導電率を0.5μs/cmに保
持すると、そのときのPHは、約8.3となる。
次に、上記循環冷却管9内の金属イオンの腐蝕
性について考察すると、被冷却電気機器6の冷却
管6aが主として“アルミ管”で構成される場
合、その腐蝕特性は、第3図及び第4図に示され
るように、腐蝕生成物であるAl2O3・3H2Oの溶
解度はPHが約5で最小となり、腐蝕度もそのPH付
近で抑制される。
性について考察すると、被冷却電気機器6の冷却
管6aが主として“アルミ管”で構成される場
合、その腐蝕特性は、第3図及び第4図に示され
るように、腐蝕生成物であるAl2O3・3H2Oの溶
解度はPHが約5で最小となり、腐蝕度もそのPH付
近で抑制される。
従つて、冷却水によるアルミニウムの腐蝕、即
ち、AlO2イオンの溶出量を抑制するために、PH
を7(理論純水)よりも“弱酸性”に保つことが
望ましい。
ち、AlO2イオンの溶出量を抑制するために、PH
を7(理論純水)よりも“弱酸性”に保つことが
望ましい。
このように、導電率を一定に保持すると、PHが
“7”よりも高くなる場合があり、そのときは、
アルミニウムの腐蝕が増大し、被冷却電気機器6
の寿命が著しく短縮したり、その他腐蝕生成物に
よる弊害を発生するおそれがある。
“7”よりも高くなる場合があり、そのときは、
アルミニウムの腐蝕が増大し、被冷却電気機器6
の寿命が著しく短縮したり、その他腐蝕生成物に
よる弊害を発生するおそれがある。
又一方、従来の電解槽には、PHコントロール装
置に用いられるものであつて、電極及びイオン交
換膜に析出される不溶性の水酸化物等や気泡を落
とし、イオン交換膜の電気抵抗の増大を抑え、イ
オン交換膜の透過能の劣化を防止するものがあ
る。(実開昭55−73845号公報参照)。
置に用いられるものであつて、電極及びイオン交
換膜に析出される不溶性の水酸化物等や気泡を落
とし、イオン交換膜の電気抵抗の増大を抑え、イ
オン交換膜の透過能の劣化を防止するものがあ
る。(実開昭55−73845号公報参照)。
即ち、上述した電解槽は、イオン交換膜によつ
て区画された各室にそれぞれ各電解電極を設け、
上記区画された各室にそれぞれ各ポンプを備えた
各循環路を設け、この各循環路の吐出端を各電解
電極とイオン交換膜間に配設したものである。
て区画された各室にそれぞれ各電解電極を設け、
上記区画された各室にそれぞれ各ポンプを備えた
各循環路を設け、この各循環路の吐出端を各電解
電極とイオン交換膜間に配設したものである。
従つて、この電解槽は、各ポンプの圧力で液が
勢いよく各循環路の吐出端若しくは各パイプの噴
流口より噴出し、イオン交換膜及び各電解電極に
付着している不溶性の水酸化物や小さな気泡を流
し落とすようにしたものである。
勢いよく各循環路の吐出端若しくは各パイプの噴
流口より噴出し、イオン交換膜及び各電解電極に
付着している不溶性の水酸化物や小さな気泡を流
し落とすようにしたものである。
しかしながら、上述した前者の冷却水PH制御装
置は、導電率の低い冷却水としての純水を使用し
ている関係上、絞り弁8と上記脱イオン交換器1
0によつて金属イオンを除去しても、第4図に示
されるように、PHを4.5〜6.5の範囲内に制御する
ことは困難であるばかりでなく、導電率の低い純
水は、水のゆらぎ等により、直接PHを測定するこ
とはできず、PHは測定して水質を一定の範囲内で
制御することは困難である。
置は、導電率の低い冷却水としての純水を使用し
ている関係上、絞り弁8と上記脱イオン交換器1
0によつて金属イオンを除去しても、第4図に示
されるように、PHを4.5〜6.5の範囲内に制御する
ことは困難であるばかりでなく、導電率の低い純
水は、水のゆらぎ等により、直接PHを測定するこ
とはできず、PHは測定して水質を一定の範囲内で
制御することは困難である。
他方、上述した後者の電解槽は、PHを4.5〜
6.4の範囲内に制御することは困難であると共に、
導電率の低い純水は、水のゆらぎ等で直接PHを測
定することはできないものであるから、PHを測定
して水質を一定の範囲内で制御することは困難で
ある。
6.4の範囲内に制御することは困難であると共に、
導電率の低い純水は、水のゆらぎ等で直接PHを測
定することはできないものであるから、PHを測定
して水質を一定の範囲内で制御することは困難で
ある。
さらに又、特開昭55−131331号公報の“培養液
PH値調節装置”の発明や特開昭57−9864号公報の
“科学銅めつき液の陰イオンの自動濃度検出方法”
の発明が既に提案されているけれども、けれらは
いずれも、PHを測定して水質を一定の範囲内で制
御することは困難である。
PH値調節装置”の発明や特開昭57−9864号公報の
“科学銅めつき液の陰イオンの自動濃度検出方法”
の発明が既に提案されているけれども、けれらは
いずれも、PHを測定して水質を一定の範囲内で制
御することは困難である。
本発明は、上述した欠点を解消するために、純
水による冷却水の導電率を導電率測定器で測定
し、これを脱イオン交換器及び選択イオン交換器
で一定の範囲のPHに制御して冷却水の純度を保持
し、被冷却水電気機器の腐蝕を制御することを目
的とする冷却水PH制御装置を提供するものであ
る。
水による冷却水の導電率を導電率測定器で測定
し、これを脱イオン交換器及び選択イオン交換器
で一定の範囲のPHに制御して冷却水の純度を保持
し、被冷却水電気機器の腐蝕を制御することを目
的とする冷却水PH制御装置を提供するものであ
る。
本発明は、アルミイオン若しくは銅イオン、鉄
イオン等を溶出する被冷却電気機器、貯水槽、給
水ポンプ及び冷却器を循環冷却管で接続した循環
系統の冷却水のPHを制御する装置において、上記
貯水槽と上記被冷却電気機器の上流側との間にバ
イパスを付設し、このバイパスの途中に並列をな
す2つの各枝路を配設し、上記バイパスの途中に
導電率測定器を付設し、上記枝路の一方に脱イオ
ン交換器を設け、上記枝器の他方に選択イオン交
換器を設け、上記導電率測定器の出力が一定の範
囲に入るように制御される各絞り弁を配設したも
のである。
イオン等を溶出する被冷却電気機器、貯水槽、給
水ポンプ及び冷却器を循環冷却管で接続した循環
系統の冷却水のPHを制御する装置において、上記
貯水槽と上記被冷却電気機器の上流側との間にバ
イパスを付設し、このバイパスの途中に並列をな
す2つの各枝路を配設し、上記バイパスの途中に
導電率測定器を付設し、上記枝路の一方に脱イオ
ン交換器を設け、上記枝器の他方に選択イオン交
換器を設け、上記導電率測定器の出力が一定の範
囲に入るように制御される各絞り弁を配設したも
のである。
以下、本発明を図示の一実施例について説明す
る。
る。
なお、本発明は、上述した具体例と同一構成部
材には、同じ符号を付して説明する。
材には、同じ符号を付して説明する。
第5図及び第6図において、符号1は、純水に
よる冷却水を貯溜した貯水槽であつて、この貯水
槽1の冷却水は、循環冷却管4に接続して設置さ
れたポンプ2によつて冷却器3へ供給され、この
冷却器3は上記冷却水を一定の温度に熱交換して
冷却し、これを電気的な絶縁管5を通して例え
ば、しや断器の被冷却電気機器6のアルミ管によ
る冷却管6aへ供給され、こゝで、発熱する被冷
却電気機器6を冷却すると同時に、上記アルミ管
による冷却管6aが腐蝕してアルミイオンを冷却
水に溶出する。そして、仕事を了えた冷却水は絶
縁管7を通して上記貯水槽1へ還流するようにな
つている。
よる冷却水を貯溜した貯水槽であつて、この貯水
槽1の冷却水は、循環冷却管4に接続して設置さ
れたポンプ2によつて冷却器3へ供給され、この
冷却器3は上記冷却水を一定の温度に熱交換して
冷却し、これを電気的な絶縁管5を通して例え
ば、しや断器の被冷却電気機器6のアルミ管によ
る冷却管6aへ供給され、こゝで、発熱する被冷
却電気機器6を冷却すると同時に、上記アルミ管
による冷却管6aが腐蝕してアルミイオンを冷却
水に溶出する。そして、仕事を了えた冷却水は絶
縁管7を通して上記貯水槽1へ還流するようにな
つている。
他方、上記貯水槽1と上記被冷却電気機器6の
上流側に位置する循環冷却管4との間には、導電
率測定器13を付設したバイパス9が接続されて
おり、このバイパス9には、各絞り弁8及び11
を備えた各枝路9a,9aが並設されている。
又、この各絞り弁8と11は上記導電率測定器1
3に電気的に各リード線を介して接続されてお
り、この導電率測定器13が、第4図に示される
ように、冷却水の弱酸性(4.5〜6.5の範囲)度を
越えたことを検出すると、上記各絞り弁8と11
を大きく開弁して冷却水の流量を増加して調整し
得るようになつている。
上流側に位置する循環冷却管4との間には、導電
率測定器13を付設したバイパス9が接続されて
おり、このバイパス9には、各絞り弁8及び11
を備えた各枝路9a,9aが並設されている。
又、この各絞り弁8と11は上記導電率測定器1
3に電気的に各リード線を介して接続されてお
り、この導電率測定器13が、第4図に示される
ように、冷却水の弱酸性(4.5〜6.5の範囲)度を
越えたことを検出すると、上記各絞り弁8と11
を大きく開弁して冷却水の流量を増加して調整し
得るようになつている。
さらに、上記絞り弁8の下流側に位置する上記
枝管9aには、H+−OH-イオン交換樹脂10a
による脱イオン交換器10が設置されており、上
記絞り弁11の下流側に位置する上記枝管9aに
は、例えば、SO4 2-選択イオン交換樹脂のよう
な、アニオン選択イオン交換樹脂12aによる選
択イオン交換器12が設置されている。
枝管9aには、H+−OH-イオン交換樹脂10a
による脱イオン交換器10が設置されており、上
記絞り弁11の下流側に位置する上記枝管9aに
は、例えば、SO4 2-選択イオン交換樹脂のよう
な、アニオン選択イオン交換樹脂12aによる選
択イオン交換器12が設置されている。
なお、上記脱イオン交換器10には、第6図の
系統図に示されるように、H+イオン交換樹脂A
とOH-選択イオン交換樹脂Bが組込まれて構成
されており、他方、上記選択イオン交換器12内
には、第6図に示されるように、H+イオン交換
樹脂Aと例えば、アルミ管の冷却管6aとしての
金属管による通水系統に対して比較的に害の少い
アニオン選択イオン交換樹脂Cが組込まれて構成
されている。
系統図に示されるように、H+イオン交換樹脂A
とOH-選択イオン交換樹脂Bが組込まれて構成
されており、他方、上記選択イオン交換器12内
には、第6図に示されるように、H+イオン交換
樹脂Aと例えば、アルミ管の冷却管6aとしての
金属管による通水系統に対して比較的に害の少い
アニオン選択イオン交換樹脂Cが組込まれて構成
されている。
従つて、今、上記冷却管6aによる通水系統が
主としてアルミ管であるとすると、上記アニオン
選択イオン交換樹脂は、SO4 2-選択イオン交換樹
脂を使用できるので、下記の式に示されるように
イオン交換が行われる。
主としてアルミ管であるとすると、上記アニオン
選択イオン交換樹脂は、SO4 2-選択イオン交換樹
脂を使用できるので、下記の式に示されるように
イオン交換が行われる。
即ち、本発明のイオン交換樹脂の作用におい
て、上記H+イオン交換樹脂Aは陰イオン(A:
アニオン)を通すが、陽イオン(C+:カチオン)
はできるだけ除去し、その代りにH+イオンを出
す。
て、上記H+イオン交換樹脂Aは陰イオン(A:
アニオン)を通すが、陽イオン(C+:カチオン)
はできるだけ除去し、その代りにH+イオンを出
す。
RA−H++C+→RA−C++H+
となる。
又、OH-選択イオン交換樹脂Bは陽イオン
(C+)を通すけれども、陽イオン(A-)はOH-
イオンとイオン交換する。
(C+)を通すけれども、陽イオン(A-)はOH-
イオンとイオン交換する。
RB−OH-+A-→RB−A-+OH-
となる。
さらに又、アニオン選択イオン樹脂Cは、陽イ
オン(C+)を通すけれども、陰イオン(A-)は
SO4 2-とイオン交換する。
オン(C+)を通すけれども、陰イオン(A-)は
SO4 2-とイオン交換する。
RC−1/2SO4 -2+A-→RC−A-
+1/2SO4 2-
となる。
しかして、第5図における冷却器3から分流し
た冷却水がバイパス9から各枝管9a,9aに流
入すると、上記各絞り弁8,11を通つて、上記
脱イオン交換器10及び選択イオン交換器12へ
供給され、こゝで、上記冷却水は上述したように
イオン交換されて、導電率測定器13によつて、
導電率を検出し、この導電率が、第2図に示され
る適正基準範囲を検出するときは問題ないけれど
も、上記導電率が適正基準範囲を越えると、上記
絞り弁8,11を大きく開弁して調節し、盛んに
イオン交換作用を行い、上記適正基準範囲内に保
持するようになつている。
た冷却水がバイパス9から各枝管9a,9aに流
入すると、上記各絞り弁8,11を通つて、上記
脱イオン交換器10及び選択イオン交換器12へ
供給され、こゝで、上記冷却水は上述したように
イオン交換されて、導電率測定器13によつて、
導電率を検出し、この導電率が、第2図に示され
る適正基準範囲を検出するときは問題ないけれど
も、上記導電率が適正基準範囲を越えると、上記
絞り弁8,11を大きく開弁して調節し、盛んに
イオン交換作用を行い、上記適正基準範囲内に保
持するようになつている。
即ち、本発明による冷却水PH制御装置を、第6
図に示される系統図について詳細すると、冷却水
(純水)がバイパス9からH+イオン交換樹脂Aに
流入し、その後、OH-選択イオン交換樹脂Bと
アニオン選択イオン樹脂Cとに分流する。これら
がイオン交換して通過した後、合流して導電率測
定器13を設置したバイパス9へ流出する。又、
上記流量は上記各絞り弁8と11によつて調節制
御される。
図に示される系統図について詳細すると、冷却水
(純水)がバイパス9からH+イオン交換樹脂Aに
流入し、その後、OH-選択イオン交換樹脂Bと
アニオン選択イオン樹脂Cとに分流する。これら
がイオン交換して通過した後、合流して導電率測
定器13を設置したバイパス9へ流出する。又、
上記流量は上記各絞り弁8と11によつて調節制
御される。
従つて、今、例えば、Na+とAlに有害なCl-の
含まれる冷却水が上記バイパス9の入口より流入
すると、H+イオン交換樹脂AではNa+がイオン
交換されてH+となる。
含まれる冷却水が上記バイパス9の入口より流入
すると、H+イオン交換樹脂AではNa+がイオン
交換されてH+となる。
RA−H++Na+→RA−Na++H+
又、Cl-はイオン交換されずに通過するので、
上記H+イオン交換樹脂AからはH+とCl-が出て
くる。これらは、OH-選択イオン交換樹脂Bと
アニオン選択イオン交換樹脂Cとに分流し、この
OH-選択イオン交換樹脂Bでは、H+はそのまゝ
通過し、Cl-はOH-に変換される。
上記H+イオン交換樹脂AからはH+とCl-が出て
くる。これらは、OH-選択イオン交換樹脂Bと
アニオン選択イオン交換樹脂Cとに分流し、この
OH-選択イオン交換樹脂Bでは、H+はそのまゝ
通過し、Cl-はOH-に変換される。
RB−OH-+Cl-→RB−Cl-+OH-
又、上記アニオン選択イオン交換樹脂Cにおい
ても、H+はそのまゝ通過するが、Cl-は1/
2SO4 2-に変換される。
ても、H+はそのまゝ通過するが、Cl-は1/
2SO4 2-に変換される。
RC−2/1SO4 2-+Cl→RC−Cl-
+1/2SO4 2-
となる。
この結果、上記バイパス9の出口からは、H+、
OH-及びアルミニウムに対して比較的に害の少
ないSO4 2-イオンを含んで冷却水が流出する。
OH-及びアルミニウムに対して比較的に害の少
ないSO4 2-イオンを含んで冷却水が流出する。
その結果、H+濃度が高くなり、PHが低下する。
又、導電率が基準範囲(規定値)に達したとき、
又は、これに近づいたときには、SO4 2-はイオン
交換されてOH-となる。
又、導電率が基準範囲(規定値)に達したとき、
又は、これに近づいたときには、SO4 2-はイオン
交換されてOH-となる。
R-−OH-+1/2SO4 2-→R-
−1/2SO4 2-+OH-
又、OH-の増加により、PHが上昇するが、
“7”を越えることはない。さらに、一部のOH-
は、解離定数の関係からH+と結合して導電率が
低下する。
“7”を越えることはない。さらに、一部のOH-
は、解離定数の関係からH+と結合して導電率が
低下する。
H++OH-→H2O
このようにしてPHは、“弱酸性”に保持するこ
とができる。
とができる。
又一方、カチオンはH+に変換されてPHを下げ
る。又、最初からカチオンがH+の場合は、変化
しない。
る。又、最初からカチオンがH+の場合は、変化
しない。
このようにして、導電率を規定値以内に保つこ
とでは、PHは、“7”以下に保持され、アルミニ
ウムの腐蝕が抑制される。従つて、被冷却電気機
器6の寿命が長くなると共に、腐蝕生成物の発生
を未然に防止することができる。
とでは、PHは、“7”以下に保持され、アルミニ
ウムの腐蝕が抑制される。従つて、被冷却電気機
器6の寿命が長くなると共に、腐蝕生成物の発生
を未然に防止することができる。
なお、PHを“弱酸性”に保持することで腐蝕が
抑制される金属は、純アルミニウム以外にアルミ
ニウム合金等も同様である。
抑制される金属は、純アルミニウム以外にアルミ
ニウム合金等も同様である。
因に、上述した実施例は、H+−SO4 2-のイオ
ン交換器を使用した実施例について説明したけれ
ども、本発明の要旨を変更しない範囲内で、例え
ば、H+−PO4 3-型、H+−NO3 -型、H+−CrO4 2-
型に設計変更することは自由である。
ン交換器を使用した実施例について説明したけれ
ども、本発明の要旨を変更しない範囲内で、例え
ば、H+−PO4 3-型、H+−NO3 -型、H+−CrO4 2-
型に設計変更することは自由である。
なお、上記絞り弁8を調整してOH-選択イオ
ン交換樹脂Bへの流量を低減させると、上記バイ
パス9の出口のOH-量は減少する。他方、上記
絞り弁11を調整してアニオン選択イオン交換樹
脂Cへの流量を低減させると、SO4 2-量が減少
し、相対的にOH-量が増加する。
ン交換樹脂Bへの流量を低減させると、上記バイ
パス9の出口のOH-量は減少する。他方、上記
絞り弁11を調整してアニオン選択イオン交換樹
脂Cへの流量を低減させると、SO4 2-量が減少
し、相対的にOH-量が増加する。
又一方、PHは、H+量で決まり、H+とOH-のイ
オン積は一定(≒1.003×10-14)であるから、 PH=−log(H+)=14+log(OH-) となる。
オン積は一定(≒1.003×10-14)であるから、 PH=−log(H+)=14+log(OH-) となる。
従つて、上記絞り弁8と11を調整することに
より、PHを変えることができる。
より、PHを変えることができる。
一方、上記絞り弁8を全開すると、イオン交換
されて出てくるイオンは、バイパス9の出口で
は、H+とSO4 2-だけとなり、PHは低くなる。
されて出てくるイオンは、バイパス9の出口で
は、H+とSO4 2-だけとなり、PHは低くなる。
このときのPH値は、流入水のPH及び流入水中
のCl-量で決定される。
のCl-量で決定される。
他方、上記絞り弁11を全閉すると、イオン交
換してくるイオンは、バイパス9の出口では、
H+とOH-だけとなり、PHは上昇して“7”とな
る。
換してくるイオンは、バイパス9の出口では、
H+とOH-だけとなり、PHは上昇して“7”とな
る。
しかして、上記絞り弁8と11の開弁状態で
は、PHは7以下の“弱酸性”となる。
は、PHは7以下の“弱酸性”となる。
こゝで、前述したように、上記バイパス9の出
口側のイオンは、H+、OH-、SO4 2-であるから、
このときのPHHは、導電率測定器13で検出され
る。即ち、第2図に示される関係から、適当な導
電率を得るように、上記バイパス9の出口側の導
電率測定器13が測定して、上記絞り弁8及び1
1を調整し、導電率を一定(PHを一定)に制御し
ている。
口側のイオンは、H+、OH-、SO4 2-であるから、
このときのPHHは、導電率測定器13で検出され
る。即ち、第2図に示される関係から、適当な導
電率を得るように、上記バイパス9の出口側の導
電率測定器13が測定して、上記絞り弁8及び1
1を調整し、導電率を一定(PHを一定)に制御し
ている。
なお、上述した実施例では、冷却水のイオンと
してNa+及びCl-の例を挙げて説明したけれども、
これらは、例えば、K+、NH4 +、Al3+、Cu2+、
Fe3+、NO3 -……の他のイオン等でも同様にな
る。また、アニオン選択イオン交換樹脂Cは、
SO4 2-型以外でも、PHと導電率との関係が求めら
れるので使用できる。さらに、アルミニウムに対
して有害性の少ないイオンとしては、SO4 2-以外
に、NO3 +、PO4 3-、CrO4 2-等が挙げられる。
してNa+及びCl-の例を挙げて説明したけれども、
これらは、例えば、K+、NH4 +、Al3+、Cu2+、
Fe3+、NO3 -……の他のイオン等でも同様にな
る。また、アニオン選択イオン交換樹脂Cは、
SO4 2-型以外でも、PHと導電率との関係が求めら
れるので使用できる。さらに、アルミニウムに対
して有害性の少ないイオンとしては、SO4 2-以外
に、NO3 +、PO4 3-、CrO4 2-等が挙げられる。
又一方、イオン交換樹脂の組合せ手段は、第6
図に示される実施例以外に、第7図a,b,c,
dの組合せで構成してもよいこと勿論である。
図に示される実施例以外に、第7図a,b,c,
dの組合せで構成してもよいこと勿論である。
次に、第8図乃至第10図に示される実施例
は、本発明の他の実施例であつて、これは、例え
ば、タービン発電機の固定子コイルのような被冷
却電気機器6の銅パイプや鉄パイプ等による冷却
管6aを使用したときの冷却水PH制御装置であ
り、この冷却水PH制御装置は、第8図及び第9図
に示されるように、PHを“弱アルカリ性”に保持
するようにしたものである。
は、本発明の他の実施例であつて、これは、例え
ば、タービン発電機の固定子コイルのような被冷
却電気機器6の銅パイプや鉄パイプ等による冷却
管6aを使用したときの冷却水PH制御装置であ
り、この冷却水PH制御装置は、第8図及び第9図
に示されるように、PHを“弱アルカリ性”に保持
するようにしたものである。
即ち、この実施例は、第10図に示されるよう
に、例えば、銅パイプに有害なNH4 +とCl-の含
まれる冷却水が、バイパス9入口より流入する
と、OH-イオン交換樹脂Aでは、Cl-がイオン交
換されてOH-となる。
に、例えば、銅パイプに有害なNH4 +とCl-の含
まれる冷却水が、バイパス9入口より流入する
と、OH-イオン交換樹脂Aでは、Cl-がイオン交
換されてOH-となる。
RA−OH-+Cl-→RA−Cl-+OH-
又、NH4 +はイオン交換されずに通過するの
で、上記OH-イオン交換樹脂A′からは、NH4 +と
OH-が出てくる。これらは、H+イオン交換樹脂
B′と通水系統内の金属(Cu)に対して比較的に
害の少ない例えば、Na選択イオン交換樹脂のよ
うなカチオン選択イオン交換樹脂C′へ分配され
る。
で、上記OH-イオン交換樹脂A′からは、NH4 +と
OH-が出てくる。これらは、H+イオン交換樹脂
B′と通水系統内の金属(Cu)に対して比較的に
害の少ない例えば、Na選択イオン交換樹脂のよ
うなカチオン選択イオン交換樹脂C′へ分配され
る。
そこで、上記H+選択イオン交換樹脂B′では
OH-はそのまゝ通過し、HN4 -はH+に変換され
る。
OH-はそのまゝ通過し、HN4 -はH+に変換され
る。
RB−H++NH4 +→RB−NH4 ++H+
となる。
又一方、カチオン選択イオン交換樹脂C′におい
ても、OH-は、そのまゝ通過するけれども、
NH4 +はNa+に変換される。
ても、OH-は、そのまゝ通過するけれども、
NH4 +はNa+に変換される。
RC−Na++NH4 +→RC−NH4 ++Na+
となり、
その結果は、上記バイパス9の出口からは、
OH-、H+及び銅に対して害の少ないNa+のイオ
ンを含んで冷却水が流出する。
OH-、H+及び銅に対して害の少ないNa+のイオ
ンを含んで冷却水が流出する。
なお、ここで、上記各絞り弁8と9の調整及び
導電率測定器13による検出手段は、前述した実
施例と同じ動作で行われるが、“弱アルカリ性”
の規定値は、第8図のグラフに示されるように、
PHを“9〜13”の範囲で行われる。
導電率測定器13による検出手段は、前述した実
施例と同じ動作で行われるが、“弱アルカリ性”
の規定値は、第8図のグラフに示されるように、
PHを“9〜13”の範囲で行われる。
このように上述した第2実施例では、例えば、
冷却水中に微量に含まれているNH4Clは、NH4 +
とCl-とに電離されているが、導電率が規定値を
越えない範囲内では、NH4 +はNa+にイオン交換
されて、Cl-はOH-にイオン交換される。
冷却水中に微量に含まれているNH4Clは、NH4 +
とCl-とに電離されているが、導電率が規定値を
越えない範囲内では、NH4 +はNa+にイオン交換
されて、Cl-はOH-にイオン交換される。
R+−Na++NH4 +→R+−NH4+Na+
R-−OH+Cl-→R-Cl-+OH-
となる。
その結果、OH-濃度が高くなり、PHは上昇す
る。導電率が規定値に達したとき、又は、近づい
たときには、Na+はイオン交換されてH+となる。
る。導電率が規定値に達したとき、又は、近づい
たときには、Na+はイオン交換されてH+となる。
R+−H+−Na+→R+−Na++H+
となる。
又一方、H+の増加により、PHは低下するが、
PHが“7”よりも低くなることはない。又、一部
のH+は解離定数の関係からOH-と結合して導電
率は低下する。
PHが“7”よりも低くなることはない。又、一部
のH+は解離定数の関係からOH-と結合して導電
率は低下する。
H++OH-→H2O
このようにして、上述の第2実施例は、PHを
“弱アルカリ性”に保持することができる。
“弱アルカリ性”に保持することができる。
しかして、導電率を規定値以内に保持すること
でPHは“7”以上に保持され、銅の腐蝕は抑制さ
れる。
でPHは“7”以上に保持され、銅の腐蝕は抑制さ
れる。
従つて、上記固定子コイルによる被冷却電気機
器6の寿命は大幅に長くすることができると共
に、腐蝕生成物による障害の発生を防止すること
ができる。
器6の寿命は大幅に長くすることができると共
に、腐蝕生成物による障害の発生を防止すること
ができる。
なお、PHを“弱アルカリ性”に保持することで
腐蝕が抑制される金属には、純銅以外に、例え
ば、銅合金、鉄鋼、亜鉛、ニツケルクロム合金な
どがある。
腐蝕が抑制される金属には、純銅以外に、例え
ば、銅合金、鉄鋼、亜鉛、ニツケルクロム合金な
どがある。
因に、上述したカチオン選択交換樹脂による選
択イオン交換器12ではNa+−OH-型のイオン
交換樹脂を使用したものについて説明したけれど
も、例えば、K+−OH-型、Mg2-−OH-型、
Al3+−OH-型などのイオン交換樹脂に設計変更
することは自由である。
択イオン交換器12ではNa+−OH-型のイオン
交換樹脂を使用したものについて説明したけれど
も、例えば、K+−OH-型、Mg2-−OH-型、
Al3+−OH-型などのイオン交換樹脂に設計変更
することは自由である。
以上述べたように本発明によれば、アルミイオ
ン若しくは銅イオンや鉄イオンを溶出する被冷却
電気機器、貯水槽、給水ポンプ及び冷却器を循環
冷却管で接続した循環系統の冷却水のPHを制御
する装置において、上記貯水槽と上記被冷却電気
機器の上流側との間にバイパスを付設し、このバ
イパスの途中に並列をなす2つの各枝路を配設
し、上記バイパスの途中に導電率測定器を付設
し、上記一方の枝路に脱イオン交換器を設け、他
方の枝路にアニオン選択イオン交換樹脂若しくは
カチオン選択イオン交換樹脂による選択イオン交
換器を設け、上記各枝路に上記導電率測定器の出
力が一定の範囲に入るように制御される各絞り弁
を配設してあるので、上記被冷却電気機器がアル
ミイオンを電解発生するときは、“弱酸性”によ
る規定値の範囲内でイオン交換を制御できるし、
他方、上記被冷却電気機器が、銅イオン等を溶出
するときは、“弱アルカリ性”による規定値の範
囲内でイオン交換を制御するようになつているか
ら、腐蝕を抑制できると共に、規定値を導電率測
定器による導電率によつて正確に検出して、各絞
り弁を開閉調整するため、PHの設定精度を大幅に
向上することができる。
ン若しくは銅イオンや鉄イオンを溶出する被冷却
電気機器、貯水槽、給水ポンプ及び冷却器を循環
冷却管で接続した循環系統の冷却水のPHを制御
する装置において、上記貯水槽と上記被冷却電気
機器の上流側との間にバイパスを付設し、このバ
イパスの途中に並列をなす2つの各枝路を配設
し、上記バイパスの途中に導電率測定器を付設
し、上記一方の枝路に脱イオン交換器を設け、他
方の枝路にアニオン選択イオン交換樹脂若しくは
カチオン選択イオン交換樹脂による選択イオン交
換器を設け、上記各枝路に上記導電率測定器の出
力が一定の範囲に入るように制御される各絞り弁
を配設してあるので、上記被冷却電気機器がアル
ミイオンを電解発生するときは、“弱酸性”によ
る規定値の範囲内でイオン交換を制御できるし、
他方、上記被冷却電気機器が、銅イオン等を溶出
するときは、“弱アルカリ性”による規定値の範
囲内でイオン交換を制御するようになつているか
ら、腐蝕を抑制できると共に、規定値を導電率測
定器による導電率によつて正確に検出して、各絞
り弁を開閉調整するため、PHの設定精度を大幅に
向上することができる。
第1図は、既に提案される冷却水PH制御装置の
系統図、第2図は、導電性とPHとの関係を示すグ
ラフ、第3図は、アルミニウム水酸化物のPHによ
る溶解度を示すグラフ、第4図は、第3図に基づ
いて描いたアルミニウムの腐蝕を示すグラフ、第
5図は、本発明による冷却水PH制御装置の系統
図、第6図は、本発明に組込まれる脱イオン交換
器と選択イオン交換器との関係を示す系統図、第
7図a,b,c,dは第6図に示される他の変形
例を示す系統図、第8図は本発明の他の実施例で
あつて、この第8図は、銅酸化物のPHによる溶解
度を示すグラフ、第9図は、第8図に基づいて描
いた銅の腐蝕を示すグラフ、第10図は、第2実
施例に組込まれる脱イオン交換器と選択イオン交
換器との関係を示す系統図である。 1……貯水槽、2……給水ポンプ、3……冷却
器、4……循環冷却管、6……被冷却電気機器、
8……絞り弁、9……バイパス、9a……枝路、
10……脱イオン交換器、11……絞り弁、12
……選択イオン交換器、13……導電率測定器。
系統図、第2図は、導電性とPHとの関係を示すグ
ラフ、第3図は、アルミニウム水酸化物のPHによ
る溶解度を示すグラフ、第4図は、第3図に基づ
いて描いたアルミニウムの腐蝕を示すグラフ、第
5図は、本発明による冷却水PH制御装置の系統
図、第6図は、本発明に組込まれる脱イオン交換
器と選択イオン交換器との関係を示す系統図、第
7図a,b,c,dは第6図に示される他の変形
例を示す系統図、第8図は本発明の他の実施例で
あつて、この第8図は、銅酸化物のPHによる溶解
度を示すグラフ、第9図は、第8図に基づいて描
いた銅の腐蝕を示すグラフ、第10図は、第2実
施例に組込まれる脱イオン交換器と選択イオン交
換器との関係を示す系統図である。 1……貯水槽、2……給水ポンプ、3……冷却
器、4……循環冷却管、6……被冷却電気機器、
8……絞り弁、9……バイパス、9a……枝路、
10……脱イオン交換器、11……絞り弁、12
……選択イオン交換器、13……導電率測定器。
Claims (1)
- 1 アルミイオン若しくは銅イオンを溶出する被
冷却電気機器に貯水槽、給水ポンプ及び冷却器を
順に循環冷却管で接続した循環系統の冷却水のPH
を制御する装置において、上記貯水槽及び上記被
冷却電気機器の上流側との間に付設されたバイパ
スと、このバイパスの途中に配設された並列をな
す2つの枝路と、上記バイパスの途中に付設され
た導電率測定器と、上記枝路の一方に設けられた
脱イオン交換器と3上記枝路の他方に設けられた
アニオン選択イオン交換樹脂若しくはカチオン選
択イオン樹脂による選択イオン交換器と、上記各
枝路に配設され上記で導電率測定器の出力が一定
の範囲に入るように制御される各絞り弁とを具備
したことを特徴とする冷却水PH制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12785682A JPS5917617A (ja) | 1982-07-22 | 1982-07-22 | 冷却水ph制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12785682A JPS5917617A (ja) | 1982-07-22 | 1982-07-22 | 冷却水ph制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5917617A JPS5917617A (ja) | 1984-01-28 |
JPH0434167B2 true JPH0434167B2 (ja) | 1992-06-05 |
Family
ID=14970353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12785682A Granted JPS5917617A (ja) | 1982-07-22 | 1982-07-22 | 冷却水ph制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5917617A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011208969A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Osaka Gas Co Ltd | 界面活性剤濃度制御装置及びこれを備えた熱搬送システム |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6237062A (ja) * | 1985-08-07 | 1987-02-18 | Kurume Denshi Kogyo Kk | Dc−dc変換器 |
DE69828205T2 (de) * | 1998-05-06 | 2005-12-15 | Shishiai-K.K., Seki | Verdünntes kühlmittel |
EP4112218A1 (de) | 2021-06-30 | 2023-01-04 | FRONIUS INTERNATIONAL GmbH | Schweisskomponenten-kühlsystem mit einer einrichtung zur desionierung der kühlflüssigkeit, und schweisskomponente mit einem solchen schweisskomponenten-kühlsystem |
-
1982
- 1982-07-22 JP JP12785682A patent/JPS5917617A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011208969A (ja) * | 2010-03-29 | 2011-10-20 | Osaka Gas Co Ltd | 界面活性剤濃度制御装置及びこれを備えた熱搬送システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5917617A (ja) | 1984-01-28 |
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